JP2018065884A - 外用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
<1>(A)アシクロビル、ビダラビン、ペンシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル及びこれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、(B)非イオン性界面活性剤と、(C)トコフェロール、イソプロピルメチルフェノール、カンフル、アラントイン、セチルピリジニウム、これらの薬学的に許容される塩、これらの薬学的に許容される誘導体及びクロロブタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含有する外用組成物。
[外用組成物]
本発明の外用組成物は、アシクロビル類(A)、非イオン性界面活性剤(B)及び特定の成分(C)を含有しており、これらの併用によって、非イオン性界面活性剤(B)の存在下においても、優れたアシクロビル類含量安定性を達成することができ、これによりアシクロビル類の有効性が長期間保持される。以下、本発明の外用組成物の必須構成成分たるアシクロビル類(A)、非イオン性界面活性剤(B)及び(C)成分、並びに任意成分であるその他の成分等について説明する。
アシクロビル類(A)は、従来ヘルペス等の治療に広く使用されている抗ウイルス剤である。本発明の外用組成物において、アシクロビル類(A)の含有量は、ウイルス性疾患(特にヘルペス)の治療効果の点から、外用組成物100重量%中、通常0.001〜10重量%であり、好ましくは0.1〜6重量%である。
非イオン性界面活性剤(B)はアシクロビル類(A)を含有する外用組成物中において、乳化剤または、成分の分散性を改善する分散剤として使用できる。また前記非イオン性界面活性剤(B)は非イオン性であり電荷を有していないため、他の成分の特性等にあまり影響を与えないので、アシクロビル類(A)を外用組成物中に分散させるのに好ましい界面活性剤である。
本発明の外用組成物には、以上説明したアシクロビル類(A)及び非イオン性界面活性剤(B)に加えて、トコフェロール、イソプロピルメチルフェノール、カンフル、アラントイン、セチルピリジニウム、これらの薬学的に許容される塩、これらの薬学的に許容される誘導体及びクロロブタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種を配合する。
本発明の外用組成物は、以上説明したアシクロビル類(A)、非イオン性界面活性剤(B)及び(C)成分を含み、その他、種々の目的に応じて、保湿成分、多価アルコール、抗炎症剤、収斂成分、ビタミン類、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、抗菌成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進作用成分等のその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で含んでいてもよい。なお、これらのその他の成分は、1種単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、以下の複数の成分に該当するものは、それらのうちの任意の効能の成分として添加できるものとする。
本発明の外用組成物の製造方法は特に制限されず、必須成分であるアシクロビル類(A)、非イオン性界面活性剤(B)及び(C)成分のほか、通常の、外用組成物を製造するのに必要な各種成分(上記その他の成分、後述する基剤又は担体、添加剤等)を適宜選択、配合して、常法により製造することができる。
本発明の外用組成物は、以上説明したとおりアシクロビル類(A)を含有しているのでウイルス性疾患の治療に使用することができ、特に口唇ヘルペスの治療に好適に使用することができる。
本発明の外用組成物は、その必須成分及び上記で説明したその他の成分等を、医薬品、医薬部外品、又は化粧品に通常使用される基剤又は担体、及び必要に応じて後述する添加剤と共に常法に従い混合して、医薬品、医薬部外品、又は化粧品の製剤形態の外用組成物とすることができる。
医薬品製剤の外用組成物の形態は特に限定されず、例えば、軟膏剤、液剤、懸濁剤、乳化剤(乳液及びクリーム)、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、及びパップ剤などが挙げられる。これらの製剤は、第16改正日本薬局方製剤総則に記載の方法等に従い製造することができる。
本発明の外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、又は化粧品に添加される公知の添加剤、例えば、界面活性剤(非イオン性界面活性剤を除く)、安定化剤、酸化防止剤、着色剤、パール光沢付与剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、保存剤、増粘剤、刺激低減剤等を添加することができる。これらの添加剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、以下の複数の成分に該当するものは、それらのうちの任意の機能の成分として添加できるものとする。
本発明の外用組成物は、上記の通りウイルス性疾患、特に口唇ヘルペスの治療に有用である。その使用方法は、使用対象の年齢などによって異なるが、例えば以下の方法とすればよい。
<試験製剤の製造>
(クリーム剤)
下記表1、2に記載の水溶性成分・油溶性成分をそれぞれ70〜80℃で混合溶解した。次に油相をホモミキサーで攪拌しながら徐々に水相に添加して、十分に混合させたのち、続いて混合溶液を攪拌しながら、アシクロビルを添加して十分に分散するように混合した。そのまま室温になるまで攪拌しながら冷却して各試験製剤を得た。
下記表3〜5に記載の各成分を70〜80℃で混合溶解し、攪拌しながら室温まで冷却し、各試験製剤を得た。
下記表1〜5の実施例・比較例の試験製剤をそれぞれネジ口ビンに充填して、60℃の恒温槽で1週間保存した。保存後の各試験製剤を25℃恒温槽にて十分に室温に戻したのち、アシクロビルの含量を下記測定条件でHPLCにて定量し、各試験製剤の製造直後品を基準(100%)とした相対値として、アシクロビルの残存率を求めた。結果を表1〜5に記す。
検出器 : 紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム : ODS2(4.6mm * 15cm).
カラム温度: 30℃付近の一定温度
移動相溶液: リン酸1.45gに希酢酸25mLを加え、水を加えて900mLとし、水酸化ナト
リウム試薬にてpH2.5に調整して、水を加えて1000mLとする。この液950
mLにメタノール 50mLを加えて得られた液を移動相溶液とする。
比較例2および4の試験製剤は非イオン性界面活性剤を含有しないことから、60℃1週間の保管条件下においてアシクロビルの含量低下が見られなかったものの、非イオン性界面活性剤を含有する比較例1、3及び5では、同条件の保管条件下において、アシクロビルの含量が安定性試験開始前と比べて5−6%程度低下した。このような含量低下速度では、長期にわたり有効成分の含量安定性を維持することができない可能性がある。
<試験製剤の製造>
(クリーム剤)
下記表6、7に記載の水溶性成分・油溶性成分をそれぞれ70〜80℃で混合溶解した。次に油相をホモミキサーで攪拌しながら徐々に水相に添加して、十分に混合させたのち、続いて混合溶液を攪拌しながら、アシクロビルを添加して十分に分散するように混合した。そのまま室温になるまで攪拌しながら冷却して各試験製剤を得た。
下記表6、7の実施例・比較例の試験製剤をそれぞれネジ口ビンに充填して、60℃の恒温槽で2週間保存した。保存後の各試験製剤を25℃恒温槽にて十分に室温に戻したのち、アシクロビルの含量を試験1と同じ測定条件でHPLCにて定量し、各試験製剤の製造直後品を基準(100%)とした相対値として、アシクロビルの残存率を求めた。結果を表6、7に記す。
比較例6および10の試験製剤は非イオン性界面活性剤を含有しないことから、60℃2週間の保管条件下においてアシクロビルの含量低下が見られなかったものの、非イオン性界面活性剤を含有する比較例7、8、9及び11の試験製剤では、同条件の保管条件下において、アシクロビルの含量が低下することが分かった。しかし、酢酸トコフェロール、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、アラントインのいずれかをさらに含むことで実施例24〜31の試験製剤では、同条件の保管条件下においてアシクロビルの含量低下が抑制された。また各実施例の結果より、非イオン性界面活性剤の種類またはポリマーの重合度を変えて実施しても同様の効果がみられることがわかった。
以下に本発明の外用組成物の製剤例を示す。なお、以下の表8〜11において「残量」とは、製剤全体の量を100gとする量である。
Claims (9)
- (A)アシクロビル、ビダラビン、ペンシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビ
ル及びこれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、
(B)非イオン性界面活性剤と、
(C)酢酸トコフェロールとを含有し、
一般式(I)
(式中、R1及びR2は、同一又は異なって、それぞれ、低級アルキル基又は置換基群αより選択された1若しくは2以上の置換基で置換された低級アルキル基を示す。)で示されるニトロイミダゾール化合物、その薬理上許容される塩、そのエステル又はその他の誘導体を含有しない、
外用組成物(但し、炭化水素プロペラントを、組成物全体の3重量%〜25重量%の濃度で含む外用組成物を除く)。
[置換基群α]ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基及び低級アルコキシ基。 - 更に、イソプロピルメチルフェノール、カンフル、アラントイン、セチルピリジニウム、これらの薬学的に許容される塩、これらの薬学的に許容される誘導体及びクロロブタノールからなる群より選ばれる少なくとも1種とを含有する請求項1に記載の外用組成物。
- 前記非イオン性界面活性剤(B)が、エステル系非イオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の外用組成物。
- 前記エステル系非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
- 前記(A)成分を0.001〜10重量%含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
- 前記非イオン性界面活性剤(B)を0.01〜5重量%含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の外用組成物。
- 前記酢酸トコフェロール(C)を0.01〜1重量%含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の外用組成物。
- ウイルス性疾患の治療に使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の外用組成物。
- 前記ウイルス性疾患が口唇ヘルペスである、請求項8に記載の外用組成物。
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