JP2018057499A - タオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオル - Google Patents

タオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオル Download PDF

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Abstract

【課題】形状を崩れにくくすることができるタオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオルを提供する。
【解決手段】一実施形態に係るタオルケットは、タオルケットの長手方向D1に延びる複数の縦糸2と、タオルケットの幅方向D2に延びる複数の横糸3と、を備え、横糸3は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、横糸3は、硬化されている。タオルケットの製造方法は、複数の縦糸2、及び複数の横糸3を織り込んでタオルケットを製織する工程と、織り込んで製織したタオルケットを加熱処理する工程と、加熱処理したタオルケットを糊抜きする工程と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、タオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオルに関する。
従来から、タオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオルとしては様々な種類のものが知られており、タオルケットは寝具として、タオルは日用品として、それぞれ用いられる。特表2016−507289号公報には、タオルケットの一種として変形タオルケットが記載されており、この変形タオルケットは、その形状が首枕又はマフラーの形状に変形されるタオルケットである。このように、形状が変形可能とされたタオルケットが知られている。
特表2016−507289号公報
ところで、前述したようなタオルケットは、柔軟性が高い材料によって構成されているため、使用者の身体に掛けたときに形状が崩れ、身体にまとわりつきやすいという問題がある。タオルケットは一般的に夏場に用いられることが多いため、タオルケットが身体にまとわりつくと使用者は暑さを感じやすくなる。よって、このようなタオルケットを用いた場合には、形状が崩れて身体にまとわりつくことにより、使用者の寝心地が損なわれる懸念がある。従って、使用者の身体にまとわりつきにくくすると共に、形状を崩れにくくすることが求められる。
本発明は、形状を崩れにくくすることができるタオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオルを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るタオルケットは、タオルケットの長手方向に延びる複数の縦糸と、タオルケットの幅方向に延びる複数の横糸と、を備え、縦糸及び横糸の少なくとも一方の糸は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、当該少なくとも一方の糸は、硬化されている。
このタオルケットでは、縦糸及び横糸の少なくとも一方の糸がポリエステルを含む材料によって構成されており、この一方の糸が硬化されている。ポリエステルは、しわになりにくく強度が高い素材である。このように、少なくとも一方の糸が硬化されていることにより、タオルケット全体としてハリを持たせることができる。タオルケットがハリを持つことによってタオルケットの形状を崩れにくくすることができるので、タオルケットの形状維持性能を高めることができる。従って、タオルケットを使用者の身体にまとわりつきにくくすることができ、夏場であっても使用者に暑さを感じさせにくくすることができるので、使用者の寝心地を良好にすることができる。
このタオルケットは、タオルケットの長手方向に延びると共にタオルケットの厚さ方向に突出する複数のパイル糸を備え、パイル糸は、綿を含む材料によって構成されていてもよい。この場合、パイル糸がタオルケットの厚さ方向に突出しているので、パイル糸を使用者の身体に接触させることができる。パイル糸は、綿を含む材料によって構成されているので、染色性及び発色性に優れていると共に、高い吸水性を有しており、更に、肌触りが良好である。従って、パイル糸が使用者の身体に接触することにより、良好な肌触りを使用者に提供することができる。
このタオルケットは、複数の縦糸、及び複数の横糸を含むと共に、パイル糸が突出している第1領域と、複数の縦糸、及び複数の横糸を含むと共に、パイル糸が突出していない第2領域と、を備えていてもよい。この場合、タオルケットに、パイル糸が突出している第1領域と、パイル糸が突出していない第2領域とが設けられる。よって、第1領域のパイル糸が使用者の身体に接触すると共に、第2領域と使用者の身体との間に空間が形成される。従って、タオルケットを掛けた状態でタオルケットと使用者の身体との間に空間を形成することができるので、タオルケットを身体にまとわりつきにくくすることができ、更に通気性を高めることができる。このように通気性を高めることにより、使用者に暑さを感じさせにくくすることができる。
このタオルケットでは、横糸が硬化されていてもよい。この場合、硬化された複数の横糸はタオルケットの幅方向に延びているので、幅方向におけるタオルケットの通気性を一層高めることができる。従って、縦糸が硬化された場合と比較して、通気性を更に高めることができる。よって、暑さを一層感じさせにくくすることができるので、使用者の寝心地を更に良好にすることができる。
本発明の一側面に係るタオルケットの製造方法は、複数の縦糸と複数の横糸とを備え、縦糸及び横糸の少なくとも一方の糸がポリエステルを含む材料によって構成されたタオルケットの製造方法であって、複数の縦糸、及び複数の横糸を織り込んでタオルケットを製織する工程と、織り込んで製織したタオルケットを加熱処理する工程と、加熱処理したタオルケットを糊抜きする工程と、を備える。
このタオルケットの製造方法では、ポリエステルを含む材料によって構成された糸を含むタオルケットが加熱処理される。ポリエステルを含む材料によって構成された糸は、加熱処理されると軟化及び変形して熱融着が生じる。熱融着が生じた糸は、加熱が終わって冷却されると、その冷却に伴って硬化する。このようにポリエステルを含む糸を硬化させることにより、ハリを持ったタオルケットを製造することができる。従って、タオルケットを使用者の身体にまとわりつきにくくすることができるので、使用者の寝心地を良好にすることができる。また、糊抜きする工程を実行することにより、タオルケットの吸水性を高めることができる。そして、糊抜きする工程の前に加熱処理する工程を実行しているので、糊抜きする工程の後に上記加熱処理を行った場合と比較して、タオルケットのパサつき及びざらつきを抑えることができる。
また、加熱処理する工程では、タオルケットを引っ張った状態としてタオルケットを加熱してもよい。この場合、タオルケットを引っ張った状態で加熱することにより、熱融着によるタオルケットの形状維持性能を一層高めることができる。すなわち、タオルケットを引っ張らないで加熱した場合と比較してタオルケットのハリをより強くすることができるので、タオルケットを一層まとわりつきにくくすることができる。
また、加熱処理する工程では、タオルケットを70℃以上且つ130℃以下に加熱してもよい。この場合、ポリエステルを含む材料によって構成された糸をより確実且つ容易に熱融着させることができると共に、当該糸を確実且つ容易に硬化させることができる。
本発明の一側面に係るタオルは、第1方向に延びる複数の縦糸と、第1方向と交差する第2方向に延びる複数の横糸と、を備え、縦糸及び横糸の少なくとも一方の糸は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、当該少なくとも一方の糸は、硬化されている。
このタオルでは、縦糸及び横糸の少なくとも一方の糸がポリエステルを含む材料によって構成されており、この一方の糸が硬化されている。よって、前述したタオルケットと同様、縦糸及び横糸の少なくとも一方が硬化されていることにより、タオル全体としてハリを持たせることができる。タオルがハリを持つことによってタオルの形状維持性能を高めることができ、タオルの洗濯を繰り返しても形状を崩れにくくすることができるので、タオルを長寿命化させることができる。
本発明の一側面に係るタオルケット、タオルの製造方法、及びタオルによれば、形状を崩れにくくすることができる。
実施形態に係るタオルケットの一例を示す斜視図である。 図1のタオルケットを拡大して模式化した斜視図である。 図1のタオルケットの縦糸、横糸及びパイル糸の配置例を模式的に示す図である。 (a)は、加熱処理前におけるタオルケットの縦糸及び横糸を模式的に示す図である。(b)は、加熱処理後におけるタオルケットの縦糸及び横糸を模式的に示す図である。 実施形態に係るタオルケットの製造方法を示すフローチャートである。 タオルケットをテンターに入れる状態を模式的に示す平面図である。 実施形態に係るタオルを示す斜視図である。
以下、図面を参照しながらタオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオルの実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るタオルケット1の斜視図であり、図2は、タオルケット1を拡大した図である。図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るタオルケット1は、全体として長方形状を成すものであり、例えば、夏場に用いられる。タオルケット1は、格子状の凹凸を備える。
タオルケット1は、複数の縦糸2、複数の横糸3、及び、複数のパイル糸4が織り込まれている。タオルケット1の前述した凹凸のうち、凸の部分はパイル糸4が突出する第1領域R1であり、凹の部分はパイル糸4が突出していない第2領域R2である。また、タオルケット1の外縁は、縦糸2及び横糸3のみから成る縫い代R3とされている。
第1領域R1及び第2領域R2は、タオルケット1の表裏両方に設けられている。第1領域R1及び第2領域R2は、例えば、共に四角形状とされており、互いに同一の形状及び同一の面積とされている。タオルケット1の表側における第1領域R1は、タオルケット1の裏側では第2領域R2とされている。すなわち、パイル糸4が突出する第1領域R1の反対側の面は、パイル糸4が突出しない第2領域R2とされている。
第1領域R1及び第2領域R2は、例えば、共に格子状に配置されている。第1領域R1及び第2領域R2は、タオルケット1の長手方向D1(縦方向)に沿って交互に配置されている。具体的には、長手方向D1において、2つの第1領域R1の間に1つの第2領域R2が配置されており、2つの第2領域R2の間に1つの第1領域R1が配置されている。また、第1領域R1及び第2領域R2は、タオルケット1の幅方向D2(横方向)に交互に配置されており、幅方向D2において、2つの第1領域R1の間に1つの第2領域R2が配置され、2つの第2領域R2の間に1つの第1領域R1が配置されている。
図3は、タオルケット1として織り込まれた縦糸2、横糸3及びパイル糸4の配置を模式的に示す図である。図3に示されるように、横糸3は、長手方向D1に沿って複数配置されている。複数の横糸3の上下を2本の縦糸2が通っている。パイル糸4は、タオルケット1の厚さ方向D3に突出している。パイル糸4は、横糸3に絡みながら縦糸2と同方向(長手方向D1)に延びている。パイル糸4は、例えば、突出する第1領域R1では2本の横糸3を跨いでおり、第2領域R2では1本の横糸3を跨いでいる。
図4は、タオルケット1における縦糸2及び横糸3の配置を模式的に示す平面図である。図4(a)は、後述する加熱処理を施す前の縦糸2及び横糸3を示しており、図4(b)は、加熱処理を施した後の縦糸2及び横糸3を示している。図4(a)及び図4(b)に示されるように、縦糸2及び横糸3は、縦横に交差且つ組織している。
縦糸2、横糸3及びパイル糸4は、例えば、双糸である。このように双糸であることにより、タオルケット1に気持ちがいいハリを持たせることが可能である。なお、縦糸2、横糸3及びパイル糸4は、単糸であってもよい。また、縦糸2の材料及びパイル糸4の材料は、例えば、共に綿100%である。これにより、縦糸2及びパイル糸4では、染色性に優れると共に、肌触りが良好で且つ吸水性が高い状態が実現されている。
一方、横糸3は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、ポリエステルを主たる原料としている。このように、ポリエステルを主原料とした横糸3は、加熱されると軟化して変形し、その後冷却されると硬化するという性質を有する。タオルケット1では、この横糸3が硬化するという性質を利用している。結果的に、横糸3は、縦糸2及びパイル糸4よりも硬い糸とされている。
横糸3は、例えば、ポリエステルとセルロース系の材料との混紡素材によって構成されている。横糸3を構成するセルロース系の材料としては、例えば、綿が用いられる。横糸3におけるポリエステルの比率は、例えば、50%以上且つ100%以下である。また、横糸3におけるポリエステルの比率は、70%以上且つ90%以下であることが好ましい。
横糸3のポリエステルの比率が70%以上であることにより、加熱及び冷却によってより確実に横糸3を硬化させることが可能である。横糸3のポリエステルの比率が90%以下であることにより、横糸3への染色をより確実に行うことができる。また、横糸3のポリエステルの比率が90%未満である場合には、横糸3を紡績する紡績装置へのポリエステル等の付着をより確実に抑えることが可能となる。更に、横糸3におけるポリエステルの比率は、80%以上且つ90%未満であることが一層好ましい。
以上の横糸3を用いることにより、タオルケット1では、図4(b)に示されるように、加熱処理が施された横糸3が、軟化及び変形を経て縦糸2及びパイル糸4等に熱融着し、その後冷却されることによって硬化する。すなわち、横糸3は、糸としての形状を維持しつつ溶けた後に固まっている。このように、タオルケット1では、ポリエステル及び綿の混紡素材からなる横糸3が、加熱により熱融着し、冷却に伴って硬化するという現象を利用している。これにより、タオルケット1は、従来のタオルケットよりもハリがあり形状維持機能が優れているものとされている。
次に、本実施形態に係るタオルケット1の製造方法について、図5に示されるフローチャートを参照しながら説明する。図5に示されるフローチャートは、タオルケット1の製造方法の一例を示しており、縦糸2、横糸3及びパイル糸4からタオルケット1を織り、加熱処理、及び、その後の後処理を経てタオルケット1を完成させている。
まず、事前工程として、縦糸2、横糸3及びパイル糸4(以下では、縦糸2、横糸3及びパイル糸4を単に「糸」とする場合もある)のそれぞれを紡績する。そして、糸に対し、染色及び糊付けを行う。染色及び糊付けは、例えば、同時に行ってもよい。なお、染色は、後述する製織工程の後に行うことも可能である。
そして、整経機を用いて糸を整経する工程を実行する(ステップS1)。この整経工程は、製織の準備工程に相当する。ステップS1では、タオルケット1を織るのに必要な本数の糸を、タイコリールに均一な張力及び均一な幅で巻き取っていく。次に、タイコリールに巻き取られた糸を織機に設置するために、糸をビームに巻き取る巻き返しを実行する(ステップS2)。続いて、ビームを織機に設置して、ビームに巻き取った糸を一本ずつ織機の糸に繋ぐ繋ぎ工程を実行する(ステップS3)。
そして、織機によって製織する製織工程を実行する(ステップS4)。このとき、タオルケット1はパイル糸4を有するため、織機としては、タオル専用の織機を用いる。織機は、例えば、エアジェット織機である。この織機では、横糸3に対して縦糸2及びパイル糸4を上下移動させ、横糸3を通る糸道を形成し、横糸3を織機の一端から他端にまで走らせる。そして、横糸3と交差された縦糸2及びパイル糸4を寄せて打ち込みを行う。なお、縦糸2及びパイル糸4は、予め設定されたデータに基づいて上下移動し、例えば、縦糸2及びパイル糸4が一本一本制御されて複雑な模様を備えるタオルケット1が織られる。
次に、タオルケット1を加熱処理する工程を実行する(ステップS5)。この加熱処理は、タオルケット1を加熱してタオルケット1にハリを持たせる高温処理に相当する。この加熱処理において、タオルケット1は、例えば、70℃以上且つ130℃以下に加熱されるが、100℃以上且つ130℃以下に加熱されるのがより好ましい。また、タオルケット1は、1秒以上且つ60秒以下の時間加熱されることが好ましい。
タオルケット1の加熱温度について、70℃は、横糸3を軟化及び変形させることが可能な温度である。また、130℃は、例えば後述するテンター10等の加熱装置でタオルケット1を加熱可能な最高温度である。よって、タオルケット1は、130℃より高い温度で加熱されてもよい。
タオルケット1の加熱時間については、1秒以上である場合には、横糸3の熱融着及び硬化を確実に生じさせることが可能となる。また、タオルケット1は60秒よりも長い時間加熱してもよい。このように、タオルケット1を加熱処理することによって、横糸3を熱融着及び硬化させることが可能となり、ハリがあるタオルケット1の製造が実現される。
加熱処理では、例えば図6に示されるように、タオルケット1がテンター10に通される。テンター10では、複数のタオルケット1が進行方向P1に一列に繋がった状態(一体となった状態)で入り込む。タオルケット1は、進行方向P1に直交する幅方向P2の両端に設けられた把持部11で把持された状態でテンター10に入り込み、テンター10の中で加熱処理が施される。タオルケット1は、幅方向P2の両端の把持部11に引っ張られながらテンター10に入り、テンター10に入った状態で、例えば100℃以上且つ130℃以下に加熱される。
以上のようにタオルケット1の加熱処理を終えた後には、タオルケット1の糊抜きを実行する(ステップS6)。糊抜きでは、例えば、回転可能とされた筒状又はドラム型の容器にタオルケット1を収容し、当該容器に水を入れてタオルケット1を回転させることにより、タオルケット1の糊を洗い落とす。
糊抜きの時間は、例えば、30分以上且つ40分以下であり、糊抜きで用いる水の温度は、80℃以上且つ90℃以下である。このように糊抜きを行うことにより、パイル糸4等の風合いが高まると共にタオルケット1の吸水性が高められる。なお、ステップS1の前の事前工程で染色を行っていない場合には、この段階でタオルケット1の染色を行ってもよい。
続いて、タオルケット1の乾燥を実行する(ステップS7)。タオルケット1の乾燥では、例えば、タオルケット1を高所に吊り上げて、タオルケット1に温風を吹き付けた状態とする。タオルケット1の乾燥の時間は、例えば、数十分であり、タオルケット1の乾燥の温度は、70℃程度である。但し、タオルケット1の乾燥の時間、及びタオルケット1の乾燥の温度は、タオルケット1の厚さ等に応じて適宜変更される。
タオルケット1の乾燥を終えた後には、タオルケット1を再びテンター10に入れてタオルケット1の整反を行う(ステップS8)。タオルケット1の整反では、把持部11でタオルケット1を引っ張りながらタオルケット1をテンター10に入れてタオルケット1を加熱する。この加熱によってタオルケット1の幅出しを行うと共に、タオルケット1のしわ及び収縮の発生を抑制してタオルケット1の形状を整える。タオルケット1の整反は、前述した加熱処理と同様、テンター10を用いて行うが、当該加熱処理時よりも温度を低くしている。具体的には、タオルケット1の整反時の温度は、例えば、70℃以上且つ80℃以下である。
以上のようにタオルケット1の整反を終えた後には、裁断を行って1枚1枚のタオルケット1に分断し、その後、縫製、検品及び検針を行った後、タオルケット1の出荷を行う。なお、検針は、慎重且つ複数回に亘って行う作業であり、例えば、タオルケット1を乗せるベルトを備えた非接触型の検針器を用いて行う。
次に、本実施形態に係るタオルケット1から得られる作用効果について説明する。タオルケット1では、横糸3がポリエステルを含む材料によって構成されており、横糸3は硬化されている。このように、横糸3が硬化されていることにより、タオルケット1全体としてハリを持たせることができる。
タオルケット1がハリを持つことによってタオルケット1の形状を崩れにくくすることができるので、タオルケット1の形状維持性能を高めることができる。従って、タオルケット1を使用者の身体にまとわりつきにくくすることができ、夏場であっても使用者に暑さを感じさせにくくすることができるので、使用者の寝心地を良好にすることができる。
タオルケット1は、タオルケット1の長手方向D1に延びると共にタオルケット1の厚さ方向D3に突出する複数のパイル糸4を備え、パイル糸4は、綿を含む材料によって構成されている。よって、パイル糸4がタオルケット1の厚さ方向D3に突出しているので、パイル糸4を使用者の身体に接触させることができる。また、パイル糸4は、綿を含む材料によって構成されているので、染色性及び発色性に優れていると共に、高い吸水性を有しており、更に、肌触りが良好である。従って、パイル糸4が使用者の身体に接触することにより、良好な肌触りを使用者に提供することができる。
タオルケット1は、複数の縦糸2、及び複数の横糸3を含むと共に、パイル糸4が突出している第1領域R1と、複数の縦糸2、及び複数の横糸3を含むと共に、パイル糸4が突出していない第2領域R2と、を備えている。すなわち、タオルケット1に、パイル糸4が突出している第1領域R1と、パイル糸4が突出していない第2領域R2とが設けられる。よって、第1領域R1のパイル糸4が使用者の身体に接触すると共に、第2領域R2と使用者の身体との間に空間が形成される。従って、タオルケット1を掛けた状態でタオルケット1と使用者の身体との間に空間を形成することができるので、タオルケット1を身体にまとわりつきにくくすることができ、更に通気性を高めることができる。このように通気性を高めることにより、使用者に暑さを感じさせにくくすることができる。
タオルケット1では、横糸3が硬化されている。よって、硬化された複数の横糸3はタオルケット1の幅方向D2に延びているので、幅方向D2におけるタオルケット1の通気性を一層高めることができる。従って、縦糸2が硬化された場合と比較して、通気性を更に高めることができる。よって、暑さを感じさせにくくすることができるので、使用者の寝心地を更に良好にすることができる。
本実施形態に係るタオルケット1の製造方法では、ポリエステルを含む材料によって構成された横糸3を含むタオルケット1が加熱処理される。ポリエステルを含む材料によって構成された横糸3は、加熱処理されると軟化及び変形して熱融着が生じる。熱融着が生じた糸は、加熱が終わって冷却されると、その冷却に伴って硬化する。このようにポリエステルを含む糸を硬化させることにより、ハリを持ったタオルケット1を製造することができる。
タオルケット1にハリを持たせることによって、タオルケット1を使用者の身体にまとわりつきにくくすることができるので、使用者の寝心地を良好にすることができる。また、この製造方法では、糊抜きする工程(ステップS6)を実行することにより、タオルケット1の吸水性を高めることができる。そして、糊抜きする工程の前に加熱処理する工程(ステップS5)を実行しているので、糊抜きする工程の後に上記加熱処理を行った場合と比較して、タオルケット1のパサつき及びざらつきを抑えることができる。
また、上記加熱処理する工程では、タオルケット1を引っ張った状態としてタオルケット1を加熱している。従って、タオルケット1を引っ張った状態で加熱することにより、熱融着によるタオルケット1の形状維持性能を一層高めることができる。すなわち、タオルケット1を引っ張らないで加熱した場合と比較してタオルケット1のハリをより強くすることができるので、タオルケット1を一層まとわりつきにくくすることができる。
また、上記加熱処理する工程では、タオルケット1を70℃以上且つ130℃以下に加熱している。従って、ポリエステルを含む材料によって構成された横糸3をより確実且つ容易に熱融着させることができると共に、横糸3を確実且つ容易に硬化させることができる。
また、本実施形態の製造方法では、タオル専用の織機を用いてタオルケット1を織っている。従って、パイル糸4が突出する第1領域R1、及びパイル糸4が突出しない第2領域R2を備えたタオルケット1を効率よく織ることができる。更に、本実施形態の製造方法では、上記加熱処理する工程を汎用のテンター10によって行う。すなわち、テンター10は整反工程で用いられる汎用の装置であるが、本実施形態では、タオルケット1を汎用のテンター10に入れて加熱することによりタオルケット1にハリを持たせている。このように、本実施形態では、ポリエステルを主原料とした横糸3の性能を十分に発揮させるために汎用のテンター10を用いているので、汎用のテンター10を有効活用してハリのあるタオルケット1を効率よく製造することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るタオル21について図7を参照しながら説明する。タオル21の材料は、タオルケット1の材料と同一である。タオル21とタオルケット1とは、形状及び大きさのみが互いに異なっている。以下では、タオルケット1と共通する説明を適宜省略する。
タオル21は、例えば、長方形状を成しており、日用品として用いられる。タオル21は、図2に示される縦糸2、横糸3及びパイル糸4を備えており、縦糸2、横糸3及びパイル糸4の配置態様は、タオルケット1の縦糸2、横糸3及びパイル糸4の配置態様と同様である。タオル21は、タオル21の面内方向である第1方向X1に延びる複数の縦糸2と、第1方向X1と交差(直交)する第2方向X2に延びる複数の横糸3と、タオル21の厚さ方向に突出する複数のパイル糸4と、を備えている。そして、横糸3は、第1実施形態と同様、ポリエステルを含む材料によって構成されており、加熱により硬化されている。また、タオル21の製造方法は、タオルケット1の製造方法と同様である。
以上、第2実施形態に係るタオル21では、横糸3がポリエステルを含む材料によって構成されており、この横糸3が硬化されている。よって、前述したタオルケット1と同様、横糸3が硬化されていることにより、タオル21全体としてハリを持たせることができる。タオル21がハリを持つことによってタオル21の形状維持性能を高めることができ、タオル21の洗濯を繰り返しても形状を崩れにくくすることができるので、タオル21を長寿命化させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した各実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、横糸3が加熱により硬化されている例について説明したが、硬化されている糸は、縦糸2であってもよい。また、縦糸2及び横糸3の両方が硬化されていてもよい。要は、縦糸2及び横糸3の少なくとも一方の糸が硬化されていればよい。更に、縦糸2及び横糸3の少なくとも一方は、例えば硬質の糸を用いる等、加熱以外の手段によって硬化されていてもよい。
また、前述の実施形態では、パイル糸4が突出する第1領域R1と、パイル糸4が突出していない第2領域R2とを備え、第1領域R1及び第2領域R2が交互に並んでいるタオルケット1について説明した。しかしながら、第1領域R1及び第2領域R2の形状、面積、大きさ、数及び配置態様については適宜変更可能である。例えば、三角形状の第1領域R1及び第2領域R2を備えていてもよいし、第1領域R1同士又は第2領域R2同士の面積が互いに異なっていてもよいし、互いに形状又は面積が異なる第1領域R1及び第2領域R2が不規則に配置されていてもよい。更に、本発明に係るタオルケット、及び本発明に係るタオルは、パイル糸4自体が無いタオルケット又はタオルであってもよい。
また、前述の実施形態では、タオルケット1を製織する工程をエアジェット織機を用いて実行する例について説明したが、エアジェット織機以外の織機を用いてもよい。更に、前述の実施形態では、加熱処理する工程をテンター10を用いて行う例について説明したが、テンター10とは異なる種類のテンターを用いてもよいし、テンター以外の装置を用いて加熱処理する工程を実行してもよい。
また、前述の実施形態では、縦糸2及びパイル糸4が綿100%であり、横糸3がポリエステルと綿の混紡素材である例について説明した。しかしながら、縦糸2及びパイル糸4が綿以外のセルロース系材料によって構成されていてもよいし、横糸3がポリエステルと綿以外のセルロース系材料との混紡素材であってもよい。横糸3はポリエステル100%であってもよい。
また、前述の実施形態では、全体として長方形状を成しており、且つ夏場に用いられるタオルケット1について説明した。しかしながら、本発明に係るタオルケットの形状及び用途は適宜変更である。すなわち、長方形状以外のタオルケットであってもよいし、夏場に用いられないタオルケットであってもよい。同様に、本発明に係るタオルの形状及び用途についても適宜変更可能である。
1…タオルケット、2…縦糸、3…横糸、4…パイル糸、10…テンター、11…把持部、21…タオル、D1…長手方向、D2…幅方向、D3…厚さ方向、P1…進行方向、P2…幅方向、R1…第1領域、R2…第2領域、X1…第1方向、X2…第2方向。

Claims (8)

  1. タオルケットの長手方向に延びる複数の縦糸と、
    前記タオルケットの幅方向に延びる複数の横糸と、
    を備え、
    前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方の糸は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、
    前記少なくとも一方の糸は、硬化されている、
    タオルケット。
  2. 前記タオルケットの長手方向に延びると共に前記タオルケットの厚さ方向に突出する複数のパイル糸を備え、
    前記パイル糸は、綿を含む材料によって構成されている、
    請求項1に記載のタオルケット。
  3. 前記複数の縦糸、及び前記複数の横糸を含むと共に、前記パイル糸が突出している第1領域と、
    前記複数の縦糸、及び前記複数の横糸を含むと共に、前記パイル糸が突出していない第2領域と、
    を備える請求項2に記載のタオルケット。
  4. 前記横糸が硬化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のタオルケット。
  5. 複数の縦糸と複数の横糸とを備え、前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方の糸がポリエステルを含む材料によって構成されたタオルケットの製造方法であって、
    複数の縦糸、及び複数の横糸を織り込んでタオルケットを製織する工程と、
    織り込んで製織した前記タオルケットを加熱処理する工程と、
    加熱処理した前記タオルケットを糊抜きする工程と、
    を備えるタオルケットの製造方法。
  6. 前記加熱処理する工程では、前記タオルケットを引っ張った状態として前記タオルケットを加熱する、
    請求項5に記載のタオルケットの製造方法。
  7. 前記加熱処理する工程では、前記タオルケットを70℃以上且つ130℃以下に加熱する、
    請求項5又は6に記載のタオルケットの製造方法。
  8. 第1方向に延びる複数の縦糸と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の横糸と、
    を備え、
    前記縦糸及び前記横糸の少なくとも一方の糸は、ポリエステルを含む材料によって構成されており、
    前記少なくとも一方の糸は、硬化されている、
    タオル。
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