JP2018062033A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】罫線刃や切断刃を持つヘッドを任意の位置に移動でき、また十分な深さの罫線を形成する、あるいは切断刃の交換サイクルを伸ばすことが可能な加工装置を提案する。【解決手段】本発明の加工装置1は、加工材Wを保持するベース10と、加工材Wに罫線を形成する罫線刃31あるいは加工材Wを切断する切断刃35を有する一面側ヘッド30と、一面側ヘッド30を加工材Wの一面に沿って移動させる一面側移動部20と、罫線刃31あるいは切断刃35に対応する逃げ部51a、55aを有する他面側ヘッド50と、他面側ヘッド50を加工材Wの他面に沿って一面側ヘッド30に同期して移動させる他面側移動部40とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、加工材に罫線を形成する場合や加工材を切断する場合に好適な加工装置に関するものである。
従来、例えば段ボールをはじめとする加工材に対して罫線を形成する、あるいは加工材を切断する加工装置としては、例えば特許文献1の如き加工装置が知られている。この加工装置は、加工材を載置するフラットな基台と、加工材を局所的に凹ませるための罫線刃及び加工材を切断する切断刃を個別に備えるヘッドと、このヘッドを加工材に対して移動させる移動部とを備えている。そして、制御部に入力するデータを変更することによって所望する位置にヘッドを移動させることが可能であるため、加工材の任意の位置に罫線を形成することができ、また任意の形状に加工材を切断することができる。
特開2002−346982号公報
ところで加工材に罫線を形成するにあたっては、深さの深い罫線とするべく、加工材の表面に罫線刃を押し当てる一方、加工材の裏面を支持する基台には、罫線刃によって押し当てられた加工材を逃がすための凹部を設けておくことが好ましい。しかし、特許文献1の如き加工装置にあっては、任意の位置に罫線を形成するという目的達成のために、予めこのような凹部を設けることはできない。このためこのような加工装置にあっては、十分な深さの罫線を形成することは困難であった。また加工材を切断するにあたっては、切断刃が基台に接触することを避けるべく、基台に凹部を設けておくことが好ましい。しかしこの場合も、任意の形状に切断することを目的とする加工装置にあっては予め凹部を設けることができないため、切断刃を短いサイクルで交換しなければならなかった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、罫線刃や切断刃を持つヘッドを任意の位置に移動させることができる加工装置において、十分な深さの罫線を形成することが可能、あるいは切断刃の交換サイクルを伸ばすことが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、加工材を保持するベースと、該加工材の一面側に設けられ、該加工材に罫線を形成する罫線刃あるいは該加工材を切断する切断刃を有する一面側ヘッドと、該一面側ヘッドを保持するとともに該一面側ヘッドを該加工材の一面に沿って移動させる一面側移動部とを備える加工装置において、
前記加工材の他面側に設けられ、前記罫線刃あるいは前記切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドと、該他面側ヘッドを保持するとともに該他面側ヘッドを該加工材の他面に沿って前記一面側ヘッドに同期して移動させる他面側移動部とを備える加工装置である。
また前記ベースは、前記加工材を載置するベルトと、部分的に凹ませた状態で該ベルトを支持して前記一面側ヘッド又は前記他面側ヘッドを収める収容空間を形成するとともに、該収容空間に収められた該一面側ヘッド又は該他面側ヘッドと同期して該収容空間を移動させる収容空間移動部とを有することが好ましい。
そして前記ベルトは、空気を吸引して前記加工材を吸着保持する吸着穴を有し、
前記収容空間移動部は、前記収容空間に設けられ、該収容空間に面する該吸着穴を閉鎖する第2ベルトと、該第2ベルトを支持するとともに、該収容空間の移動に伴い該収容空間に対して相対的に移動する該ベルトに合わせて該第2ベルトを移動させる第2ベルト移動部とを有することが好ましい。
そして前記一面側移動部及び前記他面側移動部の少なくとも一方は、前記ベルトを保持して該ベルトに載置した前記加工材を該一面側移動部及び該他面側移動部の少なくとも一方とともに移動させるベルト保持部を有することが好ましい。
本発明の加工装置は、加工材に罫線を形成する罫線刃あるいは加工材を切断する切断刃を有する一面側ヘッドを加工材の一面側に設ける一方、加工材の他面側には、罫線刃あるいは切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドが、この他面側ヘッドを一面側ヘッドに同期して移動させる他面側移動部によって保持されている。すなわち、加工材の任意の位置に罫線を形成することができ、また様々な形状に加工材を切断することができる。また他面側ヘッドの逃げ部によって、十分な深さの罫線を形成し、切断刃の交換サイクルを延ばすことができる。
またベースが、加工材を載置するベルトと、部分的に凹ませた状態でベルトを支持して一面側ヘッド又は他面側ヘッドを収める収容空間を形成するとともに、一面側ヘッド又は他面側ヘッドと同期して収容空間を移動させる収容空間移動部とを有するものである場合、ベルトは、収容空間以外の部分が加工材に当接するため、加工材を安定的に支持することができる。このため、罫線の形成や切断の最中で加工材が動いてしまう不具合を効果的に抑えることができる。
空気を吸引して加工材を吸着保持する吸着穴をベルトに設けておき、更に収容空間移動部に対して、収容空間に面する吸着穴を閉鎖する第2ベルトと、第2ベルトを支持するとともに、収容空間の移動に伴い収容空間に対して相対的に移動するベルトに合わせて第2ベルトを移動させる第2ベルト移動部とを設ける場合は、吸着穴によって加工材をより確実にベルトに保持させることができる。また、収容空間に面する吸着穴は加工材と接触していないものの、この吸着穴は第2ベルトによって閉鎖されているため、空気の吸引量を過剰に増やす必要はない。
一面側移動部及び他面側移動部の少なくとも一方に、ベルトを保持することによって、ベルトに載置した加工材を一面側移動部及び他面側移動部の少なくとも一方とともに移動させるベルト保持部を設ける場合は、一面側移動部及び他面側移動部の少なくとも一方を利用して、加工材を移動させることができる。これにより、加工装置に加工材を供給する機能やこれを排出する機能を付加することができる。
本発明に従う加工装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すA−Aに沿う断面図である。 図1に示す加工装置の部分拡大図であって、(a)は平面図であり(加工材は不図示)、(b)は(a)に示すC−Cに沿う断面図である。 図1に示すB−Bに沿う断面図である。 一面側ヘッドに設けた罫線刃の一例と、この罫線刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドの一例を示す図である。 一面側ヘッドに設けた罫線刃の他の例と、この罫線刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドの他の例を示す図である。 一面側ヘッドに設けた切断刃の一例と、この切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドの一例を示す図である。 一面側ヘッドに設けた切断刃の他の例と、この切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドの他の例を示す図である。 本発明に従う加工装置のベルトについて説明する図であって、(a)はベルトの両端部を固定した場合の説明図であり、(b)、(c)はベルトをループ状にした上でベルトを支持するローラによってベルトを移動させる場合の説明図であり、(d)、(e)はベルトをループ状にした上でベルト保持部を利用してベルトを移動させる場合の説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明に従う加工装置の一実施形態について説明する。図1における符号1は、本発明に従う加工装置の一実施形態を示していて、符号Wは、加工装置1で加工される加工材を示している。なお加工材Wには、段ボールのような紙製品や、薄板状の合成樹脂板あるいは金属板、更には比較的厚みのあるポリエチレンや発泡材など、種々のものが含まれる。加工装置1は、概略、ベース10、一面側移動部20、一面側ヘッド30、他面側移動部40(図2参照)、他面側ヘッド50(図2参照)、で構成されている。なお、以下の説明においてX方向、Y方向、Z方向とは、図1に示すX、Y、Zに沿う向きをいう。
ベース10は、加工装置1を床面に設置した状態においてその下部に位置するものであり、各種部材(ベース10の骨格をなすベースフレーム11や、加工装置1を駆動するための電源、エア源等に接続するための付帯設備等)によって構成されている。またベース10は、加工材Wを載置する部材としてベルト12を備えている。本実施形態のベルト12は、全体的にXY平面に沿ってフラットに延在する一方、Y方向中間部は、X方向の全域に亘って−Z方向に凹んでいる。以下、このベルト12の凹んだ空間を収容空間Sと称する。本実施形態における収容空間Sは、図2に示すようにX方向に延在する4本のローラ13a〜13dを間隔をあけて配置し、これらのローラ13a〜13dにベルト12を順に架け渡して形成している。なおローラ13a〜13dは、図示は省略するが、他面側移動部40に回転可能に支持されている。またベルト12のY方向両端部は、図9(a)に概略を示すようにベース10に固定されている。
またベルト12は、図3に示すようにベルト12を貫通する穴(吸着穴)12aを備えている。本実施形態の吸着穴12aは、Y方向に列をなして設けられている。なお、図示は省略するが、この列はX方向に複数設けられている。更にベルト12において吸着穴12aの真下には、Y方向に延在するチューブ14が設けられている。チューブ14は、吸着穴12aに対応する位置に、チューブ14を貫く貫通孔14aを備えている。ここでチューブ14は、例えばその端部が真空ポンプ等に接続されていて空気を吸引できるものであって、これによって加工材Wを吸着穴12aで吸着保持することができる。なお、図2に示したベルト12を支持するローラ13a、13dは、図3に示すようにチューブ14を逃がすために、チューブ14を設けた部位が小径になっている。
また、図2に示すように収容空間Sには、第2ベルト15が設けられている。本実施形態の第2ベルト15は、X方向に延在する8本のローラ16a〜16hを間隔をあけて配置し、これらのローラ16a〜16hに第2ベルト15を順に架け渡してループ状に形成されている。なお図示は省略するが、ローラ16a〜16hは、他面側移動部40に回転可能に支持されている。また第2ベルト15は、図3に示すように収容空間Sにおいてベルト12に当接していて、吸着穴12aを閉鎖している。
図2に示すように一面側移動部20は、加工装置1の上部に位置するものであって、加工材Wの一面側(図1に示す例では加工材Wの上側)に設けた一面側ヘッド30を、加工材Wの一面に沿って(XY平面に沿って)移動させるものである。本実施形態の一面側移動部20は、図1に示すようにベースフレーム11に対してY方向に沿って移動可能に設けられた門型の一面側フレーム21を備えている。また一面側フレーム21は、一面側ヘッド30をX方向に沿って移動させることが可能である。このような機能を実現するものとしては、例えばベースフレーム11にY方向に沿うガイドレールとボールねじを設けるとともに、一面側フレーム21にはこのガイドレールとボールねじに対応するナットを設け、また、一面側フレーム21にX方向に沿うガイドレールとボールねじを設けるとともに、一面側ヘッド30にはこのガイドレールとボールねじに対応するナットを設けることが挙げられる。なおこのような機能は、ボールねじの代わりにタイミングベルトとタイミングプーリとを組み合わせたものでも実現可能であって、上述した以外にも種々の構成を適用することが可能である。
一面側ヘッド30は、図2、図5に示すような罫線刃31を備えている。本実施形態の罫線刃31は、概略円板状をなすものであって、その外縁の幅方向中央部には径方向外側に向けて突出する突起部31aが設けられている。また罫線刃31は、罫線刃支持部32に回転可能に保持されている。なお罫線刃31は、罫線刃支持部32とともに一面側ヘッド30から取り外し可能であって、例えば図6に示す他の罫線刃33に交換することができる。ここで罫線刃33は、概略円弧状をなすとともにその外縁の幅方向中央部に突起部33aを有するものであり、棒状の罫線刃支持部34に固定されている。
また一面側ヘッド30は、罫線刃31、33に替えて、図7に示す如き加工材Wを切断する切断刃35を保持することも可能である。切断刃35は概略、三角形の板状となるものであって、根元から先端に向かって厚みが薄くなっている。また切断刃35は、概略棒状となる切断刃支持部36に固定されている。更に一面側ヘッド30は、図8に示す如き切断刃37を保持することも可能である。切断刃37は、比較的厚みの厚い加工材を切断するものであり、刃の長さが長く、且つ薄板状である。また切断刃37も棒状の切断刃支持部38に固定されている。
上述した一面側ヘッド30は、罫線刃31(33)か切断刃35(37)の何れか一方だけを保持するものであるが、罫線刃31(33)と切断刃35(37)の両方を保持するものでもよい。また詳細な図示は省略するが、一面側ヘッド30は、罫線刃31(33)、切断刃35(37)をZ方向に沿って移動させる機能と、これをZ軸周りに周回させる機能とを備えている。このような機能を実現するものとしては、例えばボールねじとボールスプラインとを組み合わせたものが挙げられるが、これに限定されるものではない。
そして他面側移動部40は、図2に示すように収容空間Sに収まるように設けられている。他面側移動部40は、加工材Wの他面側(図1、図2に示す例では加工材Wの下側)に設けた他面側ヘッド50を、加工材Wの他面に沿って(XY平面に沿って)、且つ一面側ヘッド30に同期させて移動させることが可能である。本実施形態の他面側移動部40は、詳細な図示は省略するが、加工材Wを基準として前述の一面側フレーム21と対称形状になる門型の他面側フレーム41を備えている。本実施形態の一面側フレーム21と他面側フレーム41は、図4に示すように連結しているため、両者はベースフレーム11に対してY方向に同期して移動することが可能である。また、他面側ヘッド50を一面側ヘッド30に同期させてX方向に移動させるにあたっては、例えば一面側フレーム21にX方向に沿うガイドレールとボールねじを設けて一面側ヘッド30をX方向に移動可能とし、また他面側フレーム41にも同様のガイドレールとボールねじを設けて他面側ヘッド50をX方向に移動可能としたうえで、それぞれのボールねじを動かすモータを同期駆動させればよい。なお、本実施形態では一面側フレーム21と他面側フレーム41とを連結させてY方向の移動を同期させたが、上述したX方向の同期方法と同様に、一面側フレーム21と他面側フレーム41とを分離し、各フレームを動かすモータを同期駆動させてもよい。
また他面側ヘッド50は、一面側ヘッド30に設けた罫線刃31、33、切断刃35、37に対応する逃げ部を備えている。図2、図5に示す例で他面側ヘッド50は、幅方向中央部に溝51aを備えるローラ51と、ローラ51を回転可能に支持するローラ支持部52とを備えている。そして、罫線刃31に設けた突起部31aの直下に溝51aを位置させていて、溝51aを逃げ部としている。なおローラ51は、ローラ支持部52とともに他面側ヘッド50から取り外し可能である。
ここで、図6に示す罫線刃33を用いる場合、他面側ヘッド50は、概略円弧状をなすとともに外縁の幅方向中央部に溝53aを有する膨出部53と、膨出部53に一体に連結する棒状の支持部54とを備えるものを用いるものとする。この場合は溝53aが逃げ部になる。また図7に示す切断刃35を用いる場合、他面側ヘッド50は、隙間55aをあけて設けられる一対のローラ55と、これらのローラ55を回転可能に支持するローラ支持部56とを備えるものを用いるものとする。この場合は隙間55aが逃げ部になる。そして図8に示す切断刃37を用いる場合、他面側ヘッド50は、隙間57aをあけて設けられる一対のローラ57と、これらのローラ57を回転可能に支持するローラ支持部58とを備えるものを用いるものとする。この場合は隙間57aが逃げ部になる。なお、隙間57aは切断刃37の厚みと略同等になっていて、加工材Wを切断する最中は、切断刃37は上下に細かく移動するもののローラ57で常時支持されている。
このような形態になる加工装置1にあっては、図2、図5に示すように一面側ヘッド30に罫線刃31を用いるときは、他面側ヘッド50にはローラ51を用いるものとする。そして、罫線刃31を下降させて加工材Wの上面に押し当てる一方、ローラ51を上昇させて加工材Wの下面に押し当てる。そして、一面側ヘッド30に同期させて他面側ヘッド50を移動させることで、加工材Wの任意の位置に罫線を形成することができる。なお、罫線刃31の突起部31aに対し、ローラ51にはその逃げ部である溝51aが設けられていて、上側面が突起部31aで押圧された加工材Wは、その下側面を溝51aに入り込ませることができる。これにより、十分な深さの罫線を任意の位置に形成することができる。また、図2に示すローラ13a〜13dは、前述のように他面側移動部40に支持されているため、他面側ヘッド50のY方向への移動に併せてローラ13a〜13dも同期して移動し、これによって収容空間Sを他面側移動部40とともにY方向へ移動させることができる。すなわち加工材Wは、収容空間Sが位置する部位を除いてベルト12によって支持されていて、更に吸着穴12aによって吸着保持されているため、罫線を形成する最中でも安定的に保持される。
なお、収容空間Sに面する吸着穴12aは加工材Wによって閉鎖されないものの、収容空間Sには第2ベルト15が設けられているため、ここに存在する吸着穴12aの大部分は第2ベルト15で閉鎖されることになる。すなわち、吸着穴12aが塞がれていない場合には、チューブ14の端部から吸引する空気の量を増やさなければ加工材Wを十分に保持することが難しくなるものの、第2ベルト15によって、少ない吸引量でも加工材Wを保持することができる。ここで、収容空間Sの移動に応じてベルト12も移動することになるが、第2ベルト15は、回転可能に支持されたローラ16a〜16hによって支持されており、また第2ベルト15は吸着穴12aによってベルト12に吸着保持されているため、ベルト12とともに第2ベルト15もローラ16a〜16hの周りを移動する。このため、収容空間Sの移動が第2ベルト15で妨げられることはない。
また、一面側ヘッド30に、図6に示す突起部33aを有する罫線刃33を用いるときは、他面側ヘッド50には溝53aを有する膨出部53を用いるものとする。この場合も突起部33aで押圧された加工材Wは、その下側面が溝51aに入り込むため、十分な深さの罫線を任意の位置に形成することができる。そして図7に示す切断刃35を用いる場合は、他面側ヘッド50にはローラ55を用いるものとする。これにより、切断刃35を加工材Wの下側面から突き出させても、切断刃35の先端は一対のローラ55の隙間55aに入り込むため、切断刃35の先端にローラ55等が接触することがない。すなわち、切断刃35の摩耗を抑えることができ、また切断刃35が不用意に破損してしまう不具合も防止することができるため、切断刃35の交換サイクルを延ばすことができる。また図8に示す切断刃37を用いる場合は、他面側ヘッド50にはローラ57を用いるものとする。この場合も隙間55aによって切断刃37の摩耗を抑えることができる。また切断刃37は長さが長く、また加工材Wを切断する最中は上下に細かく動いているものの、ローラ57によって支持されているため、意図せずに撓んで破損してしまう不具合を有効に防止することができる。
ところで本実施形態における加工装置1は、ベルト12が図9(a)のように保持されていて、加工装置1に対して加工材Wを供給する機能や排出する機能を持たないものであるが、図9(b)のような構成を採用することによって、これらの機能を持たせることも可能である。ここで図9(b)では、X方向に延在する4本のローラ17a〜17dを備えていて、ベルト12をこれらに架け渡してループ状にするとともに、これらのローラ17a〜17dの少なくとも1本を駆動させてベルト12を移動させるものである。すなわち、例えばローラ17aを駆動させることによってベルト12が図9(b)から図9(c)のように移動するため、加工材Wを加工装置1から排出させることができる。なお、加工材Wを加工装置1に供給するには、排出する場合と逆の手順を踏めばよい。
またこのような機能は、図9(d)に示す構成でも実現することができる。図9(d)では、図9(b)の構成に加えて、ベルト保持部60を備えている。ベルト保持部60は、一面側移動部20及び他面側移動部40の少なくとも一方に設けられるものであり、ベルト12を保持して一面側移動部20及び他面側移動部40の少なくとも一方とともに移動させることで、ベルト12をY方向に移動させることが可能である。図2に示す例においてベルト保持部60は、ベルト12を挟んで上側に位置する上側ブロック61aと下側に位置する下側ブロック61bとで構成されていて、通常は上側ブロック61aと下側ブロック61bとはベルト12から離間しているものの、ベルト12を動かす際にはこれらでベルト12を挟持する。これにより、一面側移動部20及び他面側移動部40の少なくとも一方をY方向に動かせば、ベルト12も一緒にY方向に移動するため、ベルト12に載置した加工材WもY方向に動かすことができる。
以上、本発明に従う加工装置の一実施形態について説明したが、本発明の加工装置は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、ベルト12を凹ませて収容空間Sを形成するにあたっては、図2に示すように4本のローラ13a〜13dを用いたが、3本であってもよく、また5本以上用いてもよい。同様にして、第2ベルト15の支持に使用した8本のローラ16a〜16hの数も適宜変更することができる。また本実施形態では、ローラ13a〜13dは他面側移動部40に回転可能に支持されていて、これらによって収容空間Sを移動させる収容空間移動部を形成しているが、他面側移動部40とは別異となる他の移動部(他面側移動部40と同期してY方向に移動可能)を設け、この他の移動部にローラ13a〜13dを回転可能に支持させて収容空間移動部としてもよい。同様に、ローラ16a〜16hを他面側移動部40に回転可能に支持させることによって形成した第2ベルト移動部を、この他の移動部にローラ16a〜16hに回転可能に支持させて第2ベルト移動部としてもよい。また、特許請求の範囲に従う限り、構成部材の一部を省略したり、上述した実施形態間で構成部材を適宜入れ換えたりしてもよいし、他の構成を追加したりしてもよい。
1:加工装置
10:ベース
11:ベースフレーム
12:ベルト
12a:吸着穴
13a〜13d:ローラ
14:チューブ
14a:貫通孔
15:第2ベルト
16a〜16h:ローラ
17a〜17d:ローラ
20:一面側移動部
21:一面側フレーム
30:一面側ヘッド
31:罫線刃
31a:突起部
32:罫線刃支持部
33:罫線刃
33a:突起部
34:罫線刃支持部
35:切断刃
36:切断刃支持部
37:切断刃
38:切断刃支持部
40:他面側移動部
41:他面側フレーム
50:他面側ヘッド
51:ローラ
51a:溝(逃げ部)
52:ローラ支持部
53:膨出部
53a:溝(逃げ部)
54:支持部
55:ローラ
55a:隙間(逃げ部)
56:ローラ支持部
57:ローラ
57a:隙間(逃げ部)
58:ローラ支持部
60:ベルト保持部
61a:上側ブロック
61b:下側ブロック
S:収容空間
W:加工材
本発明は、加工材を保持するベースと、該加工材の一面側に設けられ、該加工材に罫線を形成する罫線刃あるいは該加工材を切断する切断刃を有する一面側ヘッドと、該一面側ヘッドを保持するとともに該一面側ヘッドを該加工材の一面に沿って移動させる一面側移動部とを備える加工装置において、
前記加工材の他面側に設けられ、前記罫線刃あるいは前記切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドと、該他面側ヘッドを保持するとともに該他面側ヘッドを該加工材の他面に沿って前記一面側ヘッドに同期して移動させる他面側移動部とを備え
前記ベースは、前記加工材を載置するベルトと、部分的に凹ませた状態で該ベルトを支持して前記一面側ヘッド又は前記他面側ヘッドを収める収容空間を形成するとともに、該収容空間に収められた該一面側ヘッド又は該他面側ヘッドと同期して該収容空間を移動させる収容空間移動部とを有し、
前記一面側移動部及び前記他面側移動部の少なくとも一方は、前記ベルトを保持して該ベルトに載置した前記加工材を該一面側移動部及び該他面側移動部の少なくとも一方とともに移動させるベルト保持部を有する加工装置である。
また本発明は、加工材を保持するベースと、該加工材の一面側に設けられ、該加工材に罫線を形成する罫線刃あるいは該加工材を切断する切断刃を有する一面側ヘッドと、該一面側ヘッドを保持するとともに該一面側ヘッドを該加工材の一面に沿って移動させる一面側移動部とを備える加工装置において、
前記加工材の他面側に設けられ、前記罫線刃あるいは前記切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドと、該他面側ヘッドを保持するとともに該他面側ヘッドを該加工材の他面に沿って前記一面側ヘッドに同期して移動させる他面側移動部とを備え、
前記ベースは、前記加工材を載置するベルトと、部分的に凹ませた状態で該ベルトを支持して前記一面側ヘッド又は前記他面側ヘッドを収める収容空間を形成するとともに、該収容空間に収められた該一面側ヘッド又は該他面側ヘッドと同期して該収容空間を移動させる収容空間移動部とを有し、
前記ベルトは、空気を吸引して前記加工材を吸着保持する吸着穴を有し、
前記収容空間移動部は、前記収容空間に設けられ、該収容空間に面する該吸着穴を閉鎖する第2ベルトと、該第2ベルトを支持するとともに、該収容空間の移動に伴い該収容空間に対して相対的に移動する該ベルトに合わせて該第2ベルトを移動させる第2ベルト移動部とを有する加工装置でもある。

Claims (4)

  1. 加工材を保持するベースと、該加工材の一面側に設けられ、該加工材に罫線を形成する罫線刃あるいは該加工材を切断する切断刃を有する一面側ヘッドと、該一面側ヘッドを保持するとともに該一面側ヘッドを該加工材の一面に沿って移動させる一面側移動部とを備える加工装置において、
    前記加工材の他面側に設けられ、前記罫線刃あるいは前記切断刃に対応する逃げ部を有する他面側ヘッドと、該他面側ヘッドを保持するとともに該他面側ヘッドを該加工材の他面に沿って前記一面側ヘッドに同期して移動させる他面側移動部とを備える加工装置。
  2. 前記ベースは、前記加工材を載置するベルトと、部分的に凹ませた状態で該ベルトを支持して前記一面側ヘッド又は前記他面側ヘッドを収める収容空間を形成するとともに、該収容空間に収められた該一面側ヘッド又は該他面側ヘッドと同期して該収容空間を移動させる収容空間移動部とを有する請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記ベルトは、空気を吸引して前記加工材を吸着保持する吸着穴を有し、
    前記収容空間移動部は、前記収容空間に設けられ、該収容空間に面する該吸着穴を閉鎖する第2ベルトと、該第2ベルトを支持するとともに、該収容空間の移動に伴い該収容空間に対して相対的に移動する該ベルトに合わせて該第2ベルトを移動させる第2ベルト移動部とを有する請求項2に記載の加工装置。
  4. 前記一面側移動部及び前記他面側移動部の少なくとも一方は、前記ベルトを保持して該ベルトに載置した前記加工材を該一面側移動部及び該他面側移動部の少なくとも一方とともに移動させるベルト保持部を有する請求項2又は3に記載の加工装置。
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