JP2018073508A - 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極板の皺の発生を抑制できる蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法を提供する。【解決手段】電極板11のうち、シール部4が形成されている領域Eには、厚さ方向に貫通する貫通部30が形成されている。従って、シール部4を形成する時に、溶融したシール部4が電極板11の貫通部30に入り込む。従って、電極板11を挟んだ上下のシール部4が貫通部30を介して互いに接続される。これにより、シール部4が熱収縮した場合であっても、電極板11を挟んだ上下のシール部4(図2(b)の部分4dと部分4e)が貫通部30内のシール部4(図2(b)の接続部分4c)で支えられることによって、シール部4の変形を抑制することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法に関する。
従来の蓄電装置として、電極板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えたバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。バイポーラ電池は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極を積層してなる積層体を備えている。積層体には、隣接する電極板の縁部間にシール部が設けられ、バイポーラ電極の積層によって形成される側面が保持されるようになっている。
上述のような蓄電装置では、隣接する電極板の縁部間にシール部が設けられている。ここで、シール部が熱収縮することによって、電極板に皺が発生する場合があった。このような電極板の皺は、隣接する電極板間がショートすることを誘発する場合がある。従って、電極板の皺の発生を抑制することが要請されていた。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、電極板の皺の発生を抑制できる蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電装置は、一方面側に正極が形成され、かつ他方面側に負極が形成された電極板で構成されるバイポーラ電極を有する蓄電装置であって、セパレータを介してバイポーラ電極を交互に積層してなる積層体と、積層体のうち、少なくとも電極板の縁部同士の間に形成されたシール部、を備え、電極板のうち、シール部が形成されている領域には、厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている。
この蓄電装置では、電極板のうち、シール部が形成されている領域には、厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている。従って、シール部を形成する時に、溶融したシール部が電極板の貫通部に入り込む。従って、電極板を挟んだ上下のシール部が貫通部を介して互いに接続される。これにより、シール部が熱収縮した場合であっても、電極板を挟んだ上下のシール部が貫通部内のシール部で支えられることによって、シール部の変形を抑制することができる。従って、電極板の皺の発生を抑制することができる。
また、貫通部は、電極板に形成された貫通孔によって構成されていてよい。このような構成によれば、貫通孔でシール部が引っ掛かる力が強くなるため、電極板の皺の発生を更に抑制することができる。
また、電極板は矩形状の形状を有しており、電極板の各辺においてシール部が形成されている領域には、それぞれ複数の貫通部が形成されていてよい。このような構成によれば、電極板の各箇所に貫通部を分散して配置させることができる。同じ面積の貫通部を形成するのであれば、特定の箇所に貫通部を密集させるよりも、貫通部を広い範囲に分散させた方が、シール部材の熱収縮のムラが低減されるため、電極板の皺の抑制効果が向上する。
本発明の一側面に係る蓄電装置の製造方法は、一方面側に正極が形成され、かつ他方面側に負極が形成された電極板で構成されるバイポーラ電極を有する蓄電装置の製造方法であって、電極板の一方面側に正極を形成し、他方面側に負極を形成することによってバイポーラ電極を形成するバイポーラ電極形成工程と、セパレータを介してバイポーラ電極を交互に積層することで積層体を形成する積層体形成工程と、積層体のうち、少なくとも電極板の縁部同士の間に第1のシール部を形成する第1のシール工程と、を備え、少なくとも第1のシール工程では、電極板のうち、シール部が形成される領域には、厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている。
この蓄電装置の製造方法によれば、上述の蓄電装置と同様の作用・効果を得ることができる。
また、蓄電装置の製造方法は、第1のシール部を覆う、第2のシール部を形成する第2のシール工程を更に備えてよい。このような構成により、第2のシール部を形成することでシール性を向上できる。
本発明によれば、電極板の皺の発生を抑制できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る蓄電装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電装置の構成を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置1は、バイポーラ電極3の積層体2を備えたバイポーラ電池である。蓄電装置1は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池などの二次電池、或いは電気二重層キャパシタである。蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
蓄電装置1は、上述したバイポーラ電極3の積層体2と、積層体2を保持するシール部4と、積層体2を拘束する拘束部材5とを備えている。
積層体2は、セパレータ6を介して複数のバイポーラ電極3を積層することによって構成されている。バイポーラ電極3のそれぞれは、電極板11と、電極板11の一方面11aに設けられた正極12と、電極板11の他方面11bに設けられた負極13とを有している。積層体2において、一のバイポーラ電極3の正極12は、積層方向に隣接する一方のバイポーラ電極3の負極13と対向し、一のバイポーラ電極3の負極13は、積層方向に隣接する他方のバイポーラ電極の正極12と対向している。
電極板11は、例えばニッケルからなる金属箔である。電極板11の厚さは、例えば0.1μm〜1000μm程度となっている。正極12を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極13を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板11の他方面11bにおける負極13の形成領域は、電極板11の一方面11aにおける正極12の形成領域に対して一回り大きくてもよい。
電極板11の端部11c付近は、正極活物質及び負極活物質の塗工されない未塗工領域となっており、シール部4の内壁4aに埋没した状態でシール部4に保持されている。これにより、積層方向に隣接する電極板11,11間には、当該電極板11,11とシール部4の内壁4aとによって仕切られた空間が形成されている。当該空間には、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
積層体2の一方の積層端(図1における上側の積層端)には、片面に負極13のみが設けられた最外電極板11Aが積層されている。当該電極板11Aは、セパレータ6を介して負極13と最上層のバイポーラ電極3の正極12とが対向するように配置されている。また、積層体2の他方の積層端(図1における下側の積層端)には、正極12のみが設けられた最外電極板11Bが積層されている。当該最外電極板11Bは、セパレータ6を介して正極12と最下層のバイポーラ電極3の負極13とが対向するように配置されている。最外電極板11A,11Bの縁部は、バイポーラ電極3の電極板11と同様に、シール部4の内壁4aに埋没した状態でシール部4に保持されている。
セパレータ6は、例えばシート状に形成されている。セパレータ6を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ6は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ6は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
シール部4は、例えば絶縁性の樹脂を用いた射出成形によって矩形の筒状に形成されている。樹脂性のシール部4を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)又は変性ポリフェニレンサルファイド(変性PPS)などが挙げられる。シール部4は、バイポーラ電極3の積層によって形成される積層体2の側面2aを取り囲んで保持する部材である。より具体的には、シール部4は、バイポーラ電極3の電極板11、及び積層体2の積層端に位置する最外電極板11A,11Bの縁部を保持し、バイポーラ電極3,3間に形成される電解液の収容空間をシールしている。
拘束部材5は、一対の拘束板21A,21Bと、拘束板21A,21B同士を連結する連結部材(ボルト22及びナット23)と、最外電極板11A,11Bと拘束板21A,21Bとの間に設けられる集電板25A,25Bと、集電板25A,25Bから電流を取り出す取出部26A,26Bと、によって構成されている。拘束板21A,21Bは、平板状に形成されている。拘束板21A,21Bは、例えばナイロン等の絶縁性の材質によって構成されてよい。あるいは、拘束板21A,21Bは、例えば鉄アルミなどの導電性の材質によって平板状に形成されてもよい。ただし、拘束板21A,21Bが導電性の材質によって構成される場合は、拘束板21A,21Bと集電板25A,25Bとの間に絶縁部材が配置される。拘束板21A,21Bの縁部には、ボルト22を挿通させる挿通孔21aがシール部4よりも外側となる位置に設けられている。ボルト22は、例えば一方の拘束板21A側から他方の拘束板21B側に向かって挿通孔21aに通され、他方の拘束板21Bから突出するボルト22の先端には、ナット23が螺合されている。
集電板25A,25Bは、アルミ、ニッケルメッキ鋼板などの導電性の材質によって平板状に構成されている。集電板25Aの積層方向における内側の面は、シール部4の内側の領域にて、最外電極板11Aと接触する。他方の集電板25Bの積層方向における内側の面は、シール部4の内側の領域にて、最外電極板11Bと接触する。
取出部26Aは、集電板25Aと接続されている。取出部26Aは、集電板25Aの側面に接続されている。取出部26Aは、シール部4を貫通して、当該シール部4の外部に引き出されている。ただし、取出部26Aの接続位置や引き出し位置は特に限定されない。取出部26Bは、集電板25Bと接続されている。取出部26Bは、集電板25Bの側面に接続されている。取出部26Bは、シール部4を貫通して、当該シール部4の外部に引き出されている。ただし、取出部26Bの接続位置や引き出し位置は特に限定されない。
これにより、積層体2、最外電極板11A,11B、及びシール部4が挟持されてユニット化されると共に、拘束荷重が付加される。また、最外電極板11A,11Bは、積層体2で発生した電流を取出部26A,26Bへ出力することができる。
続いて、上述した蓄電装置1における電極板11とシール部4との接合部の構成について、更に詳細に説明する。なお、以下の説明においては、電極板11について説明を行うが、最外電極板11A,11Bについても同様の構成を有する。
図2(a)は、図1のIIa−IIa線に沿った断面図である。図2(a)に示すように、電極板11のうち、シール部4が形成されている領域Eには、厚さ方向に貫通する貫通部30が形成されている。ここで、シール部4は電極板11の縁部に設けられている。従って、領域Eは、電極板11の縁部付近の領域となる。図2(a)では、シール部4の内周側の内壁4aが二点鎖線で示されている。従って、領域Eは、内壁4aと電極板11の端部11cとの間の領域に該当する。また、電極板11は矩形状の形状を有している。電極板11の各辺においてシール部4が形成されている領域Eには、それぞれ複数の貫通部30が形成されている。
貫通部30は、電極板11に形成された貫通孔によって構成されている。貫通部30とは、電極板11の一方面11aと他方面11bとを連通させる空間である。また、貫通孔とは、厚さ方向からみたときに、周囲が電極板11の部材で囲まれており、独立した空間を形成している部分である。図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線に沿った断面図である。図2(b)に示すように、貫通部30内にはシール部4を構成する樹脂が充填された状態となる。貫通部30内のシール部4の接続部分4cは、シール部4のうち、一方面11aよりも上方の部分4dと、他方面11bよりも下方の部分4eと、を接続している。
図2及び図3(a)に示すように、貫通部30は、電極板11の一辺あたりの領域E内において、当該辺が延びる方向に沿って配列されている。貫通部30は、電極板11の四方の全ての辺に対して形成されている。貫通部30は、一辺あたりの領域E内において、一列をなしている。また、貫通部30は、他の貫通部30と互いに離間するように一定のピッチで配置されている。また、貫通部30は、円をなしており、各貫通部30は、互いに同形状で同サイズに形成されている。また、貫通部30の端部11cからの離間距離は一定である。ただし、貫通部30の形状、大きさ、配置は特に限定されず、適宜変更可能である。例えば、貫通部30は、多角形状であってもよく、長円、楕円形状を有してもよい。また、貫通部30の形状、大きさ、配置は互いに同一である必要はなく、互いに異なっていてもよい。例えば、各貫通部30が複数列に配置されてもよく、千鳥状の配置がなされてもよい。また、各貫通部30のピッチも一定でなくともよい。
次に、本実施形態に係る蓄電装置1の製造方法について説明する。蓄電装置1の製造方法は、バイポーラ電極形成工程と、積層体形成工程と、第1シール工程と、第2シール工程と、を備えている。ただし、各工程の一部は、同時に実行されてもよい。
バイポーラ電極形成工程は、電極板11の一方面11a側に正極12を形成し、他方面11b側に負極13を形成することによってバイポーラ電極3を形成する工程である。積層体形成工程は、セパレータ6を介してバイポーラ電極3を交互に積層することで積層体2を形成する工程である。
第1のシール工程は、積層体2のうち、少なくとも電極板11の縁部同士の間に第1のシール部を形成する工程である。第1のシール工程では、電極板11のうち、シール部4が形成される領域Eには、厚さ方向に貫通する貫通部30が形成されている。第2のシール工程は、第1のシール部42を覆う、第2のシール部41を形成する工程である。
積層工程、第1シール工程、及び第2シール工程の具体的な例について、図4を参照して説明する。まず、図4(a)に示すように、複数のセパレータ6と複数のバイポーラ電極3とを積層する時に、第1のシール部42を形成するためのシール部材40を電極板11間に配置する。この状態で積層物を熱プレスすることによって、シール部材40が溶融する。これにより、図4(b)に示すように、各電極板11間に第1のシール部42が形成される。また、シール部材40が溶融することで電極板11の貫通部30に入り込む。従って、電極板11を挟んだ上下のシール部材40同士が、貫通部30内の樹脂によって接続される。本実施形態では、積層体形成工程及び第1のシール工程は同時に行われる。なお、第1のシール部42を形成するためのシール部材40の形状は特に限定されない。例えば、一つのシール部材40が、電極板11の縁部付近において、端部11c、一方面11a及び他方面11bを覆っていてもよい。
次に、第1のシール部42全体を外側から覆うように、第2のシール部41が形成される。第2のシール部41は、対象部分を型枠で覆い、当該型枠内に樹脂を射出する射出成形によって形成されてよい。第1のシール部42と第2のシール部41が組み合わされて一体化することで、シール部4が構成される。なお、第1のシール部42と第2のシール部41の材料は同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。次に、シール部4及び積層体2が、拘束部材5で拘束される。以上によって、蓄電装置1が完成する。
次に、本実施形態に係る蓄電装置1、及び蓄電装置1の製造方法の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る蓄電装置1では、電極板11のうち、シール部4が形成されている領域Eには、厚さ方向に貫通する貫通部30が形成されている。従って、シール部4を形成する時に、溶融したシール部4が電極板11の貫通部30に入り込む。従って、電極板11を挟んだ上下のシール部4が貫通部30を介して互いに接続される。これにより、シール部4が熱収縮した場合であっても、電極板11を挟んだ上下のシール部4(図2(b)の部分4dと部分4e)が貫通部30内のシール部4(図2(b)の接続部分4c)で支えられることによって、シール部4の変形を抑制することができる。従って、電極板11の皺の発生を抑制することができる。また、当該構成によれば、平面状の電極板11にシール部4を配置した時よりも、電極板11とシール部4との接合強度を向上することができる。
また、貫通部30は、電極板11に形成された貫通孔によって構成されている。このような構成によれば、例えば後述の図3(b)に示す構成に比して、貫通孔でシール部4が引っ掛かる力が強くなるため、電極板11の皺の発生を更に抑制することができる。また、図3(b)では貫通部31の位置でシール部4が薄くなるため、シール性の確保に留意する必要があるが、貫通部30が貫通孔であれば、シール部4が薄くならないため、シール性を向上できる。
また、電極板11は矩形状の形状を有しており、電極板11の各辺においてシール部4が形成されている領域Eには、それぞれ複数の貫通部30が形成されている。このような構成によれば、電極板11の各箇所に貫通部30を分散して配置させることができる。同じ面積の貫通部30を形成するのであれば、特定の箇所に貫通部30を密集させるよりも、貫通部30を広い範囲に分散させた方が、シール部材の熱収縮のムラが低減されるため、電極板11の皺の抑制効果が向上する。
本実施形態に係る蓄電装置1の製造方法は、一方面11a側に正極12が形成され、かつ他方面11b側に負極13が形成された電極板11で構成されるバイポーラ電極3を有する蓄電装置1の製造方法である。当該製造方法は、電極板11の一方面11a側に正極12を形成し、他方面11b側に負極13を形成することによってバイポーラ電極3を形成するバイポーラ電極形成工程と、セパレータ6を介してバイポーラ電極3を交互に積層することで積層体2を形成する積層体形成工程と、積層体2のうち、少なくとも電極板11の縁部同士の間に第1のシール部42を形成する第1のシール工程と、を備える。少なくとも第1のシール工程では、電極板11のうち、シール部4が形成される領域Eには、厚さ方向に貫通する貫通部30が形成されている。
この蓄電装置1の製造方法によれば、上述の蓄電装置1と同様の作用・効果を得ることができる。
また、蓄電装置1の製造方法は、第1のシール部42を覆う、第2のシール部41を形成する第2のシール工程を更に備えている。このような構成により、第2のシール部41を形成することでシール性を向上できる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、上述の実施形態では、貫通部が貫通孔によって構成されていた。これに代えて、図3(b)に示すように、電極板11の領域Eに切り欠きを形成することによって、貫通部31を構成してもよい。図3(b)では、領域Eに矩形状の切り欠きが所定のピッチで形成されている。なお、切り欠き形状は特に限定されず、円弧状、四角形以外の多角形状であってよい。
また、上述の実施形態では、第1のシール工程と第2のシール工程が行われていたが、シール工程は1回でもよい。
1…蓄電装置、3…バイポーラ電極、4…シール部、6…セパレータ、11…電極板、12…正極、13…負極、30,31…貫通部、42…第1のシール部、41…第2のシール部。
Claims (5)
- 一方面側に正極が形成され、かつ他方面側に負極が形成された電極板で構成されるバイポーラ電極を有する蓄電装置であって、
セパレータを介して前記バイポーラ電極を交互に積層してなる積層体と、
前記積層体のうち、少なくとも隣接する前記電極板の縁部同士の間に形成されたシール部、を備え、
前記電極板のうち、前記シール部が形成されている領域には、厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている、蓄電装置。 - 前記貫通部は、前記電極板に形成された貫通孔によって構成されている、請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記電極板は矩形状の形状を有しており、
前記電極板の各辺において前記シール部が形成されている領域には、それぞれ複数の前記貫通部が形成されている、請求項1又は2に記載の蓄電装置。 - 一方面側に正極が形成され、かつ他方面側に負極が形成された電極板で構成されるバイポーラ電極を有する蓄電装置の製造方法であって、
前記電極板の前記一方面側に前記正極を形成し、前記他方面側に前記負極を形成することによって前記バイポーラ電極を形成するバイポーラ電極形成工程と、
セパレータを介して前記バイポーラ電極を交互に積層することで積層体を形成する積層体形成工程と、
前記積層体のうち、少なくとも隣接する前記電極板の縁部同士の間に第1のシール部を形成する第1のシール工程と、を備え、
少なくとも前記第1のシール工程では、前記電極板のうち、前記シール部が形成される領域には、厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている、蓄電装置の製造方法。 - 前記第1のシール部を覆う、第2のシール部を形成する第2のシール工程を更に備える、請求項4に記載の蓄電装置の製造方法。
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