JP2018064339A - パワーモジュール - Google Patents
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Abstract
Description
Nチャネル型パワーMOS1は、ゲートG、ドレインD、及びソースSの3つの電極を有している。Nチャネル型パワーMOS1のドレイン・ソースには、例えば、負荷回路6側の負荷抵抗Rlと電源電圧Vddを出力する電源Eと、が直列に接続される。このNチャネル型パワーMOS1では、ゲートGに印加されるゲート電圧Vgが上昇して閾値電圧Vthを超えると、ドレイン・ソース間がターンオンし、ゲート電圧Vgが低下して閾値電圧Vthを下回ると、ドレイン・ソース間がターンオフする。
入力容量Ciss≒Cgd+Cgs
帰還容量Crss≒Cgd
出力容量Coss≒Cgd+Cds・・・・(1)
図8において、ドレイン・ソース間オン抵抗Ronは、ドレイン電流Id=25A、及びゲート・ソース間電圧Vgs=10Vの場合、規格値として標準値TYP=6.9mΩ、最大値MAX=8.7mΩである。ゲート閾値電圧Vthは、ドレイン電流Id=1mA、及びドレイン・ソース間電圧Vds=10Vの場合、規格値として最小値MIN=2.0V、標準値TYP=3.0V、最大値MAX=4.0Vである。
(A) 第1定電流回路及び第2定電流回路を有しているので、パワー半導体素子のばらつきに応じて第1調整電圧及び第2調整電圧を調整することにより、ターンオン時間/ターンオフ時間の最大値/最小値のばらつきを改善できる。これにより、スイッチング損失とサージ電圧のばらつきの少ないパワーモジュールを実現できる。
図1は、本発明の実施例1におけるパワーモジュールの原理を示す概略の回路図である。
図2のパワーモジュール10において、第1定電流回路20は、1段の第1カレントミラー回路21と第1誤差増幅回路22とによって構成されている。第1カレントミラー回路21は、入力側に流れる第1駆動電流I21aに比例した第1制御駆動電流I41を出力側に流す回路である。第1誤差増幅回路22は、第1カレントミラー回路21の入力側に流れる第1駆動電流I21aを検出してこれに対応する第1駆動電圧V22bを生成し、この第1駆動電圧V22bを、制御端子12aから入力される第1調整電圧Vtrに追従させて、第1カレントミラー回路21の入力側に流れる第1駆動電流I21aを変化させる回路である。
図3は、図2のパワーモジュール10の動作を示す電圧・電流波形図である。
オペアンプ22cは、制御端子12aに印加された第1調整電圧Vtrと、抵抗22bで検出された第1駆動電圧V22bと、の誤差を求め、この誤差が減少するように(つまり、第1駆動電圧V22bが第1調整電圧Vtrに追従するように)、NMOS22aをゲート制御して、(+)側電源端子11a→PMOS21a→NMOS22a→抵抗22b→接地側、へ流れる第1駆動電流I21aを変化させる。変化した第1駆動電流I21aは、一対のPMOS21a,21bからなる第1カレントミラー回路21により、例えば、100倍に増幅され、この増幅された第1制御駆動電流I41が、(+)側電源端子11a→PMOS21bのソース・ドレイン→PMOS41aのソース・ドレイン→パワーMOS43のゲート、へ流れる。
パワーMOS43のばらつきにより、パワーモジュール10毎に、スイッチング損失Sloss(=Vds×Id)とサージ電圧Vdsg[=(Ld+Ls)×di/dt)]がばらつく。そこで、第1調整電圧Vtrによって第1制御駆動電流I41を調整し、図3に示すように、パワーMOS43のターンオン時間tr(つまり、ドレイン・ソース間電圧Vdsの立ち下がり時間)が大きい場合には、小さくし、そのターンオン時間trが小さい場合には、大きくする。又、第2調整電圧Vtfによって第2制御駆動電流I42を調整し、パワーMOS43のターンオフ時間tf(つまり、ドレイン・ソース間電圧Vdsの立ち上がり時間)が大きい場合には、小さくし、そのターンオン時間tfが小さい場合には、大きくする。このように、パワーモジュール10毎に最適な第1制御駆動電流I41及び第2制御駆動電流I42を設定することにより、スイッチング損失Slossとサージ電圧Vdsgのばらつきを少なくすることが可能になる。
本実施例1のパワーモジュール10によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
図4(a)、(b)は、本発明の実施例2における第1、第2調整電圧Vtr,Vtfの他の生成例を示す回路図である。
本実施例2によれば、分圧回路によって第1調整電圧Vtr及び第2調整電圧Vtfを生成するようにしたので、パワーモジュール10の外付け回路を簡単にできる。
本実施例3のIGBT53は、エミッタE、コレクタC、及びゲートGの3つの電極を有し、実施例1のパワーMOS43と略同様の作用効果を奏するものである。
本発明は、上記実施例1〜3に限定されず、その他の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)、(ii)のようなものがある。
10a パッケージ
20,30 第1、第2定電流回路
21,31 第1、第2カレントミラー回路
22,32 第1、第2誤差増幅回路
41,42 第1、第2スイッチ
41a PMOS
42a NMOS
43 パワーMOS
Claims (5)
- 第1電極と、第2電極と、制御電圧が印加されると前記第1電極及び前記第2電極間をオン/オフ動作する制御電極と、を有し、前記制御電極に生じる寄生容量からなる入力容量に第1制御駆動電流が注入され、前記入力容量に掛かる前記制御電圧が上昇して閾値電圧を超えるとターンオンし、前記入力容量の蓄積電荷が放電されて第2制御駆動電流が放出され、前記入力容量に掛かる前記制御電圧が低下して前記閾値電圧を下回るとターンオフするパワー半導体素子と、
外部から入力される第1調整電圧に対応した一定の前記第1制御駆動電流を流す第1定電流回路と、
駆動信号によりオン/オフ動作し、オン状態の時に前記第1制御駆動電流を前記パワー半導体素子の前記入力容量へ注入する第1スイッチと、
外部から入力される第2調整電圧に対応した一定の前記第2制御駆動電流を流す第2定電流回路と、
前記駆動信号により、前記第1スイッチがオン状態の時にオフ状態になり、前記第1スイッチがオフ状態の時にオン状態になって、前記第2制御駆動電流を接地側へ放出する第2スイッチと、
前記パワー半導体素子、前記第1定電流回路、前記第1スイッチ、前記第2定電流回路、及び前記第2スイッチを収容するパッケージと、
を備えることを特徴とするパワーモジュール。 - 前記第1定電流回路は、
第1駆動電流に比例した前記第1制御駆動電流を流す1段又は複数段の第1カレントミラー回路と、
前記第1駆動電流を検出してこれに対応する第1駆動電圧を生成し、前記第1駆動電圧を前記第1調整電圧に追従させて前記第1駆動電流を変化させる第1誤差増幅回路と、
を有し、
前記第2定電流回路は、
第2駆動電流に比例した前記第2制御駆動電流を流す1段又は複数段の第2カレントミラー回路と、
前記第2駆動電流を検出してこれに対応する第2駆動電圧を生成し、前記第2駆動電圧を前記第2調整電圧に追従させて前記第2駆動電流を変化させる第2誤差増幅回路と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール。 - 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、
前記駆動信号により相補的にオン/オフ動作する相補型トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のパワーモジュール。 - 前記第1調整電圧及び前記第2調整電圧は、
時間調整用電源の出力電圧、又は、ドライブ用電源の出力電圧を分圧した電圧により、それぞれ生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のパワーモジュール。 - 前記パワー半導体素子は、
パワーMOSFET、IGBT、GaNパワーデバイス、又は、SiCパワーデバイスを含むパワートランジスタであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のパワーモジュール。
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