JP2008111574A - ヒートポンプ熱供給システム - Google Patents

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知明 西川
Kosaku Shirode
浩作 城出
Yoshio Tokioka
義雄 時岡
Toshikatsu Yagyu
敏克 柳生
Yuzo Yamamoto
裕三 山本
Hirobumi Tanaka
博文 田中
Takanobu Kaneshiro
貴信 金城
Takehide Hasegawa
剛英 長谷川
Masaki Miyazaki
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Abstract

【課題】浴槽の残り湯などの廃熱を利用して湯水を効率良くかつ適切に加熱することが可能であるとともに、熱回収用の熱交換器として製造が容易かつ廉価なものを使用し、全体の製造コストの低減を図ることが可能なヒートポンプ熱供給システムを提供する。
【解決手段】熱回収用の熱交換器3は、貯湯タンク2の外部に配されて貯湯タンク2に配管接続されており、かつ貯湯タンク2からこの熱交換器3に供給されてきた湯水を所望の熱回収対象物質または熱回収対象部位から回収した熱を利用して加熱可能であり、湯水沸き上げ動作が実行されるときには、貯湯タンク2の湯水が熱交換器3によって加熱されてからヒートポンプ1に供給される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヒートポンプを用いて加熱した湯水を貯湯タンクに貯留するようにされたヒートポンプ熱供給システム、さらに詳しくは、浴槽の残り湯などの廃熱を有効に利用することにより湯水加熱に際しての省エネ化を好適に図ることが可能とされたヒートポンプ熱供給システムに関する。
従来、ヒートポンプ熱供給システムの具体例としては、特許文献1〜3に記載されたものがある。これらのうち、特許文献1に記載されたヒートポンプ熱供給システムは、冷媒循環回路を具備するヒートポンプに、冷媒加熱用の熱交換器が組み込まれた構成を有している。この冷媒加熱用の熱交換器には、浴槽の残り湯がポンプを利用して供給され、この残り湯から熱回収がなされる。このような構成によれば、浴槽の残り湯の熱を有効に利用してヒートポンプの冷媒を加熱することができ、ヒートポンプの加熱効率を高めることが可能である。
一方、特許文献2,3に記載されたヒートポンプ熱供給システムは、貯湯タンクの内部に熱交換器が設けられ、かつこの熱交換器には、浴槽の残り湯が供給されるように構成されている。このような構成によれば、浴槽の残り湯を利用して、貯湯タンク内の湯水を加熱することができる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるような不具合がある。
すなわち、特許文献1に記載のシステムにおいては、浴槽の残り湯から熱を回収して冷媒を加熱するための熱交換器が、ヒートポンプの冷媒循環回路に組み込まれている。この冷媒循環回路は、冷媒の蒸発、圧縮、および熱膨張などを繰り返させる高圧の回路である。このため、前記熱交換器としては、耐圧性に優れたものを用いる必要があり、そのコストは高価となる。
一方、特許文献2,3に記載のシステムにおいては、浴槽の残り湯から熱を回収するための熱交換器が貯湯タンクの内部に設けられているために、この熱交換器をさほど耐圧性に優れたものにする必要はない。ところが、貯湯タンクの内部に熱交換器を設けたのでは、熱交換器に接続される配管を貯湯タンクの外部から内部に引き込ませるといった必要が生じるなど、その製造は非常に面倒である。したがって、その製造コストはやはり高価となる。また、貯湯タンク内に熱交換器が配置されると、メンテナンスが難しくなる他、貯湯タンクの貯湯容量が熱交換器の体積分だけ少なくなる。さらに、貯湯タンクの内部に設けられた熱交換器は、貯湯タンク内の湯水のうち、この熱交換器の周辺部に存在する湯水を徐々に加熱していくに過ぎない。これでは、たとえばヒートポンプを利用して貯湯タンク内の湯水を沸き上げる際に、前記熱交換器によって未だ加熱されていない湯水が貯湯タンクからヒートポンプに向けて供給される虞も生じる。
特開平5−26512号公報 特開2005−76932号公報 特公昭58−52134号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、浴槽の残り湯などの廃熱を利用することによって湯水を効率良くかつ適切に加熱することが可能であるとともに、熱回収用の熱交換器として製造が容易かつ廉価なものを使用し、全体の製造コストの低減を図ることが可能なヒートポンプ熱供給システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるヒートポンプ熱供給システムは、貯湯タンクと、この貯湯タンクに配管接続され、かつ前記貯湯タンクから送り出された湯水を加熱して前記貯湯タンクに戻す湯水沸き上げ動作を実行可能なヒートポンプと、前記貯湯タンクおよび前記ヒートポンプの外部に存在する所望の熱回収対象物質または熱回収対象部位から熱回収を行なうための熱交換器と、を備えている、ヒートポンプ熱供給システムであって、前記熱交換器は、前記貯湯タンクの外部に配されて前記貯湯タンクに配管接続されており、かつ前記貯湯タンクからこの熱交換器に供給されてきた湯水を前記熱回収対象物質または熱回収対象部位から回収した熱を利用して加熱可能であり、前記湯水沸き上げ動作が実行されるときには、前記貯湯タンクの湯水が前記熱交換器によって加熱されてから前記ヒートポンプに供給されることが可能に構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、熱回収対象物質または熱回収対象部位から熱回収を行なうための熱交換器は、貯湯タンクの外部に配されて貯湯タンクに配管接続されているために、ヒートポンプの内部に熱交換器を組み込んでいた従来技術と比較すると、熱交換器にさほど高い耐圧性を具備させる必要はなく、そのコストを低減することができる。また、貯湯タンクの内部に熱交換器を設けていた従来技術と比較しても、熱交換器やこれに付随する配管の構造を簡易なものとして、やはりそのコストを低減することができる。もちろん、貯湯タンク内に熱交換器を収容させていた場合にみられていたような他の不具合、たとえば貯湯タンク内の貯湯容量が減少する不具合や、熱交換器のメンテナンスが難しくなるといった不具合も適切に解消される。さらに、本発明によれば、貯湯タンク内に熱交換器を設けていた場合とは異なり、貯湯タンク内において一部の湯水のみが加熱されるようなことはなく、貯湯タンクから熱交換器に送られてきた湯水をこの熱交換器において的確に加熱することが可能である。したがって、湯水の沸き上げ動作を行なわせる場合には、ヒートポンプによって湯水を加熱する前段階として、その湯水を前記熱交換器によって的確に加熱させておくことができるという効果も得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱交換器は、浴槽の湯水を一定の経路で循環させる浴槽湯水の循環経路に付属して設けられた風呂追い焚き用の熱交換器を兼用しており、風呂追い焚きが実行されるときには、前記貯湯タンクから前記熱交換器に対して前記循環経路の湯水よりも高温の湯水が供給されることにより前記循環経路の湯水を加熱可能であるとともに、前記湯水沸き上げ動作が実行されるときには、前記貯湯タンクから前記熱交換器に供給される湯水よりも高温の湯水が前記循環経路を流通することにより前記貯湯タンクからの湯水を加熱可能な構成とされている。
このような構成によれば、貯湯タンクの湯水を浴槽の湯水(残り湯など)を利用して加熱する動作、および貯湯タンクの湯水を利用して風呂を追い焚きする動作のいずれについても、前記熱交換器を利用して適切に行なうことが可能である。1つの熱交換器を前記した2通りの用途に兼用できるために、その構成は合理的であり、熱交換器の総数を少なくし、製造コストを低減するのにより好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貯湯タンクの上部および下部には、少なくとも2つの配管部が接続されているとともに、前記熱交換器は、前記2つの配管部のそれぞれに対して流路切換弁を介して接続されており、前記貯湯タンク内の湯水が前記2つの配管部のいずれを通過する場合においても、その湯水は前記流路切換弁を通過して前記熱交換器に流入し、前記熱交換器に対する前記湯水の流入方向が一定化されるように構成されている。
このような構成によれば、たとえば風呂追い焚き時において貯湯タンク内の高温の湯水を上部の配管部を介して熱交換器に供給させる場合と、湯水沸き上げ時において貯湯タンク内の低温の湯水を下部の配管部を介して熱交換器に供給させる場合とのいずれにおいても、それらの湯水が熱交換器に流入する方向は一定となる。したがって、風呂追い焚き時、および湯水沸き上げ時のいずれにおいても、貯湯タンクから熱交換器に流入する湯水と、前記熱交換器内に別途流入する浴槽の湯水とを向流状態に設定することが可能となり、それら両湯水間の熱交換効率を高めることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貯湯タンクとしては、並列に配管接続された2つの貯湯タンクがあり、これら2つの貯湯タンクの下部どうしを接続する配管部は、前記流路切換弁に一端が繋がっている配管流路の他端に対して追加の流路切換弁を介して接続されており、前記追加の流路切換弁の流路切り換え動作により、前記2つの貯湯タンクのそれぞれから前記配管流路への湯水流出を選択的に行なうことが可能とされている。
このような構成によれば、湯水沸き上げ動作を行なう際には、追加の流路切換弁を動作させることによって、2つの貯湯タンクのそれぞれから熱交換器に対して湯水を順次送り出すことができる。したがって、2つの貯湯タンクの双方に貯留されている湯水の沸き上げ動作を的確に行なうことが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貯湯タンクから流出して前記熱交換器によって加熱された湯水が前記ヒートポンプに供給されるときに、その湯水温度が所定温度を超えないように制御する制御手段を備えている。
ヒートポンプに供給される湯水の温度があまりに高温になると、ヒートポンプの成績係数(COP)が悪化する。これに対し、前記構成によれば、ヒートポンプに供給される湯水の温度が所定温度を超えないように制御されるために、ヒートポンプの成績係数の悪化が抑制され、システム全体として省エネを好適に図りつつ、湯水沸き上げ動作を行なうのにより好適となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明が適用されたヒートポンプ熱供給システムの一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態のヒートポンプ熱供給システムAは、ヒートポンプ1、貯湯タンク2、熱回収用の熱交換器3、制御部4、および外装ケース90を備えている。
ヒートポンプ1としては、従来既存のものをそのまま用いることが可能である。たとえば、このヒートポンプ1は、CO2 などの冷媒を循環させる冷媒循環回路を有し、かつこの回路には、大気熱を吸収するための蒸発器11、圧縮機12、凝縮器としての湯水加熱用熱交換器13、および熱膨張弁14が設けられた構成を有している。
貯湯タンク2は、ヒートポンプ1によって加熱された湯水を貯留させておくためのものであり、たとえば上下高さ方向(鉛直方向)に延びた略円筒状またはこれに類する形状である。この貯湯タンク2の下部には、第1および第2の下部配管部20a,20bの各一端が接続されている。この貯湯タンク2への給水は、外装ケース90の外部から給水口80aに供給された水が、給水用配管部80から第1の下部配管部20aを通過して貯湯タンク2内の下部に流入することによりなされる。
貯湯タンク2の上部には、第1および第2の上部配管部21a,21bの各一端が接続されている。貯湯タンク2内の湯水を所望の給湯先に供給する際には、この貯湯タンク2内に作用する下部からの給水圧によってこの貯湯タンク2の上部の湯水が第1の上部配管部21aに流出する。貯湯タンク2は、高温湯水が満杯でない場合、基本的には、その上部寄りに高温の湯水が貯留され、かつ下部寄りに低温水が貯留された状態となる。貯湯タンク2から第1の上部配管部21aに流出した湯水は、配管部81を通過して2つの混合弁V1,V2に到達するようになっている。混合弁V1には、出湯口82aを有する出湯用配管部82が接続されている。出湯口82aには、適当な給湯管(図示略)が接続され、この給湯管を介して台所やその他の所望の給湯先に給湯がなされる。混合弁V2には、開閉弁V3を有する配管部83が接続されている。この配管部83は、浴室の浴槽7への湯張りを行なう際の湯水落とし込みを実行可能とするものであり、その接続口83aには、一対の浴槽配管70a,70bの一方(図面では、配管部70a)が接続されている。開放弁V3を開放させると、貯湯タンク2から混合弁V2に流れてきた湯水は、配管部83,70aを通過して浴槽7内に落とし込まれる。混合弁V1,V2のいずれに対しても、給水用配管部80が接続されており、これらの混合弁V1,V2は、外部に供給される湯水の温度が所望の目標温度となるように、貯湯タンク2からの湯水と給水用配管部80からの低温水との混合比を制御する動作を行なう。
熱回収用の熱交換器3は、風呂追い焚き用の熱交換器を兼用しており、浴槽湯水の循環経路Bを流れる湯水と貯湯タンク2から送られてくる湯水との間で熱交換を行なわせる液−液熱交換器である。循環経路Bには、ポンプP1が設けられており、このポンプP1が駆動すると、浴槽7内の湯水が浴槽配管70aから配管部83の下部を通過して熱交換器3に流れ込んだ後に、この熱交換器3に別途接続された配管部84を通過して、この配管部84の接続口84aに接続された浴槽配管70bから浴槽7内に戻されるように構成されている。
熱交換器3は、第2の上部配管部21bおよび第1の下部配管部20aに繋がった補助配管部85のそれぞれに対して、三方弁V4および配管部86を介して接続されている。三方弁V4が流路切り換え動作を行なうことにより、貯湯タンク2内の湯水が第1の下部配管部20aから補助配管部85および配管部86を介して熱交換器3に送られる状態と、第2の上部配管部21bおよび配管部86を介して熱交換器3に送られる状態とを選択可能である。熱交換器3には、ポンプP2,P3、比例弁V5、および三方弁V6を有する配管部87も接続されており、貯湯タンク2から熱交換器3に送られてきた湯水は、配管部87を介してヒートポンプ1の湯水加熱用熱交換器13に供給可能である。湯水加熱用熱交換器13を通過した湯水は、配管部88を介して第1の上部配管部21aに送られることにより貯湯タンク2内に戻される。第2の下部配管部20bの他端は、配管部87のうち、ポンプP2と比例弁V5との間の箇所に接続されている。
制御部4は、たとえばマイクロコンピュータなどを用いて構成されており、前記した各種の弁V1〜V6やポンプP1〜P3の動作制御を行なう他、ヒートポンプ1が具備する制御部(図示略)との間でデータ通信を実行し、ヒートポンプ1に対する動作指令なども行なう。この制御部4の動作制御の具体例については、後述する。
次に、前記したヒートポンプ熱供給システムAの作用について説明する。
まず、貯湯タンク2内の湯水の沸き上げを行なう場合には、三方弁V4が図1の矢印N1方向に湯水を流すように設定し、ポンプP3を駆動させる。また、浴槽7内に所定温度以上の湯水が存在している場合には、ポンプP1を駆動させる。なお、浴槽7の近傍または循環経路Bには、浴槽7の湯水の温度を検出するためのセンサが設けられており、制御部4は、このセンサからの信号に基づいて浴槽7内に所定温度以上の湯水が存在するか否かを判断している。前記した設定がなされると、図2の太線で示すような経路で湯水が流通する。すなわち、貯湯タンク2の下部からは比較的低温の湯水が第1の下部配管部20aに流出し、この湯水は、補助配管部85、三方弁V4、および配管部86を経由して熱交換器3に流入する。一方、浴槽7内の湯水は、循環経路Bを一定方向に流れ、熱交換器3に流入する。このため、熱交換器3においては、浴槽7の残り湯の熱を利用して、貯湯タンク2からの湯水を加熱することができる。このようにして加熱された湯水は、その後配管部87を介してヒートポンプ1の湯水加熱用熱交換器13に送られて加熱されてから、配管部88および第1の上部配管部21aを介して貯湯タンク2内の上部に流入する。このような一連の動作が適当な時間だけ継続して実行されることにより、貯湯タンク2内の所望量の湯水の沸き上げがなされる。この湯水沸き上げに際しては、浴槽7の残り湯の廃熱を利用して省エネを図ることができる。
貯湯タンク2の湯水の沸き上げを行なう場合、前記とは異なり、浴槽7内の湯水が所定温度に満たない場合には、ポンプP1を駆動させない。この場合には、ヒートポンプ1のみによって貯湯タンク2の湯水を加熱することとなる。また、浴槽7の湯水が所定温度以上であったとしても、たとえばその湯水の量が所定量に満たない少量の場合、あるいは浴槽7内または浴室内に人が存在し、入浴していると考えられる場合には、ポンプP1を駆動させないようにしてもよい。このような制御は、浴槽7の水位を検出するための水位センサを用いて、この水位センサから制御部4に水位検出信号を送信させること、あるいは浴室監視用のモニタを設置して、その撮像画像を制御部4に送信し、画像認識により入浴者が存在するか否かを判断させるなどして実行することができる。さらに、ポンプP1を駆動させる条件として、浴槽7内の湯水が所定温度以上であることに加え、たとえばこのヒートポンプ熱供給システムAが風呂自動運転オフ、または給湯運転オフに設定されていることをも条件とするなど、他の追加条件も満たされた場合に限り、ポンプP1が駆動され、浴槽7の湯水が利用されるようにしてもかまわない。このような制御も、制御部4に実行させることができる。
貯湯タンク2から熱交換器3に供給される湯水がさほど低温ではなく、また浴槽7の湯水が比較的高温であるような場合には、熱交換器3において加熱された湯水も比較的高温になる場合がある。その反面、ヒートポンプ1は、湯水加熱用熱交換器13に供給されてくる湯水の温度が高くなるほど、その成績係数は悪化する。このため、ヒートポンプ1の成績係数の悪化を抑制し、システム全体の省エネを有効に図るための手段として、制御部4は、ヒートポンプ1に供給される湯水の温度が所定温度を超えないようにするための制御を実行するように構成されている。その具体例を説明すると、制御部4は、熱交換器3によって加熱された湯水の温度を監視しており、熱交換器3によって加熱された湯水の温度が一定の温度範囲にあるときには、ポンプP1を間欠回転させ、熱交換器3に対する浴槽湯水の流入量を減少させる。また、これに代えて、熱交換器3によって加熱された湯水の温度が一定の温度範囲にあるときには、ポンプP3に加えてポンプP2をも駆動させ、貯湯タンク2から熱交換器3に送られる湯水の流量を増大させる。これらのいずれの手段によっても、熱交換器3によって湯水が余り高温に加熱されないようにし、ヒートポンプ1に供給される湯水の温度が所定温度を超えないようにすることができる。さらに、前記した制御とは異なり、貯湯タンク2から熱交換器3に供給されて加熱された湯水をヒートポンプ1にそのまま送るのではなく、この湯水を第2の下部配管部20bを介して貯湯タンク2内に戻して一時的に貯留させておき、その湯水温度が時間経過に伴ってある程度低下した後に、その湯水をヒートポンプ1に供給して加熱させるようにしてもかまわない。
風呂の追い焚きを行なう場合には、三方弁V4が図1の矢印N2方向に湯水を流すように設定し、ポンプP2を駆動させる。また、ポンプP3は停止させておき、ポンプP1は駆動させる。このことにより、図3の太線で示すような経路で湯水が流通する。すなわち、貯湯タンク2の上部からは高温の湯水が第2の上部配管部21bに流出し、この湯水は、三方弁V4および配管部86を経由して熱交換器3に流入する。一方、浴槽7の湯水は、図2に示した場合と同様に、循環経路Bを一定方向に流れ、熱交換器3に流入する。このため、熱交換器3においては、貯湯タンク2から供給されてくる高温の湯水を利用して循環経路Bの湯水が加熱されることとなり、風呂の追い焚き動作を適切に実行することができる。
貯湯タンク2の湯水は、図2に示す湯水の沸き上げ時には第1の下部配管部20aから流出する一方、図3に示す風呂追い焚き時には第2の上部配管部21bから流出するが、これらの湯水が熱交換器3を通過する方向は、同一方向(図面では、下向き)となっている。このため、湯水の沸き上げ時と風呂追い焚き時のいずれの場合においても、貯湯タンク2から熱交換器3に供給されてくる湯水と循環経路Bにおいて熱交換器3に流入する湯水とを向流状態とし、熱交換器3の熱交換効率を高くすることが可能となる。
本実施形態のヒートポンプ熱供給システムAにおいては、上記したように、熱交換器3が湯水沸き上げ動作時の湯水加熱に用いられるだけではなく、風呂追い焚き時の湯水加熱にも利用されている。したがって、熱交換器の総数を少なくし、全体のコストを低減するのに好ましいものとなる。また、熱交換器3は、ヒートポンプ1の冷媒循環回路に取り付けられる熱交換器とは異なり、さほど優れた耐圧性を有している必要はなく、また貯湯タンク2の内部に設けるものでもないため、それ自体の製造コストも廉価なものにすることが可能である。
図4は、本発明の他の実施形態を示している。同図においては、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図4に示すヒートポンプ熱供給システムは、2つの貯湯タンク2A,2Bを具備している。これらの貯湯タンク2A,2Bは、並列に配管接続されており、それらの上部配管部21aどうしは接続され、また下部配管部20aどうしも接続されている。ただし、下部配管部20aどうしの接続部分には、三方弁V7が設けられており、この三方弁V7と他の三方弁V4との間には、これらどうしを繋ぐ配管経路85’が設けられている。この配管経路85’は、補助配管部85を含んで構成されている。
本実施形態によれば、三方弁V7を切り換え動作させることにより、貯湯タンク2Aの下部から流出した湯水を三方弁V4および熱交換器3に供給させる状態と、貯湯タンク2Bの下部から流出した湯水を三方弁V4および熱交換器3に供給させる状態とに切り換え設定可能である。したがって、貯湯タンク2A,2Bのいずれに貯留されている湯水についても、熱交換器3を利用して加熱させた後にヒートポンプ1に送ることにより、適切に沸き上げることができる。本実施形態から理解されるように、本発明は、貯湯タンクが1つではなく、複数設けられているシステムにも適用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係るヒートポンプ熱供給システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう熱回収対象物質または熱回収対象部位は、浴槽の湯水に限らない。熱回収の対象となる熱を有する物質または部位であればよい。たとえば、浴室などから排出される温水を貯留するタンクを別途設置しておき、このタンクに貯留された湯水から熱回収を行なわせたり、あるいはエアコンの室外機から放出される温風などを熱回収の対象にしてもよい。したがって、熱回収用の熱交換器は、必ずしも液−液熱交換器でなくてもよい。ヒートポンプの具体的な構成も限定されるものではない。
本発明に係るヒートポンプ熱供給システムの一例を示す概略説明図である。 図1に示すヒートポンプ熱供給システムの動作状態の一例を示す概略説明図である。 図1に示すヒートポンプ熱供給システムの動作状態の他の例を示す概略説明図である。 本発明に係るヒートポンプ熱供給システムの他の例を示す概略説明図である。
符号の説明
A ヒートポンプ熱供給システム
B 浴槽湯水の循環経路
V4 三方弁(流路切換弁)
V7 三方弁(追加の流路切換弁)
1 ヒートポンプ
2 貯湯タンク
2A,2B 貯湯タンク
3 熱交換器
4 制御部
7 浴槽

Claims (5)

  1. 貯湯タンクと、
    この貯湯タンクに配管接続され、かつ前記貯湯タンクから送り出された湯水を加熱して前記貯湯タンクに戻す湯水沸き上げ動作を実行可能なヒートポンプと、
    前記貯湯タンクおよび前記ヒートポンプの外部に存在する所望の熱回収対象物質または熱回収対象部位から熱回収を行なうための熱交換器と、
    を備えている、ヒートポンプ熱供給システムであって、
    前記熱交換器は、前記貯湯タンクの外部に配されて前記貯湯タンクに配管接続されており、かつ前記貯湯タンクからこの熱交換器に供給されてきた湯水を前記熱回収対象物質または熱回収対象部位から回収した熱を利用して加熱可能であり、
    前記湯水沸き上げ動作が実行されるときには、前記貯湯タンクの湯水が前記熱交換器によって加熱されてから前記ヒートポンプに供給されることが可能に構成されていることを特徴とする、ヒートポンプ熱供給システム。
  2. 前記熱交換器は、浴槽の湯水を一定の経路で循環させる浴槽湯水の循環経路に付属して設けられた風呂追い焚き用の熱交換器を兼用しており、
    風呂追い焚きが実行されるときには、前記貯湯タンクから前記熱交換器に対して前記循環経路の湯水よりも高温の湯水が供給されることにより前記循環経路の湯水を加熱可能であるとともに、
    前記湯水沸き上げ動作が実行されるときには、前記貯湯タンクから前記熱交換器に供給される湯水よりも高温の湯水が前記循環経路を流通することにより前記貯湯タンクからの湯水を加熱可能な構成とされている、請求項1に記載のヒートポンプ熱供給システム。
  3. 前記貯湯タンクの上部および下部には、少なくとも2つの配管部が接続されているとともに、前記熱交換器は、前記2つの配管部のそれぞれに対して流路切換弁を介して接続されており、
    前記貯湯タンク内の湯水が前記2つの配管部のいずれを通過する場合においても、その湯水は前記流路切換弁を通過して前記熱交換器に流入し、前記熱交換器に対する前記湯水の流入方向が一定化されるように構成されている、請求項2に記載のヒートポンプ熱供給システム。
  4. 前記貯湯タンクとしては、並列に配管接続された2つの貯湯タンクがあり、
    これら2つの貯湯タンクの下部どうしを接続する配管部は、前記流路切換弁に一端が繋がっている配管流路の他端に対して追加の流路切換弁を介して接続されており、
    前記追加の流路切換弁の流路切り換え動作により、前記2つの貯湯タンクのそれぞれから前記配管流路への湯水流出を選択的に行なうことが可能とされている、請求項3に記載のヒートポンプ熱供給システム。
  5. 前記貯湯タンクから流出して前記熱交換器によって加熱された湯水が前記ヒートポンプに供給されるときに、その湯水温度が所定温度を超えないように制御する制御手段を備えている、請求項1ないし4のいずれかに記載のヒートポンプ熱供給システム。
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