JP5818934B2 - モータ制御装置、モータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、電動機を有する電動化車両において電動機の駆動トルクが急変した際に発生する電圧及び電流のリプルにより車両駆動用バッテリがダメージを受けることを防止する車両用モータ制御装置に関するものであり、より広義にはモータ制御装置等に関する。
近年、CO2排出量低減のためにモータとエンジンを搭載したハイブリッド電動化車両や、モータだけで駆動を行う電気自動車などが増加している。これらモータを搭載した電動化車両では、モータの他に、モータを駆動するためのインバータ、電源となるバッテリなどを備えている。
これらの電動化車両では、アクセルペダルセンサ、モータ回転数やブレーキペダル等の入力情報に基づいて車両駆動用の指令トルクを算出する車両コントロールユニットを有し、車両コントロールユニットで算出された指令トルクはモータを駆動するためのモータ制御装置へ送信される。モータ制御装置は、車両コントロールユニットから送信されてきた指令トルクと車両駆動用バッテリの電圧、充電量、バッテリ温度の入力情報に基づいてモータ制御トルクを算出する。
上記の様に車両コントロールユニットで算出した指令トルクをモータ制御装置へ通信手段を用いて送信する場合、実際のモータ駆動トルクの変化は車両コントロールユニットの演算遅れ、および、通信のデータ送信間隔による時間遅れが発生する。ドライバーの操作により車両要求トルクが変化した場合に、ドライバー操作は連続的な要求トルクの変化にも関わらず前述の時間遅れによりモータ制御装置でのモータ制御トルク更新は周期的な変化となる。
この周期的変化に伴いモータ駆動トルクの変化も周期的になり、モータ制御トルクの変化量によっては、モータ駆動トルク、すなわちモータ駆動電流が大きく変化することになる。モータ駆動電流が瞬時的に大きく変化すると、車両駆動用バッテリの電圧、電流にリプルが発生し、そのリプルが車両駆動用バッテリを劣化させる原因となる。
なお下記特許文献1には、モータ制御装置で算出されたモータ制御電圧が、予め設定されたモータ制御電圧の安全範囲を逸脱した場合に、モータ制御電圧が安全範囲に復帰できるようにモータ制御電流を調整する電動トルク使用型車両が開示されている。
しかしながら、この方法は、モータ制御電圧が安全範囲を超えた時に安全範囲に復帰できるように制御されており、バッテリへのダメージをなくすことは考慮されていない。また、この方法は、モータへの指令トルクに基づいて制御されているため、指令トルクが急変した場合に発生する電圧、電流リプルについては考慮されていない。
特許第4075863号明細書
上述のように、電動化車両では、モータ制御トルクの変化量によっては、モータ駆動トルク、すなわちモータ駆動電流が大きく変化し、モータ駆動電流が瞬時的に大きく変化すると、車両駆動用バッテリの電圧、電流にリプルが発生し、そのリプルが車両駆動用バッテリを劣化させるという課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、モータ制御トルクの変化によってモータ駆動電流が瞬時的に大きく変化した場合にバッテリの電圧、電流に生じるリプルを抑制させたモータ制御装置等を提供することを目的とする。
この発明は、モータへバッテリの直流電流を交流電流に変換して供給し駆動させるインバータに対し、外部からの指令トルク信号に従ったモータ制御トルクからモータ駆動トルク(Tm)を算出し、算出した前記モータ駆動トルクに基づいて生成した駆動制御信号を供給するモータ制御装置であって、前記モータ制御トルク更新時に出力中の前記モータ駆動トルクとの変化が発生した場合に、バッテリの状態情報に基づき、次回の前記モータ制御トルクの更新までの間に、更新前後のモータ制御トルク偏差を分割して前記モータ駆動トルクを算出し前記モータ駆動トルクを段階的に変化させるモータ制御装置等にある。
この発明では、モータ制御トルクの変化によってモータ駆動電流が大きく変化した場合にバッテリの電圧、電流に生じるリプルを抑制させたモータ制御装置等を提供できる。
電動化車両に搭載されたこの発明の一実施の形態による車両用モータ制御装置を含む車両用モータ駆動制御装置の概略構成図である。 図2は図1の車両用モータ駆動制御装置のより詳細な構成図である。 この発明による車両用モータ駆動制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 車両用モータ駆動制御装置の一般的な各部の動作を示す図である。 この発明の制御を説明するための車両用モータ駆動制御装置の各部の動作を示す図である。 この発明の制御を説明するための車両用モータ駆動制御装置の各部の動作を示す図である。
この発明では、モータ制御トルク更新周期よりも高速に更新が可能なモータ駆動トルクでモータ制御トルクの変化を分割させることで、車両駆動用バッテリの電圧及び電流リプルを抑制させる。
以下、この発明によるモータ駆動制御を車両用モータ制御装置を例に挙げて各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は電動化車両に搭載されたこの発明の一実施の形態による車両用モータ制御装置を含む車両用モータ駆動制御装置の概略構成図である。電動化車両000において、車両コントロールユニット(VCU)010は、アクセルペダル100のアクセル開度センサ(図示省略)からのアクセル開度やその他の装置からの情報に従って車両駆動用の指令トルクを算出してモータ制御装置(MCU)020に送信する。モータ制御装置020は、車両駆動用モータ(DM)040の磁極位置センサ(図示省略)からの磁極位置信号、車両駆動用バッテリ050の温度センサ(図示省略)からのバッテリ温度、電圧センサ(図示省略)からのバッテリ電圧等の情報に基づきモータ制御トルクを算出し、算出したモータ制御トルクに従ってモータインバータ(INV)030を制御する。モータインバータ030は、モータ制御装置020の制御に従って、車両駆動用バッテリ050の直流電圧を交流電圧に変換して車両駆動用モータ040を駆動させる。
図2は図1の車両用モータ駆動制御装置のより詳細な構成図である。車両コントロールユニット010において、指令トルク演算部011は、モータ制御装置020で検出したモータ回転速度Mn、アクセルペダル100のアクセル開度検出部101が検出したアクセルペダルの操作量を示すアクセル開度信号APS等の車両情報信号に基づいて、指令トルクTtrgを算出する。
VCU通信I/F部012は信号処理部であり、MCU020内のMCU通信I/F部021と通信ケーブル200を介し接続され、VCU010で算出した指令トルクTtrg等の各種情報や、MCU020で検出されたモータ回転速度Mnやバッテリ電圧Vb等の各種情報をCdataとして所定の通信フォーマットへ変換し送受信する。
モータ制御装置020において、MCU通信I/F部021は信号処理部であり、VCU010内のVCU通信I/F部011と通信ケーブル200を介し接続され、VCU010で算出した指令トルクTtrg等の各種情報や、MCU020で検出されたモータ回転速度Mnやバッテリ電圧Vb等の各種情報をCdataとして所定の通信フォーマットへ変換し送受信する。
モータ駆動トルク演算部022は、指令トルク演算部011で算出された指令トルクTtrgと車両駆動用バッテリ050のバッテリ温度Tbやバッテリ電圧Vb、充電率SOC等に基づいてモータ駆動トルクTmを算出する。
モータ駆動トルク/モータ駆動電流信号変換部023は、モータ駆動トルク演算部022にて設定されたモータ駆動トルクTmをモータ駆動用電流信号Cdrvへ変換する。
PWM(パルス幅変調)変換部024は、モータ駆動用電流信号Cdrvに基づきインバータ030を制御してモータ041を駆動するための、インバータ030のための駆動制御信号(パルス幅変調信号)を生成して供給する。
モータ回転速度検出部025は、車両駆動用モータ040に搭載された磁極位置センサ042の磁極位置信号Rsigに基づき、モータ回転速度Mnを算出する。
SOC算出部026は、例えばインバータ030に設けられた電流センサ032にて検出した電流に基づいてバッテリのSOC(充電率)を算出する。
モータインバータ030において、インバータ回路(PD)031は、モータ制御装置020で生成された駆動信号(パルス幅変調信号)に従って車両駆動用バッテリ050の直流電流を3相交流電流に変換してモータ041に供給してモータ041を駆動させる。また電流センサ032は、車両駆動用バッテリ050のP(正極)端子側ラインを流れる電流を計測する。
車両駆動用モータ040において、モータ041は、モータインバータ030の3相交流電力により駆動され、車両の駆動力を発生する。磁極位置センサ042は、車両駆動用モータ040の回転軸上に取り付けられ、モータ内の回転子の磁極位置を検出するためのセンサで、検出された磁極位置をモータ制御装置020へ出力する。
車両駆動用バッテリ050において、バッテリ本体051は、車両駆動用モータ040へ電力を供給し、また、車両駆動用モータ040で発電された電力を蓄電可能な2次電池である。またバッテリ温度センサ052は、バッテリ本体051に取り付けられ、バッテリ本体051の温度を計測し、モータ制御装置020へ出力する。
アクセルペダル100において、アクセル開度検出部101はアクセルペダル100に装着され、ドライバーのアクセルペダル操作量を検出し、車両コントロールユニット010にアクセル開度信号APSとして入力する。
図3,4はこの発明による車両用モータ駆動制御装置の特にモータ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図3,4のフローチャートに従ってこの発明による車両用モータ駆動制御装置の動作の一例を説明するが、最初に、図5に従って従来技術の問題点も含めた車両用モータ駆動制御装置の基本的な動作を説明する。図5は車両用モータ駆動制御装置の一般的な各部の動作を示す図である。(a)は指令トルクTtrgの送信タイミングコントロール信号、(b)はアクセル開度信号APS、(c)は指令トルクTtrg、(d)はモータ制御トルクTcnt、(e)はモータ駆動電流、(f)はバッテリ持ち出し電流Vi、(g)はバッテリ電圧Vbを示す。
図5の(a)(b)(c)に関し、車両コントロールユニット(VCU)010にてアクセル開度信号APSおよびモータ回転等(図示省略)の入力情報に基づいて指令トルクTtrgを算出し、CAN等の通信手段であるVCU通信I/F部012およびMCU通信I/F部021でモータ制御装置(MCU)020へ所定間隔にて送信される。図5の(a)では、所定間隔を理解しやすくするために「指令トルク送信タイミングコントロール信号」として記載している。
そして(d)に関し、モータ制御装置(MCU)020では、車両コントロールユニット(VCU)010から送信されてきた指令トルクTtrgに基づきモータ制御トルクTcnt(Tcnt(n))を算出する。モータ制御トルク更新に同期しモータ駆動トルクTm(Tm(N))も更新される。なお指令トルクTtrgとモータ制御トルクTcntの動作には、車両コントロールユニットとモータ制御装置間通信のデータ送信間隔による遅れがある。
そして(e)に関し、モータ駆動トルクTmとモータ回転数によりモータ制御(駆動)電流が決まる。従来制御では、モータ制御トルクTcnt更新時にのみモータ駆動トルクTmが更新されていたため、モータ制御トルクが大きく変化する場合、モータ制御トルクの更新に伴いモータ駆動トルクが大きく急激に変化することになる。モータ駆動トルクTmが大きく急激に変化した場合、モータ駆動電流も図示のように急変する。
そして(f)(g)に関し、モータ制御(駆動)電流の急変により、車両駆動用バッテリ050の電圧Vb、電流に大きなリプルが発生する。このリプルにより車両駆動用バッテリ050が劣化するため、リプルの抑制が必要となる。
以下、図1−5に従ってこの発明による車両用モータ駆動制御装置の動作の一例を説明する。なお、以下の動作が例えば所定周期で繰り返される。また、各種検出器や外部から得られないファクタのデータに関しては、例えばモータ制御装置020が記憶部(図示省略)にデータや、データの別のデータの変化に伴う変化を示すテーブルや、データを求めるための関数として格納し、データやテーブルから直接得たり、関数を使用して計算により求める。また求めたデータは必要な所定期間記憶しておく。
最初に図3のステップS01では、MCU020のMCU通信I/F部021において、VCU010より送信されてくる指令トルク(Ttrg(n))を受信し、モータ制御装置(MCU)内でモータ制御トルク(Tcnt(n))とする。
n:VCU010から送信されてくる指令トルクの更新毎のカウンタ(カウント値)
以降の制御は基本的にモータ駆動トルク演算部022において行われる。
次にステップS02では、モータ駆動トルクの分割出力要否判定のために、モータ制御トルク(Tcnt(n))更新時に出力中(更新前)のモータ駆動トルク(Tm(N−1))との変化有無を式(1)で確認する。モータ制御トルクの変化がない場合、処理を終了する。変化がある場合、ステップS03へ進む。
Tcnt(n)=Tm(N−1) (1)
Tm(N−1):モータ駆動トルク前回更新値(モータ制御トルク更新直前出力)
N:MCU020より出力されるモータ駆動トルクの更新毎のカウンタ(カウント値)
ステップS03では、ステップS01で算出されたモータ制御トルク(Tcnt(n))と前回算出モータ駆動トルク(Tm(N−1))との比較を行い、モータ制御トルクが0または力行側から力行側への変化か否かを判定し、モータ制御トルクの変化が0[Nm]以上から力行への変化の場合、モータ制御トルク偏差(ΔTcnt(n))算出のためにステップS04へ進み、それ以外の場合、ステップS05へ進む。
次にステップS04では、モータ制御トルクの変化が0[Nm]以上→力行の場合、モータ制御トルク偏差ΔTcnt(n)を式(2)に基づいて算出する。
ΔTcnt(n)=Tcnt(n)−Tm(N−1)+Tco(n−2) (2)
Tco:残存トルク
ステップS05では、ステップS01で算出されたモータ制御トルク(Tcnt(n))と前回算出モータ駆動トルク(Tm(N−1))との比較を行い、モータ制御トルクの変化が回生から力行への変化した場合ステップS06へ進み、それ以外の時はステップS07へ進む。
ステップS06では、モータ制御トルクの変化が回生から力行の場合、モータ制御トルク偏差を下式とする。
ΔTcnt(n)=力行側モータ制御トルク変化
ステップS07では、ステップS01で算出されたモータ制御トルク(Tcnt(n))と前回算出モータ駆動トルク(Tm(N−1))との比較を行い、モータ制御トルクの変化が力行から回生への変化の場合ステップS08へ進み、それ以外の時はステップS09へ進む。
ステップS08では、モータ制御トルクの変化が力行から回生の場合、モータ制御トルク偏差を下式とする。
ΔTcnt(n)=回生側モータ制御トルク変化
ステップS09では、モータ制御トルクが0または回生側から回生への変化と判断しモータ制御トルク偏差を式(2)に基づいて算出する。
ΔTcnt(n)=Tcnt(n)−Tm(N−1)+Tco(n−2) (2)
Tco:残存トルク
ステップS10では、算出されたモータ制御トルク偏差ΔTcnt(n)の力行・回生側モータ駆動トルクの最大偏差に対する割合ΔTcrを式(3)に基づいて算出する。
ΔTcr=ΔTcnt(n)/ΔTrq(max) (3)
ΔTrq(max):力行・回生側モータ駆動トルクの最大偏差
ステップS11では、モータ制御トルクTcntが更新された時点の車両駆動用バッテリ電圧(Vb)を計測する。
そして、車両駆動用バッテリ電圧(Vb)が動作保障下限電圧時に発生する電圧リプル最大値(Vrv(max))と、計測したバッテリ電圧(Vb)に基づいた電圧リプル補正係数(Kvb)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(偏差)(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(4)にてモータ制御トルク変化時のバッテリ電圧に基づく推定電圧リプル(Verv)を算出する。
さらに、車両駆動用バッテリ電圧(Vb)が動作保障下限電圧時に発生する電流リプル最大値(Irv(max))と、計測したバッテリ電圧(Vb)に基づいた電流リプル補正係数(Kib)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(偏差)(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(5)にてモータ制御トルク変化時のバッテリ電圧に基づく推定電流リプル(Ierv)を算出する。
Verv=ΔTcr・Vrv(max)・Kvb (4)
Ierv=ΔTcr・Irv(max)・Kib (5)
ステップS12では、モータ制御トルクTcntが更新された時点の車両駆動用バッテリSOCを計測する。
そして、車両駆動用バッテリSOCが動作保障最低SOC時に発生する電圧リプル最大値(Vrs(max))と、計測したSOCに基づいた電圧リプル補正係数(Kvs)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(6)にてモータ制御トルク変化時のSOCに基づく推定電圧リプル(Vers)を算出する。
さらに、車両駆動用バッテリSOCが動作保障最低SOC時に発生する電流リプル最大値(Irs(max))と、計測したSOCに基づいた電流リプル補正係数(Kis)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(7)にてモータ制御トルク変化時のSOCに基づく推定電流リプル(Iers)を算出する。
Vers=ΔTcr・Vrs(max)・Kvs (6)
Iers=ΔTcr・Irs(max)・Kis (7)
ステップS13では、バッテリ温度センサ052の故障を確認し、故障していなければバッテリ温度センサ052に基づいた推定電圧及び電流リプル算出のためにステップS14へ進む。バッテリ温度センサ052が故障していれば、バッテリ温度固定値での推定電圧及び電流リプル算出のためにステップS15へ進む。
ステップS14では、モータ制御トルクTcntが更新された時点の車両駆動用バッテリ温度(Tb)を計測する。
そして、車両駆動用バッテリ温度(Tb)が動作保障最低温度時に発生する電圧リプル最大値(Vrt(max))と、計測した車両駆動用バッテリ温度(Tb)に基づいた電圧リプル補正係数(Kvt)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(8)にてモータ制御トルク変化時の車両駆動用バッテリ温度(Tb)に基づく推定電圧リプル(Vert)を算出する。
さらに、車両駆動用バッテリ温度(Tb)が動作保障最低温度時に発生する電流リプル最大値(Irt(max))と、計測した車両駆動用バッテリ温度(Tb)に基づいた電流リプル補正係数(Kit)と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(9)にてモータ制御トルク変化時の車両駆動用バッテリ温度(Tb)に基づく推定電流リプル(Iert)を算出する。
Vert=ΔTcr・Vrt(max)・Kvt (8)
Iert=ΔTcr・Irt(max)・Kit (9)
ステップS15では、車両駆動用バッテリ050の温度を検出する温度センサ052故障時には、車両駆動用バッテリ温度(Tb)が動作保障最低温度時に発生する電圧リプル最大値(Vrt(max))と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(10)にて推定電圧リプル(Vert)を算出する。
さらに、車両駆動用バッテリ温度(Tb)が動作保障最低温度時に発生する電流リプル最大値(Irt(max))と、0[Nm]からの最大トルク変化(ΔTrq(max))に対するモータ制御トルク変化量(ΔTcnt(n))の割合(ΔTcr)とを用い、式(11)にて推定電流リプル(Iert)を算出する。
Vert=ΔTcr・Vrt(max) (10)
Iert=ΔTcr・Irt(max) (11)
ステップS16では、各条件毎に算出された推定電圧及び電流リプルについて、式(12)(13)にて推定最大電圧リプル(Ver(max)、推定最大電流リプル(Ier(max)を抽出する。
Vre(max)=max(Verv,Vers,Vert) (12)
Ier(max)=max(Ierv,Iers,Iert) (13)
図4のステップS17では、モータ制御トルクの変化に基づいて算出された推定電圧及び電流リプルについて、推定最大電圧リプル(Ver(max))が許容電圧リプル(Vpr)以上の場合、推定最大電流リプル(Ier(max))が許容電流リプル(Ipr)以上の場合、の少なくとも一方の条件が成立する場合、推定電圧及び電流リプルが車両駆動用バッテリ050を劣化させると判定し、モータ駆動トルク分割出力の準備のためステップS18へ進む。
推定最大電圧リプル(Ver(max))が許容電圧リプル(Vpr)よりも小さい場合、かつ、推定最大電流リプル(Ier(max))が許容電流リプル(Ipr)よりも小さい場合、推定電圧及び電流リプルは車両駆動用バッテリを劣化させないと判断し、ステップS19へ進む。
なお、ここで許容電圧リプル(Vpr)の許容電圧とは、モータ制御トルク更新時の車両駆動用バッテリ電圧(Vb)と車両駆動用バッテリ050の最低動作保障電圧(Vb(min))との差分であり式(14)で表す。また、許容電流リプル(Ipr)の許容電流は、車両駆動用バッテリ050の最大許容電流より所定値以上大きい値の電流(Is(max))であり式(15)で表す。
Vpr=Vb−Vb(min) (14)
Ipr=Is(max) (15)
ステップS18では、算出されたモータ制御トルク偏差(ΔTcnt)を一度にモータ駆動トルク(Tm(n))へ反映した場合、抽出された推定最大電圧リプル(Ver(max))、推定最大電流リプル(Ier(max))のいずれか一方、もしくは両方が、車両駆動用バッテリを劣化させると判断し、車両駆動用バッテリ050の劣化を起こさない電圧リプルとなるモータ制御トルク偏差(ΔTcnt(n))の必要分割数(Dtvc)を式(16)で求める。また、電流リプルに基づく必要分割数(Dtic)については式(17)で求める。ここで、所定値Vkrは、許容電圧リプル(Vpr)よりも所定値以上大きい値であり、Ikrは、許容電流リプル(Ipr)よりも所定値以上大きい値を設定している。
Dtvc=Ver(max)/Vkr (16)
Dtic=Ier(max)/Ikr (17)
ステップS19では、推定最大電圧リプル(Ver(max))および推定最大電流リプル(Ier(max))が車両駆動用バッテリの劣化を起こさないため、モータ制御トルク(Tcnt(n))を分割せずモータ駆動トルク(Tm(N))更新時に反映し処理を終了する。
ステップS20では、算出された電圧リプルに基づくモータ制御トルク必要分割数(Dtvc)と電流リプルに基づくモータ制御トルク必要分割数(Dtic)の多い方を抽出しモータ制御トルク偏差の最大必要分割数Dtc(max)とする(Dtc(max)=max(Dtvc,Dtic))。
ステップS21では、モータ駆動トルク(Tm)へ加算するモータ駆動トルク分割変化量(Tmd)は、モータ制御トルク偏差(ΔTcnt)と最大必要分割数Dtc(max)で式(18)により求める。
Tmd=ΔTcnt(n)/Dtc(max) (18)
ステップS22では、モータ制御トルク分割変化時のモータ駆動トルク(Tm(N))は式(19)にて設定される。
Tm(N)=Tm(N−1)+Tmg(n)+Tmd(N) (19)
Tm(N):モータ駆動トルク今回出力値(モータ制御トルク(Tcnt(n)更新時更新))
Tm(N−1):モータ駆動トルク前回出力値
Tmg(n):モータ駆動トルク更新時、分割出力が不要と判断したモータ駆動トルク
Tmd(N):モータ駆動トルク分割変化量
ここで、Tmg(n)は、例えば、モータ制御トルク変化が回生→力行となった際の回生→0[Nm]トルク変化を示す
ステップS23では、モータ駆動トルク分割回数のカウンタをインクリメントする。
ステップS24では、抽出された車両駆動用バッテリの劣化を起こさないモータ制御トルク(Tcnt(n))の最大必要分割数(Dtc(max))が、モータ制御トルク(Tcnt)の更新周期間のモータ駆動トルク更新可能回数(Ndc)以下か判定し、Ndc以下の場合は、ステップS25へ進む。Dtc(max)がNdcよりも大きな場合は、ステップS26へ進む。モータ駆動トルク更新可能回数(Ndc)は、モータ制御トルクTcntの更新間隔(Tint)を所定値で割った数値を設定する。ここで所定値とは、発生した電圧及び電流リプルが概ね収束する時間を想定し、モータ電流応答時間(Tres)の2倍よりも若干長い(2倍よりも所定値長い)時間とした。
Ndc=Tint/(Tres+Tmj) (20)
ステップS25では、モータ駆動トルク分割出力の加算回数(N)が最大必要分割数を満足するまで繰り返し(N=Dtc(max))、すなわちモータ駆動トルク分割出力の加算を繰り返して、処理を終了する。
ステップS26では、モータ駆動トルク分割出力の加算回数(N)をモータ制御トルクTcntの更新間隔(周期期間)(Tint)のモータ駆動トルク更新可能回数(Ndc)まで加算する。すなわちモータ駆動トルク分割出力の加算をNdc回繰り返す。Ndc回加算終了後、次回モータ制御トルクに加算する持越しモータ駆動トルク(Tco(n))算出のために、ステップS27へ進む。
ステップS27では、モータ制御トルクTcntの更新間隔(Tint)内に出力できなかった分割出力モータ駆動トルクの残存トルクTco(n)を、未加算回数と分割出力モータ駆動トルクに基づき算出し、処理を終了する。
残存トルクTco(n)=(Dtc(max)−Ndc)・Tmd
そして上述のようにモータ駆動トルク/モータ駆動電流信号変換部023では、モータ駆動トルク演算部022にて設定されたモータ駆動トルクTmがモータ駆動用電流信号Cdrvへ変換される。
そしてPWM(パルス幅変調)変換部024では、モータ駆動用電流信号Cdrvに基づきインバータ030を制御してモータ041を駆動するための駆動信号(パルス幅変調信号)が発生される。
図6は従来とこの発明の制御の比較を説明するための車両用モータ駆動制御装置の各部の動作を示す図である。(a)はモータ制御トルクTcnt、(b)はモータ制御トルク偏差ΔTcnt、(c)はモータ駆動トルク分割変化量Tmd、(d)はモータ駆動トルクTm、(e)はバッテリ電流Vi、(f)はバッテリ電圧Vbを示す。
図6は、車両コントロールユニット(VCU)010からの指令トルクTtrgの急変に伴いモータ制御装置(MCU)020内のモータ制御トルクTcntが急変した際のモータ駆動トルクTm、車両駆動用バッテリ050のバッテリ電流Vi、バッテリ電圧Vbの挙動について従来制御とこの発明による制御の比較を説明するためのタイミングチャートである。図中、実線はこの発明の新制御による挙動を示し、点線は従来制御による挙動を示す。
車両コントロールユニット010からの指令トルク更新タイミングnにおいて、図6の(a)の○1に示すように、モータ制御トルクTcntが急激に増加する。
従来制御では、(d)の○2に示すように、指令トルクに基づきモータ制御装置020にて、 モータ駆動トルクTmを出力していた。
そしてモータ駆動トルクTmの出力増加に伴い、モータ駆動電流(図5の(d)参照)が増加する。モータ駆動電流の増加に伴い、従来制御では車両駆動用バッテリ050の持ち出し電流(図5の(e)参照)が急激に増加し、これにより(e)の○3に示すように、車両駆動用バッテリ050の最大許容持ち出し電流を超える電流リプルが発生する場合がある。
また車両駆動用バッテリ050の持ち出し電流が急激に増加するのに伴い、(f)の○4に示すように、バッテリ電圧Vbの低下が発生し車両駆動用バッテリの最低動作保障電圧を下回る電圧リプルが発生する場合がある。
これにより、上記○3、○4の電流リプル、電圧リプルが原因で車両駆動用バッテリ050を劣化させるという問題がある。
これに対してこの発明の制御では、従来制御で問題となっているバッテリの劣化を防止するために、モータ駆動トルクTmの急変を抑制する。図6の(b)の○5に示すように、モータ制御トルクTcntの更新タイミングにて、モータ制御装置020でモータ制御トルク更新直前のモータ駆動トルクTm(N−1)と更新されたモータ制御トルクTcnt(n)との差分より、モータ制御トルクの分割出力要否判定のためのモータ制御トルク偏差ΔTcntを算出する。
例えば、ΔTcnt=Tcnt(n)−Tm(N−1)
そしてモータ制御トルク更新時の車両駆動用バッテリ050の状態とΔTcntに基づいて、図6の(c)の○6に示すように、モータ制御トルクTcntの最大必要分割数Dtc(max)およびモータ駆動トルク分割変化量Tmdを算出する。
そしてモータ制御トルクの変化に対しモータ駆動トルクTmを○6にて算出されたモータ駆動トルク分割変化量Tmdに基づいて、図6の(d)の○7に示すように、モータ駆動トルクTmを段階的に変化させる。
モータ制御トルクの変化量をモータ駆動トルクとして出力する際に、モータ制御トルク更新間隔中に分割出力させるため、モータ駆動トルク変化に伴うモータ駆動電流の変化量が分割され、図6の(e)の○8に示すように、従来制御で問題となっていた車両駆動用バッテリ050のバッテリ電流Viにおける最大許容持ち出し電流を超える電流リプルを抑制することができる。
また上記○8と同様の理由で、図6の(f)の○9に示すように、従来制御で問題となっていた車両駆動用バッテリ050のバッテリ電圧Vbにおける最低動作保障電圧を超える電圧リプルを抑制することができる。
図7はこの発明の制御の指令トルクの変化が大きい場合の動作を説明するための車両用モータ駆動制御装置の各部の動作を示す図である。(a)はモータ制御トルクTcnt、(b)はモータ制御トルク偏差ΔTcnt、(c)はΔTcnt(n)時のモータ駆動トルク分割変化、(d)はモータ駆動トルク分割変化量Tmd、(e)はモータ駆動トルクTm、(f)はバッテリ電流Vi、(g)はバッテリ電圧Vbを示す。
図7は車両コントロールユニット010からの指令トルクTmの急変量が大きくモータ駆動トルクTmの分割出力を行った際に、指令トルク更新間隔中に分割出力が完了しない場合について、この発明の制御の動作を説明するためのタイミングチャートである。図中、実線はこの発明の新制御による挙動を示し、点線は従来制御による挙動を示す。
車両コントロールユニット010からの指令トルク更新タイミングnにおいて、図7の(a)の○1に示すように、モータ制御トルクTcntが急激に増加する。
モータ制御トルク更新タイミングにてモータ制御装置020で、図7の(b)の○2に示すように、モータ制御トルク更新直前のモータ駆動トルクTm(N−1)と更新されたモータ制御トルクTcnt(n)との差分より、モータ制御トルクの分割出力要否判定のためのモータ制御トルク偏差ΔTcntを算出する。
例えば、ΔTcnt(n)=Tcnt(n)−Tm(N−1)
そしてモータ制御トルク更新時の車両駆動用バッテリ050の状態とΔTcntに基づいて、図7の(d)の○3に示すように、モータ制御トルクTcntの最大必要分割数Dtc(max)およびモータ駆動トルク分割変化量Tmdを算出する。
そしてモータ制御トルクの変化に対しモータ駆動トルクTmを、○3にて算出されたモータ制御トルクの分割変化量(分割加算モータ駆動トルク)Tmdに基づいて、図7の(e)の○4に示す段階的に変化させる。
モータ制御トルクの変化量をモータ駆動トルクとして出力する際に、モータ制御トルク更新間隔中に分割出力させるため、モータ駆動トルク変化に伴うモータ駆動電流の変化量が分割され、図7の(f)の○5に示すように、従来制御で問題となっていた車両駆動用バッテリ050のバッテリ電流Viにおける最大許容持ち出し電流を超える電流リプルを抑制することができる。
また上記○5と同様の理由で、図7の(g)の○6に示すように、従来制御で問題となっていた車両駆動用バッテリ050のバッテリ電圧Viにおける最低動作保障電圧を超える電圧リプルを抑制することができる。
図7の場合、図7の(c)の○7に示すように、ΔTcnt(n)より算出されるDtc(max)=6回に対し、モータ駆動トルク更新可能回数(Ndc)=5回であるため、モータ制御トルク分割1回分がモータ制御トルクTcnt(n)時のモータ駆動トルクとして更新されない。
そこで、図7の(b)の○8に示すように、モータ制御トルク更新タイミングn+1におけるモータ制御トルク偏差ΔTcnt(n+1)は、モータ制御トルクTcntの偏差とモータ制御トルク偏差ΔTcnt(n)のうち、モータ制御トルク更新間隔期間中にモータ駆動トルク分割変化出力されなかった残留トルクTco(n)を加算し、モータ制御トルク偏差ΔTcnt(n+1)とする。
ΔTcnt(n+1)=Tcnt(n+1)−Tcnt(n)+Tco(n)
そして、モータ制御トルク更新時の車両駆動用バッテリ050の状態と、ΔTcnt(n+1)に基づいて、モータ制御トルクTcntの最大必要分割数Dtc(max)(n+1)および図7の(d)の○9に示すモータ駆動トルク分割変化量Tmd(n+1)を算出する。
そして、図7の(e)の○10に示すように、モータ制御トルクの変化に対しモータ駆動トルクを○9にて算出されたモータ駆動トルク分割変化量Tmd(n+1)に基づいて段階的に変化させる。
これによりバッテリ電流Viでは、図7の(f)の○11に示すように、○5と同様の効果が得られ、またバッテリ電圧Vbでも、図7の(g)の○12に示すように、○6と同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態においては、ステップS21の分割加算モータ駆動トルク(モータ駆動トルク分割変化量)Tmdを求めるために、ステップS11のバッテリ電圧Vb、ステップS12のSOC、そしてステップS13〜S15のバッテリ温度Tb、でそれぞれに推定電圧及び電流リプルを求め、ステップS17で推定電圧、電流リプルの最大値を抽出し、この推定最大電圧および電流リプルに基づいて最終的に分割加算モータ駆動トルクTmbを求めている。しかしながら、例えば上記バッテリ電圧Vb、SOC、バッテリ温度Tbのいずれか2つから推定最大電圧および電流リプルを求めてもよい。さらには最大値を抽出することなく、上記バッテリ電圧Vb、SOC、バッテリ温度Tbのいずれか1つに基づく推定電圧および電流リプルを推定最大電圧および電流リプルとして分割加算モータ駆動トルクTmbを求めてもよい。
またこの発明は上記実施の形態の車両用モータ制御装置に限定されず、色々な用途に使用されるモータのためのモータ制御装置に適用可能である。
000 電動化車両、010 車両コントロールユニット、011 指令トルク演算部、012 VCU通信I/F部、020 モータ制御装置、021 MCU通信I/F部、022 モータ駆動トルク演算部、023 モータ駆動トルク→モータ駆動電流信号変換部、024 PWM(パルス幅変調)変換部、025 モータ回転速度検出部、026 SCO算出部、030 モータインバータ、031 インバータ回路(PD)、032 電流センサ、040 車両駆動用モータ、041 モータ、042 磁極位置センサ、050 車両駆動用バッテリ、051 バッテリ本体、052 バッテリ温度センサ、100 アクセルペダル、101 アクセル開度検出部、200 通信ケーブル。

Claims (16)

  1. モータへバッテリの直流電流を交流電流に変換して供給し駆動させるインバータに対し、外部からの指令トルク信号に従ったモータ制御トルクからモータ駆動トルクを算出し、算出した前記モータ駆動トルクに基づいて生成した駆動制御信号を供給するモータ制御装置であって、
    前記モータ制御トルク更新時に出力中の前記モータ駆動トルクとの変化が発生した場合に、バッテリの状態情報に基づき、次回の前記モータ制御トルクの更新までの間に、更新前後のモータ制御トルク偏差を分割して前記モータ駆動トルクを算出し前記モータ駆動トルクを段階的に変化させるモータ制御装置。
  2. 前記モータ制御トルクの変化が更新前から後においてモータ制御トルクが0または力行側から力行への変化、またはモータ制御トルクが0または回生側から回生への変化の場合、前記モータ駆動トルクの変化量を前記モータ制御トルク偏差に基づいて算出する請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ制御トルクの変化が更新前から後において回生から力行の場合、前記モータ駆動トルクの変化量を力行側のモータ制御トルク変化分のモータ制御トルク偏差に基づいて算出する請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御トルクの変化が更新前から後において力行から回生の場合、前記モータ駆動トルクの変化量を回生側のモータ制御トルク変化分のモータ制御トルク偏差に基づいて算出する請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御トルク偏差が発生した場合、前記モータ駆動トルクへ加算するモータ駆動トルク分割変化量を、前記バッテリの電圧に基づいてバッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルを算出し、前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに従って求める請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータ制御トルク偏差が発生した場合、前記モータ駆動トルクへ加算するモータ駆動トルク分割変化量を、前記バッテリのSOCに基づいてバッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルを算出し、前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに従って求める請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記モータ制御トルク偏差が発生した場合、前記モータ駆動トルクへ加算するモータ駆動トルク分割変化量を、前記バッテリの温度に基づいてバッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルを算出し、前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに従って求める請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記バッテリに設けられたバッテリ温度センサの故障によるバッテリ温度検出不可時には、バッテリ温度が動作保証最低値時に発生する前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに従って前記モータ駆動トルク分割変化量を求める請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記モータ制御トルク偏差が発生した場合、前記モータ駆動トルクへ加算するモータ駆動トルク分割変化量を、前記バッテリのバッテリ電圧、SOC、バッテリ温度のそれぞれに基づいてバッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルを算出し、前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルの最大値を抽出し、前記最大値に従って求める請求項1から4までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  10. 算出された前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルが所定の許容値との比較によりバッテリの劣化を起こさないと判定した場合は、モータ駆動トルクの分割を行わない請求項5から9までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  11. 算出された前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルの最大値に基づいてモータ制御トルク偏差の分割数を算出する請求項9に記載のモータ制御装置。
  12. 前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに基づいて算出される前記モータ制御トルクの分割数が、前記モータ制御トルクの更新周期間のモータ駆動トルクの更新可能回数以下の場合、算出された分割数に基づいて前記モータ駆動トルクの変更を行う請求項5から11までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  13. 前記バッテリの推定電圧リプル及びバッテリの推定電流リプルに基づいて算出される前記モータ制御トルクの分割数が、前記モータ制御トルクの更新周期間のモータ駆動トルクの更新可能回数を超える場合、更新できない残存トルクを次回のモータ制御トルクへ加算する請求項5から12までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  14. 前記モータ駆動トルクの更新周期は、モータ電流応答時間の2倍以上である請求項1から13までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  15. 車両駆動用のモータ制御装置である請求項1から14までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  16. モータへバッテリの直流電流を交流電流に変換して供給し駆動させるインバータに対し、外部からの指令トルク信号に従ったモータ制御トルクからモータ駆動トルクを算出し、算出した前記モータ駆動トルクに基づいて生成した駆動制御信号を供給するモータ制御方法であって、
    バッテリの状態情報に基づき、次回の前記モータ制御トルクの更新までの間に、更新前後のモータ制御トルク偏差を分割して前記モータ駆動トルクを算出し前記モータ駆動トルクを段階的に変化させるモータ制御方法。
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