JP2004069217A - 熱媒供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部の熱負荷に対して供給する熱媒の温度を容易に調整することができる熱媒供給装置の提供。
【解決手段】熱媒供給装置1は、循環水往路5及び循環水復路6の中途に接続され、循環水が循環されるときに熱交換器7をバイパスするための熱交換器バイパス路11と、熱交換器7に通流する循環水と熱交換器バイパス路11に通流する循環水との割合を調整することができる混合弁12とを備えている。そして、制御部15が混合弁12の動作を制御することによって、外部の第2熱負荷51に供給する熱媒を所望の温度に調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば給湯器、暖房装置などの熱負荷に対して熱媒を供給する熱媒供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、給湯器、暖房装置などの熱負荷に対して供給する供給水を加熱し、その供給水の温度を保持するために熱媒供給装置が利用されている。従来の熱媒供給装置の例として、特開2000−297700号公報にコージェネレーション装置(以下、従来装置という)が開示されている。
【0003】
図9は、従来装置の構成を示す配管図である。図9に示すように、従来装置100は、エンジン102及び発電機103から主として構成されるエンジン発電機101と、該エンジン発電機101の排熱を利用して生成された第1温水を貯える貯湯タンク106と、該貯湯タンク106内に設けられ、第1温水を生成するための第1熱交換器109とを備えている。また、かかる従来装置100は、貯湯タンク106内に設けられ、第1温水から熱を取り出して第2温水を生成するための第2熱交換器110と、暖房装置112に供給する第2温水を加熱するためのバックアップ加熱手段である追い焚きボイラ113と、追い焚きボイラ113に設けられ、暖房装置112側又はバイパス管116側に温水を循環させるための三方弁114と、暖房装置112に第2温水を供給するための温水経路(以下、第2温水経路という)内で温水を循環させるための循環ポンプ115とを更に備えている。
【0004】
以上のように構成された従来装置100において、エンジン発電機101の運転に伴って発生した熱は水冷装置105で熱交換により回収される。水冷装置105を通過する管路107内の冷却水は循環ポンプ108で循環されている。前述したようにして回収された熱は、この冷却水を媒体として、貯湯タンク106内の水と第1熱交換器109により熱交換される。これにより、第1温水が生成される。この第1温水は貯湯タンク106に貯湯され、第1熱負荷としての給湯器118に供給され利用される。
【0005】
また、第2熱交換器110により生成された第2温水は、管路111を介して、第2熱負荷としての暖房装置112(例えばセントラルヒーティング又は床暖房システムなど)に供給され利用される。このように暖房装置112に第2温水を供給する場合、従来装置100は、三方弁114を暖房装置112側に切り替えるとともに循環ポンプ115を作動させ、第2温水経路内の温水を循環させる。この温水は、第2熱交換器110における熱交換により昇温される。そして、その温水の温度が暖房装置112の需要温度より低い場合には更に追い焚きボイラ113で加熱されて暖房装置112に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来装置100では、第2温水経路内で温水を循環させる場合、その温水の全量が、第2熱交換器110で貯湯タンク106内の温水と熱交換される。そのため、貯湯タンク106に高温の温水が十分に貯湯されている場合には、暖房装置112における需要温度を超えた温度の温水が該暖房装置112に供給されるという問題があった。
【0007】
また、第2温水経路内で温水を循環させる場合、その温水は必ず貯湯タンク106内の第2熱交換器110に通流される。したがって、追い焚きボイラ113のみの加熱によって暖房装置112に熱供給を行うことができないという問題があった。
【0008】
また、暖房装置112から排出される温水の温度が貯湯タンク106内の温水の温度よりも高い場合であっても、第2温水経路内で循環される温水は必ず貯湯タンク106内に通流されて熱交換が行われる。この場合、貯湯タンク106内の温水の温度は第2温水経路内の温水の温度よりも低いので、第1熱交換器109において第2温水経路内の温水は熱放出することになる。その結果、暖房装置112の需要温度まで昇温するためには、追い焚きボイラ113にて必要以上に加熱しなければならないという問題があった。
【0009】
さらに、第1熱交換器109で貯湯タンク106内の水を全体的に温めるので、第2熱交換器110近傍の温水の温度を暖房装置112の需要温度以上にするためには、貯湯タンク106内の水全体を暖房装置112の需要温度以上にしなければならない。そのため、貯湯タンク106に回収された熱を暖房装置112にて利用するためには、貯湯時間に相当な時間を要するという問題があった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部の熱負荷に供給する熱媒の温度の調整を行うことができる熱媒供給装置を提供することにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、バックアップ加熱手段のみの加熱によって外部の熱負荷に対して熱供給を行うことができる熱媒供給装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、簡易な流路構成でバックアップ加熱手段を適切に作動させることができる熱媒供給装置を提供することにある。
【0013】
さらに、本発明の他の目的は、貯湯槽に貯えられている貯湯水の熱を有効に利用することができる熱媒供給装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために、本発明に係る熱媒供給装置は、貯湯水を貯える貯湯槽と、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を前記貯湯槽から取り出し、取り出した貯湯水を前記貯湯槽に帰還させる貯湯水循環手段と、前記貯湯水循環手段によって取り出された貯湯水を加熱する貯湯水加熱手段と、前記貯湯槽に設けられ、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水と外部の熱負荷に対して供給する熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記熱負荷と前記熱交換器とに接続され、前記熱交換により加熱された熱媒を前記熱交換器から前記熱負荷へ通流させるための熱媒復路と、前記熱負荷と前記熱交換器とに接続され、前記熱負荷によって利用された熱媒を前記熱負荷から前記熱交換器へ通流させるための熱媒往路と、前記熱媒往路及び前記熱媒復路内で前記熱媒を循環させる熱媒循環手段と、前記熱媒往路と前記熱媒復路とに接続され、前記熱交換器を通流することなく前記熱媒を循環可能とするための熱交換器バイパス路と、前記熱交換器を通流する熱媒と前記熱交換器バイパス路を通流する熱媒との割合を調整可能な流量制御弁とを備え、前記熱負荷に対して熱供給を行う場合、前記熱負荷の需要温度に応じて前記割合を調整するように前記流量制御弁の動作を制御してなることを特徴とする。
【0015】
このように構成すると、流量制御弁の動作を制御することによって、熱交換器によって加熱されて高温となった熱媒と、熱負荷により利用された結果低温となった熱媒とを、所望の比率で混合させることができる。そのため、熱負荷に供給する熱媒の温度を容易に調整することが可能となる。
【0016】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記熱負荷に対して熱供給を行わない場合、前記熱交換器を通流することなく前記熱媒が循環するように前記流量制御弁の動作を制御するようにしてもよい。
【0017】
このように構成すると、熱交換器において無駄に熱媒の加熱処理が行われることを防止することができる。また、そのような加熱処理が行われないことにより貯湯槽における放熱を可及的に少なくすることができる。
【0018】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記熱交換器バイパス路との接続位置よりも下流側の前記熱媒復路を通流する熱媒の温度を測定する第1熱媒温度測定手段と、前記下流側の前記熱媒復路を通流する熱媒を加熱するバックアップ加熱手段とを更に備え、前記第1熱媒温度測定手段によって測定された熱媒の温度と前記熱負荷の需要温度との差異に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御するようにしてもよい。
【0019】
このように構成すると、例えば熱負荷の需要温度と比べてその熱負荷に供給する熱媒の温度が低い場合には、高温の熱媒が多く供給されるように流量制御弁の動作を制御したり、バックアップ加熱手段を作動させることにより熱負荷に供給する熱媒の温度を前記需要温度に迅速に近付けることが可能となる。また、例えば熱負荷の需要温度と比べてその熱負荷に供給する熱媒の温度が高い場合には、低温の熱媒が多く供給されるように流量制御弁の動作を制御することにより、無駄に熱媒の加熱処理を行うことを防止することができる。
【0020】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水の量に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御するようにしてもよい。
【0021】
このように構成すると、例えば貯湯槽内の貯湯量が十分にある場合には貯湯水の熱を多く利用するために熱交換器を通流する熱媒の割合が多くなるように流量制御弁の動作を制御したり、前記貯湯量が十分にない場合にはバックアップ加熱手段により生成される熱を多く利用するために熱交換器バイパス路を通流する熱媒の割合が多くなるように流量制御弁の動作を制御することが可能となる。
【0022】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記熱交換器バイパス路との接続位置よりも上流側の前記熱媒往路を通流する熱媒の温度を測定する第2熱媒温度測定手段と、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水の温度を測定する貯湯水温度測定手段とを更に備え、前記第2熱媒温度測定手段によって測定された熱媒の温度と前記貯湯水温度測定手段によって測定された貯湯水の温度との差異に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御するようにしてもよい。
【0023】
このように構成すると、例えば貯湯槽に貯えられている貯湯水の温度が熱負荷に利用されて排出された熱媒の温度よりも高い場合には、貯湯槽内の熱を有効に活用するように流量制御弁の動作を制御することなどが可能となる。
【0024】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記測定された熱媒の温度が前記測定された貯湯水の温度以上である場合、前記バックアップ加熱手段を作動させるとともに、前記熱媒が前記熱交換器を通流することなく循環するように前記流量制御弁の動作を制御してもよい。
【0025】
このように構成すると、循環水の全量が熱交換器バイパス路を通流することになるため、循環水から貯湯水への放熱を防止することなどが可能となる。
【0026】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記熱媒往路と前記熱媒復路とに接続され、前記熱負荷を通流することなく前記熱媒を循環可能とするための熱負荷バイパス路と、前記熱媒の流路を前記熱負荷バイパス路又は前記熱負荷に切り替える切替弁とを更に備え、前記貯湯槽が貯湯動作を行う場合、前記バックアップ加熱手段を作動させるとともに、前記熱媒の流路が前記熱負荷バイパス路となるように前記切替弁の動作を制御してもよい。
【0027】
このように構成すると、貯湯水加熱手段及びバックアップ加熱手段の2つの加熱手段によって貯湯水の加熱処理を実行することができるため、貯湯槽の貯湯動作時間を従来よりも短縮化することが可能となる。そのため、貯湯槽内の熱を用いた熱供給を迅速に行うことができるようになる。
【0028】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記貯湯水加熱手段は、省エネルギー加熱源により生成される熱を利用して前記貯湯水を加熱するように構成されていてもよい。また、この場合、前記省エネルギー加熱源が燃料電池であり、前記貯湯槽加熱手段が前記燃料電池が発電するときに生成される熱を利用して前記貯湯水を加熱するように構成されていてもよい。
【0029】
このように構成すると、特別な加熱器を備える必要がなくなるため、熱媒供給装置における加熱用の入力(電力又は熱量)を減少させることが可能となる。そのため、排熱回収効率を向上させることができる。
【0030】
なお、省エネルギー加熱源としては燃料電池の他に、例えば太陽光などの自然エネルギー、深夜電力、熱電併給装置、及び排熱利用などがある。
【0031】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、熱媒供給装置の運転状態を示す情報を表示する表示部を更に備え、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を用いて前記熱負荷に対して熱供給を行う場合、前記貯湯水を用いることを示す情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0032】
このように構成すると、ユーザは、表示部による表示によって燃料電池などの省エネルギー加熱源を用いて熱供給を行っていることを知ることになる。これにより、ユーザは、省エネルギー化が実現されていることなどを容易に知ることができる。
【0033】
また、前記発明に係る熱媒供給装置において、前記貯湯槽は、所定の温度勾配を有して貯湯水を貯えるように構成されており、前記貯湯水循環手段は、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を取り出す場合、前記温度勾配において低い温度の貯湯水を貯えている部位から貯湯水を取り出し、前記貯湯槽に貯湯水を帰還させる場合、前記温度勾配において高い温度の貯湯水を貯えている部位に前記循環水加熱手段によって加熱された貯湯水を帰還させるように構成されていてもよい。
【0034】
このように構成すると、貯湯水の加熱が十分でなく、貯湯槽に貯えられている貯湯水の全量が熱負荷の需要温度などの温度以上でない場合であっても、必要量の高温の貯湯水が貯湯槽に貯えられた段階で熱負荷に対して熱供給を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図1に示すように、実施の形態1に係る熱媒供給装置1は、貯湯水を貯えるための貯湯槽2を備えており、該貯湯槽2は、貯湯水が循環するための管路である貯湯水循復路3と、外部に設けられた給湯器などの温水を消費する第1熱負荷50に接続されている管路4と、同じく外部に設けられた床暖房、放熱器暖房又は風呂の追い焚きなどの温水循環式の第2熱負荷51に接続されている循環水往路5及び循環水復路6と接続されている。また、貯湯槽2の内部には、熱媒としての循環水を貯湯槽2に貯えられている貯湯水と熱交換することにより加熱する熱媒加熱用の熱交換器7が設けられている。この熱交換器7は、循環水往路5及び循環水復路6と接続されている。そのため、循環水の循環流路は「第2熱負荷51→循環水往路5→熱交換器7→循環水復路6→第2熱負荷51」となる。以下、この循環流路を第1循環流路という。
【0037】
貯湯水循復路3には、該貯湯槽2内の貯湯水を貯湯槽2から取り出して再び帰還させる貯湯水循環ポンプ8と、該貯湯水循環ポンプ8によって循環される貯湯水を加熱する加熱器9とが設けられている。この加熱器9により加熱されて高温となった貯湯水は、貯湯槽2に貯えられ、熱交換器7による熱交換に供されることになる。
【0038】
循環水往路5には、後述する熱交換器バイパス路11との接続位置より上流側に、循環水往路5及び循環水復路6内で循環水を循環させるための循環水循環ポンプ10が設けられている。また、循環水往路5及び循環水復路6の中途には、前述した第1循環経路において熱交換器7をバイパスするための熱交換器バイパス路11が接続されている。そして、この熱交換器バイパス路11と循環水復路6との接続部には、モータで作動する混合弁12が設けられている。さらに、熱媒供給装置1は、混合弁12と通信することができるように構成された制御部15を備えている。かかる制御部15は、後述するようにして混合弁12の動作を制御する。これにより、熱媒供給装置1は、熱交換器7及び熱交換器バイパス路11に通流する循環水の流量を調整することができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、循環水循環ポンプ10が、熱交換器バイパス路11との接続位置より上流側の循環水往路5に設けられているが、熱交換器バイパス路11との接続位置より下流側の循環水復路6に設けられていてもよい。
【0040】
次に、以上のように構成された実施の形態1に係る熱媒供給装置1の動作について説明する。
【0041】
実施の形態1に係る熱媒供給装置1は、貯湯槽2の貯湯動作中において、貯湯水循環ポンプ8を作動させることによって貯湯槽2に貯えられている貯湯水を加熱器9に通流する。これにより、貯湯水循復路3内を循環する貯湯水は加熱される。このようにして加熱された貯湯水は貯湯槽2に帰還し、貯湯槽2内に貯えられる。そして、貯湯槽2において高温の貯湯水の貯湯量が所定の値に達した場合、貯湯水循環ポンプ8の作動を停止させ、加熱器9による循環水の加熱処理が完了する。
【0042】
前述したようにして高温となった貯湯水は、管路4を介して、第1熱負荷50に供給される。これにより、第1熱負荷50側で温水が利用できるようになる。
【0043】
また、第2熱負荷51に温水を供給する場合、熱媒供給装置1は、循環水循環ポンプ10及び混合弁12を作動させる。ここで、熱媒供給装置1が備える制御部15は、熱交換器7の排出側と循環水復路6との間の流路と、熱交換器バイパス路11と循環水復路6との間の流路とがそれぞれ確立するように混合弁12の動作を制御する。これにより、循環水往路5及び循環水復路6内で循環水が循環される。この場合、循環水往路5内を通流する循環水の一部は貯湯槽2内の熱交換器7側へ、その循環水の残りは熱交換器バイパス路11側へそれぞれ通流することになる。そして、混合弁12において、熱交換器7からの高温の循環水と、熱交換器バイパス路11からの低温の循環水とが所定の比率で混合される。この混合弁12における混合比率を所望の値とすることによって、第2熱負荷51へ通流させる循環水を、第2熱負荷51の需要温度に応じた適度な温度に調整することができる。
【0044】
以上のようにして適温となった循環水は、循環水復路6を介して第2熱負荷51に供給される。そして、第2熱負荷51にて利用されて低温になった循環水は再び循環水往路5へ通流される。
【0045】
一方、第2熱負荷51に対して温水を供給しない場合、熱媒供給装置1は、混合弁12のみを作動させ、循環水循環ポンプ10を停止させる。この場合、熱媒供給装置1が備える制御部15は、熱交換器7の排出側と循環水復路6との間の流路を遮断し、熱交換器バイパス路11と循環水復路6との間の流路を確立するように混合弁12の動作を制御する。これにより、循環水の循環流路が「第2熱負荷51→循環水往路5→熱交換器バイパス路11→循環水復路6→第2熱負荷51」となる。以下では、この循環流路を第2循環流路という。
【0046】
第2循環流路においては、熱交換器7から循環水復路6へ循環水が流れないため、循環水が熱交換器7で加熱されることはない。また、熱交換器7における循環水の循環及び対流はほとんど起こらない。
【0047】
前述したように、実施の形態1に係る熱媒供給装置1においては、混合弁12及び循環水循環ポンプ10によって、熱交換器7に通流する循環水と熱交換器バイパス路11に通流する循環水との割合を容易に調整することができる。そのため、第2熱負荷51に対して熱供給を行う場合、熱交換器7からの高温の循環水と、熱交換器バイパス路11からの低温の循環水とを所望の比率で混合させることにより、適温の循環水を第2熱負荷51に対して供給することができる。
【0048】
また、第2熱負荷51に対して熱供給を行わない場合には、前述したようにして第2循環流路を確立する。これにより、熱交換器7における循環水の加熱処理が無駄に行われるのを防止することができる。また、かかる加熱処理が行われないことにより貯湯槽2における放熱を可及的に少なくすることができる。
【0049】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る熱媒供給装置は、熱媒を加熱するための手段として熱交換器とは別にバックアップ加熱手段を備えており、必要に応じてこのバックアップ加熱手段のみの加熱処理で熱供給を行うことが可能なように構成されている。
【0050】
図2は、本発明の実施の形態2に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図2に示すように、実施の形態2に係る熱媒供給装置30は、循環水を加熱するためのバックアップ加熱手段としてのバックアップバーナ13が、熱交換器バイパス路11との連結部より下流側の循環水復路6に設けられている。また、かかるバックアップバーナ13よりさらに下流側の循環水復路6には循環水の温度を測定するための第1循環水温度センサ14が設けられている。
【0051】
熱媒供給装置30が備える制御部15は、混合弁12の他にも、バックアップバーナ13及び第1循環水温度センサ14と通信することができるように構成されている。この制御部15は、第1循環水温度センサ14から循環水の温度を示す情報の入力を受け、その情報に基づいて混合弁12及びバックアップバーナ13の動作を後述するように制御する。また、制御部15は、貯湯槽2内に貯えられている高温の貯湯水の量を検知することができるように構成されている。なお、実施の形態2に係る熱媒供給装置30のその他の構成は、実施の形態1に係る熱媒供給装置1と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
次に、以上のように構成された実施の形態2に係る熱媒供給装置30の動作について説明する。
【0053】
熱媒供給装置30は、温水循環式の第2熱負荷51に対して熱供給する場合、実施の形態1の場合と同様に循環水循環ポンプ10及び混合弁12を作動させる。これにより、循環水往路5及び循環水復路6内で循環水が循環される。この場合、循環水往路5内を通流する循環水の一部は貯湯槽2内の熱交換器7側へ、その循環水の残りは熱交換器バイパス路11側へそれぞれ通流することになる。循環水往路5から熱交換器7に通流された循環水に対しては、熱交換器7で高温の貯湯水と熱交換が行われる。その結果、高温となった循環水が循環水復路6に排出される。このようにして循環水復路6に排出された循環水の温度が第1循環水温度センサ14によって測定される。
【0054】
以下では、第1循環水温度センサ14によって測定される循環水の温度をT1とし、第2熱負荷51において設定されている需要温度をTとする。本実施の形態の熱媒供給装置30が有する制御部15は、これらの温度T1及びTに基づいて、図3に示すような処理を実行する。
【0055】
図3は、実施の形態2に係る熱媒供給装置30が備える制御部15の処理手順を示すフローチャートである。かかる制御部15は、第2熱負荷51において設定されている需要温度Tを記憶している。そして、制御部15は、第1循環水温度センサ14から循環水の温度T1を示す情報の入力を受け付け(S101)、この温度T1と温度Tとを比較する(S102)。ここで温度T1が温度Tよりも高い場合(S102でT1>T)、制御部15は、T1=Tとなるように混合弁12の動作を制御する。具体的には、熱交換器バイパス路11に通流する循環水の割合がより多くなるように制御部15は混合弁12の動作を制御する(S103)。これにより、混合弁12における混合比率は、熱交換器バイパス路11からの低温の循環水がより多くなるように変更される。その結果、循環水の温度T1が下がり、第2熱負荷51における需要温度Tに近付くことになる。
【0056】
一方、ステップS102において温度T1が温度Tよりも低い場合(S102でT1<T)、制御部15は、十分な量の高温の貯湯水が貯湯槽2に貯えられているか否かを判定する(S104)。この判定は、所定の閾値を用意しておき、貯湯槽2内の貯湯水の量がこの閾値を超えているか否かによって実行すればよい。ここで、十分な量が貯えられていると判定した場合(S104でYES)、制御部15は、T1=Tとなるように混合弁12の動作を制御する。具体的には、熱交換器7に通流する循環水の割合がより多くなるように制御部15は混合弁12の動作を制御する(S105)。これにより、混合弁12における混合比率は、熱交換器7からの高温の循環水がより多くなるように変更される。その結果、循環水の温度T1が上がり、第2熱負荷51における需要温度Tに近付くことになる。
【0057】
また、ステップS104において十分な量の高温の貯湯水が貯湯槽2に貯えられていないと判定した場合(S104でNO)、制御部15は、熱交換器バイパス路11に通流する循環水の割合がより多くなるように混合弁12の動作を制御するとともに、バックアップバーナ13を作動させる(S106)。この場合、制御部15は、T1=Tとなるようにバックアップバーナ13の燃焼量を制御する。これにより、循環水の温度T1が上がり、第2熱負荷51における需要温度Tに近付くことになる。
【0058】
なお、T1=Tとするためには、ステップS106において混合弁12及びバックアップバーナ13の双方の動作を制御してもよいが、一方の動作を固定したまま他方の動作を制御するようにしてもよい。すなわち、混合弁12の動作を固定してバックアップバーナ13の燃焼量を制御するようにしてもよく、反対にバックアップバーナ13の燃焼量を固定して混合弁12の動作を制御するようにしてもよい。
【0059】
ステップS106において、貯湯槽2に高温の貯湯水が貯湯されていない場合、制御部15は、熱交換器7の排出側と循環水復路6との間の流路を遮断し、前述した第2循環流路を確立する。この場合、貯湯槽2とは独立したバックアップバーナ13のみの単独運転となる。
【0060】
制御部15が前述したような処理を実行することによって、第2熱負荷51に供給される循環水の温度Tと該第2熱負荷51における需要温度Tとを効率的に一致させることが可能となる。また、貯湯槽2内の熱を用いた熱供給と、貯湯槽2内の熱を用いずにバックアップバーナ13のみの単独運転による熱供給とを容易に切り替えることが可能となる。
【0061】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る熱媒供給装置は、熱負荷によって利用されて排出された熱媒の温度を測定する温度センサと、貯湯槽に貯えられている貯湯水の温度を測定する温度センサとを設け、これらの温度センサにより測定される温度を利用することにより、熱媒供給装置内の熱量を有効に活用することができるように構成されている。
【0062】
図4は、本発明の実施の形態3に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図4に示すように、実施の形態3に係る熱媒供給装置32は、貯湯槽2内の熱交換器7近傍に設けられた貯湯水の温度を測定するための貯湯水温度センサ16と、熱交換器バイパス路11との接続位置より上流側の循環水往路5を通流する循環水の温度を測定するための第2循環水温度センサ17とを備えている。制御部15は、これらの貯湯水温度センサ16及び第2循環水温度センサ17と通信できるように構成されている。なお、実施の形態3に係る熱媒供給装置32のその他の構成は、実施の形態2に係る熱媒供給装置30と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0063】
次に、以上のように構成されている実施の形態3に係る熱媒供給装置32の動作について説明する。
【0064】
図5は、実施の形態3に係る熱媒供給装置32が備える制御部15の処理手順を示すフローチャートである。なお、図5におけるステップS101からS103までは実施の形態2の場合と同様であるので説明を省略する。
【0065】
制御部15は、ステップS102にて、第1循環水温度センサ14によって測定された循環水の温度T1と第2熱負荷51における需要温度Tとを比較し、その結果温度T1が温度Tよりも低い場合(S102でT1<T)、第2循環水温度センサ17から循環水の温度T2を示す情報の入力を、貯湯水温度センサ16から貯湯水の温度T3を示す情報の入力をそれぞれ受け付ける(S201)。
【0066】
次に、制御部15は、温度T2が温度T3以上であるか否かを判定する(S202)。ここで、温度T2が温度T3以上であると判定した場合(S202でYES)、制御部15は、熱交換器7の排出側と循環水復路6との間の流路を遮断して前述した第2循環流路を確立するとともに、バックアップバーナ13を作動させる(S203)。この場合、制御部15は、T1=Tとなるようにバックアップバーナ13の燃焼量を制御する。
【0067】
温度T2が温度T3以上であるということは、貯湯槽2内の熱量が少ない場合であるため、前述したようにしてバックアップバーナ13を作動させて加熱処理を行うことによって、第2熱負荷51に供給される循環水の温度T1を該第2熱負荷51における需要温度Tに容易に合わせることができる。
【0068】
一方、ステップS202において温度T2が温度T3より小さいと判定した場合(S202でNO)、制御部15は、循環水往路5内を通流する循環水の一部が貯湯槽2内の熱交換器7側へ、その循環水の残りが熱交換器バイパス路11側へそれぞれ通流するように混合弁12の動作を制御する(S204)。この場合、混合弁12において、熱交換器7からの高温の循環水と、熱交換器バイパス路11からの低温の循環水とが所定の比率で混合される。
【0069】
温度T2が温度T3よりも小さいということは、貯湯槽2内の熱量が十分である場合であるため、前述したようにして所定の混合比率となるように混合弁12の動作を制御することによって、第2熱負荷51に供給される循環水の温度T1を該第2熱負荷51における需要温度Tに容易に合わせることができる。
【0070】
なお、本実施の形態ではステップS204において制御部15がバックアップバーナ13を作動させていないが、温度T1が迅速に温度Tとなるように補助的にバックアップバーナ13を作動させるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0071】
制御部15が前述したような処理を実行することによって、温度T2が温度T3以上となる場合には第2循環流路が確立されて循環水の全量が熱交換器バイパス路11を通流することになる。これにより循環水から貯湯水への放熱を防止することが可能となる。
【0072】
また、温度T2が温度T3より小さい場合、貯湯槽2内の熱を用いた熱供給を行うことにより、貯湯槽2に貯えられた高温の循環水の熱を有効に活用することが可能となる。
【0073】
(実施の形態4)
実施の形態4に係る熱媒供給装置は、循環水が第2熱負荷を通流せずに熱媒供給装置内を循環するような循環流路を確立することによって、貯湯動作時間を短縮することができるように構成されている。
【0074】
図6は、本発明の実施の形態4に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図6に示すように、実施の形態4に係る熱媒供給装置34は、循環水が第2熱負荷51を通流せずに熱媒供給装置1内で循環するための熱負荷バイパス路19と、循環水の流路を熱負荷バイパス路19と第2熱負荷51とに切り替える三方弁18とを備えている。制御部15は、この三方弁18と通信することができるように構成されている。なお、実施の形態4に係る熱媒供給装置34のその他の構成は、実施の形態3に係る熱媒供給装置32と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0075】
次に、以上のように構成された実施の形態4に係る熱媒供給装置34の動作について説明する。
【0076】
実施の形態4に係る熱媒供給装置34は、貯湯槽2の貯湯動作中において、貯湯水循環ポンプ8を作動させることによって貯湯槽2に貯えられている貯湯水を加熱器9に通流する。これにより、貯湯水循復路3内を循環する貯湯水は加熱される。このようにして加熱された貯湯水は貯湯槽2に帰還し、貯湯槽2内に貯えられる。
【0077】
また、熱媒供給装置34が備える制御部15は、熱交換器バイパス路11と循環水復路6との間の流路を遮断するように混合弁12の動作を制御するとともに、循環水復路6を通流する循環水が第2熱負荷51ではなく熱負荷バイパス路19に流れるように三方弁18の動作を制御する。これにより、循環水の循環流路が「循環水往路5→熱交換器7→循環水復路6→バックアップバーナ13→熱負荷バイパス路19→循環水往路5」となる。以下では、この循環流路を第3循環流路という。
【0078】
また、制御部15は、前述した第3循環流路を循環する循環水を加熱するために、バックアップバーナ13を作動させる。これにより、バックアップバーナ13で加熱された高温の循環水が熱交換器7に供給される。このようにして熱交換器7に供給された高温の循環水は、貯湯槽2に貯えられている貯湯水との間で熱交換されることによって放熱する。そして、循環水は再びバックアップバーナ13にて加熱された後、熱交換器7に供給され、以降はこれを繰り返す。このようにして高温の循環水と貯湯水との間で熱交換が行われるため、貯湯水は加熱され昇温する。
【0079】
熱媒供給装置34は、貯湯槽2内の貯湯水の量が所定の値に達した場合、貯湯水循環ポンプ8、加熱器9、循環水循環ポンプ10及びバックアップバーナ13の作動を停止し、加熱処理を終了させる。
【0080】
制御部15が前述したように動作することによって、加熱器9及びバックアップバーナ13の2つの加熱手段によって貯湯水の加熱処理を実行することができるため、簡易な構成であるにもかかわらず、貯湯槽2の貯湯動作時間を従来よりも短縮化することが可能となる。そのため、貯湯槽2内の熱を用いた熱供給を迅速に行うことができるようになる。
【0081】
なお、本実施の形態では、熱負荷バイパス路19及び三方弁18を熱媒供給装置1の内部に設けているが、同様の機能を有する構成要素が装置の外部に設けられてあってもよいことは言うまでもない。また、循環水が第2熱負荷51において熱放出することなく循環する場合でも同様にして貯湯動作時間を短縮させることができる。
【0082】
(実施の形態5)
実施の形態5に係る熱媒供給装置は、省エネルギー加熱源である燃料電池からの排熱を利用して貯湯水を加熱することができるように構成されている。
【0083】
図7は、本発明の実施の形態5に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図7に示すように、実施の形態5に係る熱媒供給装置36は、空気と燃料とを用いて発電を行う燃料電池21と、該燃料電池21での発電の際に生じる熱を回収するための冷却水が通流する冷却水路22と、該冷却水路22内で冷却水を循環させるための冷却水循環ポンプ23とを備えている。また、熱媒供給装置36は、冷却水と貯湯水とを熱交換させることにより貯湯水を加熱する熱交換器24を備えている。なお、実施の形態5に係る熱媒供給装置36のその他の構成は、実施の形態3に係る熱媒供給装置32と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0084】
次に、以上のように構成された実施の形態5に係る熱媒供給装置36の動作について説明する。
【0085】
燃料電池21にて発電を行うために、該燃料電池21には燃料及び空気が供給される。燃料電池21に供給される燃料としては水素が挙げられるが、水素に限定されるわけではなく、例えば炭化水素系燃料を水蒸気改質することによって得られる水素リッチな燃料ガスなどであってもよいことは言うまでもない。
【0086】
燃料電池21は、供給された燃料と空気とを電気化学的に反応させることによって発電を行い、同時に熱も生成する。冷却水循環ポンプ23によって冷却水路22内を循環している冷却水は、燃料電池21での熱交換により燃料電池21にて生成された熱を回収し、熱交換器24に通流される。
【0087】
このようにして熱交換器24に通流された冷却水は、貯湯水循環ポンプ8によって熱交換器24に通流された貯湯水と熱交換される。その結果、冷却水は放熱し、冷却水路22を介して再び燃料電池21に供給される。一方、熱交換器24にて加熱された高温の貯湯水は、貯湯槽2に帰還し、貯湯槽2に貯えられる。
【0088】
前述したように、実施の形態5に係る熱媒供給装置36によれば、燃料電池21の発電中に生成される熱を貯湯水の加熱源として利用することができる。そのため、加熱器を具備する必要がない。その結果、熱媒供給装置における加熱用の入力(電力又は熱量)が減少することになるため、排熱回収効率が向上する。
【0089】
なお、本実施の形態では省エネルギー加熱源として燃料電池を利用しているが、これ以外のコージェネレーション装置を省エネルギー加熱源として利用するように構成されていてもよい。例えば、太陽光などの自然エネルギー、深夜電力、、熱電併給装置、及び排熱利用などを省エネルギー加熱源として用いるようにしてもよい。
【0090】
(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。図8に示すように、実施の形態6に係る熱媒供給装置38は、該熱媒供給装置38の運転状況などを示す情報を表示することができる表示部25を備えている。この表示部25は、液晶表示装置などで構成されており、例えば熱媒供給装置1に対する動作指示をオペレータから受け付けるためのリモートコントローラなどが具備している。制御部15は、かかる表示部25と通信することができるように構成されている。なお、実施の形態6に係る熱媒供給装置38のその他の構成は、実施の形態5に係る熱媒供給装置36と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0091】
次に、以上のように構成された実施の形態6に係る熱媒供給装置38の動作について説明する。
【0092】
実施の形態6に係る熱媒供給装置38は、実施の形態5に係る熱媒供給装置36と同様にして、燃料電池21が発電するときに生成される熱を利用して貯湯水を加熱する。そして、熱媒供給装置38が備える制御部15は、図5に示すフローチャートを参照して前述したような処理を実行する。
【0093】
前述したように、図5に示すフローチャートにおけるステップS202において温度T2が温度T3より小さいと判定した場合(S202でNO)、制御部15は、循環水往路5内を通流する循環水の一部が貯湯槽2内の熱交換器7側へ、その循環水の残りが熱交換器バイパス路11側へそれぞれ通流するように混合弁12の動作を制御する(S204)。この場合は貯湯槽2に貯えられている貯湯水の熱を利用することになる。そして、その貯湯水は燃料電池21の排熱を利用して加熱されたものである。したがって、省エネルギー加熱源を用いた熱供給が行われることになる。このとき、制御部15は、省エネルギー加熱源を用いて熱供給を行っている旨を示す情報を表示部25に表示させる。かかる情報としては、例えば「省エネモード」、「省エネ運転」などの文字情報がある。
【0094】
また、温度T1が迅速に温度Tとなるように、ステップS204において制御部15がバックアップバーナ13を作動させてもよいことは前述したとおりであるが、この場合も省エネルギー加熱源を用いた熱供給が行われていることになる。そのため、制御部15は、同様にして省エネルギー加熱源を用いて熱供給を行っている旨を示す情報を表示部25に表示させる。ただし、この場合はバックアップバーナ13による加熱処理も行われているため、表示部25に表示させる情報としては、例えば「準省エネモード」、「準省エネ運転」などの文字情報が考えられる。
【0095】
このように制御部15が動作することによって、表示部25を介して、省エネルギー加熱源を用いて熱供給を行っている旨をユーザに知らせることができる。これにより、ユーザは、省エネルギー化が実現されていること及びそのことに伴う各種のメリット(例えばランニングコストの低減など)が得られていることなどを容易に知ることができる。
【0096】
(その他の実施の形態)
前述した実施の形態1から実施の形態6までの熱媒供給装置が備える貯湯槽2は、所定の温度勾配を有するように貯湯水を貯えている。すなわち、貯湯槽2の底部にはより低い温度の貯湯水が、一方貯湯槽2の上層部にはより高い温度の貯湯水が貯えられている。そのため、本発明の熱媒供給装置においては、貯湯槽2内の貯湯槽を循環させる場合、貯湯水循環ポンプ8は貯湯槽2の底部から貯湯水を取り出し、貯湯水循復路3を介して加熱器9又は熱交換器24へ貯湯水を送る。そして、加熱器9又は熱交換器24により加熱された貯湯水は、貯湯槽2の上層部に帰還させる。これにより、貯湯槽2に貯えられている貯湯水の全量が熱負荷の需要温度などの温度以上にならなくても、必要量の高温の貯湯水が貯湯槽2に貯えられた段階で熱供給を行うことが可能となる。
【0097】
なお、熱媒供給装置の用途等に応じて前述した実施の形態のうちのいくつかを適宜組み合わせることによって種々の熱媒供給装置を実現することが可能である。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る熱媒供給装置によれば、混合弁の動作を制御することによって、外部の熱負荷に供給する循環水の温度の調整を行うことができる。
【0099】
また、外部の熱負荷の需要温度とその熱負荷に供給する循環水の温度とに基づいて混合弁及びバックアップバーナの動作を制御することによって、貯湯槽内の熱を用いた熱供給と、貯湯槽内の熱を用いずにバックアップバーナのみの単独運転による熱供給とを容易に切り替えることができる。
【0100】
また、貯湯槽内の貯湯水の温度と外部の熱負荷に利用されて排出された温度とに基づいて混合弁の動作を制御することによって、貯湯槽内の熱を有効に活用することができる。
【0101】
さらに、加熱器及びバックアップバーナの2つの加熱手段による加熱を効率的に利用することによって、貯湯槽の貯湯動作に要する時間の短縮化を図ることができるなど、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る熱媒供給装置が備える制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態3に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る熱媒供給装置が備える制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態4に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図7】本発明の実施の形態5に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図8】本発明の実施の形態6に係る熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【図9】従来の熱媒供給装置の構成を示す配管図である。
【符号の説明】
1 熱媒供給装置
2 貯湯槽
3 貯湯水循復路
4 管路
5 循環水往路
6 循環水復路
7 熱交換器
8 貯湯水循環ポンプ
9 加熱器
11 熱交換器バイパス路
10 循環水循環ポンプ
12 混合弁
13 バックアップバーナ
14 第1循環水温度センサ
15 制御部
16 貯湯水温度センサ
17 第2循環水温度センサ
18 三方弁
19 熱負荷バイパス路
21 燃料電池
22 冷却水路
23 冷却水循環ポンプ
24 熱交換器
25 表示部
50 第1熱負荷
51 第2熱負荷

Claims (11)

  1. 貯湯水を貯える貯湯槽と、
    前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を前記貯湯槽から取り出し、取り出した貯湯水を前記貯湯槽に帰還させる貯湯水循環手段と、
    前記貯湯水循環手段によって取り出された貯湯水を加熱する貯湯水加熱手段と、
    前記貯湯槽に設けられ、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水と外部の熱負荷に対して供給する熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
    前記熱負荷と前記熱交換器とに接続され、前記熱交換により加熱された熱媒を前記熱交換器から前記熱負荷へ通流させるための熱媒復路と、
    前記熱負荷と前記熱交換器とに接続され、前記熱負荷によって利用された熱媒を前記熱負荷から前記熱交換器へ通流させるための熱媒往路と、
    前記熱媒往路及び前記熱媒復路内で前記熱媒を循環させる熱媒循環手段と、
    前記熱媒往路と前記熱媒復路とに接続され、前記熱交換器を通流することなく前記熱媒を循環可能とするための熱交換器バイパス路と、
    前記熱交換器を通流する熱媒と前記熱交換器バイパス路を通流する熱媒との割合を調整可能な流量制御弁とを備え、
    前記熱負荷に対して熱供給を行う場合、前記熱負荷の需要温度に応じて前記割合を調整するように前記流量制御弁の動作を制御してなることを特徴とする熱媒供給装置。
  2. 前記熱負荷に対して熱供給を行わない場合、前記熱交換器を通流することなく前記熱媒が循環するように前記流量制御弁の動作を制御してなる請求項1に記載の熱媒供給装置。
  3. 前記熱交換器バイパス路との接続位置よりも下流側の前記熱媒復路を通流する熱媒の温度を測定する第1熱媒温度測定手段と、
    前記下流側の前記熱媒復路を通流する熱媒を加熱するバックアップ加熱手段とを更に備え、
    前記第1熱媒温度測定手段によって測定された熱媒の温度と前記熱負荷の需要温度との差異に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御してなる請求項1又は請求項2に記載の熱媒供給装置。
  4. 前記貯湯槽に貯えられている貯湯水の量に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御してなる請求項3に記載の熱媒供給装置。
  5. 前記熱交換器バイパス路との接続位置よりも上流側の前記熱媒往路を通流する熱媒の温度を測定する第2熱媒温度測定手段と、
    前記貯湯槽に貯えられている貯湯水の温度を測定する貯湯水温度測定手段とを更に備え、
    前記第2熱媒温度測定手段によって測定された熱媒の温度と前記貯湯水温度測定手段によって測定された貯湯水の温度との差異に基づいて、前記流量制御弁及び前記バックアップ加熱手段の動作を制御してなる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の熱媒供給装置。
  6. 前記測定された熱媒の温度が前記測定された貯湯水の温度以上である場合、前記バックアップ加熱手段を作動させるとともに、前記熱交換器を通流することなく前記熱媒が循環するように前記流量制御弁の動作を制御してなる請求項5に記載の熱媒供給装置。
  7. 前記熱媒往路と前記熱媒復路とに接続され、前記熱負荷を通流することなく前記熱媒を循環可能とするための熱負荷バイパス路と、
    前記熱媒の流路を前記熱負荷バイパス路又は前記熱負荷に切り替える切替弁とを更に備え、
    前記貯湯槽が貯湯動作を行う場合、前記バックアップ加熱手段を作動させるとともに、前記熱媒の流路が前記熱負荷バイパス路となるように前記切替弁の動作を制御してなる請求項3乃至請求項6の何れかに記載の熱媒供給装置。
  8. 前記貯湯水加熱手段は、省エネルギー加熱源により生成される熱を利用して前記貯湯水を加熱するように構成されている請求項1乃至請求項7の何れかに記載の熱媒供給装置。
  9. 前記省エネルギー加熱源は燃料電池であり、前記貯湯槽加熱手段は前記燃料電池が発電するときに生成される熱を利用して前記貯湯水を加熱するように構成されている請求項8に記載の熱媒供給装置。
  10. 熱媒供給装置の運転状態を示す情報を表示する表示部を更に備え、
    前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を用いて前記熱負荷に対して熱供給を行う場合、前記貯湯水を用いることを示す情報を前記表示部に表示させてなる請求項8又は請求項9に記載の熱媒供給装置。
  11. 前記貯湯槽は、所定の温度勾配を有して貯湯水を貯えるように構成されており、
    前記貯湯水循環手段は、前記貯湯槽に貯えられている貯湯水を取り出す場合、前記温度勾配において低い温度の貯湯水を貯えている部位から貯湯水を取り出し、前記貯湯槽に貯湯水を帰還させる場合、前記温度勾配において高い温度の貯湯水を貯えている部位に前記循環水加熱手段によって加熱された貯湯水を帰還させるように構成されている請求項1乃至請求項10の何れかに記載の熱媒供給装置。
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