JP2018054171A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の概略構成図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、例えば冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の利用側空間の冷却を行う装置である。冷凍装置100は、主として、熱源ユニット10と、中間ユニット20と、の利用ユニット40と、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ50と、を有している。
(1−1−1)熱源ユニット10に配置される回路要素
熱源ユニット10は、第1ガス連絡配管G1及び第1液連絡配管L1を介して中間ユニット20と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。熱源ユニット10は、主として、冷媒回路RCを構成する回路要素として、互いに並列に配置される複数(ここでは3台)の高段側圧縮機11と、四路切換弁13と、熱源側熱交換器14と、レシーバ15と、を有している。
熱源ユニット10は、各回路要素を接続する複数の冷媒配管(具体的には、第1配管P1と、第2配管P2、第3配管P3及び第4配管P4、第5配管P5、及び第6配管P6)を有している。
熱源ユニット10は、熱源ユニット10外から熱源ユニット10内に流入して熱源側熱交換器14を通過した後に熱源ユニット10外へ流出する空気流を生成する熱源側ファン17を有している。熱源側ファン17は、熱源側熱交換器14を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての空気を熱源側熱交換器14に供給するための送風機である。熱源側ファン17は、例えばプロペラファンやシロッコファンであり、熱源側ファンモータ(図示省略)によって回転駆動される。
(1−2−1)中間ユニット20に配置される回路要素
中間ユニット20は、第1ガス連絡配管G1及び第1液連絡配管L1を介して熱源ユニット10と接続されるとともに、第2ガス連絡配管G2及び第2液連絡配管L2を介して利用ユニット40と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。中間ユニット20は、主として、冷媒回路RCを構成する回路要素として、互いに並列に配置される複数(ここでは3台)の低段側圧縮機21と、過冷却熱交換器22と、低段側圧縮機21と同数(ここでは3つ)の逆止弁23及び第1調整弁24と、第2調整弁25と、第3調整弁26と、第4調整弁27と、を有している。
中間ユニット20は、各回路要素を接続する複数の冷媒配管を有している。具体的には、中間ユニット20は、第7配管P7と、第8配管P8と、低段側圧縮機21の台数と同数の第9配管P9、第10配管P10及び第11配管P11と、第12配管P12と、第13配管P13と、第14配管P14と、第15配管P15と、第16配管P16と、第17配管P17と、及び第18配管P18と、を有している。
中間ユニット20は、低段側圧縮機21の台数に応じた数(ここでは3つ)の低段側圧縮機温度センサ28や、中間圧力センサ29及び低圧側圧力センサ30等の各種センサを有している。
利用ユニット40は、第2ガス連絡配管G2及び第2液連絡配管L2を介して中間ユニット20と接続されており、冷媒回路RCの一部を構成している。利用ユニット40は、冷媒回路RCを構成する回路要素として、利用側膨張弁41と、利用側熱交換器43と、を有している。
コントローラ50は、冷凍装置100に含まれる各アクチュエータの動作を制御することで、冷凍装置100の運転状態を制御するコンピュータである。コントローラ50は、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び利用ユニット制御部40aが、通信可能に接続されることで構成される。コントローラ50の詳細については後述する。
冷媒回路RCにおいては、各要素が接続されることで複数の冷媒流路が構成されている。例えば、冷媒回路RCにおいては、第2ガス連絡配管G2、第8配管P8、第4調整弁27、第7配管P7、第1ガス連絡配管G1、第1配管P1、四路切換弁13、第2配管P2、によって、ガス冷媒が流れるガス側冷媒流路GLが構成されている。ここで、ガス側冷媒流路GLを、一端が利用側熱交換器43のガス側出入口に接続される一の冷媒流路(冷媒配管)と解釈した場合、ガス側冷媒流路GLは特許請求の範囲記載の「ガス側冷媒配管」に対応する。
(3−1)冷却運転時
冷却運転時には、四路切換弁13が第1状態(図1の実線で示される状態)に制御されるとともに、利用ユニット40において要求される冷却負荷に応じて所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21が運転(定格運転/部分負荷運転)される。具体的には、低圧側圧力LP、高圧側圧力HP、及び/又は中間圧力MPに関し、それぞれの目標値が利用ユニット40で要求される冷却負荷に応じて設定され、設定された各目標値が実現されるように、高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21の駆動台数及び/又は運転容量がリアルタイムに制御されるとともに、第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、及び利用側膨張弁41の開度がリアルタイムに個別に制御される。
デフロスト運転時には、四路切換弁13が第2状態(図1の破線で示される状態)に制御されるとともに、所定の高段側圧縮機11が状況に応じて運転(定格運転/部分負荷運転)される。デフロスト運転時には、低段側圧縮機21及び利用側ファン45は停止される。また、第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27、及び利用側膨張弁41の開度が、リアルタイムに個別に制御される。
図2は、コントローラ50の概略構成と、コントローラ50に接続される各部と、を模式的に示したブロック図である。
記憶部51は、例えば、ROM、RAM、及び/又はフラッシュメモリ等の各種メモリで構成されており、複数の記憶領域を含む。例えば、記憶部51には、コントローラ50の各部における処理を定義した制御プログラムを記憶するためのプログラム記憶領域511が含まれている。
入力制御部52は、コントローラ50に対して他の各部から出力された信号を取得して記憶部51に当該信号を格納する。例えば、入力制御部52は、各種センサ(18、28−30等)から出力された検出結果に相当する信号を受け、所定の識別データを付加してセンサ値記憶領域513に個別に格納する。
駆動信号出力部53は、アクチュエータ制御部55の決定内容に応じて、各アクチュエータ(11、13、17、18、21、24−28、41、45等)に対して所定の駆動信号(駆動電圧)を出力する。なお、駆動信号出力部53は、複数のインバータ(図示省略)を含み、所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21、熱源側ファン17、及び利用側ファン45に対しては、対応するインバータを介して駆動信号を出力する。
運転切替制御部54は、運転中、所定条件を満たすことを契機として、運転(ここでは冷却運転及びデフロスト運転を含む各種運転)の種別を切り換える機能部である。
アクチュエータ制御部55は、制御プログラムに沿って、状況に応じて、各アクチュエータの動作を制御する。例えば、アクチュエータ制御部55は、設定温度や各種センサの検出値等に応じて、所定の高段側圧縮機11及び低段側圧縮機21の回転数、熱源側ファン17及び利用側ファン45の回転数、各弁(第1調整弁24、第2調整弁25、第3調整弁26、第4調整弁27及び利用側膨張弁41)の開度を、冷却運転及びデフロスト運転の種別、冷却負荷の大きさ、及び各センサ(18、28−30)の検出値等に応じて決定し、決定内容に応じて駆動信号出力部53に所定の駆動信号を出力させる。
冷却運転実行部56は、冷却運転時(すなわち、第6フラグFL6が立てられていない時)に、各アクチュエータの動作を制御する機能部である。冷却運転実行部56は、デフロスト運転中、四路切換弁13を第1状態に制御するとともに、状況に応じて(例えば冷却負荷及び設定温度等に応じて)、各アクチュエータの動作をリアルタイムに制御する。
デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転時(すなわち、第6フラグFL6が立てられている時)に、各アクチュエータの動作を制御する機能部である。デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転中、四路切換弁13を第2状態に制御するとともに、各低段側圧縮機21及び利用側ファン45の動作を停止(休止)させる。デフロスト運転実行部57は、デフロスト運転中、状況に応じて(例えば設定温度等に応じて)、各アクチュエータの動作(例えば高段側圧縮機11及び熱源側ファン17の回転数等)をリアルタイムに制御する。
寝込み抑制制御実行部58は、デフロスト運転中に寝込み抑制制御を実行する機能部である。寝込み抑制制御は、デフロスト運転時に駆動停止する低段側圧縮機21内において冷媒が寝込む寝込み現象が生じることを抑制するための制御である。
以下、コントローラ50による制御の流れの一例について、図3を参照しながら説明する。図3は、コントローラ50による運転時の処理の流れの一例について示したフローチャートである。図3では、特にステップS101−S104において冷却運転に係る処理が示されている。また、ステップS105−S112においてデフロスト運転に係る処理が示されており、特にステップS109−S111において寝込み抑制制御に係る処理が示されている。なお、図3に示される処理の流れは、一例であり、適宜変更可能である。例えば、矛盾のない範囲でステップの順序が変更されてもよいし、一部のステップが他のステップと並列に実行されてもよい。
(6−1)
上記実施形態に係る冷凍装置100では、低段側圧縮機21の信頼性低下及び漏電が抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、寝込み抑制制御において、第3調整弁26の開度をバイパス助長開度(低段側圧縮機21内の冷媒が第11配管P11及び第1調整弁24を経て他の部分へバイパスされることを助長する開度)に制御している。これにより、逆サイクル運転時に、低段側圧縮機21内の冷媒が第11配管P11及び第1調整弁24を経て他の部分へバイパスされることが助長されるようになっている。その結果、逆サイクル運転が行われる際に、低段側圧縮機21内で残存する冷媒が凝縮して液冷媒が溜まる寝込み現象が生じることが特に抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、低段側圧縮機21内の冷媒の温度を検出する低段側圧縮機温度センサ28の検出値に基づき、低段側圧縮機21内における冷媒の寝込み現象が想定される場合に、寝込み抑制制御を実行している。これにより、必要な場合に限って、寝込み抑制制御が実行されるようになっている。その結果、不要な場合における冷媒のバイパスが抑制され、逆サイクル運転時のCOP低下が抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、第2ガス側冷媒流路GL2(第2分岐管)内の冷媒の圧力を検出するための中間圧力センサ29及び低段側圧縮機21内の冷媒の圧力を検出するための低段側圧縮機温度センサ28の検出値に基づき低段側圧縮機21内の冷媒の圧力(相当飽和圧力)が第2ガス側冷媒流路GL2(第2分岐管)内の冷媒の圧力以下と想定される時に、寝込み抑制制御を実行している。これにより、冷媒のバイパスが効果的に行われる場合(第2ガス側冷媒流路GL2内の冷媒の圧力と冷媒残存低段側圧縮機21内の冷媒の圧力との差圧によって、冷媒残存低段側圧縮機21内の冷媒のバイパスが誘引される場合)に限って、寝込み抑制制御が実行されるようになっている。その結果、不要な場合における冷媒のバイパスが抑制され、逆サイクル運転時のCOP低下が精度よく抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、寝込み抑制制御において、寝込み抑制開度を、液側冷媒流路LL(液側冷媒配管)内の冷媒の圧力と低段側圧縮機21内の冷媒の圧力との差圧によって低段側圧縮機21内の冷媒がバイパス流路BL(第11配管P11及び第1調整弁24等)を経て他の部分(第13配管P13を含む液側冷媒流路LL)へバイパスされることを促進する開度、に決定している。これにより、寝込み抑制制御において低段側圧縮機21内から液側冷媒流路LL(液側冷媒配管)への冷媒のバイパスが促進されるようになっている。その結果、逆サイクル運転が行われる際に、低段側圧縮機21内で残存する冷媒が凝縮して液冷媒が溜まる寝込み現象が生じることが特に抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、コントローラ50は、寝込み抑制制御において、利用側膨張弁41の開度をバイパス促進開度(低段側圧縮機21内の冷媒が第11配管P11及び第1調整弁24を介して他の部分へバイパスすることが促進される程度に、利用側熱交換器43内で冷媒の圧力損失を生じさせる開度)に制御している。これにより、寝込み抑制制御において低段側圧縮機21内から液側冷媒流路LL(液側冷媒配管)への冷媒のバイパスが特に促進される。その結果、逆サイクル運転が行われる際に、低段側圧縮機21内で残存する冷媒が凝縮して液冷媒が溜まる寝込み現象が生じることが特に抑制されている。
上記実施形態に係る冷凍装置100では、第11配管P11は、通常運転時に、低段側圧縮機21において吸入される冷媒よりも圧力が大きく吐出される冷媒よりも圧力が小さいインジェクション圧力の冷媒を、低段側圧縮機21に流入させるインジェクション管として機能している。
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
上記実施形態では、バイパス流路BLは、第16配管P16、第3調整弁26、第17配管P17、過冷却熱交換器22の第2流路222、第18配管P18、各第1調整弁24、及び各第11配管P11によって構成されていた。しかし、バイパス流路BLの構成態様については必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。例えば、バイパス流路BLを構成する一部の要素や機器(例えば過冷却熱交換器22や一部の冷媒配管等)については適宜省略してバイパス流路BLを構成してもよい。また、他の要素や機器を追加してバイパス流路BLを構成してもよい。
上記実施形態では、第11配管P11は、通常運転時に、インジェクション圧力の冷媒を低段側圧縮機21に流入させるインジェクション管として機能していた。しかし、第11配管P11において、係る機能は必ずしも必要ではなく、適宜省略が可能である。すなわち、第11配管P11は、低段側圧縮機21から冷媒を流出させてバイパスさせるバイパス管としての機能を有していればよい。
上記実施形態では、コントローラ50は、低段側圧縮機温度センサ28の検出値(MT)に基づく相当飽和圧力の値が、第2ガス側冷媒流路GL2内の冷媒の圧力(MP)以下であることに応じて、寝込み抑制制御を実行していた。しかし、これに限定されず、各低段側圧縮機21に、機器内の冷媒の圧力を直接的に検出する圧力センサを配置し、当該圧力センサの検出値が第2ガス側冷媒流路GL2内の冷媒の圧力(MP)以下であることに応じて、コントローラ50が寝込み抑制制御を実行するように構成してもよい。係る場合、当該圧力センサは、特許請求の範囲記載の「第2センサ」に相当する。
上記実施形態では、コントローラ50(寝込み抑制制御実行部58)は、以下の(a)―(c)の全てを満たすことを、寝込み抑制制御の実行条件としていた。
(a)デフロスト運転中であること
(b)低段側圧縮機冷媒温度MTが所定値以上又は所定値以下であることに基づき冷媒が残存すると推定される冷媒残存低段側圧縮機21が存在すること
(c)冷媒残存低段側圧縮機21の低段側圧縮機冷媒温度MTの相当飽和圧力が中間圧力MP以下であること
上記実施形態では、コントローラ50(寝込み抑制制御実行部58)は、寝込み抑制制御において以下の(i)―(iii)の制御を行っていた。
(i)冷媒残存低段側圧縮機21に対応する第1調整弁24を寝込み抑制開度に制御
(ii)第3調整弁26をバイパス助長開度に制御
(iii)利用側膨張弁41をバイパス促進開度に制御
冷媒残存低段側圧縮機21内の冷媒を液側冷媒流路LLへより確実にバイパスさせる、という観点によれば、寝込み抑制制御において上記(i)―(iii)の全てが実行されることが望ましい。しかし、上記(ii)及び/又は(iii)の制御については必ずしも必要ではなく、適宜省略が可能である。すなわち、上記(i)のみによっても、冷媒残存低段側圧縮機21に対応する第1調整弁24が寝込み抑制開度に制御されるため、冷媒残存低段側圧縮機21内の冷媒を、バイパス流路BLを経て液側冷媒流路LLへバイパスさせることが可能である。
上記実施形態では、コントローラ50(運転切替制御部54)は、冷却運転中には冷却運転が開始されてから所定時間t1が経過したことを契機として運転種別をデフロスト運転に切り替え、デフロスト運転中にはデフロスト運転が開始されてから所定時間t2が経過したことを契機として運転種別を冷却運転に切り替えていた。しかし、これに限定されず、コントローラ50が、他の条件に基づいて運転の種別を切り換えるように構成してもよい。例えば、利用側熱交換器43に温度センサを配置して、係る温度センサの検出値に基づき利用側熱交換器43の着霜状態を判定し、判定結果に基づき運転種別の切り替え(通常運転からデフロスト運転への切替え、及び/又はデフロスト運転から冷却運転への切替え)が行われるようにしてもよい。
上記実施形態では、各低段側圧縮機21は、中間ユニット20内に配置された。しかし、各低段側圧縮機21は、中間ユニット20に配置される必要はなく、他のユニットに配置されてもよい。例えば、各低段側圧縮機21は、熱源ユニット10内に配置されてもよいし、利用ユニット40内に配置されてもよい。係る場合、中間ユニット20に含まれる低段側圧縮機21以外の機器を他のユニットに配置させることで、中間ユニット20については省略可能となる。
上記実施形態では、中間圧力センサ29は、第7配管P7に配置されたが、他の部分に配置されてもよい。例えば、中間圧力センサ29は、第1ガス連絡配管G1や、第8配管P8の分岐部分の第4調整弁27側に配置されてもよい。
上記実施形態における冷媒回路RCの構成態様及び冷凍装置100に配置される機器については適宜変更が可能である。例えば、利用ユニット40内には、複数の利用側熱交換器43が並列/直列に配置されてもよい。また、例えば、高段側圧縮機11及び/又は低段側圧縮機21の台数については必ずしも3台に限定されず、3台未満(1台を含む)であってもよいし、4台以上であってもよい。
上記実施形態では、熱源ユニット制御部10aは熱源ユニット10内に配置され、中間ユニット制御部20aは中間ユニット20内に配置され、利用ユニット制御部40aは利用ユニット40内に配置された。しかし、必ずしもこれに限定されず、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び/又は利用ユニット制御部40aは、必ずしも対応するユニット内に配置される必要はなく、他のユニットや通信ネットワークで通信可能に接続された遠隔地に配置されてもよい。
上記実施形態では、コントローラ50は、熱源ユニット制御部10a、中間ユニット制御部20a、及び利用ユニット制御部40aが、通信可能に接続されることで構成されていた。しかし、コントローラ50の構成態様については、必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、1台の熱源ユニット10と、1台の利用ユニット40と、を有していた。しかし、冷凍装置100に配置される熱源ユニット10の台数については特に限定されず、2台以上であってもよい。また、冷凍装置100が有する利用ユニット40の台数については特に限定されず、2台であってもよい。
上記実施形態では、本発明が冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内の冷却を行う冷凍装置100に適用されていた。しかし、これに限定されず、本発明は、他の冷凍装置にも適用可能である。例えば、本発明は、輸送コンテナ内の冷却を行う冷凍装置に適用されてもよい。また、例えば、本発明は、建物内の冷房等を行うことで空気調和を実現する空調システム(エアコン)や、給湯器やヒートポンプチラー等にも適用可能である。
10a :熱源ユニット制御部
11 :高段側圧縮機(第2圧縮機)
13 :四路切換弁
14 :熱源側熱交換器
15 :レシーバ
17 :熱源側ファン
18 :高圧側圧力センサ
20 :中間ユニット
20a :中間ユニット制御部
21 :低段側圧縮機(第1圧縮機)
22 :過冷却熱交換器
23 :逆止弁
24 :第1調整弁(第1流量調整弁)
25 :第2調整弁
26 :第3調整弁(第2流量調整弁)
27 :第4調整弁
28 :低段側圧縮機温度センサ(温度センサ、第2センサ)
29 :中間圧力センサ(第1センサ)
30 :低圧側圧力センサ
40 :利用ユニット
40a :利用ユニット制御部
41 :利用側膨張弁(膨張弁)
43 :利用側熱交換器
45 :利用側ファン
50 :コントローラ
51 :記憶部
52 :入力制御部
53 :駆動信号出力部
54 :運転切替制御部
55 :アクチュエータ制御部
56 :冷却運転実行部
57 :デフロスト運転実行部
58 :寝込み抑制制御実行部
100 :冷凍装置
221 :第1流路
222 :第2流路
BL :バイパス流路
FL1−FL6 :第1フラグ−第6フラグ
G1 :第1ガス連絡配管
G2 :第2ガス連絡配管
GL :ガス側冷媒流路(ガス側冷媒配管)
GL1 :第1ガス側冷媒流路(第1分岐管)
GL2 :第2ガス側冷媒流路(第2分岐管)
L1 :第1液連絡配管
L2 :第2液連絡配管
LL :液側冷媒流路(液側冷媒配管)
MP :中間圧力
MT :低段側圧縮機冷媒温度
P1−P10 :第1配管−第10配管
P11 :第11配管(第1冷媒配管)
P12−P17 :第12配管−第17配管
P18 :第18配管(第2冷媒配管)
P19−P21 :第19配管−第21配管
RC :冷媒回路
Claims (7)
- 冷媒の利用側熱交換器(43)と、
前記利用側熱交換器のガス側の出入口と接続されるガス側冷媒配管(GL)と、
前記利用側熱交換器が冷媒の蒸発器として機能する通常運転時に、前記利用側熱交換器において蒸発した冷媒を吸入配管(P9)から吸入して圧縮し吐出配管(P10)へ吐出する第1圧縮機(21)と、
前記通常運転時に、前記第1圧縮機において圧縮された冷媒をさらに圧縮する第2圧縮機(11)と、
一端が前記第1圧縮機に接続され、前記第1圧縮機から冷媒を流出させる第1冷媒配管(P11)と、
前記第1冷媒配管の他端側に配置され、開度に応じた流量の冷媒を通過させる第1流量調整弁(24)と、
前記第1流量調整弁を含む各アクチュエータの動作を制御するコントローラ(50)と、
を備え、
前記ガス側冷媒配管(GL)は、前記第1圧縮機の前記吸入配管と連通する第1分岐管(GL1)と、前記第2圧縮機側へ延びる第2分岐管(GL2)と、を含み、
前記コントローラは、前記利用側熱交換器が冷媒の凝縮器として機能するとともに前記第1圧縮機が停止する逆サイクル運転時に、前記第1流量調整弁の開度を第1開度に制御する寝込み抑制制御を実行し、
前記第1開度は、前記第1圧縮機内の冷媒が前記第1冷媒配管及び前記第1流量調整弁を経て他の部分(LL)へバイパスされる際の前記第1流量調整弁を通過する冷媒流量に応じた開度である、
冷凍装置(100)。 - 前記第1流量調整弁の、前記第1冷媒配管と接続される端部とは反対側の端部に、一端が接続される第2冷媒配管(P18)と、
前記第2冷媒配管の他端側に配置され、開度に応じた流量の冷媒を通過させる第2流量調整弁(26)と、
をさらに備え、
前記コントローラは、前記寝込み抑制制御において、前記第2流量調整弁の開度を第2開度に制御し、
前記第2開度は、前記第1圧縮機内の冷媒が前記第1冷媒配管及び前記第1流量調整弁を経て他の部分へバイパスされることを助長する開度である、
請求項1に記載の冷凍装置(100)。 - 前記第1圧縮機内の冷媒の温度を検出する温度センサ(28)をさらに備え、
前記コントローラは、前記温度センサの検出値(MT)に基づき前記第1圧縮機内における冷媒の寝込み現象が想定される場合に、前記寝込み抑制制御を実行する、
請求項1又は2に記載の冷凍装置(100)。 - 前記第2分岐管内の冷媒の圧力(MP)を検出するための第1センサ(29)と、
前記第1圧縮機内の冷媒の圧力を検出するための第2センサ(28)と、
をさらに備え、
前記コントローラは、前記第1センサ及び前記第2センサの検出値に基づき前記第1圧縮機内の冷媒の圧力が前記第2分岐管内の冷媒の圧力以下と想定される時に、前記寝込み抑制制御を実行する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。 - 前記利用側熱交換器の液側の出入口に一端が接続され、前記第1圧縮機からバイパスされる冷媒が流れるバイパス流路(BL)と連通する液側冷媒配管(LL)をさらに備え、
前記コントローラは、前記寝込み抑制制御において、前記第1開度を、前記液側冷媒配管内の冷媒の圧力と前記第1圧縮機内の冷媒の圧力との差圧によって前記第1圧縮機内の冷媒が前記第1冷媒配管及び前記第1流量調整弁を経て他の部分(LL)へバイパスされることを促進する開度に決定する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。 - 前記利用側熱交換器の液側の出入口側に配置され、前記逆サイクル運転時に前記液側冷媒配管から流出する冷媒を開度に応じて減圧する膨張弁(41)をさらに備え、
前記コントローラは、前記寝込み抑制制御において、前記膨張弁の開度を第3開度に制御し、
前記第3開度は、前記第1圧縮機内の冷媒が前記第1冷媒配管及び前記第1流量調整弁を介して他の部分へバイパスすることが促進される程度に、前記利用側熱交換器内で冷媒の圧力損失を生じさせる開度である、
請求項5に記載の冷凍装置(100)。 - 前記第1冷媒配管は、前記通常運転時に、前記第1圧縮機において吸入される冷媒よりも圧力が大きく吐出される冷媒よりも圧力が小さい冷媒を、前記第1圧縮機に流入させるインジェクション管として機能する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の冷凍装置(100)。
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2016
- 2016-09-27 JP JP2016188033A patent/JP6784118B2/ja active Active
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