JP2018072128A - 転がり軸受の疲労度取得方法及び装置 - Google Patents

転がり軸受の疲労度取得方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転がり軸受における軌道輪の疲労度を正確に取得することができる疲労度取得方法を提供する。【解決手段】疲労度取得方法は、軌道輪の形状データに基づいて軌道輪における被測定面上で測定点を移動させて複数箇所でX線パラメータを測定する第1工程、各X線パラメータから疲労度を取得する第2工程、及び各疲労度を、被測定面上におけるX線パラメータの測定点の位置に対応付けてマッピングする第3工程、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、転がり軸受の疲労度を取得する方法及び装置に関する。
転がり軸受の外輪や内輪のように転動体と転がり接触する金属部品は、転動疲労の程度を定量的に表す疲労度を用いることによって、残存する寿命を予測し交換時期を特定することが行われている。
例えば、特許文献1には、金属部品にX線を照射することによって得られる回折X線の半価幅や、回折X線から求められる残留応力及び残留オーステナイト量等のX線パラメータを測定し、このX線パラメータを、予め作成されている疲労度データベースと照合することによって疲労度を取得することが開示されている。
特開2000−304710号公報
従来、転がり軸受の軌道輪の場合、軌道面に転動疲労が生じるため、この軌道面上にX線を照射することによってX線パラメータが測定され、任意の1点、若しくは任意の数点の平均が採用されていた。
しかしながら、軌道面における疲労度は、当該軌道面に付与される負荷の大きさ等によって周方向及び軸方向で大きく異なる場合がある。そのため、従来方法でX線パラメータを測定するだけでは、軌道面全体を考慮した疲労度を取得することができず、残存寿命等を正確に予測することが困難となる。
本発明は、以上のような実情に鑑み、転がり軸受における軌道輪の疲労度を正確に取得することができる疲労度取得方法及び装置を提供することを目的とする。
(1)本発明における転がり軸受の疲労度取得方法は、軌道輪の形状データに基づいて当該軌道輪における被測定面上で測定点を移動させて複数箇所で所定のX線パラメータを測定する第1工程、各X線パラメータから疲労度を取得する第2工程、及び前記疲労度を前記被測定面上における前記X線パラメータの測定点の位置に対応付けてマッピングする第3工程、を含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、軌道輪の被測定面上で測定点を移動させて複数箇所でX線パラメータを測定し、各X線パラメータから取得された疲労度を被測定面上における測定点の位置に対応付けてマッピングするので、被測定面上のどの箇所で最も疲労度が大きいかを正確かつ容易に把握することができる。したがって、最大の疲労度に応じて正確な残存寿命を予測することが可能となる。
(2)前記軌道輪は固定輪であり、前記第1工程は、前記被測定面としての軌道面の周方向全体にわたる範囲で前記測定点を移動させることが好ましい。
転がり軸受の固定輪は回転しないため、周方向の一部にラジアル荷重が付与された場合、そのラジアル荷重が大きく負荷される領域とほとんど負荷されない領域とが発生する。そのため、固定輪の疲労度に周方向で大きな差が生じる。上記のように軌道面上で少なくとも周方向全体にわたる範囲で測定点を移動させることによって、周方向について疲労度の大きい箇所を正確に把握することができる。
(3)前記第1工程は、前記軌道面の軸方向全体にわたる範囲にも測定点を移動させることが好ましい。
このように、周方向全体だけでなく軸方向全体にわたる範囲にも測定点を移動させることによって、軸方向における負荷のかかり具合に起因する疲労度の差を把握することができる。
(4)前記X線パラメータは、回折X線の半価幅であることが好ましい。
回折X線の半価幅は、疲労度との間で高い相関性を有するため、X線パラメータとして回折X線の半価幅を測定することで、より正確な疲労度を取得することが可能となる。
(5)本発明の疲労度取得装置は、軌道輪を保持する保持部と、前記軌道輪における被測定面上の測定点にX線を照射し、所定のX線パラメータを測定する測定部と、前記軌道輪の形状データに基づいて当該軌道輪を保持している前記保持部と前記測定部とを相対的に移動させ、前記被測定面上で前記測定点を移動させる移動部と、前記被測定面上の複数箇所で測定された各X線パラメータから疲労度を取得し、各疲労度を、前記被測定面上における前記X線パラメータの測定点の位置に対応付けてマッピングする処理部と、を備えていることを特徴とするものである。
上記の構成によれば、軌道輪の形状データに基づいて移動部により保持部と測定部とを相対移動させることで、軌道輪の被測定面上で測定点を移動させ、被測定面上における複数箇所でX線パラメータを測定することができる。そして、各X線パラメータから取得された疲労度を被測定面上における測定点の位置に対応付けてマッピングするので、被測定面のどの箇所で最も疲労度が大きいかを正確かつ容易に把握することができる。したがって、最大の疲労度に応じて正確な残存寿命を予測することが可能となる。
本発明によれば、転がり軸受における軌道輪の疲労度を正確に取得することができる。
実施形態に係る転がり軸受を示す断面図である。 疲労度取得装置を示す概略構成図である。 疲労度を取得する手順を示すフローチャートである。 疲労度と半価幅減少度との関係を示すグラフである。 転がり軸受に対する負荷状況を示す説明図である。 内輪軌道面の軸方向位置及び周方向位置と半価幅との関係を示すグラフである。 マッピングの一例を示すイメージ図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[円すいころ軸受の全体構成]
図1は、実施形態に係る転がり軸受を示す断面図である。本実施形態の転がり軸受は、円すいころ軸受1であり、内輪2と、この内輪2の径方向外側に設けられている外輪3と、これら内輪2と外輪3との間に設けられている複数の円すいころ4と、これら円すいころ4を保持している環状の保持器7とを備えている。
内輪2は、軸受鋼や機械構造用鋼等を用いて形成された環状の部材であり、その外周には、複数の円すいころ4が転動するテーパー状の軌道面2a(以下、内輪軌道面2aともいう)が形成されている。また、内輪2は、軌道面2aの軸方向一方側(図1における右側)に設けられ径方向外側に突出する小鍔部5と、軌道面2aの軸方向他方側(図1における左側)に設けられ径方向外側に突出する大鍔部6とを有している。
外輪3も、内輪2と同様、軸受鋼や機械構造用鋼等を用いて形成された環状の部材であり、その内周には、内輪軌道面2aに対向し複数の円すいころ4が転動するテーパー状の軌道面3a(以下、外輪軌道面3aともいう)が形成されている。
円すいころ4は、軸受鋼等を用いて形成された部材であり、内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aを転動する。つまり、内輪2又は外輪3が図外の軸と共に回転すると、各円すいころ4は、内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aに沿って、ころ中心線回りに自転しながら、軸受中心線回りに公転する。円すいころ4は、軸方向一方側に直径の小さい小端面4aを有し、軸方向他方側に直径の大きい大端面4bを有している。
内輪軌道面2aと、小鍔部5及び大鍔部6との間には、径方向内方へ凹む逃げ溝8が形成され、円すいころ4の大端面4b周縁及び小端面4a周縁が直接軌道面2aに接触しないように構成されている。内輪軌道面2aは、内輪2の外周面のうち小鍔部5と大鍔部6との軸方向の間であって逃げ溝8を除く領域が、実質的な円すいころ4の転動領域Rとされ、この領域が後述するX線パラメータの被測定領域とされる。
円すいころ軸受1は、内輪軌道面2a及び外輪軌道面3a上を円すいころ4が転動するため、各軌道面2a,3aには転動疲労が生じる。このような転動疲労の程度は、疲労度という指標にて評価することができる。疲労度とは、転動疲労によって損傷に到るまでの時間を100%として、どの程度まで疲労が進行しているかを表す指標である。この疲労度を用いることによって、円すいころ軸受1の残存寿命を予測し、交換時期を特定することが可能となる。このような疲労度は、次に説明する疲労度取得装置によって取得することができる。なお、以下においては、疲労度取得装置によって内輪2における内輪軌道面2aを被測定面としてその疲労度を取得する場合について説明する。
[疲労度取得装置の構成]
図2は、疲労度取得装置を示す概略構成図である。疲労度取得装置10は、X線回折装置11と、処理装置(処理部)12とに大別される。この疲労度取得装置10は、図3に示すような手順で疲労度を取得する。具体的には、ステップS1においてX線パラメータを取得し、ステップS2において疲労度を取得し、ステップS3において疲労度をマッピングする。ステップS1は、X線回折装置11によって行われ、ステップS2,S3は、処理装置12によって行われる。以下、各装置11,12の具体的構成と、各ステップS1〜S3の動作について詳細に説明する。
[X線回折装置11の構成]
図2に示すように、X線回折装置11は、測定対象である内輪2を保持する保持部21と、X線を内輪2に照射して回折X線の情報を測定する測定部22と、保持部21を移動させる移動部23とを備えている。
保持部21は、例えば三爪チャックからなるチャック部21aを備え、チャック部21aを内輪2の内周面に挿入し径方向外方へ拡径させることによって、内輪2を内側から把持するように構成されている。
測定部22は、X線回折装置11において一定の箇所に固定されている。測定部22は、測定対象である内輪2に向けてX線を照射する照射部22aと、測定対象から生じる回折X線を検出し、所定のX線パラメータを測定する検出部22bとを備えている。照射部22aは、測定対象の特定の箇所を測定点PとしてX線を照射する。検出部22bによって測定されたX線パラメータは処理装置12に送信され、後述する記憶部32に記憶される。X線パラメータとしては、例えば、回折X線の半価幅、残留応力、残留オーステナイト量等を採用することができる。
移動部23は、モータ、リニアガイド、エアシリンダ等のアクチュエータや、保持部21を移動可能に支持するためのレール、リンク、軸等の支持部材により構成されている。移動部23は、保持部21によって保持された内輪2を例えばxyz座標軸上で3次元に移動させる。また、移動部23は、保持部21によって保持された内輪2をその軸心O回りに回転させ、軸心Oの角度θを調整する。そして、移動部23は、保持部21によって保持された内輪2を移動させることによって、測定部22による測定点Pを内輪軌道面(被測定面)2a上で移動させる。例えば、NC制御等を用いて自動で3次元に移動させる方法が挙げられる。
本実施形態のX線回折装置11は、図3のステップS1において、内輪軌道面2a上の軸方向及び周方向の全体にわたる範囲で測定点Pを移動させてX線パラメータを測定するものとなっている。
[処理装置12の構成]
処理装置12は、制御部31と、記憶部32と、演算部33とを備えている。
制御部31は、X線回折装置11における保持部21、測定部22、及び移動部23の動作を制御する。具体的に制御部31は、保持部21による内輪2の把持動作、測定部22によるX線の照射及び回折X線の検出動作、移動部23による保持部21の移動の動作を制御する。
記憶部32には、疲労度を取得するために必要な各種情報が記憶されている。例えば、前述したようにX線回折装置11の測定部22で測定されたX線パラメータや、疲労度を取得するために用いるデータベースDB等が保存されている。また、記憶部32には、外部から入力された内輪2の形状データが記憶されている。この形状データは、内輪2の外観形状を表す3次元モデルデータからなる。
記憶部32に記憶された内輪2の形状データは、制御部31によって移動部23を制御するために用いられる。具体的に、制御部31は、内輪2の形状データに基づいて内輪2を移動させ、測定部22による測定点Pを内輪軌道面2a上で移動させるように移動部23を制御する。これにより、内輪軌道面2a上における軸方向及び周方向の複数箇所で、X線パラメータの測定を可能にする。
また、記憶部32に記憶されたデータベースDBは、回折X線により取得されるX線パラメータと、内輪2の疲労度とを対応付けたものである。
図4は、疲労度と半価幅減少度との関係を示すグラフである。前述したように、疲労度は、転動疲労によって損傷に到るまでの時間を100%として、どの程度まで疲労が進行しているかを表す指標である。半価幅は、回折X線によって取得されるX線パラメータの一つであり、回折X線の回折パターンの幅のうち、ピーク強度の半分の強度値における幅である。
半価幅減少度は、転がり軸受の使用前後で半価幅がどれだけ減少したかを示す指標である。この減少度は、使用前の半価幅から使用後の半価幅を減算し、それを使用前の半価幅で除算することによって求められる。
図4に示すように、疲労度は、半価幅減少度が大きくなるほど大きくなっている。つまり、半価幅減少度と疲労度との間には相関性がある。疲労度データベースDBには、図4に示すような半価幅減少度と疲労度との関係が蓄積されている。
なお、使用前の半価幅は、転がり軸受を使用する前に予め測定される。使用前に内輪軌道面2aの半価幅が測定されていない場合には、使用後の内輪2のうち転動疲労が生じていない部位、例えば内輪2の軸方向端面における半価幅を、使用前の半価幅に相当するものとして測定してもよい。
処理装置12の演算部33は、X線回折装置11にて測定された半価幅の情報を用いて半価幅減少度を求め、この半価幅減少度を疲労度データベースDBと照合することによって疲労度を取得する(図3のステップS2)。
[疲労度のマッピング]
疲労度は、内輪2の軌道面2aにおける軸方向及び周方向の全体にわたる複数箇所で取得される。内輪軌道面2aの疲労度は均一ではなく、軸方向及び周方向の位置によって異なる。例えば、内輪軌道面2aに対する負荷のかかり方によって疲労度が大きく異なることになる。
図5は、転がり軸受1に対する負荷状況を示す説明図である。図5に示す例では、転がり軸受の内輪2は、軸9に嵌合された固定輪とされ、外輪3は回転輪とされている。そして、外輪3の外周面における上端部にはラジアル荷重が付与されている。そのため、転がり軸受の軸心Oよりも上側の領域が、負荷を大きく受ける負荷圏となり、下側の領域が負荷圏以外(非負荷圏)となっている。内輪2は固定輪とされているので、専ら軸心Oよりも上側に大きな負荷が付与される。
図6は、内輪軌道面2aの軸方向位置及び周方向位置と半価幅との関係を示すグラフである。図6の横軸は、大鍔部6側と小鍔部5側との間の軸方向の位置を示す。縦軸は、半価幅の大きさを示す。内輪2の周方向の位置は負荷圏と負荷圏以外との2つの領域で示されている。
図6に示すように、半価幅は、軸方向の位置によって差がある。また、半価幅は、軸方向のどの位置においても、負荷圏の半価幅が負荷圏以外の半価幅よりも小さい値となっている。つまり、内輪軌道面2aの半価幅は、軸方向の位置だけでなく周方向の位置によっても異なることが判る。したがって、内輪軌道面2aの疲労度を正確に把握するためには、軸方向全体及び周方向全体にわたって疲労度を取得し、最も疲労度の大きい箇所を特定する必要がある。
処理装置12の演算部33は、疲労度データベースDBを用いて疲労度を求めた後、内輪軌道面2a上におけるX線パラメータの測定点の位置に対応付けて疲労度をマッピングする(図3のステップS3)。図7は、マッピングの一例を示すイメージ図である。図7に示すマップは、内輪軌道面2aにおける軸方向の範囲(大鍔部側〜小鍔部側)と、周方向の範囲(位相0度〜360度)内で、疲労度の大きさに応じて色の明度を異ならせたものである。例えば、本実施形態では、疲労度が大きくなるほど、明度を低くして表している。
このようなマップを作成することによって、内輪軌道面2aのどの位置で疲労度が大きいか(どの程度の疲労度か)を正確かつ容易に把握することができる。そのため、疲労度から内輪2の残存寿命を正確に予測することができ、より適格に内輪2の交換時期を特定することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態では、内輪2が固定輪である場合について説明したが、内輪2が回転輪である場合にも本発明を適用することができる。この場合、内輪軌道面2aは、周方向に関して略均一な負荷を受けると考えられるため、X線パラメータの測定点を周方向の一位相における軸方向全体にわたる範囲で移動させてもよい。また、本発明は、外輪3の軌道面3aの疲労度を取得する場合にも適用することができ、内輪2又は外輪3のその他の面(内周面、外周面、軸方向端面等)における疲労度を取得する場合にも適用することができる。
図7に示したマップは、色の明度によって疲労度の大きさを表しているが、色相や彩度によって疲労度の大きさを表してもよい。また、マップは、図7に示すようなイメージではなく、内輪軌道面2aの軸方向及び周方向の位置と疲労度とをそれぞれ数値によって対応付けたものや、それを表やグラフで表したもの等であってもよく、特に形式が限定されるものではない。
上記実施形態においては、X線パラメータとして、回折X線の半価幅を用いていたが、疲労度と相関のあるその他のパラメータ、例えば残留応力や残留オーステナイト量を用いてもよい。
上記実施形態において、X線回折装置11の移動部23は、保持部21を移動させるものとなっていたが、測定部22を移動させるものであってもよい。また、一部の移動を保持部21に行わせ、他の移動を測定部22に行わせるものであってもよい。
前記のモデルデータは3次元だけでなく2次元であってもよい。
上記実施形態においては円すいころ軸受の疲労度を取得することについて説明したが、円筒ころ軸受や玉軸受等の他の形式の転がり軸受の疲労度を取得するためにも本発明を適用することができる。
1:円すいころ軸受(転がり軸受)、2:内輪(軌道輪)、2a:軌道面(被測定面)、3:外輪(軌道輪)、3a:軌道面、10:疲労度取得装置、11:X線回折装置、12:処理装置(処理部)、21:保持部、22:測定部、23:移動部、31:制御部、32:記憶部、33:演算部

Claims (5)

  1. 転がり軸受の軌道輪の形状データに基づいて当該軌道輪における被測定面上で測定点を移動させて複数箇所にX線を照射し、所定のX線パラメータを測定する第1工程、
    各X線パラメータから疲労度を取得する第2工程、及び
    各疲労度を、前記被測定面上における前記X線パラメータの測定点の位置に対応付けてマッピングする第3工程、を含む、疲労度取得方法。
  2. 前記軌道輪は固定輪であり、
    前記第1工程は、前記被測定面としての軌道面の周方向全体にわたる範囲で前記測定点を移動させる、請求項1に記載の疲労度取得方法。
  3. 前記第1工程は、前記軌道面の軸方向全体にわたる範囲にも前記測定点を移動させる、請求項2に記載の疲労度取得方法。
  4. 前記X線パラメータは、回折X線の半価幅である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の疲労度取得方法。
  5. 転がり軸受の軌道輪を保持する保持部と、
    前記軌道輪における被測定面上の測定点にX線を照射し、所定のX線パラメータを測定する測定部と、
    前記軌道輪の形状データに基づいて当該軌道輪を保持している前記保持部と前記測定部とを相対的に移動させ、前記被測定面上で前記測定点を移動させる移動部と、
    前記被測定面上の複数箇所で測定された各X線パラメータから疲労度を取得し、各疲労度を、前記被測定面上における前記X線パラメータの測定点の位置に対応付けてマッピングする処理部と、を備えている疲労度取得装置。
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