JP2018054707A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、請求項1に係る発明は、
導電性基体と前記導電性基体上に設けられた感光層とを有する電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段であって、前記電子写真感光体の軸方向に配列された複数の光源を有する露光手段と、
トナーを含む現像剤を収容し、前記現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備え、
JIS B0601(2001年)に準じて測定された前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmが、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔よりも短い画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、
前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmは、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔の0.9倍以下である請求項1に記載の画像形成装置である。
導電性基体と前記導電性基体上に設けられた感光層とを有する電子写真感光体と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段であって、前記電子写真感光体の軸方向に配列された複数の光源を有する露光手段と、を備え、
JIS B0601(2001年)に準じて測定された前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmが、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔よりも短く、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジである。
本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真感光体(以下、単に「感光体」ともいう)と、感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段と、トナーを含む現像剤により感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備える。
上記感光体は、導電性基体と、導電性基体上に設けられた感光層とを有する。また、上記露光手段は、感光体の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう)に配列された複数の光源を有する。そして、JIS B0601(2001年)に準じて測定された前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線(すなわち、ろ波うねり曲線)の平均長さWSm(以下、「うねり平均長さWSm」とも称する)が、感光体の軸方向に沿った光源の配列間隔(以下、単に「配列間隔」ともいう)よりも短い。
また、「配列間隔」とは、露光装置が有する複数の光源における、感光体の軸方向に沿った間隔の平均を意味する。すなわち、感光体の軸方向に配列された隣り合う2つの光源における発光部の中心(発光部が面である場合は重心)間の距離を「軸方向における光源の間隔」とし、その平均値を「配列間隔」とする。なお、軸方向に沿った光源の配列が複数列ある場合は、列ごとに光源の間隔を測定し、全列の平均を、配列間隔とする。
一方、例えばLEDプリントヘッドのように感光体の軸方向に複数の光源が配列された露光装置を用いると、露光強度が軸方向に周期的に変動した分布が生じる。
そして、外周面に軸方向のうねりを有する導電性基体を用いた電子写真感光体を、複数の光源が軸方向に配列された露光装置を備えた画像形成装置に適用すると、露光強度の強弱と導電性基体のうねりとが干渉して画像に縞状の濃度ムラが発生する場合がある。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、電子写真感光体7を備えるプロセスカートリッジ300と、露光装置9(露光手段の一例)と、転写装置41(一次転写装置)と、中間転写体50とを備える。なお、画像形成装置100において、露光装置9はプロセスカートリッジ300の内部であり、かつ電子写真感光体7に露光し得る位置に配置されている。また、転写装置41は中間転写体50を介して電子写真感光体7に対向する位置に配置されており、中間転写体50はその一部が電子写真感光体7に接触して配置されている。図示しないが、中間転写体50に転写されたトナー像を記録媒体(例えば用紙)に転写する二次転写装置も有している。なお、中間転写体50、転写装置41(一次転写装置)、及び二次転写装置(不図示)が転写手段の一例に相当する。
感光体7としては、導電性基体と、導電性基体上に設けられた感光層と、を有する構成の感光体が適用される。
なお、感光層は、電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離型の感光層(以下「機能分離型感光層」ともいう)であってもよいし、単層型の感光層(以下「単層型感光層」ともいう)であってもよい。感光層が機能分離型感光層である場合、電荷発生層に電荷発生材料を含み、電荷輸送層に電荷輸送材料を含む。
なお、感光体7は、必要に応じてその他の層を設けてもよい。必要に応じて設けられる層としては、例えば、導電性基体と感光層との間に設けられる下引層、感光層上に更に設けられる保護層等が挙げられる。
すなわち、機能分離型感光層を有する感光体は、例えば、導電性基体上に、必要に応じて設けられる下引層、電荷発生層、及び電荷輸送層がこの順序で積層された構造を有し、電荷発生層及び電荷輸送層が機能分離型感光層を構成している。また、単層型感光層を有する感光体は、例えば、導電性基体上に、必要に応じて設けられる下引層及び単層型感光層がこの順序で積層された構造を有する。
導電性基体としては、例えば、金属(アルミニウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等)又は合金(ステンレス鋼等)を含む金属板、金属ドラム、及び金属ベルト等が挙げられる。また、導電性基体としては、例えば、導電性化合物(例えば導電性ポリマー、酸化インジウム等)、金属(例えばアルミニウム、パラジウム、金等)又は合金を塗布、蒸着又はラミネートした紙、樹脂フィルム、ベルト等も挙げられる。ここで、「導電性」とは体積抵抗率が1013Ωcm未満であることをいう。
また、前記うねり曲線における算術平均高さWaは特に限定されないが、例えば0.4μm以下が挙げられ、0.1μm以上0.4μm以下が好ましく、0.1μm以上0.2μm以下がより好ましい。前記うねり曲線における算術平均高さWaが上記範囲であることにより、上記範囲よりも高い場合に比べ、画像における縞状の濃度ムラが抑制される。
まず、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された素管を準備する。この素管は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金をポートホール法又はマンドレル法により熱間押出加工、続いて冷間抽伸加工を施したものを切削前の素管として得られる。
主軸1回転あたりのバイト送り量は、素管が軸方向に1回転する間にバイトが軸方向に送られる距離である。主軸1回転あたりのバイト送り量を大きくするほど素管の外周面が短時間で切削され生産性が向上する反面、前記うねり平均長さWSmは長くなり、主軸1回転あたりのバイト送り量を小さくするほど前記うねり平均長さWSmは短くなる。
酸性処理液による処理は、例えば、以下のようにして実施される。先ず、リン酸、クロム酸及びフッ酸を含む酸性処理液を調製する。酸性処理液におけるリン酸、クロム酸及びフッ酸の配合割合は、例えば、リン酸が10質量%以上11質量%以下の範囲、クロム酸が3質量%以上5質量%以下の範囲、フッ酸が0.5質量%以上2質量%以下の範囲であって、これらの酸全体の濃度は13.5質量%以上18質量%以下の範囲がよい。処理温度は例えば42℃以上48℃以下が好ましい。被膜の膜厚は、0.3μm以上15μm以下が好ましい。
下引層は、例えば、無機粒子と結着樹脂とを含む層である。
これらの中でも、上記抵抗値を有する無機粒子としては、例えば、酸化錫粒子、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子、酸化ジルコニウム粒子等の金属酸化物粒子がよく、特に、酸化亜鉛粒子が好ましい。
無機粒子の体積平均粒径は、例えば、50nm以上2000nm以下(好ましくは60nm以上1000nm以下)がよい。
特に、電子受容性化合物としては、アントラキノン構造を有する化合物が好ましい。アントラキノン構造を有する化合物としては、例えば、ヒドロキシアントラキノン化合物、アミノアントラキノン化合物、アミノヒドロキシアントラキノン化合物等が好ましく、具体的には、例えば、アントラキノン、アリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリン等が好ましい。
下引層に用いる結着樹脂としては、例えば、電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂、導電性樹脂(例えばポリアニリン等)等も挙げられる。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
添加剤としては、多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知の材料が挙げられる。シランカップリング剤は前述のように無機粒子の表面処理に用いられるが、添加剤として更に下引層に添加してもよい。
下引層の表面粗さ(十点平均粗さ)は、モアレ像抑制のために、使用される露光用レーザ波長λの1/(4n)(nは上層の屈折率)から1/2までに調整されていることがよい。
表面粗さ調整のために下引層中に樹脂粒子等を添加してもよい。樹脂粒子としてはシリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子等が挙げられる。また、表面粗さ調整のために下引層の表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が挙げられる。
これらの溶剤として具体的には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤が挙げられる。
下引層と感光層との間に中間層をさらに設けてもよい。
中間層は、例えば、樹脂を含む層である。中間層に用いる樹脂としては、例えば、アセタール樹脂(例えばポリビニルブチラール等)、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、カゼイン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂等の高分子化合物が挙げられる。
中間層は、有機金属化合物を含む層であってもよい。中間層に用いる有機金属化合物としては、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素等の金属原子を含有する有機金属化合物等が挙げられる。
これらの中間層に用いる化合物は、単独で又は複数の化合物の混合物若しくは重縮合物として用いてもよい。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
電荷発生層は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂とを含む層である。また、電荷発生層は、電荷発生材料の蒸着層であってもよい。電荷発生材料の蒸着層は、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro−Luminescence)イメージアレー等の非干渉性光源を用いる場合に好適である。
なお、n−型の判定は、通常使用されるタイムオブフライト法を用い、流れる光電流の極性によって判定され、正孔よりも電子をキャリアとして流しやすいものをn−型とする。
結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノール類と芳香族2価カルボン酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等が挙げられる。ここで、「絶縁性」とは、体積抵抗率が1013Ωcm以上であることをいう。
これらの結着樹脂は1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
なお、この分散の際、電荷発生層形成用塗布液中の電荷発生材料の平均粒径を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更に好ましくは0.15μm以下にすることが有効である。
電荷輸送層は、例えば、電荷輸送材料と結着樹脂とを含む層である。電荷輸送層は、高分子電荷輸送材料を含む層であってもよい。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
なお、電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、質量比で10:1から1:5までが好ましい。
保護層は、必要に応じて感光層上に設けられる。保護層は、例えば、帯電時の感光層の化学的変化を防止したり、感光層の機械的強度をさらに改善したりする目的で設けられる。
そのため、保護層は、硬化膜(架橋膜)で構成された層を適用することがよい。これら層としては、例えば、下記1)又は2)に示す層が挙げられる。
2)非反応性の電荷輸送材料と、電荷輸送性骨格を有さず、反応性基を有する反応性基含有非電荷輸送材料と、を含む組成物の硬化膜で構成された層(つまり、非反応性の電荷輸送材料と、当該反応性基含有非電荷輸送材料の重合体又は架橋体と、を含む層)
なお、保護層形成用塗布液は、無溶剤の塗布液であってもよい。
単層型感光層(電荷発生/電荷輸送層)は、例えば、電荷発生材料と電荷輸送材料と、必要に応じて、結着樹脂、及びその他周知の添加剤と、を含む層である。なお、これら材料は、電荷発生層及び電荷輸送層で説明した材料と同様である。
そして、単層型感光層中、電荷発生材料の含有量は、全固形分に対して10質量%以上85質量%以下がよく、好ましくは20質量%以上50質量%以下である。また、単層型感光層中、電荷輸送材料の含有量は、全固形分に対して5質量%以上50質量%以下がよい。
単層型感光層の形成方法は、電荷発生層や電荷輸送層の形成方法と同様である。
単層型感光層の膜厚は、例えば、5μm以上50μm以下がよく、好ましくは10μm以上40μm以下である。
帯電装置8としては、例えば、導電性又は半導電性の帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触型帯電器が使用される。また、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等も使用される。
露光装置9としては、例えば、感光体7の外周面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、定められた像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は感光体の分光感度領域にあるものが使用される。半導体レーザの波長としては、780nm付近に発振波長を有する近赤外が主流である。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、カラー画像形成のためにはマルチビームを出力し得る面発光型のレーザ光源を用いたものも有効である。
光源の配列間隔は、特に限定されないが、例えば400μm以上800μm以下が挙げられ、400μm以上600μm以下が好ましく、400μm以上500μm以下がより好ましい。
非干渉性の露光光源は、インコヒーレント光を照射する光源であり、例えば、非干渉性の露光光源としては、LED(発光ダイオード)、有機ELイメージアレイなどが採用される。
非干渉性の露光光源によって露光される電子写真感光体表面の露光スポットの面積は1000μm2以下であり、且つ非干渉性の露光光源の発光の中心波長は450nm以上780nm以下であることがよい。
図2は、露光装置の一例を示す図である。図2に示す露光装置は、例えば、発光素子72が配列された発光素子アレイ78と、レンズ77が配列された結像部76と、を備えている。
発光素子アレイ78は、例えば、有機EL素子等の発光素子72で構成される発光部と発光素子72が実装される実装基板である発光素子アレイ基板74とを備える。
発光素子アレイ78と結像部76とは、発光素子72の発光部と結像部76の光入射面との光学距離が結像部76の作動距離となるように、離間した状態で保持部材により保持されている。
なお、結像部76の光入射面とは、結像部76における発光素子アレイ78に近い側の面を意味し、結像部76の光出射面は、結像部76における発光素子アレイ78から遠い側の面(感光体7に近い側の面)を意味する。
結像部76では、発光素子72の発光部からの発光を光入射面から入射すると共に光出射面から出射して、予め定められた位置に結像させる。そして、発光素子72からの発光を感光体7に結像することによって、感光体7が露光されて潜像が形成される。
発光素子アレイ78は、例えば、発光部から照射される光を実装基板である発光素子アレイ基板74側から取り出す、所謂、ボトムエミッション方式となっている。無論、トップエミッション方式であってもよい。
発光部は、例えば、単一の発光素子72の群で構成されている。発光素子72は、実装基板(発光素子アレイ基板74)の長手方向に沿って線状(直列)又は千鳥格子状に配置して、発光部を構成している。発光素子72の群で構成された発光部は、感光体7の軸方向において画像形成領域以上の長さとしている。
結像部76は、例えば、ロッドレンズが複数配列されたレンズアレイで構成されている。レンズアレイとして具体的には、例えば、セルフォックレンズアレイ(SLA:「セルフォック」は、日本板硝子(株)の登録商標)と呼ばれる屈折率分散型レンズアレイを適用することが最もよいが、シリンドリカルレンズを組み合わせても良い。さらに、個々の光源用有機EL素子上にマイクロレンズを接合しても良い。
現像装置11としては、例えば、現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置が挙げられる。現像装置11としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて選択される。例えば、一成分系現像剤又は二成分系現像剤をブラシ、ローラ等を用いて電子写真感光体7に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。中でも現像剤を表面に保持した現像ローラを用いるものが好ましい。
クリーニング装置13は、クリーニングブレード131を備えるクリーニングブレード方式の装置が用いられる。
なお、クリーニングブレード方式以外にも、ファーブラシクリーニング方式、現像同時クリーニング方式を採用してもよい。
転写装置41としては、例えば、ベルト、ローラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
中間転写体50としては、半導電性を付与したポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ゴム等を含むベルト状のもの(中間転写ベルト)が使用される。また、中間転写体の形態としては、ベルト状以外にドラム状のものを用いてもよい。
図3に示す画像形成装置120は、プロセスカートリッジ300を4つ搭載したタンデム方式の多色画像形成装置である。画像形成装置120では、中間転写体50上に4つのプロセスカートリッジ300がそれぞれ並列に配置されており、1色に付き1つの電子写真感光体が使用される構成となっている。なお、画像形成装置120は、タンデム方式であること以外は、画像形成装置100と同様の構成を有している。
画像形成装置100の画像形成動作(画像形成方法)について説明する。
まず、感光体7の表面が帯電装置8により帯電される(帯電工程)。露光装置9は、帯電された感光体7の表面を画像情報に基づいて露光する。これにより、感光体7上に画像情報に応じた静電潜像が形成される(静電潜像形成工程)。現像装置11では、トナーを含む現像剤が収容され、現像剤により、感光体7の表面に形成された静電潜像が現像される。これにより、感光体7の表面に、トナー画像が形成される(現像工程)。転写装置41では、感光体7の表面に形成されたトナー画像が記録媒体へ転写される(転写工程)。記録媒体に転写されたトナー画像は、例えば、不図示の定着装置により定着される。
一方、トナー画像を転写した後の感光体7の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
(導電性基体の作製)
ポートホール法にて熱間押出加工して管形状を形成し、これを冷間抽伸加工して精度を整え、切削用素管を得た。外径はφ30.3mm、内径はφ28.5mm、全長は367mmであった。
上記素管の外側を把持し、両端にインロー加工を施した。インロー加工された内径はφ28.5mmで、その深さは10mmであった。両端加工も施し、加工後の全長は365mmであった。
得られた導電性基体の外周面を表面粗度計(東京精密社製 サーフコム1400)にて、うねり平均長さWSm(表1中の「WSm」)、うねり曲線における算術平均高さWa(表1中の「Wa」)を測定した。具体的には、導電性基体の外周面の3箇所でそれぞれ測定を行い、それらの平均値をWSm及びWaとした。結果を表1に示す。
酸化亜鉛(商品名:MZ300、テイカ株式会社製)100質量部と、シランカップリング剤として3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリエトキシシランの10質量%トルエン溶液10質量部と、トルエン200質量部と、を混合し、攪拌を行い、2時間還流を行った。その後10mmHgにてトルエンを減圧留去し、135℃で2時間焼き付け処理を行い、表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
電荷発生材料としてCuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.5゜、9.9゜、12.5゜、16.3゜、18.6゜、25.1゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料と、結着樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:VMCH、株式会社NUC製)と、溶媒としてn−酢酸ブチルと、からなる混合物を、容量100mLのガラス瓶中に1.0mmφのガラスビーズを充填率50%で充填したペイントシェーカーに入れて2.5時間分散処理し、電荷発生層形成用塗布液を得た。
得られた電荷発生層形成用塗布液を、上記の下引層上に浸漬塗布し、100℃で5分間乾燥して、膜厚0.20μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送材料として、下記一般式(CT1)で表される化合物(ただし、RC11〜RC14がいずれも4−CH3、RC15及びRC16が水素原子、m及びnが1)8質量部と、下記一般式(CT2)で表される化合物(ただし、RC21〜RC23が水素原子)32質量部と、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量4万)60質量部と、下記構造式(HP−1)で表されるヒンダードフェノール系酸化防止剤(分子量775)3.2質量部(電荷輸送材料合計量に対して8.0質量%)と、をテトラヒドロフラン340質量部に加えて溶解した電荷輸送層形成用塗布液を得た。
得られた電荷輸送層形成用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、下端拭き取り装置にて余分な塗膜の除去を行い、150℃、40分の乾燥を行うことにより膜厚26μmの電荷輸送層を形成した。
感光体1の導電性基体の作製において、導電性基体におけるWSm及びWaを表1に示す値に設定した以外は、感光体1と同様にして感光体2〜5を得た。
表1に示す感光体と、表1に示す配列間隔を有する露光装置と、を画像形成装置(富士ゼロックス社製:ApeosPort−V C7775)改造機に搭載し、A3用紙に画像濃度50%のハーフトーン画像を形成した。ハーフトーン画像としては、150万線/300万線のスクリーンで画像形成を行った。
A:300万線で出力し、画質で問題ないレベルである。
B:150万線で出力し、画質上問題ないレベルである。
C:150万線で出力し、縞状の濃度ムラが確認される
なお、比較例A3、比較例A4、比較例B4、比較例B5、及び比較例C5においては、うねり平均長さWSmを長くすることで、うねり曲線における算術平均高さWaが実施例に比べて高くなったため、縞状の濃度ムラが出やすくなり、万線を高くする事で縞状の濃度ムラがさらに出やすくなったものと考えられる。
Claims (3)
- 導電性基体と前記導電性基体上に設けられた感光層とを有する電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段であって、前記電子写真感光体の軸方向に配列された複数の光源を有する露光手段と、
トナーを含む現像剤を収容し、前記現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記電子写真感光体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備え、
JIS B0601(2001年)に準じて測定された前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmが、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔よりも短い画像形成装置。 - 前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmは、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔の0.9倍以下である請求項1に記載の画像形成装置。
- 導電性基体と前記導電性基体上に設けられた感光層とを有する電子写真感光体と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に露光して静電潜像を形成する露光手段であって、前記電子写真感光体の軸方向に配列された複数の光源を有する露光手段と、を備え、
JIS B0601(2001年)に準じて測定された前記導電性基体の外周面におけるうねり曲線の平均長さWSmが、前記電子写真感光体の軸方向に沿った前記光源の配列間隔よりも短く、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
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