JP2018078150A - 基板内層用チップ抵抗器および部品内蔵型回路基板 - Google Patents

基板内層用チップ抵抗器および部品内蔵型回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で外部電極とビアホールの接続信頼性を高めることができる基板内層用チップ抵抗器と、そのようなチップ抵抗器が内層された部品内蔵型回路基板の提供。【解決手段】本発明の基板内層用チップ抵抗器1は、絶縁基板2の表面に形成された一対の内部電極3,4と、これら内部電極3,4に接続する抵抗体5と、抵抗体5を覆うアンダーコート層6と、内部電極3,4を覆う一対の外部電極7,8と、これら外部電極7,8とアンダーコート層6を覆う絶縁性の保護膜9とを備えており、ベース基板の樹脂層30の内部に埋め込まれた後にレーザ光を照射してビアホールを形成するとき、そのレーザ光で保護膜9の一部を除去して外部電極7,8を露出させることにより、保護膜9から露出する外部電極7,8に対してビアホールを接続するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、積層回路基板等に内蔵されて使用される基板内層用チップ抵抗器と、そのようなチップ抵抗器が絶縁性の樹脂層に埋め込まれている部品内蔵型回路基板に関するものである。
近年、電子機器の小型・軽量化や回路構成の複雑化に伴って、チップ抵抗器を回路基板の表面だけでなく内層にも実装して部品実装密度を高めるようにした部品内蔵型回路基板が実用に供されている。
この種の部品内蔵型回路基板では、通常、絶縁性の樹脂層からなるベース基板にチップ抵抗器を埋め込んだ後、この樹脂層にレーザ光を照射してビアホールを形成すると共に、そのビアホール内に銅メッキ処理等からなる接続ビアを形成することにより、この接続ビアと内層されたチップ抵抗器の外部電極とを接続するようにしている。
従来より、基板内層用チップ抵抗器の表面に広い面積を有する外部電極を形成し、この外部電極に向けてビアホールを形成することにより、内層されたチップ抵抗器を介してベース基板上の配線パターン間を導通させるようにした部品内蔵型回路基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示されたチップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板の表面に所定間隔を存して形成された一対の内部電極と、これら内部電極間に形成された抵抗体と、内部電極の一部を露出させると共に抵抗体の全体を覆うように形成された保護層と、内部電極の露出部分と保護層の端部を覆うように形成された一対の外部電極とを備えて構成されている。
このように構成されたチップ抵抗器をベース基板の樹脂層に内層して部品内蔵型回路基板を製造する場合、抵抗体や外部電極等が形成された一面を上に向けた姿勢でチップ抵抗器を樹脂層に埋め込んだ後、樹脂層の表面から内部に延びるビアホールを形成することにより、ベース基板上の配線パターンとチップ抵抗器の外部電極がビアホールを介して接続されるようになっている。その際、チップ抵抗器がビアホールと接続可能な広面積の外部電極を有しているため、ビアホールの形成位置が正規の位置に対して多少ずれたとしても、チップ抵抗器の外部電極とビアホールを確実に接続することができる。また、ビアホール内の接続ビアと外部電極が同じ材料の銅メッキにて形成されているため、この点からも外部電極とビアホールの接続信頼性が高められている。
特開2011−91140号公報
特許文献1に開示されたチップ抵抗器のように、外部に露出する外部電極が銅メッキで形成されている場合、ベース基板の樹脂層に内層する前のチップ抵抗器が空気中に長い間晒されると、時間の経過とともに外部電極の銅が空気中の酸素と反応して酸化銅の被膜を形成してしまうことがあり、それ以外にも、外部電極の表面に油膜や塵埃等の異物が付着してしまうことがある。このような場合、酸化銅や油膜が絶縁物であるため、チップ抵抗器を樹脂層に内層する直前に、外部電極の表面の絶縁物を除去する面倒な工程を追加しないと、外部電極とビアホールの接続信頼性が低下してしまうことになる。
本発明は、上記した従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、簡単な構成で外部電極とビアホールの接続信頼性を高めることができる基板内層用チップ抵抗器を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、ビアホールとチップ抵抗器の外部電極を簡単かつ確実に接続することができる部品内蔵型回路基板を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明の基板内層用チップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の一面に所定間隔を存して形成された一対の内部電極と、これら一対の内部電極間に形成された抵抗体と、この抵抗体を覆うように形成された絶縁性の保護層と、前記内部電極を覆うように形成された一対の外部電極とを備え、前記外部電極と樹脂層の外表面に設けられた配線パターンとがビアホールを介して接続される基板内層用チップ抵抗器において、前記外部電極の表面が絶縁性の保護膜によって覆われており、前記樹脂層への内層時に、前記保護膜の一部を除去して露出させた前記外部電極に対して前記ビアホールが接続されることを特徴としている。
このように構成された基板内層用チップ抵抗器では、ビアホールに接続される外部電極の表面が絶縁性の保護膜によって覆われているため、樹脂層に内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、外部電極の表面に酸化被膜や異物が付着することはなく、内層時にレーザ光でビアホールを形成する際に保護膜の一部を除去すれば、保護膜から露出する外部電極に対してビアホールを簡単かつ確実に接続することができる。
上記構成の基板内層用チップ抵抗器において、保護膜が外部電極の表面側だけを覆うようにしても良いが、保護膜が外部電極の表面と側面を含む全面を覆っていると、外部環境下における外部電極の耐候性や耐湿性等をより一層高めることができる。
また、上記構成の基板内層用チップ抵抗器において、保護膜と保護層を別々の工程で形成することも可能であるが、これら保護膜と保護層が同一の絶縁材料を用いて連続的に形成されていると、製造工程を簡略化することができて好ましい。
また、上記構成の基板内層用チップ抵抗器において、外部電極が、内部電極に重なるシールド層と、このシールド層に重なる接続層との積層構造からなると、レーザ光を照射して外部電極に達するビアホールを形成する際に、外部電極のシールド層がレーザ光をブロックして内部電極まで到達しないように阻止するため、ビアホールを介しての耐湿性の劣化等を防止することができる。
また、上記構成の基板内層用チップ抵抗器において、内部電極が、抵抗体の端部に重なる主内部電極と、この主内部電極に重なる補助内部電極との積層構造からなり、補助内部電極が抵抗体と主内部電極の重なり部分に生じる段差を覆っていると、補助内部電極を覆う外部電極の表面が平坦化されて面積も広くなるため、ビアホールの形成位置が正規の位置に対して多少ずれたとしても、外部電極とビアホールを確実に接続することができる。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の部品内蔵型回路基板は、絶縁性の樹脂層からなるベース基板の内層にチップ抵抗器が埋め込まれており、前記ベース基板から前記チップ抵抗器に達するビアホールが設けられている部品内蔵型回路基板において、前記チップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の一面に所定間隔を存して形成された一対の内部電極と、これら一対の内部電極間に形成された抵抗体と、この抵抗体を覆うように形成された絶縁性の保護層と、前記内部電極を覆うように形成された一対の外部電極と、一対の前記外部電極の表面を覆う絶縁性の保護膜とを備えており、前記ビアホールは前記保護膜の一部を除去して露出させた前記外部電極に接続されていることを特徴としている。
このように構成された部品内蔵型回路基板では、ビアホールに接続される外部電極の表面が絶縁性の保護膜によって覆われているため、ベース基板に内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、外部電極の表面に酸化被膜や異物が付着することはなく、内層時にレーザ光でビアホールを形成する際に保護膜の一部を除去すれば、保護膜から露出する外部電極に対してビアホールを簡単かつ確実に接続することができる。
本発明によれば、簡単な構成で外部電極とビアホールの接続信頼性を高めることが可能な基板内層用チップ抵抗器を提供することができ、また、ビアホールとチップ抵抗器の外部電極を簡単かつ確実に接続可能な部品内蔵型回路基板を提供することができる。
本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器の断面図である。 該チップ抵抗器の製造工程を示す平面図である。 該チップ抵抗器の製造工程を示す断面図である。 図1に示すチップ抵抗器が内層された部品内蔵型回路基板の断面図である。 本発明の第2実施形態例に係るチップ抵抗器の断面図である。 本発明の第3実施形態例に係るチップ抵抗器の断面図である。 図6に示すチップ抵抗器が内層された部品内蔵型回路基板の断面図である。 本発明の第4実施形態例に係るチップ抵抗器の断面図である。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1に示すように、本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器1は、直方体形状の絶縁基板2と、絶縁基板2の表面における長手方向両端部に所定間隔を存して形成された第1および第2内部電極3,4と、これら内部電極3,4に接続する抵抗体5と、抵抗体5を覆うアンダーコート層6と、第1および第2内部電極3,4を覆う第1および第2外部電極7,8と、これら第1および第2外部電極7,8とアンダーコート層6を覆う絶縁性の保護膜9とによって構成されている。
絶縁基板2はセラミックス基板からなり、この絶縁基板2は後述する大判基板を縦横に延びる一次分割溝と二次分割溝に沿って分割して多数個取りされたものである。
第1内部電極3は、抵抗体5の図示左側の端部に重なる主内部電極3aと、主内部電極3aに重なる補助内部電極3bとの積層構造からなり、補助内部電極3bは抵抗体5と主内部電極3aの重なり部分に生じる段差を覆ってアンダーコート層6の上面一端部まで延びている。この第1内部電極3は絶縁基板2の図示左側の端面から所定距離を隔てた内方位置に形成されており、補助内部電極3bと絶縁基板2の端面との間には所定の間隔が確保されている。
第2内部電極4は、抵抗体5の図示右側の端部に重なる主内部電極4aと、主内部電極4aに重なる補助内部電極4bとの積層構造からなり、補助内部電極4bは抵抗体5と主内部電極4aの重なり部分に生じる段差を覆ってアンダーコート層6の上面他端部まで延びている。この第2内部電極4は絶縁基板2の図示右側の端面から所定距離を隔てた内方位置に形成されており、補助内部電極4bと絶縁基板2の端面との間にも所定の間隔が確保されている。
これら第1および第2内部電極3,4の主内部電極3a,4aはAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させた焼成銀からなり、補助内部電極3b,4bはAgを含有する樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させた樹脂銀からなる。
抵抗体5は酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものであり、図示省略されているが、この抵抗体5には抵抗値を調整するためのトリミング溝が形成されている。
アンダーコート層6はガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものであり、このアンダーコート層6の上からレーザ光を照射することで前述したトリミング溝が形成される。
第1外部電極7と第2外部電極8は無電解または電解メッキによって形成された銅メッキ層からなり、第1外部電極7は第1内部電極3の補助内部電極3bの表面と側面を含む全面を覆うように形成され、第2外部電極8は第2内部電極4の補助内部電極4bの表面と側面を含む全面を覆うように形成されている。
保護膜9はエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものであり、この保護膜9は第1外部電極7と第2外部電極8およびアンダーコート層6を覆うように形成されている。すなわち、第1および第2外部電極7,8の表面と側面を含む全面は保護膜9に覆われて外気に触れないように保護されており、後述するように、チップ抵抗器1が部品内蔵型回路基板の樹脂層に埋め込まれた際に、ビアホールの形成により保護膜9の一部が除去されて第1および第2外部電極7,8の表面が露出するようになっている。なお、アンダーコート層6に重なる部分の保護膜9はオーバーコート層としても機能し、これらアンダーコート層6とオーバーコート層(保護膜9)によって抵抗体5を覆う保護層が構成されている。
次に、上述の如く構成されたチップ抵抗器1の製造方法について、図2と図3を参照しながら説明する。なお、図2(a)〜(f)は大判基板を表面的に見た平面図、図3(a)〜(f)は図2(a)〜(f)のX1−X1線に沿う1チップ相当分の断面図をそれぞれ示している。
まず、図2(a)と図3(a)に示すように、絶縁基板2が多数個取りされる大判基板20を準備する。この大判基板20の表裏両面には予め一次分割溝21と二次分割溝22が格子状に設けられており、両分割溝21,22によって区切られたマス目の1つ1つが1個分のチップ形成領域となる。なお、図2では複数個分のチップ形成領域が代表的に示されているが、実際は多数個分のチップ形成領域に相当する大判基板20に対して以下に説明する各工程が一括して行われる。
すなわち、図2(b)と図3(b)に示すように、大判基板20の表面にAg系ペーストを印刷して乾燥・焼成させることにより、大判基板20の表面における各チップ形成領域内に対をなす主内部電極3aと主内部電極4aを複数組形成する。その際、主内部電極3aは一次分割溝21から離間した位置に形成され、同様に、主内部電極4aも一次分割溝21から離間した位置に形成される。
次に、大判基板20の表面に酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、図2(c)と図3(c)に示すように、対をなす主内部電極3aと主内部電極4aに接続する複数の抵抗体5を形成する。次に、大判基板20の表面にガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成することにより、抵抗体5を覆うアンダーコート層6を形成した後、このアンダーコート層6の上からトリミング溝(図示省略)を形成して抵抗体5の抵抗値を調整する。
しかる後、主内部電極3aと主内部電極4aの上からAgを含有する樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化することにより、図2(d)と図3(d)に示すように、主内部電極3aを覆う補助内部電極3bと主内部電極4aを覆う補助内部電極4bとを形成する。その際、補助内部電極3bは抵抗体5と主内部電極3aの重なり部分に生じる段差を覆ってアンダーコート層6の上面一端部まで延びているため、平坦で面積の広い2層構造の第1内部電極3が形成される。同様に、補助内部電極4bは抵抗体5と主内部電極4aの重なり部分に生じる段差を覆ってアンダーコート層6の上面他端部まで延びているため、平坦で面積の広い2層構造の第2内部電極4が形成される。その際、補助内部電極3bは一次分割溝21から離間した位置に形成され、同様に、補助内部電極4bも一次分割溝21から離間した位置に形成される。
次に、補助内部電極3bと補助内部電極4bに無電解メッキまたは電解メッキを施してCuメッキ層を形成することにより、図2(e)と図3(e)に示すように、第1内部電極3を覆う第1外部電極7と第2内部電極4を覆う第2外部電極8とを形成する。その際、第1外部電極7は一次分割溝21から離間した位置に形成され、同様に、第2外部電極8も一次分割溝21から離間した位置に形成される。
次に、第1外部電極7と第2外部電極8およびアンダーコート層6の上からエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化することにより、図2(f)と図3(f)に示すように、アンダーコート層6の表面および第1外部電極7と第2外部電極8の端面まで覆う保護膜9を形成する。
以下、図示は省略するが、大判基板20を一次分割溝21と二次分割溝22に沿って分割・個片化することにより、図1に示すようなチップ抵抗器1が多数個取りされる。
図4は上記のごとく構成されたチップ抵抗器1を内層した部品内蔵型回路基板の断面図であり、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
図4に示すように、チップ抵抗器1は積層回路基板等のベース基板の樹脂層30の内部に埋め込まれており、この樹脂層30の上面には配線パターン31,32が設けられている。樹脂層30には2つビアホール33,34が形成されており、一方のビアホール33は保護膜9を通って第1外部電極7の上面に達しており、他方のビアホール34は保護膜9を通って第2外部電極8の上面に達している。
これらビアホール33,34は、樹脂層30にレーザ光を照射してチップ抵抗器1の保護膜9に達する連通孔を形成した後、その連通孔の内部にCuメッキを施すことによって形成されたものであるが、かかるビアホール33,34の形成時にレーザ光で保護膜9の一部を除去することにより、ビアホール33,34用の連通孔を第1および第2外部電極7,8の上面まで延ばしている。その結果、一方のビアホール33を介して樹脂層30上面の配線パターン31とチップ抵抗器1の第1外部電極7が接続され、他方のビアホール34を介して樹脂層30上面の別の配線パターン32とチップ抵抗器1の第2外部電極8が接続される。
ここで、樹脂層30に内層される前のチップ抵抗器1は、ビアホール33,34に接続される第1外部電極7と第2外部電極8の表面が絶縁性の保護膜9によって覆われているため、内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、第1および第2外部電極7,8の表面に酸化銅の被膜や油膜等の異物が付着することはない。そして、チップ抵抗器1を樹脂層30に埋め込んだ後、レーザ光の照射によってビアホール33,34を形成する際に、そのレーザ光で保護膜9の一部を除去して第1外部電極7と第2外部電極8を露出させれば、保護膜9から露出する第1および第2外部電極7,8に対してビアホール33,34を簡単かつ確実に接続させることができる。
また、第1および第2内部電極3,4が、抵抗体5の端部に重なる主内部電極3a,4aと、主内部電極3a,4aに重なる補助内部電極3b,4bとの積層構造からなり、上層の補助内部電極3b,4bが抵抗体5と主内部電極3a,4aの重なり部分に生じる段差を覆っているため、補助内部電極3b,4bを覆う第1および第2外部電極7,8の表面が平坦化されて面積を広くすることができる。その結果、ビアホール33,34の形成位置が正規の位置に対して多少ずれたとしても、第1および第2外部電極7,8に対してビアホール33,34を確実に接続することができる。しかも、ビアホール33,34内の接続ビアと第1および第2外部電極7,8が同じ材料のCuメッキにて形成されているため、この点からも第1および第2外部電極7,8とビアホール33,34の接続信頼性が高められている。
さらに、第1および第2外部電極7,8のエッジ部(外側端部)が絶縁基板2の端面まで達しておらず、保護膜9が第1および第2外部電極7,8のエッジ部を含む全面を覆っているため、外部環境下における外部電極の耐候性や耐湿性等をより一層高めることができる。
図5は本発明の第2実施形態例に係るチップ抵抗器40の断面図であり、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
図5に示すチップ抵抗器40が第1実施形態例に係るチップ抵抗器1と相違する点は、第1および第2内部電極3,4が単層構造であることと、第1および第2外部電極7,8が、第1および第2内部電極3,4に重なるシールド層7a,8aと、シールド層7a,8aに重なる接続層7b,8bの2層構造になっていることにあり、それ以外の構成は基本的に同様である。
この第2実施形態例に係るチップ抵抗器40において、第1内部電極3と第2内部電極4はAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させた単層構造の焼成銀からなり、これら第1内部電極3と第2内部電極4のエッジ部は絶縁基板2の端面まで達している。ただし、第1実施形態例と同様に、第1内部電極3と第2内部電極4を絶縁基板2の端面から離間した内方位置に形成しても良い。また、第1および第2外部電極7,8は、Niメッキからなるシールド層7a,8aと、Cuメッキからなる接続層7b,8bとの2層構造からなり、チップ抵抗器40が部品内蔵型回路基板の樹脂層に埋め込まれた際に、これら第1および第2外部電極7,8の接続層7b,8bに対してビアホールが接続されるようになっている。
このように構成された第2実施形態例に係るチップ抵抗器40は、ビアホールに接続される第1外部電極7と第2外部電極8の表面が絶縁性の保護膜9によって覆われているため、ベース基板の樹脂層に内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、第1および第2外部電極7,8の表面に酸化銅の被膜や油膜等の異物が付着しないようになっている。そして、チップ抵抗器40を樹脂層に埋め込んだ後、レーザ光の照射によって第1および第2外部電極7,8に達するビアホールを形成する際に、Niメッキからなるシールド層7a,8aがレーザ光をブロックして第1内部電極3や第2内部電極4まで到達しないように阻止するため、ビアホールを介しての耐湿性の劣化等を防止することができる。
図6は本発明の第3実施形態例に係るチップ抵抗器50の断面図であり、図1に対応する部分には同一符号を付してある。
図6に示すチップ抵抗器50が第1実施形態例に係るチップ抵抗器1と相違する点は、絶縁基板2の表面に形成された第1および第2内部電極3,4と対向するように、絶縁基板2の裏面にも第1および第2内部電極3,4が形成されており、これら一対の第1内部電極3,3および一対の第2内部電極4,4が絶縁基板2に形成されたスルーホール51,52を介して導通されていることにあり、それ以外の構成は基本的に同様である。
すなわち、第3実施形態例に係るチップ抵抗器50は、直方体形状の絶縁基板2と、絶縁基板2の表面における長手方向両端部に所定間隔を存して形成された第1および第2内部電極3,4と、これら内部電極3,4に接続する抵抗体5と、抵抗体5を覆うアンダーコート層6と、第1および第2内部電極3,4を覆う第1および第2外部電極7,8と、これら第1および第2外部電極7,8とアンダーコート層6を覆う絶縁性の保護膜9に加えて、絶縁基板2の裏面における長手方向両端部に所定間隔を存して形成された第1および第2内部電極3,4と、これら第1および第2内部電極3,4を覆う第1および第2外部電極7,8と、これら第1および第2外部電極7,8を覆う絶縁性の保護膜9とを備えた構成になっており、絶縁基板2には表裏両面の第1内部電極3,3どうしを導通するスルーホール51と、第2内部電極4,4どうしを導通するスルーホール52が形成されている。なお、これら第1内部電極3と第2内部電極4は全て単層構造となっているが、抵抗体5に接続される表面側の第1内部電極3と第2内部電極4については、第1実施形態例と同様に主内部電極と補助内部電極からなる2層構造にしても良い。
このように構成された第3実施形態例に係るチップ抵抗器50は、絶縁基板2の表裏両面に形成された第1および第2外部電極7,8の表面が絶縁性の保護膜9によって覆われているため、ベース基板の樹脂層に内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、第1および第2外部電極7,8の表面に酸化銅の被膜や油膜等の異物が付着しないようになっている。
また、絶縁基板2の表面側に形成された第1および第2外部電極7,8と絶縁基板2の裏面側に形成された第1および第2外部電極7,8が、それぞれスルーホール51,52を介して導通されているため、樹脂層に内層されたチップ抵抗器50に対して、ビアホールを樹脂層の上面側と下面側のいずれか一方または両方から選択的に接続させることができる。例えば、図7に示す部品内蔵型回路基板のように、一方のビアホール33を介して絶縁基板2の裏面側の第1外部電極7と樹脂層30下面の配線パターン31を接続すると共に、他方のビアホール34を介して絶縁基板2の表面側の第2外部電極8と樹脂層30上面の配線パターン32を接続することができる。また、絶縁基板2の裏面側に形成された第1外部電極7と第2外部電極8に対して樹脂層の下面側からビアホールを接続したり、図4に示す部品内蔵型回路基板と同様に、絶縁基板2の表面側に形成された第1外部電極7と第2外部電極8に対して樹脂層の上面側からビアホールを接続することも可能である。
図8は本発明の第4実施形態例に係るチップ抵抗器60の断面図であり、このチップ抵抗器60は、直方体形状の絶縁基板2と、絶縁基板2の表面における長手方向両端部に所定間隔を存して形成された第1および第2内部電極3,4と、これら内部電極3,4に接続する抵抗体5と、抵抗体5を覆うアンダーコート層6と、アンダーコート層6を覆うオーバーコート層10と、絶縁基板2の裏面における長手方向両端部に所定間隔を存して形成された第1および第2裏電極11,12と、第1内部電極3と第1裏電極11を導通する第1端面電極13と、これら第1内部電極3と第1裏電極11および端面電極13を覆う第1外部電極14と、第2内部電極4と第2裏電極12を導通する第2端面電極15と、これら第2内部電極4と第2裏電極12および第2端面電極15を覆う第2外部電極16と、第1外部電極14とオーバーコート層10の上面一端部を覆う第1保護膜17と、第2外部電極16とオーバーコート層10の上面他端部を覆う第2保護膜18とによって構成されている。
第1および第2内部電極3,4と第1および第2裏電極11,12はいずれもAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させた焼成銀からなり、抵抗体5は酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものである。また、アンダーコート層6はガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものからなり、オーバーコート層10はエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものであり、これらアンダーコート層6とオーバーコート層10によって2層構造の保護層が構成されている。
第1および第2端面電極13,15は、Agペーストを塗布して乾燥・焼成させたものやAgペーストの代わりにNi−Cr等をスパッタしたものであり、第1端面電極13は絶縁基板2の図示左側の端面に形成され、第2端面電極15は絶縁基板2の図示右側の端面に形成されている。
第1外部電極14と第2外部電極16は電解メッキによって形成された銅メッキ層からなり、第1外部電極14は第1裏電極11および第1端面電極13の全面と第1内部電極3の露出面を覆うように断面コ字状に形成され、第2外部電極16は第2裏電極12および第2端面電極15の全面と第2内部電極4の露出面を覆うように断面コ字状に形成されている。
第1保護膜17と第2保護膜18はエポキシ系樹脂ペーストを塗布して加熱硬化させたものであり、第1保護膜17は第1外部電極14の全面とオーバーコート層10の上面一端部を覆うように断面コ字状に形成され、第2保護膜18は第2外部電極16の全面とオーバーコート層10の上面他端部を覆うように断面コ字状に形成されている。
このように構成された第4実施形態例に係るチップ抵抗器60は、絶縁基板2の両端部に形成された断面コ字状の第1外部電極14と第2外部電極16の表面が、それぞれ絶縁性の第1保護膜17と第2保護膜18によって覆われているため、ベース基板の樹脂層に内層される前に空気中やガス雰囲気中に長い間晒されたとしても、第1および第2外部電極14,16の表面に酸化銅の被膜や油膜等の異物が付着しないようになっている。
また、絶縁基板2の表面側に形成された第1および第2内部電極3,4と絶縁基板2の裏面側に形成された第1および第2裏電極11,12がそれぞれ第1および第2端面電極13,15を介して導通され、これら第1および第2端面電極13,15が断面コ字状の第1および第2外部電極14,16によって覆われているため、図6,7に示す第3実施形態例と同様に、部品内蔵型回路基板の樹脂層に内層されたチップ抵抗器60に対して、ビアホールを樹脂層の上面側と下面側のいずれか一方または両方から選択的に接続させることができる。
1,40,50,60 チップ抵抗器
2 絶縁基板
3 第1内部電極
3a 主内部電極
3b 補助内部電極
4 第2内部電極
4a 主内部電極
4b 補助内部電極
5 抵抗体
6 アンダーコート層(保護層)
7 第1外部電極
8 第2外部電極
7a,8a シールド層
7b,8b 接続層
9 保護膜
10 オーバーコート層(保護層)
11 第1裏電極
12 第2裏電極
13 第1端面電極
14 第1外部電極
15 第2端面電極
16 第2外部電極
17 第1保護膜
18 第2保護膜
20 大判基板
21 一次分割溝
22 二次分割溝
30 樹脂層
31,32 配線パターン
33,34 ビアホール
51,52 スルーホール

Claims (6)

  1. 本発明の基板内層用チップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の一面に所定間隔を存して形成された一対の内部電極と、これら一対の内部電極間に形成された抵抗体と、この抵抗体を覆うように形成された絶縁性の保護層と、前記内部電極を覆うように形成された一対の外部電極とを備え、前記外部電極と樹脂層の外表面に設けられた配線パターンとがビアホールを介して接続される基板内層用チップ抵抗器において、
    前記外部電極の表面が絶縁性の保護膜によって覆われており、前記樹脂層への内層時に、前記保護膜の一部を除去して露出させた前記外部電極に対して前記ビアホールが接続されることを特徴とする基板内層用チップ抵抗器。
  2. 請求項1の記載において、前記保護膜が前記外部電極の表面と側面を含む全面を覆っていることを特徴とする基板内層用チップ抵抗器。
  3. 請求項1の記載において、前記保護膜と前記保護層が同一の絶縁材料を用いて連続的に形成されていることを特徴とする基板内層用チップ抵抗器。
  4. 請求項1の記載において、前記外部電極が、前記内部電極に重なるシールド層と、前記シールド層に重なる接続層との積層構造からなることを特徴とする基板内層用チップ抵抗器。
  5. 請求項1の記載において、前記内部電極が、前記抵抗体の端部に重なる主内部電極と、前記主内部電極に重なる補助内部電極との積層構造からなり、前記補助内部電極は前記抵抗体と前記主内部電極の重なり部分に生じる段差を覆っていることを特徴とする基板内層用チップ抵抗器。
  6. 絶縁性の樹脂層からなるベース基板の内層にチップ抵抗器が埋め込まれており、前記ベース基板の外表面から前記チップ抵抗器に達するビアホールが設けられている部品内蔵型回路基板において、
    前記チップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板の一面に所定間隔を存して形成された一対の内部電極と、これら一対の内部電極間に形成された抵抗体と、この抵抗体を覆うように形成された絶縁性の保護層と、前記内部電極を覆うように形成された一対の外部電極と、一対の前記外部電極の表面を覆う絶縁性の保護膜とを備えており、
    前記ビアホールは前記保護膜の一部を除去して露出させた前記外部電極に接続されていることを特徴とする部品内蔵型回路基板。
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