JP2018074973A - 3次元ダニ捕獲体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダニに対する粘着力を向上させ、一度捕捉したダニの離脱を許さず逃走できない3次元ダニ捕獲体を提供する。
【解決手段】ダニが通過可能な孔径を備えた3次元構造体110と、3次元構造体110の外表面には露出していない3次元構造体110の内部に設けたダニ捕獲用の3次元構造粘着層120を備え、3次元構造体110の表面から内部に入り込んだダニを動けなくなるまで3次元構造粘着層120で捕獲する3次元ダニ捕獲体。
【選択図】図1

Description

本発明は、布団、毛布、敷布、敷物、マットレス、畳、絨毯、ソファー、クッション、自動車の座席シート等に繁殖するダニ類を捕獲するダニ捕獲シートに関する。
従来から人体に対する有害動物としてダニは忌避されてきたが、近年の住宅環境、特に室内の気密性の向上や暖房設備等の普及によりダニの生息に都合の良い環境が増え、それに伴ってダニが繁殖しやすくなっている。
ダニによる被害は、ダニに直接肌を刺されて痒みや腫れを生じる被害に加え、ダニの死骸や糞が室内の空気中に漂うハウスダストになり、これがアレルゲンとなってアレルギー性疾患や気管支喘息の如き呼吸器系疾患等の増加の一因になっている。
有害動物であるダニは、体長が小さい上に、布団、毛布、カーペットなど繊維類の中に潜んでいるため肉眼では存在を確認することは不可能である。
ダニを低減させる目的でダニを粘着シートなどにより保持する捕獲シートタイプの防ダニ製品が知られている。
実開平3−67588号公報に記載された防ダニシートは、食餌性及び臭香性のダニ誘引物質と殺ダニ薬剤との混合物を不織布などのシートに噴霧又は塗着したものであり、シートの表面にガーゼを貼付した防ダニシートである。
図5は実開平3−67588号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。ダニ誘引物質と殺ダニ薬剤との混合物を噴霧又は塗着した不織布などのシートに対してガーゼを貼付した構造となっている。
また、特開平7−327573号公報に記載された防ダニシートは、ダニを誘引するための誘引物質を保持せしめた紙製の台紙と、台紙の上部に配置した粘着層と、粘着層を覆うためのフレーム状の被覆部材とを備えた構造となっている。
図6は特開平7−327573号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。台紙1に対して粘着層3が塗布されており、粘着層3の上に誘引物質2が貼付されている。全体を覆うように被覆部材4が配置されている。
また、特開2002−253103号公報に記載された防ダニシートは、ダニを誘引するための誘引物質を保持せしめた誘引層と、誘引層の上部に配置した外シート層を備えた構造となっている。
図7は特開2002−253103号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。誘引層3が中にあり外シート層2が表裏に設けられている。外シート層2は不織布で構成されている。
また、実開昭64−56677号公報に記載された防ダニシートは、ダニを誘引するための誘引物質を保持せしめた紙質の保持部材と、保持部材の上部に配置した粘着層と、粘着層を覆うための網目状の被覆部材とを備えた構造となっている。
図8は実開昭64−56677号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。保持部材1に対して粘着層2が形成され、スペーサ4を介して網目状の被覆部材3が設けられている。
実開平3−67588号公報 特開平7−327573号公報 特開2002−253103号公報 実開昭64−56677号公報
特許文献1の実開平3−67588号公報に記載した防ダニシートは、粘着テープの表面に繊維製品を貼付しているため、繊維自体が粘着面に粘着されて粘着テープを覆ってしまうため未粘着部分が狭くなっており、粘着剤部分を通りかかったダニのみを粘着して捕獲するものであり捕獲効率が悪い。
また、特許文献1の実開平3−67588号公報に記載した防ダニシートは、ガーゼで覆っただけであり、また、粘着剤の表面に種々のゴミや粉塵が付着し易く、ゴミや粉塵が付着した場合にはダニが粘着剤に触れて捕獲される確率はさらに低くなり、実際にダニを捕獲することが十分にできなかった。
次に、特許文献2の特開平7−327573号公報に記載した防ダニシートは、粘着シートの上には直接ガーゼなどの繊維質のものは配置せずに、やや上方にフレーム状の被覆部材を設けるものであるが、以下の問題がある。
第1の問題は、粘着シートの粘着力の低下が早いという問題である。
特開平7−327573号公報に記載した防ダニシートは、粘着シートの上方にフレーム状の被覆部材を設けるものであるため、いわばフレームのすぐ内側に粘着シートが剥き出しになっている。ダニの多い布団や毛布などの寝具類に設置すると、粘着面が露出していると埃による粘着性が低下してくることが問題となってくる。
第2の問題は、一度捕捉したダニの逃走である。
ダニの捕獲率を向上するには、如何にダニと粘着シートとの接触頻度を高め、粘着シートに体の一部を捕捉できるかが問題となってくる。ダニは細い足で歩き回るため、足の一部が粘着シートに触れたとしてもそこから離脱して逃走することもあり得る。上記第1の問題と相まって、粘着シートの粘着力が弱まってくると粘着シートから離脱して逃走するダニが多くなることも想定される。
次に、特許文献3の特開2002−253103号公報に記載した防ダニシートは、粘着シートの上方に多孔質の被覆部材を設けるものであるため、特許文献2の特開平7−327573号公報に記載した防ダニシートより粘着シートに飛散する埃などを網目状の被服部材で捕捉でき、粘着面が埃などで覆われることが少なくなり、粘着性の低下は比較的小さいと言える。しかし、粘着シートは紙製などの支持部材の上に粘着剤を塗布して粘着シートとしたものであり、ダニが網目状の被覆部材を通過して粘着シートに到達した場合、ダニは足から粘着シートに触れることが多くなると考えられるが、粘着シートの表面がフラットなものであるため先に触れた細い足を捕捉する力がいまだ弱いうちに、ダニが粘着を感知してしまい、その時点で8本のうちの残りの足がいまだ多孔質の被服部材をしっかりと把持しているため、捕捉されて動かなくなった足を引き剥がす力が十分に発揮できる場合があり、離脱して逃走してしまう恐れがある。
次に、特許文献4の実開昭64−56677号公報に記載した防ダニシートは、粘着シートの上方に網目状の被覆部材を設けるものであるため、特許文献2の特開平7−327573号公報に記載した防ダニシートより粘着シートに飛散する埃などを網目状の被服部材で捕捉できるため、粘着面が埃などで覆われることが少なくなり、粘着性の低下は比較的小さいと言える。しかし、粘着シートは紙製などの支持部材の上に粘着剤を塗布して粘着シートとしたものであり、ダニが網目状の被覆部材を通過して粘着シートに到達した場合、ダニは足から粘着シートに触れることが多くなると考えられるが、上記した特許文献3と同様、粘着シートの表面がフラットなものであるため先に触れた細い足を捕捉する力がいまだ弱いうちに、ダニが粘着を感知してしまい、その時点で8本のうちの残りの足がいまだ網目状の被服部材をしっかりと把持しているため、上記した特許文献3と同様に、捕捉されて動かなくなった足を引き剥がす力が十分に発揮できる場合があり、離脱して逃走してしまう恐れがある。
上記問題を解決するために、本発明は、ダニに対する粘着力を発揮する構成部材を剥き出しにせず粘着力の低下を防止しつつ、粘着力を発揮する構成部材により一度捕捉したダニの離脱を許さず逃走できない3次元ダニ捕獲体を提供することを目的とする。
本発明の3次元ダニ捕獲体は、ダニが通過可能な孔径を備えた3次元構造体と、前記3次元構造体の内部にダニ捕獲用の粘着剤が含浸されて形成された3次元構造粘着層を備え、前記3次元構造体の外表面から内部に入り込んだ前記ダニを前記3次元構造粘着層で捕獲することを特徴とする3次元ダニ捕獲体である。
ここで、上記の3次元構造粘着層は、3次元構造体の素材に粘着剤を含浸させて形成したものである。
3次元構造体の外表面には前記3次元構造粘着層が露出しておらず、ダニの体の一部が3次元構造粘着層の粘着剤に捕獲されて動けなくなるまで3次元構造粘着層の内部に侵入させることが好ましい。そうすれば、3次元的網目構造体の中で背中や胴が網目を形成する糸状の壁面や柱に捉えられ、もはや足で移動することができず、逃走が不可能になる。
なお、本発明の3次元ダニ捕獲体の設置は、単に載置するだけでも良いが、設置個所に貼付するタイプも可能である。その場合、3次元構造体の一面に貼付用の接着剤又は上記の粘着剤が塗布されたものであれば、設置個所に当該一面側から貼付して取り付けることができる。
ここで、3次元構造体としては、スポンジ状の連続気泡構造体の多孔質体がある。連続気泡構造体の孔径としては300〜3000μmが好ましい。寝具類に多く生存しているダニは、ヒョウヒダニ、ケナガコナダニ、チリダニが主なものである。このダニを捕獲することは、ダニの体長が幼虫 で100μm、成虫で300μm〜500μm程度である。成虫が無理なく侵入できる大きさとしては300〜3000μmが適当である。
また、例えば、3次元構造体としては、メッシュ状の連続格子構造体のメッシュ構造体がある。
3次元構造粘着層は、3次元構造を持つ粘着層である。
3次元構造体がスポンジ状の連続気泡構造体の多孔質体やメッシュ状の連続格子構造体のメッシュ構造体であるので、それに粘着剤を含浸させれば、3次元構造の粘着層が形成できる。つまり、本発明の3次元ダニ捕獲体の中核をなす3次元構造粘着層は、スポンジ状の連続気泡構造体またはメッシュ状の連続格子構造体で、その骨格となる構造体が粘着性を持った、従来にはないダニ捕獲構造物となる。
まず、3次元構造粘着層は、従来の防ダニシートに比べて粘着面積が飛躍的に増加している。従来の防ダニシートは単層の粘着面だけであるため粘着面の面積分しか粘着面積がなかった。一方、本発明の3次元ダニ捕獲体では、3次元構造粘着層がスポンジ状の連続気泡構造体またはメッシュ状の連続格子構造体でありその骨格となる構造体が粘着性を持つため、その面積は3次元的に飛躍的に増大している。
次に、3次元構造粘着層には300〜3000μm程度の隙間が多数形成されているので、ダニの体の一部が粘着剤に捕獲されて動けなくなるまで3次元構造粘着層の内部に侵入させることが可能となる。そして3次元構造粘着層の内部に侵入したダニが後戻りしようとしたり歩き回わろうとしたりするほどダニの足以外の背中や体側や頭部などの部位が、粘着性を持った3次元構造粘着層の骨格となる構造体に触れ、足以外の当該部位が捕捉されて動けなくなってしまう。
このように、本発明の3次元ダニ捕獲体は、従来の防ダニシートとは異なるものであり、明らかに、粘着面積が向上しており、また、ダニを3次元的に捕捉することができるものとなっている。
3次元構造粘着層が、ダニの誘引餌を含んだものであれば、ダニを3次元構造粘着層の内部に誘引してダニを捕獲しやすくなる。
ダニの誘引餌としては、乾燥酵母、フスマ、ダニ死骸のいずれかまたはそれらの組み合わせを含んだものが好ましい。それらはダニを誘引しやすいダニの好物でありダニが捕捉されやすくなる。
本発明の3次元ダニ捕獲体のタイプと、タイプ別の施用の様子をごく簡単に示した図である。 本発明の3次元ダニ捕獲体100を用いた場合のダニ捕獲の流れについて説明する図である。 試作した本発明の3次元ダニ捕獲体100と、ダニの補足効果を確認する様子を示す図である。 試作した従来型の粘着シートに相当するものと、ダニの捕捉効果を確認する様子を示す図である。 実開平3−67588号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。 特開平7−327573号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。 特開2002−253103号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。 実開昭64−56677号公報において図示された防ダニシートを簡単に示した図面である。
以下、本発明の3次元ダニ捕獲体の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は一例に過ぎず本発明の技術的範囲を制限するものではない。
以下、本発明の3次元ダニ捕獲体の構成例について述べる。
図1は本発明の3次元ダニ捕獲体の構造をごく簡単に図示したものである。
図1(a)は3次元ダニ捕獲体100斜視図、図1(b)は3次元構造体110および3次元構造粘着層120の模式的な拡大図である。分かりやすいようにごく簡単に示されている。
図1に見るように、本発明の3次元ダニ捕獲体100は、3次元構造体110aおよび110bと、3次元構造体110aと110bの間に挟み込まれている3次元構造粘着層120を備えた構成となっている。
3次元構造体110aおよび110bは、ダニが通過可能な孔径を備えた構造物であり、3次元構造粘着層120の表裏に位置し、ダニを内部に通過させることができ、かつ、3次元構造粘着層120が剥き出しになるのを防止する役割を持っている。
この例では、3次元構造体110aおよび110bとしては、スポンジ状の連続気泡構造体の多孔質体とする。
例えば、連続気泡構造体の気泡の孔径としては300〜3000μmが好ましい。イエダニは、ヒョウヒダニ、ケナガコナダニ、チリダニなどが主であり、これらのダニは成虫で300μm〜500μm程度である。これらの成虫が無理なく侵入できる孔径の大きさとしては300〜3000μmが適当である。
多孔質体の素材としては、ウレタンフォーム、ゴム発泡剤フォーム、メラミンフォーム、EVAスポンジフォームなど多様なものがある。適度な連続気泡構造体の多孔質体を作れる発泡性能がある素材であれば他の素材でも良い。
3次元構造粘着層120は、3次元構造体の内部に設けたダニ捕獲用の3次元構造の粘着層であり、3次元構造体110aおよび110bに挟み込まれている。つまり、図1に示すように、ダニ捕獲用の3次元構造粘着層120が3次元構造体の外表面には露出せず内部に形成されている。
例えば、3次元構造粘着層120は、3次元構造体110aおよび110bの素材に粘着剤を含浸させて形成したものである。3次元構造体110aおよび110bはスポンジ状の連続気泡構造体の多孔質体であるので、そこに粘着剤を含浸させれば、3次元構造の粘着層が形成できる。つまり、3次元構造粘着層120は、300〜3000μm程度の気泡がつながった連続気泡構造体でその骨格となる構造体自体が粘着性を持ったものとなる。
粘着剤の種類は、アクリル系、スチレン系、ゴム系、シリコン系、ロジン系、ウレタン系等、任意であるが、例えば、アクリル酸エステル共重合体を含有するアクリル系粘着剤を用いることができる。
アクリル酸エステル共重合体には、アクリル系トリブロック共重合体、アクリル系ジブロック共重合体がある。
アクリル系トリブロック共重合体において、重合体ブロックA、B及びCのうち少なくとも一つはアクリル酸アルキルエステル単位及び/またはメタクリル酸アルキルエステル単位からなることがより好ましく、重合体ブロックA、B及びCの全てがアクリル酸アルキルエステル及び/またはメタクリル酸アルキルエステル単位からなることがさらに好ましく、特に重合体ブロックAがメタクリル酸アルキルエステルからなり、重合体ブロックBがアルキル酸アルキルエステルからなり、重合体ブロックCがメタクリル酸アルキルエステルまたはアクリル酸アルキルエステルからなることが好ましい。
特に好適なアクリル系トリブロック共重合体の例としては、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸n−ブチル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸エチル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸n−ブチル−b−ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸n−ブチル−b−ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸2−エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル、等々の式A−B−AまたはA−B−Cの構造で示されるトリブロック共重合体が挙げられる。
アクリル系粘着剤は、上述したトリブロック共重合体のみからなっていてもよいが、適宜他の成分が配合されていてもよい。アクリル系粘着剤に配合されてもよい成分としては、トリブロック共重合体との相容性がよく、均一性を向上させ、耐熱性及び耐候性により優れた粘着剤を得るという観点から、アクリル系ジブロック共重合体、粘着付与剤等が考えられる。
アクリル系ジブロック共重合体は、一般式X−Y(式中、Xは炭素数が1ないし4のアルキル基、または環構造を有するアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位から主としてなる重合体ブロックを表し、Yは炭素数が1ないし20のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル単位及び/または炭素数が5ないし20のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位から主としてなる重合体ブロックを表す)で表されるジブロック共重合体である。好ましくは、重合体ブロックXが炭素数1ないし4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位から主としてなり、重合体ブロックYが炭素数1ないし20のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル単位から主としてなるジブロック共重合体とする。
重合体ブロックXにおいて、炭素数が1ないし4のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。また、環構造を有するアルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、イソボルニル基等が挙げられる。これらの基は置換基を有していてもよく、かかる置換基の例としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基等のアルコキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等のアミノ基、塩素、臭素、フッ素等のハロゲン原子等が挙げられる。
炭素数が1ないし4のアルキル基、または環構造を有するアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位を構成する単量体としては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、メタクリル酸トリフルオロメチル等が挙げられる。これらは、一種または二種以上で使用することができる。
前記一般式中のXで示される重合体ブロックは、メタクリル酸アルキルエステル単位のみを含有することができるが、効能を損なわない範囲の少割合(重合体ブロックXの総量に対して通常20質量%以下)であれば、炭素数が1ないし4のアルキル基または環構造を有するアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位以外の他の単量体単位を含有することができる。かかる他の単量体単位としては、例えばメタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル等の炭素数が5以上のメタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル等のアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸トリメチルシリル等のアルキルエステル以外のメタクリル酸エステル、アクリル酸トリメチルシリル等のアルキルエステル以外のアクリル酸エステル、 メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド等のメタクリルアミド類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド等のアクリルアミド類、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基を有するビニル系モノマー、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル系モノマー、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン系モノマー、エチレン、プロピレン等のオレフィン、ε−カプロラクトン、バレロラクトン等のラクトン等のモノマーに由来する構成成分が挙げられる。
重合体ブロックYにおいて、炭素数が1ないし20のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、イソノニル基、ドデシル基、トリデシル基、ステアリル基等が挙げられる。炭素数が5ないし20のアルキル基としては、例えばn−ペンチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基、ステアリル基等が挙げられる。これらの基は置換基を有していてもよく、かかる置換基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、tert−ブトキシ基等のアルコキシ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等のアミノ基、塩素、臭素、フッ素等のハロゲン原子等が挙げられる。
炭素数が1ないし20のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル単位を構成する単量体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸トリフルオロメチル、アクリル酸トリメトキシシリルプロピル等が挙げられる。これらは、一種または二種以上で使用することができる。
炭素数が5ないし20のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位を構成する単量体としては、例えばメタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸2−メトキシペンチル、メタクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)ペンチル、メタクリル酸パ−フルオロペンチル、メタクリル酸2−トリメトキシシリルペンチル等が挙げられる。これらもまた、一種または二種以上で使用することができる。
前記一般式中のYで示される重合体ブロックは、炭素数が1ないし20のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び/または炭素数が5ないし20のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位のみを含有することができるが、効能を損なわない範囲の少割合(重合体ブロックYの総量に対して20質量%以下)であれば、炭素数が1ないし20のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び/または炭素数が5ないし20のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単位以外の他の単量体単位を含有することができる。かかる単量体単位としては、例えば、炭素数が21以上のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル、炭素数が1ないし4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル、炭素数が21以上のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸トリメチルシリル等のアルキルエステル以外のメタクリル酸エステル、アクリル酸トリメチルシリル等のアルキルエステル以外のアクリル酸エステル、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド等のメタクリルアミド類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド等のアクリルアミド類、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基を有するビニル系モノマー、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル系モノマー、ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン系モノマー、エチレン、プロピレン等のオレフィン、ε−カプロラクトン、バレロラクトン等のラクトン等のモノマーに由来する構成成分が挙げられる。
前記一般式で示されるジブロック共重合体は、必要に応じ、分子側鎖中または分子主鎖末端に水酸基、カルボキシル基、酸無水物基、アミノ基、トリメトキシシリル基等の官能基を有していてもよい。
さらに、タック、粘着力、保持力の向上及び調整を容易なものとするためには、アクリル系粘着剤に粘着付与剤を配合することが好ましい。配合可能な粘着付与剤としては、例えばロジンエステル、ガムロジン、トール油ロジン、水添ロジンエステル、マレイン化ロジン、不均化ロジンエステル等のロジン誘導体、テルペンフェノール樹脂、α−ピネン、β−ピネン、リモネン等を主体とするテルペン系樹脂、(水添)石油樹脂、クマロン−インデン系樹脂、水素化芳香族コポリマー、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂等が挙げられる。これらは、一種または二種以上で使用することができる。
なお、ジブロック共重合体、トリブロック共重合体、粘着付与剤の配合の有無及び配合比は、粘着製品の用途、被着体の種類等に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。
粘着剤は、エマルション型粘着剤であってもよく、ホットメルト型粘着剤であってもよい。
このような粘着剤12を、3次元構造体110aおよび110bの素材に含浸させる。その含浸量は、少な過ぎると効果が小さく、多過ぎると粘着剤によって3次元構造体110aおよび110bの目が潰れて3次元網目状の構造が維持できない。そこで、ウレタン等の3次元網目状の構造体の壁面や柱自体には行き渡るが升目の隙間は埋まらない程度の含浸量とする。例えば、含浸量を10〜200g/m2の範囲とし、一例として100g/m2とする。
粘着剤の粘性については、ウレタン等の3次元網目状の構造体の中で留まる必要があるため、あまりに低いと流れ出てしまうおそれがあり、あまりに大きすぎると塗布がしにくくなり3次元構造粘着層120の全体に粘着層が均等に行き渡りにくくなる。そこで、粘性は3次元網目状の構造体から容易に流れ出さない程度で、塗布に適した粘度とする。
粘着剤の塗布はどのような塗布方法でも良いが、例えば、シルクスクリーン印刷の要領で印刷技術を用いて粘着剤を塗布することができる。つまり、粘着剤をシルクスクリーンのインクと見立てて、3次元構造体110aおよび110bの表面に対して印刷する要領で表面に均一に塗布する。
この場合、3次元構造粘着層120の製造方法は、表面に粘着剤を印刷した3次元構造体110aと3次元構造体110b同士を押圧して両者を貼り合わせて3次元構造粘着層120を製作する。
また、塗布方法としては、シルクスクリーン印刷ではなく、ロール状の3次元構造体110aと3次元構造体110bに対して、ローラーを用いて連続塗布する方法もあり得る。
3次元構造粘着層120は、従来の防ダニシートに比べて粘着面積が飛躍的に増加している。この例では3次元構造粘着層120がスポンジ状の連続気泡構造体で、いわば3次元網目構造でありその骨格となる構造体が粘着性を持つため、その面積は3次元的に飛躍的に増大している。
また、3次元構造粘着層120は、上記のように、3次元構造粘着層120には300〜3000μm程度の隙間が多数形成されているので、ダニの体の一部が粘着剤に捕獲されて動けなくなるまで3次元構造粘着層の内部に侵入させることが可能な構造となっている。
3次元構造粘着層120は、ダニの誘引餌を含んでいる。
例えば、乾燥酵母、フスマ、ダニ死骸のいずれかまたはそれらの組み合わせを含んだもので良い。ダニの死骸はダニが共食いをする性質を利用した餌である。
3次元構造粘着層120が誘引餌を含んでいるのでダニは3次元構造粘着層120に向けて誘引されてくる。
以上が、本発明の3次元ダニ捕獲体100の各部の構成の説明である。
図2は、本発明の3次元ダニ捕獲体100を用いた場合のダニ捕獲の流れについて説明する図である。
本発明の3次元ダニ捕獲体100は、ダニが生息していることが想定される箇所、例えば、布団、毛布、敷布、敷物、マットレス、畳、絨毯、ソファー、クッション、自動車の座席シートなどどこでも設置することができる。
本発明の3次元ダニ捕獲体100の表面または裏面の3次元構造体110aおよび110bには粘着剤が設けられていない場合、貼付することなく載せ置くだけで良い。
なお、図1の構成に加え、3次元ダニ捕獲体100の内表面であるの3次元構造体110bの表面に別途、貼付用の接着剤または上記の粘着剤を塗布した場合、設置場所に3次元構造体110b側から貼付することも可能である。
ダニは設置場所に多数生息しており動き回っている。
3次元構造粘着層120が誘引餌を含んでいるのでダニは3次元構造粘着層120に向けて誘引されてくる。
ダニはまず、3次元ダニ捕獲体100の表面または裏面の3次元構造体110aおよび110bの表面に取り付いて、さらに、3次元構造体110aおよび110bの表面から内部に侵入してくる。
3次元構造体110aおよび110bには、上記したように、300〜3000μm程度の気泡が連続した連続気泡構造体となっているので、間隙を通って3次元構造体110aおよび110bの内部に侵入可能である。
なお、3次元構造体110aおよび110bは連続気泡構造体であるので、ダニが入りやすい上、温度、湿度も適度であるため、もともとダニが好んで滞在しやすい環境を提供している。
やがて、ダニは3次元構造体110aおよび110bを通過して3次元構造粘着層120に到達する。
ダニは3次元構造粘着層120に到達するが、3次元構造粘着層120も、3次元構造体110aおよび110bと同様の連続気泡構造体となっているので、粘着剤に捕捉されて動けなくなるまで、引き続き3次元構造粘着層120の内部に侵入を続けることができる。
そして、3次元構造粘着層120の内部に侵入したダニが歩き回わっているうちにまた後戻りしようとしたりするうちに、ダニの足以外の背中や体側や頭部などの部位が、粘着性を持った3次元構造粘着層の骨格となる構造体に触れ、足以外の当該部位が捕捉されて動けなくなってしまう。
従来の防ダニシートは平面的でダニの足を捕捉するのみであり、足の捕捉は体全体のごく一部であり、結局ダニが離脱して逃走することもあるが、本発明の3次元ダニ捕獲体100は、3次元構造粘着層120の内部に侵入したダニに対して、3次元的にあらゆる方向に接着剤が含浸された構造体が存在しているため、あらゆる方向から粘着剤による捕捉が可能である。特にダニの背面が粘着剤に捕捉されると粘着面積が大きく、かつ足は空中にあり、突っ張りなどが効かない状態であり、粘着剤で捕捉されるとダニは逃げる術はなく、確実にダニが死滅するまで捕捉されたままとなる。
図2(b)は、3次元構造粘着層120の一部を拡大し、ダニの背中や胴が3次元構造粘着層120の連続気泡体の一部に引っ付いて動けなくなって捕捉された様子を簡単に示す図である。ダニの背中や胴が3次元構造粘着層120の連続気泡体の一部に引っ付くと足は気泡体の空中にあり、いわゆる足をジタバタしても逃げられない状況に陥っている。
以上が、本発明の3次元ダニ捕獲体100を用いた場合のダニ捕獲の流れについての説明である。
なお、上記説明において、3次元構造体110aおよび110b、3次元構造粘着層120の構造としては、連続気泡構造体の多孔質体として説明したが、メッシュ状の連続格子構造体のメッシュ構造体であっても同様である。
メッシュ状の連続格子構造体は、連続気泡構造体の多孔質体よりも規則正しい3次元構造であるが、メッシュの大きさを調節して、メッシュ径が300〜3000μmとして3次元構造を作れば3次元構造体110aおよび110bとなり、接着剤を含浸させれば、3次元構造粘着層120となる。
本発明の3次元ダニ捕獲体100の試作品を製作し、実際のダニを誘引して捕捉の効果を確認した。なお、比較として、従来型の粘着シート状の従来品も試作し、実際のダニを誘引して捕捉の効果の差を確認した。
図3は、試作した本発明の3次元ダニ捕獲体100と、補足されているダニの様子を示す図である。
素材はウレタンを用いた。粘着剤はアクリル系エステル重合体のものから選定して用いた。
図3(a)は全体像が分かるような接写による写真、図3(b)は3次元構造粘着層120の連続気泡体の3次元網目構造およびその構造に捉えられたダニを写した拡大写真である。倍率は50倍となっている。
図3(b)に示すように、3次元構造粘着層120の3次元網目構造は、ミクロレベルでは糸状のものが様々な方向に走って3次元的網目構造を形成しており、その糸状のものにダニがいわば“鈴なり”に多数引っ付いている。ダニは死亡しているものもいれば未だ死亡していないものもあるが、いずれにしても足をジタバタさせていても最早動くことができず、その場に捕捉されたままとなっている。
一方、図4は、試作した従来型の粘着シートに相当するものである。2次元的に表面が一様であり、その上に粘着剤が塗布されている。
基材はプレパラートとし、その上に粘着剤を塗布した。粘着剤は同じアクリル系エステル重合体のものから選定して用いた。
図4(a)は全体像が分かるような接写による写真、図4(b)はその上に乗っているダニを写した拡大写真である。倍率は50倍となっている。
図4(a)を見ると、周囲にはダニが多数乗っている様子が分かる。写真であればダニの動きが分かりにくいため、一見するとダニ捕捉に成功しているように見えるが、ダニがたかっているのは餌の誘引効果のために寄ってきているのみであり、実際には2次元シート上を動き回っているので捕捉された状態とは言えないものである。
図4(b)を見ると、多数のダニは2次元シート上を歩行しており、背中や胴が粘着剤で捉えられているものはいない。一部のダニは動いてはいないが、休憩しているに過ぎないものが多いようである。
このように、図3に示した本発明の3次元ダニ捕獲体100のダニの捕捉効果と、図4に示した従来型の2次元粘着シートのダニ捕捉効果を比べると、明らかに、本発明の3次元ダニ捕獲体100のダニの捕捉効果が大きく、優位性が理解されよう。
以上、本発明の3次元ダニ捕獲体の好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の3次元ダニ捕獲体は、ダニ類を捕獲するダニ捕獲シートとして提供することができる。例えば、布団、毛布、敷布、敷物、マットレス、畳、絨毯、ソファー、クッション、自動車の座席シート等に繁殖するダニ類を捕獲するダニ捕獲シートとして提供することができる。
100 3次元ダニ捕獲体
110 3次元構造体
120 3次元構造粘着層

Claims (9)

  1. ダニが通過可能な孔径を備えた3次元構造体と、
    前記3次元構造体の内部にダニ捕獲用の粘着剤が含浸されて形成された3次元構造粘着層を備え、
    前記3次元構造体の外表面から内部に入り込んだ前記ダニを前記3次元構造粘着層で捕獲することを特徴とする3次元ダニ捕獲体。
  2. 前記3次元構造体の外表面には前記3次元構造粘着層が露出しておらず、前記ダニの体の一部が前記3次元構造粘着層の前記粘着剤に捕獲されて動けなくなるまで前記3次元構造粘着層の内部に侵入させることを特徴とした請求項1に記載の3次元ダニ捕獲体。
  3. 前記3次元構造体の一面に貼付用の接着剤又は前記粘着剤が塗布されており、設置個所に対して当該一面から貼付して取り付ける請求項1または2に記載の3次元ダニ捕獲体。
  4. 前記3次元構造体がスポンジ状の連続気泡構造体の多孔質体である請求項1から3のいずれかに記載の3次元ダニ捕獲体。
  5. 前記連続気泡構造体の前記孔径が300〜3000μmである請求項4に記載の3次元ダニ捕獲体。
  6. 前記3次元構造体がメッシュ状の連続格子構造体のメッシュ構造体である請求項1から3のいずれかに記載の3次元ダニ捕獲体。
  7. 前記3次元構造粘着層に含浸された前記粘着剤が、アクリル酸エステル共重合体を含有するアクリル系粘着剤である請求項1から6のいずれかに記載の3次元ダニ捕獲体。
  8. 前記3次元構造粘着層が、前記ダニの誘引餌を含んだものである請求項1から7のいずれかに記載の3次元ダニ捕獲体。
  9. 前記ダニの誘引餌が、乾燥酵母、フスマ、ダニ死骸のいずれかまたはそれらの組み合わせを含んだものである請求項1から8のいずれかに記載の3次元ダニ捕獲体。
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