JP2018057040A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】AF制御などを行う際、データ転送時間を短縮するとともに画質の低下ないようにする。【解決手段】撮像素子102は複数の画素のうちの第1の画素群から得られる電圧信号に応じた第1のデジタル画像信号に応じて光学像の撮像制御情報を生成し、さらに、複数の画素のうち第2の画素群から得られる電圧信号に応じた第2のデジタル画像信号を画像データとして外部に出力する。この際、撮像制御情報は画像データとは独立して外部に出力される。【選択図】図1

Description

本発明は、積層構造を有する撮像素子および当該撮像素子を備える撮像装置に関し、特に、画像信号に応じて測光測距などに係る評価値を検出することのできる撮像素子に関する。
撮像装置によって撮像された信号を用いて画像評価及び画像表示を行う技術がある。例えば、特許文献1では、ライブビュー表示のための撮像用信号を読み出すライブビュー用読み出しモードを備え、さらに、焦点検出用信号および自動露光用測光情報に用いるための撮像用信号を撮像素子から読み出す焦点検出・自動露光用読み出しモードを備えている。そして、これら読み出しモードをフレーム毎に循環的に繰り返して行っている。
特開2009−89105号公報
ところが、特許文献1においては、画素単位で撮像素子から画像信号(つまり、電荷)を読み出すため、電荷の転送に時間が掛かってしまうばかりでなく、転送データ量が多くなって消費電力が増大する。
さらに、撮像素子の出力である画像信号は別の制御装置などによって画像信号処理されることになるので、転送データ量が多いと、制御装置における処理負荷が増大してしまう。
加えて、特許文献1においては、画素部に焦点信号検出用画素が設けられているため、不可避的に撮像信号用画素のエリアが小さくなってしまい、焦点信号検出用画素は撮像信号(画像信号)を得る際には用いられないので、画質が低下する。
そこで、本発明の目的は、データ転送時間を短縮するとともに画質が低下することを抑えることのできる撮像素子および撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明による撮像素子は、マトリックス状に配列され、光学像に応じた電圧信号を出力する複数の画素と、前記電圧信号をデジタル画像信号に変換するAD変換部と、前記複数の画素の第1の画素群から出力され前記AD変換部により変換される第1のデジタル画像信号に基づいて前記光学像の撮像制御情報を生成する制御情報生成部と、前記複数の画素の前記第1の画素群とは異なる第2の画素群から出力され前記AD変換部により変換される前記第2のデジタル画像信号を画像データとして外部に出力する画像データ出力部と、前記撮像制御情報を前記画像データとは独立して外部に出力する制御情報出力部と、を有することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、上記の撮像素子と、前記撮像制御情報に応じて前記光学像の撮像制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像制御情報を画像データとは独立して撮像素子から出力するようにしたので、データ転送時間を短縮して、しかも画質の低下を回避することができる。
本発明の第1の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示す撮像素子の構成を説明するための図であり、(a)はその構造を示す斜視図、(b)はその構成を示すブロック図である。 図2に示す第1のチップにおいて列信号線における画素選択を説明するための図である。 図1に示すカメラにおけるAF評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。 図1に示すカメラにおける制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるカメラで用いられる撮像素子の一例についてその構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における測光評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。 本発明の第3の実施形態によるカメラで用いられる撮像素子の一例についてその構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における標準偏差評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。 従来の撮像装置においてライブビューの際のオートフォーカス撮像動作のタイミングを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。図示の撮像装置は、例えば、動画機能付き電子スチルカメラ又はビデオカメラに適用される。
撮像装置100は、光学鏡筒101、撮像素子102、駆動回路103、信号処理部104、圧縮伸長部105、制御部106、発光部107、操作部108、画像表示部109、および画像記録部110を有している。
光学鏡筒101は、レンズユニット(図示せず、以下単にレンズと呼ぶ)および光学機構部1011を備えている。レンズは被写体からの光(光学像)を撮像素子102に集光する(つまり、結像する)。図示はしないが、光学機構部1011はAF機構、ズーム駆動機構、メカニカルシャッタ機構、および絞り機構など有している。そして、光学機構部1011は制御部106から制御下で駆動回路103によって駆動される。
撮像素子102は、後述する画素部201およびA/Dコンバータ(図示せず)を有し、例えば、所謂XY読み出し方式のCMOS型イメージセンサである。そして、撮像素子102は制御部106の制御下で動作する駆動回路103によって、露光、信号読み出し、およびリセットなどの撮像動作を行って、撮像信号(画像信号ともいう)を出力する。
撮像素子102には、AF評価値検出部1021が備えられており、このAF評価値検出部1021は撮像素子102で得られる画像信号に応じて得られるコントラスト情報および位相差情報に基づいて、制御部106で制御されるタイミングでAF評価値(オートフォーカス評価値)を検出する。そして、AF評価値検出部1021は当該AF評価値を制御部106に出力する。
信号処理部104は、制御部106の制御下で、撮像素子102の出力である画像信号に対して、ホワイトバランス調整処理、色補正処理、およびAE(Auto Exposure)処理などの信号処理を施して画像データとして出力する。
圧縮伸長部105は、制御部106の制御下で動作し、信号処理部104の出力である画像データに対して、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式などの所定の静止画像データフォーマットによって圧縮符号化処理を行う。また、圧縮伸長部105は制御部106から送られた符号化画像データを伸長復号化処理する。
なお、圧縮伸長部105は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などによって動画像データについて圧縮符号化/伸長復号化処理を行うようにしてもよい。
制御部106は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを備えるマイクロコントローラである。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することによって、撮像装置100全体を統括的に制御する。
発光部107は、信号処理部104によるAE処理によって被写体の露光値が低いと判定されると、被写体に対して光を照射して照明を行う。発光部107として、例えば、キセノン管を用いたストロボ装置又はLED発光装置が用いられる。
操作部108は、例えば、シャッタレリーズボタンなどの各種操作キー、レバー、およびダイヤルを有し、ユーザの入力操作に応じた操作信号を制御部106に与える。
画像表示部109は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスおよびLCDに対するインタフェース回路を備え、制御部106から送られた画像データに応じた画像を表示デバイスに表示する。
画像記録部110は、例えば、可搬型の半導体メモリ、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)、又は磁気テープなどの記録媒体であり、圧縮伸長部105により圧縮符号化された画像データを画像ファイルとして記憶する。また、画像記録部110は制御部106によって指定された画像ファイルを読み出して制御部106に出力する。
ここで、図1に示す撮像装置100の基本的な動作について説明する。
例えば、静止画像を撮影する際には、その撮像前において、撮像素子102では画素201から出力された画像信号を順次CDS処理およびAGC処理を施した後、A/Dコンバータでデジタル画像信号に変換される。そして、このデジタル画像信号はAF評価検出部1021および信号処理部104に出力される。
AF評価値検出部1021は、デジタル画像信号から得られるコントラスト情報に応じてAF評価値(制御情報)を算出して、当該AF評価値を制御部106に出力する。制御部106はAF評価値に基づいて光学機構部1011の制御量を決定し、この制御量に応じて駆動回路103を制御する。これによって、光学機構部1011が駆動回路103によって駆動される。
信号処理部104は、上記のデジタル画像信号に対して、例えば、画質補正処理を施してカメラスルー画像信号を生成して、当該カメラスルー信号を制御部106を介して画像表示部108に送る。これによって、画像表示部108はカメラスルー画像信号に応じたカメラスルー画像を表示し、ユーザはカメラスルー画像を目視しつつ画角合わせを行うことができる。
この状態で、操作部108のシャッタレリーズボタンが押下されると、制御部106の制御によって、撮像素子102からの1フレーム分の撮像信号(デジタル画像信号)が信号処理部104に取り込まれる。信号処理部104は当該1フレーム分のデジタル画像信号に画質補正処理を施して、処理後のデジタル画像信号(画像データ)を圧縮伸長部105に送る。
圧縮伸長部105は画像データ圧縮符号化して、符号化画像データを制御部106を介して画像記録部110に送る。これによって、撮像された静止画像に係る画像ファイルが画像記録部110に記録される。
画像記録部110に記録された画像ファイルを再生する際には、制御部106は、操作部108からの操作入力に応じて選択された画像ファイルを画像記録部110から読み込む。そして、制御部106は当該画像ファイルを圧縮伸長部105に送って、圧縮伸長部105に伸長復号化処理を実行させる。
復号化された画像データは制御部106を介して画像表示部109に送られる。これによって、画像表示部109には画総データに応じた静止画像が再生表示される。
動画像データを記録する際には、制御部106の制御によって撮像素子102から出力されたデジタル画像信号が信号処理部104に取り込まれる。信号処理部104において順次処理された画像データは圧縮伸長部105で圧縮符号化処理される。そして、圧縮伸長部105から符号化動画像データが順次画像記録部110に転送されて動画像ファイルとして記録される。
画像記録部110に記録された動画像ファイルを再生する際には、制御部106は、操作部108からの操作入力に応じて、選択された動画像ファイルを画像記録部110から読み込む。そして、制御部106は当該動画像ファイルを圧縮伸長部105に送って、圧縮伸長部105に伸長復号化処理を実行させる。復号化された動画像データは制御部106を介して画像表示部109に送られる。これによって、画像表示部109には動画像データに応じた動画像が再生表示される。
ここで、従来の撮像装置における撮像画像から評価値を算出しつつ、表示画像を表示する技術とその課題について説明する。従来、撮像装置においてフォーカス制御に用いる被写体の位置情報を得る際には、撮像素子から出力される画像信号に応じて当該位置情報を得ている。また、被写体を示す光信号を専用の検出装置に直接入力して、当該光信号が示す画像における位相差に応じて位置情報を得ることも行われている。そして、画像信号に応じて位置情報を得る場合には、専用の検出装置が不要となる点で、撮像装置を小型化することができる。
図10は、従来の撮像装置においてライブビューの際のオートフォーカス撮像動作(AF評価撮像)のタイミングを説明するための図である。
従来の撮像装置においては、垂直同期信号(Vertical Driving Pulse:VD)によって撮像タイミングが規定されており、AF制御信号がオンとなると、ライブビュー撮像期間後のVDに応じてAF評価像が撮像される。そして、AF制御信号がオフとなると、再びライブビュー撮像期間となる。
このように、ライブビュー用画像を得るライブビュー撮像期間とAF評価用画像を得るAF動作期間とは時間軸に沿ってシリアルに存在するので、ライブビュー用画像とAF評価用画像を同時に撮像することはできない。
このため、図示のようにライブビュー期間(フレーム)の間に位置するAF動作期間でAF評価用画像を撮像することになって、ライブビュー用画像とAF評価用画像との間にタイムラグが存在する。
加えて、AF評価用画像を撮像する際においてもライブビュー表示は行われるものの、この際には、AF評価用画像に応じてライブビュー表示が行われる。そして、図10に示すように、AF評価用画像を撮像する際には、ライブビュー撮像期間よりもフレームレートが高くされるため、撮像素子の読み出しにおいては間引き率が高くなり、不可避的に画質が低くなってしまう。この点を回避するため、例えば、撮像素子の画素部に焦点信号検出用画素を撮像信号用画素とは別に設けるようにしたものもある。
本実施形態では、上記課題に鑑み、図2に示すような撮像素子102の構成をもって、画像信号から得られる評価値あるいは評価値に基づく制御情報を表示用の画像信号と並行して生成し、処理時間の短縮および処理負荷の軽減を図る。
図2は、図1に示す撮像素子102の構成を説明するための図である。そして、図2(a)はその構造を示す斜視図であり、図2(b)はその構成を示すブロック図である。
図2(a)において、撮像素子102は第1のチップ(画素部)20および第2のチップ21を有しており、第2のチップ(第2の素子部)21上に第1のチップ(第1の素子部)20が積層されている。第1のチップ20はマトリックス状に配列された複数の画素201を有しており、第1のチップ20は光入射側に配置されている(つまり、光学像の受光側に位置している)。
第2のチップ21は後述する列走査回路213−aおよび213−bと行走査回路212などの画素駆動回路が形成されるとともに、前述のAF評価値検出部(制御情報生成部)1021が形成されている。
このように、第1のチップ20に画素201を形成し、第2のチップ21に画素駆動回路およびAF評価値検出部1021を形成すれば、撮像素子102の周辺回路および画素部の製造プロセスを分けることができ、周辺回路における配線の細線化、高密度化による高速化、小型化、および高機能化を図ることができる。
図2(b)に示すように、第1のチップ20において、画素201はマトリクス状に配列されており、画素201は水平方向(行方向)において転送信号線203、リセット信号線204、および行選択信号線205に接続され、垂直方向(列方向)において列信号線202−aおよび202−bに接続されている。なお、列信号線202−aおよび202−bの各々は読み出し行単位に応じて接続先が異なる。
図示のように、画素201の各々は、光電変換素子であるフォトダイオードPD、転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、フローティングディフュージョンFDを有している。
なお、図示の例では、トランジスタの各々はnチャネルMOSFET(MOS Field−Effect Transistor)である。
転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、および選択トランジスタM4のゲートには、それぞれ転送信号線203、リセット信号線204、および行選択信号線205が接続されている。これら信号線203〜205は水平方向に延在し、同一行の画素が同時に駆動される。これによってライン順次動作型のローリングシャッタの動作を制御して、所定の行毎に露出時間を変えて撮像することができる。又は全行同時動作型のグローバルシャッタの動作を制御することができる。さらに、選択トランジスタM4のソースには列信号線202−a又は202−bが行単位で接続されている。
フォトダイオードPDは、光電変換によって生成された電荷を蓄積する。そして、フォトダイオードPDのP側が接地され、N側が転送トランジスタM1のソースに接続されている。転送トランジスタM1がオンすると、フォトダイオードPDの電荷がFDに転送され、FDには寄生容量が存在するので、FDに転送された電荷が蓄積される。
増幅トランジスタM3のドレインには電源電圧Vddが印加され、そのゲートはFDに接続されている。増幅トランジスタM3は、FDの電荷(つまり、電圧)を増幅して電圧信号に変換する。選択トランジスタM4は、信号を読み出す画素を行単位で選択するためのものであり、そのドレインは増幅トランジスタM3のソースに接続されている。また、選択トランジスタM4のソースは列信号線202に接続されている。
選択トランジスタM4がオンすると、FDの電圧に対応する電圧信号が列信号線202に出力される。リセットトランジスタM2のドレインには電源電圧Vddが印加され、そのソースはFDに接続されている。リセットトランジスタM2のオンによって、FDの電圧は電源電圧Vddにリセットされる。
第2のチップ21には、カラムADCブロック211が備えられており、カラムADC211は列信号線202−a又は202−bに接続されている。さらに、第2のチップ21には、行走査回路212、列走査回路213−aおよび213−b、タイミング制御回路214、水平信号線(出力手段)215−aおよび215−b、切替スイッチ216、フレームメモリ217、およびAF評価値検出部1021が備えられている。
タイミング制御回路214は制御部106の制御下で行走査回路212、列走査回路213−aおよび213−b、およびカラムADCブロック211の動作タイミングを制御する。行走査回路212は各行の走査を行い、列走査回路213aおよび213bはそれぞれ各列の走査を行う。
水平信号線215−aおよび215−bは、それぞれ列走査回路213−aおよび213−bで制御されるタイミングに応じてカラムADCブロック211の出力信号(画像信号)を転送する。フレームメモリ217は水平信号線215−bから出力される画像信号を一時的に記憶する。AF評価値検出部1021はフレームメモリ217に記憶された画像信号に応じてAF評価値して、当該AF評価値を制御部106に送る。
切替スイッチ216は水平信号線215−bに出力される画像信号をAF評価値検出部1021および信号処理部104のいずれか一方に選択的に出力するためのスイッチである。なお、水平信号線215−aに転送された画像信号は信号処理部104に与えられる。
図3は、図2に示す第1のチップ20において列信号線202−a又は202−bにおける画素選択を説明するための図である。図3においては、6行×8列の画素部が示されており、ここでは各画素はベイヤ配列されている。
図1に示す操作部108の操作によってフォーカス制御モードになると、制御部106はライブビュー用撮像(第2の撮像モード)およびAF評価値検出用撮像(第1の撮像モード)を同時に行うことができるように、撮像素子102における読み出し行を分ける(つまり、切替スイッチ216を切替制御して、水平信号線215−bをフレームメモリ217に接続する)。
これによって、ライブビュー用の画像信号(第2の画像信号、つまり、画像表示信号)は列信号線202−aに出力され、AF評価検出用の画像信号(第1の画像信号)は列信号線202−bに出力される。
図3において、行番号1および2はAF評価値検出用撮像のための行(第1の画素群)であり、行番号3〜8はライブビュー用撮像のための行(第2の画素群)である。図示の例では、読み出し走査が行単位で順次行われて、8行単位で繰り返し読み出し走査が行われることになる。
AF評価値検出用撮像では、フレームレート重視のため垂直同色4画素中3画素(4ライン中3ライン)を間引き読み出しする。一方、ライブビュー用撮像では、画質重視のため、残りの垂直同色4画素中1画素(4ライン中1ライン)を間引き3画素を加算する。言い換えると、AF評価値検出用撮像においては、第1の画素群を第1のフレームレートで読み出しを行う。そして、ライブビュー用撮像では第2の画素群を第1のフレームレートよりも遅い第2のフレームレートで読み出しを行う。
上述のように、選択行毎にAF走査用撮像とライブビュー用撮像とを分けることによって、異なる電荷蓄積時間でデータサイズの異なるフレームレートの画像信号を取得することが可能となる。
次に列信号線202−aおよび202−bに出力された電圧信号(アナログ信号)は、図2に示すカラムADCブロック211においてアナログ信号からデジタル信号(画像信号)に変換される。カラムADCブロック211の出力である画像信号は、列走査回路213−a又は213−bによってカラムADCブロック211から水平信号線215−a又は215−bに読み出される。水平信号線215−aに読み出された画像信号は信号処理部104に送られる。一方、水平信号線215−bに読み出された画像信号は、スイッチ216に出力され、制御部106の制御に応じて信号処理部104又はフレームメモリ217に出力される。なお、切替スイッチ216による切り替えはフレーム単位で行われる。このとき、静止画などの撮影では間引くことなく画素信号を読み出すことから、スイッチ216は信号処理部104に繋ぐ経路にスイッチする。
一方、AF評価モード(つまり、オートフォーカス制御モード)の際には、水平信号線215−bから切替スイッチ216を介してフレームメモリ217に画像信号が記録され、AF評価値検出部1021はフレームメモリ217に記録された画像信号におけるコントラスト情報に基づいてAF評価値を検出する。AF評価値は被写体のフォーカス情報として、コントラスト情報、もしくは光学機構部1011内のAF機構部におけるデフォーカス移動量やAF機構部の制御情報で構成され、多画素のAF評価値用画像データと比較すると、データ量として十分に小さい。このAF評価値はAF評価値検出部1021から制御部106に送られる。
このように、本実施形態においてAF評価値検出部1021がチップ21内に組み込まれているのは、省電力と高速処理、低コスト設計のためである。チップ21と、信号処理部104もしくは制御部106は、それぞれ別基板などに配置されることが多く、チップ間の通信に当たっては配線の抵抗成分や容量成分が多くなる。そのため、同一チップ内の配線による通信に比べて低速になるか、高速な信号を送出するには信号波形品質を保つためアンプで駆動する必要があるなど、駆動電力を上げなければならない。
一方、同一半導体チップ上にAF評価値検出部1021があることで画像データの出力配線が短く済み、アンプの配置も省ける。加えて、AF評価値自体もデータ量が少ないため、撮像素子102と制御部106との通信時間が短くなるため、消費電力の低下を図ることができる。
以下の説明では、撮像の際、列信号線202−aおよび水平信号線215−aによる出力経路をチャンネルCh1と呼び、列信号線202−bおよび水平信号線215−bによる出力経路をチャンネルCh2と呼ぶ。
図4は、図1に示すカメラ100におけるAF評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。
図示のように、垂直同期信号(VD)によって撮像タイミングが規定されており、AF評価モードとなると、制御部106は時間T0の垂直同期信号VDの立下りでAF制御信号、チャンネルCh1を用いたライブビュー撮像とチャンネルCh2を用いたAF評価用撮像とを同時に開始する。
期間T0〜TF1で、チャンネルCh2を介して画素部20から読み出されたAF評価用画像信号は、水平信号線215−bおよび切替スイッチ216を介してフレームメモリ217に保存される。そして、期間TF1〜TF2において、AF評価値検出部1021はフレームメモリ217に保存されたAF用画像信号に応じてAF評価値を算出する。その後、期間TF2〜TF3において、AF評価値検出部1021はAF評価値を制御部106に出力する。
図示の例では、1垂直同期信号VDの期間中にライブビューが1フレーム分撮像され、AF評価(AF走査)が3フレーム分撮像される。そして、制御部106が垂直同期信号VDをLレベルとすると(時間T1)、AF評価が終了する。
上記のように、図1に示すカメラ100では、AF評価モードの際に、信号処理部104を介して画像データを制御部106に送ってAF評価値を得る必要がないので、つまり、データ容量の少ないAF評価値を撮像素子102から直接制御部106に出力するようにしたので、負荷低減による電力削減を行うことができる。
制御部106はAF評価値と後述する所定のAF期待値とを比較して、AF評価値がAF期待値を満足すると、AF制御信号を立ち下げる(時間T1)。AF制御信号が立ち下がると、AF評価用撮像のみが停止して、ライブビュー撮像が継続して行われることになる。
図5は、図1に示すカメラ100における制御を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートは制御部106の制御下で行われる。
カメラ100の電源がオンとされてスタンバイ状態(つまり、撮像前の撮像準備状態)になると、制御部106はAF評価モードであるか否かを判定する(ステップS502)。つまり、制御部106はオートフォーカスモードが設定されているか否かを判定する。AF評価モードでないと(ステップS502において、NO)、制御部106はライブビュー撮像を開始して(ステップS503)、後述のステップS515に進む。
一方、AF評価モードであると(ステップS502において、YES)、制御部106はAF制御信号をオン(Hレベル)とする(ステップSONにする(ステップS504)。続いて、制御部106はAF評価用撮像回数をカウントするための変数nに0を代入する(ステップS505)。次に、図4で説明したようにして、制御部106はAF評価用撮像を開始するとともに(ステップS506)、ステップS516においてライブビュー用撮像を開始する。
AF評価用撮像を開始した後、制御部106は変数nを1インクリメントする(ステップS507)。その後、制御部106の制御下で、AF評価値検出部1021はAF評価用撮像によって得られたAF評価用画像信号に応じてAF評価値AF_Kを検出する(ステップS508)。
続いて、制御部106は、AF評価値AF_KがAF期待値であるK_minおよびK_maxに対して次の式(1)、つまり、所定の評価条件を満たすか否かを判定する(ステップS509)。
K_min<AF_K<K_max (1)
ここでAF期待値K_minおよびK_maxは期待されるAF評価値の最小値および最大値を示しており、予めカメラ100の設計の際又はカメラ100の調整の際に制御部106に記録される。
AF評価値AF_Kが式(1)を満たさないと(ステップS509において、NO)、制御部106は上記のAF評価値AF_Kに応じてフィードバック制御量を求める。そして、制御部106は当該フィードバック制御量に応じて駆動回路103を駆動制御して光学機構部1011に備えられたフォーカスレンズを光軸に沿って駆動する(ステップS510)。
続いて、制御部106は変数(AF評価値撮像回数)nが所定の数(ここでは、3)であるか否かを判定する(ステップS511)。AF評価値撮像回数が3回未満であれば(ステップS511において、NO)、制御部106はステップS506の処理に戻ってAF評価用撮像を行う。
一方、AF評価値撮像回数が3回であれば(ステップS511において、YES)、制御部106はライブビュー表示を行った後(ステップS512)、ステップS505の処理に戻ってAF評価値撮像回数nをゼロとする。
AF評価値AF_Kが式(1)を満たすと(ステップS509において、YES)、制御部106はAF制御信号をオフ(Lレベル)として(ステップS513)、撮像素子102におけるAF評価用撮像を停止する(ステップS514)。そして、制御部106は撮像したライブビュー用画像信号に応じた画像を画像表示部109に表示して(ステップS515)、待機状態となる(ステップS517)。
なお、図5に示すフローチャートでは、制御部106はAF評価用撮像を停止した後、ステップS516のライブビュー用撮像によって得られた画像信号に応じた画像を表示することになる。また、ステップS503のライブビュー用撮像を開始すると、制御部106はステップS515の処理に進んで、ライブビュー表示を行う。
上述のように、本発明の第1の実施形態では、第2のチップ21内にAF評価値検出部1021を備え、ライブビュー用画像の撮像と並行して、フレームレートの速いAF評価用画像の撮像とAF評価値を算出して出力することができる。これにより、AF評価を行う際のタイムラグを短縮することができる。また、AF評価の際には、データ容量の少ないAF評価値のみが撮像素子102から直接制御部106に送られるので、信号出力負荷が軽減されて消費電力を削減することができる。なお、上述の実施形態ではライブビューの際にAFを行う例について説明したが、ライブビューに限らずその他動画撮影の際においても上記の手法を用いることができる。
また、ここでは、AF評価値を撮像素子102から制御部106に直接出力して、制御部106がAF評価値に応じて駆動回路103によって光学機構部1011を制御するようにしたが、駆動回路103がAF評価値に応じて光学機構部1011を駆動制御するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態によるカメラの一例について説明する。なお、第2の実施形態によるカメラの構成は図1に示すカメラと同様であるが、撮像素子102の構成が図2(b)に示す撮像素子と異なる。また、以下の説明では、ストロボなどの発光部による測光動作の際の静止画撮影について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態によるカメラで用いられる撮像素子の一例についてその構成を示すブロック図である。なお、図6において、図2(a)に示す撮像素子と同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図6に示す撮像素子102では、第2のチップ21はAF評価値用検出部1021の代わりに測光値評価部601を備えており、この測光値評価部601はフレームメモリ217に接続されるとともに、制御部106に接続されている。
測光値評価部601は、第1のチップ20から列信号線202−bおよび水平信号線215b(つまり、チャンネルCh2)を介して読み出された画像信号に応じて色比率および露光値を測光値として算出する。そして、測光評価部601は当該測光値に応じてホワイトバランス係数および発光部107の発光制御量などの測光制御データを制御部106に出力する。制御部106は測光制御データに応じて信号処理部104および発光部107に制御命令を送って、信号処理部104におけるホワイトバランス補正および発光部107の発光量を制御する。
図7は、本発明の第2の実施形態における測光評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。
測光評価モードとなると、制御部106は時間T70の垂直同期信号VDの立下りで垂直同期信号VDに同期してチャンネルCh1を用いたライブビュー撮像とチャンネルCh2を用いた測光評価用撮像とを同時に開始する。この測光評価用撮像においては、ホワイトバランス係数および発光部107の発光制御のための測光評価用撮像が行われる。ここでは、ホワイトバランス係数算出のための測光評価用撮像をホワイトバランス係数算出用撮像と呼び、発光制御のための測光評価用撮像を発光制御量測光用撮像と呼ぶ。
まず、期間T70〜T71において、ホワイトバランス係数算出用撮像が行われて、チャンネルCh2を介して画素部20から読み出されたホワイトバランス係数評価用画像信号は、水平信号線215−bおよび切替スイッチ216を介してフレームメモリ217に保存される。そして、期間T71〜T72において、測光値評価部601はフレームメモリ217に保存されたホワイトバランス係数評価用画像信号に応じてホワイトバランス係数を算出する。その後、期間T72〜T73において、測光値評価部601はホワイトバランス係数を制御部106に出力する。
続いて、時間T73において、制御部106は発光制御信号を立ち上げて(Hレベル)、発光部107を所定の発光量で発光させながら、発光制御量測光用撮像を開始する。そして、時間T74において、制御部106は発光制御信号を立ち下げて(Lレベル)、発光制御量測光用撮像を停止する。
これによって、期間T73〜T74において、静止画撮影の際における発光部107の発光制御量測光用撮像が行われて、発光制御量評価用画像信号がフレームメモリ217に保存される。なお、期間T73〜T74においては、発光制御信号がオンとなるので、発光部107による事前発光(つまり、プリ発光)が行われて、被写体の露光量を算出するための撮像である発光制御量測光用撮像が行われることになる。
期間T74〜T75において、測光値評価部601はフレームメモリ217に保存された発光制御量評価用画像信号に応じて被写体に係る露光値を算出して、当該露光値に応じて発光制御量を生成する。続いて、期間T75〜T76において、測光値評価部601は発光制御量制御部106に出力する。
時間T76において、制御部106は測光評価モードを静止画撮影モードに切り替えるとともに、発光制御信号をオンとして発光部109を発光させる(本発光)。この際、制御部106は発光制御量に応じて発光部107の発光量を制御する。さらに、制御部106は切替スイッチ216を切り替えて、チャンネルCh2を介して出力される画像信号を信号処理部104に出力して、画素部20の全画素から読み出された画像信号を信号処理部104に与える。
図示の例では、1垂直同期信号VDの期間中にライブビューが1フレーム分撮像され、この間にホワイトバランス係数算出用撮像およびホワイトバランス係数の算出・出力と発光制御量測光用撮像および発光制御量の算出・出力が行われる。
このように、本発明の第2の実施形態では、第2のチップ21内にAF評価値検出部1021を備え、ライブビュー用画像の撮像と並行して、フレームレートの速い測光評価用画像の撮像と測光評価値を算出して出力することができる。これにより、測光評価を行う際のタイムラグを短縮することができる。また、測光評価の際には、データ容量の少ない測光評価値(ホワイトバランス係数および発光制御量)のみが撮像素子102から直接制御部106に送られるので、信号出力負荷が軽減されて消費電力を削減することができる。
なお、上述の実施形態では測光評価値を撮像素子102から制御部106に直接出力して、制御部106が測光評価値に応じて信号処理部104および発光部107を制御するようにしたが、撮像素子102から測光評価値を信号処理部104および発光部107に送って直接的に制御するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態によるカメラの一例について説明する。なお、第3の実施形態によるカメラの構成は図1に示すカメラと同様であるが、撮像素子102の構成が図2(b)に示す撮像素子と異なる。
図8は、本発明の第3の実施形態によるカメラで用いられる撮像素子の一例についてその構成を示すブロック図である。なお、図8において、図2(a)および図6に示す撮像素子と同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図8に示す撮像素子102では、第2のチップ21はAF評価値用検出部1021の代わりに画像信号評価部801を備えており、この画像信号評価部801はフレームメモリ217に接続されるとともに、制御部106に接続されている。画像信号評価部801は、第1のチップ20から列信号線202−bを介して読み出された画像信号に応じて信号ばらつきを示す標準偏差(標準偏差値ともいう)を算出する。そして、画像信号評価部801は当該標準偏差を画像信号評価値として制御部106に出力する。制御部106は標準偏差が予め設定された閾値(標準偏差閾値)を超えると、ゲインアップ量又は露光量(つまり、露光期間)を抑える撮像制御信号を駆動回路103に送る。駆動回路103はこの撮像制御信号に応じて撮像素子102を駆動して露出制御を行う。標準偏差が予め設定された閾値を超えると、画像信号におけるS/N比が悪化していることになり、所定の画質を保つためには、露出制御に制限をかけるとよいからである。
図8に示す例では、露出制御によって所定の画質を保つようにしたが、露出制御に限らず、例えば、ノイズリダクション処理における補正値を切り替えて所定の画質を保つようにしてもよい。さらに、図示の例では、画像信号評価部801は標準偏差である画像信号評価値を出力するようにしたが、画像信号評価部801は駆動回路103、信号処理部104、又は発光部107に標準偏差に応じた制御信号を出力して所定の画質を保つようにしてもよい。
図9は、本発明の第3の実施形態における標準偏差評価モードの際の撮像タイミングを説明するためのタイミング図である。
標準偏差評価モードとなると、制御部106は時間T90において垂直同期信号VD1およびVD2の立下りで撮像を開始する。ここでは、制御部106は垂直同期信号VD1に同期してチャンネルCh1を用いたライブビュー撮像と、垂直同期信号VD2に同期してチャンネルCh2を用いた標準偏差評価用撮像(画像信号評価用撮像ともいう)とを開始する。
なお、垂直同期信号VD1に同期したライブビュー撮像においては、ライブビュー表示のためのフレームレートに応じて撮像動作が行われ、垂直同期信号VD2に係る1VD期間(T90〜T93)の間に複数フレームのライブビュー撮像が行われることになる。
期間T90〜T91における画像信号評価用撮像において、チャンネルCh2に読み出された標準偏差検出用画像信号が撮像素子102から読み出されるが、この期間T90〜T91は、時間T93以降における静止画撮像における露出期間と同一の設定となる。時間T93以降の露出制御については、操作部108を用いたユーザ操作又は撮像素子102から得られる画像信号に応じたAE制御に応じて決定される。よって、チャンネルCh2における画像信号評価用撮像においてはチャンネルCh1におけるライブビュー表示とは異なる露出制御となる。
さらに、チャンネルCh2において、時間T93以降の静止画撮影と同様の露出制御をすることによって、静止画撮影前に画質の悪化要因となる信号増幅によるS/Nの悪化、そして、撮像画素の長秒蓄積動作などの撮像制御に制限をかけることができる。その結果、静止画の画質が所定のレベル以上に悪化することを防止することができる。
期間T90〜T91において撮像の結果得られたチャンネルCh2の出力、つまり、標準偏差検出用画像信号は、水平信号線215−bおよびスイッチ216を介してフレームメモリ217に保存される。そして、期間T91〜T92において、フレームメモリ217に保存された標準偏差検出用画像信号は画像信号評価部801に読み出されて、画像信号評価部801は標準偏差検出用画像信号について信号ばらつきである標準偏差値を算出する。その後、期間T92〜T93において、画像信号評価部801は期間T91〜T92で算出された標準偏差値のみを撮像素子102から制御部106に出力する。時間T93以降においては、カメラは標準偏差評価モードから静止画撮影モードに切り替わり、制御部106はスイッチ216を切り替えて画像信号を信号処理104に出力可能な状態として、全画素の読み出しができるようにする。この際、制御部106は画像信号評価部801で算出された標準偏差値に応じて露光制御を行う。
上述のように、本発明の第3の実施形態では、ライブビュー用画像信号と評価用の画像信号とを同時に撮像するようにしたので、静止画の撮像を行う前に静止画撮像における動作を制御するための標準偏差値を実際の撮影前に検出することができる。
さらに、第3の実施形態では、データ量が少ない画像信号評価値である標準偏差値を直接制御部106に出力するようにしたので、撮像素子102から信号処理部104にデータ量が大きい画像信号を送る必要がなくなる。この結果、信号出力に起因する負荷低減によって電力削減を行うことができる。
このようにして、本発明の第3の実施形態では、ライブビュー用の撮像とは別にライブビューとは異なる撮像期間で画像信号を撮像素子102において同時に取得して、当該画像信号に応じて画像信号評価値である標準偏差値を撮像素子102で算出して制御部106に出力する。これによって、ライブビュー中に画像信号評価値が得られて、省電力とともに時間短縮を図ることができる。なお、第3の実施形態では、画像信号に係る標準偏差値を求める例について説明したが、次のような評価値を画像信号評価部801で算出させて、対応する補正を制御部106に行わせてもよい。
(1)画像信号基準値となるオフセット成分の1フレームあたりの変動量を画像信号から算出する画像信号オフセット補正値の算出、(2)列もしくは行単位での筋状となる固定パターンノイズの検出、(3)動画録画やライブビュー表示とは別の露出条件を設定し、光源出力の変化を検知することによるフリッカ検出、(4)WB係数、(5)対象被写体の移動量、(6)ベクトル量を検知することによる手ぶれ補正値もしくは被写体の動き検出値の算出、(7)色シェーディング評価値、(8)輝度シェーディング評価値、(9)フリッカ評価値を求めて、光学機構部1011内の絞り機構部や撮像素子102のシャッタ制御による露光制御を行うようにしてもよい。なお、上記各評価値の取得方法と補正方法については上記しているものの他に公知の手法を用いることももちろん可能である。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
102 撮像素子
104 信号処理部
106 制御部
212 行走査回路
213 列走査回路
216 切替スイッチ
217 フレームメモリ
601 測光値評価部
801 画像信号評価部
1021 AF評価値検出部

Claims (12)

  1. マトリックス状に配列され、光学像に応じた電圧信号を出力する複数の画素と、
    前記電圧信号をデジタル画像信号に変換するAD変換部と、
    前記複数の画素の第1の画素群から出力され前記AD変換部により変換される第1のデジタル画像信号に基づいて前記光学像の撮像制御情報を生成する制御情報生成部と、
    前記複数の画素の前記第1の画素群とは異なる第2の画素群から出力され前記AD変換部により変換される前記第2のデジタル画像信号を画像データとして外部に出力する画像データ出力部と、
    前記撮像制御情報を前記画像データとは独立して外部に出力する制御情報出力部と、
    を有することを特徴とする撮像素子。
  2. 前記撮像制御情報と前記画像データとは異なるフレームレートで出力されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記撮像制御情報と前記画像データとは並行して出力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像素子。
  4. 前記デジタル画像信号を一時的に記憶するためのフレームメモリを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 第1の素子部と第2の素子部とからなり、前記第1の素子部が前記複数の画素を備え、前記第2の素子部が前記制御情報生成部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記第2の素子部は、さらに前記AD変換部を備えることを特徴とする請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記第1の素子部と前記第2の素子部とは積層して配置され、前記第1の素子部が前記光学像を受光する側に位置していることを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像素子。
  8. 前記制御情報生成部は、前記撮像制御情報として露出を制御するための露出制御情報を生成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 前記制御情報生成部は、前記撮像制御情報として発光部の発光量を制御するための発光制御情報を生成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像素子。
  10. 前記制御情報生成部は、前記撮像制御情報として前記画像データの補正するための補正情報を生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像素子。
  11. 前記補正情報は、ホワイトバランス補正情報、オフセット補正情報、ノイズ補正情報、シェーディング補正情報、フリッカ補正情報、およびぶれ補正情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載の撮像素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像制御情報に応じて前記光学像の撮像制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
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