JP6280787B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽熱及び燃料電池からの排熱を蓄えて利用するコージェネレーションシステムの技術に関する。
従来、太陽熱及び燃料電池からの排熱を蓄えて利用するコージェネレーションシステムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、燃料電池システム(コージェネレーションシステム)が設けられた需要家(家)から、太陽熱温水システムが設けられた需要家(家)に対して、温水(熱)を融通可能とする技術が開示されている。
このような技術においては、燃料電池システムが設けられた需要家の余剰エネルギーを、他方の太陽熱温水システムが設けられた需要家へと融通することができ、全体として高効率な運転を実現することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のような技術においては、エネルギー効率の向上の観点から改善の余地があった。
具体的には、特許文献1に記載の太陽熱温水システムは、太陽熱を集熱する集熱器(太陽熱温水器)と、集熱器からの熱を蓄える太陽熱蓄熱タンク(貯湯タンク)と、を具備する。このような太陽熱温水システムでは、太陽熱によって高温となった集熱器と、当該集熱器よりも低温の太陽熱蓄熱タンクとの間で熱媒体を循環させることにより、集熱器から太陽熱蓄熱タンクへと熱を供給することができる。
しかしながら、例えば日の出の直後など、集熱器の温度が太陽熱蓄熱タンクの温度よりも低い場合に熱媒体を循環させると、太陽熱蓄熱タンクの熱が集熱器へと奪われてしまう。従って、日の出の直後に集熱器が太陽光を受けていたとしても、当該集熱器の温度が太陽熱蓄熱タンクの温度よりも高くなるまでは、熱媒体を循環させることができない。
このように、集熱器の温度が太陽熱蓄熱タンクの温度よりも低い場合には、すぐに太陽熱を太陽熱蓄熱タンクに蓄えることができず、エネルギー効率の向上の観点から改善の余地があった。
特開2012−159243号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、エネルギー効率の向上を図ることが可能なコージェネレーションシステムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、太陽光を受けて太陽熱を集熱する集熱器と、前記集熱器で集熱された熱を蓄える太陽熱蓄熱タンクと、燃料を用いて発電する発電装置と、前記発電装置の排熱を蓄える排熱蓄熱タンクと、前記発電装置の排熱のうち、前記排熱蓄熱タンクに蓄えることができない余剰分を放熱するラジエータと、前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給し、当該集熱器の温度を上昇させる余剰熱伝達機構と、を具備するものである。
請求項2においては、前記余剰熱伝達機構は、前記ラジエータとの間で熱交換可能な熱交換器と、前記集熱器と前記熱交換器との間で熱媒体を循環させる余剰熱伝達管路と、を具備するものである。
請求項3においては、前記余剰熱伝達管路は、前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとの間で熱媒体を循環させる太陽熱伝達管路に接続されることで、当該太陽熱伝達管路を介して前記集熱器に接続され、前記余剰熱伝達機構は、前記太陽熱伝達管路と前記余剰熱伝達管路との接続部に設けられ、前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとを連通すると共に前記集熱器と前記熱交換器との連通を遮断する第一状態と、前記集熱器と前記熱交換器とを連通すると共に前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとの連通を遮断する第二状態と、を切り替える切替機構をさらに具備するものである。
請求項4においては、前記集熱器の温度を検出する集熱器温度検出手段と、前記太陽熱蓄熱タンク内の温度を検出するタンク温度検出手段と、前記集熱器の温度が前記太陽熱蓄熱タンク内の温度未満である場合に、前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給する制御装置と、を具備するものである。
請求項5においては、前記制御装置は、現在時刻から、前記集熱器が太陽熱を集熱可能となると予測される時刻までの時間が所定時間未満になった場合にのみ、前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、発電装置の排熱のうち、排熱蓄熱タンクに蓄えることができない余剰分を利用して、集熱器の温度を上昇させることができる。これによって、集熱器の温度が太陽熱蓄熱タンク内の温度よりも低い場合に当該集熱器の温度を上昇させることで、速やかに太陽熱を蓄えることができる状態にすることができ、ひいてはエネルギー効率の向上を図ることができる。
請求項2においては、簡素な構成でエネルギー効率の向上を図ることができる。
請求項3においては、予め設けられた太陽熱伝達管路を用いることで、簡素な構成でエネルギー効率の向上を図ることができる。
請求項4においては、必要な場合(太陽熱を蓄えることが出来ない場合)にのみ集熱器の温度を上昇させることができる。
請求項5においては、集熱器が太陽熱を集熱することが可能となるタイミングよりも前に、予め当該集熱器の温度を上昇させることができる。
本発明の一実施形態に係る給湯システムの全体的な構成を示した模式図。 給湯システムの基本的な動作を示した模式図。 集熱パネルに照射される太陽光の日射量と集熱パネルの温度の時間変化を示した図。 排熱貯湯タンクの蓄熱割合の時間変化を示した図。 プレヒート制御の処理の流れを示した図。 ラジエータから放熱される熱を集熱パネルへと供給する様子を示した模式図。
まず、図1を用いて、本発明に係るコージェネレーションシステムの実施の一形態に係る給湯システム1について説明する。
なお、以下の説明では、比較的温度の低い水を「水」、比較的温度の高い水を「湯」と記載するが、水と湯は温度の違い以外に実質的な差異はない。
給湯システム1は、需要家の元に設けられ、排熱等を利用して湯を沸かすと共に、給湯需要に応じて湯を供給するためのものである。ここで「需要家」とは、例えば住宅や種々の施設等、給湯需要のある全てのものを意味する。また「給湯需要」とは、例えば浴室等の、湯が使用される種々の設備を意味する。給湯システム1は、主として太陽熱温水システム10、第一上水管路20、接続管路30、燃料電池システム40、給湯管路60、排出管路70、余剰熱伝達機構80、パネル温度センサ90、第一タンク温度センサ100、第二タンク温度センサ110及び制御装置120を具備する。
太陽熱温水システム10は、太陽熱を集熱して蓄えると共に、必要に応じて当該熱を供給するものである。太陽熱温水システム10は、主として集熱パネル11、太陽熱貯湯タンク12、第一熱交換器13及び第一管路14を具備する。
集熱パネル11は、本発明に係る集熱器の実施の一形態である。集熱パネル11は、太陽光を受けて太陽熱を集熱するものである。集熱パネル11は、広い面で太陽光を受けることができるように、平板状に形成される。集熱パネル11は、日当たりの良い場所(例えば、住宅の屋根の上等)に設置される。
太陽熱貯湯タンク12は、本発明に係る太陽熱蓄熱タンクの実施の一形態である。太陽熱貯湯タンク12は、集熱パネル11で集熱された熱を蓄えるものである。太陽熱貯湯タンク12は、内部に水(湯)を貯溜することが可能な空間を有する箱状に形成される。太陽熱貯湯タンク12は、集熱パネル11からの熱によって温められた熱媒体(本実施形態においては、水(湯))を蓄えることによって、太陽熱を蓄えることができる。
第一熱交換器13は、高温の流体(液体)から低温の流体(液体)へと熱を移動させるものである。第一熱交換器13は、太陽熱貯湯タンク12に設けられる。第一熱交換器13は、太陽熱貯湯タンク12内に貯溜された水と、当該第一熱交換器13を流通する不凍液と、の間で熱を移動(熱交換)させる。
第一管路14は、本発明に係る太陽熱伝達管路の実施の一形態である。第一管路14は、集熱パネル11と第一熱交換器13との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるものである。第一管路14は、主として往管路14a及び復管路14bを具備する。
往管路14aは、集熱パネル11と第一熱交換器13とを連通するものである。往管路14aの一端は、集熱パネル11(より詳細には、集熱パネル11の全面に亘るように(集熱パネル11内を循環するように)配置された配管の一端)に接続される。往管路14aの他端は、第一熱交換器13の一端に接続される。
復管路14bは、集熱パネル11と第一熱交換器13とを連通するものである。復管路14bの一端は、集熱パネル11(より詳細には、集熱パネル11の全面に亘るように配置された前記配管の他端)に接続される。復管路14bの他端は、第一熱交換器13の他端に接続される。
第一管路14、集熱パネル11及び第一熱交換器13の内部は不凍液で満たされている。また、第一管路14の中途部には図示しないポンプが設けられる。当該ポンプを駆動させることにより、不凍液を往管路14a、集熱パネル11、復管路14b及び第一熱交換器13の順に循環させることができる。
第一上水管路20は、太陽熱貯湯タンク12へと上水を供給するものである。第一上水管路20の一端は、太陽熱貯湯タンク12に接続される。太陽熱貯湯タンク12内の水(湯)が減少すると、当該減少した分だけ第一上水管路20から太陽熱貯湯タンク12内へと上水が供給される。
接続管路30は、太陽熱貯湯タンク12内の湯を後述する燃料電池システム40の排熱貯湯タンク42へと供給するものである。接続管路30の一端は、太陽熱貯湯タンク12に接続される。接続管路30の他端は、排熱貯湯タンク42に接続される。
燃料電池システム40は、燃料を用いて発電すると共に、当該発電の際に発生する熱(排熱)を蓄え、必要に応じて当該熱を供給するものである。燃料電池システム40は、主として発電ユニット41、排熱貯湯タンク42及びラジエータ43を具備する。
発電ユニット41は、本発明に係る発電装置の実施の一形態である。発電ユニット41は、水素等の燃料を用いて電力を取り出す(発電する)ものである。発電ユニット41の方式としては、例えばSOFC(固体酸化物形燃料電池)が用いられる。SOFC方式の発電ユニット41は、メンテナンスを行う場合を除き、通常は24時間連続して運転される。発電ユニット41によって発電された電力は、需要家の元に設けられた種々の電気負荷(電化製品等)に供給される。発電ユニット41が発電する際には、同時に排熱が発生する。
排熱貯湯タンク42は、本発明に係る排熱蓄熱タンクの実施の一形態である。排熱貯湯タンク42は、発電ユニット41の排熱を蓄えるものである。排熱貯湯タンク42は、内部に水(湯)を貯溜することが可能な空間を有する箱状に形成される。排熱貯湯タンク42は発電ユニット41に接続される。排熱貯湯タンク42は、発電ユニット41の排熱によって温められた熱媒体(本実施形態においては、水(湯))を蓄えることによって、当該排熱を蓄えることができる。また、排熱貯湯タンク42には図示しない補助熱源が設けられる。前記補助熱源は、燃料を用いて排熱貯湯タンク42内の水を沸かすことができる。
ラジエータ43は、発電ユニット41の排熱のうち、排熱貯湯タンク42に蓄えることができない余剰分を外部へと放熱するためのものである。ラジエータ43は、発電ユニット41に取り付けられる。ラジエータ43は、発電ユニット41の排熱を外気へと移動させることで、当該排熱を放熱することができる。
排熱貯湯タンク42は、内部に貯溜された水を一旦発電ユニット41に供給する。発電ユニット41は、排熱貯湯タンク42から受け取った水を自らの排熱によって沸かし、再び排熱貯湯タンク42へと戻す。排熱貯湯タンク42は、発電ユニット41から受け取った湯(沸かされた水)を蓄えることによって、発電ユニット41の排熱を蓄えることができる。また、発電ユニット41の排熱だけでは十分な量の湯が得られない場合には、前記補助熱源を駆動させることで、燃料を用いて不足分の湯を沸かすことができる。
また、排熱貯湯タンク42に蓄えることができる熱量には限界がある。そこで、当該排熱貯湯タンク42に蓄えられた熱量が上限値に達した場合、ラジエータ43が作動される。これによって、排熱貯湯タンク42に蓄えることができない余剰分の排熱を、当該ラジエータ43から外部へと放熱することができる。なお、排熱貯湯タンク42に蓄えられた熱量は、後述する第二タンク温度センサ110等を用いることで測定することができる。
給湯管路60は、排熱貯湯タンク42内の湯を給湯需要(例えば、浴室等)へと供給するものである。給湯管路60の一端は、排熱貯湯タンク42に接続される。給湯管路60の他端は、給湯需要に接続される。
余剰熱伝達機構80は、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給し、当該集熱パネル11の温度を上昇させるものである。余剰熱伝達機構80は、主として第二熱交換器81、第二管路82、第一三方弁83及び第二三方弁84を具備する。
第二熱交換器81は、本発明に係る熱交換器の実施の一形態である。第二熱交換器81は、高温の流体(気体)から低温の流体(液体)へと熱を移動させるものである。第二熱交換器81は、ラジエータ43に取り付けられる。第二熱交換器81は、ラジエータ43から放出される高温の外気と、当該第二熱交換器81を流通する不凍液と、の間で熱を移動(熱交換)させる。
第二管路82は、本発明に係る余剰熱伝達管路の実施の一形態である。第二管路82は、第二熱交換器81と第一管路14との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるものである。第二管路82は、主として往管路82a及び復管路82bを具備する。
往管路82aは、第二熱交換器81と第一管路14の往管路14aとを連通するものである。往管路82aの一端は、第二熱交換器81の一端に接続される。往管路82aの他端は、第一三方弁83を介して第一管路14の往管路14aの中途部に接続される。
復管路82bは、第二熱交換器81と第一管路14の復管路14bとを連通するものである。復管路82bの一端は、第二熱交換器81の他端に接続される。復管路82bの他端は、第二三方弁84を介して第一管路14の復管路14bの中途部に接続される。
第一三方弁83は、本発明に係る切替機構の実施の一形態である。第一三方弁83は、第一管路14の往管路14aと第二管路82の往管路82aとを互いに接続するものである。第一三方弁83は、その状態を第一状態又は第二状態に切り替えることにより、往管路14a及び往管路82a内を流通する不凍液の流通経路を切り替えることができる。
ここで第一三方弁83の「第一状態」とは、往管路14aの上流側(太陽熱貯湯タンク12側)と下流側(集熱パネル11側)とを連通すると共に、往管路14aと往管路82aとの連通を遮断する状態である。すなわち、当該第一状態では、集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12とが連通されると共に、集熱パネル11と第二熱交換器81との連通が遮断される。
また、第一三方弁83の「第二状態」とは、往管路14aの下流側と往管路82aとを連通すると共に、往管路14aの上流側と往管路14aの下流側及び往管路82aとの連通を遮断する状態である。すなわち、当該第二状態では、集熱パネル11と第二熱交換器81とが連通されると共に、集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12との連通が遮断される。
第二三方弁84は、本発明に係る切替機構の実施の一形態である。第二三方弁84は、第一管路14の復管路14bと第二管路82の復管路82bとを互いに接続するものである。第二三方弁84は、その状態を第一状態又は第二状態に切り替えることにより、復管路14b及び復管路82b内を流通する不凍液の流通経路を切り替えることができる。
ここで第二三方弁84の「第一状態」とは、復管路14bの上流側(集熱パネル11側)と下流側(太陽熱貯湯タンク12側)とを連通すると共に、復管路14bと復管路82bとの連通を遮断する状態である。すなわち、当該第一状態では、集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12とが連通されると共に、集熱パネル11と第二熱交換器81との連通が遮断される。
また、第二三方弁84の「第二状態」とは、復管路14bの上流側と復管路82bとを連通すると共に、復管路14bの下流側と復管路14bの上流側及び復管路82bとの連通を遮断する状態である。すなわち、当該第二状態では、集熱パネル11と第二熱交換器81とが連通されると共に、集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12との連通が遮断される。
第二熱交換器81及び第二管路82の内部は、第一管路14と同様に不凍液で満たされている。また、第二管路82の中途部には図示しないポンプが設けられる。第一三方弁83及び第二三方弁84がそれぞれ第二状態に切り替えられるた状態で、当該ポンプを駆動させることにより、不凍液を往管路82a、往管路14a、集熱パネル11、復管路14b、復管路82b及び第二熱交換器81の順に循環させることができる。
パネル温度センサ90は、本発明に係る集熱器温度検出手段の実施の一形態である。パネル温度センサ90は、集熱パネル11の温度を検出するものである。パネル温度センサ90は集熱パネル11に設けられ、当該集熱パネル11の表面(太陽光を受ける面)の温度を検出することができる。
第一タンク温度センサ100は、本発明に係るタンク温度検出手段の実施の一形態である。第一タンク温度センサ100は、太陽熱貯湯タンク12内の温度を検出するものである。第一タンク温度センサ100は太陽熱貯湯タンク12内に設けられ、当該太陽熱貯湯タンク12内に貯溜された水(湯)の温度を検出することができる。
第二タンク温度センサ110は、排熱貯湯タンク42内の温度を検出するものである。第二タンク温度センサ110は排熱貯湯タンク42内に設けられ、当該排熱貯湯タンク42内に貯溜された水(湯)の温度を検出することができる。
制御装置120は、給湯システム1の動作を制御するものである。制御装置120は、主としてCPU等の演算処理装置、RAMやROM等の記憶装置、I/O等の入出力装置、並びにモニター等の表示装置等により構成される。制御装置120には、給湯システム1の動作を制御するための種々の情報やプログラム等が予め記憶される。
制御装置120はパネル温度センサ90に接続され、集熱パネル11の温度に関する信号を受信することができる。
制御装置120は第一タンク温度センサ100に接続され、太陽熱貯湯タンク12内の温度に関する信号を受信することができる。
制御装置120は第二タンク温度センサ110に接続され、排熱貯湯タンク42内の温度に関する信号を受信することができる。
制御装置120は第一三方弁83に接続され、当該第一三方弁83の動作(第一状態と第二状態の切り替え)を制御することができる。
制御装置120は第二三方弁84に接続され、当該第二三方弁84の動作(第一状態と第二状態の切り替え)を制御することができる。
以下では、図2を用いて、上述の如く構成された給湯システム1の基本的な動作について説明する。
太陽熱温水システム10において、集熱パネル11に太陽光が照射されると、当該集熱パネル11は太陽熱を集熱し、内部の不凍液の温度を上昇させる。当該不凍液は、復管路14bを介して第一熱交換器13へと供給される。第一熱交換器13は、集熱パネル11から供給された高温の不凍液の熱を、太陽熱貯湯タンク12内に貯溜された水へと移動させる。これによって、太陽熱貯湯タンク12内の水が沸かされる。第一熱交換器13において熱を奪われた不凍液は、往管路14aを介して再び集熱パネル11へと供給される。このように、集熱パネル11と第一熱交換器13との間で不凍液を循環させることで、集熱パネル11からの熱を、水(湯)を熱媒体として太陽熱貯湯タンク12に蓄えることができる。
燃料電池システム40において、発電ユニット41の運転(発電)と同時に発生する排熱によって排熱貯湯タンク42内の水が沸かされる。このように、水(湯)を熱媒体として、発電ユニット41からの排熱を排熱貯湯タンク42に蓄えることができる。浴室等の給湯需要で湯が使用される場合には、排熱貯湯タンク42内の湯が給湯管路60を介して給湯需要へと供給される。この際、給湯需要へと供給された湯と同量の水(又は湯)が接続管路30を介して太陽熱貯湯タンク12から排熱貯湯タンク42へと供給される。このようにして、排熱貯湯タンク42内は常に水(又は湯)で満たされることになる。また、太陽熱貯湯タンク12内の水(又は湯)を排熱貯湯タンク42へと供給することによって、当該排熱貯湯タンク42内の水(又は湯)の温度を出来る限り高い状態に維持することができる。
また、接続管路30を介して太陽熱貯湯タンク12から排熱貯湯タンク42へと湯が供給されると、当該湯と同量の上水が第一上水管路20を介して太陽熱貯湯タンク12へと供給される。このようにして、太陽熱貯湯タンク12内は常に水(又は湯)で満たされることになる。
以上の如く、給湯システム1では、集熱パネル11において集熱された太陽熱、及び発電ユニット41の排熱を利用して湯が沸かされ、当該湯を給湯需要へと供給することができる。
ここで、上述の如く集熱パネル11において集熱された太陽熱を利用して太陽熱貯湯タンク12内の水を沸かす場合、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度よりも高くなっている必要がある。以下、具体的に説明する。
図3には、ある一日における集熱パネル11に照射される太陽光の日射量と、集熱パネル11の温度の時間変化を示している。また図3には、当該一日における日の出の時刻t1、及び集熱パネル11からの太陽熱の供給がない場合の太陽熱貯湯タンク12内の温度Ttを示している。なお、太陽熱貯湯タンク12内の温度Ttは時間変化するものであるが、図3においては説明の便宜上一定として示している。
太陽光が集熱パネル11に照射されることがない(日射量が0である)時間帯(日の出の時刻t1以前や、18時以降)においては、当該集熱パネル11の温度は大幅に低下する。集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度Ttよりも低い温度まで低下した状態で、集熱パネル11と第一熱交換器13との間で不凍液を循環させる(図2参照)と、太陽熱貯湯タンク12内の熱を奪い、当該熱を集熱パネル11へと供給することになる。すなわち、太陽熱貯湯タンク12内の水に熱を与えて沸かすことができず、逆に当該水から熱を奪ってしまうため好ましくない。
従って通常は、日の出の時刻t1以後(集熱パネル11に太陽光が照射されている状態)であっても、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度Tt以上になるまで(時刻t2)は、集熱パネル11と第一熱交換器13との間で不凍液を循環させることはない。
このように、集熱パネル11に太陽光が照射されている状態であっても、当該集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度Tt未満である場合には、太陽熱を太陽熱貯湯タンク12へと蓄えることができない。
一方、図4には、図3と同じ一日における、排熱貯湯タンク42に蓄えることができる熱量の上限値に対する、実際に排熱貯湯タンク42に蓄えられる熱量の割合(蓄熱割合)の時間変化を示している。すなわち、蓄熱割合が100(%)である場合、排熱貯湯タンク42には上限まで熱量が蓄えられていることを意味する。また、給湯需要で熱(湯)が使用された際には、蓄熱割合は低下する。
上述の如く発電ユニット41は通常24時間連続して運転される。また、給湯需要(例えば、浴室)で熱(湯)が使用される時間帯(図4の例においては、7時前後及び19時前後)は概ね決まっている。このため、給湯需要で熱が使用される時間帯まで、発電ユニット41からの排熱によって蓄熱割合は時間の経過と共に増加する。
しかし、排熱貯湯タンク42内に蓄えることができる熱量には限界がある。このため、蓄熱割合が100(%)(満蓄)に達した場合、給湯需要によって熱量が使用されるまでの間、発電ユニット41の排熱のうち排熱貯湯タンクに蓄えることができない余剰分はラジエータ43から外部へと放熱される。
このように、発電ユニット41で排熱が発生しても、排熱貯湯タンク42の容量を超える排熱は蓄えることができす、無駄に排出されることになる。
以上のことから本実施形態に係る給湯システム1では、ラジエータ43から放熱される熱を用いて、集熱パネル11の温度を太陽熱貯湯タンク12内の温度Tt以上まで速やかに上昇させることで、集熱パネル11で集熱された太陽熱を無駄なく太陽熱貯湯タンク12へと蓄え、エネルギー効率の向上を図る。以下では、当該給湯システム1の制御(以下、この制御を「プレヒート制御」と記す)について説明する。
図5のステップS101において、制御装置120は、排熱貯湯タンク42の蓄熱割合が100(%)(満蓄)であるか否かを判定する。
具体的には、制御装置120は、第二タンク温度センサ110によって検出される排熱貯湯タンク42内の温度から、当該排熱貯湯タンク42の蓄熱割合を算出することができる。
制御装置120は、排熱貯湯タンク42の蓄熱割合が100(%)であると判定した場合、ステップS102に移行する。
制御装置120は、排熱貯湯タンク42の蓄熱割合が100(%)ではないと判定した場合、ステップS105に移行する。
ステップS102において、制御装置120は、現在時刻から、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態となると予測される時刻までの時間が所定時間未満となったか否かを判定する。
ここで、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態とは、当該集熱パネル11に太陽光が照射されている状態を意味する。すなわち制御装置120は、現在時刻から、次に集熱パネル11に太陽光が照射される予定の時刻(日照予定時刻)までの時間が、所定時間未満となったか否かを判定する。日照予定時刻(例えば、予め予測された日の出の時刻等)は、予め制御装置120に記憶されている。
また、ステップS102における所定時間としては、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給した場合に、当該集熱パネル11の温度を太陽熱貯湯タンク12内の温度以上まで上昇させるために必要な時間(例えば、2時間等)が予め設定される。
制御装置120は、現在時刻から、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態となると予測される時刻までの時間が、所定時間未満となったと判定した場合、ステップS103に移行する。
制御装置120は、現在時刻から、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態となると予測される時刻までの時間が、所定時間以上であると判定した場合、ステップS105に移行する。
ステップS103において、制御装置120は、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満であるか否かを判定する。
制御装置120は、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満であると判定した場合、ステップS104に移行する。
制御装置120は、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度以上であると判定した場合、ステップS105に移行する。
ステップS104において、制御装置120は、第一三方弁83及び第二三方弁84の動作を制御することにより、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給する。以下、具体的に説明する。
図6に示すように、制御装置120は、第一三方弁83及び第二三方弁84をそれぞれ第二状態に切り替える。
この状態では、第二熱交換器81は、ラジエータ43から放熱される熱を、当該第二熱交換器81内の不凍液へと移動させる。これによって高温となった不凍液は、往管路82a及び往管路14aを介して集熱パネル11へと供給される。集熱パネル11は、供給されてきた高温の不凍液からの熱によって温度が上昇する。集熱パネル11において熱を奪われた不凍液は、復管路14b及び復管路82bを介して再び第二熱交換器81へと供給される。このように、集熱パネル11と第二熱交換器81との間で不凍液を循環させることで、ラジエータ43から放熱される発電ユニット41の排熱(余剰分)を集熱パネル11へと供給することができる。
制御装置120は、当該ステップS104の処理を行った後、ステップS101に移行する。
一方、ステップS101、ステップS102又はステップS103から移行したステップS105において、制御装置120は、第一三方弁83及び第二三方弁84の動作を制御することにより、ラジエータ43から放熱される熱の集熱パネル11への供給を停止する。すなわち制御装置120は、第一三方弁83及び第二三方弁84をそれぞれ第一状態に切り替える。なお、ステップS105に移行した時点ですでに第一三方弁83及び第二三方弁84がそれぞれ第一状態に切り替えられている場合には、制御装置120はその状態を維持する。
制御装置120は、当該ステップS105の処理を行った後、ステップS101に移行する。
このように、排熱貯湯タンク42の蓄熱割合が100(%)になり(ステップS101)、現在時刻から次の日照予定時刻までの時間が所定時間未満となり(ステップS102)、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満である場合には(ステップS103)、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給することができる(ステップS104)。
これによって、集熱パネル11の温度を太陽熱貯湯タンク12内の温度以上まで速やかに上昇させ(ステップS103)、当該集熱パネル11からの熱を太陽熱貯湯タンク12に蓄えることができるようになり、エネルギー効率の向上を図ることができる。また、この際に集熱パネル11へと供給される熱は、ラジエータ43から放熱される熱(発電ユニット41の排熱の余剰分)であるため、エネルギーを無駄にすることなく、エネルギー効率の向上を図ることができる。
一方、排熱貯湯タンク42の蓄熱割合が100(%)に満たない場合には(ステップS101)、ラジエータ43から放熱される熱が集熱パネル11へと供給されることはない(ステップS105)。この場合には、発電ユニット41からの排熱は排熱貯湯タンク42に蓄えることができ、ラジエータ43から外部へと放熱されることがないためである。
また、現在時刻から次の日照予定時刻までの時間が所定時間以上である場合には(ステップS102)、ラジエータ43から放熱される熱が集熱パネル11へと供給されることはない(ステップS105)。この場合には、集熱パネル11の温度を太陽熱貯湯タンク12内の温度以上まで上昇させた時点で、まだ日照予定時刻に達していない(すなわち、太陽熱を集熱することができない)と想定されるためである。
また、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度以上である場合には(ステップS103)、ラジエータ43から放熱される熱が集熱パネル11へと供給されることはない(ステップS105)。この場合には、すでに集熱パネル11の温度は十分に上昇しているためである。
以上の如く、本実施形態に係る給湯システム1(コージェネレーションシステム)は、
太陽光を受けて太陽熱を集熱する集熱パネル11(集熱器)と、
集熱パネル11で集熱された熱を蓄える太陽熱貯湯タンク12(太陽熱蓄熱タンク)と、
燃料を用いて発電する発電ユニット41(発電装置)と、
発電ユニット41の排熱を蓄える排熱貯湯タンク42(排熱蓄熱タンク)と、
発電ユニット41の排熱のうち、排熱貯湯タンク42に蓄えることができない余剰分を放熱するラジエータ43と、
ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給し、当該集熱パネル11の温度を上昇させる余剰熱伝達機構80と、
を具備するものである。
このように構成することにより、発電ユニット41の排熱のうち、排熱貯湯タンク42に蓄えることができない余剰分を利用して、集熱パネル11の温度を上昇させることができる。これによって、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度よりも低い場合に当該集熱パネル11の温度を上昇させることで、速やかに太陽熱を蓄えることができる状態にすることができ、ひいてはエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、集熱パネル11の温度を上昇させるための熱として、発電ユニット41の排熱の余剰分を用いることにより、よりエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、余剰熱伝達機構80は、
ラジエータ43との間で熱交換可能な第二熱交換器81(熱交換器)と、
集熱パネル11と第二熱交換器81との間で熱媒体を循環させる第二管路82(余剰熱伝達管路)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、簡素な構成でエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、第二管路82は、
集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12との間で熱媒体を循環させる第一管路14(太陽熱伝達管路)に接続されることで、当該第一管路14を介して集熱パネル11に接続され、
余剰熱伝達機構80は、
第一管路14と第二管路82との接続部に設けられ、集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12とを連通すると共に集熱パネル11と第二熱交換器81との連通を遮断する第一状態と、集熱パネル11と第二熱交換器81とを連通すると共に集熱パネル11と太陽熱貯湯タンク12との連通を遮断する第二状態と、を切り替える第一三方弁83及び第二三方弁84(切替機構)をさらに具備するものである。
このように構成することにより、予め設けられた第一管路14を用いることで、簡素な構成でエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、第二管路82からの熱媒体を集熱パネル11内で循環させるための配管等を別途設ける必要もない(第一管路14からの熱媒体を集熱パネル11内で循環させるための配管等を兼用できる)ため、より簡素な構成でエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、給湯システム1は、
集熱パネル11の温度を検出するパネル温度センサ90(集熱器温度検出手段)と、
太陽熱貯湯タンク12内の温度を検出する第一タンク温度センサ100(タンク温度検出手段)と、
集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満である場合に、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給する制御装置120と、
を具備するものである。
このように構成することにより、必要な場合、すなわち集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満であり、太陽熱を蓄えることが出来ない場合にのみ集熱パネル11の温度を上昇させることができる。
また、制御装置120は、
現在時刻から、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能となると予測される時刻(日照予定時刻)までの時間が所定時間未満になった場合にのみ、ラジエータ43から放熱される熱を集熱パネル11へと供給するものである。
このように構成することにより、集熱パネル11が太陽熱を集熱することが可能となるタイミングよりも前に、予め当該集熱パネル11の温度を上昇させることができる。
なお、本実施形態においては、熱媒体として水(湯)及び不凍液を用いる構成としたが、本発明に係る熱媒体はこれに限るものではなく、任意に選択して使用することが可能である。
また、本実施形態においては、第二管路82は第一管路14の中途部に接続されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、第二管路82は、第一管路14ではなく集熱パネル11に直接接続され、第二熱交換器81と集熱パネル11とを直接連通するものであっても良い。この場合、第一管路14及び第二管路82にそれぞれ熱媒体の流通の可否(開閉)を切り替える制御弁を設け、一方の制御弁が開かれた場合には他方の制御弁が閉じられる構成とすることが望ましい。
また、本実施形態においては、太陽熱貯湯タンク12内に第一タンク温度センサ100を1つ設ける構成を例示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、太陽熱貯湯タンク12内に複数の第一タンク温度センサ100を設け、当該複数の第一タンク温度センサ100によって検出された温度の平均を、太陽熱貯湯タンク12内の温度とすることも可能である。また、第一タンク温度センサ100を太陽熱貯湯タンク12内の下部に設け、当該太陽熱貯湯タンク12内の下部(太陽熱貯湯タンク12の中でも特に温度の低い部分)の温度を用いてプレヒート制御することも可能である。
排熱貯湯タンク42内に設けられる第二タンク温度センサ110についても同様である。
また、本実施形態においては、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態(図5のステップS102参照)とは、当該集熱パネル11に太陽光が照射されている状態を意味するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、集熱パネル11に太陽光が照射されていたとしても、日射量が少ない場合には十分な集熱ができない場合もあると考えられる。そこで、集熱パネル11に照射される太陽光の日射量が所定値以上となった状態を、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態と定めても良い。この場合制御装置120は、ステップS102において、現在時刻から、集熱パネル11に照射される太陽光の日射量が所定値以上になる予定の時刻までの時間が、所定時間未満となったか否かを判定することになる。
また、本実施形態においては、日照予定時刻の例として、予め予測された日の出の時刻を例示したが(ステップS102参照)、本発明はこれに限るものではない。例えば、天気が曇りや雨等から晴れに変わる時刻も、日照予定時刻に含まれるものとする。この場合の日照予定時刻は、天気予報等に基づいて定めることが可能である。
また、本実施形態においては、日照予定時刻は予め制御装置120に記憶されているものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば制御装置120は、インターネット等を介して常に最新の日照予定時刻(予測される日の出の時刻や、天気予報等)を取得する構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、ステップS102において、現在時刻から、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態となると予測される時刻までの時間が「所定時間」(例えば、2時間等)未満となったか否かを判定するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。集熱パネル11の温度を太陽熱貯湯タンク12内の温度以上まで上昇させるために必要な時間は、ラジエータ43から放熱される熱量、集熱パネル11の温度、太陽熱貯湯タンク12内の温度等によって変化するものである。よって、「所定時間」を、予め一定の値に設定するのではなく、ラジエータ43から放熱される熱量や集熱パネル11の温度等の関数として適宜算出された値に設定することも可能である。
また、本実施形態においては、ステップS103において、制御装置120は集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度未満であるか否かを判定するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。当該ステップS103の処理を言い換えると、制御装置120は、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度以上であるか否かを判定している。しかし実際には、集熱パネル11の温度が太陽熱貯湯タンク12内の温度よりもある程度高い温度にならなければ、当該集熱パネル11の温度を十分に太陽熱貯湯タンク12に蓄えることはできない場合もあると考えられる。そこで、ステップS103においては、集熱パネル11の温度が、太陽熱貯湯タンク12内の温度に所定値(例えば、5(℃)等)だけ加算した温度(目標温度)以上であるか否かを判定しても良い。これによって、集熱パネル11の温度が、目標温度(太陽熱貯湯タンク12内の温度よりも所定値だけ高い温度)に上昇するまで、ラジエータ43からの熱を当該集熱パネル11に供給することができる。
また、本実施形態においては、プレヒート制御において給湯需要は考慮されていないが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、給湯需要を考慮してプレヒート制御を行うことも可能である。具体的には、給湯需要で熱が使用される予定時刻(以下、単に「給湯予定時刻」と記す)、及び当該給湯需要で使用される熱量(以下、単に「給湯予定熱量」と記す)を、予め制御装置120に記憶させる。そして制御装置120は、日照予定時刻(ステップS102参照)よりも所定時間前の時刻から当該日照予定時刻までの間に、前記給湯予定時刻が含まれる場合には、前記給湯予定熱量に応じた時間だけ早めに集熱パネル11への熱の供給(ステップS104参照)を開始する。これによって、エネルギー効率のさらなる向上を図ることが可能となる。
なお、前記給湯予定時刻や前記給湯予定熱量は、需要家の元に設けられるHEMS(Home Energy Management System)等に蓄積されたデータを用いて予測することが可能である。例えば、HEMSに記憶された前日の給湯時刻や、1年前の同じ日の給湯時刻等を、前記給湯予定時刻等として設定することが可能である。
また、本発明に係る集熱器は、本実施形態に係る集熱パネル11に限るものではない。例えば、集熱器として、太陽熱を集熱すると同時に太陽光を受けて発電する太陽光発電装置を用いることも可能である。
1 給湯システム(コージェネレーションシステム)
10 太陽熱温水システム
11 集熱パネル(集熱器)
12 太陽熱貯湯タンク(太陽熱蓄熱タンク)
14 第一管路(太陽熱伝達管路)
40 燃料電池システム
41 発電ユニット(発電装置)
42 排熱貯湯タンク(排熱蓄熱タンク)
43 ラジエータ
60 給湯管路
80 余剰熱伝達機構
81 第二熱交換器(熱交換器)
82 第二管路(余剰熱伝達管路)
83 第一三方弁(切替機構)
84 第二三方弁(切替機構)
90 パネル温度センサ(集熱器温度検出手段)
100 第一タンク温度センサ(タンク温度検出手段)
120 制御装置

Claims (5)

  1. 太陽光を受けて太陽熱を集熱する集熱器と、
    前記集熱器で集熱された熱を蓄える太陽熱蓄熱タンクと、
    燃料を用いて発電する発電装置と、
    前記発電装置の排熱を蓄える排熱蓄熱タンクと、
    前記発電装置の排熱のうち、前記排熱蓄熱タンクに蓄えることができない余剰分を放熱するラジエータと、
    前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給し、当該集熱器の温度を上昇させる余剰熱伝達機構と、
    を具備するコージェネレーションシステム。
  2. 前記余剰熱伝達機構は、
    前記ラジエータとの間で熱交換可能な熱交換器と、
    前記集熱器と前記熱交換器との間で熱媒体を循環させる余剰熱伝達管路と、
    を具備する、
    請求項1に記載のコージェネレーションシステム。
  3. 前記余剰熱伝達管路は、
    前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとの間で熱媒体を循環させる太陽熱伝達管路に接続されることで、当該太陽熱伝達管路を介して前記集熱器に接続され、
    前記余剰熱伝達機構は、
    前記太陽熱伝達管路と前記余剰熱伝達管路との接続部に設けられ、前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとを連通すると共に前記集熱器と前記熱交換器との連通を遮断する第一状態と、前記集熱器と前記熱交換器とを連通すると共に前記集熱器と前記太陽熱蓄熱タンクとの連通を遮断する第二状態と、を切り替える切替機構をさらに具備する、
    請求項2に記載のコージェネレーションシステム。
  4. 前記集熱器の温度を検出する集熱器温度検出手段と、
    前記太陽熱蓄熱タンク内の温度を検出するタンク温度検出手段と、
    前記集熱器の温度が前記太陽熱蓄熱タンク内の温度未満である場合に、前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給する制御装置と、
    を具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のコージェネレーションシステム。
  5. 前記制御装置は、
    現在時刻から、前記集熱器が太陽熱を集熱可能となると予測される時刻までの時間が所定時間未満になった場合にのみ、前記ラジエータから放熱される熱を前記集熱器へと供給する、
    請求項4に記載のコージェネレーションシステム。
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