JP2018062971A - クリップの取付構造 - Google Patents

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和広 多和田
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Abstract

【課題】クリップの軸部がクリップ挿入孔から抜ける事態を抑制することが可能なクリップの取付構造を提供する。【解決手段】クリップ60をクリップ座30に対して取り付けるクリップの取付構造であって、クリップ座30は、立壁部31と、クリップ60が固定される座面部40と、保持壁部50と、を備え、クリップ60は、クリップ座30に取り付けられる被取付部70と、取付孔11に挿入される被挿入部64と、を備え、被取付部70は、座面部40に形成された第1クリップ挿入孔40Aに挿入される第1軸部71と、保持壁部50に形成された第2クリップ挿入孔50Aに挿入される第2軸部72と、第1クリップ挿入孔40Aの孔縁部に対して係止する弾性係止部73と、を備え、第1クリップ挿入孔40Aは、座面部40を厚さ方向に貫通する閉じた孔であることに特徴を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、クリップの取付構造に関する。
従来、クリップが取り付けられるクリップ座として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のクリップ座(リテーナ)は、クリップが取り付けられる座面部を有しており、座面部にはクリップの軸部が挿入されるクリップ挿入孔が形成されている。クリップ挿入孔は、一部が開口された形状をなしており、その開口を通じて軸部がクリップ挿入孔に挿入される構成となっている。
実開平02−033156号公報
上記構成では、クリップ挿入孔が開口されていることから、軸部がクリップ挿入孔から開口を通じて抜ける虞があり、この点について改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、クリップの軸部がクリップ挿入孔から抜ける事態を抑制することが可能なクリップの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のクリップの取付構造は、第1部材と第2部材とを接続するクリップを前記第1部材に設けられたクリップ座に対して取り付けるクリップの取付構造であって、前記クリップ座は、前記第1部材から前記第2部材側に立ち上がる立壁部と、前記立壁部の先端に設けられ、前記クリップが固定される座面部と、前記立壁部に設けられ、前記座面部に対して前記第1部材側に配される保持壁部と、を備え、前記クリップは、前記クリップ座に取り付けられる被取付部と、前記第2部材に形成された取付孔に挿入される被挿入部と、を備え、前記被取付部は、前記座面部に形成された第1クリップ挿入孔に挿入される第1軸部と、前記第1軸部における前記第1部材側の端部に設けられ、前記保持壁部に形成された第2クリップ挿入孔に挿入される第2軸部と、前記第2軸部に設けられ、前記座面部における前記第1クリップ挿入孔の孔縁部に対して前記第1部材側から係止する弾性係止部と、を備え、前記第1クリップ挿入孔は、前記座面部を厚さ方向に貫通する閉じた孔であり、前記弾性係止部は、前記第1クリップ挿入孔に対して前記第2軸部を前記第2部材側から挿入する過程では、前記座面部に押圧されることで弾性的に変位する結果、前記第1クリップ挿入孔に対する前記第2軸部の挿入を許容する構成であり、前記第2軸部と前記第2クリップ挿入孔の内周面の間の隙間は、前記第1軸部と前記第1クリップ挿入孔の内周面の間の隙間より小さいものであることに特徴を有する。
上記構成によれば、第1クリップ挿入孔に対してクリップの第1軸部が挿入され、第2クリップ挿入孔に対して第2軸部が挿入される。そして、第2軸部の弾性係止部が座面部に係止することで、クリップの抜け止めがされる。ここで、第1クリップ挿入孔は閉じた孔であるから、クリップが座面部の面方向に沿う荷重を受けた場合において、第1軸部が第1クリップ挿入孔から抜ける事態を防止することができる。さらに、上記構成では、2種類の軸部(第1軸部及び第2軸部)がそれぞれ対応する挿入孔(第1クリップ挿入孔及び第2クリップ挿入孔)に挿入される構成となっている。この結果、2つの挿入孔の内面でクリップの軸部の位置決めを行うことができ、座面部の面方向において、クリップの位置決めをより確実に行うことができる。さらに、第2軸部と第2クリップ挿入孔の内周面の間の隙間は、第1軸部と第1クリップ挿入孔の内周面の間の隙間より小さいものとされる。このため、第2軸部と第2クリップ挿入孔によって、座面部の面方向におけるクリップの位置決めをより確実に行うことができる。
また、前記弾性係止部は、前記第1クリップ挿入孔に対して前記第2軸部を前記第2部材側から挿入する過程では、前記座面部に押圧されることで、前記第1部材側の端部を支点として前記座面部側が撓み変位する結果、前記第1クリップ挿入孔に対する前記第2軸部の挿入を許容する構成であり、前記第1クリップ挿入孔に対して前記第1軸部が挿入された状態では、前記支点よりも前記第1部材側に前記第2クリップ挿入孔が位置するものとすることができる。
弾性係止部を第1部材側の端部を支点として座面部側が撓み変形する構成とすれば、例えば、弾性係止部が、第2軸部の径方向に沿ってスライド変位する構成と比べて、より簡易な構成とすることができる。ここで、弾性係止部の座面部側を撓み変形させるためには、第1軸部と第1クリップ挿入孔の内周面の間にある程度の隙間があることが好ましい。しかしながら、第1軸部と第1クリップ挿入孔の内周面の間の隙間が大きいと、第1軸部の位置決め精度が低下してしまう。この点、上記構成では、第2軸部と第2クリップ挿入孔の内周面の間の隙間を相対的に小さい隙間としているから、第2軸部が第2クリップ挿入孔に挿入されることで、クリップの面方向の位置決めをより確実に行うことができる。
また、前記座面部及び前記立壁部は、前記第1部材における前記クリップ座側の面の面方向に沿う方向に開口された箱部材を構成するものとされ、前記第2クリップ挿入孔は、前記箱部材の開口方向と同じ方向に開口しているものとすることができる。このようにすれば、例えば、一つのスライド型を用いて、箱部材(座面部及び立壁部)と第2クリップ挿入孔を成形することができる。
本発明によれば、クリップの軸部がクリップ挿入孔から開口を通じて抜ける事態を抑制することが可能なクリップの取付構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアトリムを示す正面図 クリップ及びクリップ座を示す斜視図 クリップ及びクリップ座を示す正面図 クリップ座を示す断面図 クリップ及びクリップ座を示す断面図(図3のV−V線で切断した図に対応) クリップ座を示す平面図 クリップ座を示す断面図(図3のVII−VII線で切断した図に対応)
本発明の一実施形態を図1から図7によって説明する。本実施形態では、乗物用内装材として、車両に搭載される車両用のドアトリム20を例示する。ドアトリム20は、図1に示すように、トリムボード21と、トリムボード21に設けられる2つのクリップ座30、及び複数のクリップ座29と、を備えている。トリムボード21は、板状をなし、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂によって構成されている。なお、トリムボード21は、複数のボード部材(例えばアッパーボード及びロアボード)によって構成されている。また、トリムボード21には、スピーカーグリル22、ドアポケット24、インサイドハンドル取付部25、アームレスト取付用の開口部28などが設けられている。
クリップ座29は、トリムボード21の車室外側の面に設けられ、トリムボード21の周端部に沿って複数設けられている(図1の破線参照)。トリムボード21及びクリップ座29は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂を射出成形することによって一体的に成形される。クリップ座29には、トリムボード21と車両のドアインナパネル10(図5参照)とを接続するためのクリップ(図示せず)が取り付けられる。
クリップ座30は、図1に示すように、例えばインサイドハンドル取付部25とほぼ同じ高さ位置に2つ配されている。クリップ座30には、図3に示すクリップ60が取り付けられ、このクリップ60によってトリムボード21(第1部材)と車両のドアインナパネル10(第2部材)とが接続される。
次に、クリップ座30に対するクリップ60の取付構造について説明する。クリップ座30は、図2及び図5に示すように、トリムボード21と接合される底壁部32と、トリムボード21からドアインナパネル10側に立ち上がる立壁部31と、立壁部31の先端に設けられ、クリップ60が固定される座面部40と、立壁部31に設けられ、座面部40に対してトリムボード21側に配される保持壁部50と、を備えている。
クリップ座30は、全体としては、トリムボード21の面方向に沿って開口された箱状(矢倉状)をなしている。より具体的には、図2に示すように、クリップ座30のうち、座面部40、立壁部31及び底壁部32は、トリムボード21におけるクリップ座30側の面の面方向に沿う方向に開口された箱部材を構成するものとされる。座面部40は底壁部32(ひいてはトリムボード21)に対して車幅方向に距離を空ける形で対向配置されており、立壁部31は平面視においてクリップ座30の開口方向に開口されたU字状をなしている。座面部40には、板厚方向に貫通された第1クリップ挿入孔40Aが形成されている。第1クリップ挿入孔40Aは、図6に示すように、円形状をなしており、閉じた孔とされる。
クリップ60は、図4及び図5に示すように、クリップ座30に取り付けられる被取付部70と、ドアインナパネル10に形成された取付孔11に挿入される被挿入部64と、係止部67と、塞ぎ片68と、を備える。被挿入部64は、弾性的に変形可能な構成とされ、ドアインナパネル10の取付孔11に対して縮径変形しつつ挿入可能な構成となっている。これにより、取付孔11に挿入された被挿入部64は、弾性復帰することで、取付孔11の開口縁に対して車室外側から係止される。
係止部67及び塞ぎ片68は、被取付部70と被挿入部64の接続箇所に設けられており、係止部67は、座面部40における第1クリップ挿入孔40Aの孔縁部に対して、ドアインナパネル10側(図4の上側)から係止する構成とされる。塞ぎ片68は取付孔11と被挿入部64との隙間を塞ぐ機能を有している。なお、係止部67及び塞ぎ片68は、平面視円環状をなしている。
被取付部70は、第1クリップ挿入孔40Aに挿入される第1軸部71と、第1軸部71におけるトリムボード21側の端部に設けられ、保持壁部50に形成された第2クリップ挿入孔50Aに挿入される第2軸部72と、第2軸部72に設けられ、座面部40における第1クリップ挿入孔40Aの孔縁部に対して、トリムボード21側から係止する一対の弾性係止部73,73と、を備える。
保持壁部50は、図7に示すように、立壁部31の内面に対して一体的に形成されている。第2クリップ挿入孔50Aは、クリップ座30の開口方向(図7の下方)と同じ方向に開口されている。なお、図1に示すように、本実施形態では、クリップ座30の開口方向は、車両前方(又は車両後方)となっている。このため、第2クリップ挿入孔50Aは、車両前方(又は車両後方)に開口する形状をなしており、第2軸部72を車両前後のうちいずれか一方、及び上下方向について位置決めする機能を有している。
第2軸部72は、図5に示すように、略円筒状をなしている。これにより、第2軸部72の内部には、撓み変形した弾性係止部73(詳しくは後述)の一部を収容可能な収容空間72Aが設けられている。弾性係止部73は、トリムボード21側の端部において、第2軸部72と一体的に接続されている。これにより、弾性係止部73は、トリムボード21側の端部を支点P1(図4参照)として、座面部40側が第2軸部72の径方向について弾性的に撓み変形可能な構成となっている。また、弾性係止部73は、ドアインナパネル10側(クリップ座30に対するクリップ60の挿入方向と反対方向)に向かうにつれて、第2軸部72の径方向外側に向かう傾斜面73Aを有している。なお、図4に示すように、第2クリップ挿入孔50Aには、第2軸部72の先端(図4の下端)が挿入されている。つまり、第1クリップ挿入孔40Aに対して第1軸部71が挿入された状態では、支点P1よりもトリムボード21側に第2クリップ挿入孔50Aが位置している。
また、本実施形態では、第1クリップ挿入孔40A及び第2クリップ挿入孔50Aの孔径は、同じ値で設定されている。これに対して、第1軸部71の外径は、第2軸部72の外径よりも小さい値で設定されている。そして、第2クリップ挿入孔50Aの孔径は、第2軸部72の外径とほぼ同じ値で設定されている。このため、図4に示すように、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間には、隙間S1が設けられている。これに対して、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面との間には、殆ど隙間が生じない構成となっている。つまり、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面の間の隙間は、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間の隙間S1より小さいものとされる。なお、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面との間に隙間S1よりも相対的に小さい隙間が設定されていてもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。作業者がクリップ座30にクリップ60を取り付ける際には、第1クリップ挿入孔40Aに対して、ドアインナパネル10側からクリップ60の第2軸部72を挿入する。この過程では、第1クリップ挿入孔40Aの孔縁部(座面部40の一部)によって、弾性係止部73の傾斜面73Aが押圧されることで、弾性係止部73が撓み変形し、弾性係止部73の大部分が第2軸部72の内部に収容される。これにより、第1クリップ挿入孔40Aに対する第2軸部72の挿入が許容される。なお、図4では、撓み変形した状態の弾性係止部73に符号74を付し、2点鎖線で図示してある。
そして、さらにクリップ60をトリムボード21側に押し込んで行き、第1クリップ挿入孔40Aを通過させた第2軸部72を第2クリップ挿入孔50Aに挿入する。これにより、第2軸部72の先端が第2クリップ挿入孔50Aに嵌合すると共に、第1軸部71が第1クリップ挿入孔40Aに挿入された状態となる。また、第2軸部72が第1クリップ挿入孔40Aを通過することに伴い、弾性係止部73が座面部40の裏側(トリムボード21側)に到達し、弾性係止部73が弾性復帰する。これにより、第1クリップ挿入孔40Aの孔縁部に対して、弾性係止部73がトリムボード21側から係止した状態となる。これにより、クリップ座30に対するクリップ60の取り付けが完了する。
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第1クリップ挿入孔40Aに対してクリップ60の第1軸部71が挿入され、第2クリップ挿入孔50Aに対して第2軸部72が挿入される。そして、第2軸部72の弾性係止部73が座面部40に係止することで、クリップ60の抜け止めがされる。ここで、第1クリップ挿入孔40Aは閉じた孔であるから、クリップ60が座面部40の面方向に沿う荷重を受けた場合において、第1軸部71が第1クリップ挿入孔40Aから抜ける事態を防止することができる。さらに、上記構成では、2種類の軸部(第1軸部71及び第2軸部72)がそれぞれ対応する挿入孔(第1クリップ挿入孔40A及び第2クリップ挿入孔50A)に挿入される構成となっている。この結果、2つの挿入孔の内面でクリップ60の軸部の位置決めを行うことができ、座面部40の面方向において、クリップ60の位置決めをより確実に行うことができる。さらに、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面の間の隙間は、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間の隙間S1より小さいものとされる。このため、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aによって、座面部40の面方向におけるクリップ60の位置決めをより確実に行うことができる。
また、弾性係止部73は、第1クリップ挿入孔40Aに対して第2軸部72をドアインナパネル10側から挿入する過程では、座面部40に押圧されることで、トリムボード21側の端部を支点P1として座面部40側が撓み変位する結果、第1クリップ挿入孔40Aに対する第2軸部72の挿入を許容する構成であり、第1クリップ挿入孔40Aに対して第1軸部71が挿入された状態では、支点P1よりもトリムボード21側に第2クリップ挿入孔50Aが位置している。
弾性係止部73をトリムボード21側の端部を支点P1として座面部40側が撓み変形する構成とすれば、例えば、弾性係止部73が、第2軸部72の径方向に沿ってスライド変位する構成と比べて、より簡易な構成とすることができる。ここで、弾性係止部73の座面部40側を撓み変形させるためには、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間にある程度の隙間があることが好ましい。具体的には、図4の2点鎖線で示すように、弾性係止部73が支点P1を中心として撓み変形する場合には、弾性係止部73の座面部40側の端部が、第1軸部71付近を通過することになる。このため第1軸部71の径を小さくし、第1軸部71によって弾性係止部73の変位が妨げられないようにすることが好ましい。そこで、上記構成では、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間に、隙間S1(第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面の間の隙間よりも大きい隙間)が設けられている。
しかしながら、第1軸部71と第1クリップ挿入孔40Aの内周面の間の隙間が大きいと、座面部40の面方向における第1軸部71の位置決め精度が低下してしまう。そこで、本実施形態では、第2クリップ挿入孔50Aを有する保持壁部50を設け、第2軸部72と第2クリップ挿入孔50Aの内周面の間の隙間については、殆ど隙間が生じない構成(又は隙間S1よりも相対的に小さい隙間)としている。これにより、第2軸部72が第2クリップ挿入孔50Aに挿入されることで、保持壁部50によって第2軸部72を座面部40の面方向について保持することができ、クリップ60の面方向の位置決めをより確実に行うことができる。
また、本実施形態のクリップ座30は、例えば、座面部40の板厚方向に型閉じ可能な一対の成形型と、一対の成形型の型閉じ方向と直交するスライド型(クリップ座30の内部空間に倣う形状のスライド型)を用いて、射出成形によって成形することができる。ここで、本実施形態のように、クリップ座30の保持壁部50の第2クリップ挿入孔50Aをクリップ座30の開口方向と一致する方向に開口する形状とすれば、クリップ座30の内部空間を成形するためのスライド型によって、第2クリップ挿入孔50Aを成形することができる。つまり、一つのスライド型を用いて、座面部40、立壁部31、底壁部32によって構成される箱部材と共に第2クリップ挿入孔50Aを成形することができる。
そして、本実施形態では、図1に示すように、トリムボード21に一対のクリップ座30,30を設けており、車両前方に配されるクリップ座30は、車両後方に開口する姿勢で配置し、車両後方に配されるクリップ座30は、車両前方に開口する姿勢で配置している。つまり、車両前方に配されるクリップ座30の第2クリップ挿入孔50Aは、クリップ60の上下方向及び車両前方への変位を規制するものとされ、車両後方に配されるクリップ座30の第2クリップ挿入孔50Aは、クリップ60の上下方向及び車両後方への変位を規制するものとされる。これにより、一対のクリップ座30,30によって、ドアインナパネル10に対して、トリムボード21を上下方向及び車両前後方向について精度よく位置決めすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第1部材としてトリムボード21を例示し、第2部材としてドアインナパネル10を例示したが、これに限定されない。本発明は、クリップ60を介して接続される2つの部材について適用することができる。
(2)上記実施形態では、クリップ座30がトリムボード21と別体で構成されているものを例示したが、これに限定されない。例えばクリップ座30がトリムボード21と一体的に形成されていてもよい。
(3)上記実施形態において、第2クリップ挿入孔50Aが閉じた孔であってもよい。
(4)弾性係止片の構成は、上記実施形態で例示したものに限定されず、例えば、弾性係止片が第2軸部72の径方向に沿ってスライド変位することで、第2軸部72の内部に退避する結果、第1クリップ挿入孔40Aに対する第2軸部72の挿入を許容する構成であってもよい。
10…ドアインナパネル(第2部材)、11…取付孔、21…トリムボード(第1部材)、30…クリップ座、31…立壁部、40…座面部、40A…第1クリップ挿入孔、50…保持壁部、50A…第2クリップ挿入孔、60…クリップ、64…被挿入部、70…被取付部、71…第1軸部、72…第2軸部、73…弾性係止部、P1…支点、S1…第1軸部と第1クリップ挿入孔の内周面の間に設けられた隙間

Claims (3)

  1. 第1部材と第2部材とを接続するクリップを前記第1部材に設けられたクリップ座に対して取り付けるクリップの取付構造であって、
    前記クリップ座は、
    前記第1部材から前記第2部材側に立ち上がる立壁部と、
    前記立壁部の先端に設けられ、前記クリップが固定される座面部と、
    前記立壁部に設けられ、前記座面部に対して前記第1部材側に配される保持壁部と、を備え、
    前記クリップは、
    前記クリップ座に取り付けられる被取付部と、
    前記第2部材に形成された取付孔に挿入される被挿入部と、を備え、
    前記被取付部は、
    前記座面部に形成された第1クリップ挿入孔に挿入される第1軸部と、
    前記第1軸部における前記第1部材側の端部に設けられ、前記保持壁部に形成された第2クリップ挿入孔に挿入される第2軸部と、
    前記第2軸部に設けられ、前記座面部における前記第1クリップ挿入孔の孔縁部に対して前記第1部材側から係止する弾性係止部と、を備え、
    前記第1クリップ挿入孔は、前記座面部を厚さ方向に貫通する閉じた孔であり、
    前記弾性係止部は、前記第1クリップ挿入孔に対して前記第2軸部を前記第2部材側から挿入する過程では、前記座面部に押圧されることで弾性的に変位する結果、前記第1クリップ挿入孔に対する前記第2軸部の挿入を許容する構成であり、
    前記第2軸部と前記第2クリップ挿入孔の内周面の間の隙間は、前記第1軸部と前記第1クリップ挿入孔の内周面の間の隙間より小さいものであるクリップの取付構造。
  2. 前記弾性係止部は、前記第1クリップ挿入孔に対して前記第2軸部を前記第2部材側から挿入する過程では、前記座面部に押圧されることで、前記第1部材側の端部を支点として前記座面部側が撓み変位する結果、前記第1クリップ挿入孔に対する前記第2軸部の挿入を許容する構成であり、
    前記第1クリップ挿入孔に対して前記第1軸部が挿入された状態では、前記支点よりも前記第1部材側に前記第2クリップ挿入孔が位置することを特徴とする請求項1に記載のクリップの取付構造。
  3. 前記座面部及び前記立壁部は、前記第1部材における前記クリップ座側の面の面方向に沿う方向に開口された箱部材を構成するものとされ、
    前記第2クリップ挿入孔は、前記箱部材の開口方向と同じ方向に開口していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリップの取付構造。
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