JP2018066781A - 画像形成装置および色ずれ量演算プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の光センサを用いて主走査方向での色ずれ検出を行う。【解決手段】画像形成装置は、互いに異なる第1の色および第2の色の現像剤により形成された第1のパターン403,404および第2のパターン406,407を第1の方向に搬送する像担持体6と、像担持体に向けて光を照射し、該像担持体上の検出領域205からの反射光を受光する光センサ18と、光センサを通じて検出領域を通過する第1および第2のパターンの位置を検出し、該位置に基づいて第1および第2の色の色ずれ量を算出する算出手段17とを有する。第1および第2のパターンはそれぞれ、第1の方向に直交する第2の方向での位置が互いに異なる第1のパッチと第2のパッチを含む。算出手段は、光センサを通じて検出した第1および第2のパターンの第2の方向での位置を用いて該第2の方向での色ずれ量を算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、カラーレーザープリンタ、カラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置のうちタンデム型のものでは、中間転写ベルト(像担持体)に複数色のトナー(現像剤)により形成した複数の色ずれ検査画像(パッチ)と、中間転写ベルトの所定領域に照射した光の反射光を検出する光センサとを用いて色ずれを検出する。特許文献1には、中間転写ベルトによるトナーの搬送方向に直交する方向(主走査方向)の色ずれ検出を、トナー色ごとに形成した周期パターンの位置を光センサにより検出することで行う方法が開示されている。
特開2002−139880号公報
しかしながら、特許文献1に開示された色ずれ検出方法では、光センサは周期パターンの1周期分を一度に読み取る必要がある。このため、光センサの主走査方向での幅が周期パターンの1周期分以上必要であり、光センサが大型化する。
本発明は、小型の光センサを用いて主走査方向での色ずれ検出を行えるようにした画像形成装置を提供する。
本発明の一側面としての画像形成装置は、互いに異なる第1の色および第2の色の現像剤により第1のパターンおよび第2のパターンをそれぞれ形成する第1のパターン形成手段および第2のパターン形成手段と、第1および第2のパターン形成手段から第1の方向における互いに異なる位置に転写された第1および第2のパターンを第1の方向に搬送する像担持体と、像担持体に向けて光を照射し、該像担持体上の検出領域からの反射光を受光する光センサと、光センサを通じて検出領域を通過する第1および第2のパターンの位置を検出し、該位置に基づいて第1および第2の色の色ずれ量を算出する算出手段とを有する。第1および第2のパターンはそれぞれ、第1の方向に直交する第2の方向での位置が互いに異なる第1のパッチと第2のパッチを含む。算出手段は、光センサを通じて検出した第1および第2のパターンの第2の方向での位置を用いて該第2の方向での色ずれ量を算出することを特徴とする。
なお、画像形成装置のコンピュータに色ずれ量を算出する処理を実行させるコンピュータプログラムとしての色ずれ量演算プログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、上記のような第1および第2のパターンを設けることで、小型の光センサを用いて第2の方向での色ずれ量の算出(色ずれ検出)を行うことができる。
本発明の実施例である画像形成装置の構成を示す図。 実施例における光センサの構成例を示す図。 実施例における色ずれ検出処理に関わる構成を示すブロック図。 本発明の実施例1における色ずれ検査パターンを示す図。 実施例1における色ずれ検査パターンを読み取ることで得られる検出信号を示す図。 実施例1において得られる周期パッチ信号を示す図。 実施例1において得られる周期パッチ信号の逆正接演算信号を示す図。 本発明の実施例2である色ずれ検査パターンを示す図。 実施例2における色ずれ検査パターンを読み取ることで得られる検出信号を示す図。 実施例1,2で示した検出信号に含まれる高調波成分と色ずれ量算出誤差を説明する図。 実施例3における色ずれ検査パターンを示す図。 本発明の実施例4における色ずれ検査パターンを示す図。 実施例4における色ずれ検査パターンを読み取ることで得られる検出信号を示す図。 本発明の実施例5における色ずれ検出センサの構成を示す図。 実施例5における色ずれ検査パターンを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず、後述する実施例1〜5に共通する画像形成装置の実施例について図1を用いて説明する。図1において一部の参照符号の末尾に付加されたY,M,C,Bkは、その構成要素が現像剤としてのトナーの色であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応することを示す。ただし、本実施例の説明文においては、各色に対応する構成要素の説明を参照符号にY,M,C,Bkを付加することなくまとめて行う。
各色の帯電部1は、図中の細矢印方向に回転駆動する各色の感光ドラム2を一様に帯電する。各色の露光部3は、対応する感光ドラム2にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。現像部4は、現像バイアスを印加することで静電潜像にトナーを供給して感光ドラム2上に可視像としてのトナー像を形成する。現像部4および感光ドラム2により現像手段が構成される。
各色の一次転写ローラー5は、一次転写バイアスの印加により各色の感光ドラム2上のトナー像を像担持体である中間転写ベルト6に転写する。中間転写ベルト6は、駆動ローラー7によって太矢印方向に回転駆動されており、各色の感光体ドラム2から1つの中間転写ベルト6上にトナー像を重ねて転写することでカラー画像が形成される。
搬送ローラー8,9,10は、カセット20内の記録材を搬送路11に沿って二次転写ローラー12まで搬送する。二次転写ローラー12は、二次転写バイアスの印加により中間転写ベルト6上のトナー像(カラー画像)を記録材に転写する。記録材に転写されずに中間転写ベルト6に残ったトナーは、クリーニングブレード13により除去され、廃トナー回収容器14へと回収される。
トナー像が転写された記録材に対して定着部15において加熱および加圧が行われることで記録材に対してトナー像が定着し、該記録材は搬送ローラー16により装置外に排出される。
エンジン制御部(算出手段)17は、マイクロコンピュータを含み、画像形成装置の各種駆動制御やセンサを用いた制御等を行う。中間転写ベルト6のうち駆動ローラー7に巻き掛けられた部分に対向する位置(Z方向に離間した位置)には、光センサとしての色ずれ検出センサ18が設けられている。
次に、色ずれ検出センサ(以下、単にセンサという)18の構成例と該センサ18による読み取り領域である中間転写ベルト6上(像担持体上)の検出領域について、図2(a)〜(c)を用いて説明する。色ずれ検出に用いられるセンサ18には、鏡面反射光を検出するタイプと拡散反射光を検出するタイプとがある。
図2(a)は、中間転写ベルト(以下、単に転写ベルトという)6からの鏡面反射光を受光するセンサ18の構成例を、転写ベルト6の回転方向、すなわち転写ベルト6によるトナー像の搬送方向(第1の方向:X方向)から見て示している。光源201から発せられた発散光202のうち一部は転写ベルト6の表面で鏡面反射され、鏡面反射光203として受光部(受光素子)204に入射する。転写ベルト6上におけるセンサ18の検出領域205は、転写ベルト6上の鏡面反射領域である。
図2(b)および図2(c)は、転写ベルト6からの拡散反射光を受光するセンサ18の構成例を搬送方向から見て示している。センサ18からの検出信号のS/Nの低下を抑制するため、受光部204で受光する拡散反射光を制限するための遮光部材206を設けている。遮光部材206は光通過用の開口部206aを有する。
図2(b)は、光源側に開口部206aを設けた場合の構成例を示す。光源201から発せられた発散光202のうち開口部206aを通過した一部の制限光207は転写ベルト6の表面で拡散反射されて受光部204に入射する。このとき転写ベルト6上の検出領域205は、光源201からの制限光207が転写ベルト6に照射される領域である。
図2(c)は、受光部側に開口部208を設けた場合の構成例を示す。光源201から発せられた発散光202のうち一部が転写ベルト6の表面にて拡散反射されて拡散反射光となり、さらにその拡散反射光のうち開口部206aを通過した制限光束208が受光部204に入射する。転写ベルト6上における検出領域205は、開口部206aを通過する制限光208が転写ベルト6で拡散反射する領域である。
色ずれ検出時には、転写ベルト6上に色ずれ検査パターン209が形成される。センサ18は、転写ベルト6上の検出領域205を通過する色ずれ検査パターン206の反射特性に応じて変化(減少または増加)する受光部204での受光量に対応する検出信号を出力する。
なお、図2(a)〜(c)に示したセンサ18の構成は例であり、色ずれ検査パターン209の検出が可能であれば、他の構成を有していてもよい。
次に、図3を用いて、色ずれ検出処理に関わる構成について説明する。エンジン制御部17は、画像形成装置による印刷枚数や装置温度等の条件に基づいて各色の露光部3に色ずれ検査パターン(以下、単に検査パターンという)を感光ドラム2上に形成させる指示信号を出力する。なお、露光部3、現像部4および感光ドラム2によりパターン形成手段が構成される。
露光部3は感光ドラム2上に検査パターンの静電潜像を形成し、現像部4は静電潜像にトナーを供給して感光ドラム2上にトナー像である検査パターンを形成する。感光ドラム2は、検査パターンを転写ベルト6に転写する。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの検査パターン209が、転写ベルト6上における搬送方向にて互いに異なる位置に転写(形成)される。
図2(a)〜(c)を用いて説明した構成のうちいずれかを有するセンサ18は、検査パターン209の検出領域205の通過に伴って変動するアナログ電圧信号としての検出信号をエンジン制御部17および2値化処理部33に出力する。2値化処理部33は、検出信号を2値化して2値化信号を生成し、これをタイミング生成部34に入力する。タイミング生成部34は、上述した指示信号の出力後に入力される2値化信号の入力時刻(以下、2値化時刻という)を基準として、内部クロック発生部35からパルス信号として入力される内部クロック信号のパルスカウントを行う。そして、パルスカウント数が所定パルス数に達することに応じて色ずれ検出タイミング信号をエンジン制御部17に出力する。エンジン制御部17は、色ずれ検出タイミング信号に基づいて検出信号(アナログ電圧信号)の電圧値をサンプリングすることで色ずれを検出する。
以下、実施例1,2では、色ずれ検出方法について具体的に説明する。また、実施例3では、センサ18からの検出信号の波形の歪みに起因する色ずれ量算出誤差を低減する方法について説明する。実施例4,5では、色ずれの検出可能範囲を拡大する検査パターン209とセンサ18の構成例について説明する。また、実施例1〜4では、鏡面反射光を検出するセンサ18を用いる場合について説明する。
本実施例では、図4から図6を用いて、搬送方向(以下、副走査方向という)に直交する方向(Y方向:以下、主走査方向という)において互いに90度位相がシフトした2つの周期パターンとしての検査パターンを用いる色ずれ検出方法について説明する。
図4は本実施例における検査パターンを示している。検査パターンとしては、実際には1色の基準色、例えばブラックの検査パターン(以下、基準色パターンという)と3色の比較色、例えばイエロー、マゼンタおよびシアンの検査パターン(以下、比較色パターンという)とが転写ベルト6に転写される。ただし、図4には、基準色パターンと1色の比較色パターンのみを示している。3色の比較色パターンに対する説明は共通である。
基準色パターン(第1のパターン)は、主走査方向に延びる同期パッチ402と、副走査方向に互いに隣接して(異なる位置に)形成されて主走査方向に互いに位相が90度シフトした第1のパッチ列403および第2のパッチ列404とにより構成されている。比較色パターン(第2のパターン)も同様に、主走査方向に延びる同期パッチ405と、副走査方向に互いに隣接して形成されて主走査方向に互いに位相が90度シフトした第1のパッチ列406および第2のパッチ列407とにより構成されている。各色パターンにおいて、同期パッチは、副走査方向(搬送方向)における第1および第2のパッチ列よりも先に検出領域205を通過する位置に設けられている。
第1のパッチ列403,406および第2のパッチ列404,407はそれぞれ、主走査方向に周期的に配列された複数のパッチ(第1のパッチおよび第2のパッチ)を含む。本実施例では、第1のパッチ列403,406および第2のパッチ列404,407におけるパッチの配列周期(以下、パッチ周期という)は互いに同じである。また、第1および第2のパッチのそれぞれの主走査方向の長さであるパッチ幅は互いに同じである。さらに、主走査方向において、第2のパッチは、第1のパッチに対してパッチ幅の半分に相当する量だけ位置が異なる。
図4に示すように、基準色パターンと比較色パターンとは、色ずれ量に応じて転写ベルト6上での主走査方向での転写位置がずれる。このとき、基準色パターンと比較色パターンが転写ベルト6上でのセンサ18の検出領域205を通過する際の通過位置(位相)が異なり、これによりセンサ18からの検出信号の電圧値(以下、検出電圧値という)に差が生じる。エンジン制御部17は、この検出電圧値の差、つまりは基準色パターンと比較色パターンとの位置差から色ずれ量を算出する。エンジン制御部17に含まれるマイクロコンピュータは、コンピュータプログラムとしての色ずれ量演算プログラムに従って色ずれ量を算出する。このことは、後述する他の実施例でも同じである。
本実施例における検出領域205の主走査方向での幅は、上述したパッチ幅の2倍以下、言い換えればパッチ周期以下である。検出領域205の主走査方向での最小幅としては、パッチ幅と同じ、つまりはパッチ周期の半分であればよい。
図5中の(a)には、各色パターンが検出領域205を通過することに応じてセンサ18から出力されるアナログ電圧信号としての検出信号を示す。検出信号は、同期パッチが検出領域205を通過することに応じてセンサ18から出力される同期信号と、2つのパッチ列が検出領域205を通過することに応じてセンサ18から出力される周期パッチ信号とを含む。周期パッチ信号の電圧値である検出電圧値は、検出領域205を通過するパッチ列の位相に応じて変化する。図では、基準色パターンの第1のパッチ列403に対応する検出電圧値がV1で、第2のパッチ列404に対応する検出電圧値がV2である場合を示している。また、比較色パターンの第1のパッチ列406に対応する検出電圧値がV3で、第2のパッチ列407に対応する検出電圧値がV4である場合を示している。エンジン制御部17による各検出電圧値の検出タイミングは、以下に説明する同期信号の2値化時刻を基準とした内部クロック信号のパルスカウントにより設定される。
図5中の(b)は、(a)に示した検出信号を2値化した2値化処理部33から出力される2値化信号を示す。該2値化信号はタイミング生成部34に入力される。(a)において同期信号および周期パッチ信号の電圧値が一点鎖線で示す閾値を通過するように減少すると2値化信号が立ち上がり、該電圧値が閾値を通過するように増加すると2値化信号が立ち下がる。各2値化信号の立ち上がり時刻と立ち下り時刻には、環境温度の変化により生じるトナー像の濃度の変化等によって検出信号の振幅が変化すると誤差が生じる。しかし、立ち上がり時刻と立ち下り時刻の平均化によって該誤差が相殺されるため、タイミング生成部34は立ち上がり時刻と立ち下り時刻の平均時刻を2値化時刻として算出する。
図5中の(c)は、内部クロック発生部35から出力される内部クロック信号を示している。タイミング生成部34は、上記のように算出した同期信号の2値化時刻を基準として内部クロック信号のパルスカウントを行い、前述したようにパルスカウント数が所定パルス数に到達すると色ずれ検出タイミング信号を出力する。
所定パルス数は、転写ベルト6上の検出領域205を同期パッチが通過した後に各パッチ列が該検出領域205に到達するタイミングに対応する値に設定される。例えば、転写ベルト6の副走査方向への搬送速度が250mm/sで内部クロック信号のパルス周期が1msであり、同期パッチの中心から第1および第2のパッチ列の中心位置までの副走査方向での距離がそれぞれ4mmと6mmであるとする。このとき、所定パルス数はそれぞれ、N=16とM=24と設定される。基準色パターンおよび比較色パターンに対する所定パルス数は共通である。こうして第1および第2のパッチ列の位置の情報を含む検出電圧値(V1,V2またはV3,V4)がエンジン制御部17によりサンプリングされる。
次に、図6(a),(b)および図7を用いて、エンジン制御部17がサンプリングした検出電圧値から各色パターンの主走査方向での位置を算出する方法について説明する。先に説明した図4において、408は基準色パターンの第1のパッチ列403の検査軸を、409は第2のパッチ列404の検査軸を示す。また、410は比較色パターンの第1のパッチ列406の検査軸を、411は第2のパッチ列407の検査軸をそれぞれ示す。各検査軸は、主走査方向に延びている。
図6(a)は、センサ18が検出領域205において基準色パターンの第1のパッチ列403および第2のパッチ列404をそれぞれ検査軸408,409の方向に読み取ることで得られる第1の周期パッチ信号および第2の周期パッチ信号を示す。図6(b)は、センサ18が検出領域205において比較色パターンの第1のパッチ列406および第2のパッチ列407それぞれ検査軸410,411の方向に読み取ることで得られる第1の周期パッチ信号および第2の周期パッチ信号を示す。第1および第2の周期パッチ信号は検出電圧値が正弦波状に変化する信号となり、第1および第2の周期パッチ信号間の位相差は基準色パターンおよび比較色パターンともに90度である。ただし、主走査方向での基準色パターンおよび比較色パターンの位相ずれ、すなわち色ずれに応じて、検出領域205内でのY方向位置における位相が互いに異なる。
図7は、基準色および比較色パターンのそれぞれに対して得られた第1および第2の周期パッチ信号(位相差信号)の逆正接演算の結果を示す。逆正接演算に際して各位相差信号の平均電圧値は減算処理している。図7中の実線は基準色パターンに対する第1および第2の周期パッチ信号の逆正接演算結果(以下、基準色逆正接演算値という)を示し、破線は比較色パターンに対する第1および第2の周期パッチ信号の逆正接演算結果(以下、比較色逆正接演算値という)を示す。任意のY方向位置における基準色逆正接演算値および比較色逆正接演算値の差分値を用いて、以下の式(1)により主走査方向に対する基準色と比較色との間の色ずれ量を算出することができる。
図6(a)に示すように基準色パターンに対する第1および第2の周期パッチ信号の検出電圧値をV1,V2とし、図6(b)に示すように比較色パターンに対する第3および第4の周期パッチ信号の検出電圧値をV3,V4とする。このとき、図7中の太矢印で示す色ずれ量Δは、式(1)における基準色逆正接演算値をatan2(V1,V2)とし、比較色逆正接演算値をatan2(V3,V4)とし、パッチ周期をP[mm]とすると、以下の式(2)により算出できる。
この演算を、基準色と3つの比較色に対して行うことで、主走査方向における基準色に対する比較色の色ずれ量を算出することができる。
このように本実施例では、転写ベルト6上に基準色と比較色のそれぞれに互いに位相が90度シフトした第1および第2のパッチ列を設け、これらをセンサ18で検出することで生成した第1および第2の周期パッチ信号の逆正接演算結果から色ずれ量を算出する。これにより、転写ベルト上でのセンサ18の検出領域をパッチ周期以下とすることができ、センサ18(受光部204)の小型化が図れる。また、各色パターン内に同期パッチを含めることで、センサ18によるサンプリングのタイミングを、各パッチ列の副走査方向での中心位置に合わせる等の適切なタイミングとすることができる。
なお、基準色および比較色パターン(第1および第2のパッチ列)に対する検出電圧値を複数回取得するよう色ずれ検出タイミング信号を生成し、複数回取得した検出電圧値の平均値を色ずれ量の演算に用いることで、色ずれ量の算出精度を向上させることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例では、転写ベルト6の光の反射率が転写ベルト6上の領域(場所)に依存し、実施例1において位相差信号に対して減算処理する平均電圧値が一意に決定できない場合でも色ずれ量の算出が可能な色ずれ検出方法について、図8および図9を用いて説明する。
本実施例における検査パターンとしての基準色パターンおよび比較色パターンの構成は互いに同じであるため、ここでは基準色パターンの構成についてのみ説明する。また、色ずれ検出方法は実施例1と同じである。
図8は、本実施における検査パターンの構成を示している。検査パターンは、主走査方向に延びる同期パッチ802を含む。また、検査パターンは、主走査方向に周期的に配列された複数のパッチを含む第1のパッチ列803と、それぞれ主走査方向に周期的に配列された複数のパッチを含む複数(3つ)のパッチ列804,805,806からなる第2のパッチ列とを含む。第2のパッチ列803に含まれる3つのパッチ列804〜806はそれぞれ、主走査方向において、第1のパッチ列803に対して、90度、180度および270度だけ位相がシフトしている。
各パッチ列を読み取るセンサ18から出力される周期パッチ信号の電圧値(検出電圧値)のサンプリングは、実施例1と同様の方法で行う。ただし、本実施例では、4つのパッチ列から生成される検出電圧値をサンプリングする必要があり、タイミング生成部34は同期パッチ802の検出時刻(同期信号の2値化時刻)に基づいて色ずれ検出タイミング信号を4回、エンジン制御部17に出力する。
図9(a),(b)を用いて、エンジン制御部17がサンプリングした検出電圧値から検査パターンの主走査方向での位置を算出する方法について説明する。先に説明した図8において、807は検査パターンの第1のパッチ列803の検査軸を示す。808は第2のパッチ列のうちパッチ列808の検査軸を示す。また、809は第2のパッチ列のうちパッチ列805の検査軸を、810は第2のパッチ列のうちパッチ列806の検査軸をそれぞれ示す。各検査軸は、主走査方向に延びている。
図9(a)は、センサ18が検出領域801において第1のパッチ列803および第2のパッチ列のうちパッチ列805をそれぞれ検査軸807,809の方向に読み取ることで得られる第1の周期パッチ信号および第2の周期パッチ信号を示す。第1および第2の周期パッチ信号のいずれも検出電圧値V21,V22が正弦波状に変化する信号となり、該第1および第2の周期パッチ信号の位相差は180度となる。
図9(b)は、センサ18が検出領域801において第2のパッチ列のうち他の2つのパッチ列804,806をそれぞれ検査軸808,810の方向に読み取ることで得られる2つの周期パッチ信号(以下、第3および第4の周期パッチ信号という)を示す。第3および第4の周期パッチ信号のいずれも検出電圧値V23,V24が正弦波状に変化する信号となり、該第3および第4の周期パッチ信号の位相差は180度となる。
このとき、転写ベルト6上の反射率が領域に依存して変化しても、互いに近接したパッチ列が形成された領域では概ね同じ反射率である。このため、ほぼ同じ平均電圧値を有して180度の位相差を有する2つの周期パッチ信号間の差分をとる演算を行うことで、平均電圧値を減算した正弦波状の波形が得られる。
図9(c)中の実線波形は第1の周期パッチ信号と第2の周期パッチ信号との差分をとる第1の演算(V25=V21−V22)の結果を示す波形(以下、第1の演算結果波形という)である。また、破線波形は第3の周期パッチ信号と第4の周期パッチ信号との差分をとる第2の演算(V26=V23−V24)の結果を示す波形(以下、第2の演算結果波形という)である。第1の演算結果波形と第2の演算結果波形は、平均電圧値が0Vであり、主走査方向に互いに90度の位相差を有する。これら第1および第2の演算結果波形の逆正接演算によって、各色の転写ベルト6上での位置を検出することができる。そして、上記演算を各色検査パターンに対して行って各色検査パターン間の位置差を算出することで、色ずれ量を算出することができる。
このように、本実施例によれば、転写ベルト6の反射率が領域に依存して変化する場合でも、180度位相差を有する周期パッチ信号間の差分に対する逆正接演算を行うことにより、反射光量の変動の影響を抑制した色ずれ量の算出が可能となる。
次に、本発明の実施例3について説明する。センサ18により前述した検査軸の方向にパッチ列を読み取ることで得られる正弦波状の周期パッチ信号には高次数周期成分(高調波成分)が含まれる。この高調波成分は色ずれ検出の誤差要因となる。本実施例では、高調波成分を低減することが可能な検査パターンについて説明する。
まず図10(a),(b)を用いて、実施例1,2で示した検査パターンに含まれる高調波成分と色ずれ検出誤差を説明する。図10(a)は、センサ18により検査軸の方向にパッチ列を読み取ることで得られる正弦波状の周期パッチ信号に対してフーリエ変換を行った結果を示すグラフである。横軸は波形次数を示し、縦軸はスペクトル強度を示す。このグラフから、周期パッチ信号には、基本波となる1次成分だけでなく、3次の高調波成分も含まれていることが分かる。高調波成分は、正弦波状信号を歪ませ、90度位相差を有する周期パッチ信号に対する逆正接演算値の波形に歪みを生じる。逆正接演算値の理想波形は、90度位相差を有する2つの信号がそれぞれ純粋な正弦波である場合に得られる。図10(b)は、逆正接演算値の理想波形との差である内挿誤差を示すグラフであり、最大で20μmの色ずれ検出誤差が発生することを示している。
次に、図11(a)〜(c)を用いて、正弦波状信号に含まれる高調波成分を低減して内挿誤差を抑制する検査パターンについて説明する。本実施例でも、基準色パターンと比較色パターンとは互いに同じ構成を有するため、1色の検査パターン(基準色パターン)についてのみ説明する。
図11(a)は、3次高調波成分を低減する検査パターンにおいて第1のパッチ列および第2のパッチ列のそれぞれを構成するパッチ列1102を示す。パッチ列1102は、互いに同じパッチ周期を有して主走査方向(検査軸1103の方向)に互いに60度位相差を有する2つの微小パッチ列1102a,1102bが検出領域1101に同数(多数)含まれるように副走査方向に交互に形成されて構成されている。
図11(b)は、主走査方向に配列された微小パッチ列1102a,1102bを拡大して示している。前述したように、微小パッチ列1102a,1102bは主走査方向でのパッチ周期は互いに同じであり、位相が互いに60度シフトしている。これら微小パッチ列1102a,1102bは、基本波に対して3倍周期となる3次の高調波成分の位相関係が反転するように形成されている。複数の微小パッチ列1102a,1102bをセンサ18により検出領域1101で同時に検出することで、周期パッチ信号における3次高調波成分の影響を低減(相殺)することができる。
図11(d)は、パッチ列1102をセンサ18により読み取って得られる正弦波状の周期パッチ信号をフーリエ変換した結果を示している。この図から、3次高調波成分が低減されていることが分かる。また、図11(e)は、それぞれパッチ列1102を用い、互いに90度位相差を有する第1および第2のパッチ列から生成された周期パッチ信号間の逆正接演算の結果と理想波形との差である内挿誤差を示す。この図から、色ずれ検出誤差が10μm程度以下に低減されていることが確認できる。
図11(c)は、微小パッチ列の変形例を示す。周期パッチ信号は受光部204上の平均的な強度分布に応じて生成される。このため、図11(b)の微小パッチ列1102a,1102bに対してパッチ領域と非パッチ領域の比率を変えずに、主走査方向に延びる対称軸に対して副走査方向に対称形状を有する微小パッチ列1105a,1105bを用いても同様の誤差低減作用が得られる。この微小パッチ列1105a,1105bは、主走査方向でのパッチ周期は互いに同じであり、主走査方向でのパッチ幅(デューティ)が互いに異なる。
このように本実施例によれば、第1および第2のパッチ列をそれぞれ、周期パッチ信号に含まれる高調波成分を低減可能な位相量だけシフトした微小パッチ列で構成することにより、色ずれ検出精度を高めることができる。
なお、高調波成分による波形の歪みが再現性を持つ場合には、該波形を標本として用いることで、誤差を含んだ周期パッチ信号と色ずれ量とを対応付けてテーブル化してもよい。
色ずれには、通常の使用環境の温度変化等に起因する小さな色ずれと、カートリッジ交換のような部品交換等により発生する大きな色ずれとがあり、いずれの色ずれについても検出できるようにする必要がある。一般的には、小さな色ずれに対する検出精度を重視する検出構成と、大きな色ずれに対する検出可能範囲(検出レンジ)を重視する検出構成とが個別に設けられる。実施例1〜3においては、パッチ周期を超える色ずれ量の色ずれが発生した場合に、その色ずれを判別することができない。そこで、本実施例では、複数のパッチ列を用いたバーニア信号処理によって、パッチ列の周期より大きい色ずれを検出する方法について説明する。
図12を用いて本実施例の検査パターンについて説明する。本実施例においても、基準色パターンと比較色パターンとは同じ構成を有するため、1色の検査パターン(基準色パターン)についてのみ説明する。
検査パターンは、主走査方向に延びる同期パッチ1202と、それぞれ複数(2つ)のパッチ列を含む第1のパッチ列および第2のパッチ列とにより構成されている。第1のパッチ列は、互いにパッチ周期が異なるパッチ列1203,1204により構成されている。一方、第2のパッチ列は、パッチ列1203,1204のそれぞれに対して主走査方向に位相を90度シフトし、かつパッチ列1203,1204とは副走査方向における異なる位置に形成されたパッチ列1205,1206により構成されている。1207,1208,1290,1210はそれぞれ、パッチ列1203,1024,1205,1206の検査軸であり、主走査方向に延びている。本実施例において各パッチ列を読み取るセンサ18から出力される周期パッチ信号の電圧値(検出電圧値)のサンプリングは、実施例2と同様の方法で行う。
次に、図13(a),(b)を用いて、検出電圧値から色ずれ量を算出する方法について説明する。図13(a)は、センサ18が図12に示す検出領域1201で第1のパッチ列におけるパッチ列1203と第2のパッチ列におけるパッチ列1205を主走査方向において読み取ることでそれぞれ得られる第1の周期パッチ信号および第2の周期パッチ信号を示す。図13(b)は、センサ18が検出領域1201で第1のパッチ列におけるパッチ列1204と第2のパッチ列におけるパッチ列1206を主走査方向において読み取ることでそれぞれ得られる第3の周期パッチ信号および第4の周期パッチ信号を示す。第1および第2の周期パッチ信号は検出電圧値V41,V42が正弦波状に変化する信号となり、それらの位相差は90度である。また、第3および第4の周期パッチ信号は検出電圧値V43,V44が正弦波状に変化する信号となり、それらの位相差は90度である。ただし、第1および第2の周期パッチ信号と第3および第4の周期パッチ信号は、互いに周期が異なる。
図13(c)において、実線波形は第1の周期パッチ信号と第2の周期パッチ信号に対する第1の逆正接演算(Atan(V41,V42))の結果を示す波形(以下、第1の逆正接演算波形という)である。また、破線波形は第3の周期パッチ信号と第4の周期パッチ信号に対する第2の逆正接逆正接演算(Atan(V43,V44))の結果を示す波形(以下、第2の逆正接演算波形という)である。第1の逆正接演算波形と第2の逆正接演算波形とは互いに周期が異なるため、これらの間の位相差が主走査方向(Y方向)での位置に応じて変化する。
図13(d)は、第1の逆正接演算波形と第2の逆正接演算波形との差分をとるバーニア演算により得られるバーニア信号を示す。バーニア信号は複数のパッチ周期に相当する1周期を有するため、パッチ周期を超える大きな色ずれを該バーニア信号の値から算出することができる。例えば、第1および第2のパッチ列1203,1204のパッチ周期を0.55mmとし、第3および第4のパッチ列1205,1206のパッチ周期を0.50mmとする。この場合、小さな色ずれの検出レンジは0.55mmまたは0.50mmとなり、大きな色ずれの検出レンジはバーニア信号の1周期(バーニア周期)に相当する±2.75mmとなる。
このように本実施例では、90度位相差を有する第1および第2の周期パッチ信号に対する逆正接演算結果と90度位相差を有する第3および第4の周期パッチ信号に対する逆正接演算結果との差分からバーニア信号を生成する。これにより、パッチ周期より大きい色ずれの検出が可能となる。さらに、バーニア信号が各色パターンの主走査方向での位置を特定できる精度を有する場合は、パッチ周期に対応する精度で色ずれを検出することが可能となる。例えば、±2.75mmのバーニア周期での検出精度が0.55mm内または0.50mm内にある場合は、0.55mm周期または0.50mm周期での位置検出精度での色ずれを検出することができる。
画像形成装置に搭載される色ずれ検出センサは、トナーの濃度を検出する濃度検出センサも兼ねていることが多い。この場合、実施例1〜4で説明した鏡面反射光を検出する構成に加えて、拡散反射光を検出する構成も備えている。本実施例では、拡散反射光を検出する構成を大きな色ずれの検出に用いる方法について説明する。
図14は、本実施例における色ずれ検出センサ(光センサ)18′の構成を副走査方向(搬送方向)から見て示している。光源1401から発せられた発散光1402のうち転写ベルト6の表面における第1の検出領域1405にて鏡面反射された光1403は、第1の受光部1404により受光される。第1の検出領域1405は、光源1401と第1の受光部1404の構成により決まる。一方、光源1401からの発散光1402のうち転写ベルト6上の第2の検出領域1408にて拡散反射され、遮光部材1407に設けられた開口部1407aを通過した光1409は、第2の受光部1406により受光される。本実施例では、鏡面反射光を検出する構成によって小さい色ずれを検出し、拡散反射光を検出する構成によって大きい色ずれを検出する。
図15は、本実施例における検査パターンを示している。本実施例においても、基準色パターンと比較色パターンとは同じ構成を有するため、1色の検査パターン(基準色パターン)についてのみ説明する。
検査パターンは、主走査方向に延びる同期パッチ1503と、主走査方向に互いに位相を90度シフトさせた第1のパッチ列1504,1505と、主走査方向に互いに位相を90度シフトさせた第2のパッチ列1506,1507とを含む。第2のパッチ列1506,1507は、第1のパッチ列1504,1505に対して数倍のパッチ周期、つまりはより大きな色ずれを検出するために必要なパッチ周期を有する。
第1の受光部1404は、第1の検出領域1501からの鏡面反射光を受光することで同期パッチ1503と第1のパッチ列1504,1505を検出する。第1の受光部1404の出力を用いて、同期信号を生成するとともに、高い検出精度が必要となる小さな色ずれの検出を行う。一方、第2の受光部1406は、第2の検出領域1502からの拡散反射光を受光することで第2のパッチ列1506,1507を検出する。第2の受光部1406の出力を用いて、より広い検出レンジが必要となる大きな色ずれの検出を行う。
図3に示したタイミング生成部34は、同期パッチ1503の検出により各パッチ列を検出するための色ずれ検出タイミング信号を生成してエンジン制御部17に出力する。これにより、エンジン制御部17は、第1のパッチ列1504,1505が第1の検出領域1405を通過することに伴って、第1の受光部1404の出力から生成される第1の周期パッチ信号をサンプリングする。また、第2のパッチ列1506,1507が第2の検出領域1408を通過することに伴って、第2の受光部1406の出力から生成される第1の周期パッチ信号をサンプリングする。色ずれ量の算出方法は、実施例1等と同様である。
また、拡散反射光を検出する構成では、拡散反射特性を殆ど持たないブラックトナーの検出には特別な処理が必要となる。このため、第2の検出領域1408でのブラックトナーにより形成された第2のパッチ列1506,1507の検出においては、例えば図15に破線で示す領域1508に彩色トナーを下地として設けて拡散反射光の増減を生じさせればよい。この場合、第2のパッチ列1506,1507の検出極性が反転するため、第2の周期パッチ信号の位相を180°反転して比較色との色ずれ量を算出すればよい。
本実施例によれば、大小2種類のパッチ列を検出することで、より高い検出精度が要求される小さい色ずれの検出とより広い検出レンジが要求される大きな色ずれの検出とを同時に行うことができる。
また、大きなパッチ周期での位置の検出精度が小さなパッチ周期に対応する精度である場合は、これらのパッチ周期を対応付けることで、より広い検出レンジにおいてより高い検出精度で色ずれを検出することが可能となる。
さらに、本実施例では、大きいパッチ周期のパッチ列を拡散反射光を用いて検出する場合について説明したが、鏡面反射光を用いて検出してもよい。この場合、図15中の第1および第2の検出領域1501,1502の大小関係が示すように、鏡面反射光を用いる構成では主走査方向での空間分解能が高くなる。このため、大きいパッチ周期のパッチ列に対応する周期パッチ信号により大きな高調波成分が含まれるおそれがある。したがって、実施例3で説明したように高調波成分を低減するパッチ列を形成することで、高調波成分を低減したより精度の高い色ずれ検出が可能となる。
なお、実施例1〜5において、同期パッチを副走査方向での色ずれ検査パターンとして用いてもよい。これにより、主走査方向と副走査方向の色ずれ検出を行うことができる。また、各実施例にて説明した検査パターンを適宜組み合わせてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
2 感光ドラム
4 現像部
6 中間転写ベルト
17 エンジン制御部
18,18′ 色ずれ検出センサ(光センサ)
403,404,406,407,803〜806,1102,1203〜12061504〜1507 パッチ列

Claims (12)

  1. 互いに異なる第1の色および第2の色の現像剤により第1のパターンおよび第2のパターンをそれぞれ形成する第1のパターン形成手段および第2のパターン形成手段と、
    前記第1および第2のパターン形成手段から第1の方向における互いに異なる位置に転写された前記第1および第2のパターンを前記第1の方向に搬送する像担持体と、
    前記像担持体に向けて光を照射し、該像担持体上の検出領域からの反射光を受光する光センサと、
    前記光センサを通じて前記検出領域を通過する前記第1および第2のパターンの位置を検出し、該位置に基づいて前記第1および第2の色の色ずれ量を算出する算出手段とを有し、
    前記第1および第2のパターンはそれぞれ、前記第1の方向に直交する第2の方向での位置が互いに異なる第1のパッチと第2のパッチを含み、
    前記算出手段は、前記光センサを通じて検出した前記第1および第2のパターンの前記第2の方向での位置を用いて該第2の方向での前記色ずれ量を算出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の方向での前記第1および第2のパッチのパッチ幅が互いに同じであり、
    前記検出領域の前記第2の方向での幅が、前記パッチ幅の2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の方向において、前記第2のパッチは、前記第1のパッチに対して前記パッチ幅の半分に相当する量だけ位置が異なることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1のパッチおよび前記第2のパッチが、それぞれ前記第2の方向に周期的に設けられた複数のパッチを含む第1のパッチ列および第2のパッチ列として構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の方向での前記第1および第2のパッチ列のパッチ周期が互いに同じであり、
    前記検出領域の前記第2の方向での幅が、前記パッチ周期以下であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2のパッチ列として、前記第2の方向でのパッチ周期が互いに同じで位相が互いに異なる3つの第2のパッチ列を含み、
    前記算出手段は、前記第1および第2のパターンの前記第2の方向での位置を、前記光センサを通じて前記第1のパッチ列と1つの前記第2のパッチ列を検出することで得られた信号と他の2つの前記第2のパッチ列を検出することを得られた信号とを用いて算出することを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1および第2のパッチ列がそれぞれ、前記第2の方向でのパッチ周期が互いに同じで、該第2の方向での位相およびパッチ幅のうち少なくとも一方が互いに異なる複数のパッチ列により構成されており、
    該複数のパッチ列が、同時に前記検出領域にて検出されるように形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1のパッチ列が前記第2の方向でのパッチ周期が互いに異なる複数の第1のパッチ列により構成され、前記第2のパッチ列が前記第2の方向でのパッチ周期が互いに異なる複数の第2のパッチ列により構成されており、
    前記算出手段は、前記第1および第2のパターンの位置を、前記光センサを通じて前記複数の第1のパッチ列のうち1つを検出して得られる信号および前記複数の第2のパッチ列のうち1つを検出して得られる信号に対する第1の逆正接演算の結果と、前記複数の第1のパッチ列のうち他の1つを検出して得られる信号および前記複数の第2のパッチ列のうち他の1つを検出して得られる信号に対する第2の逆正接演算の結果とを少なくとも用いたバーニア演算により算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記光センサは、前記像担持体上の第1の検出領域および第2の検出領域からの反射光をそれぞれ受光する第1の受光部と第2の受光部を有し、
    前記第1の受光部は前記第1のパターンを検出し、前記第2の受光部は前記第2のパターンを検出することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1および第2のパターンはそれぞれ、前記第1の方向における前記第1および第2のパッチよりも先に前記検出領域を通過する位置に設けられた同期パッチを含み、
    前記算出手段は、前記第1および第2のパッチの位置検出を前記同期パッチの検出に応じて行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の載の画像形成装置。
  11. 前記算出手段は、前記第1および第2のパターンにおける前記同期パッチが前記検出領域を通過するタイミングを用いて前記第1および第2の色の前記第1の方向での色ずれ量を算出することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 互いに異なる第1の色および第2の色の現像剤により第1のパターンおよび第2のパターンをそれぞれ形成する第1のパターン形成手段および第2のパターン形成手段と、前記第1および第2のパターン形成手段から第1の方向における互いに異なる位置に転写された前記第1および第2のパターンを前記第1の方向に搬送する像担持体と、前記像担持体に向けて光を照射し、該像担持体上の検出領域からの反射光を受光する光センサとを有する画像形成装置であり、前記第1および第2のパターンはそれぞれ、前記第1の方向に直交する第2の方向での位置が互いに異なる第1のパッチと第2のパッチを含む画像形成装置のコンピュータに、
    前記光センサを通じて前記検出領域を通過する前記第1および第2のパターンの位置を検出させ、
    検出した前記第1および第2のパターンの前記第2の方向での位置を用いて該第2の方向での前記第1および第2の色の色ずれ量を算出させることを特徴とする色ずれ量演算プログラム。
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