JP2018037202A - 発光装置 - Google Patents

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Shinichi Ishizuka
真一 石塚
和明 荒井
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和明 荒井
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Abstract

【課題】透過型の発光装置において、発光面とは逆の面から光を漏れにくくすることが一例として挙げられる。【解決手段】発光部140は、基板100の第1面101側に位置し、透光性の第1電極110、発光層を含む有機層120及び遮光性の第2電極130を含む積層構造からなる。透光部は、互いに隣り合う発光部140の間に位置する。封止部材180は、複数の発光部140を覆い、第1の層183を含む複数の層からなる。第1の層183は、複数の層のうち、最も屈折率が高い層である。そして、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年は有機ELを利用した発光装置の開発が進んでいる。この発光装置は、照明装置や表示装置として使用されており、第1電極と第2電極の間に有機層を挟んだ構成を有している。そして、一般的には第1電極には透明材料が用いられており、第2電極には金属材料が用いられている。
有機ELを利用した発光装置の一つに、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の技術は、有機ELを利用した表示装置に光透過性(シースルー)を持たせるために、第2電極を画素の一部にのみ設けている。このような構造において、複数の第2電極の間に位置する領域は光を透過させるため、表示装置は光透過性を有することができる。
特開2011−23336号公報
片面(おもて面)からのみ光を取り出したい透過型の発光装置において、逆側の面(裏面)からも一部の光が漏れ出てしまう場合がある。この場合、裏面側から発光装置を介して反対側を視認しにくくなったり、おもて面での光取り出し効率が低下したりする。
本発明が解決しようとする課題としては、透過型の発光装置において、発光面とは逆の面から光を漏れにくくすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板の第1面側に位置し、透光性の第1電極、発光層を含む有機層及び遮光性の第2電極を含む積層構造からなる複数の発光部と、
互いに隣り合う前記発光部の間に位置する透光部と、
前記複数の発光部を覆い、第1の層を含む複数の層からなる封止部材と、を備え、
前記第1の層は、前記複数の層のうち、最も屈折率が高い層であり、
前記封止部材のうち、前記複数の発光部に対向する第1面、および前記第1面とは反対側の第2面の少なくとも一方が、前記第1の層の面である発光装置
である。
実施形態に係る発光装置の構成を例示する断面図である。 異なる媒質の界面における光の反射および透過を説明するための図である。 発光装置の平面図である。 実施例1に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施例2に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施例3に係る発光装置の構造を例示する断面図である。 実施例3に係る発光装置の構造を例示する平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10の構成を例示する断面図である。監視者Pは、図1の基板100に垂直な方向から発光装置10の光射出面を見ている。本実施形態に係る発光装置10は、照明装置または表示装置である。
本実施形態に係る発光装置10は、複数の発光部140、透光部、および封止部材180を備える。発光部140は、基板100の第1面101側に位置し、透光性の第1電極110、発光層を含む有機層120及び遮光性の第2電極130を含む積層構造からなる。透光部は、互いに隣り合う発光部140の間に位置する。封止部材180は、複数の発光部140を覆い、第1の層183を含む複数の層からなる。第1の層183は、複数の層のうち、最も屈折率が高い層である。そして、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。以下に詳しく説明する。
発光装置10では、封止部材180で発光部140を覆うことにより水分等の侵入を防ぎ、有機層120の長寿命化を図っている。さらに、封止部材180の第1の層183が、封止部材180の第1面181および第2面182の少なくとも一方の面に露出していることによって、発光装置10の裏面漏れ光を低減する機能をも有する。
本実施形態では、封止部材180のうち、第1面181が第1の層183の面である例、すなわち、第1面181に第1の層183が露出している例を示している。そして、封止部材180と複数の発光部140との間には気相20が介在している。気相20は、空気であっても良いし、窒素等の不活性ガスが充填されていても良い。ただし、封止部材180と発光部140との間には、接着剤等が充填されていても良い。その場合、接着剤の屈折率と第1の層183の屈折率との差が、接着剤の屈折率と封止部材180を構成する他のどの層の屈折率との差よりも大きいことが好ましい。
発光装置における裏面漏れ光の原因の一つとして、発光部からの光がおもて面側の基板でフレネル反射され、裏面側に至ることが挙げられる。
図2(a)および図2(b)は、異なる媒質の界面における光の反射および透過を説明するための図である。図2(a)は、空気に挟まれた層Aにおける光の反射および透過を示しており、図2(b)は空気に挟まれた層Aおよび層Bの積層構造における光の反射および透過を示している。図2(a)および図2(b)において、下側をおもて側、上側を裏側と呼ぶ。
ここで、屈折率がninの媒質から屈折率がnoutの媒質へと、界面に垂直に光が入射したとき、界面における光の反射率RはR={(nin−nout)/(nin+nout)}で表される。図2(a)および図2(b)において、空気の屈折率をnとし、層Aの屈折率をnとし、層Bの屈折率をnとする。
図2(a)の例では、光Linは、空気と層Aとの界面において一部が反射され、おもて面側に向かう光Lr1となる。空気と層Aとの界面での反射率RはR={(n−n)/(n+n)}で表される。また、光Linのうち、反射されなかった一部は層Aを通り、層Aと空気との界面でさらに一部が反射される。層Aと空気との界面で反射された光Lr2は、おもて面側へ向かう。層Aと空気との界面での反射率RはR={(n−n)/(n+n)}で表される。その結果、いずれの界面でも反射されなかった光が、裏面側の空気中に放出される光Loutとなる。
たとえば具体的に、n=1.00、n=1.52であるとき、R=R=0.04である。そして、Loutの強度は、Linの強度の0.96倍、すなわち約0.92倍となる。
一方、図2(b)の例では、光Linは、空気と層Aとの界面において一部が反射され、おもて面側に向かう光Lr1となる。空気と層Aとの界面での反射率RはR={(n−n)/(n+n)}で表される。そして、光Linのうち、反射されなかった一部は層Aを通り、層Aと層Bとの界面でさらに一部が反射される。層Aと層Bとの界面で反射された光Lr2は、おもて面側へ向かう。層Aと層Bとの界面での反射率RはR={(n−n)/(n+n)}で表される。そして、反射されなかった光は層Bを通り、層Bと空気との界面でさらに一部が反射される。層Bと空気との界面で反射された光Lr3は、おもて面側へ向かう。層Bと空気との界面での反射率RはR={(n−n)/(n+n)}で表される。その結果、いずれの界面でも反射されなかった光が、裏面側の空気中に放出される光Loutとなる。
たとえば具体的に、n=1.00、n=1.52、n=2.4であるとき、R=0.04、R=0.05、R=0.17である。そして、Loutの強度は、Linの強度の0.96×0.95×0.83倍、すなわち約0.76倍となる。なお、層Bが層Aよりおもて側にある場合も同様の結果となる。
光Linを、たとえば発光装置の発光部からの光の一部であり、おもて面側から裏面側へ向かう光であるとみなすと、図2(a)の例ではLinのうち約92%が裏面漏れ光となるのに対し、図2(b)の例では、裏面漏れ光の強度をLinの約76%に抑えることができる。なかでも、層Bと空気との界面における反射率Rが大きいことが効果的にはたらいている。
以上から、屈折率の差が大きい界面でフレネル反射が大きく、発光部側からの光をより多くおもて面側に戻すことができると分かる。本実施形態に係る発光装置10では、屈折率が高い第1の層183が封止部材180の第1面181および第2面182の少なくとも一方を構成していることから、第1の層183と気相との界面が存在している。したがって、発光部140側からの光を高い割合で反射させ、裏面漏れ光を低減することができる。
図1に戻り、本実施形態に係る発光装置10の構成について詳しく説明する。基板100は、例えばガラス基板や樹脂基板などの透光性を有する基板である。基板100は可撓性を有していてもよい。可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100は、例えば矩形などの多角形や円形である。基板100が樹脂基板である場合、基板100は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを用いて形成されている。また、基板100が樹脂基板である場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも一面(好ましくは両面)に、SiNやSiONなどの無機バリア膜が形成されているのが好ましい。
基板100の第1面101には、発光部140が形成されている。発光部140は、透光性を有する第1電極110、遮光性を有する第2電極130、および有機層120を備える。有機層120は第1電極110と第2電極130との間に位置する。また、第1電極110は、基板100と有機層120との間に位置する。よって発光部140からの光は、封止部材180側よりも基板100側に多く出力される。
発光装置10が照明装置の場合、複数の発光部140はライン状に延在している。一方、発光装置10が表示装置の場合、複数の発光部140はマトリクスを構成するように配置されているか、セグメントを構成したり所定の形状を表示したりするように(例えばアイコンを表示するように)なっていてもよい。そして複数の発光部140は、画素別に形成されている。
第1電極110は、光透過性を有する透明電極である。透明電極の材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。本図に示す例において、基板100の上には、複数の線状の第1電極110が互いに平行に形成されており、第2領域104及び第3領域106には第1電極110は位置していない。また、第1電極110の下部および上部の少なくとも一方に補助電極(バスライン)が形成されていても良い。補助電極はたとえばMo,AlおよびMoをこの順に積層した構造や、APC(銀、パラジウム、銅)合金膜である。補助電極はフォトリソグラフィー等で形成できる。
有機層120は発光層を有している。有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されてもよい。また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。ただし、第2電極130は、第1電極110の材料として例示した材料を用いて形成されていてもよい。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。本図に示す例において、発光装置10は複数の線状の第2電極130を有している。第2電極130は、第1電極110のそれぞれに対して設けられており、かつ第1電極110よりも幅が広くなっている。このため、基板100に垂直な方向から見た場合において、幅方向において第1電極110の全体が第2電極130によって重なっており、また覆われている。また、第1電極110は、第2電極130よりも幅が広く、基板100に垂直な方向から見た場合において、幅方向において第2電極130の全体が第1電極110によって覆われていてもよい。
第1電極110の縁は、絶縁膜150によって覆われている。絶縁膜150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち発光部140となる部分を囲んでいる。本図に示す例において、第2電極130の幅方向の縁は、絶縁膜150上に位置している。言い換えると、基板100に垂直な方向から見た場合において、絶縁膜150の一部は第2電極130からはみ出ている。また本図に示す例において、有機層120は絶縁膜150の上及び側面にも形成されている。また、有機層120は隣り合う発光部140の間で分断されている。ただし、有機層120は複数の発光部140にわたって連続して設けられていてもよい。
発光装置10は第1領域102、第2領域104、及び第3領域106を有している。第1領域102は基板100に垂直な方向から見て第2電極130と重なる領域である。第2領域104は、第2電極130とは重ならないが、絶縁膜150と重なる領域である。本図に示す例において、有機層120は第2領域104にも形成されている。第3領域106は、第2電極130とも絶縁膜150とも重ならない領域である。本図に示す例において、有機層120は第3領域106の少なくとも一部には形成されていない。そして第2領域104の幅は、第3領域106の幅よりも狭い。また第3領域106の幅は第1領域102の幅よりも広くてもよいし、狭くてもよい。第1領域102の幅を1とした場合、第2領域104の幅は例えば0以上(又は0超)0.2以下であり、第3領域106の幅は例えば0.3以上5以下である。また第1領域102の幅は、例えば50μm以上500μm以下であり、第2領域104の幅は例えば0μm以上(又は0μm超)100μm以下であり、第3領域106の幅は例えば15μm以上1000μm以下である。
図3は発光装置10の平面図である。なお、図1は図3のA−A断面に対応している。図3において、封止部材180は省略している。本図に示す例において、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106は、いずれも線状かつ同一方向に延在している。そして本図及び図1に示すように、第2領域104、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106が、この順に繰り返し並んでいる。
本図の例において、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106のうち第1領域102は最も光線透過率が低い。また、第2領域104は絶縁膜150が存在している分、第3領域106に対して光線透過率が低くなっている。本図の例では第2領域104の幅は第3領域106の幅よりも狭い。このため、発光装置10において第2領域104の面積占有率は、第3領域106の面積占有率よりも低い。従って、発光装置10の光線透過率は高くなっている。
透光部は、たとえば第2領域104および第3領域106からなる。すなわち、基板100に垂直な方向から見て、透光部には第2電極130が設けられていない。ただし、第3領域106のみを透光部とみなしてもよい。
本図の例において、基板100に垂直な方向から見て、透光部の一部に有機層120が設けられているが、透光部には第1電極110および有機層120がいずれも設けられていなくてもよい。そうすれば、透光部の光透過性を高めることができる。ただし、透光部には全体に有機層120が設けられていてもよい。そうすれば、発光装置10の製造工程において有機層120をパターニングする必要がない。
発光部140は封止部材180に覆われている。本実施形態において封止部材180は第1の層183および第2の層184を含む。図1に示す例において、封止部材180は第1の層183および第2の層184からなる。ただし、封止部材180はさらに他の層を含んでもよい。
基板100の平面形状は、例えば矩形などの多角形や円形である。封止部材180は透光性を有している。第2の層184はたとえば180を構成する複数の層のうち、最も厚い層であり、ガラス又は樹脂を用いて形成されている。なかでも、封止部材180のバリア性および強度を高める観点から、封止部材180はガラスを含むことが好ましい。第2の層184の屈折率は、第1の層183の屈折率よりも低い。
封止部材180は、基板100と同様の多角形や円形であり、中央に凹部を設けた形状を有している。そして封止部材180の縁は接着材で基板100に固定されている。これにより、封止部材180と基板100で囲まれた空間は封止される。そして複数の発光部140は、いずれも封止された空間の中に位置している。本実施形態において、第1の層183は第2の層184と発光部140との間に位置する。
本実施形態において第1の層183はたとえば、酸化セリウム、五酸化ニオブ、五酸化タンタル、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の金属酸化物を含む。なかでも、第1の層183はTiO等の酸化チタンであることが好ましい。そうすれば、第1の層183の屈折率を高くして、裏面漏れ光をより低減することができるとともに、封止性能および強度の向上が図れる。くわえて、紫外線の透過を抑制できる。ただし、第1の層183は、樹脂などであってもよい。なお、第1の層183が導電性を有する場合においても、第1の層183と第1電極110および第2電極130との間には少なくとも気相20または充填された接着剤が存在するため、第1の層183は電気的にフロートである。第1の層183の屈折率は特に限定されないが、2.0以上であることが好ましい。
第1の層183の厚さは特に限定されないが、50nm以上1000nm以下とすることができる。厚さが50nm以上であることにより、第2の層184を覆う第1の層183を安定して形成できる。また、厚さが1000nm以下であることにより、発光装置10の製造コストを抑え、また、発光装置10の製造効率を高めることができる。
第1面181および第2面182は、封止部材180のうち、基板100の第1面101に平行な面である。第1面181は第1面101に対向しており、本図の例において第1面101と第1面181との間には少なくとも気相20が介在している。上記した通り、第1面181には第1の層183が露出している。特に、第1面181は全体が第1の層183の面で構成されていることが好ましい。そうすれば、裏面漏れ光をより低減できる。本図の例において、封止部材180の第2面182には第2の層184が露出している。
たとえば第1の層183が酸化チタンであり、第2の層184がガラスである場合、封止部材180は、ガラスおよび酸化チタンを含む。そして、封止部材180を構成する複数の層の内、屈折率が最も小さい層と、最も大きい第1の層183とは、屈折率の差が0.7以上となる。
封止部材180は無色透明であることが好ましい。また、封止部材180は、たとえば発光部140の最大ピーク波長の光について70%以上の透過率を有することが好ましい。
次に、発光装置10の製造方法について説明する。まず、基板100に第1電極110を、例えばスパッタリング法を用いて形成する。次いで、第1電極110を例えばフォトリソグラフィー法を利用して所定のパターンにする。次いで、第1電極110の縁の上に絶縁膜150を形成する。例えば絶縁膜150が感光性の樹脂で形成されている場合、絶縁膜150は、露光及び現像工程を経ることにより、所定のパターンに形成される。次いで、有機層120及び第2電極130をこの順に形成する。有機層120が蒸着法で形成される層を含む場合、この層は、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。第2電極130も、例えばマスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。
その後、封止部材180を用いて発光部140を封止する。本実施形態の封止部材180は、第2の層184の第1面181側に、第1の層183をたとえばスパッタリング法で成膜することにより得られる。
本実施形態によれば、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。したがって、発光部140側からの光を高い割合で基板100側に反射させ裏面漏れ光を低減することができる。
(実施例1)
図4は、実施例1に係る発光装置10の構造を例示する断面図である。本図は実施形態の図1に相当する。本実施例に係る発光装置10は、封止部材180のうち、第2面182が第1の層183の面である点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同じである。
本実施例では、第1の層183が封止部材180の第2面182側に露出している。そのため、発光装置10の製造工程において、発光部140をまず第2の層184で封止した後、第2の層184の外側の面に第1の層183を設けることができる。したがって、発光装置10を効率よく製造できる。第2の層184の外側の面に第1の層183を設ける方法としては、第1の層183を第2の層184に対しスパッタリング等で成膜するほか、予め準備したシート状の第1の層183を第2の層184に固定してもよい。封止部材180は、第1の層183と第2の層184との間にさらに接着層を含んでもよい。また、封止部材180と発光部140との間には、接着剤等が充填されていても良い。
本実施例においても、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。したがって、発光部140側からの光を高い割合で基板100側に反射させ裏面漏れ光を低減することができる。
(実施例2)
図5は、実施例2に係る発光装置10の構造を例示する断面図である。本図は実施形態の図1に相当する。本実施例に係る発光装置10は、封止部材180のうち、第1面181、および第2面182が、いずれも第1の層183の面である点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同じである。
本実施例では、封止部材180が二つの第1の層183を備える。二つの第1の層183の屈折率は互いに等しく、二つの第1の層183の材料は互いに同じであって良い。また、第1の層183が封止部材180の第1面181と第2面182の両側に露出している。そのため、第1面181と第2面182との両方の界面で発光部140側からの光を高い割合で反射させることができ、より効果的に裏面漏れ光を低減できる。なお、封止部材180は、二つの第1の層183のみならず、第1の層183よりも屈折率が低い第2の層184を少なくも含む。
本実施例においても、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。したがって、発光部140側からの光を高い割合で基板100側に反射させ裏面漏れ光を低減することができる。
(実施例3)
図6は、実施例3に係る発光装置10の構造を例示する断面図である。また図7は、実施例3に係る発光装置10の構造を例示する平面図である。図7において、有機層120、封止部材180および乾燥剤190を破線で示している。図6は、図7のB−B断面に対応している。本実施例に係る発光装置10は、実施形態、実施例1および実施例2の少なくともいずれかに係る発光装置10と同様の構成を有している。図6および図7では、実施例2の発光装置10に相当する例を示している。図5は図7のA−A断面図に相当する。ただし、図7では有機層120は複数の発光部140にわたって連続して設けられている例を示している。
発光装置10は、第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134を備えている。第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134は、いずれも基板100のうち発光部140と同一面に形成されている。第1端子112及び第2端子132は封止部材180の外部に位置している。第1引出配線114は第1端子112と第1電極110とを接続しており、第2引出配線134は第2端子132と第2電極130とを接続している。言い換えると、第1引出配線114及び第2引出配線134は、いずれも封止部材180の内側から外側に延在している。
第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134は、例えば、第1電極110と同一の材料で形成された層を有している。また、第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134の少なくとも一つの少なくとも一部は、この層の上に、第1電極110よりも低抵抗な金属膜を有していてもよい。この金属膜は、例えばMo又はMo合金などの第1金属層、Al又はAl合金などの第2金属層、及びMo又はMo合金などの第3金属層をこの順に積層させた構成を有している。この金属膜は、第1端子112、第2端子132、第1引出配線114、及び第2引出配線134のすべてに形成されている必要はない。
第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134のうち第1電極110と同一の材料で形成された層は、第1電極110と同一工程で形成されている。このため、第1電極110は、第1端子112の少なくとも一部の層と一体になっている。またこれらが金属膜を有している場合、この金属膜は、例えばスパッタリング法などによる成膜およびエッチング等によるパターニングを行って形成される。この場合、第1端子112、第1引出配線114、第2端子132、及び第2引出配線134の光線透過率は、基板100の光線透過率よりも低くなる。
図6および図7に示す例において、第1引出配線114及び第2引出配線134は一つの発光部140について一つずつ形成されている。複数の第1引出配線114はいずれも同一の第1端子112に接続しており、複数の第2引出配線134はいずれも同一の第2端子132に接続している。そして、第1端子112には、ボンディングワイヤ又はリード端子などの導電部材を介して制御回路の正極端子が接続され、第2端子132には、ボンディングワイヤ又はリード端子などの導電部材を介して制御回路の負極端子が接続される。
図6および図7に示す例において、発光装置10は乾燥剤190を備える。そして、乾燥剤190は、封止部材180で封止された空間のうち、基板100に垂直な方向から見た場合においていずれの発光部140にも重ならない領域、例えば第1引出配線114及び第2引出配線134の少なくとも一方と重なる領域に配置されている。
具体的には、乾燥剤190は、例えばCaO,BaOなどの乾燥部材を含有している。乾燥剤190の光線透過率は、基板100の光線透過率よりも低い。乾燥剤190は、封止部材180の基板100に対向する面に固定されている。
本実施例においても、封止部材180のうち、複数の発光部140に対向する第1面181、および第1面181とは反対側の第2面182の少なくとも一方が、第1の層183の面である。したがって、発光部140側からの光を高い割合で基板100側に反射させ裏面漏れ光を低減することができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
20 気相
100 基板
102 第1領域
104 第2領域
106 第3領域
110 第1電極
112 第1端子
114 第1引出配線
120 有機層
130 第2電極
132 第2端子
134 第2引出配線
140 発光部
150 絶縁膜
180 封止部材
183 第1の層
184 第2の層
190 乾燥剤

Claims (8)

  1. 基板の第1面側に位置し、透光性の第1電極、発光層を含む有機層及び遮光性の第2電極を含む積層構造からなる複数の発光部と、
    互いに隣り合う前記発光部の間に位置する透光部と、
    前記複数の発光部を覆い、第1の層を含む複数の層からなる封止部材と、を備え、
    前記第1の層は、前記複数の層のうち、最も屈折率が高い層であり、
    前記封止部材のうち、前記複数の発光部に対向する第1面、および前記第1面とは反対側の第2面の少なくとも一方が、前記第1の層の面である発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記封止部材と前記複数の発光部との間には気相が介在している発光装置。
  3. 請求項1または2に記載の発光装置において、
    前記封止部材のうち、前記第2面が、前記第1の層の面である発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記封止部材のうち、前記第1面、および前記第2面が、前記第1の層の面である発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記封止部材は、ガラスを含む発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置において、
    前記封止部材は、ガラスおよび酸化チタンを含む発光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1の層は酸化チタンである発光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記第1の層の屈折率は2.0以上である発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112420947A (zh) * 2020-11-16 2021-02-26 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板及显示装置

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