JP2018060942A - レジスト除去方法及び半導体素子の製造方法 - Google Patents

レジスト除去方法及び半導体素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レジストパターンを簡便かつ十分に除去できる方法を提供することを目的とする。【解決手段】このレジスト除去方法は、半導体基板上に、レジストを塗布し、露光、現像し、レジストパターンを形成するパターニング工程と、前記レジストパターンに加熱処理を施す前に、レジストパターンの形状を確認する検査工程と、前記検査工程により不良と確認された半導体基板の前記レジストパターンを再露光する再露光工程と、前記再露光後の半導体基板から前記レジストパターンを除去する除去工程と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、レジスト除去方法及び半導体素子の製造方法に関する。
半導体素子の製造技術としてフォトリソグラフィーが知られている。フォトリソグラフィーは、紫外線等の光を利用して微細なパターンを形成する方法である。フォトリソグラフィーは半導体素子の製造に、広く利用されている。
フォトリソグラフィーは、大きく分けて2つの工程を有する。1つ目の工程は、基板上にレジスト膜を塗布し、塗布したレジスト膜を露光、現像することで、所望のレジストパターンを形成するリソグラフィー(パターニング)工程である。2つ目の工程は、得られた所望のレジストパターンを利用して、エッチング、成膜を行い、基板を加工する工程である。
所望の半導体素子を製造するためには、レジストパターンを精度よく所望の形状に加工する必要がある。しかしながら、実際の生産現場においては、レジスト膜の塗布条件、露光条件、現像条件、及び、設備条件等の不具合により、レジストパターンに不良が生じる場合がある。またレジストパターンの不良に気付かず、エッチング及び成膜等により素子加工を行ってしまう場合もある。このような場合、不良のレジストパターン及び加工された素子を除去し、基板を再利用するリワーク工程が行われる。
リワーク工程では、レジスト膜を確実に除去することが求められる。例えば、金属膜上にレジストパターンが形成されている場合、レジスト残渣があるとレジスト残渣により保護された金属膜の一部も残渣として残ってしまう。また金属膜が形成されていない場合でも、レジスト残渣自体が基板の清浄性を低下させ、半導体素子の歩留りに大きな影響を及ぼす。そこで、レジスト膜を確実に除去する方法として、例えば、酸素プラズマによるアッシング(特許文献1参照)、反応性の気体、イオン、ラジカル等を用いたドライエッチング等が知られている。
しかしながら、アッシングやドライエッチングは、専用の設備が必要である。そのため、リワークのために基板を搬送する必要があり、工程が煩雑化する。また専用の設備を設置する設備投資も必要であり、製造コストが上昇する。さらに、基板を搬送する過程や、リワークのための装置内において、基板が汚染されてしまう場合もある。
そこで、特許文献2及び3には、レジスト膜を全面露光、現像することで、レジストパターンを除去する方法が記載されている。特許文献2には、パターン済みレジストを露光、現像して、リワークする方法が記載されている。特許文献3には、現像されたレジストパターンを用いてエッチング処理を行った後に、不要になったレジストを除去するために、アッシング等の代わりに露光・現像を利用する方法が記載されている。
特開平7−168371号公報 特表2003−507765号公報 特開2000−206707号公報
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載のレジスト除去方法を用いても、レジストの一部が残ってしまう場合がある。
本発明の上記問題に鑑みてなされたものであり、レジストパターンを簡便かつ十分に除去できる方法を提供することを目的とする。
所望のレジストパターンを形成するリソグラフィー工程は、一般に、レジスト塗布、プリベーク、露光、現像(リンス)、ポストベークの順に行われる。この工程は、フォトリソグラフィーの分野においては、通常、一連の工程として取り扱われる。
しかしながら、本発明者らは鋭意検討の結果、ポストベーク処理を行う前に所望のレジストパターンが形成されているかを検査し、不良と判断された基板をそのまま再露光、現像処理することで、不良のレジストパターンを簡便かつ十分に除去できることを見出した。
すなわち、本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様にかかるレジスト除去方法は、基板上に、レジストを塗布し、露光、現像し、レジストパターンを形成するパターニング工程と、前記レジストパターンに加熱処理を施す前に、レジストパターンの形状を確認する検査工程と、前記検査工程により不良と確認された半導体基板の前記レジストパターンを再露光する再露光工程と、前記再露光後の半導体基板から前記レジストパターンを除去する除去工程と、を有する。
(2)上記態様にかかるレジスト除去方法の前記再露光工程における再露光が、全面露光であってもよい。
(3)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記再露光工程における再露光の単位面積当たりの総エネルギー量が、前記パターニング工程における露光の単位面積当たりの総エネルギー量以上であってもよい。
(4)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、前記パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度が等しくてもよい。
(5)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記再露光工程における露光時間は、前記パターニング工程における露光時間より長くてもよい。
(6)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記パターニング工程における現像条件と、前記除去工程において前記レジストパターンを除去するために行う現像条件とが、同一であってもよい。
(7)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記レジストが、ネガ型とポジ型の挙動が切り替わるネガポジ兼用レジストであってもよい。
(8)上記態様にかかるレジスト除去方法において、前記基板が、半導体基板上に金属膜が形成されたものであってもよい。
(9)第1の態様にかかる半導体素子の製造方法は、上記態様にかかるレジスト除去方法により不良のレジストパターンを除去し、前記不良のレジストパターンが除去された基板上に素子を形成する。
本発明の一態様にかかるレジスト除去方法によれば、半導体ウェハの評価方法によれば、不良のレジストパターンを簡便かつ十分に除去できる。
半導体素子の製造過程を示した模式図である。 半導体素子の製造過程を示した模式図である。 半導体素子の製造過程を示した模式図である。 半導体素子の製造過程を示した模式図である。 半導体素子の製造過程を示した模式図である。 本実施形態にかかるレジスト除去工程を説明するための模式図である。 ショットキー電極として用いたモリブデンの一部が、所定のショットキー電極パターン以外の場所に残渣として残っている写真である。 実施例1のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。 実施例2のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。 実施例3のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。 実施例4のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。 比較例1のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。 比較例2のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本実施形態の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材質、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本実施形態にかかるレジスト除去方法は、基板上に、レジストを塗布し、露光、現像し、レジストパターンを形成するパターニング工程と、レジストパターンに加熱処理を施す前に、レジストパターンの形状を確認する検査工程と、検査工程により不良と確認された半導体基板のレジストパターンを再露光する再露光工程と、再露光後の半導体基板を現像し、レジストパターンを除去する除去工程と、を有する。
図1〜図5は、半導体素子の製造過程を示した模式図である。図1〜図5では、半導体素子の一例としてショットキーバリアダイオードの製造過程を示している。以下、図1〜図5に基づきショットキーバリアダイオードの製造方法を説明すると共に、本実施形態にかかるレジスト除去方法について説明する。
<基板準備工程>
まず図1に示す基板10を準備する。基板10は、半導体基板1と、n型エピタキシャル層2と、p型不純物領域3と、裏面オーミック電極4と、ショットキー電極5と、を有する。
n型エピタキシャル層2は半導体基板1の一面に形成され、裏面オーミック電極4は半導体基板1のn型エピタキシャル層2と反対側の面に形成されている。以下、半導体基板1のn型エピタキシャル層2が形成された面を表面、裏面オーミック電極4が形成された面を裏面と言うことがある。
p型不純物領域3はn型エピタキシャル層2の一部に設けられている。ショットキー電極5は、n型エピタキシャル層2及びp型不純物領域3上に形成されている。
半導体基板1を構成する材料は特に問わない。例えば半導体基板1には、SiC(炭化珪素)の単結晶を用いることができる。炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、バンドギャップが3倍大きい。また、炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有する。そのため、炭化珪素(SiC)を用いた半導体素子は、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。
n型エピタキシャル層2は、例えば化学気相成長装置(CVD)により形成できる。半導体基板がSiC単結晶基板であれば、n型エピタキシャル層は窒素ドープのSiCエピタキシャル層となる。
p型不純物領域3は、イオンビーム等によりp型ドーパントを注入することで形成できる。例えば、n型エピタキシャル層2上に酸化膜(SiO)からなる不純物注入用マスク(図視せず)を形成する。このマスクは、ステッパー及びコーターデベロッパーを用いたフォトリソグラフィーにより形成でき、不純物注入を行いたい部分を開口部として残して形成される。開口部に、例えば、p型ドーパントであるアルミニウムイオンを注入することで、p型不純物領域3が形成される。
裏面オーミック電極4は、例えば、スパッタリング法、蒸着法等の手段で形成できる。例えば、Ni等の金属膜を100nm程度成膜する。この際、基板10の表面側は、保護膜等で保護されていることが好ましい。
そして、裏面オーミック電極4が形成された基板10を加熱すると、SiCとNiの反応層が形成される。これにより、半導体基板1と裏面オーミック電極4とがオーミックコンタクトする。
ショットキー電極5は、例えば、スパッタリング法、蒸着法等の手段で形成できる。ショットキー電極5には、SiCとショットキー接合する金属を用いることができる。例えば、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)等が挙げられる。
<パターニング工程>
図2及び図3に示すように、上記の手順で形成された基板10上に、レジスト6を塗布し、露光、現像し、レジストパターン16を形成する。
レジスト6を塗布する方法は、特に問わない。例えば、スピンコート、スリットコート等を用いることができる。レジスト6を塗布後には、レジストに含まれる有機溶剤を除去するためにプリベークすることが好ましい。
レジスト6には、ポジレジスト、ネガポジ兼用レジストを用いることができる。ポジレジストは、露光により感光していない部分がパターンとなるレジストである。ネガポジ兼用レジストは、イメージリバーサルレジストとも呼ばれ、露光後加熱することによりネガ型とポジ型の挙動が切り替わるものである。一般に、ネガポジ兼用レジストはネガポジの反転を利用してレジスト端部の形状を逆テーパーにするなどの制御ができ、特にリフトオフ工程等への応用に利点を有する。
ネガポジ兼用レジストとしては、AZ5214−E(Clariant社製)が知られている。このネガポジ兼用レジストは、耐酸性に優れている。
ショットキー電極5は、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)等の金属であり、レジストパターン形成後のエッチングには、リン酸・酢酸・硝酸などの酸が用いられる。その為、耐酸性に優れるネガポジ兼用レジストを用いるのが好ましい。
レジスト6にネガポジ兼用レジストをポジ型として機能する露光量で用いる例で説明する。ポジレジストを用いる場合も、マスクMの開口部と遮光部の関係は同様である。
図2に示すように、マスクMを介してレジスト6を感光する。図2では、レジストにネガポジ兼用レジストを用い、ネガポジ兼用レジストがポジ型として機能する露光量を照射した場合を示す。ネガポジ兼用レジストがポジ型として機能することで、感光した部分が現像液に対して溶解性が増大する。そして、レジスト6が形成された基板10を現像液に浸すことで、感光した部分が溶解し、レジストパターン16が形成される。
<検査工程>
検査工程では、レジストパターン16の形状を確認する。レジストパターン16が所望の形状になっていないと、所望のショットキー電極パターン15(図4参照)を得ることができない。
検査工程は、レジストパターン16を加熱処理(ポストベーク)する前に行う。通常、レジストパターン16を形成した後に、ポストベーク工程が行われる。ポストベークは、レジストパターン16と基板10の密着性を高め、耐食性が向上させるために必要な工程である。そのため、通常であれば、ポストベークもパターニング工程の一工程と捉えられ、ポストベークの前に検査工程を行うことは想定されない。
しかしながら、本実施形態では、レジストパターン16を加熱処理する前に、レジストパターンの形状を検査する。ポストベークを行うと、リワークの際にレジストを充分に除去しきれない場合が発生することを見出したためである。検査工程では、不良のレジストパターン16’(図6参照)と正常なレジストパターン16とを区別する。
(検査工程で合格と判断された場合)
<エッチング工程>
まず、正常なレジストパターン16が形成され、検査工程に合格した場合について説明する。正常なレジストパターン16が形成された場合は、レジストパターン16をマスクとしてショットキー電極5の一部をエッチングして、図4に示すショットキー電極パターン15を得る。エッチングには、ショットキー電極5を溶解できる液を用いる。
<レジスト除去工程>
最後に、ショットキー電極パターン15上に残ったレジストパターン16を除去する。レジストパターン16は、アセトンやIPA等の有機溶剤で除去することができる。レジストパターン16を除去することで、ショットキーバリアダイオード20が得られる。
(検査工程で不良と判断された場合)
<再露光工程>
図6は、本実施形態にかかるレジスト除去工程を説明するための模式図である。図6では、レジストパターン16’が、p型不純物領域3の両方に架かっていない。そのため、検査工程では、不良と判断される。
そこで、不良と判断されたレジストパターン16’を再露光する。再露光は、基板10の全面を露光することが好ましい。レジストパターン16’が形成された部分のみを再露光してもよいが、全面露光した方が簡便である。
再露光工程における再露光の単位面積当たりの総エネルギー量(露光量)は、パターニング工程における露光の単位面積当たりの総エネルギー量(露光量)以上となる。ここで、単位面積当たりの総エネルギー量(露光量:mJ/cm)とは、単位面積当たりの照度(mW/cm)に照射時間(sec)をかけたものを意味する。
再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度は等しいことが好ましい。照度が等しければ、パターニング工程と再露光工程で同一の光源を用いることができる。すなわち、工程ごとに光源の光量を調整する必要が無く、光源の安定性を高めることができる。光源が安定化するには時間が必要であり、リワーク工程の短縮に繋がる。また不安定な状態で光を照射し、予定していた露光量を確保できなくなることも避けられる。露光装置を分けて、別の装置を用意することも必要無い。
本実施形態ではポストベーク処理を行う前に所望のレジストパターンに対して再露光工程における露光を行っている。そのため、再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度が等しい場合でも、レジストパターンを十分に除去できる。たとえば特許文献2の方法では、除去するレジスト膜を全面露光する光強度(UV露光ドーズ)を、レジストパターン形成時露光の光強度より強くすることが必要であった。
また、レジストパターン16’がネガポジ兼用レジストで形成されている場合でも、露光工程においてネガポジ兼用レジストがポジ型として機能する露光量を照射した場合には、再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度が等しい場合でも、レジストパターンを十分に除去できる。
ここで、パターニング工程と再露光工程の照度を一定にした場合、再露光工程における露光時間は、パターニング工程における露光時間より長くすることが好ましい。露光時間を長くすることで、照度が一定でも、再露光工程の露光量をパターニング工程の露光量以上にできる。
本実施形態ではポストベーク処理を行う前に所望のレジストパターンに対して再露光工程における露光を行っている。そのため、再露光工程における露光時間は、パターニング工程における露光時間に対して、極端に長くする必要はない。再露光工程における露光時間がパターニング工程における露光時間に対して、1倍以上で効果を有する。再露光工程における露光時間は、パターニング工程における露光時間の2倍以上4倍以下が好ましい。
例えば、ネガポジ兼用レジストとしてAZ5214E(Clariant社製)を用いた場合は、パターニング工程では露光照度500mW/cmで110msec露光し、再露光工程では露光照度500mW/cmで110msec以上露光することが好ましく、200msec以上露光することがより好ましい。
<除去工程>
除去工程では、再露光工程で感光したレジストパターン16’を除去する。レジストパターン16’の除去は、デベロッパーを用いた現像処理によって行われる。
この際、除去工程においてレジストパターン16’を除去するために行う現像条件と、パターニング工程における現像条件とは、同一であることが好ましい。ここで、現像条件とは、現像液の種類、現像時間、現像液の温度、現像液の濃度等の諸条件を意味する。現像条件を一定とすることで、パターニング工程と除去工程の装置を兼用できる。
検査工程で不良と判断され、除去工程に至るまでには、加熱処理(ポストベーク)は行われない。そのため、除去工程では、レジストパターン16’を簡便かつ十分に除去できる。
レジストパターン16’が除去されると、図1の基板10に戻る。すなわち、基板10からショットキーバリアダイオード20を作製する工程を再度行うことができる。このような手順で、リワーク後の基板10を用いてショットキーバリアダイオード20を得ることができる。
上述のように、本実施形態にかかるレジスト除去方法によれば、ポストベークする前に不良のレジストパターンを判断するため、除去工程において不良のレジストパターンを簡便かつ十分に除去できる。
またレジストを残渣なく除去することで、リワークされた基板を用いた場合でも、高品質な半導体素子を製造することができる。
以上、本発明の一態様に係るSiC単結晶接合体について図面を参照して説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更を加えることができる。
例えば、半導体素子は、上述のショットキーバリアダイオードに限られない。その他の半導体素子を形成する場合に用いてもよい。そのため、基板は、必ずしも半導体基板上に金属膜が形成されたものに限られない。例えば、半導体基板上に直接半導体素子を加工する場合、半導体基板上に酸化膜を形成し、その上に半導体素子を加工する場合にも用いることができる。
またポストベークを行わなければ、エッチング処理後(図4の後)に、検査工程を行ってもよい。この場合、レジストパターンと共に、ショットキー電極パターンも除去する。
レジストパターンが充分に除去されていないと、ショットキー電極パターンの一部が金属残渣として残る場合がある。図7は、ショットキー電極として用いたモリブデンの一部が、所定のショットキー電極パターン15以外の場所に残渣Rとして残っている写真である。
本実施形態にかかるレジスト除去方法によれば、レジストが充分に除去されるため、金属の残渣Rが残ることが避けられる。そのため、n型エピタキシャル層2及びp型不純物領域3が均一に露出する。この露出面に、ショットキー電極5を成膜することで、図1に示す基板10に戻ることができる。
(実施例1)
平坦なSiC基板上に、ネガポジ兼用レジストとしてAZ5214E(Clariant社製)を1.8μm形成した。そして、ニコン社製のステッパーi−12を用いて、500mW/cmの照度で、110msec露光した。当該露光強度では、ネガポジ兼用レジストは、ポジ型の挙動を示す。
露光後のレジストを含めた基板を、約23℃のAZ300MIF現像液(AZエレクトロニックマテリアルズマニュファクチャリング株式会社製:2.38%TMAH水溶液)に90秒間浸漬した。浸漬により所定のレジストパターンが現像された。レジストの塗工及び現像には、セミコンダクターソリューション社製のコーターデベロッパーSK−60BW−AVP SCREENを用いた。
得られた所定のレジストパターンが不良のレジストパターンであるとして、ポストベーク処理を行わずにレジスト除去を行った。
レジスト除去は以下の手順で行った。まず、レジストパターンを500mW/cmの照度で、110msec露光した。この際、露光はブランクマスクで全面露光とし、露光の装置は上記のレジストパターンの形成に用いたものと同様のものを用いた。
その後、レジストパターンと同様の現像液に、90秒間浸漬し、レジストパターンを除去した。レジストパターン除去後の基板表面をTOPCON社製のウェハパーティクルカウンタを用いて評価した。
図8は、実施例1のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。実施例1でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が22個、0.7μm〜1.0μmが6個、1μm〜3μmが2個であった。カウントされたパーティクルの総数は、30個だった。
(実施例2)
実施例2では、レジスト除去の際の露光時間を200msecにした点のみが実施例1と異なる。図9は、実施例2のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。実施例2でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が20個、0.5μm〜0.7μmが1個、0.7μm〜1.0μmが4個、1μm〜3μmが2個であった。カウントされたパーティクルの総数は、27個だった。
(実施例3)
実施例3では、レジスト除去の際の露光時間を300msecにした点のみが実施例1と異なる。図10は、実施例3のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。実施例3でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が41個、0.3μm〜0.5μmが3個、0.7μm〜1.0μmが2個であった。カウントされたパーティクルの総数は、46個だった。
(実施例4)
実施例4では、レジスト除去の際の露光時間を400msecにした点のみが実施例1と異なる。図11は、実施例4のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。実施例4でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が7個、5.0μm〜7.7μmが1個であった。カウントされたパーティクルの総数は、8個だった。
(比較例1)
比較例1では、レジスト除去の前に、100℃で1分間ポストベークを行った点が実施例1と異なる。図12は、比較例1のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。比較例1でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が1529個、0.21μm〜0.3μmが1543個、0.3μm〜0.5μmが393個、0.5μm〜0.7μmが79個、0.7μm〜1.0μmが196個、1μm〜3μmが8個、3μm〜5μmが1個、5μm〜7.7μmが15個であった。カウントされたパーティクルの総数は、3764個だった。
(比較例2)
比較例2では、レジスト除去の際の露光時間を200msecにした点のみが比較例1と異なる。図13は、比較例2のウェハパーティクルカウンタの測定結果を示す図である。比較例2でカウントされたパーティクルは、0.21μm以下が9個、0.5μm〜0.7μmが2個、0.7μm〜1.0μmが148個、1μm〜3μmが5個、3μm〜5μmが5個、5μm〜7.7μmが13個であった。カウントされたパーティクルの総数は、182個だった。
図8〜図11に示すように、ポストベークを行わなかったものは、パーティクルカウンタで観測されたパーティクルの量が少なく、レジストが充分除去されていることが分かる。
これに対し、図12に示すように、比較例1はパーティクルが多数あり、レジストが十分除去されていない。また図13に示すように、比較例2では、パーティクルが格子状に確認されている。これは、残存したレジストが、もとのレジストパターンの名残を残しているためである。
実施例1と比較例2を比べると、実施例1は、再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度と、が等しく、露光時間が同じ場合でも、レジストパターンを充分除去できている。また、実施例2〜4では、再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度と、が等しく、再露光工程における露光時間がパターニング工程における露光時間より長い場合でも、レジストパターンを充分除去できている。また再露光工程における露光時間が2倍以上であれば、レジストパターンをさらに除去できる。
1…半導体基板、2…n型エピタキシャル層、3…p型不純物領域、4…裏面オーミック電極、5…ショットキー電極、6…レジスト、10…基板、15…ショットキー電極パターン、16,16’…レジストパターン、20…ショットキーバリアダイオード、M…マスク、R…残渣

Claims (9)

  1. 基板上に、レジストを塗布し、露光、現像し、レジストパターンを形成するパターニング工程と、
    前記レジストパターンに加熱処理を施す前に、レジストパターンの形状を確認する検査工程と、
    前記検査工程により不良と確認された半導体基板の前記レジストパターンを再露光する再露光工程と、
    前記再露光後の半導体基板から前記レジストパターンを除去する除去工程と、
    を有するレジスト除去方法。
  2. 前記再露光工程における再露光が、全面露光である請求項1に記載のレジスト除去方法。
  3. 前記再露光工程における再露光の単位面積当たりの総エネルギー量が、前記パターニング工程における露光の単位面積当たりの総エネルギー量以上である請求項1又は2のいずれかに記載のレジスト除去方法。
  4. 前記再露光工程における再露光の単位面積当たりの照度と、前記パターニング工程における露光の単位面積当たりの照度が等しい請求項1〜3のいずれか一項に記載のレジスト除去方法。
  5. 前記再露光工程における露光時間は、前記パターニング工程における露光時間より長い請求項4に記載のレジスト除去方法。
  6. 前記パターニング工程における現像条件と、前記除去工程において前記レジストパターンを除去するために行う現像条件とが、同一である請求項1〜5のいずれか一項に記載のレジスト除去方法。
  7. 前記レジストが、ネガ型とポジ型の挙動が切り替わるネガポジ兼用レジストである請求項1〜6のいずれか一項に記載のレジスト除去方法。
  8. 前記基板が、半導体基板上に金属膜が形成されたものである請求項1〜7のいずれか一項に記載のレジスト除去方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のレジスト除去方法により不良のレジストパターンを除去し、前記不良のレジストパターンが除去された基板上に素子を形成する半導体素子の製造方法。
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