JP2018075974A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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純 由井薗
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耕輔 太田
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Abstract

【課題】スタータモータ、バランサおよびスカベンジポンプを含むコンパクトなエンジンシステムを備えた鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】シリンダ62の中心軸C1が、車両前後方向に垂直な断面においてクランクシャフトCSの中心軸C2よりも下方に位置する。クランクシャフトCSの中心軸C2よりも上方にバランサ120の中心軸C4が配置され、クランクシャフトCSよりも下方にスカベンジポンプ131が配置される。バランサ120は、車両側面視において吸気管74の下方かつスタータモータ110の後方に配置される。スタータモータ110が、車両側面視においてシリンダ62よりも上方で、かつ車両平面視においてシリンダ62に少なくとも一部が重なるように配置される。スタータモータ110の上下方向の寸法R1は、車両側面視においてバランサ120の回転軌跡の上下方向の寸法R2よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンシステムを有する鞍乗り型車両に関する。
スクータ等の自動二輪車には、エンジンと変速機とを含むエンジンユニット(パワーユニット)が用いられる場合がある。例えば、特許文献1には、ドライサンプ式潤滑装置を有するユニットスイング式パワーユニットが記載されている。そのパワーユニットにおいては、エンジンの後方に変速機が配置される。また、エンジンのクランクケース内において、側面視でクランクシャフトの前方斜め下方にスカベンジングポンプが配置される。スカベンジングポンプは、クランク室からオイルパンに流下したオイルをオイルタンクに送る。
また、特許文献2には、エンジン、無段変速機、バランサおよびスタータモータ等を備えるパワーユニットが記載されている。そのパワーユニットにおいても、エンジンの後方に変速機が配置される。クランクシャフトの上方にバランサが配置され、バランサの後方でクランクケースの上方にスタータモータが配置される。
特許第4467377号公報 特開2008−114809号公報
本発明者らは、スカベンジポンプを有するエンジンユニットにスタータモータおよびバランサを設けることを考えた。しかしながら、スカベンジポンプを有するエンジンユニットは、上下方向の寸法が比較的大きい。このようなエンジンユニットにスタータモータおよびバランサを設けると、エンジンユニットの上下方向の寸法がさらに大きくなる。その場合、シート等の他の部材の位置を高くする必要が生じ、自動二輪車が上下方向に大型化する。一方、エンジンユニットの前後方向の寸法が大きくなると、後輪をより後方に設ける必要が生じ、自動二輪車が前後方向に大型化する。したがって、スカベンジポンプを有するエンジンシステムのコンパクト化を妨げることなくスタータモータおよびバランサを設けることが望まれる。
本発明の目的は、スタータモータ、バランサおよびスカベンジポンプを含むコンパクトなエンジンシステムを備えた鞍乗り型車両を提供することである。
(1)本発明に係る鞍乗り型車両は、車体フレームと、車体フレームに取り付けられるエンジンユニットとを備え、エンジンユニットは、クランクケース、クランクケースより車両前後方向における前方の位置でクランクケースに取り付けられるシリンダ、シリンダより前方の位置でシリンダに取り付けられるシリンダヘッドおよびシリンダヘッドより前方の位置でシリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーを有するエンジンと、エンジンのシリンダヘッドの上面から車両前後方向における後方に延びる吸気管と、エンジンのクランクシャフトを回転させるスタータモータと、クランクシャフトの振動を低減するように回転するバランサと、エンジンのクランクケース内のオイルを回収するスカベンジポンプとを含み、エンジンは、車両平面視において、クランクケースとシリンダヘッドとが重ならず、かつ車両前後方向に垂直な断面において、シリンダの中心軸がクランクシャフトの中心軸よりも下方に位置するように配置され、スカベンジポンプは、車両側面視において、エンジンのクランクシャフトよりも下方に配置され、スタータモータの上下方向の寸法は、車両側面視においてバランサの回転軌跡の上下方向の寸法よりも小さく、スタータモータは、車両側面視においてシリンダよりも上方でかつ吸気管の下方に配置され、かつ車両平面視においてシリンダに少なくとも一部が重なるように配置され、バランサの中心軸は、車両側面視において、クランクシャフトの中心軸よりも上方に配置され、バランサは、車両側面視において吸気管の下方かつスタータモータの後方に配置される。
この鞍乗り型車両においては、車体フレームにエンジンユニットが取り付けられる。エンジンシステムにおいては、スタータモータによりエンジンのクランクシャフトが回転される。バランサの回転によりクランクシャフトの振動が低減される。スカベンジポンプによりエンジンのクランクケース内のオイルが回収される。これにより、エンジンの潤滑を行うことができる。
車両側面視において、クランクシャフトの中心軸よりも上方にバランサの中心軸が配置され、クランクシャフトよりも下方にスカベンジポンプが配置される。バランサは、車両側面視において吸気管の下方かつスタータモータの後方に配置される。この配置において、エンジンのシリンダの中心軸が、車両前後方向に垂直な断面において、クランクシャフトの中心軸よりも下方に位置する。また、車両平面視において、クランクケースとシリンダヘッドとが重ならない。そのため、シリンダの上方の空間が大きく確保される。
そこで、スタータモータが、車両側面視においてシリンダよりも上方で、かつ車両平面視においてシリンダに少なくとも一部が重なるように配置される。また、スタータモータの上下方向の寸法は、車両側面視においてバランサの回転軌跡の上下方向の寸法よりも小さい。これにより、スタータモータの上方への突出が抑制される。また、吸気管の下方にスタータモータおよびバランサを配置することが可能となる。これらの結果、スタータモータ、バランサおよびスカベンジポンプを含むコンパクトなエンジンシステムを備えた鞍乗り型車両が実現される。
(2)鞍乗り型車両は、エンジンの上方でかつシートの下方に設けられる収容ボックスをさらに備え、エンジンユニットは、ユニットスイング式に構成され、車体フレームは、ピボット軸を有し、エンジンユニットは、クランクケースを車体フレームのピボット軸に取り付ける懸架部をさらに含み、懸架部は、車両側面視において、シリンダよりも上方でかつバランサより車両前後方向における前方に配置され、スタータモータの中心軸は、車両側面視において、懸架部よりも下方に位置してもよい。
この場合、エンジンユニットは、車体フレームのピボット軸に取り付けられた懸架部を中心に揺動する。エンジンユニットの各部の上下方向の揺動幅は、懸架部から離間するほど大きいため、エンジンユニットの揺動を許容するために設けられる空間は懸架部から離間するほど大きい。ここで、懸架部およびスタータモータはバランサより車両前後方向における前方に配置されるので、バランサの揺動を許容する空間は、スタータモータの揺動を許容する空間よりも大きい。したがって、上下方向において回転軌跡の寸法がスタータモータの寸法よりも大きいバランサをスタータモータの後方に配置することにより、エンジンユニットに揺動範囲を大きく確保することが可能となる。
また、スタータモータの中心軸が車両側面視において、懸架部よりも下方に位置するので、スタータモータの上方への突出がより抑制される。これにより、シート等の他の部材の位置を高くする必要がなく、また、シートの下方の収容ボックスの容積を大きく確保することができる。
(3)バランサ、スタータモータおよび懸架部の上方において、収容ボックスの下面は斜め上後方に傾斜してもよい。この場合、収容ボックスの容積を大きく維持しつつエンジンユニットの揺動を許容するための空間を大きくすることができる。
(4)懸架部は、車両側面視において、スタータモータと部分的に重なるように配置されてもよい。この場合、懸架部の上方への突出を抑制することができる。これにより、鞍乗型車両をより容易に上下方向にコンパクト化することができる。
(5)懸架部は、車両側面視において、吸気管とシリンダとの間に配置されてもよい。この場合、懸架部を大きく迂回させることなく吸気管を懸架部の上方を通して後方に引き回すことができる。また、吸気管の曲げ半径を大きくすることができる。これにより、吸気管を長寿命化することができる。
本発明によれば、スタータモータ、バランサおよびスカベンジポンプを含むコンパクトなエンジンシステムを備えた鞍乗り型車両を実現することができる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。 エンジンユニットの構成の概略を説明するための平面図である。 エンジンユニットおよびその構成を示す右側面図である。 エンジンユニットおよびその周辺の構成を示す平面図である。 図3のクランクケースのA−A線断面図である。 エンジンユニットの揺動と構成要素の配置との関係を説明するための図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る鞍乗り型車両について図面を参照しつつ説明する。以下の説明においては、鞍乗り型車両の一例として自動二輪車を説明する。
(1)自動二輪車の概略構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。図1では、自動二輪車100が路面に対して垂直に起立した状態が示される。図1および以降の図面においては、自動二輪車100の前後方向L、幅方向Hおよび上下方向Vが矢印で示される。以下の説明では、前後方向Lにおいて矢印が向かう方向を前方と呼び、その逆の方向を後方と呼ぶ。また、幅方向Hにおいて矢印が向かう方向を左方と呼び、その逆の方向を右方と呼ぶ。また、上下方向Vにおいて矢印が向かう方向を上方と呼び、その逆の方向を下方と呼ぶ。
図1の自動二輪車100は車体フレーム1を備える。車体フレーム1は、主としてヘッドパイプ11、上部フレーム12および下部フレーム13を含む。上部フレーム12は、ヘッドパイプ11の上端部近傍から後方に延びるように形成される。下部フレーム13は、上部フレーム12よりも下方の位置でヘッドパイプ11の下端部近傍から後方に向かって延びる。具体的には、下部フレーム13の前半部は、ヘッドパイプ11の下端部近傍から後方に向かって斜め下方に一定距離延びるとともに後方に向かって湾曲する。下部フレーム13の後半部は、下部フレーム13の前半部から後方に向かって斜め上方に延び、上部フレーム12の後端部に接続される。
ヘッドパイプ11には、フロントフォーク2が幅方向Hに揺動可能に設けられる。フロントフォーク2の上端部にハンドル3が取り付けられ、フロントフォーク2の下端部に前輪4が回転可能に取り付けられる。
車体フレーム1の後端部近傍の位置で、下部フレーム13の後半部からさらに後方に延びるようにユニットスイング式のエンジンユニット6が設けられる。エンジンユニット6には、エンジン60が設けられる。また、エンジンユニット6には、スタータモータ110(後述する図3)およびバランサ120(後述する図3)が設けられるとともに、オイル供給装置130(後述する図3)が設けられる。詳細は後述する。
上部フレーム12の後半部上で前後方向Lに延びるようにシート5が設けられる。シート5の下方に乗員の所持品を収容可能な収容ボックス10が設けられる。シート5は、収容ボックス10の蓋体部としても用いられる。収容ボックス10の下面は、後述する図3のバランサ120、スタータモータ110および懸架部61Sの上方において、斜め上後方に傾斜する形状を有する。
エンジンユニット6上にエアクリーナ7が設けられる。エンジンユニット6は、ピボット軸9を介して車体フレーム1に支持される。エンジンユニット6の後端部近傍に後輪8が回転可能に取り付けられる。エンジンユニット6は、ピボット軸9を中心として後輪8とともに上下方向Vに揺動可能である。後輪8は、エンジンユニット6により発生される動力により回転する。
図2は、エンジンユニット6の構成の概略を説明するための平面図である。図2では、主としてエンジンユニット6および後輪8の平面図が示される。また、図2では、自動二輪車100の後半部の外観が一点鎖線で示される。
図2に示すように、エンジンユニット6は、ユニットケース61、シリンダ62、シリンダヘッド63およびヘッドカバー64を含む。ユニットケース61の前端部にシリンダ62が設けられる。シリンダ62の前端部にシリンダヘッド63が設けられる。シリンダヘッド63の内部には、シリンダ室SRが形成される。シリンダヘッド63の前端部にヘッドカバー64が設けられる。
ユニットケース61は、クランクケース61Aとベルトケース61Bとが一体的に形成された構成を有する。クランクケース61Aは、後輪8よりも前方の位置で幅方向Hに延びるとともに後輪8よりも左方の位置で前後方向Lに延びる。クランクケース61Aには、主としてクランクシャフトCSが収容される。また、クランクケース61A内には、シリンダ室SRに開口するクランク室CRが形成される。クランクシャフトCSのクランクウェブCWおよびクランクピンCPは、クランク室CRに位置する。
ベルトケース61Bは、クランクケース61Aの左部から後方に向かって延びる。図2の例においては、クランクケース61Aとベルトケース61Bとの境界部分が太い二点鎖線で示される。ベルトケース61Bには、主としてベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)TRが収容される。
ユニットケース61の右端部には、後輪8よりも右方の位置で前後方向Lに延びるようにスイングアーム71が取り付けられる。ベルトケース61Bの後端部とスイングアーム71の後端部とにより後輪8が保持される。スイングアーム71の右側部には、サイレンサ73が取り付けられる。シリンダヘッド63の排気ポートには、排気管72の一端部が接続される。排気管72は、シリンダヘッド63から右後方に延びる。排気管72の他端部はサイレンサ73に接続される。
(2)エンジンユニットの構成
図3は、エンジンユニット6およびその周辺の構成を示す右側面図である。図4は、エンジンユニット6およびその周辺の構成を示す平面図である。図5は、図3のクランクケース61AのA−A線断面図である。図3においては、シリンダ室SR、クランク室CRおよび後述する流路空間133の外形が太い一点鎖線で示される。
図3に示すように、エンジン60においては、シリンダ62が、ユニットケース61より前後方向Lにおける前方の位置でユニットケース61に取り付けられる。シリンダ62のシリンダ室SR内には、ピストンPIが設けられる。シリンダ62は、その中心軸(シリンダ軸)C1がクランクシャフトCSの中心軸(図5のクランクジャーナルCJの中心部)C2よりも下方に位置するように配置される。
シリンダヘッド63が、シリンダ62より前方の位置でシリンダ62に取り付けられる。車両平面視において、クランクケース61Aとシリンダヘッド63とは重ならない(図4参照)。シリンダヘッド63の上面には、吸気ポート63pが形成される。ヘッドカバー64が、シリンダヘッド63より前方の位置でシリンダヘッド63に取り付けられる。
図3に示すように、クランクケース61Aの前端部上端には、懸架部61Sが設けられる。懸架部61Sは、車両側面視において、シリンダ62よりも上方に位置する。懸架部61Sの孔hにピボット軸9(図1)が挿入されることにより、車体フレーム1(図1)にエンジンユニット6が揺動可能に取り付けられる。
クランクケース61Aの内部には、主としてクランクシャフトCS、バランサ120、スカベンジポンプ131およびフィードポンプ132が設けられる。また、クランクケース61Aの右側部における懸架部61Sの近傍部分にスタータモータ110が設けられる。
クランクシャフトCSは、上下方向Vにおけるクランクケース61Aの略中央部に位置する。また、クランクシャフトCSのクランクウェブCWおよびクランクピンCPは、クランクケース61Aのクランク室CR内に位置する。クランクシャフトCSのクランクピンCPは、コンロッド(コネクティングロッド)RDを介してシリンダ室SR内のピストンPIと連結される。クランク室CR内におけるクランクジャーナルCJ(図5)の部分には、ギアG1が取り付けられる。クランク室CR外におけるクランクジャーナルCJの部分には、スプロケットP1が取り付けられる。
図3のスタータモータ110は、車両側面視においてシリンダ62よりも上方に配置される。スタータモータ110の少なくとも一部は、車両平面視においてシリンダ62に重なる(図2参照)。スタータモータ110の中心軸C3(図3)は車両側面視において懸架部61Sよりも下方に位置する。また、スタータモータ110の一部は、車両側面視において、懸架部61Sと部分的に重なる。スタータモータ110は、エンジン60の始動時に図示しない複数のギア群を介してクランクシャフトCSを回転させる。車両側面視において、スタータモータ110の上下方向の寸法R1は、後述するバランサ120の回転軌跡の上下方向の寸法R2よりも小さい。
バランサ120は、クランク室CR内に設けられ、車両側面視において懸架部61Sおよびスタータモータ110の後方に配置される。バランサ120の中心軸(図5の回転軸121の中心部)C4は、車両側面視においてクランクシャフトCSの中心軸C2よりも上方に位置する。車両側面視において、ピボット中心Csからバランサ120の中心軸C4までの距離は、ピボット中心Csからスタータモータ110の中心軸C3までの距離よりも大きい。
図5に示すように、バランサ120の回転軸121には、ギアG2が取り付けられる。ギアG2は、クランクシャフトCSのギアG1と噛み合う。バランサ120は、クランクシャフトCSが回転することにより、ギアG1,G2を介してクランクシャフトCSの一次振動を低減するように回転する。バランサ120は、車両側面視において略扇形状を有し、回転することにより円形の軌跡を描く。図3には、バランサ120の回転軌跡が二点鎖線で示される。
図4に示すように、シリンダヘッド63の上面の吸気ポート63pには、吸気管74の一端部が接続される。吸気管74は、懸架部61S、スタータモータ110(図3)およびバランサ120(図3)の上方を通して後方に引き出される。吸気管74の他端部は、図4に示すように、ベルトケース61Bの上方のエアクリーナ7に接続される。エアクリーナ7、吸気管74および吸気ポート63pを介して外気がエンジン60内に供給される。吸気管74内には、外気の供給量を調整するためのスロットルバルブ74vが設けられる。
図3に示すように、車両側面視において、クランク室CRよりも下方の位置には、エンジンユニット6内でオイルOLを循環させるためのオイルOLの流路空間133が形成される。スカベンジポンプ131およびフィードポンプ132は、クランクシャフトCSよりも下方に位置するように流路空間133内に設けられる。本実施の形態においては、スカベンジポンプ131およびフィードポンプ132は、共通の回転軸134を有し、車両側面視において互いに重なるように配置される。スカベンジポンプ131、フィードポンプ132および流路空間133によりオイル供給装置130が構成される。
図5に示すように、スカベンジポンプ131およびフィードポンプ132の回転軸134には、スプロケットP2が取り付けられる。スプロケットP2とクランクシャフトCSのスプロケットP1とには、チェーンCHが動力伝達部材として架け渡される。クランクシャフトCSが回転することにより、スプロケットP1、チェーンCHおよびスプロケットP2を介してスカベンジポンプ131およびフィードポンプ132に動力が伝達される。これにより、スカベンジポンプ131およびフィードポンプ132が作動する。
図5に太い矢印で示すように、スカベンジポンプ131は、ストレーナ135を通してクランクケース61A内のオイルを吸引することによりオイルOLを回収し、回収したオイルOLを流路空間133に吐出する。吐出されたオイルOLは、流路空間133を流通する。フィードポンプ132は、流路空間133を流通したオイルOLをエンジン60内の各構成部材に供給する。これにより、エンジンの潤滑を行うことができる。
(3)エンジンユニットの揺動と構成要素の配置との関係
図6は、エンジンユニット6の揺動と構成要素の配置との関係を説明するための図である。図6に示すように、エンジンユニット6は、ピボット軸9に取り付けられた懸架部61Sを中心に揺動する。エンジンユニット6の各部の上下方向の揺動幅は、懸架部61Sから離間するほど大きいため、エンジンユニット6の揺動を許容するために設けられる空間は懸架部61Sから離間するほど大きい。
ここで、懸架部61Sおよびスタータモータ110はバランサ120より前後方向Lにおける前方に配置される。また、車両側面視において、懸架部61Sの孔hの中心Csからバランサ120の中心軸C4までの距離は、懸架部61Sの孔hの中心Csからスタータモータ110の中心軸C3までの距離よりも大きい。そのため、バランサ120の揺動を許容する空間は、スタータモータ110の揺動を許容する空間よりも大きい。したがって、上下方向において回転軌跡の寸法がスタータモータ110の寸法よりも大きいバランサ120をスタータモータ110の後方に配置することにより、エンジンユニット6に揺動範囲を大きく確保することが可能となる。
また、スタータモータ110の中心軸C3が車両側面視において、懸架部61Sよりも下方に位置するので、スタータモータ110の上方への突出がより抑制される。これにより、図1のシート5等の他の部材の位置を高くする必要がなく、また、シート5の下方の収容ボックス10の容積を大きく確保することができる。さらに、収容ボックス10の下面は、バランサ120、スタータモータ110および懸架部61Sの上方において、斜め上後方に傾斜する形状を有する。これにより、収容ボックス10の容積を大きく維持しつつエンジンユニット6の揺動を許容するための空間を大きくすることができる。
(4)効果
本実施の形態に係る自動二輪車100においては、エンジン60のシリンダ62の中心軸C1が、前後方向Lに垂直な断面においてクランクシャフトCSの中心軸C2よりも下方に位置する。また、車両平面視において、クランクケース61Aとシリンダヘッド63とが重ならない。そのため、シリンダ62の上方の空間が大きく確保される。
そこで、スタータモータ110が、車両側面視においてシリンダ62よりも上方で、かつ車両平面視においてシリンダ62に少なくとも一部が重なるように配置される。また、スタータモータ110の上下方向の寸法R1は、車両側面視においてバランサ120の回転軌跡の上下方向の寸法R2よりも小さい。これにより、スタータモータ110の上方への突出が抑制される。
また、懸架部61Sは、車両側面視においてスタータモータ110と一部が重なるように配置されるので、懸架部61Sの上方への突出を抑制することができる。これにより、自動二輪車100をより容易に上下方向にコンパクト化することができる。
さらに、吸気管74の下方にスタータモータ110およびバランサ120を配置することが可能となる。これらの結果、スタータモータ110、バランサ120およびスカベンジポンプ131を含むコンパクトなエンジンユニット6を備えた自動二輪車100が実現される。
また、この吸気管74の配置によれば、懸架部61Sを大きく迂回させることなく吸気管74を懸架部61Sの上方を通して後方に引き回すことができる。さらに、吸気管74の曲げ半径を大きくすることができる。これにより、吸気管74を長寿命化することができる。
(5)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
車体フレーム1が車体フレームの例であり、エンジンユニット6がエンジンユニットの例であり、クランクケース61Aがクランクケースの例であり、シリンダ62がシリンダの例である。シリンダヘッド63がシリンダヘッドの例であり、ヘッドカバー64がヘッドカバーの例であり、エンジン60がエンジンの例であり、吸気管74が吸気管の例である。
クランクシャフトCSがクランクシャフトの例であり、スタータモータ110がスタータモータの例であり、バランサ120がバランサの例であり、スカベンジポンプ131がスカベンジポンプの例である。自動二輪車100が鞍乗り型車両の例であり、シート5がシートの例であり、収容ボックス10が収容ボックスの例であり、ピボット軸9がピボット軸の例であり、懸架部61Sが懸架部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、エンジンユニットを備えた種々の鞍乗り型車両に有効に利用することができる。
1 車体フレーム
2 フロントフォーク
3 ハンドル
4 前輪
5 シート
6 エンジンユニット
7 エアクリーナ
8 後輪
9 ピボット軸
10 収容ボックス
11 ヘッドパイプ
12 上部フレーム
13 下部フレーム
60 エンジン
61 ユニットケース
61A クランクケース
61B ベルトケース
61S 懸架部
62 シリンダ
63 シリンダヘッド
63p 吸気ポート
64 ヘッドカバー
71 スイングアーム
72 排気管
73 サイレンサ
74 吸気管
74v スロットルバルブ
100 自動二輪車
110 スタータモータ
120 バランサ
121,134 回転軸
130 オイル供給装置
131 スカベンジポンプ
132 フィードポンプ
133 流路空間
135 ストレーナ
C1〜C4 中心軸
CH チェーン
CJ クランクジャーナル
CP クランクピン
CR クランク室
Cs ピボット中心
CS クランクシャフト
CW クランクウェブ
G1,G2 ギア
h 孔
H 幅方向
L 前後方向
OL オイル
P1,P2 スプロケット
PI ピストン
R1,R2 寸法
RD コンロッド
SR シリンダ室
TR ベルト式無段変速機
V 上下方向

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームに取り付けられるエンジンユニットとを備え、
    前記エンジンユニットは、
    クランクケース、前記クランクケースより車両前後方向における前方の位置で前記クランクケースに取り付けられるシリンダ、前記シリンダより前方の位置で前記シリンダに取り付けられるシリンダヘッドおよび前記シリンダヘッドより前方の位置で前記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーを有するエンジンと、
    前記エンジンの前記シリンダヘッドの上面から車両前後方向における後方に延びる吸気管と、
    前記エンジンのクランクシャフトを回転させるスタータモータと、
    前記クランクシャフトの振動を低減するように回転するバランサと、
    前記エンジンの前記クランクケース内のオイルを回収するスカベンジポンプとを含み、
    前記エンジンは、車両平面視において、前記クランクケースと前記シリンダヘッドとが重ならず、かつ車両前後方向に垂直な断面において、前記シリンダの中心軸が前記クランクシャフトの中心軸よりも下方に位置するように配置され、
    前記スカベンジポンプは、車両側面視において、前記エンジンの前記クランクシャフトよりも下方に配置され、
    前記スタータモータの上下方向の寸法は、車両側面視において前記バランサの回転軌跡の上下方向の寸法よりも小さく、
    前記スタータモータは、車両側面視において前記シリンダよりも上方でかつ前記吸気管の下方に配置され、かつ車両平面視において前記シリンダに少なくとも一部が重なるように配置され、
    前記バランサの中心軸は、車両側面視において、前記クランクシャフトの中心軸よりも上方に配置され、
    前記バランサは、車両側面視において前記吸気管の下方かつ前記スタータモータの後方に配置される、鞍乗り型車両。
  2. 前記エンジンの上方でかつシートの下方に設けられる収容ボックスをさらに備え、
    前記エンジンユニットは、ユニットスイング式に構成され、
    前記車体フレームは、ピボット軸を有し、
    前記エンジンユニットは、前記クランクケースを前記車体フレームの前記ピボット軸に取り付ける懸架部をさらに含み、
    前記懸架部は、車両側面視において、前記シリンダよりも上方でかつ前記バランサより車両前後方向における前方に配置され、
    前記スタータモータの中心軸は、車両側面視において、前記懸架部よりも下方に位置する、請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記バランサ、前記スタータモータおよび前記懸架部の上方において、前記収容ボックスの下面は斜め上後方に傾斜する、請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記懸架部は、車両側面視において、前記スタータモータと部分的に重なるように配置される、請求項2または3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記懸架部は、車両側面視において、前記吸気管と前記シリンダとの間に配置される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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