JP2018072619A - 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018072619A
JP2018072619A JP2016213529A JP2016213529A JP2018072619A JP 2018072619 A JP2018072619 A JP 2018072619A JP 2016213529 A JP2016213529 A JP 2016213529A JP 2016213529 A JP2016213529 A JP 2016213529A JP 2018072619 A JP2018072619 A JP 2018072619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
frame
developing device
developer
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016213529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6833454B2 (ja
Inventor
佑樹 中村
Yuki Nakamura
佑樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016213529A priority Critical patent/JP6833454B2/ja
Publication of JP2018072619A publication Critical patent/JP2018072619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6833454B2 publication Critical patent/JP6833454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 枠体に保護部材を容易に取り付けられると共に、温度や圧力などが変化する環境においても保護部材の変形を抑制できる現像装置を提供する。【解決手段】 現像装置は、貫通穴を有する枠体と、枠体に取り付けられ貫通穴を塞ぐフィルタ部材と、フィルタ部材を覆うように枠体に取付けられる保護部材とを備える現像容器と、現像容器に配置される現像手段とを有する。枠体は保護部材を取り付けるための、2つ以上の係止部を備え、保護部材は2つ以上の係合部を備え、係止部と係合部が係合することによって保護部材が枠体に取り付けられた状態において、少なくとも係合関係にある一対の係合部と係止部は、相対移動可能なように構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像装置、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ、および、現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
一般的に、現像装置(若しくは、プロセスカートリッジ、画像形成装置など)は、現像容器の現像開口に配置される現像手段としての現像ローラと、現像ローラの周面上のトナー層の厚みを規制する現像ブレードを備えている。また、現像容器内のトナーが現像開口から外部へ漏れることを防ぐために、現像開口にシール部材を配置し、現像容器を半密封状態にする構成が従来に存在する。
このような、半密封状態とされている現像容器は、環境温度の上昇や現像容器内に配置された撹拌部材の回転などの影響により、容器内の圧力が上昇する場合がある。この場合には、容器内外の圧力差によって現像容器内に収容される現像剤が現像開口から漏れる可能性がある。現像容器内の圧力上昇を抑制するために、現像容器を構成する枠体に大気連通開口およびこの開口を塞ぐフィルタを備える構成が提案されている(特許文献1、2を参照)。
また、このフィルタを保護するために、フィルタの外側に配置される保護部材(シール)を枠体に取り付ける構成も提案されている(特許文献3を参照)。
特許第5751779号公報 特許第4790676号公報 特開2000−29296公報
フィルタの外側に保護部材(シール)を取り付ける構成に関して、フィルタの通気性向上の観点から、フィルタと保護部材の間に所定の隙間を設ける必要がある。例えば、特許文献3の現像装置では、保護部材は、現像容器の枠体において、フィルタの取付け領域内ではなく、フィルタの取付け領域外で取り付けられ、フィルタと保護部材の間に隙間を形成している。このような構成では、フィルタの取付け領域が広く設定された場合に、保護部材もさらにその領域から離れた位置で枠体に取り付ける必要があり、取り付け工程が難しくなる場合がある。
また、保護部材を両面テープのような粘着手段で枠体に取り付けた場合、熱膨張や変形などに起因して保護部材が波打つ現象や、保護部材が枠体から剥がれるなどの問題が生じる可能性がある。例えば、保護部材と枠体が熱膨張率の異なる材質で構成され、枠体の長手方向の両端に保護部材が固定される場合がある。この場合、物流などの際に、環境温度変化が起きたとき、保護部材の変形や固定部(取付箇所)に応力の集中などによる破損の可能性がある。
さらに、(物流時)枠体に負荷(圧力)を受けた場合にも、現像容器と保護部材の変形度合いの違いにより、固定部に応力の集中による破損の可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、枠体に保護部材を容易に取付られると共に、温度や圧力が変化する環境においても保護部材の変形を有効に抑制できる現像装置、プロセスカートリッジまたは画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の現像装置は、
現像剤を収容する枠体であって該枠体の内外を連通する貫通穴を有する枠体と、前記枠体に取り付けられ前記貫通穴を塞ぐフィルタ部材と、前記枠体の外側から前記フィルタ部材を覆うように前記枠体に取付けられる保護部材とを備える現像容器と、
前記現像容器に設けられ現像剤を用いて静電潜像を現像する現像手段と、
を有する現像装置において、
前記枠体は、前記保護部材を取り付けるための、2つ以上の係止部を備え、
前記保護部材は、前記係止部と係合可能なように設けられる2つ以上の係合部を備え、
前記係止部と前記係合部が係合することによって前記保護部材が前記枠体に取り付けられた状態において、少なくとも係合関係にある一対の前記係合部と前記係止部は、相対移動可能なように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のプロセスカートリッジは、前記現像装置と、静電潜像が形成可能な像担持体と、を備え、現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置に着脱可能であることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記現像装置と、静電潜像が形成される像担持体とを備え、現像剤を用いて画像を形成することを特徴とする。
また、本発明の他の画像形成装置は、前記プロセスカートリッジが着脱可能であり、現像剤を用いて画像を形成することを特徴とする。
本発明の現像装置、プロセスカートリッジまたは画像形成装置によれば、枠体に保護部材を容易に取り付けられると共に、温度や圧力が変化する環境においても保護部材の変形を有効に抑制できる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の現像ユニットの上面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置の断面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置のプロセスカートリッジの断面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置の現像ユニットの斜視概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置の現像ユニットの断面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置のプロセスカートリッジの断面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置のプロセスカートリッジの斜視概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置の現像ユニットの要部断面概念図 本発明の実施例に係る画像形成装置の現像ユニットの斜視概念図
本発明は、現像装置、プロセスカートリッジまたは画像形成装置のいずれかの形態としても実施可能である。
以下、一例として本発明に係る画像形成装置を図面に則して説明する。なお、以下に説明する実施例は、例示的に本発明を説明するものであって、以下に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれに限定するものではない。
本実施例の画像形成装置(電子写真画像形成装置とも称する)は、主に以下のような電子写真プロセスを経て、記録媒体に画像を記録(形成)している。即ち、画像形成装置は、静電潜像を形成可能な像担持体としての電子写真感光体(以下、「感光体」という)を一様に帯電させる。次いで、帯電した感光体を選択的に露光することによって、感光体上に静電潜像を形成する。そして、感光体上に形成された静電潜像を、現像剤としてのトナーでトナー像として顕像化する。また、感光体上に形成されたトナー像を、記録用紙、プラスチックシート等の記録材に転写する。更に、記録材上に転写されたトナー像に熱や圧力を加えることにより、トナー像を記録材に定着させる。
また、本実施例の画像形成装置は、各種のプロセス手段のメンテナンスを容易にするために、感光体ドラム、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内にまとめてカートリッジ化することができる。なお、プロセスカートリッジは、画像形成装置(装置本体)に対して着脱可能である。プロセスカートリッジは、例えば、感光体ドラムを有するクリーニングユニット、現像手段を有する現像ユニット、現像剤を供給するトナーユニットなどの構成を有することができる。
[電子写真画像形成装置の全体構成]
先ず、本発明に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施例の画像形成装置の断面概念図である。
図2に示すように、本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。
本実施例では、第1〜第4の画像形成部の構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
本実施例における、画像形成装置100は、4個の像担持体としての感光体ドラム1(1Y、1M、1C、1K)を有する。感光体ドラム1は、図示矢印A方向に回転する。感光体ドラム1の周囲には帯電ローラ2及びスキャナユニット(露光装置)3が配置されている。
ここで、帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電する帯電手段である。そして、スキャナユニット3は、画像情報に基づきレーザーを照射して感光体ドラム1上に静電潜像を形成する露光手段である。また、感光体ドラム1の周囲には、現像装置(以下、現像ユニット)4(4Y、4M、4C、4K)及びクリーニング手段としてのクリーニングブレード6が配置されている。
更に、4個の感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト5が配置されている。
また、本実施例では、現像ユニット4は、現像剤として非磁性一成分現像剤、即ち、トナーT(TY、TM、TC、TK)を用いる。本実施例では、現像ユニット4は、現像剤担持体としての現像ローラ22を感光体ドラム1に対して接触させて接触現像を行うものである。
本実施例では、感光体ユニット13(13Y、13M、13C、13K)は、感光体ドラム1と、帯電ローラ2、および、クリーニングブレード6と、感光体ドラム1上に残留している転写残トナー(廃トナー)を収容する廃トナー収容部14aを有する。
さらに本実施例では、現像ユニット4および感光体ユニット13を、一体的にカートリッジ化して、プロセスカートリッジ7を形成している(図3を参照)。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置100に設けられた不図示の装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能となっている。
本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ7は、全て同一形状を有し、それぞれイエロー(TY)、マゼンタ(TM)、シアン(TC)、ブラック(TK)の各色のトナーT(TY、TM、TC、TK)を収納している。
中間転写ベルト5は、全ての感光体ドラム1に当接し、図示矢印B方向に回転する。中間転写ベルト5は、複数の支持部材(駆動ローラ26、二次転写対向ローラ27、従動ローラ28)に掛け渡されている。
循環する中間転写ベルト5の内周面側には、各感光体ドラム1に対向するように、一次転写手段としての、4個の一次転写ローラ8(8Y、8M、8C、8K)が並設されている。また、中間転写ベルト5の外周面側において二次転写対向ローラ27に対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ9が配置されている。
[画像形成プロセス]
画像形成時には、先ず、感光体ドラム1の表面が帯電ローラ2によって一様に帯電される。次いで、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザー光によって、帯電した感光体ドラム1の表面が走査露光され、感光体ドラム1上に画像情報に従った静電潜像が形成される。次いで、感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像ユニット4によってトナー像として現像される。なお、感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に転写(一次転写)される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次に行われ、中間転写ベルト5上に各色のトナー像が順次に重ね合わせて一次転写される。その後、中間転写ベルト5の移動と同期して記録材12が二次転写部へと搬送される。そして、記録材12を介して中間転写ベルト5に当接している二次転写ローラ9の作用によって、中間転写ベルト5上の4色トナー像は、一括して記録材12上に二次転写される。
トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置10に搬送される。定着装置10において記録材12に熱及び圧力を加えられることで、記録材12にトナー像が定着される。
一次転写工程後に感光体ドラム1上に残留した一次転写残トナーは、クリーニングブレード6によって除去される。また、二次転写工程後に中間転写ベルト5上に残留した二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置11によって除去される。
除去された転写残トナー(廃トナー)は、画像形成装置100の廃トナーボックス(不図示)に排出される。
画像形成装置100は、所望の単独またはいくつか(全てではない)の画像形成部のみを用いて、単色またはマルチカラーの画像を形成することもできる。
[プロセスカートリッジ]
次に、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、本実施例のプロセスカートリッジの断面概念図である。図4は、プロセスカートリッジの一部を構成する現像装置(現像ユニット)の斜視概念図である。また、図5は、現像装置(現像ユニット)の断面概念図である。なお、図3〜図5は、共に使用時のプロセスカートリッジの姿勢を示す。
図3〜図5に示すように、本実施例の現像ユニット4は、現像ユニット4内の各種要素を支持する現像容器40を構成する現像枠体18(枠体)を有する。なお、現像容器は、現像枠体18によって各種要素が支持されると共に、枠体内にはトナーが収容される。
現像ユニット4には、像担持体としての感光体ドラム1と接触して、図3に示す矢印D方向(反時計方向)に回転する現像剤担持体としての現像ローラ22が設けられている。現像ローラ22は、現像ローラの長手方向(回転軸線方向)の両端部において、軸受を介して回転可能に現像枠体18に支持されている。なお、現像容器(枠体)に設けられる現像ローラ22は、本発明の現像手段を構成するものであり、トナーを用いて感光ドラム1表面上に形成された静電潜像を現像することができる。
また、現像ユニット4は、現像剤収容室(以下、トナー収容室)18aと、現像ローラ22が配設された現像室18bと、トナー収容室18aと現像室18bとを連通する現像剤供給開口(以下、トナー供給開口)18cを有する。本実施例では、使用時の姿勢において、現像室18bはトナー収容室18aの上方に位置する。
現像室18bには、現像ローラ22に接触して矢印E(図3に示す)方向に回転する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ20と現像ローラ22の周面上のトナー層の厚みを規制するための現像剤規制部材としての現像ブレード21が配置されている。
また、現像枠体18のトナー収容室18aには、収納されたトナーTを撹拌するとともに、トナー供給開口18cを介して、前記トナー供給ローラ20へトナーを搬送するための撹拌部材23(搬送部材)が設けられている。撹拌部材23は、現像ローラ22の回転軸方向に平行な回転軸23aと、一端が回転軸23aに取り付けられ、トナーを撹拌搬送する、可撓性シート状部材である撹拌シート23bを有する。
感光体ユニット13は、感光体ユニット13内の各種要素を支持する枠体としてのクリーニング枠体14を有する。クリーニング枠体14には、軸受部材を介して感光体ドラム1が図3に示す矢印A方向に、回転可能に取り付けられている。
また、クリーニング枠体14には、帯電ローラ軸受15が、帯電ローラ2の回転中心と感光体ドラム1の回転中心とを通る線に沿って、取り付けられている。
ここで、帯電ローラ軸受15は、図3に示す矢印C方向に移動可能に取り付けられている。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受15に回転可能に取り付けられている。そして、帯電ローラ軸受15は、付勢手段としての帯電ローラ加圧バネ16により感光体ドラム1に向かって付勢される。
また、クリーニングブレード6は、一次転写後に感光体ドラム1の表面に残った転写残トナー(廃トナー)を除去するための弾性部材6aと、弾性部材を支持するための支持部材6bとが一体に形成されている。
クリーニングブレード6によって感光体ドラム1の表面から除去された廃トナーは、クリーニングブレード6とクリーニング枠体14により形成される空間を重力方向に落下し、廃トナー収容部14a内に収容される。
[現像室のシール構成]
次に、現像室18bのシール構成について、図4および図5を用いて説明する。図4(a)〜(c)は、現像ユニットの斜視概念図である。具体的には、図4(a)は、現像ユニット4を構成する各部材が取り付けられている状態を示す。一方、図4(b)は、現像ユニット4から、軸受ユニット30、現像ローラ22を取り外した状態を示す。また、図4(c)は現像ユニット4から、さらに弾性シート24、現像ブレード21、端部シール部材25を取り外した状態を示す。なお、図5は、図4(b)に示す状態における現像ユニット4の断面概念図である。
図4(c)および図5に示すように、現像室18bは、上縁部18h、下縁部18j、及び両側縁部18kで囲まれる現像開口18dを備える。現像開口18dには図4(a)に示すように、トナーを担持する現像ローラ22が、軸受ユニット30を介して回転可能に設けられている。
また、図4(a)、(b)に示すように、この現像開口18dの下縁部18j側には、現像ローラ22の表面に向かって伸び、現像ローラ22上のトナー層厚を規制するための現像ブレード21が取り付けられる。
一方で、現像開口18dの上縁部18h側には、弾性シート24が取り付けられている。弾性シート24は、基端部が現像枠体18に取り付けられ、先端部は現像ローラ22に当接し、現像ユニット4から現像剤が漏出するのを防止する。
現像開口18dの両側縁部18kには、現像枠体18、現像ローラ22、現像ブレード21、及び弾性シート24との隙間をシールするために、端部シール部材25がそれぞれ配置されている。端部シール部材25は可撓性の部材であり、現像ユニット4に取り付けられた際に、現像ローラ22の周面と、現像ブレード21の裏面と、弾性シート24の裏面に圧接する。これにより、現像ユニット4の、現像ローラ22の軸方向のシール性を保っている。
[トナー搬送構成]
次に、トナー収容室18a内のトナーを現像室18bへ搬送するトナー搬送構成(撹拌部材23)について、図3と図6を用いて説明する。なお、図6は、使用時の姿勢におけるプロセスカートリッジの断面概念図である。
図6に示すように、撹拌部材23の撹拌シート23bは、トナー収容室18aの内壁面に当接して、撹拌シート23bが撓んだ状態で撹拌部材23(搬送部材)が図示矢印F方向に回転する。このとき、撹拌シート23b上に乗ったトナーを跳ね上げることで、トナー供給開口18cを介して現像室18b内のトナー供給ローラ20へ搬送する。
ここで、撹拌部材23が1周する間の撹拌シート23b及びトナーの状態について詳細に説明する。
図6(a)は、撹拌シート23bがトナー面を押し始める位相の状態を示している。図6(a)の状態から、撹拌シート23bが図示矢印Fの方向に回転し、図6(b)の位相に到達したときトナーが撹拌シート23bによって搬送される。なお、図6(b)から理解できるように、トナー収容室18aの底部18fのトナーまで撹拌搬送できるように、撹拌シート23bの長さが設定されている。
具体的には、撹拌シート23bの長さは、図3に示すように、回転軸23aから撹拌シート23b先端部までの長さW0が、回転軸23aからトナー収容室18aの底部18fまでの長さW1に対して、W0>W1となるように設定される。さらに、撹拌シート23bが矢印Fの方向に回転し、図6(c)に示すように、撹拌シート23bが解放位置18eの位相に到達する。撹拌シート23bには、搬送されたトナーが乗っており、撹拌シート23bが解放位置18eを通過直後に、撹拌シート23bが撓んだ状態から解放され、トナーがトナー供給開口18cへ向けて跳ね上げられる。
続いて、図6(d)に示すように、撹拌シート23bは、撓んだ状態から解放された状態に戻る力で、トナーをトナー供給開口18cに搬送するのとともに、トナー供給開口18cに衝突して、トナーを現像室18bへ押し込む。なお、図3に示すように、安定的にトナーを現像室18bに搬送できるよう、回転軸23aから撹拌シート23b先端部までの長さW0は、撹拌軸23aからトナー供給開口18cの下端部までの長さW2に対して、W0>W2となるように設定されている。その後、撹拌シート23bが矢印Fの方向に回転し、再び図6(a)の撹拌シート23b位相になる。
このように、撹拌シート23bは矢印Fの方向に回転し続け、解放位置18eの位相を通過する度に、撹拌シート23b上のトナーを跳ね上げ、トナー供給開口18cを介して次々にトナーを現像室18bに搬送していく。
また、図6(d)に示すように、トナー収容室18aから搬送されたトナーは、トナー供給開口18cを通過してトナー供給ローラ20や、現像ローラ22へ向かって搬送される(図示矢印H方向)。その後、トナーは供給ローラ20と現像ローラ22の当接部に向かい、一部が現像ローラ22へと供給される。
一方、現像ローラ22に供給されなかったトナーは、現像ローラ22及びトナー供給ローラ20の回転によって搬送され、図6(e)に示す現像ブレード21、現像ローラ22、トナー供給ローラ20、及び現像室底面18lで囲まれた領域Jへと搬送される。トナーが十分に現像室18bに供給されると、領域Jはトナーで満たされ、余剰なトナーはトナー供給ローラ20の回転によって、トナー供給開口18cを通過してトナー収容室18aに戻る(図示矢印K方向)。
[現像室の脱気構成]
次に、現像室18bの脱気構成について、図7を用いて詳細に説明する。なお、図7は、プロセスカートリッジの斜視概念図である。具体的には、図7(a)は、プロセスカートリッジ7の斜視図を示す。一方、図7(b)は保護部材31を取り外した状態を示す。図7(c)はフィルタ29を取り外した状態を示す。なお、図7(d)は、図7(b)の一部を拡大して示すものである。
本実施例では、脱気構成は主に、枠体の上部に形成され枠体の内外を連通する脱気開口18g(貫通穴)と、枠体に取付けられ脱気開口18gを塞ぐフィルタ29(フィルタ部材)から構成されている。脱気開口18gおよびフィルタ29を設けることで、現像室18b内の圧力上昇によるトナーの漏出を抑制している。即ち、脱気開口18gを介して内部の空気を外部へ逃がすことにより、現像室18b内の圧力を下げることができ、内外圧力差を軽減することにより、トナー漏れを抑制することができる。
本実施例では、図3及び図7(c)に示すように、脱気開口18gは現像枠体18の天面18mに内部と外部と連通して設けられている。使用時の姿勢において、脱気開口18g、現像室18b、トナー収容室18aは、重力方向に沿ってこの順に配置されている。
前述したとおり、図3に示す現像室18b内の領域Jは基本的に常にトナーで満たされており、脱気開口18gは領域Jを構成しない面に設けられている。これにより、現像ユニット4の使用時間にかかわらず、脱気効果を継続的に維持することができる。
脱気開口18gは、現像ユニット4の長手方向に沿って長辺が配置される矩形型の領域に設けられている。また、脱気開口18gは少なくとも一つ以上であればよく、開口面積が広いほど圧力を逃がす効果(脱気効果)を多く得ることができる。
本実施例では、十分な枠体の剛性と脱気効果を両立させるために、脱気開口18gを2つに分割している。なお、脱気開口18gは、2つ(2箇所)以上に設けることもできる。
脱気開口18gは、図6(d)に示すH方向に沿うトナー搬送経路において、現像開口18dより上流側に配置されている。これは、撹拌シート23bによりトナー収容室18aから現像室18bへ、トナーが搬送される際、トナーと共に搬送された空気を、トナーが漏出しやすい現像開口18dに到達する前に脱気開口18gから排出しやすくするためである。このことにより、現像室18b内の圧力上昇を防止することができ、現像開口18dからのトナー漏出を抑制することができる。
また、本実施例では、図7に示すように、脱気開口18gは現像ユニット4の長手方向両端部に近い領域まで設けられている。このことにより、特にトナーが漏出しやすい、現像開口18dの長手方向両端部に配置される端部シール部材25の近傍での圧力上昇を防止することができ、より有効にトナーの漏出を抑えることができる。
また、図7(b)、(c)に示すように、脱気開口18gは、現像室18bからのトナーの漏出を防ぎつつ、空気を通す材質でのフィルタ29により覆われている。
フィルタ29は、より通気度が高い材質であることが望ましい。通気度が高いほど、脱気効果が高くなり圧力上昇を防止することができ、トナーの漏出に対してより効果を発揮するためである。
なお、本実施例では、フィルタ29は、現像枠体18の外側から、現像枠体18に溶着して取り付けられている。フィルタ29の現像枠体18への固定方法は溶着に限らず、例えば両面テープや、接着剤などで固定してもよい。また、フィルタ29は、現像ユニット4の内側から固定されてもよい。さらに、フィルタ29は現像ユニット4にインサート成形されるなど、現像枠体18と一体になって構成されていてもよい。即ち、フィルタ29は、空気を通し、かつ、脱気開口18gからのトナーの漏出を防ぐ固定方法であればよい。
また、フィルタ29は一つ以上であればよく、その数は限定されない。本実施例では2つの脱気開口18gに対し、2枚のフィルタ29が覆うように配置されている。ここで、脱気開口18gとフィルタ29の数は一対でなくてもよく、例えば、複数の脱気開口18gを1つのフィルタ29で覆う構成であってもよい。
[保護部材]
次に、本発明の最大の特徴であり、フィルタ29を保護する保護部材の構成について、図1、図7〜図9を用いて詳細に説明する。
図1は、現像ユニットの上面概念図である。具体的には、図1(a)は、現像ユニット4(図4を参照する)の上面からみた図であり、図1(b)、(c)、(d)は、図1(a)の要部(b)、(c)、(d)を拡大して示すものである。
図8は、現像ユニットの要部断面概念図である。具体的には、図8(a)は図1に示す現像ユニットのP−P断面を示す。即ち、現像枠体18の長手方向で被係止ボス18n(係止部)以外の位置を通る現像ユニット4の部分の断面を示す。一方、図8(b)は図1に示す現像ユニットのQ−Q断面を示す。即ち、現像枠体18の長手方向で被係止ボス18n(係止部)の位置を通る現像ユニット4の部分の断面を示す。
図9は、現像ユニットの斜視概念図である。具体的には、図9(a)は、現像ユニット4に保護部材が取り付けられた状態を示す。図9(b)、(c)、(d)は、図9(a)に示すそれぞれの要部(b)、(c)、(d)を拡大して示すものである。
図7(b)または図8(a)に示すように、フィルタ29は、現像枠体18の脱気開口18gを覆うように現像枠体18に固定されている。すなわち、現像室18bの内側と外側はフィルタ29一枚で隔たれている。よって、フィルタ29が破損した場合、脱気開口18gを経由して現像室18b内のトナーが外部へ漏出する可能性がある。
本実施例では、フィルタ29(フィルタ領域)を枠体の外側から覆うように、保護部材31が現像枠体18に取り付けられている。即ち、保護部材31によって、フィルタ29が外部との接触から保護されている。これにより、外部からの接触によるフィルタ29の破損リスクを軽減し、脱気開口18gを経由したトナーの漏出を有効に防ぐことができる。
なお、本実施例では、保護部材31の外側表面(フィルタ側とは反対側の表面)には、個体識別やユーザービリティ向上のためのアートワーク(不図示)が表示される。即ち、保護部材31の外表面には、現像ユニット(またはプロセスカートリッジ、画像形成装置など)に関する情報を表示する表示部を設けることができる。
図8に示すように、保護部材31は、フィルタ29の脱気効果を損なわないよう、フィルタ29との間に隙間を有して現像枠体18に取り付ける必要がある。そのため、図7(c)及び図8に示すように、現像枠体18の天面(上面)18mには、フィルタ29の取り付け領域(フィルタ領域)外にリブ18qが設けられている。リブ18qの上に保護部材31を取り付けることでフィルタ29と保護部材31の間に隙間18zを確保することができる。
より具体的には、図8または図7(d)に示すように、フィルタ29が取り付けられる取付け部(枠体の表面)には、枠体の表面(上面18m)から外側(上方)へ突出するリブ18qが形成されている。なお、本実施例では、複数のリブ18qは、互いに平行して、X方向に沿って延びるように形成されている。
保護部材31はリブ18q(上面)に接触した状態で枠体に取り付けられることによって、保護部材31とフィルタ29の間に所定間隔の隙間18zが形成される。
なお、本実施例では、リブ18qは、現像ユニット4の長手方向において、フィルタ領域外である両端部と、2つのフィルタ29の間の中央部の計3か所で設けられている。
また、図8に示すように、リブ18qの上面には、さらに外側(上方)へ突出する凸部18pが設けられている。よって、保護部材がリブ18pに接触した状態で枠体に取り付けられたとき、保護部材は31、フィルタ29の取付け部が形成される取付け面(上面18m)に対して傾斜するようになる。
これにより、保護部材31は、リブ18qの上面一部と接触するが、リブ18qの上面の全体に密着することがない。従って、図9に示すY方向(長手方向)においてもより良好な通気性を確保することができる。
なお、リブ18qの上面にある凸部18pは、保護部材31の短手方向(X方向)において現像ローラ22側寄りに設けられている。これは、トナー搬送方向H(図3を参照する)の下流側において、より良好な通気性を確保するためである。
ここで、現像枠体18に保護部材31を保持する構成について説明する。図8、図9に示すように、本実施例では、現像枠体18には、天面(上面)18mに被係止ボス18n(係止部)が設けられている。被係止ボス18nは、リブ18qと同様に、現像ユニット4の長手方向(Y方向)において、フィルタ29の領域外の両端部と2つのフィルタ29の間の中央部の計3か所に設けられている。
一方、図9に示すように、保護部材31には、3箇所の被係止ボス18n(係止部)と対向する位置(係合可能な位置)に、3箇所の係止穴31a(係合部)設けられている。現像枠体18の被係止ボス18nが、保護部材31の係止穴31aに貫通する(係合する)ことで、枠体の上面に取り付けられた保護部材31の平面方向(X―Y平面)の移動を規制することができる。
なお、本実施例の3か所の被係止ボス18nは、本発明の第1係止部、第2係止部および第3係止部を構成し、3か所の係止穴31aは、本発明の第1係合部、第2係合部および第3係合部を構成するものである。
本実施例では、保護部材31が枠体に取り付けられた状態では、3か所の被係止ボス18nは、それぞれに対応する3箇所の係止穴31aに貫通して係合状態を形成している。また、図9から理解できるように、それぞれ係合関係にある3箇所の被係止ボス18nと係止穴31aは、短手方向(X方向)における隙間が略同一である。
具体的には、図8(b)に示すように、3箇所の被係止ボス18nの最大幅Sに対して係止穴31aの最大幅Tが大きくなるように設定されている。保護部材31の現像枠体18に対する移動は、係止穴31aと被係止ボス18nとの干渉と、保護部材31の端面31cと現像枠体18の規制リブ18sとの干渉(当接)によって規制されている。
一方、図1(b)〜(d)または図9(b)〜(d)に示すように、長手方向(Y方向)に沿って配置され、それぞれ係合関係にある3か所の被係止ボス18nと係止穴31aは、長手方向における隙間が異なるように設定されている。即ち、本実施例では、長手方向(Y方向)中央部にある1か所の隙間は、端部にある2か所の隙間よりも幅が小さく設定される。
具体的には、枠体には、枠体の長手方向の中央部に位置する被係止ボス18n2(第1係止部)と、長手方向の一端部に位置する被係止ボス18n1(第2係止部)と、他端部に位置する被係止ボス18n3(第3係止部)とが設けられる。なお、第1係止部、第2係止部と、第3係止部とで本発明の係止部(18n)が構成される。
また、保護部材には、第1係止部に対応する(第1係止部と係合可能な位置に配置される)係止穴31a2(第1係合部)と、第2係止部に対応する係止穴31a1(第2係合部)と、第3係止部に対応する係止穴31a3(第3係合部)とが設けられる。なお、第1係合部と、第2係合部と、第3係合部とで本発明の係合部(31a)が構成されている。係止部(18n)と係合部(31a)が係合することによって保護部材31が枠体に取り付けられる。
図9(a)、(b)および(d)から理解できるように、隣り合う2つの係合部(31a)を結ぶ直線方向(Y方向)において、係合関係にある一対の係止部と係合部(18n1と31a1、または、18n3と31a3)の間に隙間が設けられる。
より具体的には、長手方向の中央部に位置する被係止ボス18n2の幅U2と係止穴31a2の幅V2は、幅V2≧幅U2となるように設定されるものの、ほとんど隙間は存在しない(もしくは小さく設定されている)。これは、前述したように、本実施例では保護部材31の外側表面には個体識別やユーザービリティ向上のためのアートワークが表示されているため、必要以上に保護部材31を移動させないためである。
一方、長手方向の両端部に位置する被係止ボス18n1の幅U1と係止穴31a1の幅V1(または18n3の幅U3と31a3の幅V3)は、V2(V3)>U2(U3)となるように設定され、確実に隙間を形成している。言い換えれば、中央側は、端部側よりも、Y方向における係止部と係合部の間の隙間が大きく設定されている。これにより、保護部材を安定して枠体に取り付けることができると共に、端部付近のような応力の集中しやすい部位において応力の発生を有効に抑制することができる。
従来技術では、長手方向に延びた保護部材31を、長手方向で離れた位置で現像枠体18に隙間なく取り付けてしまうと、物流時や画像形成装置内での温度変化や加圧構成等により現像枠体18が変形する可能性がある。この場合、取り付け位置に負荷が集中し保護部材31の変形や破損に至る恐れがある。
特に、保護部材31の形状を板状とした場合には、保護部材が更に変形しやすくなり、画像形成装置内での他部品との干渉や、フィルタ部材の保護部材としての機能を十分に果たせない可能性もある。さらに、保護部材31に個体識別やユーザービリティ向上のためのアートワークが表示された場合(表示部を設けた場合)には、表示機能も果たせない可能性があった。
このような従来の問題点に対して、本発明の画像形成装置は、枠体に保護部材を容易に取り付けられると共に、温度や圧力が変化する環境(物流時など)においても保護部材の変形を有効に抑制することができる。よって、枠体に保護部材の取付け性および取付け後の取り部材の安定性を向上させることができる。従って、保護部材に表示部を設けた場合には、表示機能を正しく果たせることができる。
また、図8(b)に示すように、保護部材31の上面に垂直する方向(方向Z)の移動は、被係止ボス18nの規制爪18r(規制部)が保護部材31の規制面31bに当接することで規制している。
具体的には、被係止ボス18n(係止部)は、枠体の外表面から外側へ突出する突出部18tを備える。また、被係止ボス18nは、突出部18tの先端において突出方向(Z方向)と交差する(直交する)方向に延在する規制爪18rを有する。規制爪18rは、交差方向に係止穴31aの形成面(規制面31b)とオーバーラップすることにより、係合関係にある被係止ボス18nと係止穴31aの係合状態の解消を規制することができる。
本実施例では、図8に示すように、保護部材が枠体に取り付けられた状態において、係合関係にある被係止ボス18nと係止穴31aは、Z方向にある範囲内において相対移動可能である。これにより、保護部材を枠体に容易に取り付けられると共に、変形により保護部材と枠体の間に相対位置が変化したときでも、保護部材の破損や枠体から保護部材が外れるリスクを軽減することができる。
なお、図8(b)に示すように、現像枠体18の規制爪18rと、枠体の上面縁部付近に形成される規制リブ18sとの距離L1は、保護部材31の係止穴31aと端面31cとの距離L2よりも短く設定されている(L1<L2)。このため、被係止ボス18nの規制爪18rが保護部材31の規制面31bに当接せず、保護部材31も現像枠体18から外れにくい。
ここで、規制リブ18sは、図9(a)に示すように、現像ユニット4の長手方向(Y方向)に延びており、ユーザーが不意に保護部材31に触れたとき、保護部材31がすぐに現像枠体18から外れてしまうことを防止している。
さらに、本実施例においては、規制爪18rは、現像ローラ22の軸方向と直交する方向において、現像ローラ22や感光体ドラム1から遠ざかる側に向かって配置されている。即ち、規制爪18rは、突出部18tの先端において、現像手段が配置される側とは反対側に向かう方向に延びるように配置される。これは、使用時において、ユーザーがプロセスカートリッジ7の外面側の保護部材31を触れた際、保護部材31が枠体18から簡単に外れないようにするためである。
具体的には、前述したとおり、本実施例の保護部材31の外側表面には、個体識別やユーザービリティ向上のためのアートワークが表示されている。個体識別やアートワークは視認性の観点から、大きく表示する必要がある。その場合、図9(a)で示すように、保護部材31の縁部付近の一部の領域31d(端面)は、現像枠体18の規制リブ18sで囲うことなく、外部に露出することがある。
この場合において、ユーザーが、例えばG方向に沿って領域31dに触れる可能性がある。これに対して、規制爪18rがG方向とは反対方向に向かって延びているため、保護部材31の規制面31bと枠体18の規制爪18rの掛かり量が増えることになり、保護部材31が一層現像枠体31から外れにくくなる。つまり、ユーザーが不意に保護部材にすれても、簡単に保護部材が枠体から外れることがない。
また、図8(a)に示すように、本実施例では、保護部材31は、フィルタ29側に面する下面181と、下面の反対側に位置する上面182と、上面と下面を接続する4つの側面183を備えている。4つの側面183のうち、現像手段(22)が配置される側に位置する側面183sは、枠体との間に隙間184を有する。これにより、回転方向H(図3に示す)の下流側に近い位置において圧力の上昇が発生しやすい箇所においても、空気の流れを促進する開口(隙間184)を設けることができ、フィルタの内側の圧力上昇を一層抑制することができる。
以上説明した構成とすることで、保護部材31が物流時やユーザーの取り扱いにおいても現像枠体18から外れることなく、且つ、物流時や画像形成装置内での温度変化や負荷を受けた場合においても保護部材31の変形を抑制することができる。
(その他)
本実施例では、係合関係を形成する係止部と係合部は、長手方向(Y方向)の両端部および中央部に合せて3箇所に設けられる例について説明したが、両端部にのみ係止部と係合部を設けてもよい。また、長手方向に沿って3箇所以上に設けても良い。
本実施例では、係合関係になる一対の係合部と係止部は、長手方向(Y方向)、短手方向(X方向)および高さ方向(Z方向)に相対移動可能な例について説明したが、少なくとも一方向に相対移動可能にしてもよい。
18 現像枠体(枠体)
18g 脱気開口(貫通穴)
18n 被係止ボス(係止部)
22 現像ローラ(現像手段)
29 フィルタ(フィルタ部材)
31 保護部材
31a 係止穴(係合部)
40 現像容器
100 画像形成装置

Claims (17)

  1. 現像剤を収容する枠体であって該枠体の内外を連通する貫通穴を有する枠体と、前記枠体に取り付けられ前記貫通穴を塞ぐフィルタ部材と、前記枠体の外側から前記フィルタ部材を覆うように前記枠体に取付けられる保護部材とを備える現像容器と、
    前記現像容器に設けられ現像剤を用いて静電潜像を現像する現像手段と、
    を有する現像装置において、
    前記枠体は、前記保護部材を取り付けるための、2つ以上の係止部を備え、
    前記保護部材は、前記係止部と係合可能なように設けられる2つ以上の係合部を備え、
    前記係止部と前記係合部が係合することによって前記保護部材が前記枠体に取り付けられた状態において、少なくとも係合関係にある一対の前記係合部と前記係止部は、相対移動可能なように構成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記係止部と前記係合部が係合することによって前記保護部材が前記枠体に取り付けられた状態で、隣り合う2つの前記係合部を結ぶ直線方向において、係合関係にある一対の前記係合部と前記係止部の間に隙間を有する請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記保護部材は、前記枠体の長手方向に沿って延びており、
    前記係止部は、少なくとも前記枠体の長手方向の両端に設けられ、
    前記係合部は、少なくとも前記保護部材の長手方向の両端に設けられる請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記係止部は、
    前記枠体の外表面から外側へ突出する突出部と、
    前記突出部の先端において前記突出部の突出方向と交差する交差方向に延在する規制部であって、前記交差方向に前記規制部と前記係合部がオーバーラップすることにより、係合関係にある前記係止部と前記係合部の係合状態の解消を規制する規制部と、を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記規制部は、前記突出部の先端において、前記現像手段が配置される側とは反対側に向かう方向に延びるように構成されている請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記保護部材が前記枠体に取り付けられた状態において、係合関係にある前記係合部と前記係止部は、前記突出方向に相対移動可能なように構成されている請求項4または5に記載の現像装置。
  7. 前記保護部材は、前記フィルタ側に面する下面と、前記下面の反対側に位置する上面と、前記下面と前記上面を接続する複数の側面とを備え、
    前記保護部材の前記複数の側面のうち、前記現像手段が配置される側に位置する一方の側面は、前記枠体との間に隙間を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記保護部材は、前記現像装置に関する情報を表示する表示部を有する請求項1から7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 前記貫通穴は、前記枠体の長手方向に沿って、二つ以上に設けられる請求項1から8のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記係止部は、
    前記枠体の長手方向の中央部に位置する第1係止部と、長手方向の一端部に位置する第2係止部と、他端部に位置する第3係止部と、を有し、
    前記係合部は、
    前記第1係止部と係合可能な位置に配置される第1係合部と、前記第2係止部と係合可能な位置に配置される第2係合部と、前記第3係止部と係合可能な位置に配置される第3係合部と、を有する請求項1から9のいずれか1項に記載の現像装置。
  11. 前記枠体は、該枠体の表面に前記フィルタを取り付ける取付け部と、前記枠体の表面から外側へ突出するリブと、を有し、
    前記保護部材は、前記リブに接触した状態で前記枠体に取り付けられる請求項1から10のいずれか1項に記載の現像装置。
  12. 前記枠体に取り付けられる前記保護部材は、前記フィルタの前記取付け部が形成される取付け面に対して傾斜するように配置されている請求項11に記載の現像装置。
  13. 前記現像容器は、前記現像手段が設けられる現像室と、前記現像室へ供給される前記現像剤を収容する現像剤収容室と、前記現像室と前記現像剤収容室を連通する開口とを備えており、
    使用時の姿勢において、前記貫通穴、前記現像室、前記現像剤収容室は、重力方向に沿ってこの順に配置される請求項1から12のいずれか1項に記載の現像装置。
  14. 前記現像剤収容室には、回転することによって前記現像剤を撹拌し且つ前記現像剤収容室から前記現像室へ前記現像剤を搬送する搬送部材を有する請求項13に記載の現像装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の現像装置と、静電潜像が形成可能な像担持体と、を備え、現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置に着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の現像装置と、静電潜像が形成される像担持体とを備え、現像剤を用いて画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項15に記載のプロセスカートリッジが着脱可能であり、現像剤を用いて画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2016213529A 2016-10-31 2016-10-31 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Active JP6833454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213529A JP6833454B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213529A JP6833454B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018072619A true JP2018072619A (ja) 2018-05-10
JP6833454B2 JP6833454B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=62114047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016213529A Active JP6833454B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6833454B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11880160B2 (en) 2020-10-07 2024-01-23 Ricoh Company, Ltd. Filter holding device, developing device, process cartridge, image forming apparatus, and filter

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0627846A (ja) * 1992-07-13 1994-02-04 Mita Ind Co Ltd 定着装置
JP2000029296A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ
US20050111874A1 (en) * 2003-11-22 2005-05-26 Kim Jeong-Seon Developing device used with electrophotographic image forming apparatus
JP2009157083A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014178347A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016186579A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 キヤノン株式会社 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0627846A (ja) * 1992-07-13 1994-02-04 Mita Ind Co Ltd 定着装置
JP2000029296A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Canon Inc 現像装置及びプロセスカートリッジ
US20050111874A1 (en) * 2003-11-22 2005-05-26 Kim Jeong-Seon Developing device used with electrophotographic image forming apparatus
JP2009157083A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014178347A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016186579A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 キヤノン株式会社 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11880160B2 (en) 2020-10-07 2024-01-23 Ricoh Company, Ltd. Filter holding device, developing device, process cartridge, image forming apparatus, and filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP6833454B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9304444B2 (en) Cleaning unit, process cartridge and image forming apparatus
JP5984502B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6128785B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
US10620563B2 (en) Developer container, process cartridge, and image forming apparatus
KR20130133655A (ko) 분체 수용 용기 및 화상 형성 장치
JP4616591B2 (ja) 画像形成装置
JP6685979B2 (ja) 現像容器、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP7009150B2 (ja) ユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011227107A (ja) 非磁性一成分現像装置
JP6833454B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2016161714A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US20200218176A1 (en) Development cartridge having sealing member
US9235157B2 (en) Developing device having developing roller, layer thickness regulation blade and seal member
JP2009186547A (ja) 現像カートリッジ
US20150110521A1 (en) Developing Device
JP2012103427A (ja) 画像形成装置
JP5332760B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6456337B2 (ja) 現像容器、現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6772030B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6482321B2 (ja) 搬送装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP6024548B2 (ja) 現像ユニット、作像ユニットおよび画像形成装置
JP6314029B2 (ja) 画像形成装置
JP2011107607A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5028205B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2020197699A (ja) 清掃装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6833454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151