JP2018069197A - 往復動ポンプの運転用コントローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転モードの切替機能によって送水管P中の処理水PWに塩素Sを注入する塩素注入量制御用、又は攪拌機3を備えた混和池MPに貯留される凝集剤含有原水FWに凝集剤Cを注入する凝集剤注入量制御用の往復動ポンプ2に兼用可能に設け、塩素注入量制御用では、演算部が外部計測機器から入力される計測値に基づき演算処理し、処理水PWに適量の塩素Sを注入する様に往復動ポンプ2を運転させて水道水Wの塩素濃度を目標値に保持し、凝集剤注入量制御用では、同様に演算部が外部計測機器から入力される計測値に基づき演算処理し、凝集剤含有原水FWに適量の凝集剤Cを注入する様に往復動ポンプ2を運転させると共に攪拌機3の回転速度を制御し、凝集剤Cを凝集剤含有原水RF中に均一に分散させて凝集沈殿を促進させる。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明では、調節計を用いることなく、塩素注入量制御と凝集剤注入量制御のいづれにも使用可能な往復動ポンプの運転用コントローラを提供することを目的としている。
又、請求項2に係る発明のものは、攪拌機を備えた混和池に貯留される原水に凝集剤を注入する凝集剤注入量制御用の往復動ポンプのコントローラであって、該コントローラは、その入力側に、原水を混和池へ供給する導水管に設置した原水の流量を計測する流量計及び原水の濁度を計測する濁度計と、混和池に設置した凝集剤含有原水の凝集剤濃度を計測する凝集剤濃度計、凝集剤含有原水の温度を計測する水温計及び凝集剤含有原水の水素イオン濃度を計測するPH計とを接続し、出力側に往復動ポンプの駆動モータと攪拌機モータの回転数を制御するインバータを接続し、コントローラ内には、濁度計からコントローラに入力された濁度を凝集剤注入率に演算する薬液注入率演算部と、前記凝集剤注入率に流量計からコントローラに入力された原水流量を乗算して凝集剤注入量を算出する薬液注入量演算部と、コントローラに予め入力された往復動ポンプの最大吐出量に対する前記凝集剤注入量の割合で表されるポンプ駆動率を算出し、該ポンプ駆動率がコントローラに予め入力された設定ポンプ駆動率より高いか低いかを判別し、高い場合は前記駆動モータを連続運転させ、低い場合は前記駆動モータを間欠運転させるポンプ作動方法判別部と、コントローラに入力された凝集剤濃度計からの凝集剤濃度、水温計からの水温及びPH計からの水素イオン濃度と、コントローラに予め入力された実験式とに基づいて凝集剤攪拌に最適なモータ回転数を演算し、該モータ回転数に対応するモータ回転数信号を前記インバータに出力する攪拌速度演算部とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明のものは、上記の塩素注入量制御用の往復動ポンプの運転用コントローラと凝集剤注入量制御用の往復動ポンプの運転用コントローラに兼用可能に設けたことを特徴とする。
その処理水への塩素注入量の制御にあたっては、送水管の管長、口径、処理水の流速、各外部計測機器(流量計、処理水塩素計、水道水塩素計)の測定位置による測定時間のずれなど測定現場毎に異なる諸条件に対応すべく最適な制御を、フィードフォワードのみの制御、フィードバックのみの制御、フィードフォワードとフィードバックの併用制御から選択し、その選択された制御でこの制御に必要な各外部計測機器からの各計測信号値を演算処理し、この処理に基づいて処理水に適量の塩素を注入する様に往復動ポンプを運転させることができるので、水道水の塩素濃度を目標値に保持させることができる。
しかも、往復動ポンプの運転では、塩素注入量が極端に少ない場合でも、往復動ポンプを間欠的に運転させて確実に極小量の塩素を注入できる。
しかも、凝集剤注入量が極端に少ない場合でも、往復動ポンプを間欠的に運転させて確実に極小量の凝集剤を注入できる。
そのうえ、凝集剤を凝集剤含有原水中に均一に分散させて懸濁物質に一様に吸着させて迅速な凝集沈殿を促進させる攪拌機の攪拌翼の攪拌(回転)速度の制御をも往復動ポンプの運転用コントローラで行える様にして往復動ポンプと攪拌機を一括的にして効率的に制御できる。
本発明に係る往復動ポンプの運転用コントローラ1は、該コントローラ1に備えられた運転モードの切替機能によって、送水管Pを通流する処理水PWにタンクT1内に貯留した次亜塩素酸ナトリウム(以下、塩素とも称する。)Sを注入する塩素注入量制御用、及び、攪拌機3を備えた混和池MPに貯留される原水RWにタンクT2内に貯留した凝集剤(硫酸バンドやポリ塩化アルミニウム)Cを注入する凝集剤注入量制御用の往復動ポンプ2に兼用可能に設けられている。
フィードバック演算部BAは、上記目標塩素濃度と水道水塩素計M2からコントローラ1に入力された水道水塩素濃度との偏差に基づいてPID演算する。
尚、図3、4において混和池MPに設置した凝集剤濃度計FM、水温計WM、PH計HMは説明の便宜上、一基の外部計測機器FM、WM、HMとして図示している。
そして、薬液注入量演算部RAでは、薬液注入率演算部IAで算出された凝集剤注入率に流量計F1からコントローラ1に入力された原水流量を乗算して凝集剤注入量を算出する。
ポンプ作動方法判別部DAでは、コントローラ1に予め入力された往復動ポンプ2の最大吐出量に対する上記凝集剤注入量の割合で表されるポンプ駆動率を算出し、該ポンプ駆動率がコントローラ1に予め入力された設定ポンプ駆動率より高いか低いかを判別する。
2 往復動ポンプ
3 攪拌機
3a 攪拌機モータ
3b インバータ
FA フィードフォワード演算部
BA フィードバック演算部
IA 薬液注入率演算部
RA 薬液注入量演算部
DA ポンプ作動方法判別部
SA 攪拌速度演算部
P 送水管
Pa 塩素注入箇所
F 流量計
F1 流量計
M1 処理水塩素計
M2 水道水塩素計
TM 濁度計
FM 凝集剤濃度計
WM 水温計
HM PH計
P1 導水管
MP 混和池
PW 処理水
W 水道水
S 塩素
RW 原水
FW 凝集剤含有原水
C 凝集剤
Claims (3)
- 送水管を通流する処理水に塩素を注入する塩素注入量制御用の往復動ポンプのコントローラであって、該コントローラは、その入力側に、送水管の塩素注入箇所より上流に設置した処理水の流量を計測する流量計及び処理水の塩素濃度を計測する処理水塩素計と、送水管の塩素注入箇所より下流に設置した処理水に塩素が注入されて成る水道水の塩素濃度を計測する水道水塩素計を接続し、出力側に往復動ポンプの駆動モータを接続し、コントローラ内には、該コントローラに予め入力された目標塩素濃度と処理水塩素計からコントローラに入力された処理水塩素濃度との偏差を演算するフィードフォワード演算部と、前記目標塩素濃度と水道水塩素計からコントローラに入力された水道水塩素濃度との偏差に基づいてPID演算するフィードバック演算部と、フィードフォワード演算部で演算された演算値とフィードバック演算部で演算された演算値のいずれか一方を用いて処理水の水量に対する塩素注入量の割合を演算するか、又は、フィードフォワード演算部とフィードバック演算部で演算された各演算値の加算値を用いて処理水の水量に対する塩素注入量の割合を演算する薬液注入率演算部と、該薬液注入率演算部で算出された塩素注入率に流量計からコントローラに入力された処理水流量を乗算して塩素注入量を算出する薬液注入量演算部と、コントローラに予め入力された往復動ポンプの最大吐出量に対する前記塩素注入量の割合で表されるポンプ駆動率を算出し、該ポンプ駆動率がコントローラに予め入力された設定ポンプ駆動率より高いか低いかを判別し、高い場合は前記駆動モータを連続運転させ、低い場合は前記駆動モータを間欠運転させるポンプ作動方法判別部を備えたことを特徴とする往復動ポンプの運転用コントローラ。
- 攪拌機を備えた混和池に貯留される原水に凝集剤を注入する凝集剤注入量制御用の往復動ポンプのコントローラであって、該コントローラは、その入力側に、原水を混和池へ供給する導水管に設置した原水の流量を計測する流量計及び原水の濁度を計測する濁度計と、混和池に設置した凝集剤含有原水の凝集剤濃度を計測する凝集剤濃度計、凝集剤含有原水の温度を計測する水温計及び凝集剤含有原水の水素イオン濃度を計測するPH計とを接続し、出力側に往復動ポンプの駆動モータと攪拌機モータの回転数を制御するインバータを接続し、コントローラ内には、濁度計からコントローラに入力された濁度を凝集剤注入率に演算する薬液注入率演算部と、前記凝集剤注入率に流量計からコントローラに入力された原水流量を乗算して凝集剤注入量を算出する薬液注入量演算部と、コントローラに予め入力された往復動ポンプの最大吐出量に対する前記凝集剤注入量の割合で表されるポンプ駆動率を算出し、該ポンプ駆動率がコントローラに予め入力された設定ポンプ駆動率より高いか低いかを判別し、高い場合は前記駆動モータを連続運転させ、低い場合は前記駆動モータを間欠運転させるポンプ作動方法判別部と、コントローラに入力された凝集剤濃度計からの凝集剤濃度、水温計からの水温及びPH計からの水素イオン濃度と、コントローラに予め入力された実験式とに基づいて凝集剤攪拌に最適なモータ回転数を演算し、該モータ回転数に対応するモータ回転数信号を前記インバータに出力する攪拌速度演算部とを備えたことを特徴とする往復動ポンプの運転用コントローラ。
- 請求項1記載の塩素注入量制御用の往復動ポンプの運転用コントローラと請求項2記載の凝集剤注入量制御用の往復動ポンプの運転用コントローラに兼用可能に設けたことを特徴とする往復動ポンプの運転用コントローラ。
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