JP2003148902A - 軸受用ハウジングの測定装置 - Google Patents

軸受用ハウジングの測定装置

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JP2003148902A
JP2003148902A JP2001344272A JP2001344272A JP2003148902A JP 2003148902 A JP2003148902 A JP 2003148902A JP 2001344272 A JP2001344272 A JP 2001344272A JP 2001344272 A JP2001344272 A JP 2001344272A JP 2003148902 A JP2003148902 A JP 2003148902A
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housing
hole
inner diameter
center rod
bearing
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Masao Ito
正夫 伊藤
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型又は超大型の軸受が組み込まれるハウジ
ングの穴の測定において、ハウジングを移動させること
なく測定可能であって、なおかつハウジングの穴の内径
を円周方向に沿って連続して測定することにより、真円
度や局部的な変形等のハウジング全体の形状を正確に把
握することを可能にした軸受用ハウジングの測定装置を
提供する 【解決手段】 本発明の軸受用ハウジングの測定装置1
は、センターロッド3の中心軸を軸受が挿入される穴2
aの中心軸に一致させてハウジング2に装着すると共
に、距離センサ5が配設された可動ブロック4を該セン
ターロッド3に回動自在かつ軸方向に摺動可能に嵌合し
て、距離センサ5をセンターロッド3を中心として回動
させてハウジング2の穴2aの内径寸法及び形状を全周
にわたって連続して測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受用ハウジング
の測定装置に関し、詳しくは製鉄設備や製紙機械等の大
型の軸受を配設するハウジングの寸法精度、内径面の形
状等を円周方向に沿って連続して測定し、該ハウジング
の精度管理を行うと共に、ハウジングの精度劣化に起因
する障害を防止することができる軸受用ハウジングの測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受の性能を長期間にわたって安定して
発揮させるためには、該軸受が組み込まれるハウジング
の内径寸法、真円度、内面の表面状態等が重要な要素で
あり、該軸受の使用目的に応じた最適な締め代又は隙間
を持たせてハウジングに軸受の外輪を圧入又は嵌合する
必要がある。従って、軸受の組み込み、或いはメンテナ
ンスでの軸受交換に先立ち、ハウジングの穴の内径を測
定して穴寸法の管理が行われる。小型の軸受の場合に
は、ハウジングが形成された装置全体を真円度測定器等
の精密測定装置に載せてハウジングの穴の真円度、内径
寸法及び内径の表面状態等を精密に測定することは比較
的容易に行うことができる。
【0003】一方、製鉄設備や製紙機械等の大型又は超
大型の軸受が使用される装置の場合には、ハウジングが
形成された部品そのものも極めて大型かつ重量も重くな
るため、該装置を真円度測定器等の精密測定装置に載せ
ることは不可能である。また、製鉄設備や製紙機械等を
長期間使用した後にメンテナンスのために軸受の交換が
必要となる場合があるが、その際にも大型の製鉄設備や
製紙機械等を測定装置が設置された場所まで移動させる
ことは困難であり、ハウジングの寸法測定は該装置が設
置された現場で行うことを前提とせざるを得ず、従来の
精密測定装置を用いて測定することは不可能であった。
【0004】そこで、上記のような大型又は超大型の軸
受が組み込まれるハウジングの穴の測定は、従来インサ
イドマイクロメータを用いて穴の内径寸法を円周方向に
4ヵ所又は6ヵ所程度測定し、それらの測定値を平均し
た平均内径寸法を用いて締め代又は隙間を求め、また4
〜6個の測定値のばらつきの大きさから穴の真円度を推
測して良否を判別し、軸受の組み込み若しくは、ハウジ
ングの修正を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインサイドマイクロメータの測定では、僅か数
カ所の内径を測定し、その測定値だけでハウジング内径
の状態を代表させるので、必ずしも正確な測定になって
いない問題点があった。即ち、該測定値は、単に測定し
た代表点の状態を表しているだけで、連続した状態は分
からず、真円度や局部的な変形等のハウジング全体の形
状を把握することはできなかった。従って、穴が部分的
に変形している場合、僅か数カ所をインサイドマイクロ
メータで測定するだけでは該変形部が測定から洩れる確
率が高く、変形があるにもかかわらずハウジングの形状
は正常と判断されて軸受が組み込まれ、軸受の負荷バラ
ンスが崩れた状態となって、該軸受の寿命等に悪影響を
及ぼす一因となっていた。
【0006】また、軸受の長期間の使用により、ハウジ
ングの変形、軸受嵌合部の摩耗、フレッチングによる表
面荒れ等の精度劣化が生じた時、或いは定期的なメンテ
ナンスのために軸受を交換して性能維持が図られるが、
その際、内径の測定によってハウジングの摩耗や変形が
大きいと判断された部分は、ハウジングの修正が施され
る。しかし、上記した従来のインサイドマイクロメータ
の測定では、局部的な摩耗や変形が検出されない場合が
あり、ハウジングが修正されることなく軸受が組み込ま
れ、結果として軸受の負荷状態にアンバランスが生じて
十分な性能を発揮することができず、極端な場合には軸
受が早期に損傷する恐れがあった。
【0007】長期間の使用によるハウジングの経時変化
の状況を正確に知ることは、以後のハウジング設計、メ
ンテナンスに有効なデータであるが、従来のインサイド
マイクロメータによる測定では連続データではなく、局
所的な点での測定であるので、軸受の使用前後に於いて
同一箇所を測定することは困難であり、経時変化のデー
タとして掴み難く、従って、折角の測定結果をその後の
対策に有効に生かし難い問題点があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、大型又は超大型の軸受が組み込まれるハウジン
グの穴の測定において、ハウジングを移動させることな
く測定可能であって、なおかつハウジングの穴の内径を
円周方向に沿って連続して測定することにより、真円度
や局部的な変形等のハウジング全体の形状を正確に把握
することを可能にした軸受用ハウジングの測定装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。本発明の請求項1に記載の軸
受用ハウジングの測定装置は、軸受が挿入される断面円
形の穴に中心軸を一致させてハウジングに装着されるセ
ンターロッドと、前記センターロッドに回動自在かつ軸
方向に摺動可能に嵌合する可動ブロックと、前記可動ブ
ロックに支持アームを介して固定され前記穴の内径面ま
での距離を測定する距離センサとを備え、前記距離セン
サを前記センターロッドを中心として回動させて前記ハ
ウジングの前記穴の内径寸法及び形状を前記内径面の全
周にわたって連続して測定するように構成したことを特
徴とするものである。
【0010】上記構成の軸受用ハウジングの測定装置に
よれば、距離センサをセンターロッドに沿って軸方向に
移動させ、該センターロッドを中心として回動させて穴
の内径寸法及び形状を測定するようにしたので、軸方向
の任意の複数箇所でハウジングの穴の内径寸法及び形状
を内径面の全周にわたって連続して測定することができ
る。これによって該穴の真円度、形状及び部分的な変形
を含む穴の全体形状を容易かつ確実に把握することがで
きる。また軸受の長期間の使用により部分的に変形或い
は摩耗していても該変形部分を確実に検出し、軸受の挿
入に先立って該不具合部分を洩れなく修正することがで
き、長期間にわたって安定した軸受性能を維持すること
ができる。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の軸受用ハ
ウジングの測定装置は、先端部に支持パットが設けられ
た伸縮可能な複数本の芯出しアームが両端に配設され前
記支持パットを軸受が挿入されるハウジングの断面円形
の穴の内径面に当接させ前記芯出しアームの長さを調節
することにより前記ハウジングの前記穴に中心軸を一致
させて装着されるセンターロッドと、前記センターロッ
ドに回動自在かつ軸方向に摺動可能に嵌合する可動ブロ
ックと、一端が前記可動ブロックに固定された伸縮可能
な支持アームの他の一端に配設されて前記穴の前記内径
面までの距離を測定する距離センサとを備え、前記距離
センサを前記センターロッドを中心として回動させて前
記穴の内径寸法及び形状を前記内径面の全周にわたって
連続して測定するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0012】上記構成の軸受用ハウジングの測定装置に
よれば、支持パットをハウジングの穴の内径面に当接さ
せて装着し、該穴の内径寸法及び形状を測定するように
したので、軸受用ハウジングの測定装置を任意の場所に
携帯することができ、測定するハウジングが測定装置に
載せることができない様な大型又は超大型のハウジング
でも軸受用ハウジングの測定装置を装着して容易に穴の
寸法を測定することができる。また、メンテナンス時に
は機械装置を移動することなく、該機械装置が設置され
ている現場に軸受用ハウジングの測定装置を搬送して容
易かつ高精度に穴の内径寸法及び形状を内径面の全周に
わたって連続して測定することができる。
【0013】また、本発明の請求項3に記載の軸受用ハ
ウジングの測定装置は、先端部に支持パットが設けられ
た伸縮可能な複数本の芯出しアームが両端に配設され前
記支持パットを軸受が挿入されるハウジングの断面円形
の穴の内径面に当接させ前記芯出しアームの長さを調節
することにより前記ハウジングの前記穴に中心軸を一致
させて装着されるセンターロッドと、前記センターロッ
ドに回動自在かつ軸方向に摺動可能に嵌合する可動ブロ
ックと、前記ハウジングの前記内径面に対向して前記可
動ブロックに固定された非接触型距離センサとを備え、
該非接触型距離センサを前記センターロッドを中心とし
て回動させて前記穴の内径寸法及び形状を前記内径面の
全周にわたって連続して測定するように構成したことを
特徴とするものである。
【0014】上記構成の軸受用ハウジングの測定装置に
よれば、非接触型距離センサによって穴の内径寸法及び
形状を内径面の全周にわたって連続して測定するように
したので、測定面に接触することなく、非接触で内径寸
法及び形状を高精度に測定することができ、また測定デ
ータは電気信号として記録、保存することができ、軸受
を長期間使用した後、再度、ハウジングの穴の同一箇所
を測定して保存されている測定データと比較することに
より、軸受への負荷状態等の特性を分析して以後の軸受
の設計、メンテナンス等に有効に利用することができ
る。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の軸受用ハ
ウジングの測定装置は、上記軸受用ハウジングの測定装
置であって、前記センターロッドは軸方向に全長にわた
って係合溝が形成された断面円形の回転可能なロッドで
あり、前記可動ブロックは該可動ブロックに形成された
断面円形の穴に係合突起が突出して設けられたブロック
であり、前記係合突起と前記係合溝とを係合させた状態
で前記センターロッドに前記可動ブロックを嵌合させ、
前記センターロッドに対する前記可動ブロックの回転方
向の移動を規制すると共に軸方向には摺動自在に構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0016】上記構成の軸受用ハウジングの測定装置に
よれば、可動ブロックはセンターロッドに対して回転方
向に移動が規制され該センターロッドと共に回転するよ
うに構成されているので、軸受用ハウジングの測定装置
をハウジングの穴に装着した後、該穴の外部からセンタ
ーロッドを回転させることによって可動ブロック即ち、
距離センサを回転させることができ、ハウジングの奥行
きが広く、人の手が届かない深い穴であっても穴の任意
の位置で内径寸法及び形状を内径面の全周にわたって連
続して測定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図示した実施形態により、
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態で
ある軸受用ハウジングの測定装置1をハウジング2の穴
2aに装着した状態を示す側面図であり、図2は、図1
の横断面図である。軸受用ハウジングの測定装置1は、
センターロッド3と、可動ブロック4と、距離センサ5
とを備えている。
【0018】センターロッド3は、距離センサ5を穴2
aの中心軸周りに回動させるためのものであって、図に
示す実施形態においては該センターロッド3の両端に夫
々3本の芯出しアーム6が120°間隔で放射状に配設
されている。芯出しアーム6は伸縮自在に構成され、先
端部6aに外周面が円弧状に成形された支持パット8が
夫々設けられている。支持パット8をハウジング2の穴
2aの内径面2bに当接し、芯出しアーム6の長さを調
節することによって穴2aの中心軸とセンターロッド3
の中心軸とを一致させて穴2aに装着するようになって
いる。
【0019】可動ブロック4は、距離センサ5を支持す
ると共に、該距離センサ5を軸方向及び回転方向に移動
させるためのものであって、センターロッド3に最小隙
間で嵌合し、該センターロッド3に案内されて軸方向に
摺動可能かつ回動自在に構成されている。また、可動ブ
ロック4には該可動ブロック4を操作するための手動ハ
ンドル9が配設されており、該手動ハンドル9を操作し
て可動ブロック4を軸方向に移動及び回転させるように
なっている。
【0020】距離センサ5は、穴2aの内径面2bまで
の距離を測定するためのものであって、一端10aが可
動ブロック4に固定された支持アーム10の他の一端1
0bに配設されている。支持アーム10は伸縮可能に構
成されており、測定する穴2aの大きさに応じて伸縮さ
せ、距離センサ5を穴2aの内径面2bに接触させて対
向、配置させるようになっている。
【0021】距離センサ5は、接触型距離センサであっ
て、例えばプローブを用いた電気マイクロメータ等によ
り、距離センサ5の接触子を内径面2bに接触させて、
長さの変化量を電気量に変換して検出するように構成さ
れている。また、距離センサ5はこれに限定されるもの
ではなく、例えばギャップセンサ、ダイヤルゲージ、ピ
ックテスター等であってもよい。
【0022】図3は、本発明の第2の実施形態である軸
受用ハウジングの測定装置20をハウジング2の穴2a
に装着した状態を示す側面図であり、図4は、図3の横
断面図である。非接触型距離センサ21としてレーザス
キャンマイクロメータが用いられており、該非接触型距
離センサ21は、ハウジング2の内径面2bに対向して
可動ブロック4に固定され、該非接触型距離センサ21
をセンターロッド3を中心として回動させながらレーザ
光を走査し、内径面2bで反射するレーザ光を検出して
内径面2bまでの距離を内径面2bの全周にわたって連
続して高精度で測定するように構成されている。
【0023】なお、非接触型距離センサ21は、穴2a
の内径面2bまでの距離を測定することができるような
装置であれば他の代替装置を使用することが可能であ
る。例えば赤外線距離センサ等であり、距離センサから
赤外線を放射し、内径面2bで反射した赤外線を検出し
て内径面2bまでの距離を測定するように構成されてい
る。
【0024】その他の部分については、本発明の第1の
実施形態の軸受用ハウジングの測定装置1と同様である
ので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第3の実施形態であるセンターロッド
3と可動ブロック4の詳細形状を示す要部拡大図であ
る。丸棒状のセンターロッド3には軸方向に全長にわた
って断面コの字型の係合溝3aが形成され、また可動ブ
ロック4には断面円形の穴に断面コの字型の係合突起4
aが突出して設けられ、係合溝3aに係合突起4aが係
合した状態でセンターロッド3に可動ブロック4が最小
隙間で嵌合した構成となっている。そして、可動ブロッ
ク4はセンターロッド3に対して回転方向の移動が規制
されると共に、軸方向には摺動自在に構成されている。
【0025】本実施形態の作用を説明する。本発明の第
1の実施形態である軸受用ハウジングの測定装置1は、
図1及び図2において、センターロッド3の両端部に配
設された夫々3本の芯出しアーム6を伸縮させ、支持パ
ット8をハウジング2の穴2aの両端の内径面2bに当
接させて該穴2aに装着する。次いで、芯出しアーム6
の長さを微調節することにより、穴2aの中心軸とセン
ターロッド3の中心軸とを一致させる。支持アーム10
を伸縮させて距離センサ5を穴2aの内径面2bに接触
させ、該内径面2bに対向させて配置する。
【0026】手動ハンドル9を操作して可動ブロック4
をセンターロッド3上で矢印A又はB方向に摺動移動さ
せることにより、距離センサ5を可動ブロック4と共に
軸方向に移動させ、内径面2bの測定すべき任意の軸方
向位置に位置させる。手動ハンドル9を操作して距離セ
ンサ5をセンターロッド3に嵌合する可動ブロック4と
共に矢印C方向に回動させながら内径面2bまでの距離
を円周方向に沿って連続して測定し、1ヵ所の測定を終
了する。
【0027】次いで、手動ハンドル9を操作して可動ブ
ロック4、即ち距離センサ5を次の測定位置まで矢印A
又はB方向に摺動移動させた後、距離センサ5を矢印C
方向に回動させながら内径面2bまでの距離を円周方向
に沿って連続して測定する。以後同様にして、距離セン
サ5を次々と軸方向に移動させながら内径面2bまでの
距離を円周方向に沿って連続して測定することにより、
穴2aの任意の位置の内径寸法及び形状を連続したデー
タとして測定する。
【0028】該測定データは、円周方向に連続して測定
され、かつ軸方向に任意の複数の位置で測定されている
ので、穴2aの内径寸法だけでなく、真円度や穴の部分
的な変形等も識別することが可能であり、内径面2bの
全体の形状を容易に測定することができる。なお、穴2
aの内径寸法は、センターロッド3の中心から距離セン
サ5までの設置距離を予め測定しておき、該設置距離に
該測定値を加算することによって容易に穴2aの半径を
演算することができる。
【0029】また該測定データは電子式記録装置に記録
して必要に応じて保存することができるので、軸受を長
期間使用後に、穴2aの同一箇所を再度測定して比較
し、軸受嵌合部の摩耗、フレッチングによる表面の荒れ
等の発生状況を知ることができ、以後の軸受の設計及び
メンテナンスに有効に役立てることができる。また該不
具合部分を修正して精度劣化に起因する軸受の負荷アン
バランス、ひいては軸受の早期損傷等の不具合を防止す
ることができる。
【0030】本発明の第2の実施形態である軸受用ハウ
ジングの測定装置20は、図3及び図4において、第1
の実施形態である軸受用ハウジングの測定装置1と全く
同様に、センターロッド3をハウジング2の穴2aの中
心軸と一致させてセットし、次いで、手動ハンドル9を
操作して矢印A又はB方向に摺動移動させて測定位置に
位置させた後、矢印C方向に回動させながら、非接触型
距離センサ21から内径面2bに向けてレーザ光を放射
し、該内径面2bで反射するレーザ光を検出して内径面
2bまでの距離を円周方向に沿って全周にわたって連続
して高精度で測定する。
【0031】本発明の第3の実施形態であるセンターロ
ッド3及び可動ブロック4は、図5において、センター
ロッド3に形成された係合溝3aに可動ブロック4の係
合突起4aが係合した状態で最小隙間で嵌合している。
従ってセンターロッド3に対する可動ブロック4の移動
は、回転方向の移動が規制されると共に軸方向には摺動
自在となっており、内径面2bの測定時に、センターロ
ッド3を回動させることによって、可動ブロック4に触
れることなくハウジング2の穴2aの外部から距離セン
サ5を矢印C方向に回動させて測定することができる。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように請求項1の発明によ
れば、ハウジングの穴の中心軸に一致させて該穴に装着
されたセンターロッドに、距離センサが配設された可動
ブロックが回動自在かつ摺動可能に嵌合して構成されて
いるので、距離センサをセンターロッドに沿って軸方向
に移動させ、任意の軸方向位置で該センターロッドを中
心として回動させて測定することにより、軸方向の任意
の複数箇所でハウジングの穴の内径寸法及び形状を内径
面の全周にわたって連続して測定することができる。こ
れによって該穴の真円度、形状及び部分的な変形を含む
穴の全体形状を容易かつ確実に把握することができる。
またこれによって軸受の長期間の使用により部分的に変
形或いは摩耗した部分を洩れなく修正することができる
ようにして長期間にわたって安定した軸受性能を維持す
ることができる。
【0033】また、請求項2の発明によれば、支持パッ
トをハウジングの穴の内径面に当接させて長さを調節
し、穴とセンターロッドの中心軸を一致させて軸受用ハ
ウジングの測定装置を装着できるようにしたので、軸受
用ハウジングの測定装置を容易に携帯することが可能で
あり、測定装置に載せることができない様な大型のハウ
ジングでも、軸受用ハウジングの測定装置を搬送して大
型のハウジングに設置し、容易に該ハウジングの内径面
を測定することができる。また、メンテナンス時には機
械装置を移動することなく、該機械装置が設置されてい
る現場で容易かつ高精度に穴の内径寸法及び形状を内径
面の全周にわたって連続して測定することができる。
【0034】また、請求項3の発明によれば、非接触型
距離センサによって穴の内径寸法及び形状を内径面の全
周にわたって連続して測定するようにしたので、測定面
に接触することなく、非接触で内径寸法及び形状を高精
度に測定することができる。また測定データは、電気信
号として記録、保存することができ、軸受を長期間使用
した後、再度、ハウジングの穴の同一箇所を測定して、
保存されている測定データと比較することにより、軸受
への負荷状態等の特性を分析して以後の軸受の設計、メ
ンテナンス等に有効に活用することができる。
【0035】また、請求項4の発明によれば、可動ブロ
ックはセンターロッドに対して回転方向の移動が規制さ
れ、該センターロッドと共に回転するように構成されて
いるので、軸受用ハウジングの測定装置をハウジングの
穴に装着した後、該穴の外部からセンターロッドを回転
させて可動ブロック即ち、距離センサを回転させること
ができ、ハウジングの奥行きが広く、人の手が届かない
深い穴であっても任意の位置の内径寸法及び形状を内径
面の全周にわたって連続して測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係り、軸受用ハウジン
グの測定装置を軸受用ハウジングの穴に装着した状態を
示す側面図である。
【図2】図1における横断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係り、軸受用ハウジン
グの測定装置を軸受用ハウジングの穴に装着した状態を
示す側面図である。
【図4】図3における横断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係り、センターロッド
と可動ブロックの斜視図である。
【符号の説明】
1 軸受用ハウジングの測定装置 2 ハウジング 2a 穴 2b 内径面 3 センターロッド 3a 係合溝 4 可動ブロック 4a 係合突起 5 距離センサ 6 芯出しアーム 6a 先端部 8 支持パット 10 支持アーム 10a 一端 10b 他の一端 20 軸受用ハウジングの測定装置 21 非接触型距離センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受が挿入される断面円形の穴に中心軸
    を一致させてハウジングに装着されるセンターロッド
    と、前記センターロッドに回動自在かつ軸方向に摺動可
    能に嵌合する可動ブロックと、前記可動ブロックに支持
    アームを介して固定され前記穴の内径面までの距離を測
    定する距離センサとを備え、前記距離センサを前記セン
    ターロッドを中心として回動させて前記ハウジングの前
    記穴の内径寸法及び形状を前記内径面の全周にわたって
    連続して測定するように構成したことを特徴とする軸受
    用ハウジングの測定装置。
  2. 【請求項2】 先端部に支持パットが設けられた伸縮可
    能な複数本の芯出しアームが両端に配設され前記支持パ
    ットを軸受が挿入されるハウジングの断面円形の穴の内
    径面に当接させ前記芯出しアームの長さを調節すること
    により前記ハウジングの前記穴に中心軸を一致させて装
    着されるセンターロッドと、前記センターロッドに回動
    自在かつ軸方向に摺動可能に嵌合する可動ブロックと、
    一端が前記可動ブロックに固定された伸縮可能な支持ア
    ームの他の一端に配設されて前記穴の前記内径面までの
    距離を測定する距離センサとを備え、前記距離センサを
    前記センターロッドを中心として回動させて前記穴の内
    径寸法及び形状を前記内径面の全周にわたって連続して
    測定するように構成したことを特徴とする軸受用ハウジ
    ングの測定装置。
  3. 【請求項3】 先端部に支持パットが設けられた伸縮可
    能な複数本の芯出しアームが両端に配設され前記支持パ
    ットを軸受が挿入されるハウジングの断面円形の穴の内
    径面に当接させ前記芯出しアームの長さを調節すること
    により前記ハウジングの前記穴に中心軸を一致させて装
    着されるセンターロッドと、前記センターロッドに回動
    自在かつ軸方向に摺動可能に嵌合する可動ブロックと、
    前記ハウジングの前記内径面に対向して前記可動ブロッ
    クに固定された非接触型距離センサとを備え、該非接触
    型距離センサを前記センターロッドを中心として回動さ
    せて前記穴の内径寸法及び形状を前記内径面の全周にわ
    たって連続して測定するように構成したことを特徴とす
    る軸受用ハウジングの測定装置。
  4. 【請求項4】 前記センターロッドは軸方向に全長にわ
    たって係合溝が形成された断面円形の回転可能なロッド
    であり、前記可動ブロックは該可動ブロックに形成され
    た断面円形の穴に係合突起が突出して設けられたブロッ
    クであり、前記係合突起と前記係合溝とを係合させた状
    態で前記センターロッドに前記可動ブロックを嵌合さ
    せ、前記センターロッドに対する前記可動ブロックの回
    転方向の移動を規制すると共に、軸方向には摺動自在に
    構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の軸受用ハウジングの測定装置。
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