JP2021022799A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】変化率が異なる2種類のランプ波を用いたカラムADにおいて、SNを向上させる。【解決手段】撮像装置は、入射光を電気信号に変換する行列状に配列された画素と、列毎に画素信号をAD変換する、入力信号とランプ波状の参照信号を比較する比較器とカウンタからなるAD変換回路とを備える。画素信号Vsigにおいて、Vnは画素をリセットしたリセット信号、VsigLは低照度時の画素信号、VsigHは高照度時の画素信号を示す。t22期間で画素信号をランプ波G1と比較し大小関係を判定する。画素信号がランプ波G1の振幅以下となる場合には、t23期間でランプ波G1を維持する。その後、ts11期間のカウント値とts12期間のカウント値を加算平均する。画素信号がランプ波G1より大い場合には、t23期間でランプ波G4を選択する。その後、ts11期間のカウント値と4倍したts12期間のカウント値を加算平均する。【選択図】図6

Description

本発明は、XYアドレス方式で各画素信号を読み出すCMOS型イメージセンサなどの撮像素子を用いて撮像する撮像装置およびその制御方法に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、撮像素子を用いて撮像し、撮像画像をデジタルデータとして保存することができる撮像装置が広く普及している。
このような撮像装置に用いる撮像素子としては、XYアドレス方式で各画素信号を読み出すCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ(以下CMOSセンサ)がある。
CMOSセンサは、画素信号のランダムアクセスが可能である点や、読み出しが高速で、高感度、低消費電力といった特徴がある。
一般に、CMOSセンサの画素回路は、フォトダイオードからの電荷信号を、画素回路に内蔵したソースフォロワ回路によって垂直信号線の電位信号に変換して出力する。
読み出し時の画素の選択は行単位で順次実行され、選択行における各列の画素信号は並列にアナログデジタル(AD)変換されて、画像信号として出力される。
そして、これらに用いられるシングルスロープ型AD変換回路は、画像信号とランプ波状の参照信号を入力とする比較器とカウンタを組み合わせ、ランプ波のスロープ変化による比較時間をカウンタのクロックでカウントすることで、画像信号をデジタル信号に変換する。
このようなAD変換手法においては、参照信号の変位スロープを緩やかにするほど変換の解像精度が向上する。
すなわち、1カウント当たりの変位幅が小さくなることで量子化誤差が縮小し、特に低照度においてはより高精度な撮像が可能になる。
一方その場合、カウント数を一定とすれば、参照信号の最大変位量も小さくなってしまい、高照度の撮像領域は飽和しやすくなる。すなわち、撮像のダイナミックレンジが狭くなる。
単純にカウント数を増加させると、その分AD変換に要する時間が長くなり、フレームレートの低下につながる。
このような問題に対処するため、参照信号に2種類の傾斜を持つスロープを用いたAD変換方法(スロープ選択式カラムAD)が提案されている(特許文献1参照)。
このようなスロープ選択式カラムADにおいては、例えば傾斜の緩いスロープ(ゲイン)と傾斜が急なスロープ(ゲイン)の2種類を用意しておく。
そして、低照度部の画像信号には傾斜の緩いスロープを用いたAD変換を実施し、高照度部の画像信号には傾斜の急なスロープを用いたAD変換を実施する。
その結果、低照度部は緩いスロープを用いて高い解像精度でAD変換が行われる一方、高照度部は急なスロープを用いて階調データを取得でき、ダイナミックレンジと撮像精度の双方の要求を満たすことが可能になる。
ところで、このようなカラムADC構成のCMOSイメージセンサにおいて、デジタル処理でノイズを低減する技術が特許文献2に提案されている。
この技術では、リセットレベルと信号レベルのサンプリングをそれぞれ連続して複数回行い、その結果を積分または平均化することでS/Nを向上させている。
特開2016−15758号公報 特許第04107269号公報
しかしながら、2種類のスロープによりAD変換を実施した場合においても、さらなるノイズの低減が求められる。
また、特許文献2の技術には、読み出し時間の増大という課題がある
本発明は、広いダイナミックレンジと高い解像精度のAD変換が可能となるとともに、読出し時間の増大を抑制して且つ、S/Nを向上させたAD変換方法が実現可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
行列状に配列した画素が入射光を電気信号に変換する撮像素子で入力信号と参照信号を比較する比較器とカウンタからなり、列毎の画素信号をAD変換するAD変換手段を備えた撮像装置において、
第1の参照信号と、第1の参照信号とは変化率が異なる第2の参照信号を用いてデジタル変換するデジタル変換手段を持ち、
画素の撮像信号は、第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いてデジタル変換する第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いるかを判定して、且つデジタル変換を行う、判定手段を持ち、
前記判定部は、第1の参照信号と入力信号を用いて、第1のデジタル変換を行う、デジタル変換手段を持ち、
判定部で比較器が反転した場合は、第1の参照信号と入力信号を用いた第2のデジタル変換が行われ、
第1のデジタル変換と第2のデジタル変換の出力結果を加算平均する加算平均手段を持つ判定部で比較器が反転しなかった場合は、第2の参照信号と入力信号を用いた第3のデジタル変換が行われ、第3のデジタル変換の出力結果を出力することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、変化率が異なる2種類のランプ波を用いたAD変換が可能撮像装置において、輝度判定とデジタル変換を兼用させ、複数回デジタル変換を実施することでノイズを低減させることで、S/Nを向上させることが可能となる。また、S/Nを向上させつつ、フレームレートの増大を抑制させたAD変換方法を実現することができる。
本発明の実施例に係る撮像装置の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る撮像素子の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る画素の回路構成を示す図である。 本発明の実施例に係る列信号処理部の回路構成を示す図である。 第1の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。 第1の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。 第2の実施例に係る撮像素子の画素の回路構成を示す図である。 第2の実施例に係る所定行間隔で焦点検出を行う撮像面の概略を示す図である。 第2の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。 第2の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。 第3の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。 第3の実施例に係る列信号処理部の動作を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施例は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る撮像装置の構成を示す図である。
本発明の撮像装置は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどに応用可能である。
図1に示す撮像装置は、撮像光学系11、撮像素子12、信号処理部13、圧縮伸張部14、同期制御部15、操作部16、画像表示部17および画像記録部18を備えている。
光学鏡筒11は、レンズ、レンズ駆動機構、メカニカルシャッタ機構、絞り機構などを備えている。これらのうちの可動部は、同期制御部15からの制御信号に基づいて駆動される。
撮像素子12は、XYアドレス方式のCMOSセンサであり、同期制御部15からの制御信号により撮像動作を実施する。
そして、AD変換回路を経て、デジタル化された画像信号を信号処理部13に出力する。
撮像素子の詳細については後述する。
信号処理部13は、同期制御部15の制御の下で、撮像素子12から入力されるデジタル化された画像信号に対して、信号処理や、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)等の制御情報の検出を実施する。
そして、信号処理された画像信号や制御情報を同期制御部15に出力する。
圧縮伸張部14は、同期制御部15の制御の下で動作し、画像信号の圧縮符号化処理を実施したり、静止画像の符号化データの伸張復号化処理を実施する。
また、動画像の圧縮符号化/伸張復号化処理を実行してもよい。
同期制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されるマイクロコントローラであり、ROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御する。
操作部16は、例えばシャッタレリーズボタンなどの各種操作部材から構成され、ユーザによる入力操作に応じた制御信号を同期制御部15に出力する。
画像表示部17は、画像信号をLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスに供給して画像を表示させる。
画像記録部18は、例えば、可搬型の記録媒体が接続し、圧縮符号化された画像データファイルを記憶する。
次に、本発明における撮像装置の基本的な動作について説明する。
静止画像の撮像前には、撮像素子12から出力された画像信号が信号処理部13に順次供給される。
信号処理部13は、撮像素子12からの画像信号に対して信号処理を施し、カメラスルー画像の信号として、同期制御部15を通じて画像表示部17に供給する。
これにより、カメラスルー画像が表示され、ユーザは表示画像を見て画角合わせを行うことが可能となる。
この状態で、操作部16のシャッタレリーズボタンが押下されると、同期制御部15の制御により、撮像素子12からの1フレーム分の画像信号が、信号処理部13に取り込まれる。
信号処理部13は、取り込んだ1フレーム分の画像信号に信号処理を施し、処理後の画像信号を圧縮伸張部14に供給する。
圧縮伸張部14は、入力された画像信号を圧縮符号化し、生成した符号化データを同期制御部15を通じて画像記録部18に供給する。
これにより、撮像された静止画像のデータファイルが画像記録部18に記録される。
一方、画像記録部18に記録された静止画像のデータファイルを再生する場合には、同期制御部15は、操作部16からの操作入力に応じて、選択されたデータファイルを画像記録部18から読み込み、圧縮伸張部14に供給して伸張復号化処理を実行させる。
復号化された画像信号は同期制御部15を介して画像表示部17に供給され、これにより静止画像が再生表示される。
また、動画像を記録する場合には、信号処理部13で順次処理された画像信号に圧縮伸張部14で圧縮符号化処理を施し、生成された動画像の符号化データを順次画像記録部18に転送して記録する。
また、画像記録部18から動画像のデータファイルを読み出して圧縮伸張部14に供給し、伸張復号化処理させて、画像表示部17に供給することで、動画像が表示される。
図2は、本発明に係る撮像素子12の概略構成を示す図である。
図2に示す撮像素子12(CMOSセンサ)は、画素200からなる画素領域201、垂直走査部202、列信号処理部203、水平走査部207、出力部209およびタイミング部211を備えている。
画素領域201は、CMOSセンサの画素200で構成され、それぞれの画素200はP11〜P86で示すように、水平方向・垂直方向にマトリクス状に配列されている。
1行目の画素が、P11〜P16と表され、8行目の画素は、P81〜P86と表される。本発明においては、6×8配列(8行6列)を例として説明するが、画素領域201における画素配列は、この数に限定されるものではない。
また、複数の画素200には、奇数行がR(赤)フィルタとG(緑)フィルタの繰り返し、偶数行がG(緑)フィルタとB(青)フィルタの繰り返しとなる2×2配列の色フィルタが配置されているものとする。
垂直走査部202は、画素領域201の画素配列を1行ずつ選択し、選択した画素行のリセット動作や読み出し動作を駆動制御する。
画素制御線221は、画素行毎に共通に接続され、垂直走査部202による行単位の駆動制御信号を伝達する。
垂直信号線231は、画素列毎に共通に接続され、画素制御線221により選択された行の画素信号が、それぞれ対応する垂直信号線231に読み出される。
列信号処理部203は、それぞれ対応する垂直信号線231毎に設けられ、垂直信号線を通して送られてくる行単位の画素の信号それぞれに対して、後述する信号処理を実施する。
水平走査部207は、それぞれ接続する列選択線251を介して列信号処理部203を列毎に選択し、記憶しているデジタル化された画素信号を水平出力線261を介して出力部209に転送するように制御する。
出力部209は、デジタル化された行単位の画素信号を信号処理部13へ出力する。
タイミング部211は、同期制御部15からの制御信号に基づいて、撮像素子12の各部の動作に必要な各種のクロック信号や制御信号などを出力する。
ここで、271、281および285は、それぞれ垂直走査部202、列信号処理部203および水平走査部207に対して、タイミング部211からクロック信号や制御信号などを送る制御線である。
図3は、本発明に係る撮像素子12の画素200の回路構成を示す図である。

点線で囲われた画素200は、画素領域201を構成する画素の1つを代表して示す。また、画素200は、画素制御線221および垂直信号線231により他の回路と接続される。
本発明においては、P11画素が垂直信号線231に接続しているものとして説明する。
垂直信号線231は、負荷回路および列信号処理部203に接続すると共に、垂直画素列に共通して接続され、画素の信号を出力する。
画素制御線221は、垂直走査部202に接続すると共に、水平1行の画素に共通して接続され、水平1行の画素を同時に制御することで、リセットや信号読み出しが可能になっている。
画素制御線221は、リセット制御線pR、転送制御線pT、垂直選択線pSELをまとめて示す。
光電変換素子D1は、光を電荷に変換すると共に、変換された電荷を蓄積するフォトダイオードであり、PN接合のP側が接地され、N側が転送トランジスタ(転送スイッチ)T1のソースに接続されている。
転送トランジスタ(転送スイッチ)T1は、ゲートが転送制御線pTに接続し、ドレインがFD容量Cfdに接続し、光電変換素子D1からFD容量Cfdへの電荷の転送を制御する。
FD容量Cfdは、一方が接地され、光電変換素子D1から転送された電荷を電圧に変換する際に電荷を蓄積する。
この時、転送トランジスタ(転送スイッチ)T1のドレインとFD容量Cfdの他方の接続点をFDノード300と呼ぶことにする。
リセットトランジスタ(リセットスイッチ)T2は、ゲートがリセット制御線pRに接続し、ドレインが電源電圧Vddに接続し、ソースがFD容量Cfdに接続し、FDノード300の電位を電源電圧Vddにリセットする。
駆動トランジスタ(増幅部)Tdrvは、画素内アンプを構成するトランジスタで、ゲートがFD容量Cfdに接続し、ドレインが電源電圧Vddに接続し、ソースが選択トランジスタ(選択スイッチ)T3のドレインに接続し、FD容量Cfdの電圧に応じた電圧を出力する。
選択トランジスタ(選択スイッチ)T3は、ゲートが垂直選択線pSELに接続し、ソースが垂直信号線231に接続し、駆動トランジスタTdrvの出力を画素200の出力信号として、垂直信号線231に出力する。
垂直信号線毎に設けられている負荷回路の負荷トランジスタTlodは、ソースとゲートが接地し、ドレインが垂直信号線231に接続している。
そして、垂直信号線231で接続している列の画素200の駆動トランジスタTdrvとともに画素内アンプとなるソースフォロア回路を構成している。
通常、画素200の信号を出力する時は、負荷トランジスタTlodをゲート接地の定電流源として動作させる。
本発明の記載において、駆動トランジスタTdrvおよび負荷トランジスタTlod以外のトランジスタは、スイッチとして働き、ゲートに接続されている制御線がHighの時に導通し(ON)、Lowの時に遮断する(OFF)こととする。
図4は、本発明に係る撮像素子12の列信号処理部203の回路構成を示す図である。
図4に示す列信号処理部203は、スイッチ回路401、比較器402、カウンタ回路403、ラッチ回路404および演算回路405を備えている。
スイッチ回路401は、スイッチ制御線pSwRおよびpSwCに接続し、スイッチ制御線pSwRおよびpSwCを介した制御により、比較器402の入力に対して、低照度用ランプ波G1および判定電圧Vjdを供給するランプ波信号線Vrmp1、および、高照度用ランプ波G4を供給するランプ波信号線Vrmp4を切り換える。
比較器402は、2つの入力が垂直信号線231(Vsig)とスイッチ回路401に接続し、比較結果を出力する比較器である。
例えば、入力される2つの信号の大小関係が逆転した時に、HighからLowに出力信号が変化することで、比較結果を出力する。
ここで、タイミング部211がランプ波信号線Vrmpに出力するランプ波は、初期電圧から徐々に変化する三角波である。
また、その振幅は、比較器402に入力される信号振幅に対して十分な余裕があればよい。
そして、徐々に変化したランプ波が、画素信号と交差した時点で、比較器402が比較結果を出力する。
さらに、判定電圧Vjdと画素信号Vsigの比較結果を元に、ランプ波信号線Vrmp4を選択する場合は、スイッチ制御線pSwCに切り換え信号を出力する機能を備えている。
カウンタ回路403は、カウンタ制御線pCNTに接続し、カウンタ制御線pCNTから供給されるクロックを基にカウンタを動作させる。この時、カウンタ回路403は、ランプ波の開始に合わせてカウント動作を開始し、比較器402からの比較結果の信号を受けて、その時のカウント値を出力する。この時のカウント値が、垂直信号線231を介して受け取った画素信号をデジタル化した信号となっている。
ラッチ回路404は、ラッチ制御線pLTCに接続し、カウンタ回路403が出力するカウント値を一時的に保持するとともに、ラッチ制御線pLTCを介した制御により保持しているカウント値を出力する。
演算回路405は、演算制御線pCALに接続し、演算制御線pCALを介した制御によりラッチ回路404が出力するカウント値を画素のデジタル信号として記憶するとともに、後述する信号処理動作を実施する。また、演算回路405は、対応する選択線pHを介した制御により、記憶している画素のデジタル信号を、デジタル出力線DSigに出力する。このように、図4に示す列信号処理部203においては、比較器402、カウンタ回路403、ラッチ回路404およびランプ波信号線Vrmpを用いたAD変換回路を構成していることがわかる。
ここで、タイミング部211からの制御線281は、ランプ波信号線Vrmp1、Vrmp4、スイッチ制御線pSwR、カウンタ制御線pCNT、ラッチ制御線pLTCおよび演算制御線pCALをまとめて示す。
水平走査部207からの列選択線251は、選択線pHを示す。
出力部209に接続する出力線261は、デジタル出力線DSigを示す。
このように、本発明における撮像装置の構成は概ね以上のようなものである。
これより、上記撮像装置を基に、以下に本発明の実施例を説明する。
図5は、従来技術である参照信号に2種類の傾斜を持つスロープを用いたAD変換方法(スロープ選択式カラムAD)の撮像素子12の列信号処理部203の動作の概略を示す図である。
VsigおよびVrmpが、それぞれ比較器402に入力する画素信号およびランプ波を示す。そして、V方向が、ランプ波の初期電圧を基準とした電位を表し、t方向が時間経過を表している。
画素信号Vsigは、画素をリセットしたリセット信号Vn、低照度時の画素信号となる低照度信号VsigL、高照度時の画素信号となる高照度信号VsigHの電位の状態を示す。
この時、t1期間は、FD容量Cfdをリセットし、リセットスイッチをOFFした後のリセット信号Vnの読み出し期間とその信号安定期間となる。
また、t4期間は、光電変換素子D1からFD容量Cfdへ電荷を転送し、転送スイッチをOFFするまでの画素信号の読み出し期間とその信号安定期間に相当し、リセット信号Vnから画素信号VsigLあるいはVsigHへの切り換えを行う期間である。
ランプ波Vrmpは、リセット信号VnをAD変換するランプ波G1およびG4、画素信号に対する判定に用いる判定電圧Vjd、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を示している。
リセット信号VnをAD変換するランプ波G1に対して、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1は、画素信号の振幅に対して十分な余裕を持つため、期間が長くなっているが、同じ条件でAD変換するために変化率は等しくなっている。
同様に、リセット信号VnをAD変換するランプ波G4に対して、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4は、画素信号の振幅に対して十分な余裕を持つため、期間が長くなっているが、同じ条件でAD変換するために変化率は等しくなっている。
また、本実施例においては、ランプ波G1に対して、ランプ波G4は変化率が4倍大きくなっているものとして説明する。
まず始めに、スイッチ制御線pSwRによるタイミング部211からの制御により、ランプ波信号線Vrmp1を選択する。
リセット信号Vnは、t2期間に発生されるランプ波G1と比較されて、比較器402が反転することにより、tn1期間のカウント値c1nを演算回路405に記憶する。
次に、スイッチ制御線pSwRによるタイミング部211からの制御により、ランプ波信号線Vrmp4に切り換える。
そして、同様に、リセット信号Vnは、t3期間に発生されるランプ波G4と比較されて、比較器402が反転することにより、tn4期間のカウント値c4nを演算回路405に記憶する。
その後、スイッチ制御線pSwRによるタイミング部211からの制御により、ランプ波信号線Vrmp1に切り換え、t6期間において、比較器402を用いて判定電圧Vjdと画素信号の大小関係を判定する。
そして、スイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、画素信号が判定電圧Vjd以下の場合は、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1を選択し、判定電圧Vjdより大きい場合は、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を選択する。
低照度信号VsigLと判定された場合は、t7期間に発生されるランプ波G1と比較されて、比較器402が反転することにより、ts1期間のカウント値c1sを演算回路405に出力する。
そして、演算回路405において、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G1に対応するカウント値c1nを減算した後、演算回路405に記憶する。
高照度信号VsigHと判定された場合は、t8期間に発生されるランプ波G4と比較されて、比較器402が反転することにより、ts4期間のカウント値c4sを演算回路405に出力する。
そして、演算回路405において、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G4に対応するカウント値c4nを減算した後、演算回路405に記憶する。
この時、低照度信号VsigLのデジタル値に対して、高照度信号VsigHのデジタル値を4倍する必要がある。
そこで、演算回路405においては、高照度信号VsigHのカウント値c4sからリセット信号Vnのカウント値c4nを減算した後、4倍して記憶すればよい。
これにより、低照度信号と高照度信号それぞれのAD変換が可能であることがわかる。
ここで、図5においては、タイミング部211において、画素信号をAD変換するランプ波G1とランプ波G4を同時に発生させるとともに、発生期間が等しくなるように設定している。
また、低照度信号VsigLと高照度信号VsigHのカウント期間が等しくなる照度に設定したものとして説明している。
さらに、判定電圧Vjdを設定するための準備期間となるt5期間に発生される傾斜期間において、比較器を用いた画素信号の判定を実施してもよい。
図6は、本実施例1に係る撮像素子12の列信号処理部203の動作の概略を示す図である。
図5でt5、t6期間では判定電圧Vjdと画素信号の大小関係比較し、ランプ波G1かG4どちらかを選択するかを判定するのみであったが、本実施例のt22期間では、ランプ波G1と画素信号を比較し、前記判定に加えて、前記比較器が反転した場合には、デジタル変換し出力を行う。その後、前記t7期間でデジタル変換した出力結果と加算平均することを特徴としている。
図6のt21期間に至るまでは図5のt4期間までで説明した事と同様の為、説明を省略する。
本実施例ではt22期間で画素信号がランプ波G1と比較し大小関係を判定する。
まず、t22期間では、スイッチ制御線pSwCによって、ランプ波G1を選択し、画像信号VSigと比較する。
画素信号がランプ波G1の振幅以下となるVSigLの場合は、比較器402が反転することにより、小さいと判定する。
そして、ts11期間のカウント値c11sを演算回路405に出力する。
その後、t23期間でスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1を維持する。
そして、ランプ波G1と画像信号VSigとが比較され、比較器402が反転する。
そして、ts12期間のカウント値c12sを演算回路405に出力する。
そして、演算回路405において、カウント値c11sとカウント値c12sを加算平均し、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G1に対応するカウント値c1nを減算した後、演算回路405に記憶する。
一方、画素信号がランプ波G1より大きなVSigHの場合は、t23期間でスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を選択する。
t22期間で比較器が反転しないと、高照度信号VsigHと判定される。
すなわち、この時ランプ波G1でのAD変換は実施されない。
その後、t23期間に発生されるランプ波G4と高照度信号VsigHが比較されて、比較器402が反転することにより、ts4期間のカウント値c4sを演算回路405に出力する。
そして、演算回路405において、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G4に対応するカウント値c4nを減算した後、演算回路405に記憶する。
この時、低照度信号VsigLのデジタル値に対して、高照度信号VsigHのデジタル値を4倍する必要がある。
そこで、演算回路405においては、高照度信号VsigHのカウント値c4sからリセット信号Vnのカウント値c4nを減算した後、4倍して記憶すればよい。
以上、説明したように本実施例1では、t22期間でランプ波G1と画素信号を比較し、前記判定に加えて、前記比較器が反転した場合には、デジタル変換を行い、t23期間でランプ波G1と画素信号を比較しデジタル変換を行い、t22期間とt23期間のデジタル変換結果を加算平均することで、S/Nを向上させることが可能であることがわかる。
本実施例1では、ランプ波G1に対して、ランプ波G4は変化率が4倍大きくなっているものとして説明したが、この限りではない。
図1から図4に加えて、図7、図8と図9および図10を参照して、本発明の第2の実施例について説明する。
近年、複数の光電変換部による画素内瞳分割機能を有する画素を備えた撮像装置を用いた位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出方法が提案されている。
このような焦点検出方法に利用可能な信号を出力する撮像装置の一例として、1対の光電変換部を有する画素を、2次元に配列したマイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に設けたものがある。マイクロレンズにより瞳分割された光電変換部Aと光電変換部Bを有する画素から、光電変換部Aの出力信号であるA像と光電変換部Aと光電変換部Bの加算信号であるA+B像を読み出し、(A+B像)−(A像)からB像を計算し、A像とB像を用いて位相差検出方式の焦点検出を実施するとともに、A+B像を用いて被写体画像を作成する。
その一例として、図7を示す。図7(a)は、本実施例に係る撮像素子12の画素200の回路構成を示す図である。
点線で囲われた画素200は、画素領域201を構成する画素の1つを代表して示す。
また、画素200は、画素制御線221および垂直信号線231により他の回路と接続される。
垂直信号線231は、負荷回路および、列信号処理部203aおよびに接続すると共に、垂直1列の列画素に共通して接続され、画素の信号を出力する。
画素制御線221は、垂直走査部202に接続すると共に、水平1行の画素に共通して接続され、水平1行の画素を同時に制御することで、リセットや信号読み出しが可能になっている。
画素制御線221は、リセット制御線pR、転送制御線pTa、pTb、垂直選択線pSELをまとめて示す。
光電変換素子D1a、D1bは、光を電荷に変換すると共に、変換された電荷を蓄積するフォトダイオードであり、PN接合のP側が接地され、N側がそれぞれ転送トランジスタ(転送スイッチ)T1a、T1bのソースに接続されている。
転送トランジスタ(転送スイッチ)T1a、T1bは、ゲートがそれぞれ転送制御線pTa、pTbに接続し、ドレインがFD容量Cfdに接続し、光電変換素子D1a、D1bからFD容量Cfdへの電荷の転送を制御する。
FD容量Cfdは、一方が接地され、光電変換素子D1a、D1bから転送された電荷を電圧に変換する際に電荷を蓄積する。
この時、転送トランジスタ(転送スイッチ)T1a、T1bのドレインとFD容量Cfdの他方の接続点をFDノード700と呼ぶことにする。
リセットトランジスタ(リセットスイッチ)T2は、ゲートがリセット制御線pRに接続し、ドレインが電源電圧Vddに接続し、ソースがFD容量Cfdに接続し、FDノード700の電位を電源電圧Vddにリセットする。
駆動トランジスタ(増幅部)Tdrvは、画素内アンプを構成するトランジスタで、ゲートがFD容量Cfdに接続し、ドレインが電源電圧Vddに接続し、ソースが選択トランジスタ(選択スイッチ)T3のドレインに接続し、FD容量Cfdの電圧に応じた電圧を出力する。
選択トランジスタ(選択スイッチ)T3は、ゲートが垂直選択線pSELに接続し、ソースが垂直信号線231に接続し、駆動トランジスタTdrvの出力を画素200の出力信号として、垂直信号線231に出力する。
垂直信号線毎に設けられている負荷回路の負荷トランジスタTlodは、ソースとゲートが接地し、ドレインが垂直信号線231に接続している。
そして、垂直信号線231で接続している列の画素200の駆動トランジスタTdrvとともに画素内アンプとなるソースフォロア回路を構成している。
通常、画素200の信号を出力する時は、負荷トランジスタTlodをゲート接地の定電流源として動作させる。
本実施例の記載において、駆動トランジスタTdrvおよび負荷トランジスタTlod以外のトランジスタは、スイッチとして働き、ゲートに接続されている制御線がHighの時に導通し(ON)、Lowの時に遮断する(OFF)こととする。
ここで、光電変換素子D1aの露光制御について説明する。
撮像素子12には、被写体光が入射しているものとする。
まず、露光開始のタイミングで、リセットトランジスタT2をオンして、FD容量CfdのFDノード700側をリセットするともに、同時に、転送トランジスタT1aをオンして、光電変換素子D1aの電荷をリセットする。
そして、転送トランジスタT1a、リセットトランジスタT2の順番にオフすることで、光電変換素子D1aの露光が開始される。
次に、所定の露光時間の経過後に、リセットトランジスタT2をオンして、FD容量CfdのFDノード700側をリセットし、そして、リセットトランジスタT2をオフする。
そして、選択トランジスタT3をオンすることで、駆動トランジスタTdrvと負荷トランジスタTlodからなるソースフォロア回路が構成され、FDノード700のリセット電圧に対応する信号が、光電変換素子D1aの信号として、垂直信号線231に出力する。
垂直信号線231に出力されたリセット電圧に対応する信号は、列信号処理部203に入力され、後述する列信号処理が実施される。
その後、転送トランジスタT1aをオンして、露光によって光電変換素子D1aで光電変換された信号電荷をFDノード700に転送し、そして、転送トランジスタT1aをオフする。
ここまでで、光電変換素子D1aの露光が終了する。
この時、FD容量CfdのFDノード700には、信号電荷に対応する信号電圧が発生する。
そして、選択トランジスタT3をオンすることで、駆動トランジスタTdrvと負荷トランジスタTlodからなるソースフォロア回路が構成され、FDノード301の信号電圧に対応する信号が、光電変換素子D1aの信号として、垂直信号線231に出力する。
垂直信号線231に出力された光電変換素子D1aの信号は、列信号処理部203に入力され、後述する列信号処理が実施される。
同様に、光電変換素子D1bの露光も制御されるが、転送トランジスタT1aおよびT1bが、異なる転送制御線pTaおよびpTbにより制御されているので、露光開始のリセットタイミングおよび露光終了の転送タイミングを別々に設定することが可能となっている。
そこで、光電変換素子D1bの露光制御は、光電変換素子D1bの信号電荷を転送するタイミングから逆算して、光電変換素子D1aの露光時間と同一になるように設定する。
また、本実施例においては、光電変換素子D1aの信号の列信号処理が実施された後、光電変換素子D1bの信号電荷を転送して、先に転送しておいた光電変換素子D1aの信号電荷と加算する。
まず、FD容量CfdのFDノード700に光電変換素子D1aの信号電荷が蓄積された状態で、転送トランジスタT1bをオンして、露光によって光電変換素子D1bで光電変換された信号電荷をFDノード700に転送し、そして、転送トランジスタT1bをオフする。
ここまでで、光電変換素子D1bの露光が終了する。
この時、FD容量CfdのFDノード700には、加算された光電変換素子D1aおよびD1bの信号電荷に対応する信号電圧が発生する。
そして、選択トランジスタT3をオンすることで、駆動トランジスタTdrvと負荷トランジスタTlodからなるソースフォロア回路が構成され、FDノード301の信号電圧に対応する信号が、光電変換素子D1aおよびD1bの加算信号として、垂直信号線231に出力する。
垂直信号線231に出力された光電変換素子D1aおよびD1bの加算信号は、列信号処理部203に入力され、後述する列信号処理が実施される。
ここで、光電変換素子D1aおよびD1bの露光制御については、同時にリセットして露光を開始してもよい。
そして、光電変換素子D1bの信号電荷を転送するタイミングで、同時に2回目の光電変換素子D1aの信号電荷の転送を実施する。
これにより、光電変換素子D1aおよびD1bの加算信号については、露光時間のずれが解消された撮影が実施できることになる。
この時、光電変換素子D1aの出力信号をA像画素信号と呼び、光電変換素子D1aおよびD1bの加算された出力信号をA+B像画素信号と呼ぶこととする。
図7(b)は、画素200を2×2に配列した平面図を示し、図7(c)は、図7(b)のx−x’の断面図を示す。
701a、701bが、それぞれ光電変換素子D1a、D1bのPN接合のN側に対応し、基板がP側に対応する。
702は、画素200の光電変換素子以外の回路部分の位置を示す。
画素制御線221および垂直信号線231は、図示していない。
703が、画素毎に設けられているマイクロレンズとなっている。
本実施例の場合、マイクロレンズ703は、光電変換素子D1a、D1bの両方を均等に覆うように図の下方にずれて配置されている。
704は、画素毎に設けられ、光電変換素子D1a、D1bの両方を均等に覆っている色フィルタとなっていて、画素毎に、R(赤)、G(緑)、B(青)の1つが配置されている。
図7のように、1つのマイクロレンズ703を2つの光電変換素子D1aおよびD1bが共有する構成となっているので、光電変換素子D1aから得られる撮影画像と光電変換素子D1bから得られる撮影画像を基にした焦点検出が可能となっている。
上述してきたような各画素が複数のフォトダイオードを有する場合には、全画素の信号を読み出すのに長い時間を要してしまう。
そこで、焦点検出処理に使用する画素行では、各画素のフォトダイオード毎に独立に信号を読出し、焦点検出処理を行わない画素エリアでは、画素内でフォトダイオードの信号を加算して画像生成用の信号のみを読み出すようにする。
例えば、図8に示す撮像面のRegiоn_Bのように複数行間隔において焦点検出処理に使用する画素行を配置して、その他の領域Regiоn_Aでは焦点検出を行わないようにする。
つまり、焦点検出処理を行う画素エリアを限定的にして読出し時間の増大を抑制することができる。
しかしながら、その場合、焦点検出に使用する画素行とそうではない画素行とでは、読出しに掛かる時間が異なる。そのために、ライブビューや動画撮影時の動作として一般的なスリットローリング動作においては、画素行によって蓄積時間が異なる現象が発生してしまう。
このような問題を回避するために、焦点検出に使用する画素行とそうでない行の水平同期信号(以下、HD)の長さを等しくする方法があるが、読み出し動作において無駄な時間が発生してしまう。
以下この説明を行う。
図9(a)および図9(b)は、焦点検出を行う画素エリアの読み出しにおける列信号処理部203の動作を示す。
図9(a)にはHD単位で、リセット信号VnのAD変換からA像画素信号のAD変換までを行う動作が記載されており、図5のt1〜t8までに示される期間と同じである。
次に、図9(b)には次のHDで、A+B像画素信号で用いるランプ波の判定処理からA+B画素信号のAD変換までの動作が記載されており、こちらも図5のt4〜t8までに示される期間と同じである。
ところで、図9(a)で示される期間には、リセット信号Vnのランプ波G1およびG4を用いたAD変換時間が存在するため、焦点検出行のHDがA像画素信号の読み出し時間に律速されてしまう。
つまり、図9(b)で示されるA+B像画素信号の1HDで規定される読み出し期間に空き時間が発生している。
そこで、この空き時間を有効利用した例が本実施例2である。
本実施例2の実施形態を、図10を用いて説明する。
図10(a)にはHD単位で、リセット信号VnのAD変換からA像画素信号のAD変換までを行う動作が記載されており、図5および図9(a)のt1〜t8までに示される期間と同じである。
図10(b)には次のHDで、A+B像画素信号で用いるランプ波の判定処理からA+B画素信号のAD変換までの動作が記載されており、こちらは、図10(b)のt21〜22期間の動作が、図6のt21〜t22期間の動作と同じで、図10(b)のt25で示される期間が、図6のt23に示される期間の動作と同じである。
このようにして、t21〜22期間でランプ波G1と画素信号を比較し、前記判定に加えて、前記比較器が反転した場合には、デジタル変換を行い、t25期間でランプ波G1と画素信号を比較しデジタル変換を行い、t21〜24期間とt25期間のデジタル変換結果を加算平均することで、S/Nを向上させることが可能であることがわかる。
以上、説明した通り、本実施例2では、焦点検出に使用する画素行とそうでない行の水平同期信号(以下、HD)の長さを等しくする方法においても、A+B像画像信号の読出し時間の空き時間の有効活用を実現して且つ、S/Nを向上させることが可能になる。
図11は、本実施例3を説明する例で、図10の説明で前述した空き時間で、判定兼用とは別のデジタル変換を、判定結果に基づいて選択した参照信号と入力信号を用いて、複数回AD変換を行うものである。
本実施例では2回A+B像画素信号読みのAD変換を行っている例である。つまり、判定兼用と合わせて3回AD変換を行っている。
図11(a)は、図10(a)と同じである為、説明は割愛する。図11(b)は、実施例3に係る列信号処理部の動作を示す図である。
本実施例ではt32期間で画素信号がランプ波G1と比較し大小関係を判定する。
まず、t33およびt34期間では、スイッチ制御線pSwCによって、ランプ波G1を選択し、画像信号VSigと比較する。
画素信号がランプ波G1の振幅以下となるVSigLの場合は、比較器402が反転することにより、小さいと判定する。
そして、ts11期間のカウント値c11sを演算回路405に出力する。
その後、t33期間でスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1を選択する。
そして、ランプ波G1と画像信号VSigと比較され、比較器402が反転し、ts12期間のカウント値c12sを演算回路405に出力する。
次に、t34期間でもスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、低照度信号VsigLをAD変換するランプ波G1を選択する。
そして、ランプ波G1と画像信号VSigと比較され、比較器402が反転し、ts13期間のカウント値c13sを演算回路405に出力する。
次に、カウント値c11sとカウント値c12sおよびカウント値c13sを加算平均する。
そして、演算回路405において、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G1に対応するカウント値c1nを減算した後、演算回路405に記憶する。
一方、画素信号がランプ波G1より大きなVSigHの場合は、t33期間でスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を選択する。
t32期間で比較器が反転しないと、高照度信号VsigHと判定される。
すなわち、この時ランプ波G1でのAD変換は実施されない。
次に、t35期間でスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を選択する。
その後t35期間に発生されるランプ波G4と高照度信号VsigHが比較されて、比較器402が反転することにより、ts41期間のカウント値c41sを演算回路405に出力する。
次に、t34期間でもスイッチ制御線pSwCによる切り換え信号により、高照度信号VsigHをAD変換するランプ波G4を選択する。
そして、ランプ波G4と高照度信号VsigHと比較され、比較器402が反転し、ts42期間のカウント値c42sを演算回路405に出力する。
次に、カウント値c41sとカウント値c42sを加算平均する。
そして、演算回路405において、記憶していたリセット信号Vnのランプ波G4に対応するカウント値c4nを減算した後、演算回路405に記憶する。
この時、低照度信号VsigLのデジタル値に対して、高照度信号VsigHのデジタル値を4倍する必要がある。
そこで、演算回路405においては、高照度信号VsigHのカウント値c41sとc42sの加算平均値からリセット信号Vnのカウント値c4nを減算した後、4倍して記憶すればよい。
以上、説明したように本実施例3では、t32期間でランプ波G1と画素信号を比較し、前記判定に加えて、前記比較器が反転した場合には、デジタル変換を行い、t33およびT34期間でランプ波G1と画素信号を比較しデジタル変換を行い、t32、t33およびt34期間のデジタル変換結果を加算平均することで、S/Nを向上させることが可能であることがわかる。
また、前記比較器が反転しない場合には、t35およびt36期間でランプ波G4と画素信号を比較しデジタル変換を行い、t35およびt36期間のデジタル変換結果を加算平均することで、S/Nを向上させることが可能であることがわかる。
実施例3では、A+B像読出し時にのみ、複数回読出しを行ったが、たとえば、図12に示すようにA像側も複数回デジタル変換処理を可能にする事で、A像信号のS/Nを向上させることが可能である。
また、A+B像は、複数回デジタル変換を行わず、A像信号のみ複数回デジタル変換できるようにしても良く、これに限定するものではない。
本実施例においては、ランプ波G1に対して、ランプ波G4は変化率が4倍大きくなっているものとして説明したが、これに限定するものではない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
12 撮像素子、200 画素、203 列信号処理部、
211 タイミング部、231 垂直信号線、402 比較器、
403 カウンタ回路、404 ラッチ回路、405 演算回路、
Vrmp1,Vrmp4 ランプ波信号線、Vn リセット信号、
Vsig 画素信号、VsigL 低照度信号、VsigH 高照度信号、
Vjd 判定電圧

Claims (4)

  1. 行列状に配列した画素が入射光を電気信号に変換する撮像素子で
    入力信号と参照信号を比較する比較器とカウンタからなり、列毎の画素信号をAD変換するAD変換手段を備えた撮像装置において、
    第1の参照信号と、第1の参照信号とは変化率が異なる第2の参照信号を用いてデジタル変換するデジタル変換手段を持ち、
    画素の撮像信号は、第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いてデジタル変換する第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いるかを判定して、且つデジタル変換を行う、判定手段を持ち、
    前記判定部は、第1の参照信号と入力信号を用いて、第1のデジタル変換を行う、デジタル変換手段を持ち、
    判定部で比較器が反転した場合は、第1の参照信号と入力信号を用いた第2のデジタル変換が行われ、
    第1のデジタル変換と第2のデジタル変換の出力結果を加算平均する加算平均手段を持つ
    判定部で比較器が反転しなかった場合は、第2の参照信号と入力信号を用いた第3のデジタル変換が行われ、第3のデジタル変換の出力結果を出力することを特徴とする撮像装置。
  2. 行列方向に配列された複数のマイクロレンズと、
    前記複数のマイクロレンズの各々に対応して行列方向に複数の単位画素が配列された画素領域と、を有する撮像手段であって、各々の前記単位画素は、第1の光電変換部と第2の光電変換部と、を含み、
    前記撮像手段は、前記第1の光電変換部と前記第2の光電変換部とでそれぞれ発生した電荷に対応する信号に対して合成処理を行い、前記合成処理が行われた信号に対して読み出しを行うモードである第1のモードと、前記第1の光電変換部で発生した電荷に対応する信号に対して前記合成処理を行うことなく読み出しを行うモードである第2のモードとを少なくともとり得る撮像手段と、
    前記第1の読み出しモードと、第2の読み出しモードの読み出し行を任意の割合で選択できる、行選択手段と、
    前記第1、第2の読み出しモード手段において、
    行列状に配列した画素が入射光を電気信号に変換する撮像素子で
    入力信号と参照信号を比較する比較器とカウンタからなり、列毎の画素信号をAD変換するAD変換手段を備えた撮像装置において、
    第1の参照信号と、第1の参照信号とは変化率が異なる第2の参照信号を用いてデジタル変換するデジタル変換手段を持ち、
    画素の撮像信号は、第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いてデジタル変換する第1の参照信号と第2の参照信号のいずれかを用いるかを判定して、且つデジタル変換を行う、判定手段を持ち、
    前記判定部は、第1の参照信号と入力信号を用いて、第1のデジタル変換を行う、デジタル変換手段を持ち、
    判定部で比較器が反転した場合は、第1の参照信号と入力信号を用いた第2のデジタル変換が行われ、
    第1のデジタル変換と第2のデジタル変換の出力結果を加算平均する加算平均手段を持つ判定部で比較器が反転しなかった場合は、第2の参照信号と入力信号を用いた第3のデジタル変換が行われ、第3のデジタル変換の出力結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 判定兼用の第1のデジタル変換とは別の第2のデジタル変換を、判定結果に基づいて選択した参照信号と入力信号を用いて、複数回デジタル変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 第1の参照信号は第2の参照信号より変化率が小さいことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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