JP2013232576A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体基板における外周領域と内部領域との段差が軽減される半導体装置の製造方法と、半導体装置とを提供する。
【解決手段】被加工膜としての導電膜上に塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光が行われ、現像処理を施すことによって、ポジ型フォトレジストパターンが形成される。次に、ポジ型フォトレジストパターンを覆うように塗布形成されたネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われ、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。次に、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチング処理を施すことによって、導電膜の所定のパターンが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、特に、写真製版処理とエッチング処理が繰り返して施されるパターニングに好適な半導体装置の製造方法と、そのようなパターニングによって形成されたウェハ状態の半導体装置とに関するものである。
半導体集積回路を備えた半導体装置の製造を行う場合には、半導体基板等における所定の領域へのイオン注入処理や、半導体基板の表面に形成された被加工膜へのエッチング処理等のように、選択的な処理(加工)が施される。このような処理では、被加工膜等を選択的に保護する目的で、紫外線、X線、電子線等の活性光線に感光する組成物、いわゆる感光性フォトレジスト(フォトレジスト)のパターンを被加工膜上に形成するリソグラフィが行われる。このリソグラフィでは、とりわけ、紫外線を利用したフォトレジストによるパターン形成が最も広く用いられている。
この手法では、ステッパーやスキャナーと呼ばれる縮小投影露光装置を用い、所定のパターンが描画されたフォトマスクを介して、所定の露光光を被加工膜上に塗布形成されたフォトレジストに照射することによって、パターン露光が行われる(露光処理)。パターン露光は、工程ごとに行われることになる。通常、フォトマスクには複数個のチップのパターンが配置されており、1度の露光によって同時に複数個分のチップのパターン露光が行われる。1枚のウェハからできるだけ多くのチップを得るために、ウェハの外縁からはみ出てしまうようなショットにおいても露光処理が行われる。
ところが、ウェハの外縁から幅約1〜3mm程度の幅をもって外縁に沿って位置する外周領域では、フォトレジストの塗布膜厚が不均一であり、厚く盛り上がる部分や薄くなる部分が発生する。そのため、ウェハの外縁またはその近傍を含むように露光処理されたパターンでは、フォトレジストの膜厚が変動した部分において、解像不良、寸法変動、形状劣化などが発生する。そして、配線パターンの寸法が細い場合には、フォトレジストパターンが倒れたり、また、フォトレジストパターンが剥がれたりすることによって、異物が発生し、これが歩留り低下やデバイス不良の原因となる。
また、ウェハの外周領域の所定の箇所には、ウェハを識別するための記号や番号がレーザ加工(レーザ印字)によって形成される。このレーザ印字による記号や番号は、自動読み取り装置により読み取ることによってウェハが識別される。ところが、レーザ印字による記号や番号の上にチップのパターンが形成されてしまうと、自動読み取り装置が記号や番号を誤って認識してしまうことがある。
そこで、このような問題が発生しないように、通常では、フォトレジストに周辺露光が行われて、現像処理によってウェハの外周領域に位置するフォトレジストの部分が溶解されて除去される。
一般的に、フォトマスクを用いたパターン露光に続いて、ウェハの外縁から2〜3mm程度の幅をもって周辺露光が行われる。その後、露光後ベーク(PEB:Post Exposure Bake)が行われ、そして、現像処理が行われて、フォトレジストパターンが形成されることになる。次に、そのフォトレジストパターンをマスクとして、被加工膜にエッチング処理が施されて被加工膜のパターンが形成されることになる。なお、本技術分野を示す特許文献の例として、特許文献1および特許文献2がある。
特開2007−311507号公報 特開2009−295636号公報
しかしながら、従来の手法では、次のような問題点があった。フォトレジストパターンをマスクとして、被加工膜にエッチング処理を施す際に、ウェハの外周領域では、周辺露光と現像処理によってフォトレジストが除去されており、被加工膜が露出した状態にある。このため、エッチング処理が施された後では、ウェハの外周領域に位置していた被加工膜が除去されて、ウェハの外周領域とその外周領域の内側に位置する内部領域とでは、被加工膜の膜厚に相当する段差が生じることになる。つまり、外周領域が、内部領域に対して被加工膜の膜厚に相当する高さ分低くなる。
特に、被加工膜として、ゲート配線のポリシリコン膜等をパターニングする場合には、フォトレジストパターンの開口部に起因して、被加工膜とゲート酸化膜とのエッチング選択性が低下し、外周領域と内部領域との段差がさらに大きくなってしまうことがある。その結果、後の写真製版工程においては、この段差に伴うデフォーカス等によって、所望のフォトレジストパターンを形成することが困難になることがある。
さらに、アルミニウム配線または銅配線等が積層される多層配線構造では、上層になるにしたがい、外周領域では周辺露光によって配線となる膜が除去されて、ウェハの外周領域と内部領域との段差が次第に大きくなる。その結果、後の写真製版工程において、所望のフォトレジストパターンを形成することがますます困難になることがある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付の図面から明らかになるであろう。
一実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、被加工膜を覆うポジ型フォトレジストパターンを形成した後、半導体基板の外縁に沿って位置する外周領域を覆うネガ型フォトレジスト外周パターンを形成し、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する被加工膜に加工を施す。
他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板の外縁に沿って位置する外周領域を覆うネガ型フォトレジスト外周パターンを形成した後、被加工膜を覆うポジ型フォトレジストパターンを形成し、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する被加工膜に加工を施す。
さらに他の実施の形態に係る半導体装置は、半導体チップが形成されたウェハ状態の半導体装置であって、ウェハの外周領域に、半導体チップを構成する所定の膜と同じ層からなる膜が環状に残されている。
一実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の外周領域とその内側に位置する内部領域との段差が軽減されて、所望のフォトレジストパターンを精度よく形成することができる。
他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の外周領域とその内側に位置する内部領域との段差が軽減されて、所望のフォトレジストパターンを精度よく形成することができる。
さらに他の実施の形態に係る半導体装置では、半導体チップのパターンが精度よく形成されている。
実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の基本プロセスのフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の一例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図2に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図3に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図6に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 比較例に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す部分断面図である。 図11に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図12に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図13に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図14に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図15に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 比較例に係る半導体装置の製造方法の問題点を説明するための部分断面図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の他の例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図18に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図19に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図20に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図21に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図22に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図23に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図24に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図25に示す工程の後に行われる工程を示す平面図である。 同実施の形態において、図26に示す断面線XXVII−XXVIIにおける部分断面図である。 他の比較例に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す部分断面図である。 図28に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図29に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図30に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図31に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図32に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図33に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図34に示す工程の後に行われる工程を示す平面図である。 図35に示す断面線XXXVI−XXXVIにおける部分断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の基本プロセスのフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の一例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図38に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図39に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図40に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図41に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図42に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図43に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図44に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図45に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図46に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の他の例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図48に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図49に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図50に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図51に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図52に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図53に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図54に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造方法の基本プロセスのフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の一例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図57に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図58に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図59に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図60に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図61に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図62に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図63に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図64に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図65に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがったラインエンドカットのフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、ラインエンドカットのプロセスを概略的に示す図であり、(A)は、ラインエンドカットの工程を示す第1の部分平面図であり、(B)は、ラインエンドカットの工程を示す第2の部分平面図であり、(C)は、ラインエンドカットの工程を示す第3の部分平面図である。 同実施の形態において、ラインエンドカットの一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図69に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図70に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図71に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 比較例に係るラインエンドカットの一工程を示す部分断面図である。 図73に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図74に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図75に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった不揮発性半導体記憶装置等のフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、不揮発性半導体記憶装置等の製造方法の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図78に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図79に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図80に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図81に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図82に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図83に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図84に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置等の製造方法の一工程を示す部分断面図である。 図86に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図87に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図88に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図89に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図90に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図91に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 図92に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、基本プロセスにしたがった製造方法の他の例の一工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図94に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図95に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図96に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図97に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図98に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図99に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。 同実施の形態において、図100に示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図である。
実施の形態1
まず、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の概要(基本プロセス)について、フローチャートにしたがって説明する。
図1に示すように、まず、ステップS1では、被加工膜として所定の導電膜が半導体基板の表面を覆うように形成される。次に、ステップS2では、導電膜上にポジ型フォトレジストが塗布され、そのポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光が行われる。次に、ステップS3では、パターン露光が行われたポジ型フォトレジストに現像処理を施すことによって、ポジ型フォトレジストパターンが形成される。次に、ステップS4では、ポジ型フォトレジストパターンを覆うようにネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。
次に、ステップS5では、周辺露光が行われたネガ型フォトレジストに現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。次に、ステップS6では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチング処理を施すことによって、導電膜の所定のパターンが形成される。その後、ステップS7では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去されて、導電膜のパターニング工程が完了する。
(第1例)
次に、半導体装置の基本的な製造方法の一例として、ポリシリコン膜のパターニングについて、具体的に説明する。まず、図2に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、膜厚約2nm程度のゲート酸化膜GSが形成される。次に、化学気相成長法等により、そのゲート酸化膜GSを覆うように、膜厚約250nm程度のポリシリコン膜TSが形成される。
次に、図3に示すように、ポリシリコン膜TSを覆うように、膜厚約80nm程度の有機反射防止膜(有機BARC)HB1が形成される。次に、有機反射防止膜HB1を覆うように、KrF用のポジ型フォトレジストP1が、膜厚400nm程度になるように塗布形成される。
次に、図4に示すように、所定のパターンが描画されたフォトマスクMAを用い、所定の露光光ELを、フォトマスクMAを介してポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストに対してパターン露光が行われる。次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図5に示すように、シリコン基板SBの表面(有機反射防止膜HB1の表面)にポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。
次に、図6に示すように、シリコン基板SBの全面にDUV(Deep UltraViolet)光CLを照射することによって、ポジ型フォトレジストパターンP1Pに硬化処理が施される。これにより、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが、次の工程において塗布されるフォトレジスト(ネガ型フォトレジスト)の溶媒に不溶になって、ネガ型フォトレジストとのインターミキシングが防止されることになる。なお、DUV光の照射による硬化処理に替えて、電子線キュア、アルゴンなどの不活性元素のイオン注入によるキュア処理、または、180℃以上の高温下におけるベーク処理によって、硬化処理を行ってもよい。
次に、図7に示すように、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、KrF用のネガ型フォトレジストN1が、膜厚300nm程度になるように塗布形成される。次に、周辺露光装置を用いて、図8に示すように、所定の周辺露光光SELを、シリコン基板SBの外縁から、たとえば3mm程度の幅の領域(外周領域)に位置するネガ型フォトレジストN1に照射することによって、ネガ型フォトレジストN1に対して周辺露光が行われる。
次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図9に示すように、シリコン基板SBの外周領域の内側の内部領域では、ネガ型フォトレジストが除去されてポジ型フォトレジストパターンP1Pが露出する。一方、シリコン基板SBの外周領域では、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1にエッチングが施される。引き続いて、Cl2またはHBr等のハロゲンガスを用いて、ポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。
その後、酸素プラズマによるアッシング処理を施すことにより、ポジ型フォトレジストパターンP1P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図10に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。こうして、ポリシリコンパターンTSPが形成される。
上述したポリシリコン膜のパターニングでは、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、シリコン基板SBにおける外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることがなくなる。これについて、比較例との関係で説明する。
比較例に係るポリシリコン膜のパターニングでは、まず、図11に示すように、シリコン基板SBの表面を覆うように、ゲート酸化膜GSが形成される。次に、そのゲート酸化膜GSを覆うように、ポリシリコン膜TSが形成される。次に、図12に示すように、ポリシリコン膜TSを覆うように、有機反射防止膜HB1が形成され、次に、有機反射防止膜HB1を覆うように、KrF用のポジ型フォトレジストP1が塗布形成される。
次に、図13に示すように、所定の露光光ELを、所定のパターンが描画されたフォトマスクMAを介してポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストP1に対してパターン露光が行われる。次に、図14に示すように、シリコン基板SBの外周領域に位置するポジ型フォトレジストP1に周辺露光光SELを照射することによって、ポジ型フォトレジストP1に対して周辺露光が行われる。
次に、所定の条件のもとでPEB処理が施され、次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図15に示すように、シリコン基板SBにおける内部領域では、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。一方、外周領域では、周辺露光によって外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストP1が除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pをマスクとして、有機反射防止膜HB1にエッチングが施される。次に、ポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図16に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。
比較例では、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域では、周辺露光によってポジ型フォトレジストP1が除去されてポリシリコン膜TSが露出した状態にあるため、エッチング処理によって、外周領域に位置しているポリシリコン膜TSは除去されることになる。そのため、図16に示すように、シリコン基板SBの外周領域が、内部領域に対してポリシリコン膜TS等の膜厚に相当する高さ分低くなる。
特に、ポリシリコン膜TSを、ゲート配線としてパターニングする場合には、開口パターンに起因してポリシリコン膜TSとゲート酸化膜GSとのエッチング選択性(選択比)が低下しやすい。このため、図17に示すように、シリコン基板SBの外周領域では、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施している間に、ゲート酸化膜GSもエッチングされてしまい、ゲート酸化膜GSの下に位置するシリコン基板SBの部分までエッチングが進むことがある。これにより、シリコン基板SBに削れSKができてしまい、シリコン基板SBの外周領域と内部領域との段差がさらに大きくなって、その後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生して所望のパターニングを行うことが困難になる。
これに対して、上述したポリシリコン膜のパターニングでは、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域がネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、比較例に見られるような、シリコン基板SBの外周領域に位置するポリシリコン膜TSの部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
(第2例)
次に、上述した基本のパターニングを適用した、トランジスタのゲート電極(配線)を含む半導体装置の製造方法について、具体的に説明する。
まず、図18に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、所定の膜厚の絶縁膜ZFが形成される。次に、化学気相成長法等により、その絶縁膜ZFを覆うように、所定の膜厚の導電膜C1が形成される。なお、内部領域RUは、シリコン基板SBにおいて、実質的に半導体チップが形成される領域を示し、外周領域RPはシリコン基板SBの外縁〜3mm程度の幅を外縁に沿って位置する領域を示す。
次に、図19に示すように、導電膜C1を覆うように、有機反射防止膜HB1が形成される。次に、有機反射防止膜HB1を覆うようにポジ型フォトレジスト(図示せず)が塗布形成される。次に、ゲート電極(配線)等の所定のパターンが描画されたフォトマスクを用い、図4に示す工程と同様に、ポジ型フォトレジストに対してパターン露光が行われる。その後、PEB処理および現像処理を施すことによって、図20に示すように、有機反射防止膜HB1の表面にポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。
次に、図6に示す工程と同様に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pに硬化処理が施される。次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、ネガ型フォトレジスト(図示せず)が塗布形成される。次に、図8に示す工程と同様に、ネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。その後、PEB処理および現像処理を施すことによって、図21に示すように、外周領域RPでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが露出する。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1と導電膜C1にエッチングを施すことにより、導電膜C1がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PP等を除去することにより、図22に示すように、パターニングされた導電膜パターンC1Pが露出する。内部領域RUでは、導電膜パターンC1Pによってゲート電極GEが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC1Pが形成される。
次に、ゲート電極GEをマスクとして、たとえば、n型の不純物を注入することにより、n型低濃度不純物領域LR(図23参照)が形成される。次に、ゲート電極GEを覆うように、所定の膜厚の絶縁膜(図示せず)が形成され、その絶縁膜に異方性エッチングを施すことによって、ゲート電極GEの側壁上にサイドウォール絶縁膜SWが形成される。
次に、サイドウォール絶縁膜SWおよびゲート電極GEをマスクとして、n型の不純物を注入することにより、n型高濃度不純物領域HR(図23参照)が形成される。こうして、図23に示すように、内部領域RUでは、ゲート電極GE、n型低濃度不純物領域LR、n型高濃度不純物領域HRを含むトランジスタが形成される。
次に、ゲート電極GE等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ1(図24参照)が形成される。次に、層間絶縁膜SZ1にコンタクトホールを形成するための写真製版処理が施される。図3〜図9に示す工程と同様の工程(または、ステップS2〜ステップS5)を経て、図24に示すように、内部領域RUでは、コンタクトホールを形成するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPをマスクとして、有機反射防止膜HB2と層間絶縁膜SZ1にエッチングを施すことにより、層間絶縁膜SZ1に、n型高濃度不純物領域HRを露出するコンタクトホールCH(図25参照)が形成される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PP等が除去される。
次に、コンタクトホールを充填するように、層間絶縁膜SZ1の表面に、第1配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第1配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図3〜図9に示す工程と同様の工程(または、ステップS2〜ステップS5)を経て、内部領域RUでは、第1配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図25に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC2Pによって第1配線M1が形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC2Pが形成される。
次に、第1配線M1等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ2(図27参照)が形成される。次に、その層間絶縁膜の表面に、第2配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第2配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図3〜図9に示す工程と同様の工程(または、ステップS2〜ステップS5)を経て、内部領域RUでは、配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図26および図27に示すように、ウェハW(シリコン基板SB)における内部領域RUでは、導電膜パターンC3Pによって第2配線M2が形成される。
一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC3Pが形成される。次に、その第2配線M2等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ3が形成される。以下、必要に応じて、第1配線M1等と同様にして、上層の配線と層間絶縁膜が形成されることになる。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。
上述した半導体装置の製造方法では、導電膜等のパターニングの際に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PP、N2PPによって覆われている。これにより、シリコン基板SBにおける外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることがなくなる。これについて、比較例との関係で説明する。
比較例に係る半導体装置の製造方法では、まず、図28に示すように、シリコン基板SBの表面を覆うように絶縁膜ZFが形成され、次に、その絶縁膜ZFを覆うように導電膜C1が形成される。次に、図29に示すように、導電膜C1を覆うように、有機反射防止膜HB1が形成され、次に、その有機反射防止膜HB1を覆うように、ポジ型フォトレジストP1が塗布形成される。
次に、ゲート配線をパターニングするための写真製版処理が施される。図12〜図15(第1例の比較例)に示す工程と同様の工程を経て、図30に示すように、シリコン基板SBにおける内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。一方、外周領域RPでは、周辺露光によってポジ型フォトレジストP1が除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pをマスクとして、有機反射防止膜HB1と導電膜C1にエッチングを施すことにより、導電膜C1がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよび有機反射防止膜HB1を除去することにより、図31に示すように、内部領域RUでは、パターニングされた導電膜パターンC1Pが露出し、その導電膜パターンC1Pによってゲート電極GEが形成される。
一方、外周領域RPでは、前述したように、開口パターンに起因して、エッチング選択性が低下し、絶縁膜ZFもエッチングされてしまい、絶縁膜ZFの下に位置するシリコン基板SBの部分までエッチングが進むことがある。このため、シリコン基板SBに削れSKができてしまい、シリコン基板SBの外周領域RPと内部領域RUとの段差が大きくなってしまう。
次に、ゲート電極GEをマスクとして、n型の不純物を注入することにより、n型低濃度不純物領域LR(図32参照)が形成され、次に、ゲート電極GEの側壁上にサイドウォール絶縁膜SW(図32参照)が形成される。次に、図32に示すように、サイドウォール絶縁膜SWおよびゲート電極GEをマスクとして、n型の不純物を注入することにより、n型高濃度不純物領域HRが形成される。
次に、図33に示すように、ゲート電極GEを覆うように、層間絶縁膜SZ1が形成され、その層間絶縁膜SZ1にコンタクトホールを形成するための写真製版処理が施されて、内部領域RUでは、コンタクトホールを形成するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pをマスクとして、層間絶縁膜SZ1等にエッチングを施すことにより、層間絶縁膜SZ1にコンタクトホールCH(図34参照)が形成される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2P等が除去される。次に、層間絶縁膜SZ1の表面に、第1配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第1配線としてパターニングするための写真製版処理が施されて、内部領域RUでは、第1配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターン等を除去することにより、図34に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC2Pによって第1配線M1が形成される。
次に、図35および図36に示すように、第1配線M1等を覆うように層間絶縁膜SZ2が形成され、次に、その層間絶縁膜SZ2の表面に、第2配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第2配線としてパターニングするための写真製版処理が施され、次に、その導電膜にエッチング処理を施すことにより、内部領域RUでは、導電膜パターンC3Pによって第2配線M2が形成される。その後、その第2配線M2等を覆うように、層間絶縁膜SZ3等が形成される。
比較例では、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域は、ポジ型フォトレジストに対する周辺露光によって導電膜C1が露出した状態にある。このため、前述したように、導電膜C1を、ゲート配線としてパターニングする場合には、開口パターンに起因して導電膜と絶縁膜ZFとのエッチング選択性(選択比)が低下しやすい。
このため、図31に示すように、シリコン基板SBの外周領域では、導電膜C1にエッチング処理を施している間に、絶縁膜ZFもエッチングされてしまい、絶縁膜ZFの下に位置するシリコン基板SBの部分までエッチングが進むことがある。これにより、シリコン基板SBに削れSKができてしまい、シリコン基板SBの外周領域RPと内部領域RUとの段差が大きくなってしまうことがある。その結果、後の第1配線、第2配線等を形成する際の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生して所望のパターニングを行うことが困難になることがある。
なお、この比較例では、導電膜C1の加工のみ、外周領域のポジ型フォトレジストに周辺露光を行っているが、さらに、他の導電膜や絶縁膜についても周辺露光を行うと、工程ごとに外周領域RPと内部領域RUとの段差が大きくなる。
これに対して、上述した半導体装置の製造方法では、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、比較例に見られるような、シリコン基板SBの外周領域に位置する導電膜C1の部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の第1配線、第2配線等を形成する際の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
また、上述した半導体装置の製造方法では、ポジ型フォトレジストに対して周辺露光処理が施されないため、後述する実施の形態2における半導体装置の製造方法と比較すると、工程を削減することができる。
なお、上述した半導体装置の製造方法では、シリコン基板SBの外周領域RPを覆うネガ型フォトレジスト外周パターンによって、導電膜C1等の被加工膜が外周領域RPに環状に残されることになる。このため、図26に示す、ウェハプロセスが完了したウェハ状態(ウェハW)の半導体装置は、外周領域RPにおいて、図27に示すように、そのような第1配線等をなす導電膜C1P等が積層された構造を有している。
このように、外周領域RPでは、環状に導電膜C1P等が残されることで、外周領域RPにレーザ印字された記号や番号等(図26における5つの*印を参照)が、読取装置によって識別されなくなるのを防止することができる。
実施の形態2
まず、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の概要(基本プロセス)について、フローチャートにしたがって説明する。
図37に示すように、まず、ステップT1では、被加工膜として所定の導電膜が半導体基板の表面を覆うように形成される。次に、ステップT2では、導電膜上にポジ型フォトレジストが塗布され、そのポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光が行われる。次に、ステップT3では、そのポジ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。
次に、ステップT4では、パターン露光および周辺露光が行われたポジ型フォトレジストに現像処理を施すことによって、ポジ型フォトレジストパターンが形成される。次に、ステップT5では、ポジ型フォトレジストパターンを覆うようにネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。
次に、ステップT6では、周辺露光が行われたネガ型フォトレジストに現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。次に、ステップT7では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチング処理を施すことによって、導電膜の所定のパターンが形成される。その後、ステップT8では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去されて、導電膜のパターニング工程が完了する。
(第1例)
次に、半導体装置の基本的な製造方法の一例として、ポリシリコン膜のパターニングについて、具体的に説明する。まず、図38に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、膜厚約2nm程度のゲート酸化膜GSが形成される。次に、化学気相成長法等により、そのゲート酸化膜GSを覆うように、膜厚約250nm程度のポリシリコン膜TSが形成される。
次に、図39に示すように、ポリシリコン膜TSを覆うように、膜厚約80nm程度の有機反射防止膜HB1が形成される。次に、有機反射防止膜HB1を覆うように、KrF用のポジ型フォトレジストP1が、膜厚400nm程度になるように塗布形成される。次に、図40に示すように、所定のパターンが描画されたフォトマスクMAを用い、所定の露光光ELを、フォトマスクMAを介してポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストに対してパターン露光が行われる。
次に、周辺露光装置を用いて、図41に示すように、所定の周辺露光光SELを、シリコン基板SBの外縁から、たとえば3mm程度の幅の領域(外周領域)に位置するポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストP1に対して周辺露光が行われる。次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図42に示すように、外周領域の内側の内部領域において、シリコン基板SBの表面(有機反射防止膜HB1の表面)に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。
次に、図43に示すように、シリコン基板SBの全面にDUV光CLを照射することによって、ポジ型フォトレジストパターンP1Pに硬化処理が施される。これにより、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが、次の工程において塗布されるフォトレジスト(ネガ型フォトレジスト)の溶媒に不溶になって、ネガ型フォトレジストとのインターミキシングが防止されることになる。なお、DUV光の照射による硬化処理に替えて、電子線キュア、アルゴンなどの不活性元素のイオン注入によるキュア処理、または、180℃以上の高温下におけるベーク処理によって、硬化処理を行ってもよい。
次に、図44に示すように、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、KrF用のネガ型フォトレジストN1が、膜厚300nm程度になるように塗布形成される。次に、周辺露光装置を用いて、図45に示すように、所定の周辺露光光SELを、シリコン基板SBの外縁から、たとえば3mm程度の幅の領域(外周領域)に位置するネガ型フォトレジストN1に照射することによって、ネガ型フォトレジストN1に対して周辺露光が行われる。
次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図46に示すように、シリコン基板SBの外周領域の内側の内部領域では、ネガ型フォトレジストが除去されてポジ型フォトレジストパターンP1Pが露出する。一方、シリコン基板SBの外周領域では、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1にエッチングが施される。引き続いて、Cl2またはHBr等のハロゲンガスを用いて、ポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。
その後、酸素プラズマによるアッシング処理を施すことにより、ポジ型フォトレジストパターンP1P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図47に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。こうして、ポリシリコンパターンTSPが形成される。
上述したポリシリコン膜のパターニングでは、実施の形態1においてポリシリコン膜のパターニングとその比較例について説明したのと同様に、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域に位置するポリシリコン膜TSの部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
(第2例)
次に、上述した基本のパターニングを適用した、トランジスタのゲート電極(配線)を含む半導体装置の製造方法について、具体的に説明する。
まず、図48に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、所定の膜厚の絶縁膜ZFが形成される。次に、化学気相成長法等により、その絶縁膜ZFを覆うように、所定の膜厚の導電膜C1が形成される。
次に、図49に示すように、導電膜C1を覆うように、有機反射防止膜HB1が形成される。次に、有機反射防止膜HB1を覆うようにポジ型フォトレジスト(図示せず)が塗布形成される。次に、ゲート電極(配線)等の所定のパターンが描画されたフォトマスクを用い、図40に示す工程と同様に、ポジ型フォトレジストに対してパターン露光が行われる。次に、図41に示す工程と同様に、ポジ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。その後、PEB処理および現像処理を施すことによって、内部領域に位置する有機反射防止膜HB1の表面にポジ型フォトレジストパターンP1P(図50参照)が形成される。
次に、図43に示す工程と同様に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pに硬化処理が施される。次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pを覆うように、ネガ型フォトレジスト(図示せず)が塗布形成される。次に、図45に示す工程と同様に、ネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。その後、PEB処理および現像処理を施すことによって、図50に示すように、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成され、内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが露出する。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1と導電膜C1にエッチングを施すことにより、導電膜C1がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PP等を除去することにより、図51に示すように、パターニングされた導電膜パターンC1Pが露出する。内部領域RUでは、導電膜パターンC1Pによってゲート電極GEが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC1Pが形成される。
次に、ゲート電極GEをマスクとして、たとえば、n型の不純物を注入することにより、n型低濃度不純物領域LR(図52参照)が形成される。次に、ゲート電極GEの側壁上にサイドウォール絶縁膜SWが形成される。次に、サイドウォール絶縁膜SWおよびゲート電極GEをマスクとして、n型の不純物を注入することにより、n型高濃度不純物領域HR(図52参照)が形成される。こうして、図52に示すように、内部領域RUでは、ゲート電極GE、n型低濃度不純物領域LR、n型高濃度不純物領域HRを含むトランジスタが形成される。
次に、ゲート電極GE等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ1(図53参照)が形成される。次に、層間絶縁膜SZ1にコンタクトホールを形成するための写真製版処理が施される。図39〜図46に示す工程と同様の工程(または、ステップT2〜ステップT6)を経て、図53に示すように、内部領域RUでは、コンタクトホールを形成するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPをマスクとして、有機反射防止膜HB2と層間絶縁膜SZ1にエッチングを施すことにより、層間絶縁膜SZ1に、n型高濃度不純物領域HRを露出するコンタクトホールCH(図54参照)が形成される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PP等が除去される。
次に、コンタクトホールを充填するように、層間絶縁膜SZ1の表面に、第1配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第1配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図39〜図46に示す工程と同様の工程(または、ステップT2〜ステップT6)を経て、内部領域RUでは、第1配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図54に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC2Pによって第1配線M1が形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC2Pが形成される。
次に、第1配線M1等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ2(図55参照)が形成される。次に、その層間絶縁膜の表面に、第2配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第2配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図39〜図46に示す工程と同様の工程(または、ステップT2〜ステップT6)を経て、内部領域RUでは、配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図55に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC3Pによって第2配線M2が形成される。
一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC3Pが形成される。次に、その第2配線M2等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ3が形成される。以下、必要に応じて、第1配線M1等と同様にして、上層の配線と層間絶縁膜が形成されることになる。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。
上述した半導体装置の製造方法では、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、前述した比較例(実施の形態1の第2例)に見られるような、シリコン基板SBの外周領域に位置する導電膜C1の部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の第1配線、第2配線等を形成する際の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
また、上述した半導体装置の製造方法では、ポジ型フォトレジストに対して周辺露光処理が施される。これにより、外周領域においてポジ型フォトレジストのパターンが倒れてしまったり、異物の発生源等になるのを防止することができる。
また、上述した半導体装置の製造方法では、シリコン基板SBの外周領域RPを覆うネガ型フォトレジスト外周パターンによって、導電膜C1等の被加工膜が外周領域RPに残されることになる。このため、実施の形態1の第2例と同様に、ウェハプロセスが完了したウェハ状態の半導体装置は、外周領域RPにおいて、図55に示すように、第1配線等をなす導電膜C1P等が積層された構造を有している。これにより、実施の形態1において説明したように、外周領域RPにレーザ印字された記号や番号等(図26における5つの*印を参照)が、読取装置によって識別されなくなるのを防止することができる。
実施の形態3
まず、実施の形態3に係る半導体装置の製造方法の概要(基本プロセス)について、フローチャートにしたがって説明する。
図56に示すように、まず、ステップF1では、被加工膜として所定の導電膜が半導体基板の表面を覆うように形成される。次に、ステップF2では、導電膜上にネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。次に、ステップF3では、周辺露光が行われたネガ型フォトレジストに対して現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。
次に、ステップF4では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うようにポジ型フォトレジストが塗布され、そのポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光が行われる。次に、ステップF5では、そのポジ型フォトレジストに対して周辺露光が行われる。次に、ステップF6では、パターン露光および周辺露光が行われたポジ型フォトレジストに現像処理を施すことによって、ポジ型フォトレジストパターンが形成される。
次に、ステップF7では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチング処理を施すことによって、導電膜の所定のパターンが形成される。その後、ステップF8では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去されて、導電膜のパターニング工程が完了する。
(第1例)
次に、半導体装置の基本的な製造方法の一例として、ポリシリコン膜のパターニングについて、具体的に説明する。まず、図57に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、膜厚約2nm程度のゲート酸化膜GSが形成される。次に、化学気相成長法等により、そのゲート酸化膜GSを覆うように、膜厚約250nm程度のポリシリコン膜TSが形成される。
次に、図58に示すように、ポリシリコン膜TSを覆うように、膜厚約80nm程度の有機反射防止膜HB1が形成される。次に、有機反射防止膜HB1を覆うように、KrF用のネガ型フォトレジストN1が、膜厚300nm程度になるように塗布形成される。次に、図59に示すように、所定の周辺露光光SELを、シリコン基板SBの外縁から、たとえば3mm程度の幅の領域(外周領域)に位置するネガ型フォトレジストN1に照射することによって、ネガ型フォトレジストN1に対して周辺露光が行われる。
次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図60に示すように、シリコン基板SBの外周領域において、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。次に、図61に示すように、所定の条件のもとで加熱処理(熱HE)を施すことにより、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPを多少流れさせてエッジに丸みをもたせる。また、この加熱処理によって、ネガ型フォトレジストの架橋反応が進み、次に塗布形成されるポジ型フォトレジストの溶媒に不溶になって、ポジ型フォトレジストとのインターミキシングが防止されることになる。
次に、図62に示すように、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPを覆うように、KrF用のポジ型フォトレジストP1が、膜厚400nm程度になるように塗布形成される。次に、図63に示すように、所定のパターンが描画されたフォトマスクMAを用い、所定の露光光ELを、フォトマスクMAを介してポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストに対してパターン露光が行われる。
次に、周辺露光装置を用いて、図64に示すように、所定の周辺露光光SELを、シリコン基板SBの外縁から、たとえば3mm程度の幅の領域(外周領域)に位置するポジ型フォトレジストP1に照射することによって、ポジ型フォトレジストP1に対して周辺露光が行われる。次に、所定の条件のもとでPEB処理が施される。次に、アルカリ現像液を用いた現像処理を施すことによって、図65に示すように、外周領域の内側の内部領域では、シリコン基板SBの表面(有機反射防止膜HB1の表面)に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。一方、シリコン基板SBの外周領域では、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが露出する。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1にエッチングが施される。引き続いて、Cl2またはHBr等のハロゲンガスを用いて、ポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。
その後、酸素プラズマによるアッシング処理を施すことにより、ポジ型フォトレジストパターンP1P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図66に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。こうして、ポリシリコンパターンTSPが形成される。
上述したポリシリコン膜のパターニングでは、実施の形態1においてポリシリコン膜のパターニングとその比較例について説明したのと同様に、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、ポリシリコン膜TSにエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域に位置するポリシリコン膜TSの部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
また、一般的に、ポジ型フォトレジストは、ネガ型フォトレジストに比べて、解像度が高く、また、熱処理や周囲の環境に対してプロセスが安定しているため、通常、配線やホール等のパターニングにはポジ型フォトレジストが使用される。上述したパターニングでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成された後に、ポジ型フォトレジストパターンが形成される。これにより、ポジ型フォトレジストが現像液に晒される回数が1回で済み、ポジ型フォトレジストパターンに対する現像液の影響が少なく、より精度の高いパターニングが可能になる。
(第2例)
上述したように、基本のパターニングは、被加工膜にエッチング処理を施す際に、シリコン基板における外周領域と内部領域とで大きな段差が生じることはなく、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。また、ポジ型フォトレジストに対して現像液の影響が少ない。
このため、パターニングとしては、写真製版処理とエッチング処理が繰り返されるパターニングに好適である。そこで、その一例として、所定の長さの配線をパターニング(ラインエンドカット)する製造方法について説明する。
まず、その製造方法について、フローチャートにしたがって説明する。図67に示すように、ステップJ1では、半導体基板の表面を覆うようにポリシリコン膜が形成される。次に、ステップJ2では、ポリシリコン膜上にネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。
次に、ステップJ3では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光と周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ライン状のポジ型フォトレジストパターンが形成される。ステップJ4では、ライン状のポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、ポリシリコン膜にエッチング処理を施すことによって、図68(A)に示すように、ライン状のポリシリコン膜のパターンLPが形成される。
ステップJ5では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去される。次に、ステップJ6では、新たにネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。
次に、ステップJ7では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように新たに塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光と周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、図68(B)に示すように、スリット状の開口部PSを有するポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。
次に、ステップJ8では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、ライン状のポリシリコン膜にエッチング処理を施すことによって、図68(C)に示すように、ライン状のポリシリコン膜がカット(切断部LC)されて、所定の長さの配線パターンLCPが形成される。
その後、ステップJ9では、スリット状のポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去されて、配線のパターニング工程が完了する。この製造方法では、一方向に延在する一の配線と他の配線との延在方向の間隔を縮めることができ、半導体装置の微細化に貢献することができる。
次に、上述したラインエンドカットについて、さらに具体的に説明する。まず、図57〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経たのち、図69に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。なお、図69等において、内部領域RUでは、配線の延在する方向と交差する方向RXの断面構造と、配線の延在する方向RYの断面構造とを示す。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1およびポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図70に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。
次に、図57〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経た後、図71に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPが形成される。次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPをマスクとして、有機反射防止膜HB2およびポリシリコンパターンTSPにエッチングを施すことにより、ポリシリコンパターンTSPに切断部LC(図72参照)が形成されて、所定の長さにカットされた配線パターンLCPが形成される。
その後、ポジ型フォトレジストパターンP2P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPおよび有機反射防止膜HB2が除去されて、図72に示すように、所定の長さにパターニングされた配線パターンLCPが露出する。
上述したラインエンドカットでは、所定の長さの配線パターンを形成するために、写真製版処理とエッチング処理がそれぞれ2回行われる。それぞれのエッチング処理では、シリコン基板SBの外周領域RPが、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPまたはネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPによって覆われている、これにより、シリコン基板SBにおける外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。これについて、比較例との関係で説明する。
比較例に係る配線のパターニングでは、実施の形態1において説明した比較例(図11〜図16)と実質的に同じ工程を経て配線パターンが形成される。まず、図11〜図15に示す工程と実質的に同じ工程を経て、図73に示すように、シリコン基板SBにおける内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストが除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pをマスクとして、有機反射防止膜HB1およびポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図74に示すように、パターニングされたポリシリコンパターンTSPが露出する。このとき、ポジ型フォトレジストP1が除去された外周領域RPでは、ゲート酸化膜GSが除去されて、シリコン基板SBの表面が露出する。また、エッチングが進行すると、シリコン基板SBが削られることがある。
次に、図11〜図15に示す工程と実質的に同じ工程を経て、図75に示すように、シリコン基板SBにおける内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストが除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pをマスクとして、有機反射防止膜HB2およびポリシリコンパターンTSPにエッチングを施すことによって、ポリシリコンパターンTSPに切断部LC(図76参照)が形成されて、所定の長さにカットされた配線パターンLCPが形成される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよび有機反射防止膜HB2が除去されて、図76に示すように、所定の長さにパターニングされた配線パターンLCPが露出する。
比較例では、ポリシリコン膜に1回目のエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域は、ポジ型フォトレジストに対する周辺露光によってポリシリコン膜が露出した状態にある。また、実施の形態1において説明したように、ポリシリコン膜とゲート酸化膜とのエッチング選択性(選択比)が低下しやすい。このため、シリコン基板SBの外周領域では、ポリシリコン膜TSのエッチング処理中に、シリコン基板SBの表面が露出したり、シリコン基板の一部がエッチングされることがある。
そうすると、ポリシリコン膜(ポリシリコンパターン)に2回目のエッチング処理を施す際に、外周領域では、シリコン基板の表面が露出した状態からエッチング処理が施されることになり、図76に示すように、シリコン基板SBが削られることになる。その結果、その後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生して所望のパターニングを行うことが困難になってしまう。
これに対して、上述したラインエンドカットでは、ポリシリコン膜に1回目のエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域RPが、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。また、2回目のエッチング処理を施す際にも、シリコン基板SBの外周領域RPが、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPによって覆われている。
これにより、それぞれのエッチング処理において、外周領域RPに位置するポリシリコン膜TS(またはポリシリコンパターンTSP)がエッチングされることはなくなり、外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
また、すでに説明したように、それぞれの写真製版処理において、ポジ型フォトレジストが現像液に晒される回数が1回で済み、ポジ型フォトレジストパターンに対する現像液の影響が少ない。その結果、より精度の高いパターニングが可能になる。
(第3例)
ここでは、写真製版処理とエッチング処理が繰り返されるパターニングの他の例として、MONOS型の不揮発性半導体記憶装置のゲート配線のパターニングについて説明する。この不揮発性半導体記憶装置は、大別すると、メモリセル領域と周辺回路領域とからなる。メモリセル領域には、コントロールゲート電極とサイドウォールゲート電極が形成される。周辺回路領域には、周辺回路トランジスタのゲート電極が形成される。
まず、その製造方法について、フローチャートにしたがって説明する。図77に示すように、ステップK1では、半導体基板の表面を覆うようにポリシリコン膜が形成される。次に、ステップK2では、ポリシリコン膜上にネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。
次に、ステップK3では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光と周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、コントロールゲートをパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンが形成される。ステップK4では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、ポリシリコン膜にエッチング処理を施すことによって、コントロールゲート配線が形成される。
ステップK5では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去される。次に、ステップK6では、コントロールゲート配線を覆うように、薄い絶縁膜とポリシリコン膜が形成される。ステップK7では、ポリシリコン膜の全面にエッチングを施すことにより、コントロールゲートの両側壁上にそれぞれ位置するポリシリコン膜の部分を残して、他のポリシリコン膜の部分とその下に位置する薄い絶縁膜が除去される。
ステップK8では、新たにネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。次に、ステップK9では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように新たに塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光と周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、コントロールゲートの両側壁上にそれぞれ残されたポリシリコン膜のうち、一方の側壁上に位置するポリシリコン膜を露出するポジ型フォトレジストパターンが形成される。
ステップK10では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、露出しているポリシリコン膜にエッチング処理を施すことによって、一方の側壁上に位置するポリシリコン膜が除去される。ステップK11では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去される。
ステップK12では、新たにネガ型フォトレジストが塗布され、そのネガ型フォトレジストに対して周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成される。ステップK13では、ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように新たに塗布形成されたポジ型フォトレジストに対して所定のパターン露光と周辺露光を行い、現像処理を施すことによって、周辺回路ゲート配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンが形成される。
ステップK14では、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、露出しているポリシリコン膜にエッチング処理を施すことによって、周辺回路ゲート配線が形成される。ステップK15では、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンが除去される。こうして、MONOS型の不揮発性半導体記憶装置のコントロールゲート配線とサイドウォールゲート配線を含むゲート配線と、周辺回路ゲート配線のパターニング工程が完了する。
次に、上述したMONOS型の不揮発性半導体記憶装置のゲート配線のパターニングについて、さらに具体的に説明する。
まず、図57〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経たのち、図78に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUにおける領域RLでは、有機反射防止膜HB1を覆い、領域MRでは、コントロールゲート配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが形成される。なお、図78等において、内部領域RUでは、メモリセルが形成される領域RMの断面構造と、周辺回路が形成される領域RLの断面構造とを示す。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1およびポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図79に示すように、領域RMでは、パターニングされたコントロールゲート配線CG(ポリシリコンパターンTSP)が露出する。
次に、そのコントロールゲート配線CGを覆うように所定の絶縁膜(図示せず)が形成され、さらに、図80に示すように、ポリシリコン膜TSSが形成される。次に、そのポリシリコン膜TSSの全面に異方性エッチングを施すことにより、図81に示すように、コントロールゲート配線CGの両側壁上にポリシリコンサイドウォール膜TSSWが形成される。
次に、図57〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経たのち、図82に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUにおける領域RLでは、有機反射防止膜HB2を覆い、領域RMでは、所定のポリシリコンサイドウォール膜TSSWを除去するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成される。外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPをマスクとして、有機反射防止膜HB2およびポリシリコンサイドウォール膜TSSWにエッチングを施すことにより、コントロールゲート配線CGの両側壁上のそれぞれに位置するポリシリコンサイドウォール膜TSSWのうち、一方の側壁上に位置するポリシリコンサイドウォール膜TSSWが除去される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPおよび有機反射防止膜HB2が除去されて、図83に示すように、ポリシリコンパターンTSPの他方の側壁上に残されたサイドウォールゲート配線SWG(ポリシリコンサイドウォール膜TSSW)が露出する。
次に、図57〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経たのち、図84に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUにおける領域RMでは、コントロールゲート配線CGおよび有機反射防止膜HB3を覆い、領域RLでは、周辺回路ゲート配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンP3Pが形成される。外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN3PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP3Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN3PPをマスクとして、有機反射防止膜HB3およびポリシリコン膜TSSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP3P、ネガ型フォトレジスト外周パターンN3PPおよび有機反射防止膜HB3が除去されて、図85に示すように、領域RLでは、パターニングされた周辺回路ゲート配線LG(ポリシリコンパターンTSP)が露出する。こうして、領域RMでは、コントロールゲート配線CGおよびサイドウォールゲート配線SWGを含むメモリセル領域のゲート配線が形成される。また、領域RLでは、周辺回路ゲート配線LGが形成される。
上述したメモリセル領域のゲート配線および周辺回路領域の周辺回路ゲート配線のパターニングでは、メモリセル領域のゲート配線を形成するために、2回の写真製版処理と3回のエッチング処理が行われる。さらに、周辺回路領域の周辺回路ゲート配線を形成するために、写真製版処理とエッチング処理がそれぞれ1回行われる。
合計4回のエッチング処理のうち、3回のエッチング処理では、シリコン基板SBの外周領域RPが、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PP、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPまたはネガ型フォトレジスト外周パターンN3PPによって覆われている。これにより、シリコン基板SBにおける外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。これについて、比較例との関係で説明する。
比較例に係るメモリセル領域のゲート配線および周辺回路領域の周辺回路ゲート配線のパターニングでは、実施の形態1において説明した比較例(図11〜図16)と実質的に同じ工程を繰り返すことによって形成される。まず、図11〜図15に示す工程と実質的に同じ工程を経て、図86に示すように、シリコン基板SBの内部領域RUでは、コントロールゲート配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストが除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pをマスクとして、有機反射防止膜HB1およびポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよび有機反射防止膜HB1が除去されて、図87に示すように、領域RMでは、パターニングされたコントロールゲート配線CG(ポリシリコンパターンTSP)が露出する。このとき、ポジ型フォトレジストが除去された外周領域RPでは、ゲート酸化膜GSが除去されて、シリコン基板SBの表面が露出する。
次に、図88に示すように、コントロールゲート配線CGを覆うように、所定の絶縁膜(図示せず)が形成され、さらに、ポリシリコン膜TSSが形成される。次に、そのポリシリコン膜TSSの全面に異方性エッチングを施すことにより、図89に示すように、コントロールゲート配線CGの両側壁上のそれぞれにポリシリコンサイドウォール膜TSSWが形成される。このとき、シリコン基板SBの外周領域RPでは、エッチング処理によって、シリコン基板SBの一部がエッチングされてしまい、削れSKが生じる。
次に、図11〜図15に示す工程と実質的に同じ工程を経た後、図90に示すように、内部領域RUでは、所定のポリシリコンサイドウォール膜TSSWを除去するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストが除去される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pをマスクとして、有機反射防止膜HB2およびポリシリコンサイドウォール膜TSSWにエッチングを施すことにより、コントロールゲート配線CGの両側壁上のそれぞれに位置するポリシリコンサイドウォール膜TSSWのうち、一方の側壁上に位置するポリシリコンサイドウォール膜TSSWが除去される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよび有機反射防止膜HB2が除去されて、図91に示すように、ポリシリコンパターンTSPの他方の側壁上に残されたサイドウォールゲート配線SWG(ポリシリコンサイドウォール膜TSSW)が露出する。このとき、シリコン基板SBの表面が露出している外周領域RPでは、さらにエッチングが進み、削れSKが深くなる。
次に、図11〜図15に示す工程と実質的に同じ工程を経た後、図92に示すように、内部領域RUでは、周辺回路ゲート配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターンP3Pが形成される。一方、シリコン基板SBの外縁から所定の長さにわたり、ポジ型フォトレジストが除去されて、有機反射防止膜HB3が露出する。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP3Pをマスクとして、有機反射防止膜HB3およびポリシリコン膜TSにエッチングを施すことにより、ポリシリコン膜TSがパターニングされる。このとき、有機反射防止膜HB3の表面が露出している外周領域RPでは、さらにエッチングが進み、削れSK(図93参照)がさらに深くなる。
その後、ポジ型フォトレジストパターンP3Pおよび有機反射防止膜HB3が除去されて、図93に示すように、領域RLでは、パターニングされた周辺回路ゲート配線LG(ポリシリコンパターンTSP)が露出する。こうして、内部領域RUでは、コントロールゲート配線CGおよびサイドウォールゲート配線SWGを含むメモリセル領域のゲート配線と、周辺回路領域の周辺回路ゲート配線LGが形成される。
比較例では、1回目のエッチング処理(コントロールゲート配線のパターニング)を施す際に、シリコン基板SBの外周領域は、ポジ型フォトレジストに対する周辺露光によって有機反射防止膜HB1が露出した状態にある。また、実施の形態1において説明したように、ポリシリコン膜とゲート酸化膜とのエッチング選択性(選択比)が低下しやすい。このため、シリコン基板SBの外周領域では、エッチング処理によって、シリコン基板SBの表面が露出したり、シリコン基板の一部がエッチングされることがある。
そうすると、2回目のエッチング処理(ポリシリコンサイドウォール膜の形成)を施す際に、外周領域ではシリコン基板の表面が露出しているため、シリコン基板SBが削られることになる。
さらに、3回目のエッチング処理(サイドウォールゲート配線の形成)を施す際には、シリコン基板SBの外周領域は、有機反射防止膜HB2が露出した状態にある。このため、エッチング処理によって有機反射防止膜HB2が除去され、シリコン基板SBが削られる。
そして、4回目のエッチング処理(周辺回路ゲート配線のパターニング)を施す際には、シリコン基板SBの外周領域は、有機反射防止膜HB3が露出した状態にある。このため、エッチング処理によって有機反射防止膜HB3が除去され、シリコン基板SBがさらに削られる。その結果、その後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生して所望のパターニングを行うことが困難になってしまう。
これに対して、上述したメモリセル領域のゲート配線および周辺回路領域の周辺回路ゲート配線のパターニングでは、1回目のエッチング処理(コントロールゲート配線のパターニング)の際には、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1NNが形成されている。2回目のエッチング処理の際に、外周領域RPにネガ型フォトレジスト外周パターンが形成されていないものの、ポリシリコン膜によって覆われている。また、3回目のエッチング処理(サイドウォールゲート配線の形成)の際には、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2NNが形成され、4回目のエッチング処理(周辺回路ゲート配線のパターニング)の際には、ネガ型フォトレジスト外周パターンN3NNが形成されている。
これにより、それぞれのエッチング処理によって、外周領域RPに位置するシリコン基板SBの部分がエッチングされることはなくなり、外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
(第4例)
次に、第1例において説明した基本のパターニングを適用した、トランジスタのゲート電極を含む半導体装置の製造方法について、具体的に説明する。
まず、図94に示すように、熱酸化法等により、シリコン基板SBの表面を覆うように、所定の膜厚の絶縁膜ZFが形成される。次に、化学気相成長法等により、その絶縁膜ZFを覆うように、所定の膜厚の導電膜C1が形成される。次に、図58に示す工程と同様の工程を経て、図95に示すように、導電膜C1を覆うように、有機反射防止膜HB1が形成され、その有機反射防止膜HB1を覆うようにネガ型フォトレジストN1が塗布形成される。
次に、図59〜図65に示す工程と実質的に同じ工程を経て、図96に示すように、内部領域RUでは、ポジ型フォトレジストパターンP1Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPが露出する。次に、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPをマスクとして、有機反射防止膜HB1および導電膜C1にエッチングを施すことにより、導電膜C1がパターニングされる。
その後、ポジ型フォトレジストパターンP1Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN1PP等を除去することにより、図97に示すように、パターニングされた導電膜パターンC1Pが露出する。内部領域RUでは、導電膜パターンC1Pによってゲート電極GEが形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC1Pが形成される。次に、ゲート電極GEをマスクとして、たとえば、n型の不純物を注入することにより、n型低濃度不純物領域LRが形成される。
次に、図98に示すように、ゲート電極GEの側壁上にサイドウォール絶縁膜SWが形成される。次に、サイドウォール絶縁膜SWおよびゲート電極GEをマスクとして、n型の不純物を注入することにより、n型高濃度不純物領域HRが形成される。こうして、図98に示すように、内部領域RUでは、ゲート電極GE、n型低濃度不純物領域LR、n型高濃度不純物領域HRを含むトランジスタが形成される。
次に、ゲート電極GE等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ1(図99参照)が形成される。次に、層間絶縁膜SZ1にコンタクトホールを形成するための写真製版処理が施される。図58〜図65に示す工程と同様の工程(または、ステップF2〜ステップF6)を経て、図99に示すように、内部領域RUでは、コンタクトホールを形成するためのポジ型フォトレジストパターンP2Pが形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPが形成される。
次に、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PPをマスクとして、有機反射防止膜HB2と層間絶縁膜SZ1にエッチングを施すことにより、層間絶縁膜SZ1に、n型高濃度不純物領域HRを露出するコンタクトホールCH(図100参照)が形成される。その後、ポジ型フォトレジストパターンP2Pおよびネガ型フォトレジスト外周パターンN2PP等が除去される。
次に、コンタクトホールCHを充填するように、層間絶縁膜SZ1の表面に、第1配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第1配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図58〜図65に示す工程と同様の工程(または、ステップF2〜ステップF6)を経て、内部領域RUでは、第1配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図100に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC2Pによって第1配線M1が形成される。一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC2Pが形成される。
次に、第1配線M1等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ2(図101参照)が形成される。次に、その層間絶縁膜の表面に、第2配線となる所定の導電膜(図示せず)が形成される。次に、その導電膜を第2配線としてパターニングするための写真製版処理が施される。図58〜図65に示す工程と同様の工程(または、ステップF2〜ステップF6)を経て、内部領域RUでは、第2配線をパターニングするためのポジ型フォトレジストパターン(図示せず)が形成され、外周領域RPでは、ネガ型フォトレジスト外周パターン(図示せず)が形成される。
次に、そのポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターンをマスクとして、導電膜にエッチングを施すことにより、導電膜がパターニングされる。その後、ポジ型フォトレジストパターンおよびネガ型フォトレジスト外周パターン等を除去することにより、図101に示すように、内部領域RUでは、導電膜パターンC3Pによって第2配線M2が形成される。
一方、外周領域RPでは、シリコン基板SBの外縁に沿って、環状の導電膜パターンC3Pが形成される。次に、その第2配線M2等を覆うように、所定の膜厚の層間絶縁膜SZ3が形成される。以下、必要に応じて、第1配線M1等と同様にして、上層の配線と層間絶縁膜が形成されることになる。こうして、半導体装置の主要部分が形成される。
上述した半導体装置の製造方法では、シリコン基板SBの外周領域が、ネガ型フォトレジスト外周パターンN1PPによって覆われている。これにより、導電膜C1にエッチング処理を施す際に、シリコン基板SBの外周領域に位置する導電膜C1の部分がエッチングされることはなくなり、シリコン基板SBにおける外周領域RPと内部領域RUとで大きな段差が生じることがなくなる。その結果、後の第1配線、第2配線等を形成する際の写真製版処理工程において、デフォーカスが発生するのを防止して所望のパターニングを確実に行うことができる。
また、上述した半導体装置の製造方法では、シリコン基板SBの外周領域RPを覆うネガ型フォトレジスト外周パターンによって、導電膜C1等の被加工膜が外周領域RPに残されることになる。このため、実施の形態1の第2例と同様に、ウェハプロセスが完了したウェハ状態の半導体装置は、外周領域RPにおいて、図101に示すように、第1配線等をなす導電膜C1P等が積層された構造を有している。これにより、実施の形態1において説明したように、外周領域RPにレーザ印字された記号や番号等(図26における5つの*印を参照)が、読取装置によって識別されなくなるのを防止することができる。
なお、上述した実施の形態1および実施の形態2では、ポジ型フォトレジストパターンが形成された後、ネガ型フォトレジストが塗布形成される前に、ネガ型フォトレジストとのインターミキシングを防止するために、ポジ型フォトレジストパターンに対して硬化処理を施す場合を例に挙げて説明した。ネガ型フォトレジストの溶媒がポジ型フォトレジストパターンを溶解させない溶媒であれば、硬化処理は必ずしも必要でない。たとえば、水を溶媒とするネガ型フォトレジスト(特許第2936438号)を適用することで、ポジ型フォトレジストパターンに対する硬化処理は不要になる。
一方、実施の形態3において説明したように、ネガ型フォトレジスト外周パターンが形成された後に、ポジ型フォトレジストパターンが形成される場合では、ネガ型フォトレジスト外周パターンに対して硬化処理を行うことは必ずしも必要ではない。
また、半導体装置の製造においては、実施の形態1において説明した基本の製造方法(図1〜図10参照)、実施の形態2において説明した基本の製造方法(図37〜図47参照)および実施の形態3において説明した基本の製造方法(図56〜図66参照)を、適宜組み合わせてもよい。
また、上述した各実施の形態では、ゲート配線材料として、ポリシリコン膜を例に挙げてそのパターニングについて説明した。ゲート配線材料としては、ポリシリコン膜に限られるものではなく、ポリシリコン膜とタングステンシリサイド(WSi2)膜との積層膜、または、ポリシリコン膜、チタンナイトライド(TiN)膜およびタングステン(W)膜の積層膜等についても適用することができる。また、チタンナイトライド膜、アルミニウムルテニウム(AlRu)膜、タングステン膜、タンタル窒化シリコン(TaSiN)膜等についても適用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
SB シリコン基板、GS ゲート酸化膜、TS ポリシリコン膜、HB1 有機反射防止膜、P1 ポジ型フォトレジスト、P1P ポジ型フォトレジストパターン、N1 ネガ型フォトレジスト、N1PP ネガ型フォトレジスト外周パターン、TSP ポリシリコンパターン、MA フォトマスク、EL 露光光、SEL 周辺露光光、CL DUV光、RU 内部領域、RP 外周領域、SK 削れ、ZF 絶縁膜、GZF ゲート絶縁膜、C1 導電膜、C1P 導電膜パターン、GE ゲート電極、SW サイドウォール絶縁膜、LR n型低濃度不純物領域、HR n型高濃度不純物領域、SZ1 層間絶縁膜、CH コンタクトホール、HB2 有機反射防止膜、P2P ポジ型フォトレジストパターン、N2PP ネガ型フォトレジスト外周パターン、C2 導電膜、C2P 導電膜パターン、M1 第1配線、SZ2 層間絶縁膜、C3P 導電膜パターン、M2 第2配線、SZ3 層間絶縁膜、W シリコンウェハ、LP ラインパターン、PS スリット、RX X方向、RY Y方向、LC 切断部、LCP 配線パターン、RM メモリ領域、RL ロジック領域、TSS ポリシリコン膜、TSSW ポリシリコンサイドウォール膜、P3P ポジ型フォトレジストパターン、N3PP ネガ型フォトレジスト外周パターン、HB3 有機反射防止膜、CG コントロールゲート配線、SWG サイドウォールゲート配線、LG 周辺回路ゲート配線。

Claims (9)

  1. 半導体基板の主表面を覆うように被加工膜を形成する工程と、
    前記被加工膜を覆うようにポジ型フォトレジストを塗布形成し、前記ポジ型フォトレジストに露光処理および現像処理を施すことにより、ポジ型フォトレジストパターンを形成する工程と、
    前記被加工膜および前記ポジ型フォトレジストパターンを覆うようにネガ型フォトレジストを塗布形成し、前記ネガ型フォトレジストに露光処理および現像処理を施すことにより、前記半導体基板の外縁に沿って位置する外周領域を覆うネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と、
    前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記被加工膜に加工を施す工程と
    を備えた、半導体装置の製造方法。
  2. 前記ポジ型フォトレジストに前記現像処理を施す前に、前記ポジ型フォトレジストの周辺に露光処理を施す工程を備えた、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記被加工膜を形成する工程は、導電膜を形成する工程を含み、
    前記被加工膜に加工を施す工程は、配線パターンを形成する工程を含む、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ポジ型フォトレジストパターンを形成する工程は、前記ポジ型フォトレジストパターンが形成された後、前記ネガ型フォトレジストを塗布形成する前に、前記ポジ型フォトレジストパターンに硬化処理を行う工程を含む、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板の主表面を覆うように、ネガ型フォトレジストを塗布形成して、前記ネガ型フォトレジストに露光処理および現像処理を施すことにより、ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成し、さらに、前記ネガ型フォトレジスト外周パターンを覆うように、ポジ型フォトレジストを塗布形成して、前記ポジ型フォトレジストに周辺への露光を含む露光処理および現像処理を施すことにより、ポジ型フォトレジストパターンを形成する工程と、
    前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する所定の被加工膜に加工を施す工程と
    を有し、
    前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と前記所定の被加工膜に加工を施す工程とをそれぞれ複数備えた、半導体装置の製造方法。
  6. 前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程は、
    第1ポジ型フォトレジストパターンおよび第1ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と、
    第2ポジ型フォトレジストパターンおよび第2ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と
    を含み、
    前記所定の被加工膜に加工を施す工程は、
    前記所定の被加工膜として一の導電膜に対し、前記第1ポジ型フォトレジストパターンおよび前記第1ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記所定の被加工膜に加工を施すことによって、配線を形成する工程と、
    前記配線に対し、第2ポジ型フォトレジストパターンおよび第2ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記配線に加工を施すことによって、前記配線を所定の長さに形成する工程と
    を含む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程は、
    第1ポジ型フォトレジストパターンおよび第1ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と、
    第2ポジ型フォトレジストパターンおよび第2ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程と
    を含み、
    前記所定の被加工膜に加工を施す工程は、
    前記所定の被加工膜として一の導電膜に対し、前記第1ポジ型フォトレジストパターンおよび前記第1ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記所定の被加工膜に加工を施すことによって、一の配線を形成する工程と、
    前記所定の被加工膜として、前記一の配線の両側壁上のそれぞれに形成された他の導電膜に対し、前記第2ポジ型フォトレジストパターンおよび前記第2ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記他の導電膜に加工を施すことによって、前記一の配線の前記両側壁上のうち一方の側壁上に位置する前記他の導電膜の部分を除去するとともに、他方の側壁上に位置する前記他の導電膜の部分を残して、前記他の側壁上に側壁配線を形成する工程と
    を含む、請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ポジ型フォトレジストパターンおよび前記ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程は、第3ポジ型フォトレジストパターンおよび第3ネガ型フォトレジスト外周パターンを形成する工程を含み、
    前記所定の被加工膜に加工を施す工程は、前記所定の被加工膜として前記一の導電膜に対し、前記第3ポジ型フォトレジストパターンおよび前記第3ネガ型フォトレジスト外周パターンから露出する前記一の導電膜に加工を施すことによって、他の配線を形成する工程を含む、請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 半導体チップが形成されたウェハ状態の半導体装置であって、
    前記ウェハの外縁から所定の幅をもって前記外縁に沿って位置する外周領域に、前記半導体チップを構成する所定の膜と同じ層からなる膜が環状に残された、半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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