JP2018059644A - 発電給湯システム及び発電給湯暖房システム - Google Patents

発電給湯システム及び発電給湯暖房システム Download PDF

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Abstract

【課題】熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図り、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる発電給湯システム及び発電給湯暖房システムを提供する。
【解決手段】発電給湯システム1Aは、熱と電力を発生する熱電併給装置10と、熱電併給装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する発電部貯湯タンク12と、電気ヒートポンプ装置20と、電気ヒートポンプ装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する非発電部貯湯タンク32と、発電部貯湯タンク12から供給される湯水である発電部湯水と非発電部貯湯タンク32から供給される湯水である非発電部湯水との少なくとも一方を含む湯水を燃焼装置(42)にて加熱して被給湯機器に供給する燃焼熱源機40と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱電併給装置と、貯湯タンクと、燃焼熱源機と、を有する発電給湯システム及び発電給湯暖房システムに関する。
例えば特許文献1には、1つの貯湯タンク内の温水を、熱電併給装置によって加熱することが可能であるとともに、ヒートポンプ装置によって加熱することも可能な貯湯式熱源装置が開示されている。貯湯タンクから取り出された温水は、給水と混合されたり、バーナ式燃焼装置によって加熱されたりして温度が調整されて給湯利用個所や暖房に利用されている。
特開2015−75321号公報
特許文献1に記載された貯湯式熱源装置は、1つの貯湯タンクにて、熱電併給装置からの排熱と、ヒートポンプ装置にて発生させた熱とを蓄熱している。ところが熱電併給装置を高効率で運転した場合の排熱によって加熱される温水の温度と、ヒートポンプ装置を高効率で運転した場合に発生される熱によって加熱される温水の温度と、の温度差が比較的大きいので、熱バランスが悪い。例えば熱電併給装置によって加熱される温水の温度のほうが、ヒートポンプ装置によって加熱される温水の温度よりも低い場合、ヒートポンプ装置によって加熱された温水が貯湯タンク内に充填されているときには、熱電併給装置によって貯湯タンク内の温水を、それ以上の温度に加熱することができないので、熱電併給装置の排熱を捨てなければならず、熱電併給装置のエネルギー効率が低下する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図り、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる発電給湯システム及び発電給湯暖房システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る発電給湯システム及び発電給湯暖房システムは次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、熱と電力を発生する熱電併給装置と、前記熱電併給装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する発電部貯湯タンクと、電気ヒートポンプ装置と、前記電気ヒートポンプ装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する非発電部貯湯タンクと、前記発電部貯湯タンクから供給される湯水である発電部湯水と前記非発電部貯湯タンクから供給される湯水である非発電部湯水との少なくとも一方を含む湯水を燃焼装置にて加熱して被給湯機器に供給する燃焼熱源機と、を有する、発電給湯システムである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る発電給湯システムであって、前記非発電部貯湯タンクから供給される前記非発電部湯水と、前記発電部貯湯タンクから供給される前記発電部湯水を含む湯水と、を混合した第1混合水を吐出する第1混合装置と、前記第1混合装置から前記第1混合水が吐出される吐出口に一方端が接続された第1混合装置吐出配管と、を有し、前記第1混合装置吐出配管の他方端は、前記燃焼熱源機の流入口に接続されている、発電給湯システムである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係る発電給湯システムであって、熱源機バイパス配管と、バイパス弁と、を有し、前記燃焼熱源機の吐出口には、熱源機吐出配管が接続されており、前記熱源機バイパス配管は、一方端が前記第1混合装置吐出配管に接続され、他方端が前記熱源機吐出配管に接続されており、前記バイパス弁は、前記熱源機バイパス配管に設けられて前記熱源機バイパス配管の開度を調整する、発電供給システムである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第2の発明または第3の発明に係る発電給湯システムであって、第2混合装置を有し、前記第1混合装置には、前記発電部湯水を含む湯水の代わりに上水が供給されており、前記第1混合装置吐出配管の他方端は、前記燃焼熱源機の流入口の代わりに前記第2混合装置の流入口に接続されており、前記第2混合装置は、前記第1混合装置吐出配管から流入する前記第1混合水と、前記発電部貯湯タンクから供給される前記発電部湯水を含む湯水と、を混合した第2混合水を吐出し、前記第2混合装置から前記第2混合水が吐出される吐出口と、前記燃焼熱源機の流入口と、が第2混合装置吐出配管にて接続されている、発電給湯システムである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明〜第4の発明のいずれか1つに係る発電給湯システムであって、前記電気ヒートポンプ装置に代えて、太陽熱集熱装置を有している、発電給湯システムである。
次に、本発明の第6の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る発電給湯システムであって、前記熱電併給装置の動作の制御と前記発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な熱電併給制御装置と、前記電気ヒートポンプ装置の動作の制御が可能なヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機の動作の制御が可能な燃焼熱源機制御装置と、少なくとも給湯温度の指示を入力可能な給湯コントローラと、前記熱電併給制御装置と、前記ヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機制御装置と、のそれぞれと互いに情報を送受信することが可能なマスタ制御装置と、を有する。そして、前記マスタ制御装置は、給湯の際、前記給湯コントローラに入力された給湯温度と各制御装置からの情報に基づいて、前記発電部貯湯タンクから供給するべき前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクから供給するべき前記非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行う、発電給湯システムである。
次に、本発明の第7の発明は、上記第4の発明に係る発電給湯システムであって、前記熱電併給装置の動作の制御と前記発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な熱電併給制御装置と、前記電気ヒートポンプ装置の動作の制御が可能なヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機の動作の制御が可能な燃焼熱源機制御装置と、前記第2混合装置の動作の制御が可能な混合制御装置と、少なくとも給湯温度の指示を入力可能な給湯コントローラと、前記熱電併給制御装置と、前記ヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機制御装置と、前記混合制御装置と、のそれぞれと互いに情報を送受信することが可能なマスタ制御装置と、を有する。そして、前記マスタ制御装置は、給湯の際、前記給湯コントローラに入力された給湯温度と各制御装置からの情報に基づいて、前記発電部貯湯タンクから供給するべき前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクから供給するべき前記非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行うとともに、混合装置制御量を求め、求めた前記混合装置制御量を前記混合制御装置に送信し、前記混合制御装置は、前記マスタ制御装置から前記混合装置制御量を受信すると、受信した前記混合装置制御量に基づいて、前記発電部湯水の割合と、前記非発電部湯水の割合と、を調整する、発電給湯システムである。
次に、本発明の第8の発明は、上記第6の発明または第7の発明に係る発電給湯システムであって、前記マスタ制御装置は、給湯の際に前記発電部湯水からの供給量と前記非発電部湯水からの供給量とを求めるとき、前記非発電部湯水からの供給よりも前記発電部湯水からの供給を優先させ、前記発電部湯水を優先的に使用する、発電給湯システムである。
次に、本発明の第9の発明は、上記第6の発明〜第8の発明のいずれか1つに係る発電給湯システムであって、予め設定されたエリア内へ供給する電力を分配する分電盤を有し、前記分電盤には、商用電力が供給されるとともに前記熱電併給装置にて発生させた電力が供給されており、前記電気ヒートポンプ装置、前記燃焼熱源機には、前記分電盤から電力が供給されており、前記マスタ制御装置は、前記商用電力から前記分電盤に供給された電力需要量と、前記熱電併給装置にて発生させた発電量と、前記発電部貯湯タンクに貯湯されている前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクに貯湯されている前記非発電部湯水の量と、前記発電部湯水及び前記非発電部湯水から給湯に使用された給湯量と、を時刻に対応させて複数日分記憶しており、当該記憶に基づいて、時刻に対応させた前記熱電併給装置と前記電気ヒートポンプ装置の運転予定を含むスケジュールを作成し、作成した前記スケジュールに基づいて熱電併給装置と電気ヒートポンプ装置の運転を制御する、発電給湯システムである。
次に、本発明の第10の発明は、上記第9の発明に係る発電給湯システムであって、前記マスタ制御装置は、前記スケジュールを作成する際、前記電気ヒートポンプ装置を動作させるヒートポンプ動作時間帯を、前記熱電併給装置における発電効率が最も高くなる発電量である最高効率発電量よりも前記電力需要量が低い発電低効率時間帯に優先的に設定することで、前記発電低効率時間帯における前記熱電併給装置の発電量を前記最高効率発電量に近づける、発電給湯システムである。
次に、本発明の第11の発明は、上記第1の発明〜第4の発明、第6の発明〜第10の発明のいずれか1つに係る発電給湯システムであって、前記電気ヒートポンプ装置は、前記熱電併給装置に隣接する位置に配置されており、前記熱電併給装置は、発生した熱の一部を前記電気ヒートポンプ装置に供給する、発電給湯システムである。
次に、本発明の第12の発明は、上記第1の発明〜第4の発明、第6の発明〜第11の発明のいずれか1つに係る発電給湯システムを用いた発電給湯暖房システムであって、熱媒を用いて暖房する熱媒暖房装置と、前記熱媒暖房装置による暖房温度の指示を入力可能な暖房コントローラと、を有し、前記熱媒は、前記燃焼熱源機と前記熱媒暖房装置とに接続された熱媒循環配管内で循環されており、前記熱媒循環配管には、前記熱媒を前記電気ヒートポンプ装置へと導くことが可能な熱媒ヒートポンプ往配管と、前記電気ヒートポンプ装置にて加熱した前記熱媒を前記熱媒循環配管へと戻す熱媒ヒートポンプ戻り配管と、が接続されており、前記マスタ制御装置は、前記暖房コントローラに入力された暖房温度に基づいて、前記燃焼熱源機と前記電気ヒートポンプ装置の運転を制御する、発電給湯暖房システムである。
第1の発明によれば、発電部貯湯タンクと、非発電部貯湯タンクとの2つの貯湯タンクを有し、熱電併給装置の排熱を発電部貯湯タンクに蓄え、電気ヒートポンプ装置からの熱を非発電部貯湯タンクに蓄える。これにより、1つの貯湯タンクで蓄熱する場合と比較して、熱バランスの悪化を解消し、熱電併給装置の排熱を捨てる頻度を減らすことができるので、熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図ることができる。
第2の発明によれば、発電部湯水を含む湯水と非発電部湯水とを混合して第1混合水を吐出する第1混合装置を有し、発電部湯水を積極的に使用することで、熱電併給装置の排熱を捨てる頻度を減らし、熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図ることができる。
第3の発明によれば、燃焼熱源機から吐出された湯水に、バイパス弁で流量を調整された熱源機バイパス配管からの湯水を混合することで、例えば5[℃]以上の昇温しかできないような燃焼熱源機であっても、5[℃]未満の昇温を可能とする。従って、発電給湯システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
第4の発明によれば、第1混合装置と第2混合装置を有することで、発電部湯水を更に積極的に使用することが可能となり、熱電併給装置の排熱を捨てる頻度を更に減らし、熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図ることができる。
第5の発明によれば、電気ヒートポンプの代わりに太陽熱集熱装置を有することで、発電給湯システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。また太陽熱集熱装置による蓄熱量は、天候や季節や時間帯に対して変動して不安定であるが、発電部貯湯タンクと非発電部貯湯タンクとを別々にしているので、熱電併給装置と太陽熱集熱装置のそれぞれからの蓄熱を効率よく行うことができる。
第6の発明によれば、マスタ制御装置を設けてシステム全体のコントロールを行うことで、適切かつ効率よくシステム全体を動作させることができる。また熱電併給装置、電気ヒートポンプ、非発電部貯湯タンク、燃焼熱源機等が既存の機器である場合、マスタ制御装置の開発に注力すればよく、システムの開発を効率よく行うことができる。
第7の発明によれば、第6の発明と同様に、マスタ制御装置を設けてシステム全体のコントロールを行うことで、適切かつ効率よくシステム全体を動作させることが可能であり、システムの開発を効率よく行うことができる。さらに、第2混合装置を適切に制御することができる。
第8の発明によれば、給湯の際、非発電部湯水よりも発電部湯水の使用を優先することで、熱電併給装置の排熱を捨てる頻度を減らすことができるので、熱電併給装置の更なるエネルギー効率の向上を図ることができる。
第9の発明によれば、マスタ制御装置を用いて、エネルギー効率のよい熱電併給装置と電気ヒートポンプ装置の運転を行うスケジュールを適切に作成し、作成したスケジュールに基づいて熱電併給装置と電気ヒートポンプ装置を運転する。これにより、熱電併給装置の運転による発電と発電部湯水の貯湯、電気ヒートポンプ装置による電力消費と非発電部湯水の貯湯、そして給湯、を効率よく行うことができる。
第10の発明によれば、熱電併給装置のエネルギー効率を更に向上させることができる。
第11の発明によれば、熱電併給装置にて発生した熱であって発電部湯水に蓄熱されなかった熱を、電気ヒートポンプ装置にて利用することで、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
第12の発明によれば、エネルギー効率のよいシステムにて、給湯だけでなく暖房も行うことができるので、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
第1の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 熱電併給装置及び電気ヒートポンプ装置に対して、予測した電力需要量及び給湯量と、計画した熱電併給装置及び電気ヒートポンプ装置の運転スケジュールと、貯湯量の状態とを説明する図である。 第2の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 第3の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 第4の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 第5の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 第6の実施の形態の発電給湯システムの全体構成の例を説明する図である。 第7の実施の形態である発電給湯暖房システムの全体構成の例を説明する図である。
以下に本発明を実施するための第1の形態〜第7の実施の形態を、図面を用いて説明する。なお、いずれの実施の形態も、一般的な住宅に適用した発電給湯システム(または発電給湯暖房システム)の例を示している。
●[第1の実施の形態の発電給湯システム1Aの全体構成(図1)]
図1に示すように、第1の実施の形態の発電給湯システム1Aは、発電部貯湯タンク12を有する熱電併給装置10、電気ヒートポンプ装置20、非発電部貯湯タンク32を有する主貯湯装置30、燃焼熱源機40、給湯コントローラ40R、マスタ制御装置50等を有している。
熱電併給装置10は、例えば家庭用燃料電池コージェネレーションシステムであり、熱電併給制御装置11と、発電部貯湯タンク12と、ポンプ12Pと、発電機13と、インバータ14と、送風ファン15と、湯水混合装置16等を有している。熱電併給制御装置11は、通信線51Tを介してマスタ制御装置50と互いに通信可能である。熱電併給制御装置11は、マスタ制御装置50から送信される情報(駆動指示等)に基づいて、発電機13、インバータ14、ポンプ12P、送風ファン15を制御する。
発電機13には、都市ガス等の燃料が供給されており、当該燃料と空気中の酸素を用いて発電し、発電した電力をインバータ14に出力する。また発電の際に発生した排熱を用いて、例えばポンプ12Pを用いて発電部貯湯タンク12内の湯水または閉回路内の熱媒13Nを循環させて発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を加熱する。またインバータ14は、発電機13から入力された電力を、商用電力の周波数及び振幅と同じ交流電力に変換して位相を調整して分電盤70に出力する。熱電併給装置10から分電盤70へと電力を供給する電力線10Eには電力検出手段10S(電力検出センサ等)が設けられており、マスタ制御装置50は、電力検出手段10Sからの検出信号に基づいて、熱電併給装置10から分電盤70へと供給された電力を検出することができる。湯水混合装置16は、発電部貯湯タンク12内の発電部湯水と、配管12Hを介して供給される上水とが供給され、供給された発電部湯水と上水とを混合した混合水を発電部吐出配管12Jへと吐出する。また湯水混合装置16における発電部湯水と上水との混合比は、熱電併給制御装置11から制御される。
発電部貯湯タンク12には、配管12Hを介して上水(例えば水道水)が供給されており、熱電併給制御装置11は、マスタ制御装置50からの情報等に基づいて、上水を発電部貯湯タンク12内に取り込む。なお、発電部貯湯タンク12の貯湯容量は、非発電部貯湯タンク32の貯湯容量よりも小さい。発電部貯湯タンク12内の発電部湯水は、上述したように、例えば熱媒13Nを介して加熱される。また発電部貯湯タンク12内の発電部湯水は、非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水が吐出されると、上水の圧力等を利用して、湯水混合装置16にて発電部湯水を含む湯水(混合水)とされて発電部吐出配管12Jを介して発電部貯湯タンク12から非発電部貯湯タンク32へ向けて吐出される。なお、図示省略するが、発電部貯湯タンク12には、種々の位置に温度検出手段や水位検出手段が設けられており、熱電併給制御装置11は、発電部貯湯タンク12内の発電部湯水の量及び温度を検出することができる。
熱電併給制御装置11は、熱電併給装置10の内部温度(温度検出手段は図示省略)を検出し、熱電併給装置10の内部の冷却が必要であると判断した場合は、送風ファン15を駆動する。また送風ファン15の送風方向の先には、電気ヒートポンプ装置20が近接するように配置されている。そして送風ファンによる温風は、電気ヒートポンプ装置20の霜取りや電気ヒートポンプによる加熱等に利用される。従って、熱電併給装置10で発生した熱であって発電部貯湯タンクに蓄熱されなかった熱は、送風ファンによって熱電併給装置10から捨てられるが、この熱をも本願では電気ヒートポンプ装置20にて利用する。従って、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。なお、ダクト等を介して温風を電気ヒートポンプ装置に送ってもよいし、熱交換機や熱媒等を介して電気ヒートポンプ装置に熱を送ってもよい。
電気ヒートポンプ装置20は、ヒートポンプ制御装置21と、電気ヒートポンプ23と、熱交換器24と、ポンプ24P等を有している。ヒートポンプ制御装置21は、通信線52Tを介してマスタ制御装置50と互いに通信可能であり、通信線32Tを介して非発電部貯湯タンク制御装置31と互いに通信可能である。ヒートポンプ制御装置21は、マスタ制御装置50や非発電部貯湯タンク制御装置31から送信される情報(駆動指示等)に基づいて、電気ヒートポンプ23、ポンプ24Pを制御する。
電気ヒートポンプ装置20には、分電盤70から電力線20Eを介して電力が供給されており、電力線20Eには電力検出手段20S(電力検出センサ等)が設けられている。マスタ制御装置50は、電力検出手段20Sからの検出信号に基づいて、分電盤70から電気ヒートポンプ装置20へ供給された電力(すなわち、電気ヒートポンプ装置20の消費電力)を検出することができる。
電気ヒートポンプ23は、ヒートポンプ制御装置21から制御されると、熱交換器24を介して、非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水を加熱する。ポンプ24Pは、非発電部貯湯タンク32の下部に設けられた配管24Hから取り出された非発電部湯水を熱交換器24に導き、熱交換器24にて加熱された湯水を、配管24Jを介して非発電部貯湯タンク32の上部に戻す。
主貯湯装置30は、非発電部貯湯タンク制御装置31と、非発電部貯湯タンク32等を有している。非発電部貯湯タンク制御装置31は、通信線53Tを介してマスタ制御装置50と互いに通信可能であり、通信線32Tを介してヒートポンプ制御装置21と互いに通信可能であり、通信線34Tを介して燃焼熱源機制御装置41と互いに通信可能である。非発電部貯湯タンク制御装置31は、マスタ制御装置50またはヒートポンプ制御装置21または燃焼熱源機制御装置41から送信される情報(駆動指示等)に基づいて、主貯湯装置30の出湯温度を制御する。
非発電部貯湯タンク32には、発電部吐出配管12Jを介して発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)が供給されている。非発電部貯湯タンク32内から非発電部湯水が吐出されると、上水の圧力等を利用して発電部吐出配管12Jを介して発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)が、非発電部貯湯タンク32に向けて吐出される。なお、燃焼熱源機40の流入口に接続された熱源機流入配管42Hは、非発電部吐出配管32Jと一体とされている。また主貯湯装置30には、電力線30Eにて燃焼熱源機40から電力が供給されている。なお、図示省略するが、非発電部貯湯タンク32には、種々の位置に温度検出手段や水位検出手段が設けられており、非発電部貯湯タンク制御装置31は、非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水の量及び温度を検出することができる。
燃焼熱源機40は、例えば都市ガスを燃料とするいわゆるボイラであり、燃焼熱源機制御装置41と、加熱バーナ42等を有している。燃焼熱源機制御装置41は、通信線54Tを介してマスタ制御装置50と互いに通信可能であり、通信線34Tを介して非発電部貯湯タンク制御装置31と互いに通信可能である。また燃焼熱源機制御装置41は、通信線40Tを介して給湯コントローラ40Rと互いに通信可能である。燃焼熱源機制御装置41は、給湯コントローラ40Rから送信される情報(給湯温度情報等)や、マスタ制御装置50や非発電部貯湯タンク制御装置31から送信される情報(駆動指示等)に基づいて、加熱バーナ42を制御する。
加熱バーナ42(燃焼装置に相当)は、熱源機流入配管42Hから流入された温水を加熱し、加熱した温水を熱源機吐出配管42Jから吐出する。熱源機吐出配管42Jから給湯配管Hへと吐出された温水は、給湯を要求している個所(浴槽、洗面台、キッチン等)の被給湯装置に供給される。
給湯コントローラ40Rは、例えばリビングやキッチン等の部屋内に設けられており、ユーザから給湯温度情報や、浴槽の湯張時間及び湯張温度を含む湯張情報等が入力される。そして給湯温度情報や湯張情報等は、給湯コントローラ40Rから燃焼熱源機制御装置41に送信され、燃焼熱源機制御装置41からマスタ制御装置50へと送信される。マスタ制御装置50は、後述するスケジュール(熱電併給装置10や電気ヒートポンプ装置20の運転スケジュール)を作成する際、当該給湯温度情報及び湯張情報を利用する。
燃焼熱源機40には、分電盤70から電力線40Eを介して電力が供給されており、電力線40Eには電力検出手段40S(電力検出センサ等)が設けられている。マスタ制御装置50は、電力検出手段40Sからの検出信号に基づいて、分電盤70から燃焼熱源機40及び主貯湯装置30(電力線30Eより)及びマスタ制御装置50(電力線50Eより)へ供給された電力(すなわち、燃焼熱源機40及び主貯湯装置30及びマスタ制御装置50の消費電力)を検出することができる。
分電盤70には、電力線70Eを介して商用電力が供給されており、電力線10Eを介して熱電併給装置10にて発電した電力が供給されている。そして分電盤70は、電力線20Eを介して電気ヒートポンプ装置20に電力を供給し、電力線40Eを介して燃焼熱源機40及び主貯湯装置30及びマスタ制御装置50に電力を供給し、電力線Eを介して住宅内の種々の機器に電力を供給する。電力線70Eには電力検出手段70S(電力検出センサ等)が設けられており、マスタ制御装置50は、電力検出手段70Sからの検出信号に基づいて、商用電力から供給された電力を検出することができる。
●[マスタ制御装置による、熱電併給装置と電気ヒートポンプ装置の運転スケジュールの作成手順の例(図2)]
マスタ制御装置50は、電力検出手段70S、10Sからの検出信号に基づいて、対象とする住宅での(予め設定されたエリア内での)、時刻に応じた電力需要量を検出することができる。またマスタ制御装置50は、給湯配管Hに設けられた給湯量検出手段(図示省略)からの検出信号に基づいて、対象とする住宅での、時刻に応じた給湯量を検出することができる。マスタ制御装置50は、時刻に応じた電力需要量、時刻に応じた給湯量を、複数日にわたって記憶し、例えば曜日毎のスケジュール(熱電併給装置10の運転スケジュールや電気ヒートポンプ装置20の運転スケジュールを含む)を作成し、作成したスケジュールに基づいて熱電併給装置10や電気ヒートポンプ装置20の運転を制御する(制御装置毎の運転の指示を、各制御装置に送信する)。
例えば図2は、マスタ制御装置50が、ある日曜日のスケジュールを、前日の土曜日に作成した例を示している。時刻に応じた電力需要量(予測)及び給湯量(予測)は、マスタ制御装置50が記憶している過去の複数日分の日曜日の平均等から求められる。時刻に応じた熱電併給装置発電量である熱電併給装置の運転スケジュール(計画)を作成する際、マスタ制御装置は、電力需要量(予測)以下かつ熱電併給装置最高効率発電量以下として求め、図2における1段目の図のハッチングを施した部分を、熱電併給装置の運転スケジュール(計画)として作成する。また時刻に応じた給湯量を確保するために電気ヒートポンプ装置の運転スケジュールを作成する際、マスタ制御装置は、それぞれの給湯量(予測)の前に、発電部貯湯タンクと非発電部貯湯タンクに充分な貯湯量を確保し、かつ貯湯している湯水を適切な温度まで昇温しておくように電気ヒートポンプ装置の運転スケジュール(計画)を作成する。図2における4段目の図の実線のハッチング部分が、電気ヒートポンプ装置の運転スケジュール(計画)の例である。なおマスタ制御装置は、スケジュールを作成する際、給湯コントローラ40Rからの給湯温度情報と湯張情報を考慮して作成する。そして、マスタ制御装置は、給湯の際、給湯コントローラに入力された給湯温度と各制御装置からの情報に基づいて、発電部貯湯タンクから供給するべき発電部湯水の量と、非発電部貯湯タンクから供給するべき非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行う。
ここで、熱電併給装置のエネルギー効率をより向上させてシステム全体のエネルギー効率を向上させるために、マスタ制御装置は、以下のように、熱電併給装置の運転スケジュール(計画)と、電気ヒートポンプ装置の運転スケジュール(計画)を修正する。
図2の1段目の図に示すように、時刻0時〜時刻5時の区間では、熱電併給装置の発電量が低く、最高効率発電量に達していないので、熱電併給装置のエネルギー効率がやや低い。しかし、発電した電力が消費されないのに発電しても無駄となる。そこでマスタ制御装置は、熱電併給装置の発電量が最高効率発電量よりも低い時刻(時間帯)、かつ電気ヒートポンプ装置が運転されていない時刻(この場合、時刻0時〜時刻5時)で、電気ヒートポンプ装置を運転して熱電併給装置の発電量を最高効率発電量に近づけるようにスケジュールを修正する。つまり、マスタ制御装置は、電気ヒートポンプ装置の動作時間帯(運転時間帯)を、熱電併給装置の最高効率発電量よりも電力需要量が低い発電低効率時間帯(図2の1段目の図の場合、時刻0時〜時刻5時の時間帯)に優先的に設定する。これにより、発電低効率時間帯における熱電併給装置の発電量を最高効率発電量に近づけることが可能となり、熱電併給装置のエネルギー効率をより向上させてシステム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
この結果、マスタ制御装置は、1段目の図における時刻0時〜時刻5時の電力需要量(予測)を、点線のように修正する。またマスタ制御装置は、2段目の図における時刻0時〜時刻5時の発電部貯湯タンク貯湯量(計画)も点線のように修正する。そしてマスタ制御装置は、4段目の図における時刻0時〜時刻5時に、電気ヒートポンプ装置の運転スケジュール(計画)にスケジュールB1を追加する。そしてマスタ制御装置は、電力需要量が熱電併給装置の最高効率発電量を超えている時刻(時間帯)、かつ電気ヒートポンプ装置の運転がスケジュールされている中から、追加したスケジュールB1へと移動してもよいスケジュール部分(4段目の図の例ではスケジュールB2)を削除する。つまり、スケジュールB2をスケジュールB1に移動させ、熱電併給装置の最高効率発電量で発電できる時間を長くする。
この結果、マスタ制御装置は、1段目の図における時刻0時〜時刻5時の電力需要量、及び時刻15時〜時刻24時の電力需要量を点線のように修正し、時刻0時〜時刻5時の熱電併給装置の発電量を最高効率発電量に近づけるように修正し、2段目の図における時刻0時〜時刻5時の発電部貯湯タンクの貯湯量(計画)を点線のように修正する。またマスタ制御装置は、4段目の図における時刻15時〜時刻20時のスケジュールB2を、時刻0時〜時刻5時のスケジュールB1へと移動させるように修正する。そしてマスタ制御装置は、3段目の図における非発電部貯湯タンクの貯湯量(計画)を、上記の修正内容に基づいて点線のように修正する。以上により、熱電併給装置の更なるエネルギー効率を向上させてシステム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
なお、発電部貯湯タンク12に貯湯される発電部湯水の温度は、刻々と変化する発電出力や給湯利用状況等に依存するが、発電部と非発電部で貯湯タンクを別々に設け、発電部に内蔵された湯水混合装置16を用いて発電部湯水と上水とを混合して、非発電部貯湯タンク32に貯湯されている非発電部湯水の温度よりも低い温度にして非発電部貯湯タンク32に供給することで、熱バランスの悪化を解消し、エネルギー効率をより向上させることができる。図1に示す第1の実施の形態では、発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を、発電部吐出配管12Jを介して非発電部貯湯タンク32に送り、非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水を、非発電部吐出配管32J及び熱源機流入配管42Hを介して燃焼熱源機40に送る構成である。マスタ制御装置は、給湯の際、発電機湯水を優先して使用することで、熱電併給装置の更なるエネルギー効率を向上させてシステム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
●[第2の実施の形態の発電給湯システム1Bの全体構成(図3)]
次に図3を用いて、第2の実施の形態の発電給湯システム1Bについて説明する。図3に示す第2の実施の形態の発電給湯システム1Bは、図1に示す第1の実施の形態の発電給湯システム1Aに対して、主貯湯装置30に第1混合装置33が追加されている点、及び第1混合装置33の周囲の配管の接続状態が異なる。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
第1混合装置33には、非発電部吐出配管32Jを介して非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水と、発電部吐出配管12Jから分岐した配管33Hを介して発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)と、が供給されている。そして第1混合装置33は、供給された非発電部湯水と、発電部湯水を含む湯水と、を混合した第1混合水を、第1混合装置吐出配管33Jから吐出する。また第1混合装置吐出配管33Jは、一方端が第1混合装置33の吐出口に接続され、他方端が熱源機流入配管42Hと一体となって燃焼熱源機40の流入口に接続されている。また第1混合装置33は、非発電部貯湯タンク制御装置31から混合比等が制御される。非発電部貯湯タンク制御装置31は、マスタ制御装置50から指示された目標温度と、非発電部湯水の温度と、発電部湯水の温度と、に基づいて、第1混合水の温度が目標温度となるように、第1混合装置33の混合比を制御する。
第2の実施の形態の発電給湯システム1Bでは、第1混合装置33を有することで、燃焼熱源機40に供給する湯水の温度を調整することができる(比較的温度が低い発電部湯水にて比較的温度が高い非発電部湯水の温度を下げることができる)。従って発電給湯システム1Bは、第1の実施の形態の発電給湯システム1Aよりも非発電部湯水の温度を高い温度に保持して給湯時に自由に温度調整できるので、燃焼熱源機の燃料の節約が可能となり、より高いエネルギー効率で給湯を行うことができる。
●[第3の実施の形態の発電給湯システム1Cの全体構成(図4)]
次に図4を用いて、第3の実施の形態の発電給湯システム1Cについて説明する。図4に示す第3の実施の形態の発電給湯システム1Cは、図3に示す第2の実施の形態の発電給湯システム1Bに対して、主貯湯装置30(または燃焼熱源機40)に、熱源機バイパス配管33Bと、バイパス弁33Vが追加されている点が異なる。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
熱源機バイパス配管33Bは、一方端が第1混合装置吐出配管33Jに接続され、他方端が熱源機吐出配管42Jに接続されている。またバイパス弁33Vは、熱源機バイパス配管33Bに設けられており、非発電部貯湯タンク制御装置31(または燃焼熱源機制御装置41)から制御され、熱源機バイパス配管33Bの開度を調整する。
第3の実施の形態の発電給湯システム1Cでは、熱源機バイパス配管33B及びバイパス弁33Vを有することで、燃焼熱源機40のエネルギー効率を向上させる。例えば燃焼熱源機40には、1[℃]〜5[℃]の温度上昇をすることができず、5[℃]以上の温度上昇しかできないものがある。例えば40[℃]の湯水の給湯を所望したが第1混合装置33からは38[℃]までの湯水しか吐出できない場合、第1混合装置33にて35[℃]まで温度を下げて吐出し、燃焼熱源機40で40[℃]まで昇温しなければならない。しかし、第3の実施の形態では、燃焼熱源機40で43[℃]まで昇温して熱源機バイパス配管33Bから38[℃]の湯水と混合して40[℃]とすることができるので、燃焼熱源機に湯水を供給する際、湯水の温度を必要以上に下げる必要がなく、燃焼熱源機の燃料を節約することができる。すなわち、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。
●[第4の実施の形態の発電給湯システム1Dの全体構成(図5)]
次に図5を用いて、第4の実施の形態の発電給湯システム1Dについて説明する。図5に示す第4の実施の形態の発電給湯システム1Dは、図3に示す第2の実施の形態の発電給湯システム1Bに対して、第2混合装置60が追加されている点、及び第2混合装置60の周囲の配管の接続状態が異なる。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
第2混合装置60には、第1混合装置33からの第1混合水と、発電部吐出配管12Jを介して発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)と、が供給されている。そして第2混合装置60は、供給された第1混合水と、発電部湯水を含む湯水と、を混合した第2混合水を、第2混合装置吐出配管60J(熱源機流入配管42Hと一体とされている)から吐出する。第2混合装置吐出配管60J(熱源機流入配管42H)は、一方端が第2混合装置60の吐出口に接続され、他方端が燃焼熱源機40の流入口に接続されている。
また第2混合装置60は混合制御装置61を有しており、混合制御装置61は、通信線56Tを介してマスタ制御装置50と互いに通信可能である。第2混合装置60は、マスタ制御装置50からの指示に基づいて、混合比が制御される。マスタ制御装置は、給湯の際、給湯コントローラに入力された給湯温度情報と各制御装置からの情報に基づいて、発電部貯湯タンクから供給するべき発電部湯水の量と、非発電部貯湯タンクから供給するべき非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行うとともに、混合装置制御量を求め、求めた混合装置制御量を混合制御装置に送信する。そして混合制御装置は、マスタ制御装置から混合装置制御量を受信すると、受信した混合装置制御量に基づいて、発電部湯水の割合と非発電部湯水の割合(混合割合)を調整する。
また第1混合装置33には、発電部吐出配管12Jからの発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)の代わりに、配管33Hから上水が供給されている。従って第4の実施の形態では、第1混合装置33は、非発電部湯水と上水とを混合した第1混合水を、第1混合装置吐出配管33Jから吐出する。また第1混合装置吐出配管33Jは、一方端が第1混合装置33の吐出口に接続され、他方端が第2混合装置60の一方の流入口に接続されている(第2混合装置60の他方の流入口には発電部吐出配管12Jが接続されている)。
また非発電部貯湯タンク32には、発電部吐出配管12Jからの発電部湯水を含む湯水(発電部湯水と上水との混合水)の代わりに、配管32Hから上水が供給されている。非発電部貯湯タンク制御装置31は、マスタ制御装置50からの情報等に基づいて、上水(例えば水道水)を非発電部貯湯タンク32内に取り込む。
第4の実施の形態の発電給湯システム1Dでは、第2混合装置60を有し、かつ第1混合装置33に上水を供給することで、第1混合装置からの第1混合水の温度調整範囲を広くして、第2混合装置60に供給する発電部湯水の量を、より多くすることができる。つまり、発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を優先的に使用する際に便利である。
●[第5の実施の形態の発電給湯システム1Eの全体構成(図6)]
次に図6を用いて、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eについて説明する。図6に示す第5の実施の形態の発電給湯システム1Eは、図5に示す第4の実施の形態の発電給湯システム1Dに対して、主貯湯装置30(または燃焼熱源機40)に、第3の実施の形態にて説明した熱源機バイパス配管33B及びバイパス弁33Vが追加されている点が異なる。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第4の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
熱源機バイパス配管33Bは、第3の実施の形態と同様、一方端が第1混合装置吐出配管33Jに接続され、他方端が熱源機吐出配管42Jに接続されている。またバイパス弁33Vは、熱源機バイパス配管33Bに設けられており、非発電部貯湯タンク制御装置31(または燃焼熱源機制御装置41)から制御され、熱源機バイパス配管33Bの開度を調整する。
第5の実施の形態の発電給湯システム1Eでは、第3の実施の形態と同様、燃焼熱源機40のエネルギー効率を向上させてシステム全体のエネルギー効率をより向上させることができる。また第4の実施の形態と同様、第2混合装置60を有し、かつ第1混合装置33に上水を供給することで、発電部貯湯タンク12内の発電部湯水を優先的に使用する際に便利である。
●[第6の実施の形態の発電給湯システム1Fの全体構成(図7)]
次に図7を用いて、第6の実施の形態の発電給湯システム1Fについて説明する。図7に示す第6の実施の形態の発電給湯システム1Fは、図6に示す第5の実施の形態の発電給湯システム1Eに対して、電気ヒートポンプ装置20に代えて太陽熱集熱装置90を有し、主貯湯装置30がポンプ24Pを有している点が異なる。また電気ヒートポンプ装置20に代えて太陽熱集熱装置90としているので、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eに対して、電力線20E、電力検出手段20S、通信線52T、通信線32Tが省略されている。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第5の実施の形態と同様であるので説明を省略する。なお第6の実施の形態の発電給湯システム1Fは、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eから電気ヒートポンプ装置20を太陽熱集熱装置90に置き換えた例を示しているが、第1の実施の形態〜第5の実施の形態にて説明したそれぞれの発電給湯システムから電気ヒートポンプ装置を太陽熱集熱装置に置き換えてもよい。第6の実施の形態では、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eから電気ヒートポンプ装置20を太陽熱集熱装置90に置き換えた例について説明する。
太陽熱集熱装置90は、非発電部貯湯タンク32の下部に設けられた配管24Hから非発電部湯水が流入され、流入された湯水を太陽熱で加熱し、加熱した湯水を配管24Jを介して非発電部貯湯タンク32の上部に戻す。また配管24Hを介して非発電部湯水を太陽熱集熱装置90に供給するポンプ24Pは、非発電部貯湯タンク制御装置31にて制御される。
第6の実施の形態の発電給湯システム1Fでは、電気ヒートポンプ装置20の代わりに太陽熱集熱装置90を有することで、システム全体の消費電力を低減し、エネルギー効率をより向上させることができる。ただし、太陽熱集熱装置90を用いて非発電部貯湯タンク32内の非発電部湯水を加熱できる温度や時間帯が、季節や天候の影響を受けるので、熱電併給装置の運転スケジュールを、給湯状況と貯湯状態に応じて適宜修正する必要がある。
●[第7の実施の形態の発電給湯暖房システム1Gの全体構成(図8)]
次に図8を用いて、第7の実施の形態の発電給湯『暖房』システム1Gについて説明する。図8に示す第7の実施の形態の発電給湯暖房システム1Gは、図6に示す第5の実施の形態の発電給湯システム1Eに対して、熱媒暖房装置80と、暖房コントローラ80Rと、暖房用加熱バーナ43と、ポンプ43Pと、暖房用熱交換器25と、ポンプ25Pと、これらに接続された各配管と、を有している点が異なる。以下、この相違点を主に説明する。その他の点については第5の実施の形態と同様であるので説明を省略する。なお第7の実施の形態の発電給湯暖房システム1Gは、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eに上記の熱媒暖房装置80等を追加した例を示しているが、第1の実施の形態〜第5の実施の形態にて説明したそれぞれの発電給湯システムに上記の熱媒暖房装置80等を追加してもよい。第7の実施の形態では、第5の実施の形態の発電給湯システム1Eに上記の熱媒暖房装置80等を追加した例について説明する。
熱媒暖房装置80は、温水等の熱媒を利用して暖房を行う暖房装置であり、例えば床暖房装置である。熱媒暖房装置80には、熱媒が循環される熱媒循環配管43H、43Jが接続されている。熱媒循環配管43Hは、一方端が暖房用加熱バーナ43の吐出口に接続され、他方端が熱媒暖房装置80の流入口に接続されている。また熱媒循環配管43Hには、燃焼熱源機制御装置41から制御されるポンプ43Pが設けられている。熱媒循環配管43Jは、一方端が熱媒暖房装置80の吐出口に接続され、他方端が暖房用加熱バーナ43の流入口に接続されている。また暖房用加熱バーナ43は、燃焼熱源機制御装置41から制御される。
熱媒循環配管43Jには、上流側に熱媒ヒートポンプ往配管25Hが接続され、下流側に熱媒ヒートポンプ戻り配管25Jが接続されている。熱媒ヒートポンプ往配管25Hは、一方端が熱媒循環配管43Jに接続され、他方端が暖房用熱交換器25の流入口に接続されている。また熱媒ヒートポンプ戻り配管25Jは、一方端が暖房用熱交換器25の吐出口に接続され、他方端が熱媒循環配管43Jに接続されている。また熱媒ヒートポンプ戻り配管25Jには、ヒートポンプ制御装置21から制御されるポンプ25Pが設けられている。なおポンプ43Pとポンプ25Pが動作している場合では、暖房用加熱バーナ43から吐出された熱媒は、熱媒循環配管43H−熱媒暖房装置80−熱媒循環配管43J−熱媒ヒートポンプ往配管25H−暖房用熱交換器25−熱媒ヒートポンプ戻り配管25J−熱媒循環配管43J−暖房用加熱バーナ43、の経路を循環する。またポンプ43Pのみが動作している場合では、暖房用加熱バーナ43から吐出された熱媒は、熱媒循環配管43H−熱媒暖房装置80−熱媒循環配管43J−暖房用加熱バーナ43、の経路を循環する。
暖房コントローラ80Rは、例えばリビングに設けられており、通信線80Tを介して燃焼熱源機制御装置41と互いに通信可能である。暖房コントローラ80Rは、ユーザから暖房運転指示情報や暖房温度情報等が入力され、入力された情報を燃焼熱源機制御装置41に送信する。燃焼熱源機制御装置41は、暖房運転指示情報や暖房温度情報を受信すると、受信した情報をマスタ制御装置50に送信する。なお、暖房コントローラ80Rと給湯コントローラ40Rとを一体化した給湯暖房コントローラを構成してもよい。そしてマスタ制御装置50は、暖房の開始から所定期間の間では、温度の立ち上がりが早い燃焼熱源機40にて熱媒を加熱するように、暖房用加熱バーナ43及びポンプ43Pを動作させる指示情報を、燃焼熱源機制御装置41に送信する。またマスタ制御装置50は、温度の立ち上がりが遅いがエネルギー効率が燃焼熱源機よりも高い電気ヒートポンプ装置20の暖房用熱交換器25にて熱媒を加熱する準備をするように、電気ヒートポンプ23及びポンプ25Pを動作させる指示情報を、ヒートポンプ制御装置21に送信する。そしてマスタ制御装置50は、電気ヒートポンプ装置20の暖房用熱交換器25で熱媒を充分加熱できる状態となった場合、暖房用加熱バーナ43の動作を停止させ(ポンプ43Pは動作)、電気ヒートポンプ23及びポンプ25Pを動作させる。
第7の実施の形態の発電給湯暖房システム1Gでは、システム全体のエネルギー効率をより向上させることができる発電給湯システム1Eに熱媒暖房装置80等を追加しており、発電と給湯だけでなく暖房をもより高いエネルギー効率で利用することができるので、非常に便利である。
以上、第1〜第7の実施の形態において、燃焼熱源機40は、発電部貯湯タンク12から供給される発電部湯水と、非発電部貯湯タンク32から供給される非発電部湯水と、の少なくとも一方を含む湯水を、加熱バーナ42(燃焼装置)にて加熱して被給湯機器に供給している。
本発明の発電給湯システム1A〜1F、及び発電給湯暖房システム1Gは、本実施の形態で説明した構成、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えばポンプの数やポンプの配置は、本実施の形態にて説明した数や配置に限定されるものではない。
本実施の形態の説明では、熱電併給装置10として家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを用いた例を説明したが、熱電併給装置としては、ガスエンジンコージェネレーションシステム等、種々のコージェネレーションシステムを用いることができる。
1A〜1F 発電給湯システム
1G 発電給湯暖房システム
10 熱電併給装置
10E、20E、30E、40E、50E、70E 電力線
10S、20S、40S、70S 電力検出手段
11 熱電併給制御装置
12 発電部貯湯タンク
12H、24H、24J、32H、33H 配管
12J 発電部吐出配管
12P ポンプ
13 発電機
14 インバータ
15 送風ファン
16 湯水混合装置
20 電気ヒートポンプ装置
21 ヒートポンプ制御装置
23 電気ヒートポンプ
24 熱交換器
24P、25P ポンプ
25 暖房用熱交換器
25H 熱媒ヒートポンプ往配管
25J 熱媒ヒートポンプ戻り配管
30 主貯湯装置
31 非発電部貯湯タンク制御装置
32 非発電部貯湯タンク
32J 非発電部吐出配管
33 第1混合装置
33B 熱源機バイパス配管
33J 第1混合装置吐出配管
33V バイパス弁
40 燃焼熱源機
40R 給湯コントローラ
41 燃焼熱源機制御装置
42 加熱バーナ(燃焼装置)
42H 熱源機流入配管
42J 熱源機吐出配管
43 暖房用加熱バーナ
43H、43J 熱媒循環配管
43P ポンプ
50 マスタ制御装置
51T、52T、53T、54T、56T、32T、34T、40T、80T 通信線
60 第2混合装置
60J 第2混合装置吐出配管
61 混合制御装置
70 分電盤
80 熱媒暖房装置
80R 暖房コントローラ
90 太陽熱集熱装置
H 給湯配管

Claims (12)

  1. 熱と電力を発生する熱電併給装置と、
    前記熱電併給装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する発電部貯湯タンクと、
    電気ヒートポンプ装置と、
    前記電気ヒートポンプ装置にて発生した熱を用いて加熱した湯水を貯湯する非発電部貯湯タンクと、
    前記発電部貯湯タンクから供給される湯水である発電部湯水と前記非発電部貯湯タンクから供給される湯水である非発電部湯水との少なくとも一方を含む湯水を燃焼装置にて加熱して被給湯機器に供給する燃焼熱源機と、を有する、
    発電給湯システム。
  2. 請求項1に記載の発電給湯システムであって、
    前記非発電部貯湯タンクから供給される前記非発電部湯水と、前記発電部貯湯タンクから供給される前記発電部湯水を含む湯水と、を混合した第1混合水を吐出する第1混合装置と、
    前記第1混合装置から前記第1混合水が吐出される吐出口に一方端が接続された第1混合装置吐出配管と、を有し、
    前記第1混合装置吐出配管の他方端は、前記燃焼熱源機の流入口に接続されている、
    発電給湯システム。
  3. 請求項2に記載の発電給湯システムであって、
    熱源機バイパス配管と、バイパス弁と、を有し、
    前記燃焼熱源機の吐出口には、熱源機吐出配管が接続されており、
    前記熱源機バイパス配管は、一方端が前記第1混合装置吐出配管に接続され、他方端が前記熱源機吐出配管に接続されており、
    前記バイパス弁は、前記熱源機バイパス配管に設けられて前記熱源機バイパス配管の開度を調整する、
    発電供給システム。
  4. 請求項2または3に記載の発電給湯システムであって、
    第2混合装置を有し、
    前記第1混合装置には、前記発電部湯水を含む湯水の代わりに上水が供給されており、
    前記第1混合装置吐出配管の他方端は、前記燃焼熱源機の流入口の代わりに前記第2混合装置の流入口に接続されており、
    前記第2混合装置は、前記第1混合装置吐出配管から流入する前記第1混合水と、前記発電部貯湯タンクから供給される前記発電部湯水を含む湯水と、を混合した第2混合水を吐出し、
    前記第2混合装置から前記第2混合水が吐出される吐出口と、前記燃焼熱源機の流入口と、が第2混合装置吐出配管にて接続されている、
    発電給湯システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発電給湯システムであって、
    前記電気ヒートポンプ装置に代えて、太陽熱集熱装置を有している、
    発電給湯システム。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発電給湯システムであって、
    前記熱電併給装置の動作の制御と前記発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な熱電併給制御装置と、
    前記電気ヒートポンプ装置の動作の制御が可能なヒートポンプ制御装置と、
    前記非発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な非発電部貯湯タンク制御装置と、
    前記燃焼熱源機の動作の制御が可能な燃焼熱源機制御装置と、
    少なくとも給湯温度の指示を入力可能な給湯コントローラと、
    前記熱電併給制御装置と、前記ヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機制御装置と、のそれぞれと互いに情報を送受信することが可能なマスタ制御装置と、を有し、
    前記マスタ制御装置は、給湯の際、前記給湯コントローラに入力された給湯温度と各制御装置からの情報に基づいて、前記発電部貯湯タンクから供給するべき前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクから供給するべき前記非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行う、
    発電給湯システム。
  7. 請求項4に記載の発電給湯システムであって、
    前記熱電併給装置の動作の制御と前記発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な熱電併給制御装置と、
    前記電気ヒートポンプ装置の動作の制御が可能なヒートポンプ制御装置と、
    前記非発電部貯湯タンクの状態の検出が可能な非発電部貯湯タンク制御装置と、
    前記燃焼熱源機の動作の制御が可能な燃焼熱源機制御装置と、
    前記第2混合装置の動作の制御が可能な混合制御装置と、
    少なくとも給湯温度の指示を入力可能な給湯コントローラと、
    前記熱電併給制御装置と、前記ヒートポンプ制御装置と、前記非発電部貯湯タンク制御装置と、前記燃焼熱源機制御装置と、前記混合制御装置と、のそれぞれと互いに情報を送受信することが可能なマスタ制御装置と、を有し、
    前記マスタ制御装置は、給湯の際、前記給湯コントローラに入力された給湯温度と各制御装置からの情報に基づいて、前記発電部貯湯タンクから供給するべき前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクから供給するべき前記非発電部湯水の量とを求め、求めたそれぞれの湯水の量に基づいて給湯を行うとともに、混合装置制御量を求め、求めた前記混合装置制御量を前記混合制御装置に送信し、
    前記混合制御装置は、前記マスタ制御装置から前記混合装置制御量を受信すると、受信した前記混合装置制御量に基づいて、前記発電部湯水の割合と、前記非発電部湯水の割合と、を調整する、
    発電給湯システム。
  8. 請求項6または7に記載の発電給湯システムであって、
    前記マスタ制御装置は、
    給湯の際に前記発電部湯水からの供給量と前記非発電部湯水からの供給量とを求めるとき、前記非発電部湯水からの供給よりも前記発電部湯水からの供給を優先させ、前記発電部湯水を優先的に使用する、
    発電給湯システム。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の発電給湯システムであって、
    予め設定されたエリア内へ供給する電力を分配する分電盤を有し、
    前記分電盤には、商用電力が供給されるとともに前記熱電併給装置にて発生させた電力が供給されており、
    前記電気ヒートポンプ装置、前記燃焼熱源機には、前記分電盤から電力が供給されており、
    前記マスタ制御装置は、
    前記商用電力から前記分電盤に供給された電力需要量と、前記熱電併給装置にて発生させた発電量と、前記発電部貯湯タンクに貯湯されている前記発電部湯水の量と、前記非発電部貯湯タンクに貯湯されている前記非発電部湯水の量と、前記発電部湯水及び前記非発電部湯水から給湯に使用された給湯量と、を時刻に対応させて複数日分記憶しており、当該記憶に基づいて、時刻に対応させた前記熱電併給装置と前記電気ヒートポンプ装置の運転予定を含むスケジュールを作成し、作成した前記スケジュールに基づいて熱電併給装置と電気ヒートポンプ装置の運転を制御する、
    発電給湯システム。
  10. 請求項9に記載の発電給湯システムであって、
    前記マスタ制御装置は、
    前記スケジュールを作成する際、前記電気ヒートポンプ装置を動作させるヒートポンプ動作時間帯を、前記熱電併給装置における発電効率が最も高くなる発電量である最高効率発電量よりも前記電力需要量が低い発電低効率時間帯に優先的に設定することで、前記発電低効率時間帯における前記熱電併給装置の発電量を前記最高効率発電量に近づける、
    発電給湯システム。
  11. 請求項1〜4、6〜10のいずれか一項に記載の発電給湯システムであって、
    前記電気ヒートポンプ装置は、前記熱電併給装置に隣接する位置に配置されており、
    前記熱電併給装置は、発生した熱の一部を前記電気ヒートポンプ装置に供給する、
    発電給湯システム。
  12. 請求項1〜4、6〜11のいずれか一項に記載の発電給湯システムを用いた発電給湯暖房システムであって、
    熱媒を用いて暖房する熱媒暖房装置と、
    前記熱媒暖房装置による暖房温度の指示を入力可能な暖房コントローラと、を有し、
    前記熱媒は、前記燃焼熱源機と前記熱媒暖房装置とに接続された熱媒循環配管内で循環されており、
    前記熱媒循環配管には、前記熱媒を前記電気ヒートポンプ装置へと導くことが可能な熱媒ヒートポンプ往配管と、前記電気ヒートポンプ装置にて加熱した前記熱媒を前記熱媒循環配管へと戻す熱媒ヒートポンプ戻り配管と、が接続されており、
    前記マスタ制御装置は、前記暖房コントローラに入力された暖房温度に基づいて、前記燃焼熱源機と前記電気ヒートポンプ装置の運転を制御する、
    発電給湯暖房システム。
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