JP2018056177A - インダクタおよびインダクタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高出力かつ小型のインダクタを提供する。
【解決手段】第1面および第1面に対向する第2面を有し、貫通孔を有する基板110と、基板の貫通孔に設けられた第1配線130と、基板の第1面および第1配線上の第1絶縁層140と、第1絶縁層上の磁性体120と、磁性体および第1絶縁層上の第2絶縁層150と、第2絶縁層上の第2配線160と、第1絶縁層および第2絶縁層に貫通して設けられ、第1配線および第2配線と接続される第3配線180と、を備える。また、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有し、第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有する。
【選択図】図1
【解決手段】第1面および第1面に対向する第2面を有し、貫通孔を有する基板110と、基板の貫通孔に設けられた第1配線130と、基板の第1面および第1配線上の第1絶縁層140と、第1絶縁層上の磁性体120と、磁性体および第1絶縁層上の第2絶縁層150と、第2絶縁層上の第2配線160と、第1絶縁層および第2絶縁層に貫通して設けられ、第1配線および第2配線と接続される第3配線180と、を備える。また、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有し、第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有する。
【選択図】図1
Description
本開示は、インダクタおよびインダクタの製造方法に関する。
インダクタは、スイッチング電源やDC/DCコンバータなど、エネルギーを変換する回路として、または信号のフィルタとして広く用いられている。最近では、スマートフォンなどの携帯型端末にも広く用いられており、小型化したインダクタに対するニーズが強い。例えば、特許文献1にはグリーンシートを用いた小型インダクタの製造方法、特許文献2にはシリコン基板を用いた小型インダクタの製造方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている製造方法では、インダクタの巻き数を増やすために、積層された配線が必要であり、インダクタの小型化が難しい。また、特許文献2に開示されている製造方法では、配線幅が大きく、高出力のインダクタを製造するときに、インダクタが大きくなってしまう。
このような課題に鑑み、本開示の実施形態における目的は、高出力かつ小型のインダクタを提供することにある。
本開示の一実施形態によると、第1面、および第1面に対向する第2面を有し、貫通孔を有する基板と、基板の貫通孔に設けられた第1配線と、基板の第1面および第1配線上の第1絶縁層と、第1絶縁層上の磁性体と、磁性体および第1絶縁層上の第2絶縁層と、第2絶縁層上の第2配線と、第1絶縁層および第2絶縁層に貫通して設けられ、第1配線および第2配線と接続される第3配線と、を備えるインダクタが提供される。
上記インダクタにおいて、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有してもよい。
上記インダクタにおいて、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有してもよい。
上記インダクタにおいて、磁性体の周りに渦巻き状に配置された第1絶縁層上の第4配線と、第2絶縁層および第4配線と、第2配線との間に設けられた第3絶縁層と、を有し、第3配線は、さらに第3絶縁層を貫通してもよい。
本開示の一実施形態によると、第1面、および第1面に対向する第2面を有し、第1貫通孔を有する第1基板と、第1基板の第1貫通孔に設けられた第1配線と、第1基板の第1面および第1配線上の第1絶縁層と、第1絶縁層上の磁性体と、磁性体および第1絶縁層上の第2絶縁層と、第2絶縁層上の、第2貫通孔を有する第2基板と、第2基板の第2貫通孔に設けられた第2配線と、第1絶縁層および第2絶縁層に貫通して設けられ、第1配線および第2配線と接続される第3配線と、を備えるインダクタが提供される。
上記インダクタにおいて、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有してもよい。
上記インダクタにおいて、第1配線および第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有してもよい。
上記インダクタにおいて、磁性体の周りに、渦巻き状に配置された第1絶縁層上の第4配線と、第2絶縁層および第4配線と、第2配線との間に設けられた第3絶縁層と、を有し、第3配線は、さらに第3絶縁層を貫通してもよい。
上記インダクタにおいて、第2基板は、磁性体の形状を反映するように凹部を有してもよい。
上記インダクタにおいて、第1基板は、磁性体の形状を反映するように凹部を有してもよい。
本開示の一実施形態によると、第1面、および第1面に対向する第2面を有する基板に貫通孔を形成し、基板の貫通孔に第1配線を形成し、基板の第1面および第1配線上に第1絶縁層を形成し、第1絶縁層上に磁性体を形成し、磁性体および第1絶縁層上に第2絶縁層を形成し、第1配線に重畳するように第1絶縁層および第2絶縁層を貫通する開孔部を形成し、開孔部に第2配線を形成し、第2配線および第2絶縁層上に、第3配線を形成することを含む、インダクタの製造方法が提供される。
上記インダクタの製造方法において、磁性体は、スパッタリング法により形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、磁性体は、蒸着法により形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、磁性体は、ゾルゲル法により形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、磁性体は、印刷法により形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、第1配線は、めっき法により形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、貫通孔は、渦巻き形状を有するように形成されてもよい。
上記インダクタの製造方法において、貫通孔は、蛇状の形状を有するように形成されてもよい。
本開示の一実施形態によると、高出力かつ小型のインダクタを提供することができる。
以下、本開示の各実施形態に係るインダクタおよびインダクタの製造方法等について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す各実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
<第1実施形態>
(1−1.インダクタの構成)
図1(A)にインダクタ100の断面図、および図1(B)にインダクタ100の断面図を示す。図1(A)に示すように、インダクタ100は、基板110と、磁性体120と、配線130と、絶縁層140と、絶縁層150と、配線160と、配線180と、を備える。基板110は、第1面(上面)および第1面に対向する第2面(下面)を有し、貫通孔(後述する貫通孔117)を有する。配線130は、基板110の貫通孔117に設けられる。絶縁層140は、基板110および配線130上に設けられる。磁性体120は、絶縁層140上に設けられる。絶縁層150は、磁性体120および絶縁層140上に設けられる。配線160は、絶縁層150上に設けられる。配線180は、絶縁層140および絶縁層150に貫通して設けられ、配線130および配線160と接続される。
(1−1.インダクタの構成)
図1(A)にインダクタ100の断面図、および図1(B)にインダクタ100の断面図を示す。図1(A)に示すように、インダクタ100は、基板110と、磁性体120と、配線130と、絶縁層140と、絶縁層150と、配線160と、配線180と、を備える。基板110は、第1面(上面)および第1面に対向する第2面(下面)を有し、貫通孔(後述する貫通孔117)を有する。配線130は、基板110の貫通孔117に設けられる。絶縁層140は、基板110および配線130上に設けられる。磁性体120は、絶縁層140上に設けられる。絶縁層150は、磁性体120および絶縁層140上に設けられる。配線160は、絶縁層150上に設けられる。配線180は、絶縁層140および絶縁層150に貫通して設けられ、配線130および配線160と接続される。
図1(B)に示すように、インダクタ100において、配線130は、渦巻き状の形状を有し、配線160は蛇状の形状を有する。なお、配線130および配線160の少なくとも一方が、渦巻き状の形状を有してもよいし、蛇状の形状を有してもよい。
基板110には、高抵抗な材料が用いられる。例えば、基板110には、石英ガラス基板、ソーダガラス基板、ホウ珪酸ガラス基板、無アルカリガラス基板、サファイア基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al2O3)基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、ジルコニア(ZrO2)基板、アクリルまたはポリカーボネートなどを含む樹脂基板、またはこれらの基板が積層されたものが用いられる。基板110の板厚は、200μm以上400μm未満としてもよい。
磁性体120には、磁性を有する材料が用いられる。例えば、磁性体120として鉄(Fe)を用いてもよい。また、磁性体120は、複数有してもよい。
配線130には、例えば銅(Cu)を含む材料を用いてもよい。配線130の線幅は、10μm以上、100μm未満としてもよい。
絶縁層140には、有機樹脂が用いられる。例えば、絶縁層140にはポリイミド、アクリル、エポキシ、ベンゾシクロブテン(BCB)などの有機樹脂を用いてもよい。また、絶縁層140には、有機樹脂の他、シリカを含む有機無機ハイブリッド樹脂を用いてもよいし、プラズマCVD法により形成された酸化シリコン、窒化シリコン等の無機膜を用いてもよい。また、絶縁層150も絶縁層140と同様の材料が用いられてもよい。
また、配線160および配線180には、配線130と同様の材料を用いることができる。なお、配線160および配線180の少なくとも一方の線幅は、5μm以上100μm未満であってもよい。
(1−2.インダクタの製造方法)
次に、図1に示したインダクタ100の製造方法を図2乃至図6を用いて説明する。
次に、図1に示したインダクタ100の製造方法を図2乃至図6を用いて説明する。
図2(A)に示すように、第1面、および第1面に対向する第2面を有する基板110を用いる。例えば、基板110には、石英ガラス基板、ソーダガラス基板、ホウ珪酸ガラス基板、無アルカリガラス基板、サファイア基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al2O3)基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、ジルコニア(ZrO2)基板、アクリルまたはポリカーボネートなどを含む樹脂基板、またはこれらの基板が積層されたものが用いられる。
次に、図2(B)に示すように、基板110に貫通孔117を形成する。貫通孔117は、例えば、基板110に対してレーザー照射法(レーザーアブレーション法と呼ぶことができる)を用いることにより形成できる。レーザーには、エキシマレーザー、ネオジウム:ヤグレーザー(Nd:YAG)レーザー、フェムト秒レーザー等が用いられる。エキシマレーザーを用いる場合、主に紫外領域の光が照射される。例えば、エキシマレーザーにおいて塩化キセノンを用いる場合、波長が308nmの光が照射される。また、Nd:YAGレーザーを用いる場合、波長が1064nmの基本波、波長が532nmの第2高調波、または波長が355nmの第3高調波等が照射される。なお、レーザーによる照射径は、10μm以上100μm未満としてもよい。上述した貫通孔117の形成方法は、例えば、ガラス基板に対して行う場合、TGV(Through Glass Via)法とも呼ぶことができる。貫通孔の幅は、10μm以上100μm未満の範囲で適宜変えることができる。なお、貫通孔117は、渦巻き状形状を有するように形成されてもよいし、蛇状の形状を有するように形成されてもよい。
なお、貫通孔117の形成は、レーザー照射法に限定されず、反応性イオンエッチング法、深堀り反応性イオンエッチング法などのドライエッチング法や、ウェットエッチング法を用いてもよいし、レーザー照射法とウェットエッチング法を組み合わせて用いてもよい。ウェットエッチング法のためのエッチング液としては、フッ化水素(HF)、硫酸(H2SO4)、硝酸(HNO3)、塩酸(HCl)のいずれか、またはこれらのうちの混合物を用いることができる。レーザー照射法とウェットエッチング法を組み合わせた場合、具体的には、まずレーザー照射によって基板110の貫通孔117が形成されるべき領域に変質層を形成する。続いて、基板110をフッ化水素(HF)などに浸漬して、変質層をエッチングする。これによって、基板110に貫通孔117を形成することができる。
次に、図3(A)に示すように、貫通孔117に配線130を形成する。配線130には、銅(Cu)の他、ニッケル(Ni)、金(Au)、銀(Ag)、錫(Sn)などが用いられる。配線130は、例えば、めっき法により形成される。例えば、銅(Cu)を用いて、配線130が形成される場合、基板110の第1面(上面)、第1面に対向する第2面(下面)、および貫通孔117にスパッタリング法により銅(Cu)の薄膜が形成される。次に、上記銅(Cu)薄膜をシード層として、電解めっき法により貫通孔117に銅(Cu)がめっきされる。このとき、配線130は充填めっきされてもよい。最後に、基板110の第1面(上面)および対向する第2面(下面)に形成された銅(Cu)膜が化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法により除去されることにより、配線130が形成される。
次に、図3(B)に示すように、基板110の第1面および配線130上に絶縁層140を形成する。絶縁層140は、印刷法、塗布法、またはディッピング法を用いて形成される。絶縁層140には、ポリイミド、アクリル、エポキシ、ベンゾシクロブテン(BCB)などの有機樹脂を用いてもよい。また、絶縁層140には、有機樹脂の他、シリカを含む有機無機ハイブリッド樹脂を用いてもよいし、プラズマCVD法により形成された酸化シリコン、窒化シリコン等の無機膜を用いてもよい。
次に、図4(A)示すように、絶縁層140上に、磁性体120を形成する。このとき、磁性体120としては、磁性を有する導電体として、鉄(Fe)の他、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、フェライトを含んでもよい。磁性体120は、単体でもよいし、合金でもよい。また、磁性体120にホウ素を含んでもよい。磁性体120は、スパッタリング法、蒸着法、ゾルゲル法または印刷法により形成されてもよい。
次に、図4(B)に示すように、磁性体120および絶縁層140上に、絶縁層150を形成する。絶縁層150は、絶縁層140と同様の方法により形成されてもよい。
次に、図5(A)に示すように、配線130と重畳するように絶縁層140および絶縁層150を貫通する開孔部145を形成する。開孔部145は、絶縁層150上にレジストマスクを形成後、エッチングすることにより形成されてもよい。また、絶縁層140および絶縁層150が、感光材を含む場合、露光および現像処理により、開孔部145が形成されてもよい。
次に、図5(B)に示すように、配線130と接続するように、開孔部145に配線180を形成する。配線180は、めっき法、スパッタリング法、またはCVD法により形成される。例えば、配線180に銅(Cu)を用いる場合、スパッタリング法により銅(Cu)シード膜が形成され、さらにめっき法により配線180が充填されてもよい。めっき法により配線180が形成された後は、CMP法により余分な銅(Cu)は除去される。
次に、図6に示すように、配線180および絶縁層150上に、配線160を形成する。配線160は、めっき法、スパッタリング法、CVD法、または印刷法により形成されてもよい。例えば、配線160に銅(Cu)を用いる場合、配線160は印刷法により形成されてもよい。
なお、配線160は、配線180と一括で形成されてもよい。その場合、配線160は、例えばスパッタリング法により銅(Cu)シード膜が形成され、さらにめっき法により銅(Cu)膜が厚く形成される。また、配線160は、リソグラフィ法により所定の形状に加工される。
上記製造方法により、インダクタ100は製造される。なお、配線130の線幅は、レーザー照射時のレーザーのスポット径、照射回数、照射時間、またはエッチングの処理条件(例えばエッチング液の種類、濃度、時間、混合比率など)を制御することで小さくすることができ、配線130によって構成されるコイルの巻き数も増やすことができる。また、磁性体120は、薄膜として形成されるため、インダクタの磁気コアとしての機能を有しつつ、小型化が可能となる。また、配線160は、リソグラフィ法により加工されることにより、細い配線が容易に形成される。これらにより、インダクタのインダクタンスを向上させつつ、インダクタの小型化が可能となる。インダクタンスの向上は、インダクタのQ値を高めることにつながり、高出力かつ小型のインダクタを提供することが可能となる。
なお、磁性体120は、一つではなく複数設けられてもよい。磁性体120が複数設けられる場合、磁性体120が一つ設けられる場合に比べて、コイルの断面積を変えることなく、磁性体120形成時の材料使用量が抑えられる。また、基板110は、他の基板を用いる場合に比べて、高抵抗材料であり、安価である。これにより、インダクタの製造コストを抑えることができる。
また、図7(A)に示すインダクタ101は、さらに配線183、絶縁層153を有する。配線183は、絶縁層140上に、磁性体120の周りに渦巻き状に配置されてもよい。絶縁層153は、絶縁層150および配線183と、配線160との間に設けられてもよい。また、配線180は、さらに絶縁層153に貫通してもよい。配線130と、配線160とは、配線180を介して接続されてもよい。
また、図8(A)、(B)に示すインダクタ102のように、基板110の第2面(下面)上に配線が設けられてもよい。インダクタ102は、インダクタ101の構成に加えて、絶縁層155、絶縁層157、配線162、端子164、配線185、配線170、配線172、端子174、配線190、絶縁層200、絶縁層202、および絶縁層204を有する。配線160は、絶縁層155の開孔部に設けられる。配線162は、絶縁層157の開孔部に設けられる。配線160と、端子164とは、配線162を介して接続される。配線170は、絶縁層202の開孔部に設けられる。配線172は、絶縁層204の開孔部に設けられる。配線170と、端子174とは、配線172を介して接続される。配線185は、絶縁層140、絶縁層150、絶縁層153、絶縁層155、および絶縁層157を貫通して設けられた貫通孔に設けられる。配線190は、絶縁層200の開孔部に設けられる。配線170は、配線190、配線130、配線185を介して端子164と接続される。
なお、図8(A)、(B)に示すように、配線160および配線170は、蛇状の形状を有してもよいし、配線160および配線170の少なくとも一方が、蛇状の形状を有してもよいし、渦巻き状の形状を有してもよい。
<第2実施形態>
(2−1.基板を2枚有するインダクタの構成)
以下に、基板を2枚有するインダクタの構成について説明する。なお、第1実施形態で説明した構造、材料、方法は、同様の説明をする際に適宜援用される。
(2−1.基板を2枚有するインダクタの構成)
以下に、基板を2枚有するインダクタの構成について説明する。なお、第1実施形態で説明した構造、材料、方法は、同様の説明をする際に適宜援用される。
図9(A)、(B)に示すインダクタ1100は、基板110と、基板111と、配線130と、配線131と、絶縁層140と、絶縁層150と、配線180と、を備える。基板110は、第1面(上面)、および第1面に対向する第2面(下面)を有し、貫通孔117を有する。配線130は、貫通孔117に設けられる。絶縁層140は、基板110の第1面および配線130上に設けられる。磁性体120は、絶縁層140上に設けられる。絶縁層150は、磁性体120および絶縁層140上に設けられる。基板111は、貫通孔118を有し、絶縁層150上に設けられる。配線131は、貫通孔118に設けられる。配線180は、絶縁層140および絶縁層150を貫通して設けられる。配線180は、配線130および配線131と接続される。また、絶縁層150と、基板111とは、樹脂を介して接合されてもよいし、圧接されてもよいし、熱により接合されてもよい。基板111には、基板110と同様の材料を用いてもよい。また、配線131には、配線130と同様の材料を用いてもよい。
なお、図9(A)、(B)において、配線130は、渦巻き形状を有し、配線131は、蛇状の形状を有するが、配線130および配線131の少なくとも一方が、渦巻き状の形状を有してもよいし、蛇状の形状を有してもよい。
図10(A)、(B)に示すインダクタ1101は、インダクタ1100の構成に加えて、配線183と、絶縁層153と、をさらに有する。配線183は、絶縁層140上に、磁性体120の周りに渦巻き状に配置されてもよい。絶縁層153は、絶縁層150および配線183と、基板111および配線131との間に設けられてもよい。また、配線180は、さらに絶縁層153を貫通してもよい。配線130と、配線131とは、配線180を介して接続されてもよい。
また、図11(A)、(B)に示すインダクタ1102のように、基板111は、磁性体120の形状を反映するように凹部を有してもよい。インダクタ1102において、配線130は渦巻き状の形状を有し、配線131は蛇状の形状を有する。配線130と、配線131とは、配線180を介して接続されてもよい。なお、配線130および配線131の少なくとも一方が、渦巻き状の形状を有してもよいし、蛇状の形状を有してもよい。
また、図12(A)、(B)示すインダクタ1103では、配線170が基板110の第2面(下面)上に設けられ、配線131および配線170は、蛇状の形状を有する。配線131と、配線170とは、配線130および配線180を介して接続されてもよい。
また、図13(A)、(B)に示すインダクタ1104では、基板110に磁性体120の形状を反映するように凹部が設けられる。磁性体120は、絶縁層140上に、凹部に充填されるように設けられる。配線130は、蛇状の形状を有し、配線131は、渦巻き状の形状を有する。配線130と、配線130とは、配線180を介して接続されてもよい。
以上に示した構造を有する場合、配線の線幅を適宜小さくすることが可能であり、配線(コイル)の巻き数も増やすことができ、インダクタの高出力化が可能である。また、基板が凹部を有することで、磁性体が基板におよそ充填された形状となり、磁性体の厚さに相当する分のインダクタの小型化が可能である。
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態、第2実施形態で説明したインダクタを含んだ半導体装置について説明する。
本実施形態では、第1実施形態、第2実施形態で説明したインダクタを含んだ半導体装置について説明する。
図14は、半導体装置500の断面図である。図14において、半導体装置500は、インダクタ600およびトランジスタを含むチップ化された半導体回路基板610と、配線基板700と、パッケージ基板800とを有する。半導体回路基板610は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)としての機能、および記憶装置としての機能を有する。配線基板700は、インターポーザとしての機能を有する。インダクタ600および半導体回路基板610と、配線基板700とは、金バンプ650などを用いて接続される。また、インダクタ600と、半導体回路基板610との間はモールド樹脂によって封止されていてもよい。また、配線基板700と、パッケージ基板800とは、錫、銀などを含むはんだバンプ750などを用いて接続される。また、配線基板700と、パッケージ基板800との間隙は、アンダーフィル樹脂が充填されることにより封止されてもよい。半導体装置500において、インダクタ600は、電圧安定用途に用いられてもよいし、ノイズ消去用途に用いられてもよいし、信号フィルタに用いられてもよい。
<第4実施形態>
本実施形態では、第3実施形態において説明した半導体装置500を電気機器に適用した例について説明する。
本実施形態では、第3実施形態において説明した半導体装置500を電気機器に適用した例について説明する。
図15は、電気機器を説明する図である。インダクタ600を含んだ半導体装置500は、例えば、携帯端末(携帯電話、スマートフォンおよびノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等)、情報処理装置(デスクトップ型パーソナルコンピュータ、サーバ、カーナビゲーション等)、家庭用電気機器(電子レンジ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫)、自動車等、様々な電気機器に搭載される。図15(A)はスマートフォン4000であり、筐体4001、表示部4003、マイク4005、スピーカー4007、ボタン4009、カメラ4011等を有する。図15(B)は携帯用ゲーム機5000であり、筐体5001、表示部5003、表示部5005、ボタン5007、ボタン5009、ボタン5010、スピーカー5011、マイク5013、カメラ5015等を有する。図15(C)は、ノート型パーソナルコンピュータ6000であり、筐体6001、表示部6003、キーボード6005、タッチパッド6007、ボタン6009、カメラ6011等を有する。
これらの電気機器において、インダクタ600を含んだ半導体装置500は、電圧を安定化させる電源回路部、アプリケーションプログラムを実行して各種機能を実現するCPU等で構成される制御部などの機能を有することができる。
<変形例>
なお、本開示の一実施形態では、貫通孔117に配線130が設けられる例を述べたが、図16に示すように、貫通孔117は、必ずしも貫通しない孔でもよい。
なお、本開示の一実施形態では、貫通孔117に配線130が設けられる例を述べたが、図16に示すように、貫通孔117は、必ずしも貫通しない孔でもよい。
100・・・インダクタ、101・・・インダクタ、102・・・インダクタ、103・・・インダクタ、110・・・基板、111・・・基板、117・・・貫通孔、118・・・貫通孔、120・・・磁性体、130・・・配線、140・・・絶縁層、145・・・開孔部、150・・・絶縁層、153・・・絶縁層、155・・・絶縁層、157・・・絶縁層、160・・・配線、162・・・配線、164・・・端子、170・・・配線、172・・・配線、174・・・端子、180・・・配線、183・・・配線、190・・・配線、200・・・絶縁層、202・・・絶縁層、204・・・絶縁層、600・・・インダクタ、610・・・電源IC、650・・・金バンプ、700・・・配線基板、750・・・はんだバンプ、800・・・パッケージ基板、1100・・・インダクタ、1101・・・インダクタ、1102・・・インダクタ、1103・・・インダクタ、1104・・・インダクタ、4000・・・スマートフォン、4001・・・筐体、4003・・・表示部、4005・・・マイク、4007・・・スピーカー、4009・・・ボタン、4011・・・カメラ、5000・・・携帯用ゲーム機、5001・・・筐体、5003・・・表示部、5005・・・表示部、5007・・・ボタン、5009・・・ボタン、5010・・・ボタン、5011・・・スピーカー、5013・・・マイク、5015・・・カメラ、6000・・・ノート型パーソナルコンピュータ、6001・・・筐体、6003・・・表示部、6005・・・キーボード、6007・・・タッチパッド、6009・・・ボタン、6111・・・カメラ
Claims (18)
- 第1面、および前記第1面に対向する第2面を有し、貫通孔を有する基板と、
前記基板の前記貫通孔に設けられた第1配線と、
前記基板の前記第1面および前記第1配線上の第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上の磁性体と、
前記磁性体および前記第1絶縁層上の第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上の第2配線と、
前記第1絶縁層および前記第2絶縁層に貫通して設けられ、前記第1配線および前記第2配線と接続される第3配線と、を備える、
インダクタ。 - 前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有する、
請求項1記載のインダクタ。 - 前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有する、
請求項1に記載のインダクタ。 - 前記磁性体の周りに渦巻き状に配置された前記第1絶縁層上の第4配線と、
前記第2絶縁層および前記第4配線と、前記第2配線との間に設けられた第3絶縁層と、
を有し、
前記第3配線は、さらに前記第3絶縁層を貫通する、
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のインダクタ。 - 第1面、および前記第1面に対向する第2面を有し、第1貫通孔を有する第1基板と、
前記第1基板の前記第1貫通孔に設けられた第1配線と、
前記第1基板の前記第1面および前記第1配線上の第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上の磁性体と、
前記磁性体および前記第1絶縁層上の第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上の、第2貫通孔を有する第2基板と、
前記第2基板の前記第2貫通孔に設けられた第2配線と、
前記第1絶縁層および前記第2絶縁層に貫通して設けられ、前記第1配線および前記第2配線と接続される第3配線と、を備える、
インダクタ。 - 前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、渦巻き状の形状を有する、
請求項5記載のインダクタ。 - 前記第1配線および前記第2配線の少なくとも一方は、蛇状の形状を有する、
請求項5に記載のインダクタ。 - 前記磁性体の周りに、渦巻き状に配置された前記第1絶縁層上の第4配線と、
前記第2絶縁層および前記第4配線と、前記第2配線との間に設けられた第3絶縁層と、を有し、
前記第3配線は、さらに前記第3絶縁層を貫通する、
請求項5乃至7のいずれか一つに記載のインダクタ。 - 前記第2基板は、前記磁性体の形状を反映するように凹部を有する、
請求項5乃至8のいずれか一つに記載のインダクタ。 - 前記第1基板は、前記磁性体の形状を反映するように凹部を有する、
請求項5乃至8のいずれか一つに記載のインダクタ。 - 第1面、および前記第1面に対向する第2面を有する基板に貫通孔を形成し、
前記基板の前記貫通孔に第1配線を形成し、
前記基板の前記第1面および前記第1配線上に第1絶縁層を形成し、
前記第1絶縁層上に磁性体を形成し、
前記磁性体および前記第1絶縁層上に第2絶縁層を形成し、
前記第1配線に重畳するように前記第1絶縁層および前記第2絶縁層に貫通する開孔部を形成し、
前記開孔部に第2配線を形成し、
前記第2配線および前記第2絶縁層上に、第3配線を形成することを含む、
インダクタの製造方法。 - 前記磁性体は、スパッタリング法により形成される、
請求項11に記載のインダクタの製造方法。 - 前記磁性体は、蒸着法により形成される、
請求項11に記載のインダクタの製造方法。 - 前記磁性体は、ゾルゲル法により形成される、
請求項11に記載のインダクタの製造方法。 - 前記磁性体は、印刷法により形成される、
請求項11に記載のインダクタの製造方法。 - 前記第1配線は、めっき法により形成される
請求項11乃至15のいずれか一つに記載のインダクタの製造方法。 - 前記貫通孔は、
渦巻き形状を有するように形成されることを含む、
請求項11乃至16のいずれか一つに記載のインダクタの製造方法。 - 前記貫通孔は、
蛇状の形状を有するように形成されることを含む、
請求項11乃至16のいずれか一つに記載のインダクタの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016187022A JP2018056177A (ja) | 2016-09-26 | 2016-09-26 | インダクタおよびインダクタの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016187022A JP2018056177A (ja) | 2016-09-26 | 2016-09-26 | インダクタおよびインダクタの製造方法 |
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JP2016187022A Pending JP2018056177A (ja) | 2016-09-26 | 2016-09-26 | インダクタおよびインダクタの製造方法 |
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- 2016-09-26 JP JP2016187022A patent/JP2018056177A/ja active Pending
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