JP2018070251A - チューブ容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することを課題とする。
【解決手段】チューブ容器であって、該積層体は、内層と外層から構成されており、該内層はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することにより構成され、該外層はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することにより構成され、該内層と該外層の間は、接着剤の部分塗工によって積層されており、該外層には、該接着剤の部分塗工以外の部分に、孔が設けられていることを特徴とする、チューブ容器である。
【選択図】図1
【解決手段】チューブ容器であって、該積層体は、内層と外層から構成されており、該内層はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することにより構成され、該外層はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することにより構成され、該内層と該外層の間は、接着剤の部分塗工によって積層されており、該外層には、該接着剤の部分塗工以外の部分に、孔が設けられていることを特徴とする、チューブ容器である。
【選択図】図1
Description
本発明はチューブに容器に関するものである。とくにラミネートチューブと呼ばれる、プラスチックフィルムを基材とした積層体を用いて、肩部や口部を一体に成型した、容器として用いられるチューブ容器に関するものである。
チューブ容器は半固形状のものを収納し、絞り出すことのできる容器である。その形状は断面が円形あるいは楕円形の中空の筒状の構造で、内容物を絞り出す口部と蓋を一方の端部に有し、もう一方の端部であるエンド部は内容物充填後にヒートシールなどで閉じられている。
チューブ容器の材質はアルミニウムや錫、鉛などの金属を用いたものもあり、空気によって変質しやすい内容物には適しているが、容器としての弾力性や復元性には欠けている。
そのため近年はプラスチックフィルムを基材とした積層体を用いて、肩部や口部を一体に成型したチューブ容器が主流になっている。
またチューブ容器の用途は歯磨き、洗顔料などのトイレタリー用品やクリームなどの化粧品、塗り薬などの薬品類、ペースト状の食品や香辛料、接着剤など日常生活に密着して幅広く用途を広げている。
実際にチューブ容器を使用する場面では、内容物を小出しにして使うにしたがって、チューブ容器はその体積を小さくしてゆき、体積の減量に従って凹んだ形や平たい形状になって、外観的には美しいとはいえない状態となる。
とくに金属箔を用いたチューブ容器においては、完全なガスバリア性を有するほかに、内容物の取り出しのあとのチューブ容器内への空気の逆流がなく、開封後の内容物の劣化を押さえることができる長所を有する。
その一方で内容物を絞り出したことによって変形し、変形がそのまま保持されることによって外観が阻害されたり、自立性を阻害する点が問題とされている。加えて、金属を使用することによって金属探知機の使用が困難であり、変形によって自立性が妨げられるなどの課題も明らかになっている。
この問題に対して、特許文献1には、2層のプラスチック容器で作られた構造の容器が提案されているが、内側容器、および外側容器の2種類のチューブ容器を用意して、嵌め合わせて固定接着するなどの工程が必要であって、その実現は煩雑であり、生産性にも乏しいものであった。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、内容物の絞り出しによる、外観面
での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することを課題とする。
での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、積層体からなる円筒を胴部として、円筒の一方の端部には、成形品からなる肩部および口部が一体で設けられ、口部はキャップの嵌め合わせによって密閉可能であり、
円筒の他の一方の端部は、内容物を充填してのち、ヒートシールして密閉することが可能な、チューブ容器であって、
該積層体は、内層と外層から構成されており、
該内層はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することにより構成され、
該外層はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することにより構成され、
該内層と該外層の間は、接着剤の部分塗工によって積層されており、
該外層には、該接着剤の部分塗工以外の部分に、孔が設けられていることを特徴とする、チューブ容器である。
円筒の他の一方の端部は、内容物を充填してのち、ヒートシールして密閉することが可能な、チューブ容器であって、
該積層体は、内層と外層から構成されており、
該内層はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することにより構成され、
該外層はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することにより構成され、
該内層と該外層の間は、接着剤の部分塗工によって積層されており、
該外層には、該接着剤の部分塗工以外の部分に、孔が設けられていることを特徴とする、チューブ容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記外層は、150μm以上の厚さであることを特徴とする、請求項1に記載のチューブ容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記内層は、120μm以下の厚さであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のチューブ容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記内層には、プラスチックフィルムに無機化合物のガスバリア層を設けた、ガスバリアフィルム層を有することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の、チューブ容器である。
本発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能である。
また請求項2に記載の発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能である。
とくにチューブ容器の外層の厚さが150μm以上であることにより、内容物取出しにおいてチューブ容器胴部外側からの押圧後、外層自体の剛性によって反発することがより確実に行なうことが可能である。
また請求項3に記載の発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能である。
とくにチューブ容器の内層の厚さが120μm以下であることによって、内容物取出しにおいてチューブ容器胴部の外側からの押圧後、外層自体の剛性によって反発回復することがなく、内容物の減少に追随した、内層の体積の減少をより確実にすることが可能である。
また請求項4に記載の発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能であって、とくに内容物の劣化をより強力に防止することが可能な、チューブ容器を提供することが可能である。
以下、本発明を図1〜図8を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によってのみ限定されるものである。
図1は本発明に係るチューブ容器の一実施態様を説明するための、外観斜視模式図である。
本発明によるチューブ容器(100)は、積層体からなる円筒を胴部(1)として、円筒の一方の端部(10)には、成形品からなる肩部(2)および口部(3)が一体で設けられ、口部(3)はキャップ(4)の結合によって密閉可能である。
また、胴部(1)円筒の、他の一方の端部(20)は、内容物を充填してのちヒートシール(6)によってチューブ容器(100)を密閉することが可能である。また胴部(1)には、孔(5)が設けられている。
チューブ容器(100)に収納された内容物は、キャップ(4)を口部(3)からはずした後、胴部(1)を外側から押圧することによって、口部(3)から絞り出して取り出すことが可能である。
図1に示すように、キャップ(4)はまた、底になる面を平面として、チューブ容器(100)を支える機能を有し、チューブ容器(100)全体を倒立した状態で、自立可能にすることができる。
本発明によるチューブ容器(100)において、肩部(2)、口部(3)はチューブ容器(100)の胴部(1)の一方の端部(10)に一体に設けられており、たとえばポリエチレン樹脂のコンプレッション成型などの方法で実現可能である。
またキャップ(4)と口部(3)の結合の方式は、螺合方式でも可能であり、嵌合方式でも可能であって、デザイン、使い勝手、内容物などを勘案して、適宜選択することができる。
図2は本発明に係るチューブ容器の一実施態様を説明するための、胴部の水平断面模式図である。
胴部(1)は積層体からなり、積層体は内層(8)と外層(7)から構成されており、内層(8)と外層(7)とは、接着剤の部分塗工(11)によって連続している。
一方、内容物(9)は内層(8)によって形成された円筒の内部に収容される。また、外層(7)には、外層(7)を貫通して孔(5)が設けられており、外気が外層(7)と内層(8)の間に入りこむことを可能にしている。
本発明において、内層(8)はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することによって構成される。
内層(8)は円筒形の胴部(1)の内側にあって、内容物(9)を収納するとともに、チューブ容器(100)の胴部(1)の外側から押圧して、内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形するが、内層(8)の変形は不可逆であって、繰り返しの押圧によって徐々に内層(8)の円筒形の体積を減じる。
押圧はたとえば手指によって行なうことができる。押圧によって内容物(9)が絞りだされた後に、チューブ容器(100)の口部(3)にキャップ(4)を結合して密封することができ、その後手指による押圧を解くことによって、外層(7)は反発、復元してチューブ容器(100)の原形にもどることが可能である。
すなわち、口部(3)にキャップ(4)を結合して密封することによって、口部(3)からの外気の逆流を防止する効果がある。また、内容物(9)取り出しの際に、内層(8)の円筒形は体積を減じるのに対して、外層(7)は、その都度反発、回復してチューブ容器(100)の原形にもどることが可能である。これは、外層(7)に設けられた孔(5)から、外気が外層(7)と内層(8)との間に入り込むことができるために可能になる。
また、われわれは鋭意検討を重ねた結果、内層(8)が120μm以下の厚さであるときに、その変形の不可逆性がより好適であることを見出した。すなわち、内層の変形に不可逆性により、キャップ(4)によって口部を封じることなく、口部(3)からのチューブ容器(100)内部への外気の逆流を回避できることを見出した。
また、本発明において、外層(7)はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することによって構成される。
外層(7)は円筒形の胴部(1)の中にあって、内層(8)の円筒を覆うとともに、チューブ容器(100)の胴部(1)外部から押圧して内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形するが、その変形は可逆であって、繰り返しの押圧によっても、その都度反発、復元して、体積を減じることはなく、チューブ容器(100)の原形を維持することができる。
また、われわれは鋭意検討を重ねた結果、外層(7)が150μm以上の厚さであると
きに、その変形の可逆性がより好適であることを見出した。すなわち、外層(7)の押圧による変形に対して、押圧が解かれた後には、外層(7)自身の剛性による反発によってチューブ容器(100)の外観の原形を維持することができる。
きに、その変形の可逆性がより好適であることを見出した。すなわち、外層(7)の押圧による変形に対して、押圧が解かれた後には、外層(7)自身の剛性による反発によってチューブ容器(100)の外観の原形を維持することができる。
このとき、外層(7)の反発による、チューブ容器(100)の外観の原形の維持が起きても、孔(5)からの外気の入り込みが可能であるために、内層(8)への影響は回避することができる。
図3は本発明に係るチューブ容器の一実施態様、および使用状態を説明するための、斜視透視模式図である。
ここに示す図3においては、キャップ(4)は口部(3)に結合して口部(3)を閉じられ、密封された状態にしたものである。
前述したように、内層(8)は円筒形の胴部(1)の中にあって、内容物(9)を収納するとともに、チューブ容器(100)外部から押圧して内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形するが、その変形は不可逆であって、繰り返しの押圧によって徐々に変形し、内層(8)の円筒形の体積を減じる。
この変形の不可逆性は、口部(3)を閉じることによって内層(8)内部への外気の逆流を防止することによって生じるものであるが、口部(3)を閉じる場合以外でも前述のように、内層(8)が120μm以下の厚さであるときに、その変形の不可逆性がより好適であることによっても実現できる。
一方、外層(7)は、チューブ容器(100)外側から押圧して、内容物(9)を絞り出した後には、その都度反発、復元して、体積を減じることはない。
これは外層(7)には、外層(7)を貫通する孔(5)が設けてあるため、孔(5)から外気が外層(7)と内層(8)との間に入り込むことが可能で、内層(8)の円筒形は、図中の矢印のように外気の圧力があるために、変形を維持することが可能である。
このように、内容物(9)の繰り返しの絞り出しによって、内層(8)の円筒形は、徐々に変形してその体積を減じる。
内層(8)が、内容物(9)を絞り出した量に同じく、その体積を減じることは、口部(3)からの、内層(8)の円筒形への空気の逆流を防止することができ、内容物(9)の乾燥を防止し、酸素、湿度などによる劣化を防止することが可能になり、チューブ容器(100)として好都合である。
図4は本発明に係るチューブ容器の一実施態様、および使用状態を説明するための、胴部の水平断面模式図である。
前述したように、本発明において、内層(8)はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することによって構成される。
内層(8)は円筒形の胴部(1)の内側にあって、内容物(9)を収納するとともに、チューブ容器(100)の胴部(1)外側から押圧して内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形する。
変形に際しては、外層(7)に設けられた孔(5)から、外気が外層(7)と内層(8)との間に流入することが可能であるために、外層(7)は押圧後、円筒形に復元するのに対し、内層(8)は押圧による変形を維持したまま、留まることが可能である。
その変形は不可逆であって、繰り返しの押圧によって徐々に変形し、内層(8)の円筒形の体積を減じる。内容物(9)の絞り出しの量が、すなわち内層(8)の円筒形の体積の減少量である。
このように内層(8)は、繰り返しの押圧によって変形し、反発、復元することがない機械的剛性を求められるのであって、それを可能とする、積層体の材質、厚さを設計する必要がある。また、内層(8)が120μm以下の厚さであるときに、その変形の不可逆性がより好適であることは前述したとおりである。
また、本発明において、外層(7)はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することによって構成される。
外層(7)は、円筒形の胴部(1)にあって、内層(8)の円筒を覆うとともに、チューブ容器(100)の胴部(1)外側から押圧して内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形するが、その変形は可逆であって、胴部外側からの繰り返しの押圧によってもその都度反発、復元してチューブ容器(100)の原形を維持することが可能で、体積を減じることはない。
すなわち外層(7)は、繰り返しの押圧によっても反発、復元することができる機械的剛性を有するものであって、それが可能になるだけの、積層体の材質、厚さを設計する必要がある。また、外層(7)が150μm以上の厚さであるときに、その変形の可逆性がより好適であることは前述したとおりである。
また外層(7)が繰り返しの押圧によっても反発、復元してチューブ容器(100)の原形を維持することが可能であることは、チューブ容器(100)の外観を美しく保つことが可能になると同時に、胴部(1)が折れ曲がったり、内容物(9)が偏在するなどの原因で、チューブ容器(100)の自立性が損なわれることを防止することに効果的である。
図5は本発明に係るチューブ容器を構成する、積層体を説明するための、部分断面模式図である。
本発明によるチューブ容器(100)は、2重容器であって、チューブ容器(100)の胴部(1)を構成する積層体(12)は、外層(7)および内層(8)とから成る。また両者は、全面に渡って接着されるのではなく、接着剤の部分塗工(11)によって、一部分が接着された状態で積層されている。
内層(8)はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することによって構成される。一方外層(7)はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することによって構成される。
外層(7)には、接着剤の部分塗工(11)以外の部分に、孔(5)が設けられている。また、孔(5)は外層(7)を貫通して設けられているのであって、外気はこの孔(5)によって、外層(7)と内層(8)の間に入り込むことが可能になる。
図6は、本発明に係るチューブ容器を構成する、積層体、とくに内層と外層との間の接着材の部分塗工例を説明するための、平面模式図である。
ここに示す平面図の例において、本発明によるチューブ容器(100)の胴部(1)を構成する、積層体(12)は、矩形を形作っているのであって、その両端部は接着剤の部分塗工(11)が、チューブ容器縦方向に設けてある。
すなわち、この矩形を丸めて円筒形として、チューブ容器の胴部(1)を形作る場合には、そのつなぎ目はヒートシールによって接続され、外層(7)と内層(8)は接着剤の部分塗工(11)の部分で連続しており、互いに固定されている。
また接着剤の部分塗工(11)以外の領域においては、外層(7)と内層(8)とは、重なり合うだけで固定されていないため、円筒形の胴部(1)を形成してチューブ容器(100)になった後に、内容物の絞り出しによって、内層(8)と外層(7)の間に、孔(5)を通して外気が入り込むことが可能となる。
ここに示す平面図の例においては、接着剤の部分塗工(11)は両端部においてチューブ縦方向に長く伸びた形状であるが、内層(8)と外層(7)とを固定することができ、また内層(8)と外層(7)の間に、外気が入り込むことを可能にする限りにおいて、接着剤の部分塗工(11)の形状はここに示す例の限りではない。すなわち、接着剤の部分塗工(11)は、接着剤のパターン塗工によっても可能であり、たとえば印刷機などを用いて、接着剤のパターン塗工、積層を可能にして、より生産性に優れた内層、外層からなる2重容器の実現が可能である。
また、孔(5)は、積層体(12)の接着剤の部分塗工(11)以外の部分に設けてあるが、内容物の絞り出しによって、内層(8)と外層(7)の間に、外気が入り込むことが可能である限りにおいて、その位置は、ここに示す限りではない。また、孔(5)はチューブ容器(100)の表裏のうち、一方にのみ設けてもよく、表裏両方に設けるのでもよい。
図7は、本発明に係るチューブ容器、とくに内層と外層との間の接着剤の、部分塗工例を説明するための、斜視透視模式図である。
すなわちここに示す例においては、チューブ容器(100)の胴部(1)の円筒形の接合部分(13)に、接着剤の部分塗工(11)が、チューブ容器(100)の縦方向に設けられているのであって、この部分で外層(7)と内層(8)とは連続し、互いに固定されている。
また、円筒形の成型は、接合部分のヒートシールによって実現可能である。したがってここに示す例においては、チューブ容器(100)の接着剤の部分塗工(11)と、接合部分(13)のヒートシールとは同位置となる。
図8は、本発明に係るチューブ容器、とくに内層と外層との間の接着剤の、部分塗工の他の例を説明するための、斜視透視模式図である。
ここに示す例では、接着剤の部分塗工(11)は、チューブ容器(100)の縦方向のみならず、胴部(1)の他の一方の端部(20)にチューブ容器(100)横方向にも設けてある。
これによって胴部(1)の他の一方の端部(20)において内層(8)と外層(7)の
接着を確実にして、対向する内層の内側同士のヒートシールとあいまって、胴部(1)の他の一方の端部(20)の密閉の効果を、より強固にすることが可能である。
接着を確実にして、対向する内層の内側同士のヒートシールとあいまって、胴部(1)の他の一方の端部(20)の密閉の効果を、より強固にすることが可能である。
また接着剤の部分塗工(11)以外の領域においては、外層(7)と内層(8)とは重なり合うだけで固定されていないため、円筒形の胴部(1)を形成してチューブ容器(100)になった後に、内容物の絞り出しによって、内層(8)と外層(7)との間に、孔(5)を通して外気が入り込むことが可能となる。
また前述したように、本発明においては、内層(8)は円筒形の胴部(1)の内側にあって、内容物(9)を収納するとともに、チューブ容器(100)外部から押圧して内容物(9)を絞り出す際には、その押圧によって変形する。
内層(8)の円筒形は繰り返しの押圧によって徐々に変形し、内層(8)の円筒形の体積を減じる。すなわち、内層(8)には、円筒形の胴部(1)に対しての外力に対して、不可逆に変形することが求められる。
一方、外層(7)は、チューブ容器(100)の胴部(1)外側から押圧して、内容物を絞り出した後には、その都度反発、復元して、体積を減じることはない。これは外層(7)には、外層(7)を貫通する孔(5)が設けてあるため、孔(5)から外気が外層(7)と内層(8)との間に入り込むことが可能で、内層(8)の円筒形は、外気の圧力があるために、変形が維持される。このように、内容物(9)の繰り返しの絞り出しによって、内層(7)の円筒形は、徐々に変形してその体積を減じる。
内層(8)が、内容物(9)を絞り出した量に同じく、その体積を減じることは、口部からの、内層(8)の円筒形への外気の逆流を防止することができ、内容物(9)の乾燥を防止し、酸素、湿度などによる劣化を防止することが可能になる。
さらに、内層(8)の層構成には、プラスチックフィルムに無機化合物のガスバリア層を設けた、ガスバリアフィルム層を設けることが可能であって、内容物の酸素、湿度などによる劣化を防止して、保存性を更に高めることが可能である。
ガスバリア層には、たとえばアルミニウム箔などの金属箔、あるいはプラスチックフィルムに金属蒸着したフィルムを用いることができる。
しかし用途によって、アルミニウム箔などの金属箔を用いることが適当ではない場合には、プラスチックフィルムにガスバリア層を設けた、ガスバリアフィルムを用いることができる。
ガスバリアフィルムの場合、ガスバリア層は無機化合物の蒸着層、コーティング層で構成することができ、プラスチックフィルムにアンカーコートを設けた後、蒸着層、コーティング層を順次設けることができる。
ガスバリアフィルムのアンカーコート層には、例えばウレタンアクリレートを用いることができる。アンカーコート層の形成には、樹脂を溶媒に溶解した塗料をグラビアコーティングなど印刷手法を応用したコーティング方法を用いるほか、一般に知られているコーティング方法を用いて塗膜を形成することができる。
蒸着層を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を真空蒸着法を用いて、アンカーコート層を設けたプラスチックフィルム上にコーティングし、真空蒸着法による無機化合物層を形成することができる。このとき、蒸着層の厚みは15nm〜30n
mが良い。
mが良い。
真空蒸着法によるコーティング層の上に、さらにウエットコーティングによるコーティング層を形成することができる。
その具体的な方法としては、水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してウエットコーティング法による無機化合物層を形成し、無機化合物のコーティング層とすることができる。このときコーティング剤にはシランモノマーを添加しておくことによってアンカーコート層との密着の向上を図ることができる。
無機化合物層は真空蒸着法による塗膜のみでもガスバリア性を有するが、ウエットコーティング法による無機化合物のコーティング層を真空蒸着法による無機化合物層である蒸着層に重ねて形成し、ガスバリア層とすることができる。このプラスチックフィルム上にガスバリア層を設けたものが、ガスバリアフィルムである。
これら2層の複合により、真空蒸着法による無機化合物層とコーティング法による無機化合物層との界面に両層の反応層を生じるか、或いはコーティング法による無機化合物層が真空蒸着法による無機化合物層に生じるピンホール、クラック、粒界などの欠陥あるいは微細孔を充填、補強することで、緻密構造が形成される。
その結果、ガスバリアフィルムは高いガスバリア性、耐湿性、耐水性を実現するとともに、変形に耐えられる可撓性を有するため、包装容器、とくにチューブ容器としての適性も具備することができる。
また無機化合物を蒸着、コーティングしたガスバリアフィルムの場合には、金属を用いていないことから、金属探知機などの検査に対する適性にも利点を有する。
そのほか、本発明によるチューブ容器を構成する他の要素について、個々に具体的な説明を加える。
(プラスチックフィルム)
積層体を構成することのできる、プラスチックフィルムは高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用できる。
積層体を構成することのできる、プラスチックフィルムは高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用できる。
これらのプラスチックフィルムは、用途に応じて単独あるいは積層して、適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
(シーラント層)
シーラント層は、図1に示すヒートシール(6)、積層体で胴部の円筒形を形成する際の接合部分(13)のヒートシール、および胴部(1)の他の一方の端部(20)のヒートシールなどに用いられる。
シーラント層は、図1に示すヒートシール(6)、積層体で胴部の円筒形を形成する際の接合部分(13)のヒートシール、および胴部(1)の他の一方の端部(20)のヒートシールなどに用いられる。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(
MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
シーラント層の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、積層体表面に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネートによって積層することによって、積層体のチューブ容器内側表面にシーラント層を形成することも可能である。
この場合のラミネートには、たとえばプラスチックフィルム基材層とシーラント層の間に、接着剤層を設けて積層することができる。この接着は、たとえばドライコーティング法によって積層体の各層を接着、積層することができる。
シーラント層は、熱および圧力を加えて溶着して接着させるものであり、胴部(1)の円筒形を形成する際の接合部分(13)に用いる。あるいはチューブ容器(100)を充填した後に密閉する際には、円筒形端部のシーラント層同士を対向させて重ね、ヒートシールすることによって密閉することができる。したがってシーラント層は、少なくともチューブ容器(100)の胴部(1)を構成する積層体の、最も内側の表面、および最も外側の表面に設ける。
(接着剤層)
本発明によるチューブ容器(100)は、接着剤の部分塗工(11)によって、胴部の積層体(12)が構成されている。接着剤の材料としては、接着強度や、内容物に対しての要求品質を満たす限りにおいて特段の制限を加えるものではないが、たとえば、ポリエステル−イソシアネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂などを用いることができる。
本発明によるチューブ容器(100)は、接着剤の部分塗工(11)によって、胴部の積層体(12)が構成されている。接着剤の材料としては、接着強度や、内容物に対しての要求品質を満たす限りにおいて特段の制限を加えるものではないが、たとえば、ポリエステル−イソシアネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂などを用いることができる。
また接着剤の部分塗工(11)は、その形成方法について限定を加えるものではないが、たとえば印刷機を用いてパターンを形成して、部分塗工することが可能である。積層の方法については、ドライラミネーション、あるいはノンソルベントラミネーションなどの方法を用いることができる。
(印刷層)
印刷層は商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報を、チューブ容器(100)の外側から見える層に印刷によって設けることができる。そのための基材となるフィルム層には、たとえば前述のプラスチックフィルムから選択して用いることができる。印刷層は、プラスチックフィルム層およびインキ層からなる。
印刷層は商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報を、チューブ容器(100)の外側から見える層に印刷によって設けることができる。そのための基材となるフィルム層には、たとえば前述のプラスチックフィルムから選択して用いることができる。印刷層は、プラスチックフィルム層およびインキ層からなる。
印刷方法、および印刷インキには特に制約を設けるものではないが、既知の印刷方法の中からプラスチックフィルムへの印刷適性、色調などの意匠性、密着性、またたとえば内容物が食品の場合には、食品容器としての安全性などを考慮すれば、適宜選択して使用することができる。
印刷方法は、たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法。インクジェット印刷法などを用いることができる。中でもグラビア印刷法は、生産性や絵柄の高精細度において好ましく用いることができる。また印刷層には絵柄印刷層のほか、下地となるベタ印刷層を設けることもでき
る。
る。
このように、本発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能である。
以下本発明を、実施例1〜実施例3、および比較例1によって更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によってのみ限定されるものである。
<実施例1>
下記の仕様のチューブ容器を作成し、内容物として歯磨きペーストを充填して、チューブ入り歯磨きとして試験体とした。
下記の仕様のチューブ容器を作成し、内容物として歯磨きペーストを充填して、チューブ入り歯磨きとして試験体とした。
(形状及び寸法)
胴部は直径40mm、長さ133mmとした。
肩部、及び口部は、ポリエチレン樹脂をもちいたコンプレッション成型で胴部と一体に設けた。
胴部は直径40mm、長さ133mmとした。
肩部、及び口部は、ポリエチレン樹脂をもちいたコンプレッション成型で胴部と一体に設けた。
(層構成)
胴部外層:総厚は200μm。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚90μm。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂
胴部外層:総厚は200μm。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚90μm。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂
(接着剤の部分塗工)
図6に示すように、チューブ容器縦方向の両端部に幅5mmで設けた。
接着剤は、ポリウレタン系2液硬化型を用いた。
図6に示すように、チューブ容器縦方向の両端部に幅5mmで設けた。
接着剤は、ポリウレタン系2液硬化型を用いた。
(孔)
胴部を構成する積層体外層に、チューブ容器の表裏2箇所に設けた。
胴部を構成する積層体外層に、チューブ容器の表裏2箇所に設けた。
<実施例2>
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
(層構成)
胴部外層:総厚は150μmより薄い。この部分が実施例1と異なる。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚90μm。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂。
胴部外層:総厚は150μmより薄い。この部分が実施例1と異なる。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚90μm。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂。
<実施例3>
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
(層構成)
胴部外層:総厚は200μm。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚120μmより厚い。この部分が実施例1と異なる。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂。
胴部外層:総厚は200μm。
ポリエチレン樹脂/乳白ポリエチレンフィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルム
胴部内層:総厚120μmより厚い。この部分が実施例1と異なる。
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン樹脂。
<比較例1>
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
実施例1とは層構成が異なる、その他は実施例1と同様である。
(層構成)
胴部は、2重容器ではなく、アルミニウム箔層を含む、既存品のラミネートチューブである。この部分が実施例1と異なる。
胴部は、2重容器ではなく、アルミニウム箔層を含む、既存品のラミネートチューブである。この部分が実施例1と異なる。
(評価項目)
内容物の歯磨きを絞りだしてのち、キャップをしてから、押圧した手を離す場合と、キャップをせずに、押圧した手を離す場合の2種の場合について、下記項目を目視にて観察、評価した。
内容物の歯磨きを絞りだしてのち、キャップをしてから、押圧した手を離す場合と、キャップをせずに、押圧した手を離す場合の2種の場合について、下記項目を目視にて観察、評価した。
使用中のチューブ容器の胴部の変形。
評価基準は下記のとおりである。
大きな変化が見られないもの:〇
変形が見られたもの:△
変形が大きいもの:× とした。
評価基準は下記のとおりである。
大きな変化が見られないもの:〇
変形が見られたもの:△
変形が大きいもの:× とした。
使用中のチューブ容器内への外気の逆流。
評価基準は下記のとおりである。
逆流なし:〇
逆流あり:× とした。
評価基準は下記のとおりである。
逆流なし:〇
逆流あり:× とした。
キャップをしてから押圧した手を離す場合の評価結果を表1に示す。
キャップをせずに押圧した手を離す場合の評価結果を表2に示す。
表1に示す評価結果から明らかなように、キャップをしてから押圧した手を離す場合においては、外気の逆流は実施例1〜実施例3、比較例1のすべてについて逆流は見られなかった。これは、キャップをしてから押圧した手を離すことが、すなわち逆流をしない手立てを講じて後、押圧した手を離すことであるから、いずれも〇評価の良好な結果となっている。
次に、表1に示す評価結果から胴部外観の変形について考察を加える。
実施例1においては大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
実施例1においては大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
実施例2については、変形が認められ△評価である。これは、外層の総厚が150μmより小さいために、剛性が相対的に小さく、反発、復元力に不足があったことに起因すると思われる。変形があることによって、自立性にも自立しない場合があるなど、支障をきたしている結果である。
実施例3については、大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
比較例1については、変形が大きく、結果自立性もない結果となり、×評価である。これは、比較例1は、胴部の構成がアルミニウム箔層を含む、既存品のラミネートチューブであるため、デッドホールド性によって、胴部の変形が大きく、したがって自立性が失われる結果となったと考えられる。
次に、表2に示す評価結に関して、個々の例について考察を加える。
実施例1については、胴部外観の変形に関しては、大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
実施例1については、胴部外観の変形に関しては、大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
一方、内層の総厚は90μmであって、薄いために反発、復元の力が働かなかったため、絞り出したときの外力による変形が不可逆であって、外層と内層との間に外気が侵入して内層は絞り出すにしたがって、その体積を減じていたと考えられる。そのため外気の逆流が見られず、〇評価になっていることによっても裏付けられる。
実施例2については、胴部外観の変化については、変形が見られ、△評価となっている。これは実施例2においては、外層の総厚が150μmより小さいために、反発、復元の力が充分に働かなかったためと考えられる。このため、自立性も妨げられる結果となった。
一方、内層の総厚は90μmであって、薄いために反発、復元の力が働かなかったため、絞り出したときの外力による変形が不可逆であって、外層と内層との間に外気が侵入して、内層は絞り出すにしたがってその体積を減じていたと考えられる。これは外気の逆流が見られず、〇評価になっていることによっても裏付けられる。
実施例3については、胴部外観の変形に関しては、大きな変化がなく〇評価である。これは、外層の総厚が200μmであって、剛性があり、反発、復元力に富むことに起因すると思われる。
一方、内層の総厚は120μmより厚いために、反発、復元の力が働らき、絞り出したときの外力による変形が可逆であって、絞り出したあとの復元時において外気の口部からの逆流が発生し、×評価である。
比較例1については、胴部外観の変形に関しては、大きな変化が見られ、結果自立性もない結果となり、×評価である。これは、比較例1は、胴部の構成がアルミニウム箔層を含む、既存品のラミネートチューブであるため、デッドホールド性によって、胴部の変形が大きく、したがって自立性が失われる結果となったと考えられる。
また既存品のラミネートチューブであるため、反発、復元の力が働かなかったため、絞り出したときの外力による変形が不可逆であって、外気の逆流は見られない。したがって気の逆流については、〇評価になっている
全体を見ると、実施例1においてはいずれの場合においても、いずれの評価項目においても〇評価であった。
全体を見ると、実施例1においてはいずれの場合においても、いずれの評価項目においても〇評価であった。
また比較例1については胴部外観の変形において、×評価であって自立性も損なわれる結果となった。
すなわち、キャップをしてから押圧していた手を離す場合、およびキャップをせずに押圧していた手を離す場合の両方において、比較例1は胴部外観の変形が大きい結果となった。
このように、本発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能であることを検証することができた。
このように、本発明によれば、内容物の絞り出しによる、外観面での変形を防止でき、口部からの空気の逆流を防止でき、かつ容器全体の自立性を損なうことのない、チューブ容器を提供することが可能であることを検証することができた。
1・・・胴部
2・・・肩部
3・・・口部
4・・・キャップ
5・・・孔
6・・・ヒートシール
7・・・外層
8・・・内層
9・・・内容物
10・・・一方の端部
11・・・接着剤の部分塗工
12・・・積層体
13・・・接合部分
20・・・他の一方の端部
100・・・チューブ容器
2・・・肩部
3・・・口部
4・・・キャップ
5・・・孔
6・・・ヒートシール
7・・・外層
8・・・内層
9・・・内容物
10・・・一方の端部
11・・・接着剤の部分塗工
12・・・積層体
13・・・接合部分
20・・・他の一方の端部
100・・・チューブ容器
Claims (4)
- 積層体からなる円筒を胴部として、円筒の一方の端部には、成形品からなる肩部および口部が一体で設けられ、口部はキャップの嵌め合わせによって密閉可能であり、
円筒の他の一方の端部は、内容物を充填してのち、ヒートシールして密閉することが可能な、チューブ容器であって、
該積層体は、内層と外層から構成されており、
該内層はプラスチック層、紙層、アルミニウム箔層の単体、あるいはそれらのうちの、一以上を含んで積層することにより構成され、
該外層はプラスチック層、もしくは紙層の単体、あるいはそれらのうちの、少なくともどちらかを含んで積層することにより構成され、
該内層と該外層の間は、接着剤の部分塗工によって積層されており、
該外層には、該接着剤の部分塗工以外の部分に、孔が設けられていることを特徴とする、チューブ容器。 - 前記外層は、150μm以上の厚さであることを特徴とする、請求項1に記載のチューブ容器。
- 前記内層は、120μm以下の厚さであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のチューブ容器。
- 前記内層には、プラスチックフィルムに無機化合物のガスバリア層を設けた、ガスバリアフィルム層を有することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の、チューブ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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