JP2018073527A - 発光装置の製造方法及び発光装置の製造装置 - Google Patents

発光装置の製造方法及び発光装置の製造装置 Download PDF

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Shinichi Ishizuka
真一 石塚
吉田 綾子
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Abstract

【課題】基板の静電気を簡易な方法で基板から除去する。【解決手段】マスクを介して有機層120及び第2電極130の積層構造の少なくとも一部を蒸着によって形成する場合、マスクを導電部152に接触させることができる。このマスクは、導電性を有している。このため、基板100が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスクに逃がすことができる。さらに、導電部152の厚さTは、第1電極110の基板100と反対の面(すなわち、第1電極110の上面(第1面))から第2電極130の上端までの高さH1より厚くなっている(T≧H1)。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置の製造方法及び発光装置の製造装置に関する。
近年、発光装置として、有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。OLEDは、有機層を有しており、この有機層は、有機エレクトロルミネッセンスにより光を発する発光層を含んでいる。OLEDは、第1電極(例えば、アノード電極)及び第2電極(例えば、カソード電極)をさらに有しており、第1電極及び第2電極は、有機層を挟んで互いに対向している。OLEDでは、第1電極及び第2電極を用いて有機層に電圧を印加することにより光が発せられる。
特許文献1には、OLEDの一例について記載されている。このOLEDは、隔壁を有しており、この隔壁は、互いに隣接する第2電極(カソード電極)の間に位置している。第2電極は、メタルマスクを用いて蒸着によって形成される。隔壁は、有機層がメタルマスクによって傷つくことを防止するために設けられている。特許文献1には、隔壁は、絶縁性及び透光性を有することが記載されている。
特許文献2には、OLEDを製造するための装置の一例について記載されている。この装置では、マスクを用いて基板上に薄膜を形成する。特許文献2には、薄膜とマスクの間に静電気が発生することが記載されている。特許文献2では、マスクに電流を流すことで、この静電気を除去している。
特許文献3には、OLEDの製造に用いられるマスクの一例について記載されている。特許文献3には、磁石を用いることが記載されており、具体的には、マスクと磁石の間に基板を配置して、マスクと磁石を磁力によって互いに引き合わせることについて記載されている。
特開2011−23336号公報 特開2011−127218号公報 特開2016−166413号公報
特許文献2に記載されているように、OLEDに用いられる基板は、静電気を帯びることがある。このような静電気は、できる限り簡易な方法で基板から除去されることが望ましい。
本発明が解決しようとする課題としては、基板の静電気を簡易な方法で基板から除去することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板上に透光性の第1電極を形成する工程と、
前記第1電極の前記基板と反対側の面である第1面上に導電部を形成する工程と、
前記第1面上に有機層及び第2電極を含む積層構造を形成する工程と、
を含み、
前記積層構造を形成する工程は、前記導電部に導電性マスクを接触させ、前記導電性マスクを介して前記積層構造のうち少なくとも一部を蒸着によって形成する工程を含む発光装置の製造方法である。
請求項10に記載の発明は、
発光装置の製造装置であって、
導電性マスクを備え、
前記発光装置は、
基板の第1面側に位置し、透光性の第1電極、発光層を含む有機層及び遮光性の第2電極の積層構造を含む発光部と、
前記第1電極の前記基板と反対の面上に位置する導電部と、
を備え、
前記導電性マスクは、前記有機層を形成する工程又は前記第2電極を形成する工程において前記導電部に接触する発光装置の製造装置である。
実施形態1に係る発光装置を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図2に示した導電部の詳細の一例を説明するための図である。 実施形態1に係る発光装置の動作の一例を説明するための図である。 比較例に係る発光装置の動作の一例を説明するための図である。 図1及び図2に示した発光装置を製造するための製造装置を示す図である。 図6に示した蒸着室を説明するための図である。 図6に示した蒸着室を説明するための図である。 図6及び図7に示した製造装置を用いて有機層を形成する方法の一例を説明するための図である。 図6及び図7に示した製造装置を用いて有機層を形成する方法の一例を説明するための図である。 図6及び図8に示した製造装置を用いて第2電極を形成する方法の一例を説明するための図である。 図6及び図8に示した製造装置を用いて第2電極を形成する方法の一例を説明するための図である。 実施形態2に係る発光装置を説明するための平面図である。 図13のA−A断面図である。 図13及び図14に示した発光装置を製造する方法の一例を説明するための図である。 図14の変形例を示す図である。 図13の第1の変形例を示す図である。 図13の第2の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る発光装置10を示す平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
図2を用いて発光装置10の概要について説明する。発光装置10は、発光部142及び導電部152を備えている。発光部142は、基板100の第1面102側に位置している。発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130の積層構造を含んでいる。第1電極110は、透光性を有している。有機層120は、発光層を含んでいる。第2電極130は、遮光性、より具体的には、光反射性を有している。導電部152は、第1電極110の基板100と反対の面上に位置しており、言い換えると、第1電極110の上面上に位置している。
上記した構成によれば、マスクを介して有機層120及び第2電極130の積層構造の少なくとも一部を蒸着によって形成する場合、図9〜図12を用いて後述するように、マスク(図9及び図10に示す例ではマスク410、図11及び図12に示す例ではマスク510)を導電部152に接触させることができる。このマスクは、導電性を有している。このため、基板100が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスクに逃がすことができる。
さらに、図2に示す例においては、第2電極130の位置を高い精度で調節することができる。具体的には、導電部152の厚さTは、第1電極110の基板100と反対の面(すなわち、第1電極110の上面(第1面))から第2電極130の上端までの高さH1より厚くなっている(T≧H1)。この場合、図11及び図12を用いて後述するように、マスク(図11及び図12に示す例ではマスク510)を用いて第2電極130を蒸着によって形成するとき、このようなマスクを導電部152の上面に接触させることができる。このため、第2電極130の位置を高い精度で調節することができる。
本図に示す例においては、発光装置10の製造プロセスの工程を少なくすることができる。具体的には、導電部152の厚さTが上記高さH1より厚い場合、上記したように、第2電極130の形成に用いられるマスクを導電部152の上面に接触させることができる。言い換えると、このようなマスクを接触させるための絶縁層(例えば、図5を用いて後述する絶縁層210)を設ける必要がない。このため、発光装置10の製造プロセスの工程を少なくすることができる。
本図に示す例においては、発光装置10の耐光性を高いものにすることができる。具体的には、導電部152の厚さTが上記高さH1より厚い場合、上記したように、第2電極130の形成に用いられるマスクを接触させるための絶縁層を設ける必要がない。このような絶縁層が有機材料(例えば、ポリイミド)を含んでいる場合に絶縁層が光(より具体的には紫外線)に照射されると、絶縁層からアウトガスが発生することがある。有機層120は、このようなアウトガスによって劣化することがある。これに対して、本図に示す例では、このような絶縁層を設ける必要がない。このため、有機層120が上記した絶縁層からのアウトガスによって劣化するおそれがない。このため、発光装置10の耐光性を高いものにすることができる。
次に、図1を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。発光装置10は、基板100、複数の第1電極110、複数の第1接続部112、複数の有機層120、複数の第2電極130、複数の第2接続部132、導電層150及び導電層160を備えている。導電層150は、複数の導電部152及び配線158を有している。導電層160は、配線168を有している。
基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形である。ただし、基板100の形状は、本図に示す例に限定されるものではない。基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、例えば円でもよいし、又は矩形以外の多角形であってもよい。
複数の第1電極110は、互いに離間して位置しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の第1電極110のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸している。
複数の第1電極110のそれぞれは、複数の第1接続部112のそれぞれに接続している。第1接続部112の幅は、第1電極110の幅よりも狭くなっている。なお、第1電極110及び第1接続部112は、互いに一体となっている。言い換えると、発光装置10は、第1電極110として機能する領域及び第1接続部112として機能する領域を有する導電層を備えている。
複数の有機層120のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の有機層120は、互いに離間しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の有機層120のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸している。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の第2電極130は、互いに離間して位置しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の第2電極130のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第2接続部132のそれぞれに接続している。
第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部142として機能する領域を有している。具体的には、発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130の積層構造を含んでいる。これにより、複数の発光部142のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれ、複数の有機層120のそれぞれ及び複数の第2電極130のそれぞれと重なっている。発光部142は、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の導電部152のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっており、複数の第1電極110のそれぞれに接続している。導電部152は、第1電極110から第1接続部112にかけて延伸している。
配線158は、複数の第1接続部112及び複数の導電部152に接続している。配線158は、基板100の一対の長辺の一方に沿って延伸している。外部からの電圧は、配線158、第1接続部112及び導電部152を介して第1電極110に供給される。なお、複数の導電部152及び配線158は、互いに一体となっている。言い換えると、発光装置10は、導電部152として機能する領域及び配線158として機能する領域を有する導電層(すなわち、導電層150)を含んでいる。
配線168は、複数の第2接続部132に接続している。配線168は、基板100の一対の長辺の他方に沿って延伸している。外部からの電圧は、配線168を介して第2電極130に供給される。
次に、図2を用いて、発光装置10の断面の詳細について説明する。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130及び導電部152を備えている。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第1電極110、有機層120、第2電極130及び導電部152は、いずれも、基板100の第1面102上にある。
基板100は、透光性を有している。一例において、基板100は、ガラスを含んでいる。他の例において、基板100は、樹脂を含んでいてもよい。
第1電極110は、透光性及び導電性を有している。具体的には、第1電極110は、透光性及び導電性を有する材料を含んでおり、例えば金属酸化物、具体的には例えば、ITO(Indium Tin Oxide)及びIZO(Indium Zinc Oxide)の少なくとも1つを含んでいる。これにより、有機層120からの光は、第1電極110を透過することができる。
有機層120は、例えば、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでいる。HIL及びHTLは、第1電極110に接続している。ETL及びEILは、第2電極130に接続している。EMLは、第1電極110と第2電極130の間の電圧によって光を発する。
本図に示す例において、有機層120の幅は、第1電極110の幅よりも狭くなっている。具体的には、第1電極110の幅方向において、有機層120は、第1電極110の両端よりも内側に位置している。この場合、基板100の厚さ方向において有機層120と重なる領域の面積を小さくすることができる。このため、発光装置10の光線透過率を高くすることができる。
第2電極130は、光反射性及び導電性を有している。具体的には、第2電極130は、光反射性を有する材料を含んでおり、例えば金属、具体的には例えば、Al、Ag及びMgAgの少なくとも1つを含んでいる。これにより、有機層120からの光は、第2電極130をほとんど透過することなく、第2電極130で反射される。
なお、第2電極130の光反射性に起因して、第2電極130は、遮光性を有している。このため、本図に示す例では、有機層120からの光が第2電極130から漏れることが抑制されている。
本図に示す例において、第2電極130の幅は、有機層120の幅よりも狭くなっている。具体的には、有機層120の幅方向において、第2電極130は、有機層120の両端よりも内側に位置している。この場合、第2電極130が第1電極110に接触することが防止される。このため、第1電極110と第2電極130の間の短絡が防止される。
本図に示す例では、第1電極110と第2電極130の間の短絡を防止すること及び発光装置10の光線透過率を高くすることの双方が実現されている。具体的には、上記したように、第2電極130の幅は、有機層120の幅よりも狭くなっている。この場合、第2電極130が第1電極110に接触することが防止される。このため、第1電極110と第2電極130の間の短絡が防止される。さらに、上記したように、有機層120の幅は、第1電極110の幅よりも狭くなっている。この場合、基板100の厚さ方向において有機層120と重なる領域の面積を小さくすることができる。このため、発光装置10の光線透過率を高くすることができる。このようにして、第1電極110と第2電極130の間の短絡を防止すること及び発光装置10の光線透過率を高くすることの双方が実現されている。
導電部152は、導電性を有している。具体的には、導電部152は、第1電極110に含まれる材料の導電率よりも高い導電率を有する材料(例えば、アルミニウム(Al))を含んでいる。導電部152は、第1電極110に電気的に接続しており、第1電極110の補助電極として機能している。具体的には、導電部152は、第1電極110の電圧降下を小さいものにしている。
複数の第1電極110のそれぞれ上において、有機層120は、導電部152から離間している。このようにして、基板100の厚さ方向において有機層120と重なる領域の面積が小さくなっている。これにより、発光装置10の光線透過率を高いものにすることができる。
複数の第1電極110のそれぞれの上おいて、第2電極130は、導電部152から離間している。このため、第2電極130が導電部152を介して第1電極110に短絡することが防止されている。
導電部152は、透光性を有している必要はなく、言い換えると、遮光性を有していてもよい。本図に示す例では、導電部152は、遮光性を有している。このため、外部からの光は、導電部152によって遮られる。
導電部152の厚さTは、第1電極110の上面から第2電極130の上端までの高さH1よりも厚くなっている。一例において、第1電極110の厚さは、おおよそ100nmであり、有機層120の全体の厚さ(有機層120がHIL、HTL、EML、ETL及びEMLを含む場合は、HIL、HTL、EML、ETL及びEMLの全体の厚さ)はおおよそ100nmであり、第2電極130の厚さは、おおよそ100nmであり、導電部152の厚さTは、おおよそ500nmである。この例において、導電部152の厚さT(おおよそ500nm)は、第1電極110の上面から第2電極130の上端までの高さ(おおよそ200nm)よりも厚くなっている。厚さTが高さH1よりも厚い場合、上記したように、第2電極130の形成に用いられるマスクを導電部152の上面に接触させることができる。
発光装置10は、複数の発光部142、複数の透光部144a及び複数の透光部144bを備えている。互いに隣接する発光部142の間には、透光部144a及び透光部144bが位置している。
発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130の積層構造を含んでいる。具体的には、有機層120は、第1電極110上に位置し、第2電極130は、有機層120上に位置している。特に本図に示す例では、発光部142の幅は、第2電極130の幅と等しくなっている。具体的には、有機層120の幅は、第1電極110の幅よりも狭くなっており、第2電極130の幅は、有機層120の幅より狭くなっている。このため、第1電極110の幅方向において、発光部142の両端は、第2電極130の両端によって画定されることになる。言い換えると、第2電極130は、発光部142を画定するための絶縁層(例えば、図5を用いて後述する絶縁層210)と重なっていない。このようにして、発光部142の幅は、第2電極130の幅と等しくなっている。
透光部144aは、第1電極110の幅方向において、一の第1電極110上の導電部152の端部から一の第1電極110上の第2電極130の端部にかけて広がっている。透光部144aは、遮光層、具体的には、第2電極130及び導電部152と重なっていない。このため、外部からの光は、透光部144aを透過することができる。
透光部144bは、第1電極110の幅方向において、一の第1電極110上の第2電極130の端部から他の第1電極110上の導電部152の端部にかけて広がっている。透光部144bは、遮光層、具体的には、第2電極130及び導電部152と重なっていない。このため、外部からの光は、透光部144bを透過することができる。
発光装置10は、半透過OLEDとして機能している。具体的には、複数の発光部142から光が発せられていない場合、人間の視覚では、第1面102側の物体が第2面104側から透けて見え、第2面104側の物体が第1面102側から透けて見える。さらに、複数の発光部142からの光は、第2面104側から主に出力され、第1面102側からはほとんど出力されない。複数の発光部142から光が発せられている場合、人間の視覚では、第2面104側の物体が第1面102側から透けて見える。
一例において、発光装置10は、自動車のハイマウントストップランプとして用いることができる。この場合、発光装置10は、自動車のリアウインドウに貼り付けることができる。さらに、この場合、発光装置10は、例えば、赤色の光を発する。
図3は、図2に示した導電部152の詳細の一例を説明するための図である。導電部152は、第1電極110の基板100と反対の面(すなわち、第1電極110の上面)上に位置している。導電部152は、第1層152a及び第2層152bを有している。第1層152aは、第1電極110の上面上に位置している。第2層152bは、第1層152a上に位置している。
第1層152aは、モリブデン(Mo)を含んでいる。第1層152aは、第2層152bを第1電極110に強固に固定するために設けられている。
第2層152bは、アルミニウム(Al)を含んでいる。このため、導電部152は、高い導電率を有しており、第1電極110の補助電極として機能することができる。
第2層152bの上面は、導電層150の他の層、具体的には、アルミニウム(Al)よりも低い導電率を有する材料を含む層、より具体的にはモリブデン層によって覆われていない。このため、導電層150の導電率を高いものにすることができる。
本図に示す例では、第2層152bの上面をモリブデン層によって覆う必要がなく、このため、第2層152bの上面は導電層150の外部に露出していてもよい。具体的には、仮に、発光部142を画定するための絶縁層(例えば、図5を用いて後述する絶縁層210)によって第2層152bの上面が覆われている場合、第2層152bに含まれるアルミニウムがマイグレーションによってこの絶縁層内を移動することがある。このため、このような絶縁層を設ける場合、第2層152bの上面をバリアメタル(例えば、モリブデン)によって覆う必要がある。これに対して、本図に示す例では、上記した絶縁層を設ける必要がない。このため、第2層152bの上面は導電層150の外部に露出していてもよい。
図4は、本実施形態に係る発光装置10の動作の一例を説明するための図である。本図に示す例において、発光装置10は、封止基板310を備えている。封止基板310は、第1面312及び第2面314を有している。封止基板310の第1面312は、基板100の第1面102に対向している。第2面314は、第1面312の反対側にある。
本図に示すように、発光部142から発せられた光は、基板100の第2面104と封止基板310の第1面312で反射し、発光装置10の内部を伝搬することがある。さらに、この光は、第2電極130の上面で反射することがある。
第2電極130の上面は、実質的に平坦になっており、より具体的には、基板100の第1面102と実質的に平行になっている。言い換えると、第1電極110の幅方向において、発光部142の両端は、第2電極130の両端によって画定されている。これにより、発光部142の幅は、第2電極130の幅と等しくなっている。
第2電極130の上面が基板100の第1面102と実質的に平行である場合、光が第2電極130の上面で反射しても、光が封止基板310の外側に漏れることを防止することができる。具体的には、第2電極130の上面が基板100の第1面102と実質的に平行である場合、第2電極130の上面で光が反射しても、この光は、発光装置10の内部を伝搬する光が封止基板310の第1面312に入射する際の入射角とほぼ等しい入射角で封止基板310の第1面312に入射する。この場合、この光は、封止基板310をほとんど透過することなく、封止基板310の第1面312で反射する。このようにして、光が封止基板310の外側に漏れることを防止することができる。
図5は、比較例に係る発光装置10の動作の一例を説明するための図である。本比較例に係る発光装置10は、絶縁層210が設けられている点を除いて、本実施形態に係る発光装置10と同様である。
絶縁層210は、第1電極110の端部及び導電部152を覆っている。絶縁層210は、開口212を有している。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、開口212内で互いに重なっており、発光部142として機能している。言い換えると、絶縁層210は、発光部142を画定している。
絶縁層210の開口212の周辺の領域αにおいて、第2電極130の上面は、平坦になっておらず、開口212の外側に向かうにつれて上方に向けて傾いている。具体的には、第2電極130は、絶縁層210の開口212の外側に広がっている。絶縁層210の上端は、絶縁層210の開口212の底部よりも高い位置にあり、このため、絶縁層210の開口212の周辺の領域αでは、絶縁層210によって凹凸が形成されている。第2電極130の上面は、当該凹凸の存在により平坦になっていない。
なお、第2電極130を蒸着によって形成する場合、第2電極130の形成に用いられるマスクは、絶縁層210の上面に接触させることができる。
図5に示す例でも、図4に示した例と同様にして、発光部142から発せられた光は、基板100の第2面104と封止基板310の第1面312で反射し、発光装置10の内部を伝搬することがある。さらに、この光は、第2電極130の上面で反射することがある。
光が領域αで第2電極130の上面で反射した場合、光が封止基板310の外側に漏れることがある。具体的には、光が領域αで第2電極130の上面で反射した場合、この光は、発光装置10の内部を伝搬する光が封止基板310の第1面312に入射する際の入射角よりも浅い入射角で封止基板310の第1面312に入射することがある。この場合、この光は、封止基板310の第1面312でほとんど反射することなく、封止基板310を透過する。このようにして、光が封止基板310の外側に漏れることがある。
図6は、図1及び図2に示した発光装置10を製造するための製造装置20を示す図である。製造装置20は、搬送室32、準備室34、複数の蒸着室40(蒸着室40a、蒸着室40b、蒸着室40c、蒸着室40d及び蒸着室40e)及び蒸着室50を備えている。準備室34、複数の蒸着室40及び蒸着室50は、搬送室32に繋がっている。製造装置20を用いて、発光装置10は、一例において、以下のように製造される。
まず、製造装置20の外部において、基板100の第1面102上に第1電極110、第1接続部112及び第2接続部132を形成する。一例において、第1電極110、第1接続部112及び第2接続部132は、スパッタリングにより形成された導電層をパターニングすることにより形成される。次いで、導電層150(導電部152及び配線158)及び導電層160(配線168)を形成する。一例において、導電層150及び導電層160は、スパッタリングによって形成される。
次いで、基板100を準備室34に搬入する。準備室34では、基板100を洗浄してもよい。次いで、基板100を準備室34から搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を搬送室32から蒸着室40aに搬入する。蒸着室40aでは、蒸着によって有機層120のHILを形成する。次いで、基板100を蒸着室40aから搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を準備室34から蒸着室40bに搬入する。蒸着室40bでは、蒸着によって有機層120のHTLを形成する。次いで、基板100を蒸着室40bから搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を搬送室32から蒸着室40cに搬入する。蒸着室40cでは、蒸着によって有機層120のEMLを形成する。次いで、基板100を蒸着室40cから搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を搬送室32から蒸着室40dに搬入する。蒸着室40dでは、蒸着によって有機層120のETLを形成する。次いで、基板100を蒸着室40dから搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を搬送室32から蒸着室40eに搬入する。蒸着室40eでは、蒸着によって有機層120のEILを形成する。次いで、基板100を蒸着室40eから搬送室32に移動させる。
次いで、基板100を搬送室32から蒸着室50に搬入する。蒸着室50では、蒸着によって第2電極130を形成する。次いで、基板100を蒸着室50から搬送室32に移動させる。
このようにして、図1及び図2に示した発光装置10が製造される。なお、上述した例では、有機層120のHIL、HTL、EML、ETL及びEMLのいずれも蒸着によって形成しているが、他の例においては、HIL、HTL、EML、ETL及びEMLのうちの少なくとも一つを塗布プロセスによって形成してもよい。
図7は、図6に示した蒸着室40を説明するための図である。蒸着室40は、マスク410、ホルダ420及び蒸着源430を備えている。蒸着室40では、真空蒸着を用いて、有機層120中のいずれかの層(例えば、HIL、HTL、EML、ETL及びEML)が形成される。具体的には、ホルダ420は、基板100の第1面102がマスク410を介して蒸着源430に対向するように基板100を保持している。蒸着源430は、例えば加熱によって蒸発し、蒸発した材料がマスク410を介して基板100の第1面102上に堆積される。このようにして、有機層120中の層が基板100の第1面102上に形成される。
図8は、図6に示した蒸着室50を説明するための図である。蒸着室50は、マスク510、ホルダ520及び蒸着源530を備えている。蒸着室50では、真空蒸着を用いて、第2電極130が形成される。具体的には、ホルダ520は、基板100の第1面102がマスク510を介して蒸着源530に対向するように基板100を保持している。蒸着源530は、例えば加熱によって蒸発し、蒸発した材料がマスク510を介して基板100の第1面102上に堆積される。このようにして、第2電極130が基板100の第1面102上に形成される。
図9及び図10は、図6及び図7に示した製造装置20を用いて有機層120を形成する方法の一例を説明するための図である。
まず、図9に示すように、マスク410を導電部152に接触させる。マスク410は、導電性を有しており、一例においてメタルマスクである。さらに、マスク410は、接地されている。このため、仮に、基板100及び第1電極110が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスク410に逃がすことができる。
さらに、図9に示す例では、マスク410の位置を高い精度で調節することができる。具体的には、マスク410は、第1面412を有しており、第1面412は、基板100の第1面102に対向している。第1面412は、第1領域412a、第2領域412b及び第3領域412cを有している。第1領域412aは、第2領域412bと第3領域412cの間にあり、第2領域412b及び第3領域412cよりもマスク410の深くに位置している。このような構成においては、導電部152が第2領域412bと第3領域412cの間に位置する状態で第1領域412aを導電部152に接触させることができる。このため、マスク410の位置を高い精度で調節することができる。
第1領域412aの幅W2は、導電部152の幅W1とある程度等しく、一例において、導電部152の幅の100%以上110%以下である。幅W2が幅W1とある程度等しい場合、導電部152がマスク410の第1領域412aに接触したときに導電部152の側面とマスク410の間に生じるスペースが小さくなる。このため、マスク410の位置を高い精度で調節することができる。特に、導電部152がマスク410の第1領域412aに接触したときに導電部152の側面がマスク410に接触する場合、マスク410に導電部152をはめ込むことができる。このため、マスク410の位置を高い精度で調節することができる。
マスク410は、導電部152に含まれる磁性材料(例えば、モリブデン)を引き付ける強磁性体材料(例えば、KS鋼又はMK鋼)を含んでいてもよい。この場合、導電部152とマスク410を磁力によって互いに引き合わせることができる。このため、マスク410を導電部152に安定して接触させることができる。なお、マスク410を導電部152に安定して接触させる観点からすると、マスク410は、マスク410の全体に亘って強磁性体材料を含んでいなくてもよく、例えば、第1領域412aと重なる領域のみ又は第1領域412aの近傍にのみ強磁性体材料を含んでいてもよい。
次いで、図10に示すように、マスク410の開口416を介して蒸着源430(図7)からの材料を基板100の第1面102上に堆積する。これにより、有機層120(より具体的には、有機層120中のいずれかの層)が形成される。図2を用いて上述したように、導電部152の上面は、第2電極130の上面よりも高い位置にあり、このため、有機層120の上面よりも高い位置にある。このため、マスク410が図10に示すように導電部152に接していても、マスク410を介して有機層120を形成することができる。
図11及び図12は、図6及び図8に示した製造装置20を用いて第2電極130を形成する方法の一例を説明するための図である。
まず、図11に示すように、マスク510を導電部152に接触させる。マスク510は、導電性を有しており、一例においてメタルマスクである。さらに、マスク510は、接地されている。このため、仮に、基板100及び第1電極110が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスク510に逃がすことができる。
さらに、図11に示す例では、マスク510の位置を高い精度で調節することができる。具体的には、マスク510は、第1面512を有しており、第1面512は、基板100の第1面102に対向している。第1面512は、第1領域512a、第2領域512b及び第3領域512cを有している。第1領域512aは、第2領域512bと第3領域512cの間にあり、第2領域512b及び第3領域512cよりもマスク510の深くに位置している。このような構成においては、導電部152が第2領域512bと第3領域512cの間に位置する状態で第1領域512aを導電部152に接触させることができる。このため、マスク510の位置を高い精度で調節することができる。
第1領域512aの幅W2は、導電部152の幅W1とある程度等しく、一例において、導電部152の幅W1の100%以上110%以下である。幅W2が幅W1とある程度等しい場合、導電部152がマスク510の第1領域512aに接触したときに導電部152の側面とマスク510の間に生じるスペースが小さくなる。このため、マスク510の位置を高い精度で調節することができる。特に、導電部152がマスク510の第1領域512aに接触したときに導電部152の側面がマスク510に接触する場合、マスク510に導電部152をはめ込むことができる。このため、マスク510の位置を高い精度で調節することができる。
マスク510は、導電部152に含まれる磁性材料(例えば、モリブデン)を引き付ける強磁性体材料(例えば、KS鋼又はMK鋼)を含んでいてもよい。この場合、導電部152とマスク510を磁力によって互いに引き合わせることができる。このため、マスク510を導電部152に安定して接触させることができる。なお、マスク510を導電部152に安定して接触させる観点からすると、マスク510は、マスク510の全体に亘って強磁性体材料を含んでいなくてもよく、例えば、第1領域512aと重なる領域のみ又は第1領域512aの近傍にのみ強磁性体材料を含んでいてもよい。
次いで、図12に示すように、マスク510の開口516を介して蒸着源530(図8)からの材料を基板100の第1面102上に堆積する。これにより、第2電極130が形成される。図2を用いて上述したように、導電部152の上面は、第2電極130の上面よりも高い位置にある。このため、マスク510が図12に示すように導電部152に接していても、マスク510を介して第2電極130を形成することができる。
以上、本実施形態によれば、基板100が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスクに逃がすことができる。具体的には、マスクを介して有機層120及び第2電極130の積層構造の少なくとも一部を蒸着によって形成する場合、マスク(図9及び図10に示す例ではマスク410、図11及び図12に示す例ではマスク510)を導電部152に接触させることができる。このマスクは、導電性を有している。このため、基板100が静電気を帯びていても、導電部152を介してこの静電気をマスクに逃がすことができる。
(実施形態2)
図13は、実施形態2に係る発光装置10を説明するための平面図であり、実施形態1の図1に対応する。図14は、図13のA−A断面図であり、実施形態1の図2に対応する。本実施形態に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態1に係る発光装置10と同様である。
まず、図13を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。発光装置10は、導電層150を備えている。導電層150は、複数の導電部152、複数の導電部154、複数の導電部156及び配線158を有している。複数の導電部152、複数の導電部154、複数の導電部156及び配線158は、互いに一体となっている。
複数の導電部152のそれぞれ及び複数の導電部154のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれと重なっている。複数の第1電極110のそれぞれ上において、導電部152と導電部154は、第2電極130を挟んで互いに反対側に位置している。導電部152は、第1電極110から第1接続部112にかけて延伸している。導電部154は、第1電極110の長さ方向に沿って延伸している。
複数の導電部156のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれと重なっている。複数の第1電極110のそれぞれ上において、導電部156は、配線158から離間しており、導電部152と導電部154を互いに接続している。
配線158は、複数の導電部152に接続している。外部からの電圧は、配線158を介して複数の導電部152、複数の導電部154及び複数の導電部156に供給される。
本図に示す例では、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。具体的には、複数の第1電極110のそれぞれ上において、有機層120は、導電部152、導電部154及び導電部156に接している。言い換えると、導電部152、導電部154及び導電部156は、有機層120を導電部152、導電部154及び導電部156の外側の領域から隔てるための隔壁として機能している。このようにして、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。
次に、図14を用いて、発光装置10の断面の詳細について説明する。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、導電部152及び導電部154を備えている。
有機層120の端部は、導電部152及び導電部154に接している。より具体的には、第1電極110の幅方向において、有機層120の一方の端部は、導電部152の内側の側面に接しており、有機層120の他方の端部は、導電部154の内側の側面に接している。このようにして、導電部152及び導電部154は、有機層120を導電部152及び導電部154の外側の領域から隔てるための隔壁として機能している。
本図に示す例では、互いに隣接する有機層120が互いに接触することを防止することができる。具体的には、導電部152及び導電部154は、有機層120を導電部152及び導電部154の外側の領域から隔てるための隔壁として機能している。このため、互いに隣接する有機層120が互いに接触することを防止することができる。特に、互いに隣接する有機層120が発する光が互いに異なる場合、これらの有機層120が混ざることを防止することができる。
本図に示す例では、特定の波長の光が発光装置10によって吸収されることを防止することができる。具体的には、本図に示す例では、導電部152及び導電部154が隔壁として機能しているため、有機層120を外側の領域から隔てるための絶縁層(例えば、ポリイミド)を設ける必要がない。このような絶縁層は、特定の波長を吸収することがある。このため、このような絶縁層が設けられていると、光が発光装置10を透過しても、特定の波長が絶縁層によって吸収されることがある。これに対して、本図に示す例では、このような絶縁層を設ける必要がない。このようにして、特定の波長の光が発光装置10によって吸収されることを防止することができる。
発光装置10は、複数の発光部142、複数の透光部144a及び複数の透光部144bを有している。互いに隣接する発光部142の間には、2つの透光部144a及び透光部144bが位置している。
発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130の積層構造を含んでいる。具体的には、有機層120は、第1電極110上に位置し、第2電極130は、有機層120上に位置している。特に本図に示す例では、発光部142の幅は、第2電極130の幅と等しくなっている。具体的には、有機層120の幅は、第1電極110の幅よりも狭くなっており、第2電極130の幅は、有機層120の幅より狭くなっている。このため、第1電極110の幅方向において、発光部142の両端は、第2電極130の両端によって画定されることになる。言い換えると、第2電極130は、発光部142を画定するための絶縁層(例えば、図5示した絶縁層210)と重なっていない。このようにして、発光部142の幅は、第2電極130の幅と等しくなっている。
透光部144aは、第1電極110の幅方向において、一の第1電極110上の導電部152(導電部154)から一の第1電極110上の第2電極130の端部にかけて広がっている。透光部144aは、遮光層、具体的には、第2電極130、導電部152及び導電部154と重なっていない。このため、外部からの光は、透光部144aを透過することができる。
透光部144cは、第1電極110の幅方向において、一の第1電極110の導電部152の端部から他の第1電極110の導電部154の端部にかけて広がっている。透光部144cは、遮光層、具体的には、第2電極130、導電部152及び導電部154と重なっていない。このため、外部からの光は、透光部144cを透過することができる。
本図に示す例においても、導電部152(導電部154)の厚さTは、第1電極110の上面から第2電極130の上端までの高さH1よりも厚くなっている。このため、第2電極130の形成に用いられるマスク(例えば、図6に示したマスクMK)を導電部152の上面に接触させることができる。
図15は、図13及び図14に示した発光装置10を製造する方法の一例を説明するための図である。この例は、以下の点を除いて、図6〜図12を用いて説明した例と同様である。
まず、図6〜図12を用いて説明した例と同様にして、基板100の第1面102上に第1電極110、第1接続部112、第2接続部132、導電層150(導電部152、導電部154、導電部156及び配線158)及び導電層160(配線168)を形成する。
次いで、図15に示すように、塗布材料122を塗布する。塗布材料122は、有機層120を形成する。塗布材料122は、塗布プロセスによって塗布され、一例において、インクジェット印刷によって塗布される。本図に示すように、塗布材料122は、導電部152及び導電部154によって、導電部152及び導電部154の外側の領域から隔てられる。このため、塗布材料122の位置を高い精度で調節することができる。さらに、互いに隣接する塗布材料122が混ざることを防止することができる。
次いで、塗布材料122を乾燥させる。これにより、有機層120が形成される。
次いで、図6〜図12に示した例と同様にして、第2電極130を形成する。
このようにして、図13及び図14に示した発光装置10が製造される。
図16は、図14の変形例を示す図である。本図に示す例において、導電部152(導電部154)の厚さTは、第1電極110の上面から第2電極130の上端までの高さH1より薄く、第1電極110の上面から有機層120の上端までの高さH2より厚くなっている(H2<T<H1)。
本図に示す例においても、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。具体的には、導電部152(導電部154)の厚さTは、第1電極110の上面から有機層120の上端までの高さH2より厚くなっている。この場合、厚さTが第1電極110の上面から第2電極130の上端までの高さH1より薄くても、塗布材料122の塗布に際して、導電部152及び導電部154は、塗布材料122(図15)を導電部152及び導電部154の外側の領域から隔てるための隔壁として機能することができる。このようにして、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。
図17は、図13の第1の変形例を示す図である。本図に示すように、導電層150は、導電部156(図13)を有していなくてもよい。この場合においても、導電部152及び導電部154は、第1電極110の幅方向において、有機層120を外側の領域から隔てる隔壁として機能することができる。このため、第1電極110の幅方向において、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。
図18は、図13の第2の変形例を示す図である。本図に示す例においては、導電部152及び導電部154の双方が配線158に接続している。有機層120は、配線158に接している。このようにして、配線158は、第1電極110の長さ方向において、有機層120を外側の領域から隔てるための隔壁として機能している。このため、第1電極110の幅方向では有機層120の位置を導電部152及び導電部154によって調節することができ、第1電極110の長さ方向では有機層120の位置を配線158によって調節することができる。
以上、本実施形態によれば、有機層120の端部は、導電部152及び導電部154に接している。このようにして、導電部152及び導電部154は、有機層120を導電部152及び導電部154の外側の領域から隔てるための隔壁として機能している。このため、有機層120の位置を高い精度で調節することができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
20 製造装置
32 搬送室
34 準備室
40 蒸着室
40a 蒸着室
40b 蒸着室
40c 蒸着室
40d 蒸着室
40e 蒸着室
50 蒸着室
100 基板
102 第1面
104 第2面
110 第1電極
112 第1接続部
120 有機層
122 塗布材料
130 第2電極
132 第2接続部
142 発光部
144a 透光部
144b 透光部
144c 透光部
150 導電層
152 導電部
152a 第1層
152b 第2層
154 導電部
156 導電部
158 配線
160 導電層
168 配線
210 絶縁層
212 開口
310 封止基板
312 第1面
314 第2面
410 マスク
412 第1面
412a 第1領域
412b 第2領域
412c 第3領域
416 開口
420 ホルダ
430 蒸着源
510 マスク
512 第1面
512a 第1領域
512b 第2領域
512c 第3領域
516 開口
520 ホルダ
530 蒸着源

Claims (13)

  1. 基板上に透光性の第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極の前記基板と反対側の面である第1面上に導電部を形成する工程と、
    前記第1面上に有機層及び第2電極を含む積層構造を形成する工程と、
    を含み、
    前記積層構造を形成する工程は、前記導電部に導電性マスクを接触させ、前記導電性マスクを介して前記積層構造のうち少なくとも一部を蒸着によって形成する工程を含む発光装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発光装置の製造方法において、
    前記導電部の厚さは、前記第1面から前記積層構造の上端までの高さより厚い発光装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置の製造方法において、
    前記積層構造を形成する工程では、前記積層構造からそれぞれがなる複数の発光部が形成され、
    前記複数の発光部は、互いに隣接する発光部の間に透光部が位置するように形成される発光装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の発光装置の製造方法において、
    前記導電部は、前記第1電極に含まれる材料の導電率より高い導電率を有する材料を含む発光装置の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第2電極の幅は、前記発光部の幅と等しい発光装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の発光装置の製造方法において、
    前記有機層の幅は、前記第1電極の幅より狭く、
    前記第2電極の幅は、前記有機層の幅より狭い発光装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記有機層の端部は、前記導電部に接している発光装置の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記導電部は、アルミニウムを含む発光装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の発光装置の製造方法において、
    前記導電部は、
    前記第1電極の前記第1面上に位置し、モリブデンを含む第1層と、
    前記第1層上に位置し、アルミニウムを含む第2層と、
    を有し、
    前記第2層の上面は、前記導電部の外部に露出している発光装置の製造方法。
  10. 発光装置の製造装置であって、
    導電性マスクを備え、
    前記発光装置は、
    基板の第1面側に位置し、透光性の第1電極、発光層を含む有機層及び遮光性の第2電極の積層構造を含む発光部と、
    前記第1電極の前記基板と反対の面上に位置する導電部と、
    を備え、
    前記導電性マスクは、前記有機層を形成する工程又は前記第2電極を形成する工程において前記導電部に接触する発光装置の製造装置。
  11. 請求項10に記載の発光装置の製造装置において、
    前記導電部の厚さは、前記第1面から前記積層構造の上端までの高さより厚い発光装置の製造装置。
  12. 請求項10又は11に記載の発光装置の製造装置において、
    前記導電性マスクは、第1領域、第2領域及び第3領域を含む第1面を有し、
    前記第1領域は、前記第2領域と前記第3領域の間に位置し、前記第2領域及び前記第3領域よりも深い位置にあり、
    前記導電性マスクの前記第1領域は、前記導電部が前記第2領域と前記第3領域の間に位置する状態で前記導電部に接触する発光装置の製造装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の発光装置の製造装置において、
    前記導電部は、磁性材料を含み、
    前記導電性マスクは、前記磁性材料を引き付ける強磁性体材料を含む発光装置の製造装置。
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