JP2019052799A - 太陽熱集熱システム - Google Patents

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義博 秋山
元巳 稲垣
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元巳 稲垣
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Abstract

【課題】熱媒の凍結抑制を図りつつ、高い集熱効率と経済性とを兼ね備える太陽熱集熱システムを提供する。【解決手段】太陽熱集熱システム1は、太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20の槽上部に戻す第1熱媒配管31と、蓄熱槽20の槽下部に存在する熱媒を太陽熱集熱器10に供給する第2熱媒配管32と、太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20の槽下部に戻す第3熱媒配管37と、蓄熱槽20に戻る熱媒の経路を第1熱媒配管31と第3熱媒配管37とで切り替える三方弁45と、第2熱媒配管32に設けられ、熱媒を循環させる凍結抑制ポンプ41と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽熱集熱システムに関する。
従来より、再生可能なエネルギーを利用した太陽熱集熱システムが知られている。太陽熱集熱システムは、太陽熱を集熱する太陽熱集熱器と、集熱した太陽熱を蓄熱する蓄熱槽とを主体に構成されている。太陽熱集熱システムを大きく分類すると、集熱回路の形態により、開放型のシステムと密閉型のシステムとの2つのタイプが存在する。
ところで、集熱回路の熱媒に水などを使用した場合、使用環境によっては、冬季に、熱媒凍結の問題が発生する。開放型のシステムでは太陽熱集熱器の設置高さを利用することで蓄熱槽までの熱媒配管を下り勾配に設定し、太陽熱集熱器及び熱媒配管の熱媒を落水させることで凍結を抑制している。一方、密閉型のシステムでは熱媒の落水を利用することができないことから、熱媒に不凍液を用いることで凍結の抑制を図っている。ところで、不凍液は高価であるため、容積が大きい蓄熱槽を含む回路と集熱回路とを分割し、両者を熱交換器で熱的に接続する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−164173号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成にあっては、熱交換器の追加のみならず、システム構成及び制御の大幅な変更が必要となり、また、集熱回路側にも設計変更が生じるため、システム全体のコストが増加してしまう可能性がある。また、熱交換器を利用する場合には温度差が必要となるため、集熱温度を高く設定する必要があり、集熱効率の低下を招いてしまう可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱媒の凍結抑制を図りつつ、経済性と高い集熱効率とを兼ね備える太陽熱集熱システムを提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、太陽熱集熱器により加熱された熱媒を貯える蓄熱槽と、を備える太陽熱集熱システムを提供する。この太陽熱集熱システムは、太陽熱集熱器からの熱媒を蓄熱槽の槽上部に戻す第1熱媒配管と、蓄熱槽の槽下部に存在する熱媒を太陽熱集熱器に供給する第2熱媒配管と、太陽熱集熱器からの熱媒を蓄熱槽の槽下部に戻す第3熱媒配管と、蓄熱槽に戻る熱媒の経路を第1熱媒配管と第3熱媒配管とで切り替える切替手段と、第2熱媒配管に設けられ、熱媒を循環させる凍結抑制ポンプ、を有している。
ここで、本発明は、第2熱媒配管に設けられ、太陽熱の集熱時に熱媒を循環させる集熱ポンプをさらに有していてもよい。この場合、第2熱媒配管は、集熱ポンプをバイパスするバイパス配管を備え、凍結抑制ポンプは、バイパス配管に設けられるとともに、集熱ポンプよりもポンプ容量が小さいことが好ましい。
また、本発明において、凍結抑制ポンプは、太陽熱の集熱時に熱媒を循環させる集熱ポンプと兼用されてもよい。
また、本発明は、太陽熱集熱器に流入する熱媒の温度を検出する熱媒温度センサと、熱媒温度センサの検出結果に基づいて、切替手段及び凍結抑制ポンプを制御する制御部と、をさらに有していてもよい。
また、本発明において、制御部は、熱媒温度センサにより検出される熱媒の温度が、熱媒の低温状態を判定する判定温度以下である場合、凍結抑制ポンプを起動させるとともに、切替手段を第1熱媒配管側から第3熱媒配管側へと切り替えることが好ましい。
また、本発明において、制御部は、凍結抑制ポンプの起動後、熱媒温度センサにより検出される熱媒の温度が、判定温度よりも所定温度以上上昇した場合には、凍結抑制ポンプを停止させることが好ましい。
本発明によれば、熱媒の凍結抑制を図りつつ、経済性と高い集熱効率とを兼ね備える太陽熱集熱システムを提供することができる。
本実施形態に係る太陽熱集熱システムの構成を模式的に示す図 本実施形態に係る太陽熱集熱システムの動作を示すフローチャート 熱媒の循環状態を説明する図 切替手段の変形例を説明する図
以下、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1について説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1の構成を模式的に示す図である。
太陽熱集熱システム1は、太陽熱を集熱し、この集熱した太陽熱を蓄熱したり、熱利用機器に供給したりするシステムである。熱利用機器は、熱を利用して運転等する機器をいい、例えば、熱により駆動する吸収式冷温水機などの冷暖房システム、供給される水を熱により沸き上げて給湯を行う給湯システムが該当する。太陽熱集熱システム1は、太陽熱集熱器10と、蓄熱槽20と、熱媒配管30と、コントローラ50とを主体に構成されている。
太陽熱集熱器10は、太陽熱により熱媒を加熱する。太陽熱集熱器10は、屋根やベランダなどの日当たりのよい場所に設置されている。太陽熱集熱システム1を低コストに構築することから、熱媒には水が用いられている。
蓄熱槽20は、熱媒が保有する熱、すなわち、太陽熱集熱器10により集熱された熱(太陽熱)を蓄熱したり、蓄熱した熱を熱利用機器に供給したりする。蓄熱槽20は、熱媒を内部に貯えるタンクから構成され、胴部21と、第1端壁22と、第2端壁23とで構成されている。胴部21は、軸方向に沿って長手となる中空円筒状の部材であり、例えば軸方向が上下方向に沿うように配置されている。第1端壁22は、上側に膨出した形状を有し、胴部21の上端に配置されてこれを閉塞する。第2端壁23は、下側に膨出した形状を有し、胴部21の下端に配置されてこれを閉塞する。
蓄熱槽20には、熱媒配管30と接続する5つの接続部20a〜20eが設けられている。第1接続部20a及び第2接続部20bは、蓄熱槽20の槽上部に設けられている。また、第3接続部20c、第4接続部20d及び第5接続部20eは、蓄熱槽20の槽下部に設けられている。
具体的には、第1接続部20aは、第1端壁22の頂部(上向きの頂部)に設けられ、第2接続部20bは、胴部21の上端に設けられている。また、第3接続部20c及び第4接続部20dは、胴部21の下端に設けられ、第5接続部20eは、第2端壁23の頂部(下向きの頂部)に設けられている。
なお、槽上部及び槽下部は、相対的な上下関係を示すものに過ぎず、蓄熱槽20の上側領域及び下側領域のみを限定的に示すものではない。
熱媒配管30は、熱媒が流れる配管であり、第1熱媒配管31、第2熱媒配管32、熱媒往き配管35及び熱媒還り配管36を備えている。
第1熱媒配管31及び第2熱媒配管32は、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20との間を接続する集熱回路を構成する配管である。第1熱媒配管31は、太陽熱集熱器10からの熱媒(太陽熱により加熱された熱媒)を蓄熱槽20の槽上部に戻す配管である。第1熱媒配管31は、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20の第1接続部20aとに接続されている。第2熱媒配管32は、蓄熱槽20からの熱媒(低温域の熱媒)を太陽熱集熱器10に供給する配管である。第2熱媒配管32は、蓄熱槽20の第3接続部20cと太陽熱集熱器10とに接続されている。
第2熱媒配管32には、熱媒を循環させる駆動源となる集熱ポンプ40が設けられている。集熱ポンプ40を起動させることで、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20との間で熱媒が循環する。この熱媒の循環を通じて、太陽熱集熱器10により集熱された太陽熱が蓄熱槽20に蓄熱される。
熱媒往き配管35及び熱媒還り配管36は、蓄熱槽20と、熱利用機器(図示せず)とを接続する回路を構成する配管である。
熱媒往き配管35は、蓄熱槽20に貯えられる熱媒を熱利用機器に供給する配管である。熱媒往き配管35は、蓄熱槽20の第2接続部20bと熱利用機器とに接続されている。熱媒還り配管36は、熱利用機器において熱利用された熱媒を蓄熱槽20に還す配管である。熱媒還り配管36は、熱利用機器と蓄熱槽20の第4接続部20dとに接続されている。
また、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1において、熱媒配管30は、第3熱媒配管37をさらに備えている。第3熱媒配管37は、熱媒の凍結を抑制するために用意された配管である。この第3熱媒配管37は、太陽熱集熱器10からの熱媒を蓄熱槽20の槽下部に戻す配管である。本実施形態において、第3熱媒配管37は、その配管上流側を第1熱媒配管31と共有する構成となっており、第1熱媒配管31の途中から分岐し、その端部が蓄熱槽20の第5接続部20eに接続されている。なお、第3熱媒配管37を太陽熱集熱器10の出口部に直接接続し、第1熱媒配管31と第3熱媒配管37とを並列させた配管構成としてもよい。
また、太陽熱集熱システム1は、太陽熱集熱器10から蓄熱槽20に戻る熱媒の経路を、第1熱媒配管31と第3熱媒配管37とで切り替える切替手段を備えている。本実施形態では、切替手段が、第3熱媒配管37と第1熱媒配管31との分岐点に設けられた三方弁45から構成されている。
また、第2熱媒配管32は、集熱ポンプ40をバイパスするバイパス配管38を備えている。このバイパス配管38により、集熱ポンプ40よりも上流側と集熱ポンプ40よりも下流側とが相互に接続される。
バイパス配管38には、熱媒を循環させる駆動源となる凍結抑制ポンプ41が設けられている。この凍結抑制ポンプ41を起動させることで、集熱ポンプ40を停止させたままでも、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20との間で熱媒を循環させることができる。熱媒の循環により熱媒を流動させることで、熱媒の凍結を抑制することができる。
また、本実施形態において、凍結抑制ポンプ41は、集熱ポンプ40のポンプ容量よりも小さいポンプ容量に設定されている。例えば、凍結抑制ポンプ41のポンプ容量は、集熱ポンプ40のポンプ容量の10%程度に設定されている。
コントローラ50は、太陽熱集熱システム1の制御を司る制御部である。コントローラ50には、制御入力として、各種センサ等からの信号が入力されている。コントローラ50は、制御入力に基づいて各種の演算を行い、この演算結果に従った制御出力を太陽熱集熱システム1の各部に出力する。コントローラ50としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。
本実施形態との関係において、第2熱媒配管32には、太陽熱集熱器10に供給される熱媒の温度を検出する熱媒温度センサ51が設けられている。コントローラ50は、熱媒温度センサ51の検出結果に基づいて、三方弁45及び凍結抑制ポンプ41を制御する。
以下、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1の動作を説明する。ここで、図2は、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、所定の周期で呼び出され、コントローラ50によって実行される。
まず、ステップ1(S1)において、コントローラ50は、熱媒温度センサ51により熱媒の温度を検出する。
ステップ2(S2)において、コントローラ50は、熱媒の温度が判定温度以下であるか否かを判断する。この判定温度は、熱媒の低温状態を判定するためのパラメーターであり、熱媒の凍結温度に基づいて予め設定されている(例えば3℃)。熱媒の温度が判定温度以下である場合には、ステップ2において肯定判定され、ステップ3(S3)に進む。一方、熱媒の温度が判定温度よりも高い場合には、ステップ2において否定判定され、後述するステップ10(S10)に進む。
ステップ3において、コントローラ50は、凍結抑制ポンプ41を起動させる。
ステップ4(S4)において、コントローラ50は、三方弁45を制御し、蓄熱槽20に戻る熱媒の経路を第3熱媒配管37側に切り替える。
凍結抑制ポンプ41の起動により、蓄熱槽20の熱媒は、第3接続部20cに吸い込まれ、第2熱媒配管32へと流出する。ところで、熱媒の凍結が発生する夜間などにあっては、蓄熱槽20内の熱媒は、下方から上方にかけて低温から高温になる温度分布を備えている。また、第3接続部20cは、蓄熱槽20の槽下部に位置している。そのため、凍結抑制ポンプ41の起動により、蓄熱槽20の下層に存在する熱媒、すなわち、低温域の熱媒が第2熱媒配管32へと流出する。この低温域の熱媒は、バイパス配管38及び第2熱媒配管32を介して太陽熱集熱器10に送られる。太陽熱集熱器10に送られた熱媒は、一旦第1熱媒配管31を経由した後、三方弁45及び第3熱媒配管37を流れ、第5接続部20eから蓄熱槽20の内部に流入する。第5接続部20eは、第3接続部20cと同様、蓄熱槽20の槽下部に位置しているため、第3熱媒配管37を経由した熱媒は、蓄熱槽20の下層(低温域の熱媒が存在する層)に戻される。すなわち、第3熱媒配管37を利用した熱媒の循環により、蓄熱槽20内の高温域の熱媒を撹拌することなく、低温域の熱媒を循環させることができる(図3参照)。このような一連の流れで示す、低温域の熱媒の循環は、熱媒の凍結を抑制する制御(凍結抑制制御)に相当する。
ステップ5(S5)において、コントローラ50は、制御フラグFを「1」にセットする。
ステップ6(S6)において、コントローラ50は、熱媒の温度が、判定温度よりも所定温度ΔT(例えば3℃)以上上昇したか否かを判断する。所定温度ΔT以上の温度上昇があった場合には、ステップ6で肯定判定され、ステップ7(S7)に進む。一方、所定温度ΔT以上の温度上昇がなかった場合には、ステップ6で否定判定され、本ルーチンを終了する(RETURN)。
ステップ7において、コントローラ50は、凍結抑制ポンプ41を停止させる。
ステップ8(S8)において、コントローラ50は、三方弁45を制御し、蓄熱槽20に戻る熱媒の経路を第3熱媒配管37側から第1熱媒配管31側に切り替える。
ステップ9(S9)において、コントローラ50は、制御フラグFを「0」にリセットする。
一方、ステップ10において、コントローラ50は、制御フラグFが「1」であるか否かを判断する。凍結抑制制御が実行中の場合には制御フラグFが「1」であるため、ステップ10で肯定判定され、ステップ6に進む。一方、凍結抑制制御が行われていない場合には制御フラグFが「0」であるため、ステップ10で否定判定され、本ルーチンを終了する(RETURN)。
このように本実施形態に係る太陽熱集熱システム1は、凍結抑制ポンプ41と、第3熱媒配管37とを備えているため、蓄熱槽20内に貯えられた低温域の熱媒、すなわち、外気温よりも温かい熱媒を、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20との間で循環させることができる。これにより、熱媒が流動するので、熱媒の凍結を抑制することができる。
そして、本実施形態によれば、熱媒の循環作用により凍結を抑制することができるので、熱媒に不凍液を用いる必要がない。そのため、熱交換器を用いた構成を採用する必要がなくなり、熱交換器の追加、システム構成及び制御の大幅な変更、集熱回路側の設計変更も必要がないので、コストアップを抑制することができる。また、太陽熱集熱器10と蓄熱槽20とで熱媒を共有することができるので、熱交換器を用いる場合のような温度差が不要となる。これにより、集熱効率の向上を図ることができる。また、不凍液を用いる必要がないので、回路内に膨張タンクが不要となり、不凍液の管理を行う必要もない。これにより、システム管理を簡素に行うことができる。このように、本実施形態に係る太陽熱集熱システム1によれば、熱媒の凍結を抑制しつつ、経済性と高い集熱効率とを兼ね備えるシステムを提供することができる。
また、本実施形態によれば、蓄熱槽20の槽下部に熱媒を戻す第3熱媒配管37を用いて低温域の熱媒を循環させているため、低温域の熱媒が、蓄熱槽20の槽上部に存在する高温域の熱媒に戻されることがない。このため、蓄熱槽20の槽上部に存在する高温域の熱媒が撹拌されず、留まり続けることができるので、熱媒の極端な温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、太陽熱の集熱時に起動させられる集熱ポンプ40をバイパスするバイパス配管38に、集熱ポンプ40よりもポンプ容量が小さい凍結抑制ポンプ41を設けている。熱媒の凍結を防止する場合、太陽熱の集熱を行うときのように熱媒を積極的に循環させる必要はない。そのため、凍結抑制ポンプ41は小さなポンプ容量で足りる。また、ポンプ容量が小さな凍結抑制ポンプ41を用いることで、システムのエネルギー消費を抑制することができる。これにより、システムのランニングコストを下げることができる。
もっとも、凍結抑制ポンプ41を設けずに、集熱ポンプ40を起動させて、凍結抑制のために熱媒の循環を行ってもよい。この構成によれば、凍結抑制ポンプ41が、太陽熱の集熱時に熱媒を循環させる集熱ポンプ40と兼用されるので、凍結抑制を簡素なシステム構成で実現することができる。
また、本実施形態によれば、熱媒温度センサ51により検出される熱媒の温度が判定温度以下であることが判断されると、コントローラ50により、凍結抑制ポンプ41が起動させられるとともに、三方弁45が第1熱媒配管31側から第3熱媒配管37側へと切り替えられる。これにより、熱媒の凍結が発生する状況で、熱媒の循環がタイムリーに開始されるので、熱媒の凍結を適切に抑制することができる。
また、本実施形態によれば、熱媒の温度が、判定温度よりも所定温度ΔT以上上昇した場合には、凍結抑制ポンプ41が停止させられる。これにより、熱媒に凍結が発生するような期間に限り、凍結抑制ポンプ41が熱媒を循環させることとなる。その結果、凍結抑制ポンプ41を効率的に動作させることができるので、システムのエネルギー消費を抑制することができる。これにより、システムのランニングコストを下げることができる。
なお、本実施形態では、太陽熱集熱器10から蓄熱槽20に戻る熱媒の経路を第1熱媒配管31と第3熱媒配管37とで切り替える切替手段として三方弁45を利用している。しかしながら、図4に示すように、第3熱媒配管37に二方弁46を設けるとともに、第1熱媒配管31(第3熱媒配管37と第1熱媒配管31との分岐点よりも下流側)に二方弁47を設け、これらの二方弁46,47により切替手段を構成してもよい。この場合、コントローラ50は、二方弁46,47の動作が相反する関係となるように二方弁46,47を制御する。例えば、二方弁46を開とすれば、二方弁47を閉とするといった如くである。
以上、本実施形態に係る太陽熱集熱システムについて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
熱媒としては、水に限らず、凍結可能性がある種々の熱媒に対して適用可能である。また、本システムは、熱媒として不凍液、或いは、水と不凍液との混合液とを用いるものであってもよい。
1 太陽熱集熱システム
10 太陽熱集熱器
20 蓄熱槽
20a〜20e 接続部
30 熱媒配管
31 第1熱媒配管
32 第2熱媒配管
35 熱媒往き配管
36 熱媒還り配管
37 第3熱媒配管
38 バイパス配管
40 集熱ポンプ
41 凍結抑制ポンプ
45 三方弁(切替手段)
50 コントローラ(制御部)
51 熱媒温度センサ

Claims (6)

  1. 太陽熱により熱媒を加熱する太陽熱集熱器と、
    前記太陽熱集熱器により加熱された熱媒を貯える蓄熱槽と、
    を備える太陽熱集熱システムにおいて、
    前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽の槽上部に戻す第1熱媒配管と、
    前記蓄熱槽の槽下部に存在する熱媒を前記太陽熱集熱器に供給する第2熱媒配管と、
    前記太陽熱集熱器からの熱媒を前記蓄熱槽の槽下部に戻す第3熱媒配管と、
    前記蓄熱槽に戻る熱媒の経路を前記第1熱媒配管と前記第3熱媒配管とで切り替える切替手段と、
    前記第2熱媒配管に設けられ、熱媒を循環させる凍結抑制ポンプ、
    を有する太陽熱集熱システム。
  2. 前記第2熱媒配管に設けられ、太陽熱の集熱時に熱媒を循環させる集熱ポンプをさらに有し、
    前記第2熱媒配管は、前記集熱ポンプをバイパスするバイパス配管を備え、
    前記凍結抑制ポンプは、前記バイパス配管に設けられるとともに、前記集熱ポンプよりもポンプ容量が小さい
    請求項1記載の太陽熱集熱システム。
  3. 前記凍結抑制ポンプは、太陽熱の集熱時に熱媒を循環させる集熱ポンプと兼用される
    請求項1記載の太陽熱集熱システム。
  4. 前記太陽熱集熱器に流入する熱媒の温度を検出する熱媒温度センサと、
    前記熱媒温度センサの検出結果に基づいて、前記切替手段及び前記凍結抑制ポンプを制御する制御部と、をさらに有する
    請求項1から3のいずれか記載の太陽熱集熱システム。
  5. 前記制御部は、
    前記熱媒温度センサにより検出される熱媒の温度が、熱媒の低温状態を判定する判定温度以下である場合、前記凍結抑制ポンプを起動させるとともに、前記切替手段を前記第1熱媒配管側から前記第3熱媒配管側へと切り替える
    請求項4記載の太陽熱集熱システム。
  6. 前記制御部は、
    前記凍結抑制ポンプの起動後、前記熱媒温度センサにより検出される熱媒の温度が、前記判定温度よりも所定温度以上上昇した場合には、前記凍結抑制ポンプを停止させる
    請求項5記載の太陽熱集熱システム。
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