JP2018074812A - 車両制御装置および充電目標決定方法 - Google Patents

車両制御装置および充電目標決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018074812A
JP2018074812A JP2016213795A JP2016213795A JP2018074812A JP 2018074812 A JP2018074812 A JP 2018074812A JP 2016213795 A JP2016213795 A JP 2016213795A JP 2016213795 A JP2016213795 A JP 2016213795A JP 2018074812 A JP2018074812 A JP 2018074812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
charge
maximum
storage unit
regenerative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016213795A
Other languages
English (en)
Inventor
友樹 桑野
Yuki Kuwano
友樹 桑野
裕一 会田
Yuichi Aida
裕一 会田
麻友 鈴木
Mayu Suzuki
麻友 鈴木
賢一 吉川
Kenichi Yoshikawa
賢一 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2016213795A priority Critical patent/JP2018074812A/ja
Publication of JP2018074812A publication Critical patent/JP2018074812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】電力量の回収率を向上させることができる車両制御装置および充電目標決定方法を提供することである。
【解決手段】実施形態の車両制御装置は、蓄電部と、電力変換部と、充電制御部とを持つ。蓄電部は、車両を駆動させるモータに供給する電力を蓄える。電力変換部は、前記蓄電部から供給される電力を三相交流に変換してモータに供給する。充電制御部は、前記車両の減速時に回収可能な回生時最大充電量と、前記車両の減速時に発生する回生時最大充電電力と、前記車両の力行時に発生する力行時放電量と、前記蓄電部の温度とに基づいて、前記蓄電部への充電目標を決定し、決定した前記充電目標に基づいて、前記蓄電部の充電制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、車両制御装置および充電目標決定方法に関する。
従来、バッテリから供給される電力を用いてモータを駆動させ、モータの駆動力により車輪を回転させて走行を行う電気車が知られている。電気車には、鉄道車両や電気自動車等が含まれる。これらの電気車は、減速時に発生する回生エネルギーをバッテリに蓄積させ、力行時にバッテリに蓄えられたエネルギーを利用して走行を行う。バッテリの充電可能電力は、充電状態(SOC:State Of Charge)または温度等によって決定される。また、バッテリに蓄えられたエネルギーが不足して走行不能(電欠)になることを避けるために、走行開始時のSOCを高く設定することがあり、充電可能電力に対応させて車両減速時の回生トルクを更に絞り込む必要性があるため、電力量の回収率が十分でない場合があった。
特開2010−183667号公報
本発明が解決しようとする課題は、電力量の回収率を向上させることができる車両制御装置および充電目標決定方法を提供することである。
実施形態の車両制御装置は、蓄電部と、電力変換部と、充電制御部とを持つ。蓄電部は、車両を駆動させるモータに供給する電力を蓄える。電力変換部は、前記蓄電部から供給される電力を三相交流に変換してモータに供給する。充電制御部は、前記車両の減速時に回収可能な回生時最大充電量と、前記車両の減速時に発生する回生時最大充電電力と、前記車両の力行時に発生する力行時放電量と、前記蓄電部の温度とに基づいて、前記蓄電部への充電目標を決定し、決定した前記充電目標に基づいて、前記蓄電部の充電制御を行う。
実施形態の車両制御装置100を搭載した電気車システム1の概要構成図。 回生時最大充電量、最大回生電力、および力行時放電量の算出の一例を説明するための図。 バッテリ最大充電可能電力マップ242の一例を示す図。 充電制御部234における充電目標SOCの決定内容を説明するための図。 充電制御部234により決定される内容の一例を示す図。 バッテリSOC−OCVマップ246の一例を示す図。 バッテリSOC−Riマップ248の一例を示す図。 時間情報に対応させたパラメータ情報244Aの一例を示す図。
以下、実施形態の車両制御装置および充電目標決定方法を、図面を参照して説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態の車両制御装置100を搭載した電気車システム1の概要構成図である。電気車システム1は、例えば、車両制御装置100と、モータ110とを備える。車両制御装置100は、モータ110を駆動させるための電力を供給する。
車両制御装置100は、例えば、補機200と、バッテリ(蓄電部)210と、インバータ(電力変換部)220と、制御部230と、記憶部240とを備える。
補機200は、モータ110以外の負荷となる機器であり、電気車システム1の走行に関する制御とは無関係にバッテリ210から電力が供給される。補機200は、例えば、電気車システム1に搭載されたエアコン、照明、通信機器等、電気車(車両)の走行に必要な各種機器が含まれる。
バッテリ210は、例えば、電気車が減速または停止する場合に生じる回生エネルギーを蓄える。また、バッテリ210は、力行時にインバータ220に電力を供給したり、補機200に電力を供給する。
インバータ220は、制御部230の制御により、バッテリ210から出力された直流電力を、制御部230から入力された制御信号(例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号)に基づいて、所望の周波数や電圧等を有する三相交流(U相、V相、W相)に変換し、変換した三相交流をモータ110へ出力する。
モータ110は、三相交流によってロータを回転させ、駆動力を出力する。モータ110の出力する駆動力は、図示しない歯車等の連結機構を介して車輪Wに伝達され、伝達された駆動力により車輪Wを回転させることで、電気車を走行させる。モータ110は、例えば、かご型三相誘導電動機である。車輪Wは、線路または地面を介して接地される。
また、電気車システム1は、例えば、操作盤120と、表示盤130とを備える。操作盤120は、例えば電気車の主電源をオン/オフするためのマスタースイッチや、運転手が種々の操作を行うマスターコントローラ等を含む。マスターコントローラは、種々の対応を採用し得るが、例えば前方に押すことによって制動・減速による電気車の回生運転を指示し、後方に引くことによって電気車の加速による力行運転を指示することができる横軸型のマスターコントローラである。マスターコントローラに対してなされた操作量を示す信号、あるいは操作に基づいて決定される制御信号は、制御部230に入力される。表示盤130は、制御部230の指示に基づいて、電気車の速度等を含む各種情報を表示する。
制御部230は、例えば、補機200、バッテリ210、およびインバータ220を制御する。制御部230は、例えば、運転制御部232と、充電制御部234とを備える。これらの機能部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。これらの各機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現されてもよい。
運転制御部232は、例えば、操作盤120から入力された指示情報により、例えばインバータ220に対してモータ110のトルク要求を行い、電気車を回生運転させたり、力行運転させる等の制御を行う。運転制御部232の一部には、例えば、後述するトルク要求設定部233が含まれる。回生運転とは、減速により減少する運動エネルギーをモータ110によって回収し、回収した回生エネルギーを電力に変換して、バッテリ210に蓄える運転動作である。力行運転とは、バッテリ210からの直流電力をインバータ220により三相交流に変換してモータ110へ出力することで、モータ110に駆動力を発生させ、発生した駆動力を車輪Wに伝えて電気車を加速させる等の運転動作である。すなわち、回生運転では、回転方向と逆方向にトルクを発生させることで発電を行い、力行運転では、回転方向と同方向にトルクを発生させることで電力を消費する。
充電制御部234は、走行開始時におけるバッテリ210の充電目標を決定する。充電制御部234は、バッテリ210のSOC(充電状態)または温度等が要因となる回生の絞り込みが発生しない充電目標を決定する。また、充電制御部234は、決定した充電目標に基づいてバッテリ210の充電制御を行う。
例えば、充電制御部234は、バッテリ210の充電目標を決定するためのパラメータ情報として、回生時最大充電量(E_chg_max)、最大回生電力(P_chg_max)、および力行時放電量(E_dis)を算出する。回生時最大充電量(E_chg_max)は、例えば、電気車の減速時に回収可能な充電量のうち、所定期間における回生時の最大充電量である。最大回生電力(P_chg_max)は、例えば、電気車の減速時に発生する回生電力のうち、所定期間における最大の充電電力である。力行時放電量(E_dis)は、例えば、電気車の力行時に発生する放電量である。
図2は、回生時最大充電量、最大回生電力、および力行時放電量の算出の一例を説明するための図である。まず、トルク要求設定部233は、電気車を走行または停止させるためのトルク要求Tq*をリミッタ部300に出力する。充電制御部234は、現時点のバッテリ210の充電状態SOCと、バッテリ210の温度検出値とに基づいて、予め記憶部240に記憶されたバッテリ最大充電可能電力マップ242を参照し、バッテリ最大充電可能電力(Pbat_max)を導出する。なお、充電制御部234は、例えば、バッテリ210の周囲に設置された図示しない温度計から、充電を開始する直前等におけるバッテリ210の温度を取得する。
図3は、バッテリ最大充電可能電力マップ242の一例を示す図である。バッテリ最大充電可能電力マップ242は、現時点のバッテリ210の温度[℃]およびバッテリSOC[%]に、バッテリ210の最大充電電力(Pbat_max)が対応付けられている。最大充電電力(Pbat_max)の値は、充電時には0未満(負)となり、放電時には0以上(正)となる。
図示の例では、バッテリ温度が10℃間隔で設定され、バッテリSOCが10%間隔で設定されている。例えば、充電制御部234は、バッテリ温度が30℃であり、且つバッテリSOCが50%である場合、バッテリ最大充電可能電力マップ242により、バッテリ最大充電電力Pbat_max_53が得られる。また、充電制御部234は、例えば、バッテリSOCが15%である場合に、バッテリSOCが10%と20%とのデータから線形補間処理を行い、バッテリSOCが15%である場合のバッテリ最大充電電力(Pbat_max)を導出してもよい。
ここで、図3のバッテリ最大充電可能電力マップ242は、バッテリ210の劣化度(SOH:State of Health)ごとに設定されてもよい。劣化度は、例えば、バッテリ210の劣化時の満充電容量[Ah]を初期の満充電容量[Ah]で除算し、その値に100を乗算することで導出することができる。充電制御部234は、バッテリ210の現時点における劣化度に対応したバッテリ最大充電可能電力マップ242を設定しておくことで、より適切なバッテリ最大充電電力(Pbat_max)を導出することができる。
次に、充電制御部234は、演算部302により、バッテリ最大充電可能電力(Pbat_max)を補機200の消費電力(Pacc)で減算させる。また、充電制御部234は、演算部304により、演算部302から入力された値を、モータ110およびインバータ220の総合効率(effi)で除算させる。また、充電制御部234は、演算部306により、演算部304から入力された値を、図示しない角速度センサ等により得られるモータ110の角速度(ωm)[rad/s]で除算させる。上述した演算部302から演算部306までの演算により、バッテリ最大充電可能電力(Pbat_max)で制限される回生トルク(Tr_max)が算出される。充電制御部234は、回生トルク(Tr_max)をリミッタ部300に出力する。
運転制御部232は、リミッタ部300により、トルク要求設定部233から要求されたトルク要求(Tq*)が、回生トルク(Tr_max)からモータ性能で決定される最大力行トルク(Tm_max)までの範囲にある場合に、モータトルク指令(Tq_ref)を出力させる。モータトルク指令(Tq_ref)は、力行時は正(+)となり、回生時は負(−)となる。運転制御部232は、取得したモータトルク指令(Tq_ref)をインバータ220に出力し、インバータ220からの三相交流によってモータ110を所定のトルクで駆動させる。
また、トルク要求設定部233は、トルク要求(Tq*)をリミッタ部308に出力する。充電制御部234は、リミッタ部308により、トルク要求(Tq*)が、負の最大回生トルク(−Tm_max)から0までの範囲である場合に、そのトルク要求(Tq*)の値を、演算部310に出力させる。充電制御部234は、演算部310により、トルク要求(Tq*)とモータ角速度(ωm)とを乗算させ、乗算させた値を、増幅部312に出力させる。ここで、増幅部312に入力される値は、負の値であるため、回生(充電)電力の符号が負(−)となる。そこで、充電制御部234は、増幅部312により、演算部310から入力された値を、モータ110およびインバータ220の負の総合効率(−effi)で乗算させることで、充電電力の符号を正にする。
また、充電制御部234は、演算部314により、増幅部312から得られた充電電力を補機200の消費電力(Pacc)で減算させる。次に、充電制御部234は、積算部316により、演算部314から入力された値を所定時間分積算させることで、回生時最大充電量(E_chg_max)を算出させる。回生時最大充電量(E_chg_max)とは、運転制御部232からのトルク要求によって、回生時に充電可能な電力量(ポテンシャル)である。また、充電制御部234は、最大値抽出部318により、所定時間内に演算部314から入力された値のうち、回生時最大充電電力(P_chg_max)を抽出する。
また、充電制御部234は、演算部320により、図示しない電圧検出センサおよび電流検出センサから検出されたバッテリ210の電圧値(バッテリ電圧検出値)および電流値(バッテリ電流検出値)を乗算し、乗算して得られた電力値を、リミッタ部322および324に出力する。
充電制御部234は、リミッタ部322により、演算部320から入力された電力が0からバッテリ210の最大充電可能電力(Pbat_max)までの範囲内である場合に、積算部326に出力する。また、充電制御部234は、積算部326により、入力された電力を所定時間分積算させて、力行時放電量(E_dis)を算出させる。
また、充電制御部234は、リミッタ部324により、入力された電力が負の最大充電可能電力(−Pbat_max)から0までの範囲内である判定された場合、その電力を増幅部328に出力する。充電制御部234は、増幅部328により、得られた値を−1で乗算させて正の値にし、その値を積算部330に出力する。充電制御部234は、積算部330により、入力された値を積算して、回生時充電量E_chgを算出させ、算出させた回生時充電量(E_chg)を、回生絞り込み発生検知部332に出力する。
充電制御部234は、回生絞り込み発生検知部332により、回生時最大充電量(E_chg_max)を、バッテリ210の充電可能電力の制限により実際に充電できた電力量E_chgで減算した値(差分値)が、閾値α(例えば、α=0.1[kWh])より大きく、且つ、モータ角速度(ωm)がゼロ(0)であるか否かを判定する。モータ角速度がゼロとは、車速がゼロと同等である。
充電制御部234は、回生絞り込み発生検知部332により、回生時最大充電量(E_chg_max)から回生時充電量(E_chg)を減算した値がαより大きく、且つ、モータ角速度(ωm)がゼロである場合、バッテリ要因の回生絞り込み発生検知信号として“1”を出力させる。また、上述の条件を満たさない場合、充電制御部234は、バッテリ要因の回生絞り込み発生検知信号として“0”を出力させる。上述の条件を満たさない場合とは、例えば、上述の差分値が閾値以下である場合等である。
充電制御部234は、バッテリ要因の回生絞り込み発生検知信号が“1”の場合には、回生時最大充電量(E_chg_max)、回生時最大充電電力(P_chg_max)、および力行時放電量(E_dis)をパラメータ情報244として記憶部240に記憶させる。また、充電制御部234は、バッテリ要因の回生絞り込み発生検知信号が“0”の場合にパラメータ情報244の更新は行わない。
次に、充電制御部234は、記憶部240に記憶されたパラメータ情報244等を用いて、充電目標SOC(SOC_start)を設定する。
図4は、充電制御部234における充電目標SOCの決定内容を説明するための図である。図5は、充電制御部234により決定される内容の一例を示す図である。図5の例において、横軸は、時間t[s]を示し、縦軸は、SOC[%]を示している。SOC=0[%]の場合は、バッテリ210の完全放電状態であり、SOC=100[%]の場合は、満充電状態である。また、実線が本実施形態を示し、点線は走行開始時の充電目標SOCを高く設定した従来の充電目標SOC(制御なし)を示す。また、図4の(1)〜(5)で示す値は、図5に示すグラフの(1)〜(5)に示す値に対応している。
充電制御部234は、回生時最大充電電力(p_chg_max)と、現時点のバッテリ温度検出値とに基づいて、バッテリ最大充電可能電力マップ242から回生時最大充電電力を充電可能な回生最大電力充電可能SOC_1を導出する。なお、バッテリ最大充電可能電力マップ242がバッテリ210の劣化度(SOH)ごとに設定されている場合、劣化度に対応したバッテリ最大充電可能電力マップ242を用いることで、バッテリ210の状態に応じた適切な回生最大電力充電可能SOC_1を導出することができる。
次に、充電制御部234は、回生最大電力充電可能SOC_1に基づいて、予め記憶部240に記憶されたバッテリSOC−OCVマップ246を参照し、回生最大電力充電可能SOC_1に対応するバッテリ電圧OCV1を導出する。バッテリ電圧OCVとは、例えば、バッテリ210に電流を流していないときのバッテリ電圧である。
図6は、バッテリSOC−OCVマップ246の一例を示す図である。バッテリSOC−OCVマップ246は、SOC[%]にOCV[V]を対応付けたものである。充電制御部234は、バッテリSOC−OCVマップ246を用いて、回生最大電力充電可能SOC_1に対応するOCV1を導出する。例えば、充電制御部234は、回生最大電力充電可能SOC_1が50[%]である場合、バッテリSOC−OCVマップ246によりOCV=V_5[V]が導出される。また、バッテリSOC−OCVマップ246の場合、SOCが10%間隔で設定されている。そのため、充電制御部234は、マップにない他の数値に対するバッテリ電圧OCV1を求める場合には、線形補間処理により値を算出する。
また、充電制御部234は、導出した回生最大電力充電可能SOC_1に基づいて、予め記憶部240に記憶されたバッテリSOC−Riマップ248を参照し、回生最大電力充電可能SOC_1に対応する現時点のバッテリ210の内部抵抗値(Ri_ch)を導出する。
図7は、バッテリSOC−Riマップ248の一例を示す図である。バッテリSOC−Riマップ248は、バッテリSOC−Riマップ248は、現時点のバッテリ温度[℃]の検出値と、バッテリSOCの値とにより回生時のバッテリ210の内部抵抗値(Ri_ch)をマップ化したものである。例えば、SOC1が30%で、バッテリ温度が30℃の場合、内部抵抗値(Ri_ch)は、Ri_33となる。なお、バッテリSOC−Riマップ248は、バッテリ温度を10℃間隔で設定され、バッテリSOCも10%間隔で設定されている。したがって、充電制御部234は、その間の数値に関する内部抵抗値(Ri_ch)は、その前後の既存の値から線形補間処理により導出することができる。
次に、充電制御部234は、演算部400により、回生時最大充電量(E_chg_max)を回生充電時間で除算させ、回生時の平均充電電力(Pch_ave)を算出させる。また、充電制御部234は、平均充電電流算出部402により、演算部400から入力された回生時の平均充電電力(Pch_ave)と、バッテリ電圧OCV1と、内部抵抗値(Ri_ch)とに基づいて平均充電電流(I_ch_ave)を算出させる。平均充電電流(I_ch_ave)は、例えば、「I_ch_ave=(−OCV1+√(OCV1−4Pch_ave*Ri_ch))/2Pch_ave」により算出することができる。
次に、充電制御部234は、演算部404により、平均充電電流算出部402から入力された平均充電電流(I_ch_ave)を、回生充電時間で乗算(積分)させる。また、充電制御部234は、増幅部406により、演算部404から入力された値と、バッテリの定格容量(C_bat)とを用いて、単位時間あたりの回生時最大SOCの変化量(ΔSOC_chg_max)を算出させる。具体的には、増幅部406は、演算部404から入力された値を定格容量(C_bat)で除算するとともに、時間基準の値を秒基準の値にするために3600で除算し、除算した値に100を乗算して、回生時最大SOC変化量(△SOC_chg_max)を算出する。
次に、充電制御部234は、演算部408により、回生最大電力充電可能SOC_1から回生時最大SOC変化量(△SOC_chg_max)を減算させて、回生開始時目標SOC_2を算出させる。次に、充電制御部234は、回生開始時目標SOC_2に基づいて、バッテリSOC−OCVマップ246を参照し、対応するバッテリ電圧OCV2を導出する。また、充電制御部234は、回生開始時目標SOC_2およびバッテリ温度検出値に基づいて、バッテリSOC−Riマップ248を参照し、力行放電時のバッテリ210の内部抵抗値(Ri_dis)を導出する。
次に、充電制御部234は、演算部410により、力行時放電量(E_dis)を、力行放電時間で除算させ、力行時の平均放電電力(Pdis_ave)を算出させる。また、充電制御部234は、平均放電電流算出部412により、演算部410から入力された力行時の平均放電電力(Pdis_ave)と、バッテリ電圧OCV2と、内部抵抗値(Ri_dis)とに基づいて平均放電電流(I_dis_ave)を算出させる。平均放電電流(I_dis_ave)は、例えば、「I_dis_ave=(−OCV2+√(OCV2−4Pdis_ave*Ri_dis))/2Pdis_ave」により算出することができる。
次に、充電制御部234は、演算部414により、平均放電電流算出部412から入力された平均放電電流(I_dis_ave)を力行放電時間で乗算(積分)させる。また、充電制御部234は、増幅部416により、演算部414から入力された値と、バッテリの定格容量(C_bat)とを用いて、単位時間あたりの力行時SOC変化量(ΔSOC_dis)を算出させる。具体的には、増幅部416は、演算部414から入力された値を定格容量(C_bat)で除算するとともに、時間基準の値を秒基準の値にするために3600で除算し、除算した値に100を乗算して、力行時SOC変化量(△SOC_dis)を算出する。
次に、充電制御部234は、演算部418により、回生開始時目標SOC_2と、力行時SOC変化量(△SOC_dis)とを加算することで、走行開始時における充電目標SOC(SOC_start)を算出する。これにより、電気車システム1において、電気車が走行不能になる(電欠)リスクを見極め、且つ、回生トルクの絞りこみの発生を抑制し、適切な充電目標SOCを設定することで、バッテリ要因による回生絞り込みの発生を防止し、電力量の回収率を向上させることができる。また、電気車システム1において、ランニングコストの低減を実現することができる。
記憶部240は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDカード等の不揮発性の記憶媒体と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とによって実現される。記憶部240は、例えば、バッテリ最大充電可能電力マップ242、パラメータ情報244、バッテリSOC−OCVマップ246、およびバッテリSOC−Riマップ248等の各種情報を記憶する。
なお、上述した電気車システム1は、例えば、鉄道車両や、架線レスLRT(Light rail transit)、EV(Electric Vehicle)バス等に適用することができる。なお、電気車システム1は、時間帯や曜日、月日等によって、乗客数の変化等による負荷が変動する。また、気候による空調装置(エアコン、ヒーター等)の稼働状況や、道路の混雑状況等に依存して、エネルギー消費量が変動する。したがって、実施形態では、上述したパラメータ情報244を、時間情報に対応づけて記憶部240に記憶し、記憶された情報から時間帯や気候等の条件に対応させたパラメータ情報244を読み出して、充電目標SOCを算出してもよい。
図8は、時間情報に対応させたパラメータ情報244Aの一例を示す図である。パラメータ情報244Aには、月ごとに各時間帯における各パラメータ情報(回生時最大充電量、回生時最大充電電力、および力行時放電量)が格納されている。このように、時間情報とともにパラメータ情報244Aを格納することで、充電制御部234は、充電目標SOCを取得する場合に、記憶部240に記憶されたパラメータ情報244Aから月および時間帯に応じたパラメータ情報244Aを取得して、より適切な充電目標SOCを算出することができる。
なお、電気車システム1は、パラメータ情報244Aを、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続されるサーバ装置等へ送信し、サーバにより管理させてもよい。この場合、電気車システム1は、サーバ装置からパラメータ情報244Aを受信して、記憶部240に記憶し、記憶されたパラメータ情報244Aを用いて適切な充電目標SOCを算出し、算出した充電目標SOCに基づく充電制御を行うことができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、車両制御装置100は、車両を駆動させるモータに供給する電力を蓄えるバッテリ210と、バッテリ210から供給される電力を三相交流に変換してモータに供給するインバータ220と、車両の減速時に回収可能な回生時最大充電量と、車両の減速時に発生する回生時最大充電電力と、車両の力行時に発生する力行時放電量と、バッテリ210の温度とに基づいて、バッテリ210への充電目標を決定し、決定した前記充電目標に基づいて、バッテリ210の充電制御を行う充電制御部234と、を持つことにより、電力消費率の低下を抑制し、電力量の回収率を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電気車システム、100…車両制御装置、110…モータ、120…操作盤、130…表示盤、200…補機、210…バッテリ(蓄電部)、220…インバータ(電力変換部)、230…制御部、232…運転制御部、233…トルク要求設定部、234…充電制御部、240…記憶部、W…車輪

Claims (7)

  1. 車両を駆動させるモータに供給する電力を蓄える蓄電部と、
    前記蓄電部から供給される電力を三相交流に変換してモータに供給する電力変換部と、
    前記車両の減速時に回収可能な回生時最大充電量と、前記車両の減速時に発生する回生時最大充電電力と、前記車両の力行時に発生する力行時放電量と、前記蓄電部の温度とに基づいて、前記蓄電部への充電目標を決定し、決定した前記充電目標に基づいて、前記蓄電部の充電制御を行う充電制御部と、
    を備える車両制御装置。
  2. 前記充電制御部は、前記回生時最大充電電力と、前記蓄電部の温度とに基づいて、回生時に最大充電可能な充電状態を取得し、前記回生時の最大充電可能な充電状態と、前記回生時最大充電量とに基づいて前記回生時の充電状態の変化量を算出し、前記回生時の最大充電可能な充電状態と、前記回生時の充電状態の変化量と、前記力行時放電量とに基づいて、前記力行時の充電状態の変化量を算出し、前記回生時の最大充電可能な充電状態と、前記回生時の充電状態の変化量と、前記力行時の充電状態の変化量とに基づいて、前記充電目標を決定する、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記充電制御部は、前記蓄電部の劣化度と、前記回生時最大充電電力と、前記蓄電部の温度とに基づいて、前記回生時に最大充電可能な充電状態を導出する、
    請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 情報を記憶する記憶部を更に備え、
    前記充電制御部は、前記回生時最大充電量と、前記蓄電部の電圧値と電流値との乗算により得られる回生時充電量との差分値が閾値より大きく、且つ前記モータの角速度がゼロである場合に、現時点における前記回生時最大充電量と、前記回生時最大充電電力と、前記力行時放電量とを前記記憶部に記憶させる、
    請求項1から3のうち、いずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記充電制御部は、前記差分値が閾値以下である場合に、前記記憶部に記憶された前記回生時最大充電量と、前記回生時最大充電電力と、前記力行時放電量とを更新しない、
    請求項4に記載の車両制御装置。
  6. 前記充電制御部は、前記回生時最大充電量と、前記回生時最大充電電力と、前記力行時放電量とを、時間情報とともに前記記憶部に記憶させ、前記時間情報に対応する前記回生時最大充電量と、前記回生時最大充電電力と、前記力行時放電量とに基づいて、前記蓄電部の充電制御を行う、
    請求項4または5に記載の車両制御装置。
  7. コンピュータが、
    車両を駆動させるモータに供給する電力を蓄電部に蓄え、
    前記蓄電部から供給される電力を三相交流に変換してモータに供給し、
    前記車両の減速時に回収可能な回生時最大充電量と、前記車両の減速時に発生する回生時最大充電電力と、前記車両の力行時に発生する力行時放電量と、前記蓄電部の温度とに基づいて、前記蓄電部への充電目標を決定し、
    決定した前記充電目標に基づいて、前記蓄電部の充電制御を行う、
    充電目標決定方法。
JP2016213795A 2016-10-31 2016-10-31 車両制御装置および充電目標決定方法 Pending JP2018074812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213795A JP2018074812A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 車両制御装置および充電目標決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213795A JP2018074812A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 車両制御装置および充電目標決定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018074812A true JP2018074812A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62116051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016213795A Pending JP2018074812A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 車両制御装置および充電目標決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018074812A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109591659A (zh) * 2019-01-14 2019-04-09 吉林大学 一种智能学习的纯电动汽车能量管理控制方法
CN109895635A (zh) * 2019-03-13 2019-06-18 珠海广通汽车有限公司 一种电动载具能量回馈控制方法、装置及交通载具
WO2024034326A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 株式会社日立製作所 蓄電池システム、鉄道車両、データサーバおよび蓄電池システムの制御方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143310A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nissan Motor Co Ltd シリーズハイブリッド電気自動車の発電制御装置
JP2015199470A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社デンソー 車両制御システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143310A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Nissan Motor Co Ltd シリーズハイブリッド電気自動車の発電制御装置
JP2015199470A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社デンソー 車両制御システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109591659A (zh) * 2019-01-14 2019-04-09 吉林大学 一种智能学习的纯电动汽车能量管理控制方法
CN109591659B (zh) * 2019-01-14 2020-04-07 吉林大学 一种智能学习的纯电动汽车能量管理控制方法
CN109895635A (zh) * 2019-03-13 2019-06-18 珠海广通汽车有限公司 一种电动载具能量回馈控制方法、装置及交通载具
CN109895635B (zh) * 2019-03-13 2023-10-13 珠海广通汽车有限公司 一种电动载具能量回馈控制方法、装置及交通载具
WO2024034326A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 株式会社日立製作所 蓄電池システム、鉄道車両、データサーバおよび蓄電池システムの制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5488708B2 (ja) 電動車両の表示システムおよびそれを備える電動車両
JP6187268B2 (ja) 電動車両
US11203274B2 (en) Electrically driven vehicle
JP3614341B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の表示装置
CN103683901A (zh) 用于减小环保车辆中噪声的逆变器控制系统和方法
JP6713030B2 (ja) 診断システム、診断方法、及びプログラム
US10981455B2 (en) Electric vehicle
JP6784684B2 (ja) ハイブリッド車両の走行用バッテリの充電状態を管理するための方法
JP2018074812A (ja) 車両制御装置および充電目標決定方法
CN104553881A (zh) 电力驱动车辆
JP2012116411A (ja) バッテリ充放電制御装置
JP5871021B2 (ja) 電池システム
JP6111149B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2008278561A (ja) 電気機器および電気機器の制御方法
JP5419745B2 (ja) シリーズハイブリッド車両の制御装置
EP3640075B1 (en) Railroad vehicle
JP6520105B2 (ja) モータ制御システム
US20240012063A1 (en) State of health based operation for vehicle power sources`
JP6222891B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
KR101163368B1 (ko) 하이브리드 모터제어기의 배터리 보호회로 및 그 방법
JP6951061B2 (ja) 電気車制御装置
JP6197533B2 (ja) 倒立型移動体の制御方法
JP5818934B2 (ja) モータ制御装置、モータ制御方法
JP2018065474A (ja) プラグインハイブリッド車両の制御装置
JP7279345B2 (ja) 電動車両のトルク制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210525