[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係る画像形成装置1の外観及び当該画像形成装置1の後述する同報通信機能に関連する通信部の概略構成を示す図である。この図1に示される本第1実施例に係る画像形成装置1は、不図示のシートに画像を形成する画像形成機能を備えると共に、外部装置の一例であるファクシミリ装置4との間で画像情報を送受信するファクシミリ通信機能を備える、いわゆる複合機である。また、画像形成装置1は、不図示の原稿の画像を読み取るスキャナ機能をも備える。さらに、画像形成装置1は、外部装置の他の一例であるパーソナルコンピュータなどの情報処理装置(以下「PC」と言う。)5との間で画像情報などの各種の送信対象情報を送受信するネットワーク通信機能をも備える。加えて、画像形成装置1は、ファクシミリ通信機能のうちの送信処理に係るファクシミリ送信機能と、ネットワーク通信機能のうちの送信処理に係るネットワーク送信機能との少なくとも一方によって、同一の画像情報を複数の送信先に一度に送信する同報送信機能を備える。なお後述するように、この同報送信機能に利用されるネットワーク送信機能は、メール送信機能とスキャナ送信機能とを含む。また、ここで言うファクシミリ送信機能及びネットワーク送信機能は、本発明に係る情報送信機能の一例である。
画像形成装置1は、その本体内部の中央に設けられた画像形成部11と、当該本体の上部に搭載された原稿搬送装置121と、この画像形成装置1のオペレータが操作する操作パネル部13とを少なくとも備えている。また、画像形成装置1は、その本体内部の上部に設けられた読取手段としての読取部12(図2参照)を備えている。読取部12は、前述のスキャナ機能を実現するためのものであり、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取処理を担う。この画像読取処理の対象となる原稿は、原稿搬送装置121の自動搬送機能によって当該読取部12による原稿読取位置を1枚ずつ通過するように搬送され、或いは手動により不図示のコンタクトガラス上に1枚ずつセットされる。さらに、画像形成装置1は、その本体内部の適宜の位置に設けられた制御部10を備えている。この制御部10は、画像形成装置1の各部の動作を後述するように制御する。
画像形成部11は、前述の画像形成機能を実現するためのものであり、例えば公知の電子写真方式によって画像記録媒体としてのシートに画像を形成する画像形成処理を担う。即ち、画像形成部11は、画像形成処理に供される画像データに基づいて、感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて当該静電潜像をトナー像として顕像化し、さらに、このトナー像をシートに転写することで、当該シートに画像を形成する。そのために、画像形成部11は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置(レーザ走査ユニット)、現像装置、転写装置、クリーニング装置などの各要素を有する。なお、画像形成装置1が、例えば白黒対応のものである場合には、これら各要素は、1つずつ設けられる。一方、画像形成装置1が、カラー対応のものである場合には、当該各要素は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びキー・プレート(K)の4つの色成分に対応して4つずつ設けられる。この画像形成処理によってシートに形成された画像は、不図示の定着装置による定着処理を施されることによって、当該シートに定着され、言わばプリントされる。
前述の画像形成処理に供される画像データとしては、例えば読取部12による画像読取処理によって得られる原稿画像データがある。また、当該画像形成処理に供される画像データとしては、画像形成装置1に内蔵された不図示の画像記憶部や当該画像形成装置1に着脱可能な不図示の外部記憶装置に記憶されている画像データもある。さらに、当該画像形成装置に供される画像データとしては、後述するファクシミリ装置4や情報処理装置5から送られてくる画像データなどもある。なお、画像形成部11は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式により画像を形成するものであってもよい。
画像形成装置1には、前述の外部装置との通信用として、公衆電話回線2とネットワーク3とが接続可能である。ネットワーク3は、例えばLAN(Local Area Network)31、或いは当該LAN31や不図示のWAN(Wide Area Network)経由で接続されるインターネット32である。公衆電話回線2には、複数のファクシミリ装置4が接続可能である。ネットワーク3には、複数のPC5が接続可能である。なお、画像形成装置1は、インターネット32に直接接続される態様であってもよい。また、このインターネット32を含むネットワーク3は、少なくともその一部に無線を用いるものであってもよい。
図2において、制御部10は、不図示のCPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータ、いわゆるマイクロコンピュータを、含む。この制御部10には、画像形成部11、読取部12、操作パネル部13及び記憶部100が接続されている。操作パネル部13は、操作部131と表示部132とを有する。また、制御部10には、ファクシミリ通信部201とネットワーク通信部301とが接続されている。ファクシミリ通信部201は、不図示のモデムとNCU(Network Control Unit)とを備えており、公衆電話回線2と接続される。ネットワーク通信部301は、NIC(Network Interface Card)を備えており、ネットワーク3と接続される。
操作部131は、オペレータによる入力指示、いわゆるユーザ操作、を受け付ける操作受付手段の一例であり、例えば操作キーを備えている。表示部132は、表示面を有する表示手段の一例であり、制御部10による制御に応じて画像や文字などの適宜の視覚的情報を当該表示面に表示する。なお、詳しい図示は省略するが、表示部132の表示面上には、透明な薄層のタッチパネルが設けられており、このタッチパネルもまた、操作部131の一部を構成する。タッチパネルは、例えば静電容量方式のものであるが、当該静電容量方式のものに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他の方式のものであってもよい。そして、表示部132は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、当該液晶ディスプレイに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。
記憶部100は、制御部10に各種の演算処理を実行させる制御プログラムなどを記憶するメモリエリアと、当該制御部10が各種の演算処理を実行する際の一時的な記憶領域となるワークエリアとを有する、いわゆる主記憶装置である。また、記憶部100は、送信情報記憶部1001と送信レポート記憶部1002とを含む。このうちの送信情報記憶部1001は、外部装置としてのファクシミリ装置4やPC5へ送信される画像情報などの送信対象情報を記憶する。一方、送信レポート記憶部1002は、当該送信対象情報の送信先を表す送信先情報を含む後述する送信レポート情報などを記憶する。このような記憶部100は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM:登録商標)などの半導体メモリによって構成される。
さらに、制御部10には、補助記憶装置としての例えばハードディスクドライブ(以下「HDD」と言う。)110が接続されている。このHDD110内には、後述するNAS(Network Attached Storage)フォルダ1101が予め形成されている。
制御部10は、制御プログラムのうちの情報送信制御プログラムに従う演算処理を実行することで、宛先設定部101、送信情報設定部102、送信処理部103及び送信レポート通知部104として機能する。このうちの送信レポート通知部104は、予約表通知部105、結果表通知部106及び閲覧処理部107を含む。このような制御部10の構成によって、同報送信機能が実現される。
上述したように、本第1実施例における同報送信機能は、ファクシミリ送信機能とネットワーク送信機能との少なくとも一方によって、同一の画像情報を複数の送信先に一度に送信する、いわゆる同報送信を行う機能である。例えば、ファクシミリ送信機能によって送信される画像情報は、送信先として任意に指定された1以上のファクシミリ装置4にページ単位で送信される。そして、ネットワーク送信機能については、メール送信機能とスキャナ送信機能とがある。このうちのメール送信機能によれば、画像情報は、送信先として任意に指定された1以上のPC5に、厳密には1以上のメールアドレス宛に、予め定められた通信規約に従う形式のファイル(電子ファイル)で送信される。このとき、画像情報は、電子メールに添付された状態で、つまり添付ファイルとして、送信される。そして、スキャナ送信機能によれば、画像情報は、送信先として指定された1以上のPC5のフォルダに、予め定められた通信規約に従う形式のファイル、例えばメール送信機能におけるのと同じ形式のファイルで、送信される。なお、送信先としては、ファクシミリ装置4、メールアドレス、及びPC5のフォルダのいずれかが複数指定されてもよいし、これらが混合した状態で複数指定されてもよい。言い換えれば、ファクシミリ送信機能、メール送信機能、及びスキャナ送信機能のいずれかのみによって同報送信が行われてもよいし、これら3つの送信機能のうちの2つ以上によって同報送信が行われてもよい。
併せて、本第1実施例に係る画像形成装置1は、同報送信機能の附帯的な機能として、各送信先を表す送信先情報を含む送信レポート情報を当該各送信先の全てに通知する送信レポート通知機能を、備える。この送信レポート通知機能は、送信予約通知モードと送信結果通知モードとを有する。さらに、送信結果通知モードは、結果表送信モードと閲覧先通知モードとを含む。
このうちの送信予約通知モードによれば、同報送信が開始される際に、図3(a)に示されるような送信予約表1051が作成される。そして、この送信予約表1051は、送信対象情報である画像情報と一緒に、各送信先に送信される。例えば、送信対象情報である画像情報がファクシミリ送信機能によって送信される送信先(ファクシミリ装置4)に対しては、送信予約表1051は、当該画像情報の所定ページ、好ましくは最終ページ、の後に付加された状態で送信される。このとき、送信予約表1051は、一緒に送信される画像情報と同様のページ単位の情報(データ)に変換された上で、当該画像情報の所定ページの後に付加される。また、画像情報がメール送信機能によって送信される送信先(メールアドレス宛)に対しては、送信予約表1051は、当該画像情報と一緒に、電子メールの添付ファイルとして、送信される。このとき、送信予約表1051は、予め定められた形式のファイル、例えば一緒に送信される画像情報と同じ形式のファイルに、変換された上で、送信される。さらに、画像情報がスキャナ送信機能によって送信される送信先(PC5のフォルダ)に対しては、送信予約表1051は、当該画像情報と一緒に、送信される。このとき、送信予約表1051は、予め定められた形式のファイル、例えば一緒に送信される画像情報と同じ形式のファイルに、変換された上で、送信される。
なお、図3(a)に示される送信予約表1051は、本発明に係る送信予約表の一例であり、また、本発明に係る送信予約情報の一例でもある。この送信予約表1051には、同報送信の相手方となる送信先(宛先)の指定(予約)順を表す番号と、当該送信先を特定する情報(ファクシミリ番号、メールアドレス、フォルダ情報)とが、含まれている。また、この送信予約表1051には、通信手段に関する情報、詳しくは送信対象である画像情報が同報送信機能によって各送信先に順次送信される旨を表す情報も、含まれている。さらに、送信予約表1051には、画像情報のページ数(枚数)を表す情報も、含まれている。加えて、送信予約表1051には、その作成日時を表す情報も、含まれている。このように送信予約表1051には、各種の情報が含まれているが、当該送信予約表1051には、少なくとも各送信先を特定する情報(ファクシミリ番号、メールアドレス、フォルダ情報)、つまり送信先情報が、含まれていればよい。従って、それぞれの送信先においては、画像情報を受信すると同時に、送信予約表1051から、他の送信先を認識することができる。因みに、図3(a)に示される送信予約表1051によれば、送信先として、3つのファクシミリ番号と1つのメールアドレスとが指定されていること、つまり合計4つの送信先が指定されていることが、分かる。
また、前述の送信結果通知モードのうちの結果表送信モードによれば、同報送信が行われた後に、図3(b)に示されるような送信結果表1061が作成される。そして、この送信結果表1061は、同報送信時と同じ送信先に送信される。例えば、同報送信時に送信対象情報である画像情報がファクシミリ送信機能によって送信された送信先(ファクシミリ装置4)に対しては、送信結果表1061は、当該ファクシミリ送信機能によって送信される。このとき、送信結果表1061は、送信済の画像情報と同様のページ単位の情報に変換された上で、送信される。また、同報送信時に画像情報がメール送信機能によって送信された送信先(メールアドレス宛)に対しては、送信結果表1061は、当該メール送信機能によって送信される。このとき、送信結果表1061は、予め定められた形式のファイル、例えば送信済の画像情報と同じ形式のファイルに、変換された上で、電子メールの添付ファイルとして送信される。さらに、同報送信時に画像情報がスキャナ送信機能によって送信された送信先(PC5のフォルダ)に対しては、送信結果表1061は、当該スキャナ送信機能によって送信される。このとき、送信結果表1061は、予め定められた形式のファイル、例えば送信済の画像情報と同じ形式のファイルに、変換された上で、送信される。また、同報送信時に画像情報がスキャナ送信機能によって送信された送信先については、任意のメールアドレスがハイパーリンク先として予め登録されている場合がある。この場合は、当該ハイパーリンク先のメールアドレス宛に、送信結果表1061が、電子メールの添付ファイルとして送信される。このハイパーリンク先が登録されている場合には、当該ハイパーリンク先のメールアドレス宛と、リンク元である送信先(PC5のフォルダ)と、の両方に、送信結果表1061が送信されてもよい。
なお、図3(b)に示される送信結果表1061は、本発明に係る送信結果表の一例であり、また、本発明に係る送信結果情報の一例でもある。この送信結果表1061には、同報送信による各送信先への画像情報の送信順を表す番号と、当該各送信先のそれぞれを特定する符号(ファクシミリ番号、メールアドレス、フォルダ情報)とが、含まれている。また、送信結果表1061には、同報送信が開始された日付及び時刻を表す情報が含まれている。さらに、送信結果表1061には、それぞれの送信先に実際に送信された画像情報のページ数(枚数)を表す情報も、含まれている。併せて、送信結果表1061には、それぞれの送信先への画像情報の送信の成否を表す結果情報も、含まれている。加えて、送信結果表1061には、その作成日時を表す情報も、含まれている。このように送信結果表1061には、種々の情報が含まれているが、当該送信結果表1061についても、送信予約表1051と同様、少なくとも各送信先を特定する送信先情報が含まれていればよく、好ましくはこれに加えて結果情報が含まれていればよい。従って、それぞれの送信先においては、画像情報を受信した後に、送信結果表1061から、他の送信先を認識することができると共に、各送信先への画像情報の送信成否の結果を認識することができる。因みに、図3(b)に示される送信結果表1061によれば、4つの送信先のうちの3つについては、画像情報の送信が成功し、残りの1つについては、画像情報の送信が失敗したことが、分かる。
さらに、送信結果通知モードのうちの閲覧先通知モードによれば、前述の結果表送信モードと同様、同報送信が行われた後に、送信結果表1061が作成される。この送信結果表1061は、記憶部100の送信レポート記憶部1002に記憶され、言わば格納される。このとき、送信レポート記憶部1002は、掲示板用メモリボックスとして機能する。そして、この送信レポート記憶部1002に格納された送信結果表1061の格納先を表す格納情報としての識別情報、例えば公知のFコードが、当該送信結果表1061と対応付けられた状態で、当該送信レポート記憶部1002に記憶される。併せて、送信結果表1061は、HDD110内のNASフォルダ1101にも格納される。このようにして送信結果表1061が格納される掲示板用メモリボックスとしての送信レポート記憶部1002、及びNASフォルダ1101は、本発明に係る記憶手段の一例である。
その上で、同報送信時に送信対象情報である画像情報がファクシミリ送信機能によって送信された送信先(ファクシミリ装置4)に対しては、当該同報送信時に、前述のFコードが画像情報に付された状態で送信される。これにより、当該Fコードが、送信先に報知される。従って、このFコードの報知を受けた送信先においては、当該Fコードから、送信結果表1061の格納先を認識することができ、つまり掲示板用メモリボックス(送信レポート記憶部1002)に送信結果表1061が格納されていることを認識することができる。そして、このFコードの報知を受けた送信先において、当該Fコードを用いての閲覧要求(送信依頼)が行われると、この閲覧要求に付されたFコードと、送信レポート記憶部1002に格納されている送信結果表1061に付されたFコードとが、互いに照合される。そして、互いのFコードが一致すると、送信レポート記憶部1002に格納されている送信結果表1061が当該送信レポート記憶部1002から読み出されて、閲覧要求のあった送信先にファクシミリ送信機能によって送信され、いわゆるポーリング送信される。このとき、送信結果表1061は、画像情報と同様のページ単位の情報に変換された上で、送信される。なお、Fコードは、手動による電子メールの送信や電話連絡等の別の方法によっても報知することが可能である。この場合も、報知を受けた送信先においては、Fコードを用いての閲覧要求を行うことによって、送信結果表1061を入手することができる。
また、同報送信時に画像情報がメール送信機能によって送信された送信先(メールアドレス宛)に対しては、送信結果表1061が格納されているNASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールが送信される。即ち、当該NASフォルダ1101のリンク先が、送信結果表1061の格納先を表す格納情報として、送信先に報知される。従って、この報知を受けた送信先においては、当該報知に係るNASフォルダ1101のリンク先から、当該NASフォルダ1101に送信結果表1061が格納されていることを認識することができる。そして、報知を受けた送信先においては、閲覧要求をすることで、つまりはNASフォルダ1101のリンク先にアクセスすることで、当該NASフォルダ1101に格納されている送信結果表1061を読み出すことができる。なお、送信先に対するNASフォルダ1101のリンク先の報知は、同報送信時に送信される電子メールに当該NASフォルダ1101のリンク先が記載されることによって、行われてもよい。
さらに、同報送信時に画像情報がスキャナ送信機能によって送信された送信先(PC5のフォルダ)については、任意のメールアドレスがハイパーリンク先として予め登録されている場合に、前述のNASフォルダ1101のリンク先の報知が行われる。具体的には、ハイパーリンク先のメールアドレス宛に、当該NASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールが送信される。これにより、NASフォルダ1101のリンク先が、送信結果表1061の格納先を表す格納情報として、送信先に報知される。従って、この報知を受けた送信先においては、当該報知に係るNASフォルダ1101のリンク先から、当該NASフォルダ1101に送信結果表1061が格納されていることを認識することができる。そして、報知を受けた送信先においては、閲覧要求をすることで、つまりはNASフォルダ1101のリンク先にアクセスすることで、当該NASフォルダ1101に格納されている送信結果表1061を読み出すことができる。
このように閲覧先通知モードによる送信レポート通知機能によれば、全ての送信先に対して一律に送信結果表1061が送信されるのではなく、閲覧要求のあった送信先に対してのみ当該送信結果表1061が送信される。従って、それぞれの送信先においては、必要なときに閲覧要求をすることで、他の送信先を認識することができる。
このような同報送信機能及びその附帯的な機能としての送信レポート通知機能において、宛先設定部101は、同報送信の送信先を設定する。具体的には、前述のファクシミリ送信機能に対応するファクシミリモードにおいて、同報送信の相手方となる任意の送信先を設定するためのユーザ操作が操作部131によって受け付けられると、これに応答して、宛先設定部101は、当該任意の送信先を同報送信の相手方として設定する。この送信先の設定は、当該送信先の情報(ファクシミリ番号、メールアドレス、フォルダ情報)が送信レポート記憶部1002に一時的に記憶されることによって、行われる。なお、この送信先の設定時におけるユーザ操作の要領には、予め登録されている宛先リストから任意の送信先を選択する要領と、任意の送信先の情報を直接入力する要領とがある。また、ファクシミリモードに限らず、スキャナ送信機能に対応するスキャナモードにおいても、同様に操作を行うことができる。このユーザ操作の要領については、後で詳しく説明する。
送信情報設定部102は、前述のコンタクトガラス上又は原稿搬送装置121に原稿がセットされた状態で、同報送信の開始を指示するためのユーザ操作が操作部131によって受け付けられると、これに応答して、読取部12に画像読取処理を実行させる。そして、送信情報設定部102は、この読取部12による画像読取処理によって得られた原稿画像データを、送信対象情報となる画像情報として送信情報記憶部1001に一時的に記憶する。なお、宛先設定部101によって同報送信の相手方として設定された送信先にファクシミリ番号が含まれる場合には、当該画像情報は、ファクシミリ送信機能に応じたページ単位の画像情報に成形された上で、送信情報記憶部1001に記憶される。また、同報送信の相手方として設定された送信先にメールアドレス又はフォルダ情報が含まれる場合には、当該画像情報は、前述の通信規約に従う形式のファイルに成形された上で、送信情報記憶部1001に記憶される。
送信処理部103は、全ての原稿に係る画像情報が送信情報記憶部1001に記憶され終えると、この送信情報記憶部1001に記憶された画像情報を読み出して各送信先に順次送信する同報送信処理を行う。この同報送信処理において、送信先がファクシミリ装置4である場合は、ファクシミリ送信機能に従うページ単位の画像情報が、ファクシミリ通信部201に入力される。ファクシミリ通信部201は、このページ単位の画像情報を、ファクシミリ送信機能によって送信し、つまり公衆電話回線2を介して送信先のファクシミリ装置4に送信する。また、送信先がメールアドレス宛である場合は、前述のファイルに成形された画像情報が、ネットワーク通信部301に入力される。ネットワーク通信部301は、このファイルに成形された画像情報を、メール送信機能によって送信する。即ち、ネットワーク通信部301は、当該ファイルに成形された画像を電子メールに添付し、この電子メールを、ネットワーク3を介して送信先のメールアドレス宛に送信する。さらに、送信先がPC5のフォルダである場合もまた、前述のファイルに成形された画像情報が、ネットワーク通信部301に入力される。ネットワーク通信部301は、このファイルに成形された画像情報を、スキャナ送信機能によって送信し、つまりネットワーク3を介して送信先のPC5のフォルダに送信する。
なお、ファクシミリ通信部201は、本発明に係るファクシミリ送信手段の一例である。そして、ネットワーク通信部301は、本発明に係るネットワーク送信手段の一例である。また、ネットワーク通信部301のうちのメール送信機能に関係する部分は、本発明に係る電子メール送信手段の一例であり、当該ネットワーク通信部301のうちのスキャナ送信機能に関係する部分は、本発明に係るスキャナ送信手段の一例である。さらに、送信処理部103は、本発明に係る同報送信手段の一例である。
送信レポート通知部104の予約表通知部105は、送信レポート通知機能における送信予約通知モードを担う。即ち、予約表通知部105は、宛先設定部101によって同報送信の相手方として設定された送信先の情報を送信レポート記憶部1002から読み出して、送信予約表1051を作成する。そして、予約表通知部105は、送信処理部103による同報送信処理時に、この送信予約表1051を、それぞれの送信先に応じた情報に成形する。その上で、予約表通知部105は、この成形後の送信予約表1051を、画像情報と一緒に送信するように、当該画像情報と対応付ける。これにより、送信予約表1051は、同報送信処理時に、画像情報と一緒に各送信先に送信される。この予約表通知部105は、本発明に係る送信予約表作成手段の一例である。
結果表通知部106は、送信レポート通知機能における結果表送信モードを担う。即ち、結果表通知部106は、宛先設定部101によって同報送信の相手方として設定された送信先の情報を送信レポート記憶部1002から読み出して、送信結果表1061を作成する。併せて、結果表通知部106は、送信処理部103による同報送信処理の結果を監視して、各送信先に対する画像情報の送信成否の結果を確認する。そして、結果表通知部106は、この送信成否の結果を、送信結果表1061に盛り込む。その上で、結果表通知部106は、送信処理部103による同報送信処理が終わった後に、この送信結果表1061を、当該同報処理時と同じ送信先に送信する。このとき、結果表通知部106は、当該送信結果表1061を、それぞれの送信先に応じた情報に成形する。この結果表通知部106は、本発明に係る送信結果表作成手段の一例である。
閲覧処理部107は、送信レポート通知機能における閲覧先通知モードを担う。即ち、閲覧処理部107もまた、結果表通知部106と同様に、送信結果表1061を作成すると共に、各送信先に対する画像情報の送信成否の結果を当該送信結果表1061に盛り込む。そして、閲覧処理部107は、この送信結果表1061を、掲示板用メモリボックスとして機能する送信レポート記憶部1002に格納する。このとき、閲覧処理部107は、送信結果表1061に前述のFコードを対応付けた状態で、当該Fコードを送信レポート記憶部1002に記憶する。併せて、閲覧処理部107は、送信結果表1061を、HDD110内のNASフォルダ1101に格納する。
その上で、閲覧処理部107は、送信結果表1061の格納先を表す格納情報を各送信先に報知する。具体的には前述したように、同報送信時に送信対象情報である画像情報がファクシミリ送信機能によって送信された送信先(ファクシミリ装置4)に対しては、当該同報送信時に、格納情報としてのFコードが画像情報に付された状態で送信される。そして、同報送信時に画像情報がメール送信機能によって送信された送信先(メールアドレス宛)に対しては、格納情報としてのNASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールが送信される。また、同報送信時に画像情報がスキャナ送信機能によって送信された送信先(PC5のフォルダ)については、任意のメールアドレスがハイパーリンク先として予め登録されている場合に、そのハイパーリンク先のメールアドレス宛に、格納情報としてのNASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールが送信される。
そして、閲覧処理部107は、任意の送信先から閲覧要求を受けると、これに応答して、当該閲覧要求のあった送信先に送信結果表1061を送信する。このとき、閲覧処理部107は、当該送信結果表1061を、それぞれの送信先に応じた情報に成形した上で、送信する。この閲覧処理部107は、本発明に係る報知手段の一例である。また、この閲覧処理部107は、本発明に係る送信結果表作成手段の一例でもある。さらに、予約表通知部105、結果表通知部106及び閲覧処理部107を含む送信レポート通知部104は、本発明に係る送信レポート通知手段の一例である。
ここで、図4を参照して、ファクシミリ装置4及びPC5について説明する。このうちのファクシミリ装置4は、図4(a)に示されるように、制御部40を備える。この制御部40は、不図示のCPUを有するマイクロコンピュータを含む。そして、この制御部40に、操作部41、表示部42、印字部43、及び読取部44が接続されている。操作部41は、このファクシミリ装置4のオペレータによる入力指示、つまりユーザ操作を、受け付ける。表示部42は、表示面を有しており、制御部40による制御に応じて画像や文字などの適宜の視覚的情報を当該表示面に表示する。印字部43は、公衆電話回線2を介して受信した画像情報に従って、不図示のシートにページ単位で画像を形成し、言わば印字を行う。読取部44は、このファクシミリ装置4が送信側となる場合に、不図示の原稿の画像を読み取る。そして、制御部は、不図示の記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することで、通信処理部401、印字処理部402及び読取処理部403として機能する。通信処理部401は、画像情報の送受信を行う他、前述のFコードを利用してのポーリング送信に対するポーリング受信を制御する。印字処理部402は、通信処理部401によって受信された画像情報に従う画像などを印字部43に印字させるように、当該印字部43を制御する。読取処理部403は、読取部44に原稿の画像を読み取らせるように、当該読取部44を制御する。この読取部44によって読み取られた原稿の画像データは、通信処理部401に入力される。
PC5は、図4(b)に示されるように、制御部50を備える。この制御部50は、不図示のCPUを有するマイクロコンピュータを含む。そして、この制御部50に、操作部51及び表示部52が接続されている。操作部51は、このPC5のオペレータによる入力指示、つまりユーザ操作を、受け付ける。表示部52は、表示面を有しており、制御部50による制御に応じて画像や文字などの適宜の視覚的情報を当該表示面に表示する。その上で、制御部50は、不図示の記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することで、通信処理部501及び表示処理部502として機能する。通信処理部501は、画像情報の送受信を行う他、画像形成装置1のNASフォルダ1101に対する閲覧要求処理を行う。表示処理部502は、通信処理部501によって受信された画像情報に従う画像などの各種の情報を表示部52に表示させるように、当該表示部52を制御する。なお、PC5は、画像形成装置1の外部装置として機能する他に、文書作成機能などの種々の情報処理機能を備える。
次に、前述の同報送信機能及び送信レポート通知機能を実現するための画像形成装置1の制御部10の動作について、説明する。この制御部10の動作は、送信レポート通知機能のうちの送信予約通知モードと送信結果通知モードとによって、異なる。例えば、送信予約通知モードの場合、制御部10は、前述の情報送信制御プログラムに従って、図5のフロー図に示される要領で、当該送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理を行う。
まず、制御部10は、ステップS1において、送信先(宛先)の指定を受け付ける。そして、制御部10は、処理をステップS3に進めて、ステップS1で受け付けられた送信先の指定数が複数であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先の指定数が単数(1つのみ)である場合(S3−NO)、つまり同報送信ではなく1つの送信先に対してのみ送信を行う言わば通常送信である場合、制御部10は、処理をステップS5に進める。そして、このステップS5において、制御部10は、原稿の画像を読取部12によって読み取らせるべく、当該読取部12に画像読取処理を実行させる。そして、制御部10は、処理をステップS7に進めて、1つのみの送信先に画像情報を送信する。このステップS7の実行をもって、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
一方、前述のステップS3において、ステップS1で受け付けられた送信先の指定数が複数である場合(S3−YES)、制御部10は、処理をステップS9に進める。そして、このステップS9において、制御部10は、全ての送信先が確定されたかどうかを判定する。ここで例えば、全ての送信先がまだ確定されない場合(S9−NO)、つまり送信先の受付が続く場合、制御部10は、処理をステップS1に戻す。これに対して、全ての送信先が確定された場合(S9−YES)、制御部10は、処理をステップS9からステップS11に進める。
ステップS11において、制御部10は、原稿の画像を読取部12によって読み取らせるべく、当該読取部12に画像読取処理を実行させる。そして、制御部10は、処理をステップS13に進めて、送信予約表1051を作成する。その上で、制御部10は、処理をステップS15に進めて、送信を開始し、つまり同報送信処理を開始する。
この同報送信処理の開始に際して、制御部10は、処理をステップS17に進めて、送信先がスキャナ送信機能による送信先(スキャナ宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がスキャナ送信機能による送信先である場合(S17−YES)、制御部10は、処理をステップS19に進めて、送信対象情報である画像情報と送信予約表1051とを同じ当該送信先に送信する。そして、制御部10は、処理をステップS29に進める。
一方、ステップS17において、送信先がスキャナ送信機能による送信先でない場合(S17−NO)、制御部10は、処理をステップS21に進める。そして、このステップS21において、制御部10は、送信先がメール送信機能による送信先(E−mail宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がメール送信機能による送信先である場合(S21−YES)、制御部10は、処理をステップS23に進めて、送信対象情報である画像情報と送信予約表1051とを電子メールに添付して当該送信先に送信する。そして、制御部10は、処理をステップS29に進める。
さらに、ステップS21において、送信先がメール送信機能による送信先でない場合(S21−NO)、制御部10は、処理をステップS25に進める。そして、このステップS25において、制御部10は、送信先がファクシミリ送信機能による送信先(ファックス宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がファクシミリ送信機能による送信先である場合(S25−YES)、制御部10は、処理をステップS27に進める。そして、このステップS27において、制御部10は、送信対象情報である画像情報の所定ページの後に送信予約表1051を付加して、これらを送信先に送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS29に進める。なお、ステップS25において、送信先がファクシミリ送信機能による送信先でない場合(S25−NO)、制御部10は、処理をステップS17に戻す。
ステップS29において、制御部10は、次の送信先があるかどうかを、つまり全ての送信先に対して画像情報及び送信予約表1051が送信されたかどうかを、判定する。ここで例えば、次の送信先がある場合(S29−YES)、制御部10は、処理をステップS17に戻す。一方、ステップS29において、次の送信先がない場合(S29−NO)、制御部10は、処理をステップS31に進めて、同報送信処理を完了する。このステップS31の実行をもって、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
次に、送信結果通知モードにおける制御部10の動作について、説明する。この場合、制御部10は、前述の情報送信制御プログラムに従って、図6〜図8のフロー図に示される要領で、当該送信結果通知モードに応じた同報送信制御処理を行う。なお、この送信結果通知モードに応じた同報送信制御処理(図6)におけるステップS41〜ステップS51は、前述の送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理(図5)におけるステップS1〜ステップS11と同様であるので、これらについての説明は、省略する。
制御部10は、ステップS51において、読取部12に原稿の画像を読み取らせた後、処理をステップS53に進めて、送信対象情報である画像情報を各送信先に送信する。このとき、制御部10は、ファクシミリ送信機能による送信先に対しては、前述のFコードが付された画像情報を送信する。このステップS53の実行後、制御部10は、処理をステップS55に進めて、次の送信先があるかどうかを、つまり全ての送信先に対して画像情報が送信されたかどうかを、判定する。ここで例えば、次の送信先がある場合(S55−YES)、制御部10は、処理をステップS53に戻す。一方、次の送信先がない場合(S55−NO)、制御部10は、処理をステップS55からステップS57に進める。
ステップS57において、制御部10は、同報送信処理を完了する。そして、制御部10は、処理をステップS59に進めて、送信結果表1061を作成する。さらに、制御部10は、処理をステップS61に進めて、送信結果通知モードのうちの結果表送信モードと閲覧先通知モードとのいずれが選択されているのかを、判定する。要するに、制御部10は、送信結果表1061を各送信先に送信するのか、それとも前述の閲覧要求に備えて当該送信結果表を格納するのかを、判定する。ここで例えば、送信結果表1061を各送信先に送信する場合(S61−送信)、つまり送信結果通知モードのうちの結果表送信モードが選択されている場合、制御部10は、処理をステップS71に進める。
ステップS71において、制御部10は、送信結果表1061を各送信先へ送信するための処理を開始する。これに際して、制御部10は、処理をステップS73に進めて、送信先がスキャナ送信機能による送信先(スキャナ宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がスキャナ送信機能による送信先でない場合、つまり当該送信先がメール送信機能による送信先(E−mail宛先)またはファクシミリ送信機能による送信先(ファックス宛先)である場合(S73−NO)、制御部10は、処理をステップS75に進める。そして、このステップS75において、制御部10は、送信結果表1061を同報送信時と同じ送信先に送信する。このステップS75の実行後、制御部10は、処理をステップS81に進める。
一方、ステップS73において、送信先がスキャナ送信機能による送信先である場合(S73−YES)、制御部10は、処理をステップS77に進める。そして、このステップS77において、制御部10は、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定(登録)されているかどうかを判定する。ここで例えば、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されていない場合(S77−NO)、制御部10は、処理をステップS75に進める。
また、前述のステップS77において、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されている場合(S77−YES)、制御部10は、処理をステップS79に進める。そして、このステップS79において、制御部10は、送信結果表1061を電子メールに添付して、この電子メールを、ハイパーリンク先のメールアドレス宛に送信する。このステップS79の実行後、制御部10は、処理をステップS81に進める。
ステップS81において、制御部10は、全ての送信先に対して送信結果表1061が送信されたかどうかを判定する。ここで例えば、全ての送信先に対して送信結果表1061がまだ送信されていな場合(S81−NO)、制御部10は、処理をステップS73に戻す。一方、全ての送信先に対して送信結果表1061が送信された場合(S81−YES)、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
さらに、前述のステップS61において、送信結果表1061を格納する場合、つまり送信結果通知モードのうちの閲覧先通知モードが選択されている場合(S61−格納)、制御部10は、処理をステップS91に進める。
ステップS91において、制御部10は、送信結果表1061を格納するための処理を開始する。これに際して、制御部10は、処理をステップS93に進めて、送信先がスキャナ送信機能による送信先(スキャナ宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がスキャナ送信機能による送信先である場合(S93−YES)、制御部10は、処理をステップS95に進める。そして、このステップS95において、制御部10は、HDD110内のNASフォルダ1101に送信結果表1061を格納する。さらに、制御部10は、処理をステップS97に進める。
ステップS97において、制御部10は、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定されているかどうかを判定する。ここで例えば、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されていない場合(S97−NO)、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。一方、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されている場合(S97−YES)、制御部10は、処理をステップS99に進める。そして、このステップS99において、制御部10は、NASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールを、ハイパーリンク先のメールアドレス宛に送信する。このステップS99の実行後、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
また、前述のステップS93において、送信先がスキャナ送信機能による送信先でない場合(S93−NO)、制御部10は、処理をステップS101に進める。そして、このステップS101において、制御部10は、送信先がメール送信機能による送信先(E−mail宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がメール送信機能による送信先である場合(S101−YES)、制御部10は、処理をステップS103に進めて、送信結果表1061をNASフォルダ1101に格納する。そして、制御部10は、処理をステップS105に進めて、NASフォルダ1101のリンク先が記載された電子メールを、送信先に送信する。このステップS105の実行をもって、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
さらに、前述のステップS101において、送信先がメール送信機能による送信先でない場合(S101−NO)、制御部10は、処理をステップS107に進める。そして、このステップS107において、制御部10は、送信先がファクシミリ送信機能による送信先(ファックス宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がファクシミリ送信機能による送信先である場合(S107−YES)、制御部10は、処理をステップS109に進める。そして、このステップS109において、制御部10は、掲示板用メモリボックスとしての送信レポート記憶部1002に送信結果表1061を格納する。このとき、制御部10は、送信結果表1061に前述のFコードを対応付けた状態で、当該Fコードを送信レポート記憶部1002に記憶する。このステップS109の実行をもって、制御部10は、同報送信制御処理を終了する。
さて前述したように、同報送信における送信先を設定するには、例えばファクシミリモードが選択される。具体的には、表示部132の表示面に、図9に示されるようなホーム画面600が表示されている状態で、ユーザ操作として「シンプルファックス」ボタン602が押下(タッチ)される。すると、ホーム画面600に代えて、図10に示されるようなシンプルファックス画面610が、表示部132の表示面に表示される。これにより、ファクシミリモードが選択される。なお、図9に示されるホーム画面600において、その上部にある「シンプルファックス」アイコン604が押下された場合も、ファクシミリモードが選択される。即ち、このアイコン604が押下された場合、ホーム画面600に代えて、図10に示されるシンプルファックス画面610が、表示部132の表示面に表示される。
このシンプルファックス画面610において、「アドレス帳」ボタン612が押下されると、当該シンプルファックス画面610に代えて、図11に示されるような宛先設定画面620が、表示部132の表示面に表示される。この宛先設定画面620は、予め登録されている宛先リストの内容を表す送信先一覧622を含む。この送信先一覧622において、任意の送信先名(厳密には当該送信名が表示されたフィールド)が押下されると、その送信先が送信先候補として設定される。例えば、送信先一覧622における一番上の「AAA」という送信先名が押下されると、宛先設定画面620は、図12に示されるような状態に遷移する。即ち、「AAA」という送信先名が表示されたフィールドに適当な修飾が施され、例えば適当な色彩が付される。そして、送信先一覧622の上方にある「宛先」フィールド624に、設定された送信先候補の情報が表示される。併せて、「宛先」フィールド624の右横方にある「一覧」ボタン626に、設定された送信先候補の総数が表示される。そして、「一覧」ボタン626の右横方にある「次候補」ボタン628が押下されることによって、次の送信先候補を設定することが可能となる。
図13は、前述の「AAA」という送信先候補に加えて、「CCC」という送信先候補が設定された状態を示す。この図13に示される宛先設定画面620においては、「CCC」という送信先名が表示されたフィールドに適当な修飾が施される。併せて、「宛先」フィールド624に、新たに設定された送信先候補の情報が表示される。また、「一覧」ボタン626に、設定された送信先候補の総数が表示される。そして、「次候補」ボタン628が押下されることによって、さらに次の送信先候補を設定することが可能となる。一方、「OK」ボタン630が押下されると、送信先候補として設定された送信先が、正式な送信先として設定される。この場合、図13に示される宛先設定画面620に代えて、図14に示されるような送信開始画面640が、表示部132の表示面に表示される。
この送信開始画面640が表示されると共に、前述のコンタクトガラス上又は原稿搬送装置121に原稿がセットされた状態で、当該送信開始画面640における「スタート」ボタン642が押下されると、当該原稿の読み込みが開始される。即ち、読取部12による画像読取処理が開始される。すると、この送信開始画面640上に、図15に示されるようなメッセージ画像644が表示され、例えばオーバレイ表示される。このメッセージ画像644は、原稿の読み込み中であることを表す。
そして、原稿の読み込みが終了すると、図15に示されるメッセージ画像644に代えて、図16に示されるような別のメッセージ画像646が、送信開始画面640上にオーバレイ表示される。このメッセージ画像646は、原稿の読み込みが終了して、これから同報送信が行われることを表す。これにより、前述した要領による同報送信が開始され、つまり送信処理部103による同報送信処理が開始される。併せて、送信レポート通知機能がオン(有効化)されている場合には、当該送信レポート通知機能の各モード(送信予約通知モード又は送信結果通知モード)に従う送信レポート情報(送信予約表1051又は送信結果表1061)が各送信先に通知される。この通知後、表示部132の表示面は、図10に示されるシンプルファックス画面610が表示される状態に戻る。
なお前述したように、同報送信における送信先の設定は、ファクシミリモードに限らず、スキャナモードによって行うこともできる。この場合は、図9に示されるホーム画面600において、「シンプルスキャン」ボタン606又は「シンプルスキャン」アイコン608が押下される。すると、図示は省略するが、シンプルスキャン画面が、表示部132の表示面に表示される。これにより、スキャナモードが選択される。このシンプルスキャン画面においても、図10に示されるシンプルファックス画面610におけるのと同様の「アドレス帳」ボタンが設けられる。そして、このシンプルスキャン画面における「アドレス帳」ボタンが押下されることによって、図11に示されるのと同様の宛先設定画面が、表示部132の表示面に表示される。従って、このスキャナモードにおける宛先設定画面においても、任意の送信先を設定することができる。
この送信先の設定においては、任意のファクシミリ装置4のみならず、任意のメールアドレス、及び任意のPC5のフォルダを、当該送信先として設定することもできる。また、図10に示されるシンプルファックス画面610における「直接入力」ボタン614が押下されると、図示は省略するが、当該シンプルファックス画面610に代えて、直接入力画面が、表示部132の表示面に表示される。そして、この直接入力画面において、送信先のファクシミリ番号等が直接入力されることによっても、当該送信先の設定が行われる。この直接入力画面を表示させるための「直接入力」ボタンは、前述のシンプルスキャン画面にも、設けられている。従って、このシンプルスキャン画面における直接入力画面においても、任意の送信先の設定することができる。
さらに、ホーム画面600などの右上部に設けられている「ジョブ状況」ボタン650が押下されると、図17に示されるような送信履歴画面660が、表示部132の表示面に表示される。この図17に示される送信履歴画面660は、通常送信及び同報送信を含む全ての送信に係る履歴を表す画面である。この図17に示される送信履歴画面660によれば、「ファックス」タブ662が押下されると共に、「完了」ボタン664が押下されることによって、ファクシミリ送信機能による送信が完了したジョブの一覧662aが表される。この一覧662a内の同報送信に係る履歴は、ファクシミリ送信機能により送信された送信先を含む、つまり送信先にファクシミリ装置4を含む、当該同報送信に係る履歴である。そして、この同報送信に係る履歴によれば、当該同報送信の開始時刻、原稿のページ数、及びそれぞれの送信先に対する送信結果が表示される。なお、図17に示される送信履歴画面660において、「予約/実行中」ボタン666が押下されると、図示は省略するが、ファクシミリ送信機能による送信が予約されているジョブ、及び当該ファクシミリ送信機能による送信中のジョブの一覧が、表示される。また、図17に示される送信履歴画面660において、「スキャナ」タブ668が押下されると、当該送信履歴画面660は、図18に示されるような状態に遷移する。
図18に示される送信履歴画面660は、ネットワーク送信機能(メール送信機能及びスキャナ送信機能)による送信が完了したジョブの一覧668aを表す。そして、この一覧668aにも、同報送信に係る履歴が含まれる。この同報送信に係る履歴は、ネットワーク送信機能により送信された送信先を含む履歴であり、つまり当該送信先にメールアドレス及びPC5のフォルダの少なくとも一方を含む履歴である。この図18に示される送信履歴画面660においても、「予約/実行中」ボタン666が押下されると、図示は省略するが、ネットワーク送信機能による送信が予約されているジョブ、及び当該ネットワーク送信機能による送信中のジョブの一覧が、表示される。
さらに、図17における一覧662aや図18における一覧668aなどの一覧において、任意の送信先名が押下されると、図19に示されるような詳細表示画面670が、表示部132の表示面に表示される。この図19に示される詳細表示画面670は、個々のジョブに係る詳細な情報を表す画面である。この図19に示される詳細表示画面670によれば、「通信中」タブ672が押下されることによって、当該送信先に対する送信中である場合には、その詳細な情報が表される。この詳細な情報には、送信先の名称(連絡先名)、当該送信先を特定するための情報(宛先番号)、今現在の状況、適宜の管理番号、原稿のページ数、及び通信回線の種類が含まれる。なお、同報送信の場合には、通信回線の種類については、表示されず、言わば不特定とされる。また、同報送信の場合には、送信予約情報を通知するのかどうか、つまり送信予約表1051を送信するのかどうか、が表示される。そして、送信結果情報についても、これを通知するのかどうか、つまり送信結果表1061を送信するのかどうか、が表示される。さらに、送信結果表1061の通知が、閲覧先通知モードによるものである場合には、その旨についても、表示される。なお、この図19に示される詳細表示画面670において、「待機中」タブ674が押下されると、送信先への送信が待機中である場合に、その詳細な情報が表示される。また、「通信失敗」タブ676が押下されると、送信先への送信が失敗した場合に、その詳細な情報が表示される。さらに、「宛先一覧」タブ678が押下されると、同報送信の宛先の一覧が表示される。
以上のように、本第1実施例によれば、同報送信が行われた場合に、当該同報送信の送信先に関する送信レポート情報が、全ての送信先に通知される。従って、それぞれの送信先において、同報送信に係る他の送信先を知ることができる。
なお、詳しい説明は省略するが、送信予約通知モード及び送信結果通知モード(結果表送信モード及び閲覧先通知モード)のいずれのモードによって送信レポート情報を通知するのかについては、任意に選択することができる。また、2以上のモードを選択することもできる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、説明する。
前述の第1実施例においては、同報送信に係る送信レポート情報が全ての送信先に通知されたが、本第2実施例においては、予め定められた条件に合致する特定の送信先にのみ当該送信レポート情報が通知される。
また、第1実施例においては、送信予約通知モードについて、閲覧先通知モードが設けられなかったが、本第2実施例においては、当該送信予約通知モードについても、閲覧先通知モードが設けられる。即ち、本第2実施例における送信予約通知モードは、予約表送信モードと閲覧先通知モードとを含む。この送信予約通知モードの予約表送信モードにおいては、第1実施例におけるのと同様の要領で送信レポート情報としての送信予約表1051が作成される。ただし、当該送信予約表1051は、後述する如く特定の送信先にのみ通知される。一方、送信予約通知モードの閲覧先通知モードにおいては、予約表送信モードと同じ要領で送信予約表1051が作成される。そして、この送信予約表1051は、送信結果表1061と同様の要領で格納され、つまり記憶部100の送信レポート記憶部1002に格納されると共に、HDD110内のNASフォルダ1101に格納される。併せて、送信レポート記憶部1002に格納される送信予約表1051については、その格納先を表すFコードが、当該送信予約表1051に対応付けられた状態で当該送信レポート記憶部1002に記憶される。その上で、この送信予約表1051の格納先を表す格納情報、つまりFコード、或いはNASフォルダ1101のリンク先が、後述する如く特定の送信先にのみ報知される。
なお、送信予約表1051の格納先である記憶部100の送信レポート記憶部1002、及びHDD110内のNASフォルダ1101は、本発明に係る第1記憶手段の一例である。そして、この送信予約表1051の格納先を表すFコード、及びNASフォルダ1101のリンク先は、本発明に係る第1格納情報の一例である。
さらに、本第2実施例における送信結果通知モードは、第1実施例における送信結果通知モードと同様、結果表送信モードと閲覧先通知モードとを含む。ただし、本第2実施例における送信結果通知モードの結果表送信モードおいては、後述する如く特定の送信先にのみ送信レポート情報としての送信結果表1061が通知される。そして、本第2実施例における送信結果通知モードの閲覧先通知モードにおいては、送信結果表1061の格納先を表す格納情報、つまりFコード、或いはNASフォルダ1101のリンク先が、後述する如く特定の送信先にのみ報知される。
なお、送信結果表1061の格納先である送信レポート記憶部1002、及びNASフォルダ1101は、本発明に係る第2記憶手段の一例でもある。そして、この送信結果表1061の格納先を表すFコード、及びNASフォルダ1101のリンク先は、本発明に係る第2格納情報の一例である。
これ以降、第1実施例と同様の部分についての説明は、省略する。また、表現の区別化のために、送信予約通知モードの閲覧先通知モードについては、「予約表閲覧先通知モード」と言い、送信結果通知モードの閲覧先通知モードについては、「結果表閲覧先通知モード」と言うことがある。
本第2実施例においては、ユーザ操作に応じて、送信対象情報である画像情報に、その属性の1つとしての優先度(重要度)が設定される。併せて、これとは別に行われるユーザ操作に応じて、それぞれの送信先について、送信対象情報である画像情報の優先度がどのような場合に、送信レポート情報の通知の対象となるのかの、言わば通知条件の設定が行われる。これらの設定が行われることによって、送信レポート情報の通知の対象となる条件に合致する特定の送信先にのみ、当該送信レポート情報が通知される。
具体的には、図10に示されるシンプルファックス画面610において、その右上部にある「詳細」ボタン680が押下されると、当該シンプルファックス画面610に代えて、図20に示されるような詳細ファックス画面690が、表示部132の表示面に表示される。そして、この詳細ファックス画面690において、その左下部にある「他の機能」ボタン692が押下されると、当該詳細ファックス画面690に代えて、図21に示されるようなその他機能設定画面700が、表示部132の表示面に表示される。
なお、図20に示される詳細ファックス画面690においても、「アドレス帳」ボタン694が設けられている。そして、この「アドレス帳」ボタン694が押下されることによっても、図11に示される宛先設定画面620が、表示部132の表示面に表示される。また、前述のシンプルスキャン画面においても、図10に示されるシンプルファックス画面610におけるのと同様の「詳細」ボタンが設けられている。そして、このシンプルスキャン画面における「詳細」ボタンが押下されることによって、図20に示される詳細ファックス画面と同様の詳細スキャン画面が、表示部132の表示面に表示される。さらに、この詳細スキャン画面においても、図20に示される詳細ファックス画面690におけるのと同様の「他の機能」ボタンが設けられている。そして、このスキャナモードに係る宛先設定画面における「他の機能」ボタンが押下されることによっても、図21に示されるその他機能設定画面700が、表示部132の表示面に表示される。
この図21に示されるその他機能設定画面700においては、例えばその左下部に、「同報送信情報の通知」ボタン702が設けられている。そして、この「同報送信情報の通知」ボタン702が押下されると、図22に示されるような優先度設定画面710が、表示部132の表示面に表示される。
この図22に示される優先度設定画面710は、送信対象情報である画像情報に前述の優先度を設定するための画面である。この優先度設定画面710において、例えば「優先度:高」ボタン712が押下されると、送信対象情報である画像情報の優先度が「高」に設定され、厳密には仮設定される。そして、「優先度:中」ボタン714が押下されると、画像情報の優先度が「中」に仮設定される。さらに、「優先度:低」ボタン716が押下されると、画像情報の優先度が「低」に仮設定される。そして、「通知しない」ボタン718が押下されると、送信レポート情報を通知しないこと、つまり送信レポート通知機能をオフ(無効化)することが、仮設定される。このような仮設定が行われた上で、「OK」ボタン720が押下されると、仮設定された内容が、正式に設定される。この設定は、制御部10によって行われる。なお、この優先度設定画面710における各ボタン712〜718が押下されることが、本発明に係る第1のユーザ操作の一例である。そして、これら各ボタン712〜718の押下によって仮設定された内容を「OK」ボタン720の押下に応答して正式に設定する制御部10は、本発明に係る第1設定手段の一例である。この「OK」ボタン720の押下によって、図21に示されるその他機能設定画面700が、改めて表示部132の表示面に表示される。即ち、表示部132の表示面の状態が、図21に示されるその他機能設定画面700が表示される状態に戻る。
さらに、図22に示される優先度設定画面710における右上寄りの部分にある「優先度と通知動作の関連設定」ボタン722が押下されると、当該優先度設定画面710に代えて、図23に示されるような通知条件設定画面730が、表示部132の表示面に表示される。この通知条件設定画面730は、前述の宛先リストに登録されているそれぞれの送信先について、送信対象情報である画像情報の優先度がどのような場合に、送信レポート情報の通知の対象となるのかの通知条件を設定するための画面である。この通知条件の設定は、前述の送信予約通知モード及び送信結果通知モードのそれぞれについて行われ、つまり予約表送信モード、予約表閲覧先通知モード、結果表送信モード、及び結果表閲覧先通知モードというそれぞれのモード(通知態様)ごとに、行われる。
図23に示される通知条件設定画面730は、「予約(レポート送信)」タブ732が押下された状態を表す。この図23に示される通知条件設定画面730によれば、予約表送信モードに関する通知条件の設定が行われる。即ち、この図23に示される通知条件設定画面730は、宛先リストに登録されている送信先の一覧732aを含む。そして、それぞれの送信先ごとに、4つのボタン732b〜732eが設けられている。これら4つのボタン732b〜732eは、それぞれの送信先について、どのような優先度の画像情報に係る送信レポート情報(ここでは送信予約表1051)に対して通知の対象となるのかを設定するための操作子である。例えば、「高」ボタン732bが押下されると、対応する送信先について、優先度が「高」以上の画像情報に係る送信レポート情報に対して通知の対象となることが設定され、厳密には仮設定される。そして、「中」ボタン732cが押下されると、対応する送信先について、優先度が「中」以上の画像情報に係る送信レポート情報に対して通知の対象となることが仮設定される。また、「低」ボタン732dが押下されると、対応する優先先について、優先度が「低」以上の画像情報に係る送信レポート情報に対して通知の対象となることが仮設定される。そして、「オフ」ボタン732eが押下されると、対応する送信先について、画像情報の優先度に拘らず、送信レポート情報の通知の対象とならないことが仮設定される。
なお、図23に示される通知条件設定画面730において、例えば「GGG」という送信先に注目すると、この「GGG」という送信先については、「高」ボタン732bが押下された状態を示す。この押下された「高」ボタン732bには、適当な修飾が施され、例えば適当な色彩が付される。そして、「HHH」という送信先については、「中」ボタン732cが押下された状態を示す。この「中」ボタン732cが押下された送信先については、「高」ボタン732bも押下された状態となる。さらに、「KKK」という送信先については、「低」ボタン732dが押下された状態を示す。この「低」ボタン732dが押下された送信先については、「高」ボタン732b及び「中」ボタン732cも押下された状態となる。そして、「MMM」という送信先については、「オフ」ボタン732eが押下された状態を示す。
これら各ボタン732b〜732eの押下によって仮設定が行われた上で、「OK」ボタン734が押下されると、仮設定された内容が、正式に設定される。この設定もまた、制御部10によって行われる。この通知条件設定画面730における各ボタン732b〜732eが押下されることが、本発明に係る第2のユーザ操作の一例である。そして、これら各ボタン732b〜732eの押下によって仮設定された内容を「OK」ボタン734の押下に応答して正式に設定する制御部10は、本発明に係る第2設定手段の一例である。この「OK」ボタン734の押下によって、図22に示される優先度設定画面710が、改めて表示部132の表示面に表示される。即ち、表示部132の表示面の状態が、図22に示される優先度設定画面710が表示される状態に戻る。因みに、図23に示される通知条件設定画面730においては、送信先の一覧732aにメールアドレスのみが表示されているが、これは、当該通知条件設定画面730における左下部にある「絞り込み」ボタン736による絞り込みが行われていることによる。即ち、この「絞り込み」ボタン736の操作によって、一覧732aに表示される送信先を適宜に絞り込むことができる。
さらに、図23に示される通知条件設定画面730において、例えば「結果(閲覧先通知)」タブ738が押下されると、当該通知条件設定画面730は、図24に示されるような状態に遷移する。この図24に示される通知条件設定画面730は、結果表閲覧先通知モードに関する設定画面である。この図24に示される通知条件設定画面730においても、送信先の一覧738aが表示される。そして、それぞれの送信先ごとに、4つのボタン738b〜738eが設けられている。なお、この図24における送信先の一覧738aには、前述の「絞り込み」ボタン736の操作によって、全ての送信先が表示されている。例えば、「QQQ」という送信先は、メールアドレスであり、「RRR」という送信先は、ファクシミリ装置4であり、「SSS」という送信先は、PC5のフォルダである。
また、図示は省略するが、図23又は図24に示される通知条件設定画面730において、「予約(閲覧先通知)」タブ740が押下されると、当該通知条件設定画面730は、予約表閲覧先通知モードについての設定画面になる。そして、「結果(レポート送信)」タブ742が押下されると、通知条件設定画面730は、結果表送信モードについての設定画面になる。
このような通知条件設定画面730における設定が行われることで、図25に示されるような送信先テーブル750が作成され、例えば記憶部100に記憶される。この送信先テーブル750において、例えば「GGG」という送信先に注目すると、当該「GGG」という送信先については、メールアドレスが設定されている。そして、この「GGG」という送信先については、送信対象情報である画像情報の優先度が「高」以上であるときに、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われ、つまり送信予約表1051がメール送信機能によって送信される。併せて、この「GGG」という送信先については、送信対象情報である画像情報の優先度が「高」以上であるときに、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われ、つまり送信結果表1061がメール送信機能によって送信される。その一方で、この「GGG」という送信先については、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知は行われず、つまり送信予約表1051の格納先を表す格納情報の送信は行われない。また、この「GGG」という送信先については、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知も行われず、つまり送信結果表1061の格納先を表す格納情報の送信は行われない。
さらに例えば、「RRR」という送信先に注目すると、当該「RRR」という送信先については、ファクシミリ番号が設定されている。そして、この「RRR」という送信先については、送信対象情報である画像情報の優先度が「低」以上であるときに、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知のみが行われ、つまり送信結果表1061のみがファクシミリ送信機能によって送信される。そして、この「RRR」という送信先については、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知は行われず、つまり送信予約表1051は送信されない。また、この「RRR」という送信先については、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知は行われず、つまり送信予約表1051の格納先を表す格納情報の送信は行われない。さらに、この「RRR」という送信先については、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知も行われず、つまり送信結果表1061の格納先を表す格納情報の送信は行われない。
また例えば、「SSS」という送信先に注目すると、当該「SSS」という送信先については、PC5のフォルダが設定されている。そして、この「SSS」という送信先については、送信対象情報である画像情報の優先度が「中」以上であるときに、予約表送信モード、予約表閲覧先通知モード、結果表送信モード、及び結果表閲覧先通知モードの全てによる送信レポート情報の通知が行われる。即ち、送信予約表1051、当該送信予約表1051の格納先を表す格納情報、送信結果表1061、及び当該送信結果表1061の格納先を表す格納情報が、スキャナ送信機能によって当該「SSS」という送信先に送信される。
なお、図25に示される送信先テーブル750において、長破線で囲まれている部分は、図23に示される通知条件設定画面730の設定内容に対応する。そして、当該送信先テーブル750において、短破線(点線)で囲まれている部分は、図24に示される通知条件設定画面730の設定内容に対応する。
このような本第2実施例における画像形成装置1の制御部10は、次のように動作する。この制御部10の動作は、前述の第1実施例におけるのと同様、送信レポート通知機能のうちの送信予約通知モードと送信結果通知モードとによって、異なる。例えば、送信予約通知モードの場合、制御部10は、前述の情報送信制御プログラムに従って、図26〜図29のフロー図に示される要領で、当該送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理を行う。なお、本第2実施例の送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理(図26)におけるステップSS201〜ステップS209は、前述の第1実施例の送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理(図5)におけるステップS1〜ステップS9と同様である。従って、これらステップS201〜ステップS209についての説明は、省略する。また、この送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理が実行される前に、図23や図24に示される通知条件設定画面730を用いての設定が行われ、つまり図25に示される送信先テーブル750が作成される。
制御部10は、ステップS209において、全ての送信先が確定されると(S209−YES)、処理をステップS211に進める。このステップS211において、制御部10は、図22に示される優先度設定画面710を用いてのユーザ操作に応じて、送信対象情報としての画像情報の優先度の設定を受け付けると共に、この受け付けた優先度を記憶部100に記憶する。そして、制御部10は、処理をステップS213に進める。
ステップS213において、制御部10は、原稿の画像を読取部12によって読み取らせるべく、当該読取部12に画像読取処理を実行させる。その後、制御部10は、処理をステップS215に進めて、送信予約表1051を作成する。そして、制御部10は、処理をステップS217に進めて、当該送信予約表1051を一時的に記憶部100に記憶する。その上で、制御部10は、処理をステップS219に進めて、送信を開始し、つまり同報送信処理を開始する。
この同報送信処理の開始に際して、制御部10は、処理をステップS221に進めて、送信先がスキャナ送信機能による送信先(スキャナ宛先)であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がスキャナ送信機能による送信先である場合(S221−YES)、制御部10は、処理をステップS223に進める。
ステップS223において、制御部10は、今現在の送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定(レポート送信オン)になっているかどうかを、判定する。この判定は、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。即ち、今現在の送信先について、送信先テーブル750における予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の設定が「オフ」以外であれば、当該今現在の送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているものと判定される。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S223−YES)、制御部10は、処理をステップS225に進める。
ステップS225において、制御部10は、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S225−YES)、つまりはそのような条件が満足される場合には、制御部10は、処理をステップS227に進める。
ステップS227において、制御部10は、原稿の画像情報と送信予約表1051とを今現在の送信先への送信対象物として準備する。その上で、制御部10は、処理をステップS229に進める。
なお、前述のステップS223において、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S223−NO)、制御部10は、処理をステップS231に進める。このステップS231において、制御部10は、原稿の画像情報のみを今現在の送信先への送信対象物として準備する。そして、制御部10は、処理をステップS229に進める。また、前述のステップS225において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S225−NO)、制御部10は、処理をステップS231に進める。
ステップS229において、制御部10は、今現在の送信先について、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定(閲覧通知オン)になっているかどうかを、判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。即ち、今現在の送信先について、送信先テーブル750における予約表閲覧先通知モードによる通知の設定が「オフ」以外であれば、当該今現在の送信先について、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているものと判定される。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S229−YES)、制御部10は、処理をステップS233に進める。
ステップS233において、制御部10は、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(233−YES)、制御部10は、処理をステップS235に進める。
ステップS235において、制御部10は、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定されているかどうかを判定する。ここで例えば、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されている場合(S235−YES)、制御部10は、処理をステップS237に進める。そして、このステップS237において、制御部10は、送信予約表1051をNASフォルダ1101に格納する。そして、制御部10は、処理をステップS239に進める。
ステップS239において、制御部10は、送信予約表1051の記憶先であるNASフォルダ1101のリンク先を表す格納情報(第1格納情報)を、送信対象物として追加する。そして、制御部10は、処理をステップS241に進めて、NASフォルダ1101のリンク先を表す格納情報が記載された電子メールを、ハイパーリンク先のメールアドレス宛に送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS243に進めて、送信対象物を送信先に送信する。
なお、前述のステップS229において、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっていない場合(S229−NO)、制御部10は、処理をステップS243に進める。また、前述のステップS233において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S233−NO)、制御部10は、処理をステップS243に進める。さらに、前述のステップS235において、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定されていない場合も(S235−NO)、制御部10は、処理をステップS243に進める。
ステップS243の実行後、制御部10は、処理をステップS245に進める。そして、このステップS245において、制御部10は、次の送信先があるかどうかを、つまり全ての送信先に対して少なくとも画像情報が送信されたかどうかを、判定する。ここで例えば、次の送信先がある場合(S245−YES)、制御部10は、処理をステップS221に戻す。一方、ステップS245において、次の送信先がない場合(S245−NO)、制御部10は、処理をステップS247に進めて、同報送信処理を完了する。このステップS247の実行をもって、制御部10は、送信予約通知モードによる同報送信制御処理を終了する。
さらに、前述のステップS221において、送信先がスキャナ送信機能による送信先でない場合(S221−NO)、制御部10は、処理をステップS249に進める。そして、このステップS249において、制御部10は、送信先がメール送信機能による送信先であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がメール送信機能による送信先である場合(S249−YES)、制御部10は、処理をステップS251に進める。
ステップS251において、制御部10は、前述のステップS223と同様に、今現在の送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S251−YES)、制御部10は、処理をステップS253に進める。
ステップS253において、制御部10は、前述のステップS225と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S253−YES)、制御部10は、処理をステップS255に進める。
ステップS255において、制御部10は、原稿の画像情報と送信予約表1051とを電子メールに添付して、今現在の送信先へ送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS257に進める。
なお、前述のステップS251において、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S251−NO)、制御部10は、処理をステップS259に進める。このステップS259において、制御部10は、原稿の画像情報のみを電子メールに添付して、今現在の送信先へ送信する。そして、制御部10は、処理をステップS257に進める。また、前述のステップS253において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S253−NO)、制御部10は、処理をステップS259に進める。
ステップS257において、制御部10は、前述のステップS229と同様に、今現在の送信先について、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっている場合(S257−YES)、制御部10は、処理をステップS261に進める。
ステップS261において、制御部10は、前述のステップS233と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S261−YES)、制御部10は、処理をステップS263に進める。
ステップS263において、制御部10は、前述のステップS237と同様に、送信予約表1051をNASフォルダ1101に格納する。そして、制御部10は、処理をステップS265に進めて、送信予約表1051の格納先であるNASフォルダ1101のリンク先を表す格納情報(第1格納情報)が記載された電子メールを、今現在の送信先に送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS245に進める。
なお、前述のステップS257において、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S257−NO)、制御部10は、処理をステップS245に進める。また、前述のステップS261において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S261−NO)、制御部10は、処理をステップS245に進める。
さらに、前述のステップS249において、送信先がメール送信機能による送信先でない場合(S249−NO)、制御部10は、処理をステップS267に進める。そして、このステップS267において、制御部10は、送信先がファクシミリ送信機能による送信先であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がファクシミリ送信機能による送信先である場合(S267−YES)、制御部10は、処理をステップS269に進める。なお、ステップS267において、送信先がファクシミリ送信機能による送信先でない場合(S267−NO)、制御部10は、処理をステップS221に戻す。
ステップS269において、制御部10は、前述のステップS223及びステップS251と同様に、今現在の送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S269−YES)、制御部10は、処理をステップS271に進める。
ステップS271において、制御部10は、前述のステップS225及びステップS253と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S271−YES)、制御部10は、処理をステップS273に進める。
ステップS273において、制御部10は、原稿の画像情報に送信予約表1051を添付して、今現在の送信先へ送信する。このとき、制御部10は、前述のFコードを画像情報に付した状態で、当該画像情報を送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS275に進める。
なお、前述のステップS269において、今現在の送信先が、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S269−NO)、制御部10は、処理をステップS277に進める。このステップS277において、制御部10は、原稿の画像情報のみを、今現在の送信先へ送信する。このときも、制御部10は、ステップS273と同様、Fコードを画像情報に付した状態で、当該画像情報を送信する。そして、制御部10は、処理をステップS275に進める。また、前述のステップS271において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S271−NO)、制御部10は、処理をステップS277に進める。
ステップS275において、制御部10は、前述のステップS229及びステップS257と同様に、今現在の送信先について、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S275−YES)、制御部10は、処理をステップS279に進める。
ステップS279において、制御部10は、前述のステップS233及びステップS261と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(279−YES)、制御部10は、処理をステップS281に進める。
ステップS281において、制御部10は、前述の掲示板用メモリボックスとしての送信レポート記憶部1002に送信予約表1051を記憶する。このとき、制御部10は、送信予約表1051に前述のFコードを対応付けた状態で、当該Fコードを送信レポート記憶部1002に記憶する。その後、制御部10は、処理をステップS245に進める。
なお、前述のステップS275において、今現在の送信先が、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S275−NO)、制御部10は、処理をステップS245に進める。また、前述のステップS279において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、予約表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S279−NO)、制御部10は、処理をステップS245に進める。
ところで、前述のステップS273またはステップ277が実行されることによって、ファクシミリ送信機能による送信先の全て(つまり全てのファックス宛先)に対して、Fコードが報知される。言い換えれば、予約表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっていない送信先、及び、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が予約表閲覧先通知モードについて設定されている優先度よりも低い関係にある送信先に対しても、Fコードが報知される。つまりは、Fコードを報知する必要のない送信先に対しても、当該Fコードが報知される。このような一種無意味なFコードの報知を阻止するために、例えば次のような構成が採用されてもよい。
即ち、ステップS273の前(ステップS271−YESの後)に、ステップS275と同様のステップと、ステップS279と同様のステップと、の2つのステップが設けられる。そして、これら2つのステップのいずれにおいても肯定的な場合(YESの場合)にのみ、ステップS273が実行され、つまりFコードが付された画像情報と、この画像情報に添付された送信予約表1051とが、送信先に送信される。そして、ステップS273の実行後、ステップS275及びステップS279がスキップされて、ステップS281が実行される。一方、当該2つのステップの少なくともいずれかにおいて否定的な場合(NOの場合)には、Fコードが付されない画像情報と、この画像情報に添付された送信予約表1051とが、送信先に送信される。その後、ステップS275、ステップS279及びステップS281がスキップされて、ステップS245が実行される。
併せて、ステップS277の前(ステップS269−NOの後及びステップS271−NOの後)にも、ステップS275と同様のステップと、ステップS279と同様のステップと、の2つのステップが設けられる。そして、これら2つのステップのいずれにおいても肯定的な場合(YESの場合)にのみ、ステップS277が実行され、つまりFコードが付された画像情報のみが送信先に送信される。そして、ステップS277の実行後、ステップS275及びステップS279がスキップされて、ステップS281が実行される。一方、当該2つのステップの少なくともいずれかにおいて否定的な場合(NOの場合)には、Fコードが付されない画像情報のみが送信先に送信され、その後、ステップS275、ステップS279及びステップS281がスキップされて、ステップS245が実行される。
このような構成によれば、Fコードを報知する必要のある送信先に対してのみ、当該Fコードが報知される。即ち、前述のような無意味なFコードの報知が阻止される。
続いて、送信結果通知モードにおける制御部10の動作について、説明する。この場合、制御部10は、前述の情報送信制御プログラムに従って、図30〜図33のフロー図に示される要領で、当該送信結果通知モードに応じた同報送信制御処理を行う。なお、この送信結果通知モードに応じた同報送信制御処理(図30)におけるステップS301〜ステップS313は、前述の送信予約通知モードに応じた同報送信制御処理(図26)におけるステップS201〜ステップS213と同様であるので、これらについての説明は、省略する。また、この送信結果通知モードに応じた同報送信制御処理が実行される際にも、事前に、図23や図24に示される通知条件設定画面730を用いての設定が行われ、つまり図25に示される送信先テーブル750が作成される。
制御部10は、ステップS313において、読取部12に画像読取処理を実行させた後、処理をステップS315に進める。そして、このステップS315において、送信対象情報としての画像情報を各送信先に送信し、つまり同報送信処理を開始する。このとき、制御部10は、ファクシミリ送信機能による送信先に対しては、前述のFコードが付された画像情報を送信する。そして、制御部10は、処理をステップS317に進めて、次の送信先があるかどうかを判定する。ここで例えば、次の送信先がある場合には(S317−YES)、制御部10は、処理をステップS315に戻す。一方、次の送信先がない場合は(S317−NO)、制御部10は、処理をステップS319に進める。
ステップS319において、制御部10は、同報送信処理を完了して、処理をステップS321に進める。そして、このステップS321において、制御部10は、送信結果表1061を作成する。さらに、制御部10は、処理をステップS323に進めて、ステップS321で作成された送信結果表1061を記憶部100に一時的に記憶する。
ステップS323の実行後、制御部10は、処理をステップS325に進める。そして、このステップS325において、制御部10は、送信結果表1061という送信レポート情報の通知を開始する。この通知の開始に際して、制御部10は、処理をステップS327に進めて、送信先がスキャナ送信機能による送信先であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がスキャナ送信機能による送信先である場合(S327−YES)、制御部10は、処理をステップS329に進める。
ステップS329において、制御部10は、今現在の送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定(レポート送信オン)になっているかどうかを、判定する。この判定は、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。即ち、今現在の送信先について、送信先テーブル750における結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の設定が「オフ」以外であれば、当該今現在の送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているものと判定される。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S329−YES)、制御部10は、処理をステップS331に進める。
ステップS331において、制御部10は、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S331−YES)、つまりはそのような条件が満足される場合には、制御部10は、処理をステップS333に進める。
ステップS333において、制御部10は、送信結果表1061を今現在の送信先へ送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS335に進める。
なお、前述のステップS329において、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S329−NO)、制御部10は、処理をステップS335に進める。また、前述のステップS331において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S331−NO)、制御部10は、処理をステップS335に進める。
ステップS335において、制御部10は、今現在の送信先について、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定(閲覧通知オン)になっているかどうかを、判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。即ち、今現在の送信先について、送信先テーブル750における結果表閲覧先通知モードによる通知の設定が「オフ」以外であれば、当該今現在の送信先について、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているものと判定される。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S335−YES)、制御部10は、処理をステップS337に進める。
ステップS337において、制御部10は、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。この判定もまた、前述の送信先テーブル750を参照することで行われる。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(337−YES)、制御部10は、処理をステップS339に進める。
ステップS339において、制御部10は、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定されているかどうかを判定する。ここで例えば、送信先にハイパーリンク先のメールアドレスが設定されている場合(S339−YES)、制御部10は、処理をステップS341に進める。そして、このステップS341において、制御部10は、送信結果表1061をNASフォルダ1101に格納する。そして、制御部10は、処理をステップS343に進める。
このステップS343において、制御部10は、送信結果表1061の格納先であるNASフォルダ1101のリンク先を表す格納情報(第2格納情報)が記載された電子メールを、ハイパーリンク先のメールアドレス宛に送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS345に進める。
ステップS345において、制御部10は、次の送信先があるかどうかを、つまり全ての送信先に対して少なくとも画像情報が送信されたかどうかを、判定する。ここで例えば、次の送信先がある場合(S345−YES)、制御部10は、処理をステップS327に戻す。一方、ステップS345において、次の送信先がない場合(S345−NO)、制御部10は、処理をステップS347に進めて、送信結果表1061という送信レポート情報の通知を完了する。このステップS347の実行をもって、制御部10は、送信結果通知モードによる同報送信制御処理を終了する。
なお、前述のステップS335において、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる通知の対象が行われる設定になっていない場合(S335−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。また、前述のステップS337において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S337−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。さらに、前述のステップS339において、送信先にハイパーリンク先としてのメールアドレスが設定されていない場合も(S339−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。
前述のステップS327において、送信先がスキャナ送信機能による送信先でない場合(S327−NO)、制御部10は、処理をステップS349に進める。そして、このステップS349において、制御部10は、送信先がメール送信機能による送信先であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がメール送信機能による送信先である場合(S349−YES)、制御部10は、処理をステップS351に進める。
ステップS351において、制御部10は、前述のステップS329と同様に、今現在の送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S351−YES)、制御部10は、処理をステップS353に進める。
ステップS353において、制御部10は、前述のステップS331と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S353−YES)、制御部10は、処理をステップS355に進める。
ステップS355において、制御部10は、送信結果表1061を電子メールに添付して、今現在の送信先へ送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS357に進める。
なお、前述のステップS351において、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S351−NO)、制御部10は、処理をステップS357に進める。また、前述のステップS353において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S353−NO)、制御部10は、処理をステップS357に進める。
ステップS357において、制御部10は、前述のステップS335と同様に、今現在の送信先について、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっている場合(S357−YES)、制御部10は、処理をステップS359に進める。
ステップS359において、制御部10は、前述のステップS337と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S359−YES)、制御部10は、処理をステップS361に進める。
ステップS361において、制御部10は、前述のステップS341と同様に、送信結果表1061をNASフォルダ1101に格納する。そして、制御部10は、処理をステップS363に進めて、送信結果表1061の格納先であるNASフォルダ1101のリンク先を表す格納情報(第2格納情報)が記載された電子メールを、今現在の送信先に送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS345に進める。
なお、前述のステップS357において、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S357−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。また、前述のステップS359において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S359−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。
また、前述のステップS349において、送信先がメール送信機能による送信先でない場合(S349−NO)、制御部10は、処理をステップS365に進める。そして、このステップS365において、制御部10は、送信先がファクシミリ送信機能による送信先であるかどうかを判定する。ここで例えば、送信先がファクシミリ送信機能による送信先である場合(S365−YES)、制御部10は、処理をステップS367に進める。なお、ステップS365において、送信先がファクシミリ送信機能による送信先でない場合(S365−NO)、制御部10は、処理をステップS327に戻す。
ステップS367において、制御部10は、前述のステップS329及びステップS351と同様に、今現在の送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象が行われる設定になっている場合(S367−YES)、制御部10は、処理をステップS369に進める。
ステップS369において、制御部10は、前述のステップS331及びステップS353と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S369−YES)、制御部10は、処理をステップS371に進める。
ステップS371において、制御部10は、送信結果表1061を、ファクシミリ送信機能によって今現在の送信先へ送信する。その上で、制御部10は、処理をステップS373に進める。
なお、前述のステップS367において、今現在の送信先が、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S367−NO)、制御部10は、処理をステップS373に進める。また、前述のステップS369において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表送信モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S369−NO)、制御部10は、処理をステップS373に進める。
ステップS373において、制御部10は、前述のステップS335及びステップS357と同様に、今現在の送信先について、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっているかどうかを、判定する。ここで例えば、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっている場合(S373−YES)、制御部10は、処理をステップS375に進める。
ステップS375において、制御部10は、前述のステップS337及びステップS359と同様に、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上であるかどうかを判定する。ここで例えば、画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上である場合には(S375−YES)、制御部10は、処理をステップS377に進める。
ステップS377において、制御部10は、前述の掲示板用メモリボックスとしての送信レポート記憶部1002に送信結果表1061を記憶する。このとき、制御部10は、送信結果表1061に前述のFコードを対応付けた状態で、当該Fコードを送信レポート記憶部1002に記憶する。その後、制御部10は、処理をステップS345に進める。
なお、前述のステップS373において、今現在の送信先が、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知が行われる設定になっていない場合(S373−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。また、前述のステップS375において、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が、結果表閲覧先通知モードについて今現在の送信先に設定されている優先度以上でない場合も(S375−NO)、制御部10は、処理をステップS345に進める。
ところで、前述のステップS315においては、ファクシミリ送信機能による送信先の全て(つまり全てのファックス宛先)に対して、Fコードが報知される。言い換えれば、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっていない送信先、及び、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が結果表閲覧先通知モードについて設定されている優先度よりも低い関係にある送信先に対しても、Fコードが報知される。つまりは、Fコードを報知する必要のない送信先に対しても、当該Fコードが報知される。このような無意味なFコードの報知を阻止するために、例えば次のような構成が採用されてもよい。
即ち、ステップS315において、ファクシミリ送信機能による送信先については、結果表閲覧先通知モードによる通知が行われる設定になっており、かつ、送信対象情報としての画像情報に設定されている優先度が結果表閲覧先通知モードについて設定されている優先度以上である場合にのみ、Fコードが付された画像情報が送信される。一方、それ以外の場合には、Fコードが付されない画像情報が送信される。
このような構成によれば、Fコードを報知する必要のある送信先に対してのみ、当該Fコードが報知される。即ち、前述のような無意味なFコードの報知が阻止される。
以上のように、本第2実施例によれば、送信対象情報としての画像情報の優先度に基づいて、特定の送信先にのみ送信レポート情報が通知される。このことは例えば、送信レポート情報を通知する必要のある送信先に対してのみ、当該送信レポート情報を通知したい場合に、極めて有益である。
なお、本第2実施例における優先度は、送信対象情報としての画像情報の属性の1つであるが、この優先度とは別の属性に基づいて、送信レポート情報の通知の対象となる送信先が決められてもよい。例えば、画像情報の容量や種類(写真、図面、文字などの違い)、形式(フォーマット)などに基づいて、送信レポート情報の通知の対象となる送信先が振り分けられてもよい。
本第2実施例において、予約表送信モードによって送信レポート情報を特定の送信先へ通知する態様、つまり送信予約表1051を特定送信先へ送信する態様は、本発明に係る第1態様の一例である。そして、結果表送信モードによって送信レポート情報を特定送信先へ通知する態様、つまり送信結果表1061を特定送信先へ送信する態様は、本発明に係る第2態様の一例である。
また、予約表閲覧先通知モードによれば、前述の如く送信予約表1051の記憶先を表す格納情報(第1格納情報)が特定送信先へ報知されるが、この報知を受けた特定送信先においては、必要なときに、当該送信予約表1051の閲覧要求をすることになる。そして、この閲覧要求に応答して、当該閲覧要求の発信元である特定送信先へ送信予約表1051が送信される。この予約表閲覧先通知モードにおける特定送信先からの閲覧要求は、本発明に係る第1閲覧要求の一例である。そして、この予約表閲覧先通知モードによって送信レポート情報を特定送信先へ通知する態様、つまり送信予約表1051を特定送信先へ送信する態様は、本発明に係る第3態様の一例である。
さらに、結果表閲覧先通知モードによれば、前述の如く送信結果表1061の記憶先を表す格納情報(第2格納情報)が特定送信先へ報知されるが、この報知を受けた特定送信先においては、必要なときに、当該送信結果表1061の閲覧要求をすることになる。そして、この閲覧要求に応答して、当該閲覧要求の発信元である特定送信先へ送信結果表1061が送信される。この結果表閲覧先通知モードにおける特定送信先からの閲覧要求は、本発明に係る第2閲覧要求の一例である。そして、この結果表閲覧先通知モードによって送信レポート情報を特定送信先へ通知する態様、つまり送信結果表1061を特定送信先へ送信する態様は、本発明に係る第4態様の一例である。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について、説明する。
前述の第2実施例においては、送信対象情報としての画像情報の優先度という当該画像情報の属性に基づいて、特定送信先が決められたが、本第3実施例においては、送信レポート情報の通知態様に基づいて、特定送信先が決められる。即ち、それぞれの送信先について、どのような通知態様の送信レポート情報に対して通知の対象となるのかの設定が行われる。そして、この設定内容に基づいて、送信レポート情報の通知が行われる。
具体的には、本第3実施例においても、図21に示されるその他機能設定画面700が、表示部132の表示面に表示される。ただし、本第3実施例におけるその他機能設定画面700の「同報送信情報の通知」ボタン702には、第2実施例におけるのとは異なる機能が割り当てられている。本第3実施例において、この「同報送信情報の通知」ボタン702が押下されると、図34に示されるような通知動作設定画面800が、表示部132の表示面に表示される。
この図34に示される通知動作設定画面800は、送信レポート情報の態様ごとに、いずれの送信先へ当該送信レポート情報を通知するのかを設定するための画面である。そのために、この通知動作設定画面800は、前述の送信予約通知モードに対応する「予約情報の通知」タブ802と、送信結果通知モードに対応する「結果情報の通知」タブ804とを、有する。図34は、「予約情報の通知」タブ802が押下された状態を示す。これにより、送信予約通知モードに関する設定を行うことが可能になる。
この図34に示される通知動作設定画面800においては、4つのボタン806〜812が設けられている。このうちの「通知しない」ボタン806が押下されると、送信予約通知モードによる送信レポート情報の通知機能をオフすること、つまり当該送信レポート情報としての送信予約表1051を送信しないことが、設定され、厳密には仮設定される。そして、「全ての宛先に通知する(レポート送信)」ボタン808が押下されると、送信予約通知モードのうちの予約表送信モードによる送信レポート情報の通知機能のみをオンすること、つまり全ての送信先へ送信予約表1051を送信することが、仮設定される。また、「全ての宛先に通知する(閲覧先通知)」ボタン810が押下されると、送信予約通知モードのうちの予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知機能のみをオンすること、つまり全ての送信先へ送信予約表1051の記憶先を表す格納情報を送信することが、仮設定される。そして、「宛先ごとに設定する」ボタン812が押下されると、図35に示されるような通知条件設定画面830が、表示部132の表示面に表示される。
この図35に示される通知条件設定画面830は、前述の宛先リストに登録されているそれぞれの送信先について、どのような通知態様の送信レポート情報に対して通知の対象となるのかの通知条件を設定するための画面である。この通知条件の設定は、前述の送信予約通知モード及び送信結果通知モードのそれぞれについて行われる。そのために、この通知条件設定画面830もまた、送信予約通知モードに対応する「予約情報の通知」タブ832と、送信結果通知モードに対応する「結果情報の通知」タブ834とを、有する。図35は、「予約情報の通知」タブ832が押下された状態を示す。
この図35に示される通知条件設定画面830によれば、送信予約通知モードに関する通知条件の設定を行うことができる。即ち、この図35に示される通知条件設定画面830は、宛先リストに登録されている送信先の一覧832aを含む。そして、それぞれの送信先ごとに、2つのボタン832b及び832cが設けられている。このうちの例えば「レポート送信」ボタン832bは、対応する送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信予約表1051の送信対象となることを、設定するための操作子である。従って、この「レポート送信」ボタン832bが押下されると、対応する送信先について、予約表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信予約表1051の送信対象となることが、設定され、厳密には仮設定される。一方、「閲覧先通知」ボタン832cは、対応する送信先について、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信予約表1051の記憶先を表す格納情報の送信対象となることを、設定するための操作子である。従って、この「閲覧先通知」ボタン832cが押下されると、対応する送信先について、予約表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信予約表1051の記憶先を表す格納情報の送信対象となることが、仮設定される。
なお、「レポート送信」ボタン832b及び「閲覧先通知」ボタン832cのそれぞれは、押下されるたびに、オンされた状態とオフされた状態とに交互に遷移する。そして、これら「レポート送信」ボタン832b及び「閲覧先通知」ボタン832cのそれぞれは、オンされた状態になると、適当な修飾が施され、例えば適当な色彩が付される。因みに、図35に示される通知条件設定画面830において、例えば「GGG」という送信先に注目すると、この「GGG」という送信先ついては、「レポート送信」ボタン832b及び「閲覧先通知」ボタン832cの両方がオンされた状態を示す。そして、「HHH」という送信先については、「レポート送信」ボタン832b及び「閲覧先通知」ボタン832cの両方がオフされた状態を示す。さらに、「KKK」という送信先については、「レポート送信」ボタン832bのみがオンされた状態を示す。また、「MMM」という送信先については、「閲覧先通知」ボタン832cのみがオンされた状態を示す。
これら「レポート送信」ボタン832b及び「閲覧先通知」ボタン832cの押下によって仮設定が行われた上で、「OK」ボタン836が押下されると、図34に示される通知動作設定画面800が、改めて表示部132の表示面に表示される。即ち、表示部132の表示面の状態が、図34に示される通知動作設定画面800が表示される状態に戻る。因みに、図35に示される通知条件設定画面830においては、送信先の一覧832aにメールアドレスのみが表示されているが、これは、当該通知条件設定画面830における左下部にある「絞り込み」ボタン838による絞り込みが行われていることによる。即ち、この「絞り込み」ボタン838の操作によって、一覧832aに表示される送信先を適宜に絞り込むことができる。
また、図34に示される通知動作設定画面800において、「結果情報の通知」タブ804が押下されると、図示は省略するが、当該通知動作設定画面800は、送信結果通知モードに関する設定を行う状態となる。そして、この「結果情報の通知」タブ804が押下された通知動作設定画面800においても、図34に示されるのと同様の「通知しない」ボタン、「全ての宛先に通知する(レポート送信)」ボタン、「全ての宛先に通知する(閲覧先通知)」ボタン、及び「宛先ごとに設定する」ボタンが設けられる。そして、「宛先ごとに設定する」ボタンが押下されると、図36に示されるような通知条件設定画面830が、表示部132の表示面に表示される。なお、この図36に示される通知条件設定画面830は、図35に示される通知条件設定画面830において、「結果情報の通知」タブ834が押下されることによっても、表示される。
この図36に示される通知条件設定画面830によれば、送信結果通知モードに関する通知条件の設定を行うことができる。即ち、この図36に示される通知条件設定画面830においても、送信先の一覧834aが表示されている。そして、それぞれの送信先ごとに、2つのボタン834b及び834cが設けられている。なお、この図36における送信先の一覧834aには、前述の「絞り込み」ボタン838の操作によって、全ての送信先が表示されている。
この図36における「レポート送信」ボタン834bは、対応する送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信結果表1061の送信対象となることを、設定するための操作子である。従って、この「レポート送信」ボタン834bがオンされると、対応する送信先について、結果表送信モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信結果表1061の送信対象となることが、設定され、厳密には仮設定される。一方、「閲覧先通知」ボタン834cは、対応する送信先について、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信結果表1061の記憶先を表す格納情報の送信対象となることを、設定するための操作子である。従って、この「閲覧先通知」ボタン834cがオンされると、対応する送信先について、結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知の対象となること、つまり送信結果表1061の記憶先を表す格納情報の送信対象となることが、仮設定される。
この図36に示される通知条件設定画面830において、例えば「QQQ」という送信先に注目すると、この「QQQ」という送信先ついては、「レポート送信」ボタン834b及び「閲覧先通知」ボタン834ccの両方がオンされた状態を示す。そして、「RRR」という送信先については、「レポート送信」ボタン834b及び「閲覧先通知」ボタン834cの両方がオフされた状態を示す。さらに、「SSS」という送信先については、「レポート送信」ボタン834bのみがオンされた状態を示す。また、「TTT」という送信先については、「閲覧先通知」ボタン834cのみがオンされた状態を示す。
これら「レポート送信」ボタン834b及び「閲覧先通知」ボタン834cの押下によって仮設定が行われた上で、「OK」ボタン836が押下されると、図34に示される通知動作設定画面800が、改めて表示部132の表示面に表示される。そして、この通知動作設定画面800において、「OK」ボタン836が押下されると、図21に示されるその他機能設定画面700が、改めて表示部132の表示面に表示される。併せて、当該「OK」ボタン836の押下によって、図35及び図36のそれぞれに示される通知条件設定画面830を用いて仮設定された内容が、正式に設定される。この設定は、制御部10によって行われる。なお、通知条件設定画面830を用いて仮設定を行う操作が、本発明に係る第3のユーザ操作の一例である。そして、この仮設定された内容を「OK」ボタン836の押下に応答して正式に設定する制御部10は、本発明に係る第3設定手段の一例である。
このような通知条件の設定が行われることで、図37に示されるような送信先テーブル850が作成され、例えば記憶部100に記憶される。この送信先テーブル850において、例えば「GGG」という送信先に注目すると、当該「GGG」という送信先については、予約表送信モード、予約表閲覧先通知モード、結果表送信モード、及び結果表閲覧先通知モードの全てのモードによる通知機能がオンされている。従って、この「GGG」という送信先については、全ての通知モードによって送信レポート情報の通知が行われる。また例えば、「HHH」という送信先については、予約表送信モード、予約表閲覧先通知モード、結果表送信モード、及び結果表閲覧先通知モードの全てのモードによる通知機能がオフされている。従って、この「GGG」という送信先については、送信レポート情報の通知は一切行われない。そして例えば、「KKK」という送信先については、予約表送信モード及び結果表送信モードによる通知機能がオンされており、予約表閲覧先通知モード及び結果表閲覧先通知モードによる通知機能がオフされている。従って、この「KKK」という送信先については、予約表送信モード及び結果表送信モードのみによって送信レポート情報の通知が行われ、予約表閲覧先通知モード及び結果表閲覧先通知モードによる送信レポート情報の通知は行われない。
なお、図37に示される送信先テーブル850において、長破線で囲まれている部分は、図35に示される通知条件設定画面830の設定内容に対応する。そして、当該送信先テーブル850において、短破線(点線)で囲まれている部分は、図36に示される通知条件設定画面830の設定内容に対応する。
また、詳しい説明は省略するが、本第3実施例における画像形成装置1の制御部10の動作の流れを図示すると、例えば前述の第2実施例についての図26〜図33に示されるフロー図において、画像情報の優先度の判定を行うステップ(S225,S233,S253,S261,S271,S279,S331,S337,S353,S359,S369及びS375)を排除した形になる。
以上のように、本第3実施例によれば、送信レポート情報の通知態様に基づいて、特定の送信先にのみ送信レポート情報が通知される。このことは、第2実施例と同様、送信レポート情報を通知する必要のある送信先に対してのみ、当該送信レポート情報を通知したい場合に、極めて有益である。
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
例えば、前述の各実施例における画像形成装置1は、本発明に係る画像処理装置の一例であり、また、情報送信制御装置の一例でもあるが、当該画像形成装置1以外の装置にも、本発明を適用することができる。加えて、画像形成装置1の制御部10に実行させる制御プログラム、とりわけ情報送信制御プログラムのみを、提供することもできる。
さらに、本発明は、前述の同報送信機能と同じ要領で同報送信処理を行う同報送信ステップと、送信レポート通知機能と同じ要領で送信レポート情報を通知する送信レポート通知ステップと、を備える情報送信制御方法を、提供することもできる。
そして、送信予約表1051については、同報送信処理の前に作成されるのではなく、当該同報送信処理と並行して作成されてもよい。送信結果表1061についても同様に、同報送信処理の後に作成されるのではなく、当該同報送信処理と並行して作成されてもよい。
また、送信先として、例えばネットワーク3に接続されるファクシミリ装置、いわゆるインターネットファックスを、備える構成にも、本発明を適用することができる。