JP2017056130A - パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット - Google Patents

パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット Download PDF

Info

Publication number
JP2017056130A
JP2017056130A JP2015185828A JP2015185828A JP2017056130A JP 2017056130 A JP2017056130 A JP 2017056130A JP 2015185828 A JP2015185828 A JP 2015185828A JP 2015185828 A JP2015185828 A JP 2015185828A JP 2017056130 A JP2017056130 A JP 2017056130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
weft
piping
piping tape
curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015185828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6597109B2 (ja
Inventor
篤樹 若山
Atsuki Wakayama
篤樹 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015185828A priority Critical patent/JP6597109B2/ja
Publication of JP2017056130A publication Critical patent/JP2017056130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6597109B2 publication Critical patent/JP6597109B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Garments (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】端縁処理に要する作業を軽減し、より簡便に端縁処理を行うことができるパイピングテープ及びその製造方法、並びに、このパイピングテープを用いた起毛マットを提供する。
【解決手段】パイピングテープ1は、湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続して形成された1条の湾曲帯11を備え、湾曲帯11は、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織Aで形成され、織組織Aのうち緯糸WEのとび量の多い面が湾曲帯11の凹面Sを形成している。起毛マットは、布材が、起毛性の布材であって、パイピングテープ1によって端縁処理されている。本方法は、パイピングテープ1となる織組織Aを有する前駆体テープを熱処理する熱処理工程を備え、この工程では、前駆体テープの両幅端を保持することなく熱処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マットに関し、更に詳しくは、布材の端縁処理に利用されるパイピングテープ及びその製造方法、並びに、このようなパイピングテープによって端縁処理された起毛マットに関する。
パイピングテープは、布材の端縁処理に利用される帯状の製品である。例えば、布材の端縁にパイピングテープを沿わせながら被せ、その状態でパイピングテープを布材の端部に縫い付けることによって、布材の端縁のほつれ防止加工をしたり、端縁の装飾を行うことができる。このような端縁処理方法は、従来、広く活用されている。
尚、熱収縮糸を用いて折り形状を生じさせた生地に関して、下記特許文献1に開示がある。
特開2011−153394号公報
パイピングテープを用いた布材の端縁処理は、一般に以下の手順で行われる。即ち、布材の端縁にパイピングテープを当接させながら、布材の端縁の凹凸形状に沿ってパイピングテープを這わせる。更にその際、布材の端縁にパイピングテープを這わせるのと同時に、パイピングテープを幅中央で山なりに折って、布材の端縁をパイピングテープで覆う。そして、この覆った個所から、パイピングテープを布材の端部へミシンを用いて縫い付けることで、この端縁処理が完成する。特に布材の端縁がカーブしている個所では、山なりに折って端縁に被せたパイピングテープに長さの余剰を生じるため、余剰分を小さく分割しながら、見栄えが良く縫い付ける必要もある。このように、パイピングテープによる布材の端縁処理は、同時に行う作業数が多く、作業が複雑であるため熟練を要する作業となっている。
このため、端縁処理に要する作業を軽減し、より簡便に端縁処理を行う方法が求められている。そして、本発明者は、この課題に対し、予め端縁処理に適した湾曲状の横断面形状を付与したパイピングテープを利用できないかと着眼した。しかしながら、従来の技術には、このような着眼も、また、具体的にいかようにしてパイピングテープに所望の形状を記憶させておくかについても開示が全くない。
上記特許文献1には、上述の端縁処理に関する開示はないが、熱収縮糸を用いて折り形状を生じさせた生地が開示されている。具体的には、「折り形状を生じさせる部位においては、熱収縮糸を連続する複数の経糸と交錯させることなく生地の一方面にのみ露出するように織り込む」、そして、この熱収縮糸を収縮させることによって生地に折り形状を付与している。即ち、熱収縮糸を織り込まないことによって、織り込んでいない位置の熱収縮糸が、経糸に邪魔されることなく大きく縮み、上述の折り形状を生じさせるものとなっている。
しかしながら、この方法によって生地に形状付与すると、熱収縮された糸が、非熱収縮糸より短くなるために、生地から浮き上がることになる。熱収縮糸が水溶性糸である場合には、この浮き上がった糸を水溶できるものの、非水溶性である場合には、浮き上がった糸をそのまま利用することになり、仮にパイピングテープでこの技術を利用すると、熱収縮糸がパイピングテープの凹面に浮き上がり、この糸に邪魔されて、布材の端縁にパイピングテープを当接させることもできない。一方、熱収縮糸が水溶性糸である場合、これを水溶させることで、パイピングテープの凹面から熱収縮糸を除去し、山型のパイピングテープを形成できると考えられるが、水溶除去する工程を要することが問題となる。更に、水溶糸を見越した強度設計が必要であり、水溶糸を減らすと形状付与が不十分となり、水溶糸を増やすと水溶される糸が増えて生地強度が低下し、強度と形状付与との相反を生じてしまうという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、端縁処理に要する作業を軽減し、より簡便に端縁処理を行うことができるパイピングテープ及びその製造方法、並びに、このパイピングテープを用いた起毛マットを提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
請求項1に記載のパイピングテープは、布材の端縁処理に利用されるパイピングテープであって、
湾曲状横断面が長手方向に連続して形成された1条の湾曲帯を備え、
前記湾曲帯は、緯糸のとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、
前記織組織(A)のうち前記緯糸のとび量の多い面が、前記湾曲帯の凹面を形成していることを要旨とする。
請求項2に記載のパイピングテープは、請求項1に記載のパイピングテープにおいて、前記湾曲帯の長手方向に沿って、緯糸のとび量が表裏で均等な織組織(C)で形成された非湾曲帯を備えることを要旨とする。
請求項3に記載のパイピングテープは、請求項1に記載のパイピングテープにおいて、本パイピングテープの全体が、前記織組織(A)で形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載のパイピングテープは、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のパイピングテープにおいて、前記織組織(A)は、織組織(A)及び織組織(A)を含む2種以上の異なる織組織を含み、
前記湾曲帯は、前記織組織(A)によって形成された中央帯部と、前記織組織(A)によって形成された両側帯部と、を備え、
前記織組織(A)は、前記織組織(A)よりも前記凹面側における前記緯糸のとび量が多くされていることを要旨とする。
請求項5に記載のパイピングテープは、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のパイピングテープにおいて、前記緯糸は、両幅端で折り返されていることを要旨とする。
請求項6に記載のパイピングテープは、請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のパイピングテープにおいて、経糸及び前記緯糸のうちの少なくとも前記緯糸が、熱収縮されていることを要旨とする。
請求項7に記載の起毛マットは、前記布材が、起毛性の布材であって、
請求項1乃至6のうちのいずれかに記載のパイピングテープによって端縁処理されていることを要旨とする。
請求項8に記載のパイピングテープの製造方法は、請求項1に記載の前記パイピングテープの製造方法であって、
前記パイピングテープとなる前駆体テープであり、前記織組織(A)を有する前駆体テープを熱処理する熱処理工程を備え、
前記熱処理工程では、前記前駆体テープの両幅端を保持することなく前記熱処理を行うことを要旨とする。
本発明のパイピングテープは、湾曲状横断面が長手方向に連続して形成された1条の湾曲帯を備える。このため、端縁処理の際には、このパイピングテープの湾曲帯の凹面を、布材の端縁に沿わせるだけで、布材の端縁をパイピングテープで覆うことができる。従って、パイピングテープを二つ折りにする作業を行う必要がなく、また、二つ折りの状態を維持しながら、他の作業を進める必要もないため、端縁処理を従来に比べてより簡便に行うことができる。
更に、この湾曲帯は、緯糸のとび量が表裏で異なる織組織(A)によって形成されている。即ち、この湾曲帯の湾曲は、織組織(A)の表裏の差異によって引き起こされた湾曲である。従って、形態安定性に優れているとともに、形状付与のために不要な構成を要するわけでなく、性能上及び意匠上、必要がない糸を織り込む必要がない。そして、従来通り、巻回状態でストックすることができ、必要に応じて巻回体からパイピングテープを引き出した際に、織組織の特性によって自然と湾曲形状とすることができる。
本発明のパイピングテープが、湾曲帯の長手方向に沿って、緯糸のとび量が表裏で均等な織組織(C)で形成された非湾曲帯を備える場合には、湾曲させる必要がない所望の個所に非湾曲帯(平板状の帯域等)を有することができる。このため、必要に応じた形状とすることができ、より作業性に優れた端縁処理を行うことができる。
本発明のパイピングテープの全体が、織組織(A)で形成されている場合には、その全体を湾曲させることができる。このため、必要に応じて、全体を湾曲させたパイピングテープを利用でき、より作業性に優れた端縁処理を行うことができる。
本発明のパイピングテープにおいて、織組織(A)が、織組織(A)及び織組織(A)を含む2種以上の異なる織組織を含み、更に、湾曲帯は、織組織(A)によって形成された中央帯部と、織組織(A)によって形成された両側帯部と、を備え、織組織(A)が織組織(A)よりも凹面側における緯糸のとび量が多くされている場合には、中央帯部ではより強く湾曲された湾曲形状としつつ、両側帯部ではより弱く湾曲された湾曲形状することができる。即ち、必要に応じて、湾曲帯の湾曲を制御することができ、より適したパイピングテープを設計できるため、より作業性に優れた端縁処理を行うことができる。
本発明のパイピングテープにおいて、緯糸が、両幅端で折り返されている場合には、両幅端が緯糸で閉じられた、いわゆる、耳を有する織物となっており、パイピングテープとして特に適する。
本発明のパイピングテープにおいて、経糸及び緯糸のうちの少なくとも緯糸が、熱収縮されている場合には、緯糸の熱収縮によって、上述の湾曲形状を維持されており、熱収縮されていない場合に比べて、形態安定性がより優れる。
本発明の起毛マットは、起毛性の布材が、本発明のパイピングテープによって端縁処理されている。このパイピングテープは、当初から湾曲形状を備えているため、特に布材のカーブに対する追従性が優れ、見栄えの良い端縁処理が得られる。
本発明のパイピングテープの製造方法は、パイピングテープとなる前駆体テープであり、織組織(A)を有する前駆体テープを熱処理する熱処理工程を備え、この熱処理工程では、前駆体テープの両幅端を保持することなく熱処理を行う。このため、横方向の外へ向いたテンションが付加されない状態で熱処理されることとなり、パイピングテープの湾曲をより簡易且つ確実に得ることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部位を示す。
本発明のパイピングテープの一例を示す説明図である。 本発明のパイピングテープの一例を示す説明図である。 本発明のパイピングテープの一例における利用態様を説明する説明図である。 本発明のパイピングテープの他例を示す説明図である。 本発明のパイピングテープの更なる他例を示す説明図である。 本発明の起毛マットの一例を示す説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
[1]パイピングテープ
本発明のパイピングテープ(1)は、布材の端縁処理に利用されるパイピングテープ(1)であって、
湾曲状横断面(S)が長手方向(D)に連続して形成された1条の湾曲帯(11)を備え、
湾曲帯(11)は、緯糸(WE)のとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、
織組織(A)のうち緯糸(WE)のとび量の多い面が、湾曲帯(11)の凹面(S)を形成していることを特徴とする。
パイピングテープ1(以下、「テープ」ともいう)は、通常、細幅の織物として形成される。テープ1は、少なくとも、その横断面の1部に、横断面が湾曲状となった湾曲状横断面Sを有している。そして、湾曲状横断面Sは、テープ1の長手方向Dに連続され、1条の湾曲帯11を形成している。
この湾曲帯11が有ることによって、パイピングテープ1は、端縁処理の際に、湾曲帯11の凹面Sを、布材の端縁に沿わせるだけで、布材の端縁を覆うことができる。即ち、テープ1には、その必要な箇所に既に湾曲帯11が形成されているため、端縁処理の際に、平板状のパイピングテープを、その略幅中央で山なりに折る作業を行う必要がない。従って、端縁処理作業を効率化できる。
この湾曲帯11は、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、織組織(A)のうち緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成している。
ここで、「緯糸のとび量」とは、緯糸が経糸の上を通過する本数を意味する。即ち、本パイピングテープは、織組織(A)を有する織物であり、この織物を構成する経糸と緯糸とは互いを織り込んで織物として成立している。この織物において、緯糸が経糸のうえを通過することを「とぶ(飛ぶ)」と表現している。そして、この緯糸が経糸を飛び越した経糸の本数を「とび量」と表現している。このことを、更に換言すれば、所定の緯糸が、経糸の下を潜り、経糸間から織物の表面に出た後、次に、経糸の下へ潜るまでの間に、当該緯糸の下に配置される経糸の本数をとび量という。
そして、上述のように、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織であって、緯糸WEのとび量が多い面をパイピングテープの所定の一面側に集めることによって、織組織の表裏差によって、パイピングテープに湾曲帯11を形成できる。
具体的には、製織の際に、織組織の表裏差を利用し、織り込みのテンションをコントロールすることで湾曲帯11を形成できる。しかしながら、テンションコントロールのみによって付与された形状は、構成糸の経時的な移動によって次第に開放されることがあるため、テンションコントロールによる賦形に加えて、熱セットを行い、湾曲帯11の形成を維持することが好ましい。熱セットを加えることで、形態安定性を増すことができる。
更に、構成糸として、熱収縮性を有する糸(熱収縮糸)を用い、必要な織組織を前駆体テープに織り込んだ後、加熱によって構成糸を収縮させて、湾曲帯11の賦形を行うことがより好ましい。全ての構成糸として熱収縮糸を用いてもよいし、経糸WA及び緯糸WEのうちの緯糸WEとしてのみ熱収縮糸を利用してもよい。即ち、テープ1においては、経糸WA及び緯糸WEのうちの少なくとも緯糸WEが、熱収縮されていることが好ましい。
織組織(A)は、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織である。ここで、「緯糸WEのとび量が表裏で異なる」とは、緯糸WEが経糸WAの上を通過する本数と、緯糸WEが経糸WAの下を通過する本数と、が異なることを意味する。即ち、例えば、2/1綾織は、表における緯糸WEのとび量は2であるのに対し、裏における緯糸WAのとび量は1であり、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)である。従って、2/1綾織の完全組織(図1の組織Aを参照)では、表における合計とび量(図1の組織A(表)における黒升数)は6であるのに対し、裏における合計とび量(図1の組織A(裏)における黒升数)は3である。即ち、2/1綾織の完全組織における表の総とび量は、裏の総とび量の2倍であり、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)となっている。
この緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)としては、具体的には、2/1綾織、3/1綾織、4/1綾織、5枚朱子織、8枚朱子織等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
テープ1を構成する糸は特に限定されず、公知の糸を適宜利用できる。このうち、緯糸WEは、テープ1の幅方向(長手方向Dと直行する方向)に沿って織り込まれた糸であり、経糸WAと交錯された構成糸である。一方、経糸WAは、テープ1の長手方向Dに沿って織り込まれた糸であり、緯糸WEと交錯された構成糸である。
各構成糸を構成する材料は特に限定されず、天然材料による糸であってもよく、合成材料による糸であってもよい。これらのうちでは、強度及びその制御の観点から合成材料が好ましい。即ち、合成繊維が好ましい。
合成繊維を構成する樹脂も特に限定されないが、通常、熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド系樹脂{脂肪族ポリアミド樹脂(ナイロン等)、芳香族ポリアミド樹脂(パラフェニレンジアミンとテレフタル酸との重合体など)}、ビニル系樹脂(疎水化ポリビニルアルコール樹脂等、特にビニロン)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブタジエン樹脂等)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。更には、これらの構成糸には、必要に応じて樹脂以外の成分が含まれてもよい。即ち、例えば、無機フィラー、有機フィラー、着色剤、可塑剤、酸化防止剤、老化防止剤等が挙げられる。これらは1種のみが含有されてもよく2種以上が含有されてもよい。
また、構成糸は、熱収縮性を有してもよく、有さなくてもよいが、熱収縮性を有することが好ましい。即ち、上述の種々の材料を用いた構成糸であって、更に、製糸の際に、熱収縮性が付与された糸であることが好ましい。より具体的には、ポリエステル系樹脂を用いた熱収縮糸、又は、ポリアミド系樹脂を用いた熱収縮糸が好ましい。これらの熱収縮糸は、2種を併用することもできるが、ポリエステル系樹脂を用いた熱収縮糸は乾式熱収縮させるのに対して、ポリアミド系樹脂を用いた熱収縮糸は湿式収縮させるため、収縮工程を考えると、いずれか一方のみを用いることが好ましい。
更に、構成糸の形態は限定されず、モノフィラメントでも、マルチフィラメントでもよい。また、マルチフィラメントである場合には、引き揃え糸でも、撚り合わせ糸(合撚糸、交撚糸等)でもよい。
また、テープ1では、構成糸のうち緯糸WEが、両幅端15で折り返されていることが好ましい。即ち、シャトル織機、ニードル織機又はこれに類する織機で織られたテープであることが好ましい。このように、緯糸WEが両幅端15で折り返された形態である場合には、上述のように、構成糸を熱収縮させた場合に、構成糸の後ずれが防止されて、高い形態安定性を確保できる。
上述のように、本発明のテープ1は、織組織(A)を用いて形成できる。テープ1は、その全体を織組織(A)で形成できる。この場合には、テープ1の全体が湾曲帯11となる(図4及び図5参照)。
また、テープ1の一部にのみ織組織(A)を用いてもよい。この場合には、テープ1の一部に湾曲帯11が形成されることとなる(図1−図3参照)。
更に、本発明のテープ1は、織組織(A)以外の織組織を含むことができる。織組織(A)以外の組織は特に限定されないが、緯糸WEのとび量が表裏で均等な織組織(C)が挙げられる。織組織(C)を用いた場合には、湾曲されない非湾曲帯12を必要に応じて加えることができる。
ここで、「緯糸WEのとび量が表裏で均等」とは、緯糸WEが経糸WAの上を通過する本数と、緯糸WEが経糸WAの下を通過する本数と、が同じであることを意味する。即ち、例えば、1/1平織は、表における緯糸WEのとび量も、裏における緯糸WAのとび量も、いずれも1であり、緯糸WEのとび量が表裏で均等な織組織(C)である。従って、1/1平織の完全組織(図2の組織Cを参照)では、表における合計とび量(図2の組織C(表)における黒升数)も、裏における合計とび量(図2の組織A(裏)における黒升数)も、いずれも2である。即ち、1/1平織の完全組織における表の総とび量と、裏の総とび量とは、同じであり、緯糸WEのとび量が表裏で均等な織組織(C)となっている。
織組織(C)としては、平織、2/2綾織、3/3綾織等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。このうち、平織としては、1/1平織、2/2平織、3/3平織等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、1/1平織、及び/又は、2/2平織が好ましい。
また、織組織(A)は、2種以上の異なる織組織を含むことができる。この場合には、必要に応じて湾曲の程度を制御できる。例えば、緯糸WEのとび量が異なる2種の織組織(A)及び織組織(A)を用いることにより、湾曲帯11に、湾曲の程度が異なる中央帯部111と両側帯部112とを設けることができる(図5参照)。
織組織(A)は前述の通り、緯糸のとび量が表裏で異なる織組織である。織組織(A)と織組織(A)とは、いずれも織組織(A)に含まれるがパターンが異なる織組織である。同じ面を向けた場合に、織組織(A)は、織組織(A)よりも緯糸WEのとび量が多い織組織である。具体的な組合せとしては、織組織(A):織組織(A)として、3/1綾織:2/1綾織、4/1綾織:3/1綾織、4/1綾織:2/1綾織、5枚朱子織:8枚朱子織等が挙げられる。
[2]パイピングテープの製造方法
本発明のパイピングテープ1を製造する方法は特に限定されないが、熱処理によって形状維持又は賦形を行う場合には、下記の本発明の方法を用いることが好ましい。
即ち、パイピングテープ1となる前駆体テープであり、織組織(A)を有する前駆体テープを熱処理する熱処理工程を備え、この熱処理工程では、前駆体テープの両幅端を保持することなく熱処理を行うことを特徴とする。
この方法によれば、テンター等を用いて前駆体テープの両幅端を引っ張らないため、熱処理による幅方向への縮みを規制されず、熱処理による幅方向への収縮に伴って湾曲帯11の立体形状を現出させることができる。
上述の熱処理工程では、前駆体テープの両幅端を保持することなく熱処理を行うため、幅方向へのテンションは加えない。しかしながら、熱処理工程では、長手方向Dへはテンションを加えることができる。即ち、長手方向Dに引っ張って熱処理を行うことができる。
具体的な熱処理及び条件等は、用いる構成糸に応じて適宜のものとすることができるが、例えば、ポリエステル系樹脂を用いた熱収縮糸を緯糸WEとして利用した前駆体テープでは、熱処理を乾式で行うことができる。加熱条件は限定されないが、例えば、100℃以上230℃以下の加熱温度とすることができ、150℃以上220℃以下がより好ましく、180℃以上220℃以下が特に好ましい。また、例えば、1分以上5分以下の加熱時間とすることができ、2分以上3分以下とすることが好ましい。
また、ポリアミド系樹脂を用いた熱収縮糸を緯糸WEとして利用した前駆体テープでは、熱処理を湿式で行うことができる。加熱条件は限定されないが、例えば、70℃以上150℃以下の温水、沸騰水又は水蒸気と接触させて加熱を行うことができ、80℃以上120℃以下がより好ましく、90℃以上110℃以下が特に好ましい。また、例えば、1分以上5分以下の加熱時間とすることができ、2分以上3分以下とすることが好ましい。
本方法では、上述の熱処理工程以外に他の工程を備えることができる。他の工程としては、製織工程が挙げられる。製織工程は、前駆体テープを製織する工程である。製織工程では、前述のように、シャトル織機及びニードル織機を用いて行うことができる。
前駆体テープは、既に製織の際に、湾曲が付与されて湾曲帯11が形成されていてもよい。この場合には、熱処理工程によって、湾曲形状の形態安定性を向上させることができる。また、前駆体テープは、製織後且つ熱処理工程前の段階では、湾曲がない平板状態であってもよい。この場合には、熱処理工程によって、湾曲した立体形状を現出させることができる。また、当然ながら、前駆体テープは、織組織及びその構成(織組織の種類及び配置)としては、テープ1と同様の織組織及び構成を有する。
[3]起毛マット
本発明の起毛マット2は、布材が、起毛性の布材21であって、本発明のパイピングテープ1によって端縁処理されていることを特徴とする(図6参照)。
具体的には、図6に例示するように、パイピングテープ1を布材21の端縁に被せ、縫合糸3によって、布材21の端縁にパイピングテープ1を縫い付けることで端縁処理を行うことができる(図6のX−X’断面参照)。これにより、起毛繊維211が、布材21の端縁において基層212からほつれ出てしまうことを防止できる。このような起毛マット2としては、車両用フロアマット等が挙げられる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態のパイピングテープを説明する。
〈第一実施形態〉
図1及び図2に例示するパイピングテープについて説明する。
(1)前駆体テープの製造
乾熱寸法変化率が3%以上20%以下(好ましくは5%以上15%以下)のポリエステル糸(50dtex以上1670dtex以下、好ましくは150dtex以上1100dtex以下)を経糸WA及び緯糸WEの共通糸として用い、幅10mm以上50mm以下(好ましくは20mm以上40mm以下)の細幅のテープ状織物(前駆体テープ)を、ニードル織機を用いて製織する。
この製織に際しては、テープ状織物の中央部(幅5mm以上30mm以下(好ましくは10mm以上20mm以下)を2/1綾織で形成し、中央部の両側部を1/1平織で形成する。また、中央部では、2/1綾織の表面が全てテープ状織物の一面側を向くように用いる。2/1綾織は、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)であり、1/1平織は、緯糸WEのとび量が表裏で均等な織組織(C)である。
尚、上記乾熱寸法変化率は、JIS L1013のA法(かせ寸法変化率)の乾熱寸法変化率の測定方法に準じて、乾熱温度を150℃に設定し、無荷重にて30分間、乾熱処理を行った処理前後の各糸長を測定し、下記式(I)にて算出した値である。但し、Lは、乾熱処理前の長さ(cm)を、Lは、乾熱処理後の長さ(cm)を、意味する。
乾熱寸法変化率(%)={(L−L)/L}×100 ・・・(I)
得られた前駆体テープは、中央部が2/1綾織(織組織A)で形成され、その両側部が1/1平織(織組織C)で形成される。また、前駆体テープは、ニードル織機を用いた製織によって、緯糸WEが、テープ状織物の両方の幅端15で折り返される。これにより、テープ状織物の状態においても、その後の、パイピングテープ1としても、幅端からのほつれが防止される。また、パイピングテープ1では、特に、構成糸の熱収縮後の後ずれが防止され、湾曲帯11における高い形態安定性が得られることによる。
(2)熱処理工程
上記(1)で得られた前駆体テープの熱処理を、前駆体テープの長手方向へはテンションを掛け、両幅端の保持はせず行う。熱処理条件は、加熱温度100℃以上230℃以下とすることができ、150℃以上220℃以下が好ましい。加熱時間は1分以上5分以下とすることができ、2分以上3分以下が好ましい。
この熱処理により、前駆体テープは、長手方向Dには引っ張られつつ、両幅端を広げるテンションは付加されていないため、2/1綾織(織組織A)では、経糸WAに比べて緯糸WEがより効果的に収縮され、この2/1綾織(織組織A)で形成された前駆体テープの中央部が湾曲される。即ち、湾曲状横断面Sが形成される。この湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続されて1条の湾曲帯11となる。湾曲帯11では、2/1綾織(織組織A)において緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成する。一方、1/1平織(織組織C)で形成された両側部は、湾曲されず非湾曲帯12となる。
このようにして、湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続して形成された1条の湾曲帯11を備え、湾曲帯11が、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、織組織(A)のうち緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成している第一実施形態のパイピングテープ1が得られる。
得られた第一実施形態のパイピングテープ1は、図3に示すように、例えば、端縁処理を行う布材の端縁に、湾曲帯11を当接させたうえで、非湾曲帯12を、湾曲帯11の凹面S側へ押すことにより、一連のドーム形状となり、湾曲帯11によって位置決めされた状態で安定して布材の端縁をパイピングテープ1で覆うことができる。
〈第二実施形態〉
図4に例示するパイピングテープについて説明する。
(1)前駆体テープの製造
第一実施形態の場合と同じ構成糸を、経糸WA及び緯糸WEの共通糸として用い、同様に、ニードル織機を用いて前駆体テープを製織する。2/1綾織の表面が全て前駆体テープの一面側を向くよう製織するが、製織に際して、前駆体テープの全面を2/1綾織で形成する点が異なる。
得られた前駆体テープは、全体が2/1綾織(織組織A)で形成される。また、前駆体テープは、ニードル織機を用いた製織によって、緯糸WEが、テープ状織物の両方の幅端15で折り返される。これにより、テープ状織物の状態においても、その後の、パイピングテープ1としても、幅端からのほつれが防止される。また、パイピングテープ1では、特に、構成糸の熱収縮後の後ずれが防止され、湾曲帯11における高い形態安定性が得られることによる。
(2)熱処理工程
上記(1)と同様に熱処理を行う。この熱処理により、前駆体テープは、長手方向Dには引っ張られつつ、両幅端を広げるテンションは付加されていないため、2/1綾織(織組織A)が、経糸WAに比べて緯糸WEがより効果的に収縮され、前駆体テープの全体が湾曲される。即ち、湾曲状横断面Sが形成される。この湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続されて1条の湾曲帯11となる。湾曲帯11では、2/1綾織(織組織A)において緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成する。
このようにして、湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続して形成された1条の湾曲帯11を備え、湾曲帯11が、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、織組織(A)のうち緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成している第二実施形態のパイピングテープ1が得られる。
得られた第二実施形態のパイピングテープ1は、それ自体が一連のドーム形状となっているため、端縁処理を行う布材の端縁に、湾曲帯11の凹面Sを当接させることで、自然と布材の端縁のパイピングテープ1で覆うことができ、作業効率を向上させることができる。
〈第三実施形態〉
図5に例示するパイピングテープについて説明する。
(1)前駆体テープの製造
第一実施形態の場合と同じ構成糸を、経糸WA及び緯糸WEの共通糸として用い、同様に、ニードル織機を用いて前駆体テープを製織する。
この製織に際しては、前駆体テープの中央部(幅5mm以上30mm以下(好ましくは10mm以上20mm以下)を3/1綾織で形成し、中央部の両側部を2/1綾織で形成する。また、中央部では、3/1綾織の表面が全てテープ状織物の一面側を向くように用い、両側部でも、2/1綾織の表面が全てテープ状織物の一面側を向くように用いる。これら3/1綾織及び2/1綾織は、いずれも、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)であり、ここでは、3/1綾織を織組織(A)、2/1綾織を織組織(A)とする。
得られた前駆体テープは、中央部が3/1綾織(織組織A)で形成され、その両側部が2/1綾織(織組織A)で形成される。また、前駆体テープは、ニードル織機を用いた製織によって、緯糸WEが、テープ状織物の両方の幅端15で折り返される。これにより、テープ状織物の状態においても、その後の、パイピングテープ1としても、幅端からのほつれが防止される。また、パイピングテープ1では、特に、構成糸の熱収縮後の後ずれが防止され、湾曲帯11における高い形態安定性が得られることによる。
(2)熱処理工程
上記(1)と同様に熱処理を行う。この熱処理により、前駆体テープは、長手方向Dには引っ張られつつ、両幅端を広げるテンションは付加されていないため、3/1綾織(織組織A)でも、2/1綾織(織組織A)でも、経糸WAに比べて緯糸WEがより効果的に収縮される。そのため、3/1綾織(織組織A)で形成された前駆体テープの中央部も、2/1綾織(織組織A)で形成された前駆体テープの両側部も湾曲されるが、湾曲の程度は、とび量が多い3/1綾織の領域の方が、2/1綾織の領域よりも強くなる。これによって、全体として、湾曲状横断面Sが形成され、湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続されて1条の湾曲帯11となる。湾曲帯11では、3/1綾織(織組織A)及び2/1綾織(織組織A)の両方において緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成することとなる。
このようにして、湾曲状横断面Sが長手方向Dに連続して形成された1条の湾曲帯11を備え、湾曲帯11が、緯糸WEのとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、織組織(A)のうち緯糸WEのとび量の多い面が、湾曲帯11の凹面Sを形成している第三実施形態のパイピングテープ1が得られる。更に、この第三実施形態のパイピングテープ1では、織組織(A)が、織組織(A)及び織組織(A)の2つの異なる織組織を含んでおり、湾曲帯11は、織組織(A)によって形成され、より湾曲が強く現出された中央帯部111と、織組織(A)によって形成され、より湾曲が弱く現出された両側帯部112と、を備えることとなる。限定はされないが、通常、パイピングテープ1において、より中寄り位置に、緯糸WEのとび量がより多い織組織を配置することが好ましく、この第三実施形態のパイピングテープ1では、織組織(A)は、織組織(A)よりも凹面S側における緯糸WEのとび量が多くなっている。
得られた第三実施形態のパイピングテープ1は、それ自体が一連のドーム形状となっているため、端縁処理を行う布材の端縁に、湾曲帯11の凹面Sを当接させることで、自然と布材の端縁のパイピングテープ1で覆うことができ、作業効率を向上させることができる。
尚、当然ながら、この第三実施形態のパイピングテープ1の形態は、第一実施形態のパイピングテープ1の湾曲帯11に対して適用することもできる。即ち、第一実施形態のパイピングテープ1の湾曲帯11が、このようにして、中央帯部111及び両側帯部112を備えることができる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
1;パイピングテープ、
11;湾曲帯、
111;中央帯部、112;両側帯部、
12;非湾曲帯、
15;幅端、
2;起毛マット、21;布材、
211;起毛繊維、212;基層、
3;縫合糸、
D1;長手方向、
S1;湾曲状横断面、S2;凹面、
WA;経糸、WE;緯糸。

Claims (8)

  1. 布材の端縁処理に利用されるパイピングテープであって、
    湾曲状横断面が長手方向に連続して形成された1条の湾曲帯を備え、
    前記湾曲帯は、緯糸のとび量が表裏で異なる織組織(A)で形成され、
    前記織組織(A)のうち前記緯糸のとび量の多い面が、前記湾曲帯の凹面を形成していることを特徴とするパイピングテープ。
  2. 前記湾曲帯の長手方向に沿って、緯糸のとび量が表裏で均等な織組織(C)で形成された非湾曲帯を備える請求項1に記載のパイピングテープ。
  3. 本パイピングテープの全体が、前記織組織(A)で形成されている請求項1に記載のパイピングテープ。
  4. 前記織組織(A)は、織組織(A)及び織組織(A)を含む2種以上の異なる織組織を含み、
    前記湾曲帯は、前記織組織(A)によって形成された中央帯部と、前記織組織(A)によって形成された両側帯部と、を備え、
    前記織組織(A)は、前記織組織(A)よりも前記凹面側における前記緯糸のとび量が多くされている請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のパイピングテープ。
  5. 前記緯糸は、両幅端で折り返されている請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のパイピングテープ。
  6. 経糸及び前記緯糸のうちの少なくとも前記緯糸が、熱収縮されている請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のパイピングテープ。
  7. 前記布材が、起毛性の布材であって、
    請求項1乃至6のうちのいずれかに記載のパイピングテープによって端縁処理されていることを特徴とする起毛マット。
  8. 請求項1に記載の前記パイピングテープの製造方法であって、
    前記パイピングテープとなる前駆体テープであり、前記織組織(A)を有する前駆体テープを熱処理する熱処理工程を備え、
    前記熱処理工程では、前記前駆体テープの両幅端を保持することなく前記熱処理を行うことを特徴とするパイピングテープの製造方法。
JP2015185828A 2015-09-18 2015-09-18 パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット Expired - Fee Related JP6597109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185828A JP6597109B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185828A JP6597109B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017056130A true JP2017056130A (ja) 2017-03-23
JP6597109B2 JP6597109B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=58389016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185828A Expired - Fee Related JP6597109B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6597109B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115142170A (zh) * 2022-06-07 2022-10-04 东莞百宏实业有限公司 一种弧形松紧带以及织造工艺

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5562588U (ja) * 1978-10-23 1980-04-28
JP2006130244A (ja) * 2004-10-08 2006-05-25 Daiwa:Kk パイルがタフトされたタフテッドカーペットの製造方法、及びその方法により製造されたタフテッドカーペット
JP3126490U (ja) * 2006-08-18 2006-10-26 株式会社三景 パイピング用テープ
JP2007138323A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 M.I.J.イシカワ株式会社 パイピングテープ
JP5727685B1 (ja) * 2014-05-19 2015-06-03 株式会社三宅デザイン事務所 織布および織布の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5562588U (ja) * 1978-10-23 1980-04-28
JP2006130244A (ja) * 2004-10-08 2006-05-25 Daiwa:Kk パイルがタフトされたタフテッドカーペットの製造方法、及びその方法により製造されたタフテッドカーペット
JP2007138323A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 M.I.J.イシカワ株式会社 パイピングテープ
JP3126490U (ja) * 2006-08-18 2006-10-26 株式会社三景 パイピング用テープ
JP5727685B1 (ja) * 2014-05-19 2015-06-03 株式会社三宅デザイン事務所 織布および織布の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115142170A (zh) * 2022-06-07 2022-10-04 东莞百宏实业有限公司 一种弧形松紧带以及织造工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP6597109B2 (ja) 2019-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6846196B2 (ja) ファスナーテープ及びファスナーストリンガー
US9091002B2 (en) Wrappable end fray resistant protective textile sleeve and method of construction thereof
JP5790652B2 (ja) 織物およびそれを用いた電気配線用被覆材
JP2018538457A (ja) 端部がほつれにくい織られた保護テキスタイルスリーブおよびその製造方法
JP2006508261A5 (ja)
JP2006508261A (ja) 織りベルト製造方法
JP6128720B1 (ja) 中綿シート
JP6597109B2 (ja) パイピングテープ及びその製造方法並びに起毛マット
JP2005534821A (ja) 織物ウェビングの製造方法
TW202233086A (zh) 聚酯系織物黏扣帶及其製造方法
US3207659A (en) Method of making papermaker's fabric and the finished fabric
US2748445A (en) Spliced woven fabrics and method of splicing the same
JP2006347018A (ja) 伝動ベルトの製造方法
JPH08302537A (ja) 炭素繊維織物と、その製造方法および製造装置
US10221505B1 (en) Textile products incorporating banana or raffia fiber and methods of fabricating the same
CN209749989U (zh) 一种编织型钩与网孔扣合管线包裹粘扣带
JP2018057499A (ja) タオルケット、タオルケットの製造方法、及びタオル
JP5945960B2 (ja) 布材及びその製造方法
WO2023195397A1 (ja) 人工血管
JP2003269542A (ja) 歯付きベルト用織布
JP3777551B2 (ja) ピンテンター滑脱防止織物
JP6475063B2 (ja) 製紙用シームフェルト
JP2017081202A (ja) シートベルト用ウェビング及びその製造方法並びにシートベルト
JP2009242987A (ja) 織物製品及びその織成方法
JP3010596B2 (ja) 抄紙用ドライヤーカンバスの継手及び抄紙用ニードルカンバス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190916

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6597109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees