JP2018064634A - 子守帯 - Google Patents

子守帯 Download PDF

Info

Publication number
JP2018064634A
JP2018064634A JP2016203431A JP2016203431A JP2018064634A JP 2018064634 A JP2018064634 A JP 2018064634A JP 2016203431 A JP2016203431 A JP 2016203431A JP 2016203431 A JP2016203431 A JP 2016203431A JP 2018064634 A JP2018064634 A JP 2018064634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infant
belt
parent
tool
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016203431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6778078B2 (ja
Inventor
利夫 大沼
Toshio Onuma
利夫 大沼
和己 井上
Kazumi Inoue
和己 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newell Brands Japan GK
Original Assignee
Aprica Childrens Products Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aprica Childrens Products Inc filed Critical Aprica Childrens Products Inc
Priority to JP2016203431A priority Critical patent/JP6778078B2/ja
Publication of JP2018064634A publication Critical patent/JP2018064634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6778078B2 publication Critical patent/JP6778078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Abstract

【課題】簡単に装着することができ、かつ、乳幼児を担ぐ者の肩への負担を軽減することができる子守帯を提供すること。【解決手段】親側装着具(2)は、親側装着具(2)に連結された乳幼児保持具(7)を下から持ち上げるように覆うカバー部材(50)を含み、子守帯(1)は、乳幼児保持具(7)の上方部分と、一対の肩ベルト(3)の一方端部分とを着脱可能に連結する第1連結具(33,43)と、カバー部材(50)の表面部分と一対の肩ベルト(3)の他方端部分とを着脱可能に連結する第2連結具(34,44)とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、子守帯に関し、特に、一対のループ状肩ベルトを含む親側装着具と、親側装着具とは分離して設けられ、乳幼児の胴体を保持する乳幼児保持具とを備えた子守帯に関する。
従来から、親の両肩に掛けられる肩ベルトと、乳幼児の胴部を保持する子守帯本体とが分離可能な子守帯が知られている。たとえば、特開2011−167494号公報(特許文献1)には、乳幼児に子守帯本体を装着させたまま、乳幼児を乳母車に乗せることができる子守帯が知られている。
また、特表2007−503879号公報(特許文献2)には、子守帯本体を乳幼児に装着させた状態で、乳幼児を外方から覆うカバー部を有する子守帯も知られている。
特開2011−167494号公報 特表2007−503879号公報
特許文献1に開示されている肩ベルトと子守帯本体とが分離可能な子守帯では、肩ベルトを親の肩に担ぎ、子守帯本体を乳幼児に装着した後、肩ベルトを子守帯本体に連結するためには、親が乳幼児の近くまで寝そべるように前屈みになる必要があり、肩ベルトに子守帯本体を装着することに苦労していた。
また、特許文献2の子守帯は、肩ベルトだけで子守帯本体に装着された乳幼児の加重を支えているため、親への負担が大きかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡単に装着することができ、乳幼児を担ぐ者の肩への負担を軽減することができる子守帯を提供することを目的とする。
この目的のため本発明の一態様に係る子守帯は、乳幼児を担ぐ者の両肩に掛けられる一対のループ状肩ベルトと、一対の肩ベルトの両端部分に連結され、乳幼児と乳幼児を担ぐ者との間に配置されるシート部材とを含む親側装着具と、親側装着具とは分離して設けられ、乳幼児の胴部を保持する乳幼児保持具と、を備えた子守帯であって、親側装着具は、親側装着具に連結された乳幼児保持具を下から持ち上げるように覆うカバー部材を含み、子守帯は、乳幼児保持具の上方部分と、一対の肩ベルトの一方端部分とを着脱可能に連結する第1連結具と、カバー部材の表面部分と一対の肩ベルトの他方端部分とを着脱可能に連結する第2連結具とを備える。
好ましくは、一対の第2連結具は、一対の肩ベルトの他方端部分から分岐して延びる第2帯体と、第2帯体の先端部に取り付けられる第2係合部と、カバー部材の表面部分に取り付けられる第2被係合部とを含む。
好ましくは、親側装着具は、シート部材の下方に位置し、乳幼児を担ぐ者の腰に装着される腰ベルトを含む。
好ましくは、乳幼児保持具は、左上側部および右上側部を含む背当て部と、背当て部の下方に連なる股当て部と、股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成される布材であり、前当て部を折り返し、前当て部の両側部と、背当て部とを連結することによって背当て部と前当て部との間で乳幼児の胴部を保持する空間を形成する。
好ましくは、第1連結具は、一対の肩ベルトの一方端部分から分岐して延びる第1帯体と、第1帯体の先端部に取り付けられる第1係合部と、乳幼児保持具の左上側部および右上側部に取り付けられた第1被係合部とを含む。
好ましくは、カバー部の上方側端部と乳幼児保持具の左上側部および右上側部とを着脱可能に連結する第3連結具をさらに有する。
好ましくは、親側装着具は、カバー部とシート部との間から延出する第1面ファスナを有し、乳幼児保持具は、股当て部の裏面に位置し、第1面ファスナと連結する第2面ファスナを有する。
好ましくは、第1面ファスナと第2面ファスナとの間に、乳幼児の臀部の位置を上方にもたらす臀部高さ調節部材をさらに備える。
好ましくは、乳幼児保持具には、ヘッドサポートを含む補助シートが取り付けられ、補助シートは、乳幼児保持具の左上側部および右上側部に取り付けられる。
この目的のため本発明の一態様に係る子守帯は、乳幼児を担ぐ者の両肩に掛けられる一対のループ状肩ベルトを含む親側装着具と、親側装着具とは分離して設けられ、乳幼児の胴部を保持する乳幼児保持具と、乳幼児保持具の上方部分と、一対の肩ベルトの一方端部分とを着脱可能に連結する連結具とを備え、連結具は、一対の肩ベルトの一方端部分に取り付けられた係止具と、乳幼児保持具の上方に取り付けられた被係止具とを含み、係止具および被係止具のうちの少なくとも一方は、長さ調節可能である。
好ましくは、一対の係止具は、一対の肩ベルトの一方端部分から分岐して延びる帯体と、帯体の先端部に取り付けられ、帯体に沿って移動可能な係合部とを含み、一対の被係止具は、乳幼児保持具の上方に取り付けられる被係合部とを含む。
好ましくは、乳幼児保持具は、左上側部および右上側部を含む背当て部と、背当て部の下方に連なる股当て部と、股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成される布材であり、前当て部を折り返し、前当て部の両側部と、背当て部とを連結することによって背当て部と前当て部との間で乳幼児の胴部を保持する空間を形成し、左上側部および右上側部には、被係合部が取り付けられる。
本発明によれば、簡単に装着することができ、乳幼児を担ぐ者の肩への負担を軽減することができる子守帯を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る子守帯を前面側から見た外観図である。 親側装着具を前面側から見た外観図である。 親側装着具を後面側から見た外観図である。 乳幼児保持具を前面側から見た外観図である。 乳幼児保持具を後面側から見た外観図である。 図5中に示した本体右腕部を矢印VIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。 図5中に示した右突出部を矢印VIIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。 乳幼児を乳幼児保持具上にのせた状態を示す外観図である。 乳幼児を乳幼児保持具上に保持した状態を示す外観図である。 乳幼児保持具をのせた乳幼児を乳母車に装着した状態を示す外観図である。 乳幼児を担ぐ者に親側装着具を装着した状態を示す外観図である。 前面縦向き抱っこをするための手順を示す図であって、親側装着具の第1係合部と乳幼児保持具の第1被係合部とを連結する方法を示す外観図である。 図12に示す状態から、親側装着具の第1面ファスナと乳幼児保持具の第2面ファスナとを連結状態を示す外観図である。 親側装着具の第1連結具の長さを調節する状態を示す外観図である。 図14に示す状態から、親側装着具の第2係合部と乳幼児保持具の第2被係合部との連結状態を示す外観図である。 補助シートを前面側から見た外観図である。 補助シートを後面側から見た外観図である。 補助シートを乳幼児保持具に取り付けた状態を前面側から見た外観図である。 補助シートを乳幼児保持具に取り付けた状態を後面側から見た外観図である。 臀部高さ調節部材の斜視図である。 第1面ファスナと第2面ファスナとの間に臀部高さ調節部材を取り付け、補助シートを取り付けた乳幼児保持具を親側装着具に取り付けた状態を示す外観図である。 後面縦向き抱っこを示す図であって、乳幼児を担ぐ者に親側装着具を装着し、親側装着具の第1面ファスナ上に乳幼児保持具の第2面ファスナを連結させる状態を示す外観図である。 図22に示す状態から、乳幼児保持具の上に乳幼児を乗せて、乳幼児を乳幼児保持具に保持した状態を示す外観図である。 図23に示す状態から、第1連結具を連結した状態を示す外観図である。 図24に示す状態から、乳幼児保持具に保持した乳幼児をカバー部材で覆った状態を示す外観図である。 図25に示す状態から、第2連結具を連結した状態を示す外観図である。 図26に示す状態から、後面縦向き抱っこの状態を示す外観図である。 おんぶするための手順を示す図であって、乳幼児保持具を親側装着具に取り付けた状態を示す外観図である。 図28に示す状態から、親側装着具の肩ベルトを乳幼児を担ぐ者の両肩に掛ける状態を示す外観図である。 図29に示す状態から、おんぶの状態を示す外観図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<子守帯について>
図1は、本発明の実施の形態に係る子守帯1を前面側から見た外観図である。なお、以下の説明において、左右方向および上下方向は、それぞれ、図1の紙面上の左右方向および上下方向を基準とする。
図1を参照して、子守帯1は、乳幼児を担ぐ者(たとえば、親)に装着される親側装着具2と、乳幼児の胴部を保持する乳幼児保持具7とを備える。親側装着具2と乳幼児保持具7とは、分離して設けられる。親側装着具2と乳幼児保持具7とは、第1連結具33,43、第2連結具34,44、第3連結具55,56および第1,2面ファスナ22,77で連結される。以下、親側装着具2と乳幼児保持具7について詳細に説明する。
(親側装着具について)
図2は、親側装着具2を前面側から見た外観図であり、図3は、親側装着具2を後面側から見た外観図である。図2,3を参照して、親側装着具2について説明する。
親側装着具2は、乳幼児と親との間に配置されるシート部材20と、乳幼児と親の両肩に掛けられる一対のループ状肩ベルト3と、親側装着具2に連結された乳幼児保持具7(図4,5)を下から持ち上げるように覆うカバー部材50と、親の腰に装着される腰ベルト60とを含む。
まず、シート部材20について説明する。シート部材20は、装着時において、親と乳幼児との間に配置される部材である。シート部材20は、たとえば、正面視略矩形形状の部材であり、通気性を考慮して、薄手のメッシュ生地が用いられる。シート部材20の略中央部分には、下述する臀部高さ調節部材140と連結する面ファスナ21が設けられていてもよい。
次に、肩ベルト3について説明する。一対のループ状肩ベルト3は、左右一対のベルトであって、右ベルト30と左ベルト40とを有する。
右ベルト30は、上方に位置し親の肩に掛けられる第1ベルト31と、第1ベルト31の下端部に長さ調整可能に連結されている第2ベルト32とから構成されている。右ベルト30の上端は、シート部材20の右上端に縫い付けられている。第2ベルト32の下端は、シート部材20の右側端に縫い付けられている。これにより、右ベルト30は、ループ状にシート部材20に取り付けられる。
第1ベルト31の幅方向中央部には、長手方向に延びる帯部310が縫い付けられている。第1ベルト31は、使用時において、担ぐ者の左肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第2ベルト32の長さを調整することによって、右ベルト30の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。
右ベルト30の一方端部分、すなわち、第1ベルト31の上方部分には、乳幼児保持具7の上方部分と着脱可能に連結する第1連結具33が設けられる。第1連結具33は、右ベルト30の一方端部分に取り付けられた係止具330と、後述する乳幼児保持具7の上方に取り付けられた被係止具96(図4,5)とを含み、係止具330および被係止具96のうちの少なくとも一方は、長さ調節可能である。具体的には、係止具330は、右ベルト30の一方端部分から分岐して延びる第1帯体331と、第1帯体331の先端部に取り付けられる第1係合部332とを含む。被係止具96は、乳幼児保持具7に取り付けられた第1被係合部960とを含む。第1被係合部960については、後述する。第1帯体331は、帯部310上の固定部333に縫い付けられている。第1係合部332は、第1帯体331の長手方向に沿って移動可能である。これにより、第1連結具33は、長さ調節可能である。
右ベルト30の他方端部分、すなわち、第2ベルト32の長手方向の略中央部には、後述するカバー部材50の表面部分と着脱可能に連結する第2連結具34が設けられる。第2連結具34は、右ベルト30の他方端部分から分岐して延びる第2帯体340と、第2帯体340の先端部に取り付けられる第2係合部341と、カバー部材50の表面部分に取り付けられる第2被係合部52(図3)とを含む。第2被係合部52については、後述する。第2帯体340は、第1ベルト31の下端部に縫い付けられ、第1ベルト31から分岐している。なお、第2ベルト32の長手方向の略中央部には、第2ベルト32および第2帯体340の外周を覆う筒状部320が第2ベルト32の長手方向に移動可能に設けられている。これにより、親が装着した状態で、第2帯体340だけが下方に垂れ下がることを防止することができる。なお、第2帯体340は、第2ベルト32の途中位置から分岐していてもよい。この場合、第2帯体340と第2ベルト32の分岐点は、筒状部320内であることが好ましい。
右ベルト30と同様に、左ベルト40は、上方に位置し親の肩に掛けられる第1ベルト41と、第1ベルト41の下端部に長さ調整可能に連結されている第2ベルト42とから構成されている。右ベルト30の上端は、シート部材20の左上端に縫い付けられている。第2ベルト42の下端は、シート部材20の左側端に縫い付けられている。これにより、右ベルト30は、ループ状にシート部材20に取り付けられる。
第1ベルト41の幅方向中央部には、長手方向に延びる帯部410が縫い付けられている。第1ベルト41は、使用時において、担ぐ者の左肩に掛け渡されるため適度な弾性を有する材料によって構成されている。また、第2ベルト42の長さを調整することによって、左ベルト40の長さを担ぐ者の体型に適合させることができる。
左ベルト40の一方端部分、すなわち、第1ベルト41の上方部分には、乳幼児保持具7の上方部分と着脱可能に連結する第1連結具43が設けられる。第1連結具43は、左ベルト40の一方端部分に取り付けられた係止具430と、後述する乳幼児保持具7の上方に取り付けられた被係止具86(図4,5)とを含み、係止具430および被係止具86のうちの少なくとも一方は、長さ調節可能である。具体的には、係止具430は、左ベルト40の一方端部分から分岐して延びる第1帯体431と、第1帯体431の先端部に取り付けられる第1係合部432とを含む。被係止具86は、乳幼児保持具7に取り付けられた第1被係合部860とを含む。第1被係合部860については、後述する。第1帯体431は、帯部410上の固定部433に縫い付けられている。第1係合部432は、第1帯体431の長手方向に沿って移動可能である。これにより、第1連結具43は、長さ調節可能である。
左ベルト40の他方端部分、すなわち、第2ベルト42の略中央部には、後述するカバー部材50の表面部分と着脱可能に連結する第2連結具44が設けられる。第2連結具44は、左ベルト40の他方端部分から分岐して延びる第2帯体440と、第2帯体440の先端部に取り付けられる第2係合部441と、カバー部材50の表面部分に取り付けられる第2被係合部53(図3)とを含む。第2被係合部53については、後述する。第2帯体440は、第1ベルト41の下端部に縫い付けられ、第1ベルト41から分岐している。なお、第2ベルト42の長手方向の略中央部には、第2ベルト42および第2帯体440の外周を覆う筒状部420が第2ベルト42の長手方向に移動可能に設けられている。これにより、親が装着した状態で、第2帯体440だけが下方に垂れ下がることを防止することができる。なお、第2帯体440は、第2ベルト42の途中位置から分岐していてもよい。この場合、第2帯体440と第2ベルト42の分岐点は、筒状部420内であることが好ましい。
肩ベルト3は、上方において、右ベルト30と左ベルト40との間の距離を適宜に保持し、親の肩から肩ベルト3が滑り落ちることを防止するためのブリッジベルト35を有する。ブリッジベルト35の右端は、右ベルト30に取り付けられる帯体352と、帯体352に取り付けられる雌バックル350とを含む。ブリッジベルト35の左端は、左ベルト40に取り付けられる帯体353と、帯体353に取り付けられる雄バックル351とを含む。帯体352,353は、第1ベルト31,41の延在方向に対して多少スライド移動可能となるように、第1ベルト31,41にそれぞれ取り付けられている。
次に、カバー部材50について説明する。カバー部材50の説明は、図2,3の紙面上の上下方向を基準に説明する。カバー部材50は、たとえば、正面視略矩形形状の部材であり、薄手のメッシュ生地が用いられる。カバー部材50は、シート部材20の下端縁に縫い付けられている。カバー部材50の下方側端部には、乳幼児保持具7と着脱可能に連結する第3連結具55,56が設けられている。第3連結具55は、カバー部材50の下方側右端部に設けられる留め具550と、乳幼児保持具7の背当て部70の上方側左端部に設けられる留め具700(図5)とを含む。留め具700については、後述する。また、第3連結具56は、カバー部材50の下方側左端部に設けられる留め具560と、乳幼児保持具7の背当て部70の上方側左端部に設けられる留め具701(図5)とを含む。留め具701については、後述する。
カバー部材50の強度を向上させるために、カバー部材50には、斜めに延びるベルト部材57,58が正面視略X字形状に縫い付けられている。具体的には、ベルト部材57は、留め具550からシート部材20の左側端縁に向かって斜め方向に延びる。ベルト部材58は、留め具560からシート部材20の右側下端縁に向かって斜め方向に延びる。ベルト部材57,58およびシート部材20の下端縁で囲まれる領域590が形成される。これにより、強度的に弱いメッシュ状素材であっても、シート部材20の強度が損なわれるおそれがない。
図3を特に参照して、カバー部材50の後面側には、第2連結具34,44を構成する第2被係合部52,53が設けられる。第2被係合部52,53は、カバー部材50に縫い付けられる帯状の帯状部材54の両端に取り付けられる。
具体的には、第2連結具34の第2係合部341は、一対のボタン部343と、ボタン部343を内側に押すことで、開口の大きさを変更することができる開口部342とを有する。第2被係合部52は、開口部342に挿入する突出部521を有する。第2係合部341のボタン部343を内側に押して、開口部342の大きさを大きくし、第2被係合部52の突出部521を開口部342に挿入することで、第2係合部341と第2被係合部52とを連結することができる。
同様に、第2連結具44の第2係合部441は、一対のボタン部443と、ボタン部443を内側に押すことで、開口の大きさを変更することができる開口部442とを有する。第2被係合部53は、開口部442に挿入する突出部531を有する。第2係合部441のボタン部443を内側に押して、開口部442の大きさを大きくし、第2被係合部53の突出部531を開口部442に挿入することで、第2係合部441と第2被係合部53とを連結することができる。このような構造により、親は、第2連結具34,44を片手による簡単な操作で連結したり、連結を解除したりすることができる。
次に、腰ベルト60について説明する。腰ベルト60は、シート部材20の下方に位置し、親の腰に装着される。腰ベルト60は、左右方向に延在し、親の腰に巻かれる腰当て部61と、腰当て部61の両端にそれぞれ設けられた雌バックル63および雄バックル64を有する。腰当て部61の左右方向中央部の上端が、シート部材20の下端部およびカバー部材50の上端部に縫い付けられて連結されている。
図2を参照して、カバー部材50とシート部材20との間には、第1面ファスナ22が延出する。第1面ファスナ22は、略矩形形状であり、その上方端がカバー部材50とシート部材20との間に縫い付けられている。第1面ファスナ22は、シート部材20と対向する面が、連結面である。第1面ファスナ22は、乳幼児保持具7の第2面ファスナ77と連結する。第2面ファスナ77については、後述する。なお、カバー部材50は、後述する臀部高さ調節部材140(図20)と連結してもよい。この場合、シート部材20の横方向中央部の下方位置には、臀部高さ調節部材140と連結するためのファスナ部23が設けられてもよい。臀部高さ調節部材140については、後述する。
(乳幼児保持具について)
次に、図4〜7を用いて、本発明の一実施形態における乳幼児保持具7について説明する。図4は、乳幼児保持具7を前面側から見た外観図である。図5は、乳幼児保持具7を後面側から見た外観図である。図6は、図5中に示した本体右腕部80を矢印VIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。図7は、図5中に示した右突出部100を矢印VIIの方向から見て拡大した拡大斜視図である。
図4〜7を参照して、乳幼児保持具7は、保持する乳幼児の背を背後から支持する背当て部70と、背当て部70の下方に連なり乳幼児の足股部を支持する股当て部71と、股当て部71の下方に連なり乳幼児の下腹部を前方から支持する前当て部72とを有する。乳幼児保持具7は、布製部材によって構成されている。この布製部材は、クッション材料を内包していてもよい。また、乳幼児保持具7は、広がりを持った薄い形状を有し、自在に屈曲することができる。
背当て部70の右上側部には、左ベルト40に設けられた第1係合部432と連結する第1被係合部860を有する本体右腕部80が、右上方へ向けて突出するように設けられている。また、背当て部70の左上側部には、右ベルト30に設けられた第1係合部332と連結する第1被係合部960を有する本体左腕部90が、左上方へ向けて突出するように設けられている。
ここで、本体右腕部80について詳しく説明する。図6に示すように、本体右腕部80は、本体右腕部80の前面側に位置する右腕部前部81と、本体右腕部80の後面側に位置する右腕部後部82とを含む。右腕部前部81および右腕部後部82は、ともに下端部において背当て部70の右上側部に連結している。右腕部前部81および右腕部後部82は、前述の右上側部から右上方へ向けてそれぞれ突出し、本体右腕部80の上端部において、前後に分割された構成となっている。
右腕部前部81および右腕部後部82における対向する互いの両側部同士が、下端部から上方の所定の位置までの領域に亘って、縫製加工により形成された縫部83,84によって連結されている。これにより、縫部83,84が設けられている領域においては、右腕部前部81と、右腕部後部82と、右腕部前部81および右腕部後部82の両側に設けられた縫部83,84とによって囲まれた領域に袋状の空間85が形成される。
この袋状の空間85の内部に、左ベルト40に設けられた第1係合部432と連結する第1被係合部860が、略全体を覆われるように内設されている。また、右腕部前部81および右腕部後部82の上部中央には、互いに係合し一対となる留め具87、88が設けられている。したがって、右ベルト30が乳幼児保持具7から取り外されている状態においては、留め具87、88を互いに連結することによって、第1被係合部860を外部から完全に覆い隠すことが可能となる。なお、右腕部前部81には、後述する補助シート130の留め具135と連結する留め具89が設けられる。
前述のように、背当て部70の左上側部には、本体左腕部90が、設けられている。本体左腕部90も、本体右腕部80と同様に、本体左腕部90の前面側に位置する左腕部前部91と、本体左腕部90の後面側に位置する左腕部後部92とを有し、これらと縫部93,94とによって囲まれた領域に袋状の空間(図示せず)が、形成されている。その空間の内部に、右ベルト30に設けられた第1係合部332と連結する第1被係合部960が内設されている。また、左腕部前部91および左腕部後部92の上部中央に設けられた留め具97,98を互いに連結すると、第1被係合部960が、外部から完全に覆い隠される。なお、左腕部前部91には、後述する補助シート130の留め具136と連結する留め具99が設けられる。
前当て部72の右下側部73には、下述する雌バックル106と連結する雄バックル74が、左下方へ向けて突出するように設けられている。また、股当て部71の左下側部75には、下述する雌バックル116と連結する雄バックル76が、右下方へ向けて突出するように設けられている。
背当て部70の上下方向中央部の右側側部には、股当て部71の右下側部73に設けられた雄バックル74と連結する雌バックル106を有する右突出部100が、右方へ向けて突出するように設けられている。また、背当て部70の上下方向中央部の左側側部には、前当て部72の左下側部75に設けられた雄バックル76と連結する雌バックル116を有する左突出部110が、右方へ向けて突出するように設けられている。
ここで、右突出部100について詳しく説明する。図7に示すように、右突出部100は、右突出部100の前面側に位置する右突出前部101と、右突出部100の後面側に位置する右突出後部102とを含む。右突出前部101および右突出後部102は、ともに右端部において背当て部70の右側部に連結している。右突出前部101および右突出後部102は、前述の右側部から右方へ向けてそれぞれ突出し、右突出部100の左端部において、前後に分割された構成となっている。
右突出前部101および右突出後部102における対向する互いの両側部同士が、下端部から上方の所定の位置までの領域に亘って、縫製加工により形成された縫部103,104によって連結されている。これにより、縫部103,104が設けられている領域においては、右突出前部101と、右突出後部102と、右突出前部101および右突出後部102の両側に設けられた縫部103,104とによって囲まれた領域に袋状の空間105が形成される。この袋状の空間105の内部に、前当て部72の右下側部73に設けられた雄バックル74と連結する雌バックル106が、略全体を覆われるように内設されている。
前述のように、背当て部70の左側部には、左突出部110が、設けられている。左突出部110も、右突出部100と同様に、左突出部110の前面側に位置する左突出前部111と、左突出部110の後面側に位置する左突出後部112とを有し、これらと縫部113,114とによって囲まれた領域に袋状の空間(図示せず)が、形成されている。そして、その空間の内部に、左下側部75に設けられた雄バックル76と連結する雌バックル116が、内設されている。前当て部72の上下方向中央部の左側側部には、前当て部72の左下側部75に設けられた雄バックル76と連結する雌バックル116を有する左突出部65が、左方へ向けて突出するように設けられている。
股当て部71は、適度な弾性を有する芯材(図示せず)を内部に含む。この芯材によって、使用時に乳幼児の足股にかかる負荷を軽減させ、乳幼児の快適性を向上させることができる。また、股当て部71の後面には、上述した第1面ファスナ22と連結する第2面ファスナ77が設けられている。なお、股当て部71の左右両側部には、股当て部71の両側から延出して、乳幼児の脚に当たる脚保持部78が設けられていてもよい。
<子守帯の装着方法について>
(乳幼児保持具の包み込み方法について)
図8は、乳幼児を乳幼児保持具7上にのせた状態を示す外観図であり、図9は、乳幼児を乳幼児保持具7上に保持した状態を示す外観図である。
乳幼児を乳幼児保持具7に包み込む方法を説明する。図8に示すように、乳幼児を乳幼児保持具7上に寝かせる。図9に示すように、乳幼児保持具7の前当て部72を乳幼児のお腹付近に被せる。右突出部100の雌バックル116と、右下側部73の雄バックル74とを連結する。さらに、左突出部110の雌バックル106と、左下側部75の雄バックル76とを連結する。これにより、乳幼児の胴部を乳幼児保持具7で包むことができる。
図10は、乳幼児保持具7で包まれた乳幼児を乳母車120に乗せた状態を示す外観図である。図10に示すように、乳幼児保持具7で包まれた乳幼児は、乳母車120に乗せることができる。具体的には、親は、乳幼児保持具7に包まれた乳幼児を乳母車120の座席部124に乗せ、乳母車120の乳母車用腰ベルト123,乳母車用肩ベルト122および乳母車用股ベルト121を取り付ける。これにより、乳幼児を乳幼児保持具7で包み込んだ状態で、乳幼児を乳母車120に乗せることができる。また、乳幼児保持具7の背当て部70の後面部には、凹凸形状の部材がなく滑らかであるため、乳母車120に乗せたとしても、乳幼児は、快適に過ごすことができる。
(親側装着具の装着方法について)
図11は、乳幼児を担ぐ者に親側装着具2を装着した状態を示す外観図である。図11を参照して、右ベルト30を親の左肩に掛け、左ベルト40を親の右肩に掛け、親の背中に位置するブリッジベルト35(図2,3)を連結する。さらに、親の腰に腰ベルト60の腰当て部61を当て、雌バックル63および雄バックル64を連結して、腰ベルト60を装着する。カバー部材50は、腰ベルト60の前方から垂れ下がっている状態である。
(前面縦向き抱っこについて)
図12は、前面縦向き抱っこをするための手順を示す図であって、親側装着具2の第1係合部332,432と乳幼児保持具7の第1被係合部860,960との連結する方法を示す外観図である。図13は、図12に示す状態から、親側装着具2の第1面ファスナ22と乳幼児保持具7の第2面ファスナ77とを連結状態を示す外観図である。図14は、図13に示す状態から、親側装着具2の第1連結具33,43の長さを調節する状態を示す外観図である。図15は、図14に示す状態から、親側装着具2の第2係合部53,52と乳幼児保持具の第2被係合部341,441との連結状態を示す外観図である。
図12〜15を参照して、前面縦向き抱っこ(向かい合わせ縦抱っこ)で、親側装着具2と乳幼児保持具7とを連結する方法を説明する。まず、乳幼児保持具7の上方部分と、一対の肩ベルト3の一方端部分とを第1連結具33,43で連結する。具体的には、図12に示すように、右ベルト30から分岐して延びる第1帯体331の先端部に取り付けられる第1係合部332と、乳幼児保持具7の本体左腕部90に設けられる第1被係合部960とを連結させる。この場合、第1係合部332は、長さ調節可能であり、第1帯体331に沿って上下方向に移動可能である。第1係合部332を第1帯体331の先端に移動させた後、第1係合部332と第1被係合部960とを連結させる。
同様に、左ベルト40から分岐して延びる第1帯体431の先端部に取り付けられる第1係合部432と、乳幼児保持具7の本体右腕部80に設けられる第1被係合部860とを連結させる。この場合、第1係合部432は、長さ調節可能であり、第1帯体431に沿って上下方向に移動可能である。第1係合部432を第1帯体431の先端に移動させた後、第1係合部432と第1被係合部960とを連結させる。
従来の子守帯は、乳幼児保持具7を親側装着具2に連結する場合、親は乳幼児の近くまで寝そべるように前屈みにならなければならず、親の負担が多大なものであった。しかし、本実施の形態では、第1連結具33,43を長さ調節可能に設けている。これにより、第1係合部332,432の位置を第1帯体331,431の先端に移動させると、第1係合部332,432と第1被係合部860,960とを近づけることができるため、親は、第1連結具33,43を連結する際に、乳幼児の近くまで寝そべるように前屈みになる必要はない。さらに、第1係合部332,432を見やすい位置に移動させることが可能になり、第1連結具33,43の連結操作を容易に、かつ、確実に行うことができる。
図13に示すように、親は、乳幼児の臀部を両手で抱き上げ、親側装着具2の第1面ファスナ22と、乳幼児保持具7の股当て部71の第2面ファスナ77の位置とを合わせる。さらに、下方に垂れていた第1面ファスナ22を上方に移動させ、乳幼児保持具7を上方に持ち上げるように第1面ファスナ22と第2面ファスナ77とを連結する。この作業は、第1連結具33,43で一旦連結した後の作業であるため、安定した状態で行うことができる。さらに、乳幼児の加重を両手だけで支える必要がないため、親の負担を軽減できる。
図14に示すように、第1連結具33,43の第1帯体331,431の長さを調節する。具体的には、第1帯体331,431の先端部を引張り、第1係合部332,432の位置を調整し、乳幼児保持具7と親側装着具2の距離を近づける。
図15(A)に示すように、カバー部材50で乳幼児保持具7を下から持ち上げるように覆い、第3連結具55,56を連結した後、第2連結具34,44を連結させる。具体的には、カバー部材50を乳幼児保持具7の背当て部70を包むように持ち上げる。次に、カバー部材50の留め具550と、乳幼児保持具7の背当て部70に設けられる留め具701とを連結する。同様に、カバー部材50の留め具560と、乳幼児保持具7の背当て部70に設けられる留め具700とを連結する。さらに、図15(B)を特に参照して、カバー部材50の第2被係合部52と、第2係合部341とを連結する。同様に、カバー部材50の第2被係合部53と、第2係合部441とを連結する。具体的には、第2係合部341のボタン部343を内側に押して、開口部342の大きさを大きくし、第2被係合部52の突出部521を開口部342に挿入することで、第2係合部341と第2被係合部52とを連結する。同様に、第2係合部441のボタン部443を内側に押して、開口部442の大きさを大きくし、第2被係合部53の突出部531を開口部442に挿入することで、第2係合部441と第2被係合部53とを連結する。
これにより、親側装着具2と乳幼児保持具7とは、第1連結具33,43だけでなく、第2連結具34,44で連結されているため、乳幼児の加重を第1連結具33,43と第2連結具34,44との2点に分散することができ、親の負担を軽減することができる。さらに、乳幼児保持具7に腰ベルト60が設けられることで、乳幼児の加重を3点に分散することができ、より親の負担を軽減することができる。なお、これらの連結は、片手で行うことができ、しかも、目視する必要はないため、親側装着具2と乳幼児保持具7との連結を簡単に行うことができる。
<子守帯の他の部材について>
(補助シートについて)
図16は、補助シートを前面側から見た外観図である。図17は、補助シートを後面側から見た外観図である。図16,17を参照して、補助シート130について説明する。
補助シート130は、首すわり前の新生児の場合に使用する部材であり、適度な弾性を有する芯材を内部に含む。補助シート130は、使用時に乳幼児の頭部を覆うヘッドサポート131と、ヘッドサポート131の下方に位置し、乳幼児の背を背後から支持する背中保持部材132とが設けられている。
背中保持部材132の後面部の両側上部には、円環部133,134が設けられる。円環部133,134は、帯状部材の長手方向両端部が背中保持部材132に縫い付けられることにより、円環形状となる。円環部133の中央部には、乳幼児保持具7に設けられた留め具89と係合する留め具135が取り付けられている。ここで、留め具135は、留め具135の係合部が円環部133の内周側に突出するように円環部133に取り付けられる。また、円環部134の前面側中央部には、乳幼児保持具7に設けられた留め具99と係合する留め具136が、留め具135と同様に取り付けられている。補助シート130を利用することにより、使用時において、乳幼児を保持する場合の安定性や、保持される乳幼児の快適性を向上させることができる。
次に、図18,19を用いて、補助シート130を乳幼児保持具7に取り付ける方法について説明する。まず、補助シート130を乳幼児保持具7上にのせる。さらに、本体左腕部90を円環部134に挿通し、本体左腕部90に設けられた留め具99と、円環部134に設けられた留め具136とを連結する。同様に、本体右腕部80を円環部133に挿通し、本体右腕部80に設けられた留め具89と、円環部133に設けられた留め具135とを連結する。この作業によって、乳幼児保持具7は、補助シート130と連結される。
(臀部高さ調節部材について)
図20は、臀部高さ調節部材140の斜視図である。図20を参照して、臀部高さ調節部材140について説明する。
臀部高さ調節部材140は、乳幼児の臀部の位置を上方にもたらす部材であり、たとえば、首すわり前の新生児、体格が小さい乳幼児の場合に使用される。臀部高さ調節部材140は、略立方体形状の部材であり、適度な弾性を有する芯材を内部に含む。臀部高さ調節部材140の一辺には、親側装着具2のファスナ部23に連結されるファスナ部141が縫い付けられている。さらに、臀部高さ調節部材140の一面には、親側装着具2の第1面ファスナ22と連結する臀部面ファスナ142が設けられる。なお、臀部高さ調節部材140には、上述した親側装着具2のシート部材20に設けられる面ファスナ21と連結する面ファスナ(図示せず)が設けられていてもよい。
<子守帯の他の装着方法について>
(補助シートおよび臀部高さ調節部材の装着方法について)
図21は、第1面ファスナ22と第2面ファスナ77との間に臀部高さ調節部材140を取り付け、補助シート130を取り付けた乳幼児保持具7を親側装着具2に取り付けた状態を示す外観図である。図21を参照して、臀部高さ調節部材140と補助シート130とを用いて、親側装着具2と乳幼児保持具7とを連結する方法について説明する。上述した親側装着具2と乳幼児保持具7との連結方法と異なる点のみ説明する。
図18,19で示すように、乳幼児保持具7に補助シート130を連結する。親側装着具2の第1面ファスナ22と乳幼児保持具7の第2面ファスナ77とを連結する前に、親側装着具2のファスナ部23と臀部高さ調節部材140のファスナ部141を連結する。さらに、臀部高さ調節部材140上に乳幼児保持具7の股当て部71を載置する。次いで、親側装着具2の第1面ファスナ22を臀部高さ調節部材140の臀部面ファスナ142および乳幼児保持具7の第2面ファスナ77に連結させる。
この作業によって、乳幼児の臀部の位置を高くし、頭の位置が高くすることができるため、体の小さな新生児にも使用することができる。また、臀部高さ調節部材140および補助シート130は、軽量であるため、部品点数が増えたとしても、親の負担とならない。
(後面縦向き抱っこについて)
図22は、後面縦向き抱っこを示す図であって、乳幼児を担ぐ者に親側装着具2を装着し、親側装着具2の第1面ファスナ22上に乳幼児保持具7の第2面ファスナ77を連結させる状態を示す外観図である。図23は、図22に示す状態から、乳幼児保持具7の上に乳幼児を乗せて、乳幼児を乳幼児保持具7に保持した状態を示す外観図である。図24は、図23に示す状態から、第1連結具33,43を連結した状態を示す外観図である。図25は、図24に示す状態から、乳幼児保持具7に保持した乳幼児をカバー部材50で覆った状態を示す外観図である。図26は、図25に示す状態から、第2連結具34,44を連結した状態を示す外観図である。図27は、図26に示す状態から、後面縦向き抱っこの状態を示す外観図である。図22〜27を参照して、後面縦向き抱っこの方法について説明する。
図22を参照して、親は、右ベルト30および左ベルト40を親の肩に掛け、親の背中に位置するブリッジベルト35(図2,3)を連結し、腰ベルト60を腰に装着する。さらに、カバー部材50および第1面ファスナ22を親の膝の上に垂らし、乳幼児保持具7を親側装着具2のカバー部材50上に載置する。この場合、乳幼児保持具7の背当て部70をカバー部材50側に、前当て部72をシート部材20側に向くように配置し、乳幼児保持具7の第2面ファスナ77と親側装着具2の第1面ファスナ22とを連結させる。
図23を参照して、乳幼児保持具7の股当て部71上に乳幼児を跨がせ、乳幼児保持具7を乳幼児に装着する。具体的には、右下側部73の雄バックル74と右突出部100の雌バックル106とを連結し、左下側部75の雄バックル76と左突出部110の雌バックル116とを連結する。
図24を参照して、第1連結具33,43を連結する。具体的には、右ベルト30から分岐して延びる第1帯体331の先端部に取り付けられる第1係合部332と、乳幼児保持具7の本体右腕部80に設けられる第1被係合部860とを連結させる。左ベルト40から分岐して延びる第1帯体431の先端部に取り付けられる第1係合部432と、乳幼児保持具7の本体左腕部90に設けられる第1被係合部960とを連結させる。これにより、乳幼児の前面側は、背当て部70で覆われ、乳幼児の臀部は前当て部72で覆われる。
図25を参照して、第3連結具55,56を連結する。具体的には、カバー部材50の留め具560と乳幼児保持具7の留め具700とを連結し、カバー部材50の留め具550と乳幼児保持具7の留め具701とを連結する。次に、図26を参照して、第2連結具34,44を連結する。具体的には、カバー部材50の第2被係合部52と、第2被係合部441とを連結する。同様に、カバー部材50の第2被係合部53と、第2係合部341とを連結する。
続いて、カバー部材50の留め具560と乳幼児保持具7の留め具700との連結を解除し、カバー部材50の留め具550と乳幼児保持具7の留め具701との連結を解除し、親側装着具2のカバー部材50の上方を第2連結具34,44を支点に折り返す。これにより、第2連結具34,44がカバー部材50で覆われるため、乳幼児の手が第2連結具34,44に直に当たることがないため、第2連結具34,44の連結が不用意に解除されることがない。このような手順で、図27に示すように乳幼児を後面縦向き抱っこをすることができる。
(おんぶについて)
図28は、おんぶするための手順を示す図であって、乳幼児保持具7を親側装着具2に取り付けた状態を示す外観図である。図29は、図28に示す状態から、親側装着具2の肩ベルト3を乳幼児を担ぐ者の両肩に掛ける状態を示す外観図である。図30は、図29に示す状態から、おんぶの状態を示す外観図である。図28〜30を参照して、おんぶの方法について説明する。
図28を参照して、上述の前面縦向き抱っこと同様の方法で、乳幼児を乳幼児保持具7で包み、乳幼児保持具7と親側装着具2とを連結する。具体的には、図8,9で示すように、乳幼児を乳幼児保持具7で包み込み、親側装着具2と乳幼児保持具7とを第1連結具33,43、第2第2連結具34,44(図1)、第3連結具55,56(図1)、および、第1,2面ファスナ22,77(図1)であらかじめ連結する。
図29を参照して、親は、親側装着具2の右ベルト30および左ベルト40を肩に掛け、ブリッジベルト35を連結し、腰ベルト60を腰に装着する。これにより、図30に示すように、簡単におんぶすることができる。
なお、本実施の形態では、第1連結具33,43の右,左ベルト30,40に取り付けられた係止具330,430は、長さ調節可能に設けられるとして説明したが、被係止具86,96が長さ調節可能に設けられてもよい、たとえば、係止具は、被係合具だけでなく、帯体を有し、被係合具が帯体に沿って移動可能であってもよい。
また、上記実施の形態において、乳幼児保持具7で胴部が保持された乳幼児は、乳母車120に乗せることができるとしたが、チャイルドシートなどの乳児保持具に乗せることができる。また、乳幼児保持具7で胴部が支持された乳幼児をそのままベッドに寝かせてもよい。上述したように、乳幼児保持具7の背当て部70の後面部には、凹凸形状の部材がなく滑らかであるため、乳幼児は、乳幼児保持具7で胴部が保持されたとしても、快適に過ごすことができるからである。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 子守帯、2 親側装着具、3 肩ベルト、7 乳幼児保持具、20 シート部材、21 面ファスナ、22 第1面ファスナ、23,141 ファスナ部、30 右ベルト、40 左ベルト、31,41 第1ベルト、32,42 第2ベルト、33,43 第1連結具、34,44 第2連結具、35 ブリッジベルト、50 カバー部材、52,53 第2被係合部、54 帯状部材、55,56 第3連結具、57,58 ベルト部材、60 腰ベルト、61 腰当て部、63,106,116,350 雌バックル、64,74,76,351 雄バックル、65,110 左突出部、70 背当て部、71 股当て部、72 前当て部、73 右下側部、75 左下側部、77 第2面ファスナ、78 脚保持部、80 本体右腕部、81 右腕部前部、82 右腕部後部、83,84,93,94,103,104,113,114 縫部、85,105 空間、86,96 被係止具、87,88,89,97,98,99,134,135,136,550,560,700,701 留め具、90 本体左腕部、91 左腕部前部、92 左腕部後部、100 右突出部、101 右突出前部、102 右突出後部、111 左突出前部、112 左突出後部、120 乳母車、121 乳母車用腰ベルト、122 乳母車用肩ベルト、123 乳母車用股ベルト、124 座席部、130 補助シート、131 ヘッドサポート、132 背中保持部材、133,134 円環部、140 臀部高さ調節部材、142 臀部面ファスナ、310,410 帯部、320,420 筒状部、521,531 突出部、330,430 係止具、331,431 第1帯体、332,432 第1係合部、333,433 固定部、340,440 第2帯体、341,441 第2係合部、342,442 開口部、343,443 ボタン部、352,353 帯体、590 領域、860,960 第1被係合部。

Claims (12)

  1. 乳幼児を担ぐ者の両肩に掛けられる一対のループ状肩ベルトと、前記一対の肩ベルトの両端部分に連結され、乳幼児と乳幼児を担ぐ者との間に配置されるシート部材とを含む親側装着具と、
    前記親側装着具とは分離して設けられ、乳幼児の胴部を保持する乳幼児保持具と、を備えた子守帯であって、
    前記親側装着具は、前記親側装着具に連結された前記乳幼児保持具を下から持ち上げるように覆うカバー部材を含み、
    前記子守帯は、
    前記乳幼児保持具の上方部分と、前記一対の肩ベルトの一方端部分とを着脱可能に連結する第1連結具と、
    前記カバー部材の表面部分と前記一対の肩ベルトの他方端部分とを着脱可能に連結する一対の第2連結具とを備える、子守帯。
  2. 前記一対の第2連結具は、前記一対の肩ベルトの他方端部分から分岐して延びる第2帯体と、前記第2帯体の先端部に取り付けられる第2係合部と、前記カバー部材の表面部分に取り付けられる第2被係合部とを含む、請求項1に記載の子守帯。
  3. 前記親側装着具は、前記シート部材の下方に位置し、乳幼児を担ぐ者の腰に装着される腰ベルトを含む、請求項1または2に記載の子守帯。
  4. 前記乳幼児保持具は、左上側部および右上側部を含む背当て部と、前記背当て部の下方に連なる股当て部と、前記股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成される布材であり、
    前記前当て部を折り返し、前記前当て部の両側部と、前記背当て部とを連結することによって前記背当て部と前記前当て部との間で乳幼児の胴部を保持する空間を形成する、請求項1〜3のいずれかに記載の子守帯。
  5. 前記第1連結具は、前記一対の肩ベルトの一方端部分から分岐して延びる第1帯体と、前記第1帯体の先端部に取り付けられる第1係合部と、前記乳幼児保持具の前記左上側部および前記右上側部に取り付けられた第1被係合部とを含む、請求項4に記載の子守帯。
  6. 前記カバー部の上方側端部と前記乳幼児保持具の前記左上側部および前記右上側部とを着脱可能に連結する第3連結具をさらに有する、請求項4または5に記載の子守帯。
  7. 前記親側装着具は、前記カバー部と前記シート部との間から延出する第1面ファスナを有し、前記乳幼児保持具は、前記股当て部の裏面に位置し、前記第1面ファスナと連結する第2面ファスナを有する、請求項1〜6のいずれかに記載の子守帯。
  8. 前記第1面ファスナと前記第2面ファスナとの間に、乳幼児の臀部の位置を上方にもたらす臀部高さ調節部材をさらに備える、請求項7に記載の子守帯。
  9. 前記乳幼児保持具には、ヘッドサポートを含む補助シートが取り付けられ、
    前記補助シートは、前記乳幼児保持具の前記左上側部および前記右上側部に取り付けられる、請求項6〜8のいずれかに記載の子守帯。
  10. 乳幼児を担ぐ者の両肩に掛けられる一対のループ状肩ベルトを含む親側装着具と、
    前記親側装着具とは分離して設けられ、乳幼児の胴部を保持する乳幼児保持具と、
    前記乳幼児保持具の上方部分と、前記一対の肩ベルトの一方端部分とを着脱可能に連結する連結具とを備え、
    前記連結具は、前記一対の肩ベルトの一方端部分に取り付けられた一対の係止具と、前記乳幼児保持具の上方に取り付けられた被係止具とを含み、前記係止具および前記被係止具のうちの少なくとも一方は、長さ調節可能である、子守帯。
  11. 前記一対の係止具は、前記一対の肩ベルトの一方端部分から分岐して延びる帯体と、前記帯体の先端部に取り付けられ、前記帯体に沿って移動可能な係合部とを含み、
    前記一対の被係止具は、前記乳幼児保持具の上方に取り付けられる被係合部とを含む、請求項10に記載の子守帯。
  12. 前記乳幼児保持具は、左上側部および右上側部を含む背当て部と、前記背当て部の下方に連なる股当て部と、股当て部の下方に連なる前当て部とによって構成される布材であり、
    前記前当て部を折り返し、前記前当て部の両側部と、前記背当て部とを連結することによって前記背当て部と前記前当て部との間で乳幼児の胴部を保持する空間を形成し、
    前記左上側部および右上側部には、前記被係合部が取り付けられる、請求項10または11に記載の子守帯。
JP2016203431A 2016-10-17 2016-10-17 子守帯 Active JP6778078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016203431A JP6778078B2 (ja) 2016-10-17 2016-10-17 子守帯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016203431A JP6778078B2 (ja) 2016-10-17 2016-10-17 子守帯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018064634A true JP2018064634A (ja) 2018-04-26
JP6778078B2 JP6778078B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=62086508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016203431A Active JP6778078B2 (ja) 2016-10-17 2016-10-17 子守帯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6778078B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000245581A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Combi Corp 乳児用ヘッドキープおよび該乳児用ヘッドキープ付き子守帯
JP2001104115A (ja) * 1999-10-12 2001-04-17 Combi Corp おんぶ専用子守帯
JP2004236736A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Aprica Kassai Inc 子守帯
JP2005185426A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Lucky Kogyo Kk サポート部材およびベビーキャリア
US20150374139A1 (en) * 2014-06-26 2015-12-31 Infantino, Llc Infant carrier with expandable seat

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000245581A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Combi Corp 乳児用ヘッドキープおよび該乳児用ヘッドキープ付き子守帯
JP2001104115A (ja) * 1999-10-12 2001-04-17 Combi Corp おんぶ専用子守帯
JP2004236736A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Aprica Kassai Inc 子守帯
JP2005185426A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Lucky Kogyo Kk サポート部材およびベビーキャリア
US20150374139A1 (en) * 2014-06-26 2015-12-31 Infantino, Llc Infant carrier with expandable seat

Also Published As

Publication number Publication date
JP6778078B2 (ja) 2020-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1992257B1 (en) Reversible infant carrier
US10045634B2 (en) Infant carrier with adjustable side panels and torso band
US20110101051A1 (en) Infant carrier with leg straps
JP5620470B2 (ja) ベビー・キャリア
JP5827008B2 (ja) 運搬具
JP6271137B2 (ja) 子守帯
US20150374139A1 (en) Infant carrier with expandable seat
US20120199619A1 (en) Easy wrap carrier with lumbar support
US20110240693A1 (en) Baby carrier with tie straps
KR200477837Y1 (ko) 힙시트 캐리어 세트
JP2013162974A (ja) 子守帯
JP6933954B2 (ja) 子守帯
JP2013085567A (ja) 子守帯
KR20120032800A (ko) 아기띠
JP6525604B2 (ja) 座席付き育児器具
JP2018064634A (ja) 子守帯
JP6105503B2 (ja) 子守帯
KR200473921Y1 (ko) 유아용 아기띠
JP5558123B2 (ja) 子守帯
JP5467902B2 (ja) 子守帯
JP2023075886A (ja) 子守帯およびその臀部高さ調節部材
JP2023075896A (ja) 子守帯
KR101493030B1 (ko) 쌍둥이용 캐리어
JP2009082550A (ja) ベビーキャリア
JP7010659B2 (ja) 子守帯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6778078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250