JP6570874B2 - 蓄熱システム - Google Patents

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Description

本発明は、熱を蓄える蓄熱システムの技術に関する。
従来、太陽熱及びヒートポンプを用いて発生させた熱を蓄える蓄熱システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の蓄熱システム(給湯システム)は、太陽熱集熱器と、ヒートポンプと、太陽熱集熱器及びヒートポンプからの熱を蓄える貯湯タンクと、を備えている。このような蓄熱システムにおいて、ヒートポンプは電気料金が安い深夜に稼動され、昼間の晴天時には太陽熱集熱器が稼動される。これによって、深夜には比較的低コストで熱を得ることができ、昼間(晴天時)には自然エネルギーを利用して熱を得ることができる。
特開2002−162109号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、昼間であっても、曇天時などの太陽光が太陽熱集熱器に照射され難い場合には、太陽熱集熱器の温度が上がり難い。太陽熱集熱器から貯湯タンクへと供給される熱媒体の温度が、当該貯湯タンクに貯溜された熱媒体の温度より十分に高くないと、当該貯湯タンクに熱を蓄えることができず、太陽熱集熱器で集められた熱が無駄になってしまう。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、蓄熱槽に効率的に熱を集めることが可能な蓄熱システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、内部に貯溜された熱媒体を介して熱を蓄える蓄熱槽と、太陽熱を用いて熱媒体を温める太陽熱集熱装置と、発生させた熱を用いて熱媒体を温めるヒートポンプユニットと、前記太陽熱集熱装置と前記蓄熱槽との間で熱媒体を循環させることで前記太陽熱集熱装置で得られた熱を前記蓄熱槽へと集める第一集熱運転と、前記ヒートポンプユニットと前記蓄熱槽との間で熱媒体を循環させることで前記ヒートポンプユニットで得られた熱を前記蓄熱槽へと集める第二集熱運転と、を並行して行うことが可能な循環機構と、を具備し、前記循環機構は、前記太陽熱集熱装置からの熱媒体と前記ヒートポンプユニットからの熱媒体とを合流させる合流配管と、前記合流配管からの熱媒体を前記蓄熱槽における上部へと案内する上部配管と、前記合流配管からの熱媒体を前記蓄熱槽における上下中央部へと案内する中央部配管と、前記合流配管からの熱媒体が前記上部配管へと流通可能かつ前記中央部配管へと流通不能な第一状態と、前記合流配管からの熱媒体が前記上部配管へと流通不能かつ前記中央部配管へと流通可能な第二状態と、を切り替え可能な流通方向制御弁と、を具備し、前記循環機構の運転を制御する制御装置と、前記蓄熱槽における上部に貯溜された熱媒体の温度を検出する上部温度検出部と、前記合流配管を流通する熱媒体の温度を検出する合流温度検出部と、をさらに具備し、前記制御装置は、前記合流温度検出部により検出された温度が前記上部温度検出部により検出された温度より大きい場合、前記流通方向制御弁を前記第一状態に切り替え、前記合流温度検出部により検出された温度が前記上部温度検出部により検出された温度以下である場合、前記流通方向制御弁を前記第二状態に切り替えるものである。
また、前記太陽熱集熱装置で温められた熱媒体の温度を検出する太陽熱温度検出部をさらに具備し、前記制御装置は、前記太陽熱温度検出部により検出された温度が第一閾値より大きい場合、前記循環機構に前記第一集熱運転のみを実行させ、前記太陽熱温度検出部により検出された温度が前記第一閾値以下の場合、前記循環機構に前記第一集熱運転及び前記第二集熱運転を並行して実行させることとしてもよい。
このような構成により、第一集熱運転及び第二集熱運転を適切に実行することができる。
また、前記制御装置は、前記上部温度検出部により検出された温度に基づいて前記第一閾値を決定することとしてもよい。
このような構成により、太陽熱集熱装置からの熱を蓄熱槽に集めることができるか否かを適切に判定することができる。
また、前記蓄熱槽における上下中央部に貯溜された熱媒体の温度を検出する中央部温度検出部をさらに具備し、前記制御装置は、前記太陽熱温度検出部により検出された温度、前記上部温度検出部により検出された温度及び前記中央部温度検出部により検出された温度に基づいて、前記ヒートポンプユニットにより温められる熱媒体の温度を調節することとしてもよい。
このような構成により、ヒートポンプユニットを適切に運転させることができ、ひいては効率的に蓄熱槽に熱を蓄えることができる。
蓄熱槽に効率的に熱を集めることができる。
一実施形態に係る給湯システムの全体的な構成を示した模式図。 給湯システムの制御に関する構成を示したブロック図。 制御装置による制御の流れを示したフローチャート。
以下では、図1及び図2を用いて、一実施形態に係る給湯システム1の構成について説明する。
給湯システム1は、太陽熱及びヒートポンプを用いて発生させた熱を蓄えると共に、当該熱を用いて沸かされた湯を供給するものである。給湯システム1は、主として太陽熱集熱装置10、ヒートポンプユニット20、貯湯槽30、循環機構40、給湯機構60及び制御装置80を具備する。
図1に示す太陽熱集熱装置10は、太陽光を受けて熱(太陽熱)を集めるものである。太陽熱集熱装置10は、主として太陽熱パネル11、熱交換器12、配管13及びポンプ14を具備する。
太陽熱パネル11は、太陽光を受けて太陽熱を集める(集熱する)ものである。太陽熱パネル11は、広い面で太陽光を受けることができるように、平板状に形成される。太陽熱パネル11は、日当たりの良い場所(例えば、住宅の屋根の上等)に設置される。
熱交換器12は、温度差のある流体間で熱(熱エネルギー)を交換するものである。
配管13は、太陽熱パネル11と熱交換器12との間で熱媒体が循環するための流路を形成するものである。配管13は、太陽熱パネル11の内部及び熱交換器12の内部を通る環状に形成される。配管13内には、熱媒体として不凍液が満たされる。
ポンプ14は、配管13内の不凍液を循環させるものである。ポンプ14は、配管13の中途部に配置される。
このように構成された太陽熱集熱装置10において、太陽熱パネル11に太陽光が照射されると、太陽熱によって当該太陽熱パネル11の温度が上昇する。ポンプ14が駆動すると、配管13内を不凍液が循環する。配管13内を循環する不凍液は、太陽熱パネル11を流通する際に太陽熱によって温められる。太陽熱パネル11を流通した不凍液は、熱交換器12へと供給される。熱交換器12を流通する不凍液の熱は、後述する第二循環配管42を流通する熱媒体(水)に移動する。これによって、熱交換器12を流通する不凍液の温度は低下する。熱交換器12を流通した不凍液は、再び太陽熱パネル11へと供給される。太陽熱パネル11に多くの太陽光が照射されるほど、当該太陽熱パネル11の温度が高くなり、ひいては当該太陽熱パネル11を流通する不凍液の温度が高くなる。
ヒートポンプユニット20は、電力を消費して熱を発生させるものである。ヒートポンプユニット20は、主として配管21、圧縮機22、熱交換器23、膨張弁24、蒸発器25及びファン26を具備する。
配管21は、熱媒体(冷媒)が循環するための流路を形成するものである。配管21は環状に形成される。配管21内には、熱媒体(冷媒)が満たされる。
圧縮機22は、電力を消費して、配管21を流通する熱媒体を圧縮するものである。圧縮機22は、配管21の中途部に配置される。
熱交換器23は、温度差のある流体間で熱(熱エネルギー)を交換するものである。熱交換器23は、配管21の中途部に配置される。より具体的には、熱交換器23は、配管21を流通する熱媒体の流通方向において、圧縮機22の下流側に配置される。
膨張弁24は、配管21を流通する熱媒体を膨張させるものである。膨張弁24は、配管21の中途部に配置される。より具体的には、膨張弁24は、配管21を流通する熱媒体の流通方向において、熱交換器23の下流側に配置される。
蒸発器25は、熱媒体を蒸発させるための熱交換器である。蒸発器25は、配管21の中途部に配置される。より具体的には、蒸発器25は、配管21を流通する熱媒体の流通方向において、膨張弁24の下流側に配置される。
ファン26は、蒸発器25へと風(外気)を送るためのものである。
このように構成されたヒートポンプユニット20において、圧縮機22によって圧縮された熱媒体は、高温の気体となる。当該高温の熱媒体は、熱交換器23を流通する。熱交換器23を流通する熱媒体の熱は、後述する第三循環配管43を流通する熱媒体(水)に移動する。これによって、熱交換器23を流通する熱媒体の温度は低下し、当該熱媒体は液体になる。熱交換器23を流通した熱媒体は、膨張弁24において膨張することで、低温の液体(又は気体)になる。膨張弁24を流通した低温の熱媒体は、蒸発器25において外気から熱を受け取って蒸発し、再び気体になる。外気から熱を受け取った熱媒体は、再び圧縮機22へと供給される。
ヒートポンプユニット20は、箱状に形成された筐体C1に収容される。
貯湯槽30は、内部に貯溜された熱媒体を介して熱を蓄えるものである。具体的には、貯湯槽30内には、熱媒体として水(湯)が満たされる。貯湯槽30は、上下に亘って断面形状が略一定(略円形)である略円柱状に形成される。
貯湯槽30に貯溜された水は、温度の違いによって層を形成する。具体的には、温度の高い水が上に、温度の低い水が下に溜まることで、層(温度成層)を形成する。本実施形態においては、便宜上、貯湯槽30を上下方向に略均等に3等分し、上から上部31、中央部32及び下部33と称する。また、貯湯槽30内の水も、上部31、中央部32及び下部33に応じて3つの層に分類する。以下では、上部31に貯溜されている水を高温水、中央部32に貯溜されている水を中温水、下部33に貯溜されている水を低温水とそれぞれ称する。
貯湯槽30及び太陽熱集熱装置の熱交換器12は、箱状に形成された筐体C2に収容される。
循環機構40は、太陽熱集熱装置10、ヒートポンプユニット20及び貯湯槽30の間で熱媒体を循環させることで、当該太陽熱集熱装置10及びヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30へと集めるものである。循環機構40は、主として第一循環配管41、第二循環配管42、第三循環配管43、第四循環配管44、第五循環配管45、第六循環配管46、第一三方弁47、第二三方弁48、第三三方弁49及び循環ポンプ50を具備する。
第一循環配管41は、貯湯槽30における下部33に貯溜された水(低温水)を取り出す配管である。第一循環配管41の一端は、貯湯槽30における下部33に接続される。
第二循環配管42は、太陽熱集熱装置10の熱交換器12内を通過するように配置される配管である。第二循環配管42の一端は、第一循環配管41の他端に接続される。第二循環配管42の中途部は、太陽熱集熱装置10の熱交換器12内を通過するように配置される。
第三循環配管43は、ヒートポンプユニット20の熱交換器23内を通過するように配置される配管である。第三循環配管43の一端は、第一循環配管41の他端に接続される。第三循環配管43の中途部は、ヒートポンプユニット20の熱交換器23内を通過するように配置される。
第四循環配管44は、第二循環配管42から供給される水と第三循環配管43から供給される水を合流させる配管である。第四循環配管44の一端は、第二循環配管42の他端及び第三循環配管43の他端に接続される。
第五循環配管45は、第四循環配管44から供給される水を貯湯槽30における上部31へと案内する配管である。第五循環配管45の一端は、第四循環配管44の他端に接続される。第五循環配管45の他端は、貯湯槽30における上部31(より具体的には、貯湯槽30の上面)に接続される。
第六循環配管46は、第四循環配管44から供給される水を貯湯槽30における中央部32へと案内する配管である。第六循環配管46の一端は、第四循環配管44の他端に接続される。第六循環配管46の他端は、貯湯槽30における中央部32と接続される。
第一三方弁47は、配管同士を接続すると共に、水の流通の可否を切り替えるものである。第一三方弁47は、第一循環配管41と、第二循環配管42及び第三循環配管43と、の接続部に配置される。第一三方弁47は、第一循環配管41から第二循環配管42及び第三循環配管43への水の流通の可否を適宜切り替えることができる。具体的には、第一三方弁47は、第一循環配管41から供給される水を第二循環配管42又は第三循環配管43のいずれか一方にのみ案内する状態と、第一循環配管41から供給される水を第二循環配管42及び第三循環配管43にそれぞれ案内する状態と、を切り替えることができる。
第二三方弁48は、配管同士を接続すると共に、水の流通の可否を切り替えるものである。第二三方弁48は、第二循環配管42及び第三循環配管43から第四循環配管44への水の流通の可否を適宜切り替えることができる。具体的には、第二三方弁48は、第二循環配管42又は第三循環配管43のいずれか一方から供給される水のみを第四循環配管44に案内する状態と、第二循環配管42及び第三循環配管43から供給される水を第四循環配管44に案内する状態と、を切り替えることができる。
第三三方弁49は、配管同士を接続すると共に、水の流通の可否を切り替えるものである。第一三方弁47は、第四循環配管44と、第五循環配管45及び第六循環配管46と、の接続部に配置される。第三三方弁49は、第四循環配管44から第五循環配管45及び第六循環配管46への水の流通の可否を適宜切り替えることができる。具体的には、第三三方弁49は、第四循環配管44から供給される水を第五循環配管45にのみ案内する状態と、第四循環配管44から供給される水を第六循環配管46にのみ案内する状態と、を切り替えることができる。
循環ポンプ50は、循環機構40の配管(第一循環配管41等)内の水を循環させるものである。循環ポンプ50は、第一循環配管41の中途部に配置される。
このように構成された循環機構40において、循環ポンプ50が駆動すると、貯湯槽30における下部33に貯溜された水(低温水)は、第一循環配管41等を流通し、貯湯槽30における上部31又は中央部32に戻される。
この際、第二循環配管42を流通する水は、太陽熱集熱装置10の熱交換器12を通過することで、太陽熱パネル11で集められた熱を受け取り、温度が上昇する。このように温度が上昇した水を貯湯槽30に戻すことで、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集めることができる。以下では、このように第二循環配管42に水を流通させることで、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集める循環機構40の運転を、「第一集熱運転」と称する。
また第三循環配管43を流通する水は、ヒートポンプユニット20の熱交換器23を通過することで、当該ヒートポンプユニット20で発生した熱を受け取り、温度が上昇する。このように温度が上昇した水を貯湯槽30に戻すことで、ヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30に集めることができる。以下では、このように第三循環配管43に水を流通させることで、ヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30に集める循環機構40の運転を、「第二集熱運転」と称する。
なお、本実施形態においては、第二循環配管42を流通する水の流量と、第三循環配管43を流通する水の流量は、同一であるものとする。すなわち、第一集熱運転と第二集熱運転を並行して行う場合には、第二循環配管42を流通する水と第三循環配管43を流通する水が1:1の割合で混合され、第四循環配管44へと供給されることになる。
給湯機構60は、貯湯槽30に貯溜された水(高温水又は中温水)を適宜の設備(給湯需要)へと供給するものである。給湯機構60は、主として第一給湯配管61、第二給湯配管62、第三給湯配管63、第四給湯配管64、第五給湯配管65、第六給湯配管66及び第七給湯配管67を具備する。
第一給湯配管61は、上水を案内する配管である。
第二給湯配管62は、第一給湯配管61から供給される上水を貯湯槽30へと案内する配管である。第二給湯配管62の一端は、三方弁を介して第一給湯配管61の一端に接続される。第二給湯配管62の他端は、貯湯槽30における下部33に接続される。
第三給湯配管63は、第一給湯配管61から供給される上水を、後述する第七給湯配管67へと案内する配管である。第三給湯配管63の一端は、三方弁を介して第一給湯配管61の一端に接続される。
第四給湯配管64は、貯湯槽30における上部31に貯溜された水(高温水)を取り出す配管である。第四給湯配管64の一端は、貯湯槽30における上部31(より具体的には、貯湯槽30の上面)に接続される。
第五給湯配管65は、貯湯槽30における中央部32に貯溜された水(中温水)を取り出す配管である。第五給湯配管65の一端は、貯湯槽30における中央部32に接続される。
第六給湯配管66は、第四給湯配管64から供給される水(高温水)と第五給湯配管65から供給される水(中温水)を合流させる配管である。第六給湯配管66の一端は、三方弁を介して第四給湯配管64の他端及び第五給湯配管65の他端に接続される。
第七給湯配管67は、第六給湯配管66から供給される水と第二給湯配管62から供給される上水を合流させ、適宜の設備へと供給する配管である。第七給湯配管67の一端は、三方弁を介して第六給湯配管66の他端及び第二給湯配管62の他端に接続される。第七給湯配管67の他端は、湯が用いられる適宜の設備(例えば、浴室や洗面台等)に接続される(不図示)。
このように構成された給湯機構60において、浴室等の設備から湯が要求されると、第四給湯配管64を介して供給される高温水と、第五給湯配管65を介して供給される中温水とが、第六給湯配管66において混合される。さらに、当該第六給湯配管66を介して供給される水(湯)と、第三給湯配管63を介して供給される上水とが、第七給湯配管67において混合される。このように、高温水、中温水及び上水を適宜混合することで、要求に応じた温度の水(湯)を得ることができる。このように混合された水(湯)は、第七給湯配管67を介して浴室等の設備へと供給される。
上述の如く、浴室等の設備で水(湯)が用いられる場合、第四給湯配管64及び第五給湯配管65を介して貯湯槽30に貯溜された水が取り出されるとともに、第一給湯配管61及び第二給湯配管62を介して上水が貯湯槽30に供給される。このようにして、貯湯槽30内は常に水で満たされる。
図2に示す制御装置80は、給湯システム1の動作を制御するものである。制御装置80は、主としてCPU等の演算処理装置、RAMやROM等の記憶装置、I/O等の入出力装置、並びにモニター等の表示装置等により構成される。制御装置80には、給湯システム1の動作を制御するための種々の情報やプログラム等が予め記憶される。制御装置80は、太陽熱温度センサ81、ヒートポンプ温度センサ82、合流温度センサ83、上部温度センサ84、中央部温度センサ85及び下部温度センサ86に接続される。
太陽熱温度センサ81は、太陽熱パネル11によって温められた不凍液の温度を検出するものである。太陽熱温度センサ18は、配管13の中途部(太陽熱パネル11の下流側)に配置される。太陽熱温度センサ18は、配管13を流通する不凍液の温度を検出する。以下では、太陽熱温度センサ81によって検出される不凍液の温度を、「太陽熱パネル戻り温度T1」と称する。
ヒートポンプ温度センサ82は、ヒートポンプユニット20によって温められた水の温度を検出するものである。ヒートポンプ温度センサ82は、第三循環配管43の中途部(熱交換器23の下流側)に配置される。ヒートポンプ温度センサ82は、第三循環配管43を流通する水の温度を検出する。以下では、ヒートポンプ温度センサ82によって検出される水の温度を、「ヒートポンプ集熱温度T2」と称する。
合流温度センサ83は、第四循環配管44において合流した水の温度を検出するものである。合流温度センサ83は、第四循環配管44の中途部に配置される。合流温度センサ83は、第四循環配管44を流通する水の温度を検出する。以下では、合流温度センサ83によって検出される水の温度を、「合流温度T3」と称する。
上部温度センサ84は、貯湯槽30における上部に貯溜された水(高温水)の温度を検出するものである。上部温度センサ84は、貯湯槽30における上部31に配置される。以下では、上部温度センサ84によって検出される水の温度を、「高温水温度T4」と称する。
中央部温度センサ85は、貯湯槽30における中央部32に貯溜された水(中温水)の温度を検出するものである。中央部温度センサ85は、貯湯槽30における中央部32に配置される。以下では、中央部温度センサ85によって検出される水の温度を、「中温水温度T5」と称する。
下部温度センサ86は、貯湯槽30における下部33に貯溜された水(低温水)の温度を検出するものである。下部温度センサ86は、貯湯槽30における下部33に配置される。以下では、下部温度センサ86によって検出される水の温度を、「低温水温度T6」と称する。
また、制御装置80は、太陽熱集熱装置10のポンプ14に接続され、当該ポンプ14の動作を制御することができる。
また、制御装置80は、ヒートポンプユニット20(圧縮機22等)に接続され、当該ヒートポンプユニット20の動作を制御することができる。具体的には、制御装置80は、ヒートポンプユニット20を運転又は停止させることができる。また制御装置80は、ヒートポンプユニット20を運転させることで得られる水(具体的には、第三循環配管43を流通することによって、熱交換器23で温められる水)の温度の目標値(設定温度)を制御することができる。
また、制御装置80は、循環機構40の第一三方弁47、第二三方弁48及び第三三方弁49に接続され、当該第一三方弁47等の状態を切り替えることができる。
また、制御装置80は、循環機構40の循環ポンプ50に接続され、当該循環ポンプ50の動作を制御することができる。
以下では、図1から図3までを用いて、制御装置80による給湯システム1の動作の制御の具体例について説明する。
図3に示すステップS101において、制御装置80は、太陽熱集熱装置10のポンプ14を駆動させる。これによって、不凍液は配管13内を循環する。太陽熱パネル11を通過した不凍液は、太陽熱によって温められる。
制御装置80は、当該ステップS101の処理を行った後、ステップS102に移行する。
ステップS102において、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1と低温水温度T6とを比較して、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1(例えば、10(℃))以上高いか否かを判定する。このように、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高い場合には、太陽熱集熱装置10で得られた熱を、貯湯槽30へと集熱することが可能であると判定することができる。
具体的には、制御装置80は、ステップS102において「T1<T6+a1」(数1)であるか否か(前記数1を満たしているか否か)を判定する。制御装置80は、前記数1が満たされている場合、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高くないと判定することができる。また制御装置80は、前記数1が満たされていない場合、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高いと判定することができる。
制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高くないと判定した場合、すなわち前記数1が満たされている場合(ステップS102でYes)、ステップS103に移行する。
制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高いと判定した場合、すなわち前記数1が満たされていない場合(ステップS102でNo)、ステップS104に移行する。
ステップS103において、制御装置80は、太陽熱集熱装置10のポンプ14の駆動を停止させる。
このように、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が低温水温度T6より基準値a1以上高くない場合(ステップS102でYes)には、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30へと集熱することができないと判定し、太陽熱集熱装置10(ポンプ14)の駆動を停止させる(ステップS103)。
一方、ステップS102から移行したステップS104において、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1と高温水温度T4とを比較して、太陽熱パネル戻り温度T1が高温水温度T4に基準値a2(例えば、2(℃))を加えた値よりも高いか否かを判定する。ここで、基準値a2は、熱交換器12において、配管13を流通する不凍液から第二循環配管42を流通する水へと熱が移動する際の損失を考慮するための値である。このように、太陽熱パネル戻り温度T1が高温水温度T4に基準値a2を加えた値よりも高い場合には、ヒートポンプユニット20を運転させなくても、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30へと蓄えることが可能であると判定することができる。
具体的には、制御装置80は、ステップS104において「T1>T4+a2」(数2)であるか否か(前記数2を満たしているか否か)を判定する。
制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が高温水温度T4に基準値a2を加えた値よりも高いと判定した場合、すなわち数2が満たされている場合(ステップS104でYes)、ステップS105に移行する。
制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が高温水温度T4に基準値a2を加えた値以下であると判定した場合、すなわち数2が満たされていない場合(ステップS104でNo)、ステップS106に移行する。
ステップS105において、制御装置80は、貯湯槽30からの水が太陽熱集熱装置10(熱交換器12)のみを通過し、ヒートポンプユニット20(熱交換器23)を通過しないように、第一三方弁47及び第二三方弁48の状態を切り替える。具体的には、制御装置80は、第一三方弁47を、第一循環配管41から供給される水を第二循環配管42にのみ案内する状態に切り替える。また制御装置80は、第二三方弁48を、第二循環配管42から供給される水のみを第四循環配管44に案内する状態に切り替える。この状態で循環機構40の循環ポンプ50を駆動させることで(後述するステップS111参照)、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集める第一集熱運転を行うことができる。
制御装置80は、当該ステップS105の処理を行った後、ステップS111に移行する。
一方、ステップS104から移行したステップS106において、制御装置80は、貯湯槽30からの水が太陽熱集熱装置10(熱交換器12)だけでなく、ヒートポンプユニット20(熱交換器23)を通過するように、第一三方弁47及び第二三方弁48の状態を切り替える。具体的には、制御装置80は、第一三方弁47を、第一循環配管41から供給される水を第二循環配管42及び第三循環配管43にそれぞれ案内する状態に切り替える。また制御装置80は、第二三方弁48を、第二循環配管42及び第三循環配管43から供給される水を第四循環配管44に案内する状態に切り替える。この状態で循環機構40の循環ポンプ50を駆動させることで(後述するステップS111参照)、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集める第一集熱運転と、ヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30に集める第二集熱運転と、を並行して行うことができる。
制御装置80は、当該ステップS106の処理を行った後、ステップS107に移行する。
ステップS107において、制御装置80は、「2×T4−T1<TmaxHP」(数3)であるか否か(前記数3を満たしているか否か)を判定する。ここで、TmaxHPは、ヒートポンプユニット20の設定温度の最大値(最大設定温度)(例えば、85(℃))である。前記数3は、「(T1+TmaxHP)/2>T4」(数4)を変形したものである。前記数4は、太陽熱パネル戻り温度T1と最大設定温度TmaxHPの平均が、高温水温度T4よりも大きいことを示す数式である。
すなわち、前記数3(数4)を満たす場合には、太陽熱集熱装置10によって温められた水と、ヒートポンプユニット20によって温められた水を1:1の割合で合流させた時の温度(第四循環配管44を流通する水の温度、すなわち合流温度T3)が高温水温度T4よりも大きくなるように、ヒートポンプユニット20の設定温度を調節することができると推定される。このような場合、第四循環配管44を介して供給される水を貯湯槽30における上部31に案内することで、当該貯湯槽30に熱を蓄えることができると考えられる。
一方、前記数3(数4)を満たさない場合には、ヒートポンプユニット20の設定温度を最大設定温度TmaxHPに設定したとしても、合流温度T3が高温水温度T4以下になることが推定される。このような場合、第四循環配管44を介して供給される水を貯湯槽30における上部31に案内したとしても、当該水の温度は高温水温度T4以下であるため、貯湯槽30に熱を蓄えることができないと考えられる。
制御装置80は、数3を満たしていると判定した場合(ステップS107でYes)、ステップS108に移行する。
制御装置80は、数3を満たしていないと判定した場合(ステップS107でNo)、ステップS109に移行する。
ステップS108において、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1及び高温水温度T4に基づいて、ヒートポンプユニット20の設定温度(ひいては、ヒートポンプ集熱温度T2)を決定する。具体的には、制御装置80は、「T2=2×T4−T1」(数5)を用いて、ヒートポンプユニット20の設定温度(ヒートポンプ集熱温度T2)を決定する。
前記数5は、「(T1+T2)/2=T4」(数6)を変形したものである。すなわち、ヒートポンプユニット20の設定温度を、数5を用いて決定された設定温度(ヒートポンプ集熱温度T2)に調節することで、合流温度T3が高温水温度T4と略同一の値になると推定される。当該設定温度は、第四循環配管44からの水を貯湯槽30における上部31に案内することを想定したものである。
制御装置80は、当該ステップS108の処理を行った後、ステップS110に移行する。
一方、ステップS107から移行したステップS109において、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1及び中温水温度T5に基づいて、ヒートポンプユニット20の設定温度(ひいては、ヒートポンプ集熱温度T2)を決定する。具体的には、制御装置80は、「T2=2×T5−T1」(数7)を用いて、ヒートポンプユニット20の設定温度(ヒートポンプ集熱温度T2)を決定する。
前記数7は、「(T1+T2)/2=T5」(数8)を変形したものである。すなわち、ヒートポンプユニット20の設定温度を、数7を用いて決定された設定温度(ヒートポンプ集熱温度T2)に調節することで、合流温度T3が中温水温度T5と略同一の値になると推定される。当該設定温度は、第四循環配管44からの水を貯湯槽30における中央部32に案内することを想定したものである。
制御装置80は、当該ステップS109の処理を行った後、ステップS110に移行する。
ステップS110において、制御装置80は、ステップS108又はステップS109において決定された設定温度で、ヒートポンプユニット20を運転させる。
制御装置80は、当該ステップS110の処理を行った後、ステップS111に移行する。
ステップS111において、制御装置80は、循環機構40の循環ポンプ50を駆動させる。
制御装置80は、当該ステップS111の処理を行った後、ステップS112に移行する。
ステップS112において、制御装置80は、合流温度T3が高温水温度T4より高いか否かを判定する。
制御装置80は、合流温度T3が高温水温度T4より高い(ステップS112においてYes)と判定した場合、ステップS113に移行する。
制御装置80は、合流温度T3が高温水温度T4以下である(ステップS112においてNo)と判定した場合、ステップS114に移行する。
ステップS113において、制御装置80は、第三三方弁49を、第四循環配管44から供給される水を第五循環配管45にのみ案内する状態に切り替える。これによって、第四循環配管44から供給される水は、第五循環配管45を介して貯湯槽30における上部31へと案内される。
一方、ステップS112から移行したステップS114において、制御装置80は、第三三方弁49を、第四循環配管44から供給される水を第六循環配管46にのみ案内する状態に切り替える。これによって、第四循環配管44から供給される水は、第六循環配管46を介して貯湯槽30における中央部32へと案内される。
以上のように、制御装置80は、ヒートポンプユニット20を運転させなくても太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30へと蓄えることが可能である場合(ステップS104でYes)には、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集める第一集熱運転だけを行う(ステップS105及びステップS111)。
一方、制御装置80は、太陽熱パネル戻り温度T1が低く、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30へと蓄えることができない場合(ステップS104でNo)には、太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30に集める第一集熱運転と並行して、ヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30に集める第二集熱運転を行う(ステップS106、ステップS111)。これによって、貯湯槽30へと供給される水の温度(合流温度T3)を上昇させることができ、ひいては太陽熱集熱装置10及びヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30に蓄えることができる。このように、第一集熱運転と並行して第二集熱運転を行うことで、太陽熱集熱装置10で得られた熱を無駄にすることなく貯湯槽30に蓄え、当該熱を最大限活用することができる。
またこの際、制御装置80は、合流温度T3が高温水温度T4以上となるように、ヒートポンプユニット20の設定温度を調節する(ステップS107でYes、ステップS108)。また制御装置80は、ヒートポンプユニット20を最大設定温度TmaxHPで運転したとしても、合流温度T3が高温水温度T4を下回ると推定される場合には、合流温度T3が中温水温度T5以上となるように、ヒートポンプユニット20の設定温度を調節する(ステップS107でNo、ステップS109)。
さらに、制御装置80は、実際の合流温度T3が高温水温度T4よりも高い場合(ステップS112でYes)には、第四循環配管44から供給される水を、貯湯槽30における上部31へと案内する(ステップS113)。一方、制御装置80は、実際の合流温度T3が高温水温度T4以下である場合(ステップS112でNo)には、第四循環配管44から供給される水を、貯湯槽30における中央部32へと案内する(ステップS114)。このように、合流温度T3に応じて、貯湯槽30における上部31又は中央部32のいずれか一方へと水を供給することで、貯湯槽30内に形成された温度成層を維持したまま、当該貯湯槽30に熱を蓄えることができる。
また、特に本実施形態では、給湯機構60が浴室等の設備へと水(湯)を供給する場合、貯湯槽30における上部31又は中央部32に貯溜された水(高温水又は中温水)を用いるように構成されている。これによって、給湯機構60の下部33に貯溜された低温水を維持し、当該低温水を太陽熱集熱装置10及びヒートポンプユニット20へと循環させることで、熱を効率良く貯湯槽30に集めることができる。
以上の如く、本実施形態に係る給湯システム1(蓄熱システム)は、
内部に貯溜された熱媒体を介して熱を蓄える貯湯槽30(蓄熱槽)と、
太陽熱を用いて熱媒体を温める太陽熱集熱装置10と、
発生させた熱を用いて熱媒体を温めるヒートポンプユニット20と、
太陽熱集熱装置10と貯湯槽30との間で熱媒体を循環させることで太陽熱集熱装置10で得られた熱を貯湯槽30へと集める第一集熱運転と、ヒートポンプユニット20と貯湯槽30との間で熱媒体を循環させることでヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30へと集める第二集熱運転と、を並行して行うことが可能な循環機構40と、
を具備するものである。
このように構成することにより、貯湯槽30に効率的に熱を集めることができる。すなわち、第一集熱運転と第二集熱運転を並行して行うことで、太陽熱集熱装置10で得られた熱に加えてヒートポンプユニット20で得られた熱を貯湯槽30へと供給することができる。これによって、貯湯槽30へと供給される熱媒体の温度を上昇させることができ、太陽熱集熱装置10からの熱媒体の温度が低い場合でも効率良く貯湯槽30に熱を蓄えることができる。
また、給湯システム1は、
太陽熱集熱装置10で温められた熱媒体の温度を検出する太陽熱温度センサ81(太陽熱温度検出部)と、
循環機構40の運転を制御する制御装置80と、
をさらに具備し、
制御装置80は、
太陽熱温度センサ81により検出された温度(太陽熱パネル戻り温度T1)が第一閾値(T4+a2)より大きい場合、循環機構40に前記第一集熱運転のみを実行させ、
太陽熱温度センサ81により検出された温度が前記第一閾値以下の場合、循環機構40に前記第一蓄熱運転及び前記第二蓄熱運転を並行して実行させるものである。
このように構成することにより、第一集熱運転及び第二集熱運転を適切に実行することができる。すなわち、太陽熱パネル戻り温度T1が第一閾値(T4+a2)より大きい場合には、太陽熱集熱装置10からの熱を貯湯槽30に集めることができるため、第一集熱運転のみを実行する。一方、太陽熱パネル戻り温度T1が第一閾値(T4+a2)以下である場合には、太陽熱集熱装置10からの熱を貯湯槽30に集め難いため、第一集熱運転に加えて第二集熱運転を実行させる。このように、第一集熱運転及び第二集熱運転を適切に実行することで、ひいては給湯システム1を効率的に運転させることができる。
また、給湯システム1は、
貯湯槽30における上部31に貯溜された熱媒体の温度を検出する上部温度センサ84(上部温度検出部)をさらに具備し、
制御装置80は、
上部温度センサ84により検出された温度(高温水温度T4)に基づいて前記第一閾値を決定するものである。
このように構成することにより、太陽熱集熱装置10からの熱を貯湯槽30に集めることができるか否かを適切に判定することができる。すなわち、貯湯槽30における上部31には、温度の高い熱媒体(高温水)が貯溜されているため、当該高温水の温度に基づいて前記第一閾値を決定することで、太陽熱集熱装置10からの熱を貯湯槽30に集めることができるか否かを精度良く判定することができる。
また、循環機構40は、
太陽熱集熱装置10からの熱媒体とヒートポンプユニット20からの熱媒体とを合流させる第四循環配管44(合流配管)と、
第四循環配管44からの熱媒体を貯湯槽30における上部31へと案内する第五循環配管45(上部配管)と、
第四循環配管44からの熱媒体を貯湯槽30における中央部32(上下中央部)へと案内する第六循環配管46(中央部配管)と、
第四循環配管44からの熱媒体が第五循環配管45へと流通可能かつ第六循環配管46へと流通不能な第一状態と、第四循環配管44からの熱媒体が第五循環配管45へと流通不能かつ第六循環配管46へと流通可能な第二状態と、を切り替え可能な第三三方弁49(流通方向制御弁)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、熱媒体を、貯湯槽30における上部31又は中央部32へと適宜案内することで、当該貯湯槽30内に形成された温度成層を維持したまま熱を蓄えることができる。
また、給湯システム1は、
第四循環配管44を流通する熱媒体の温度を検出する合流温度センサ83(合流温度検出部)をさらに具備し、
制御装置80は、
合流温度センサ83により検出された温度(合流温度T3)が上部温度センサ84により検出された温度(高温水温度T4)より大きい場合、第三三方弁49を前記第一状態に切り替え、
合流温度T3が高温水温度T4以下である場合、第三三方弁49を前記第二状態に切り替えるものである。
このように構成することにより、貯湯槽30へと供給される熱媒体の温度に応じて、当該熱媒体を貯湯槽30における上部31又は中央部32のいずれか一方へと供給することができ、当該貯湯槽30内に形成された温度成層を維持したまま熱を蓄えることができる。
また、給湯システム1は、
貯湯槽30における中央部32に貯溜された熱媒体の温度を検出する中央部温度センサ85(中央部温度検出部)をさらに具備し、
制御装置80は、
太陽熱温度センサ81により検出された温度(太陽熱パネル戻り温度T1)、上部温度センサ84により検出された温度(高温水温度T4)及び中央部温度センサ85により検出された温度(中温水温度T5)に基づいて、ヒートポンプユニット20により温められる熱媒体の温度(ヒートポンプ集熱温度T2)を調節するものである。
このように構成することにより、ヒートポンプユニット20を適切に運転させることができ、ひいては効率的に貯湯槽30に熱を蓄えることができる。
なお、本実施形態に係る給湯システム1は、蓄熱システムの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る貯湯槽30は、蓄熱槽の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る太陽熱温度センサ81は、太陽熱温度検出部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る上部温度センサ84は、上部温度検出部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第四循環配管44は、合流配管の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第五循環配管45は、上部配管の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第六循環配管46は、中央部配管の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第三三方弁49は、流通方向制御弁の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る合流温度センサ83は、合流温度検出部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る中央部温度センサ85は、中央部温度検出部の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、熱媒体として不凍液及び水を用いるものとしたが、熱媒体は任意に選択することが可能である。
また、本実施形態においては、太陽熱集熱装置10の配管13と循環機構40の第二循環配管42との間で、熱交換器12を介して熱を移動させる構成としたが、当該配管13と第二循環配管42とを直接接続し、共通の熱媒体(水)を循環させる構成とすることも可能である。この場合、熱交換器12は不要となる。
また、本実施形態においては、ヒートポンプユニット20は、電力を消費して運転されるものとしたが、例えばガスや石油等を消費して運転する構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、第二循環配管42を流通する水と第三循環配管43を流通する水が1:1の割合で混合され、第四循環配管44へと供給されるものとしたが、当該割合は限定するものではない。すなわち、第二循環配管42を流通する水と第三循環配管43を流通する水を混合する際の割合は任意に選択することが可能である。
また、本実施形態においては、太陽熱温度センサ81は、太陽熱集熱装置10の配管13に配置されるものとしたが、例えば、太陽熱パネル11自体の温度を検出する構成とすることや、循環機構40の第二循環配管42(熱交換器12よりも下流側)に配置して当該第二循環配管42を流通する熱媒体の温度を検出する構成とすることも可能である。
また、本実施形態において示した複数の温度センサは、適宜削減することも可能である。例えば、ヒートポンプ集熱温度T2は、ヒートポンプユニット20の設定温度から推定できるため、ヒートポンプ温度センサ82を削減することも可能である。また、合流温度T3は、太陽熱パネル戻り温度T1及びヒートポンプ集熱温度T2から推定できるため、合流温度センサ83を削減することも可能である。また、中温水温度T5は、高温水温度T4及び低温水温度T6から推定できるため、中央部温度センサ85を削減することも可能である。
1 給湯システム
10 太陽熱集熱装置
20 ヒートポンプユニット
30 貯湯槽
31 上部
32 中央部
33 下部
40 循環機構
44 第四循環配管
45 第五循環配管
46 第六循環配管
49 第三三方弁
80 制御装置
81 太陽熱温度センサ
83 合流温度センサ
84 上部温度センサ
85 中央部温度センサ

Claims (4)

  1. 内部に貯溜された熱媒体を介して熱を蓄える蓄熱槽と、
    太陽熱を用いて熱媒体を温める太陽熱集熱装置と、
    発生させた熱を用いて熱媒体を温めるヒートポンプユニットと、
    前記太陽熱集熱装置と前記蓄熱槽との間で熱媒体を循環させることで前記太陽熱集熱装置で得られた熱を前記蓄熱槽へと集める第一集熱運転と、前記ヒートポンプユニットと前記蓄熱槽との間で熱媒体を循環させることで前記ヒートポンプユニットで得られた熱を前記蓄熱槽へと集める第二集熱運転と、を並行して行うことが可能な循環機構と、
    を具備し、
    前記循環機構は、
    前記太陽熱集熱装置からの熱媒体と前記ヒートポンプユニットからの熱媒体とを合流させる合流配管と、
    前記合流配管からの熱媒体を前記蓄熱槽における上部へと案内する上部配管と、
    前記合流配管からの熱媒体を前記蓄熱槽における上下中央部へと案内する中央部配管と、
    前記合流配管からの熱媒体が前記上部配管へと流通可能かつ前記中央部配管へと流通不能な第一状態と、前記合流配管からの熱媒体が前記上部配管へと流通不能かつ前記中央部配管へと流通可能な第二状態と、を切り替え可能な流通方向制御弁と、
    を具備し、
    前記循環機構の運転を制御する制御装置と、
    前記蓄熱槽における上部に貯溜された熱媒体の温度を検出する上部温度検出部と、
    前記合流配管を流通する熱媒体の温度を検出する合流温度検出部と、
    をさらに具備し、
    前記制御装置は、
    前記合流温度検出部により検出された温度が前記上部温度検出部により検出された温度より大きい場合、前記流通方向制御弁を前記第一状態に切り替え、
    前記合流温度検出部により検出された温度が前記上部温度検出部により検出された温度以下である場合、前記流通方向制御弁を前記第二状態に切り替える、
    蓄熱システム。
  2. 前記太陽熱集熱装置で温められた熱媒体の温度を検出する太陽熱温度検出部をさらに具備し、
    前記制御装置は、
    前記太陽熱温度検出部により検出された温度が第一閾値より大きい場合、前記循環機構に前記第一集熱運転のみを実行させ、
    前記太陽熱温度検出部により検出された温度が前記第一閾値以下の場合、前記循環機構に前記第一集熱運転及び前記第二集熱運転を並行して実行させる、
    請求項1に記載の蓄熱システム。
  3. 記制御装置は、
    前記上部温度検出部により検出された温度に基づいて前記第一閾値を決定する、
    請求項2に記載の蓄熱システム。
  4. 前記蓄熱槽における上下中央部に貯溜された熱媒体の温度を検出する中央部温度検出部をさらに具備し、
    前記制御装置は、
    前記太陽熱温度検出部により検出された温度、前記上部温度検出部により検出された温度及び前記中央部温度検出部により検出された温度に基づいて、前記ヒートポンプユニットにより温められる熱媒体の温度を調節する
    請求項2または請求項3に記載の蓄熱システム。
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