JP2018053937A - 蝶ねじを用いた弛み止め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】蝶ねじの弛みを抑制することができる簡素な構造を提供する。【解決手段】枠体21に設けられた貫通孔を挿通された雄ねじ部33に蝶ねじ5が螺合された蝶ねじを用いた弛み止め構造において、枠体21は、蝶ねじ5が締め付けられた状態で、弾性変形される変形部21eと、蝶ねじ5に対し変形部21eの復元力が作用する復元力作用部21c、21dとを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、蝶ねじを用いた弛み止め構造に関する。
ホイールローダや油圧ショベル等の建設機械では、エンジンの冷却水や作動油等の冷却を行うための冷却装置を備えている。冷却装置は、冷却装置フレーム内に収容されたラジエータ、オイルクーラ、インタークーラおよびエアコンの冷媒を冷却するコンデンサ等の熱交換器を備えている。エアコンの冷媒を冷却するコンデンサは枠状のブラケットに取付けられ、枠状のブラケットは、冷却装置フレームに開閉可能に取付けられている。冷却装置は、さらに、冷却ファンを有しており、各熱交換器は冷却ファンから送風される冷却風により冷却される。ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラ等は、その一部がエアコンの冷媒冷却用のコンデンサの下方に、エアコンの冷媒冷却用のコンデンサと重なって配設されている。
熱交換器が汚れると冷却性能が低下するため、所定の期間毎に清掃する必要がある。清掃時には、コンデンサが取付けられた枠状のブラケットを開いて、ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラ等を露出する必要がある。このように、コンデンサが取付けられた枠状のブラケットは、所定の期間毎に開閉する必要があるため、枠状のブラケットを閉塞状態に保持するには、蝶ねじを用いていた(例えば、特許文献1の図12参照)。つまり、蝶ねじにより枠状のブラケットを冷却装置フレームに固定していた。蝶ねじの締め付けおよび取り外しは、工具を用いることなく行うことができるので、枠状のブラケットの開閉作業を能率的に行うことができる。
特開2014−122513号公報
特許文献1に記載された構造では、単に、蝶ねじにより枠状のブラケットを冷却装置フレームに締め付けたり、取外したりするだけであった。このため、車両の振動等により、蝶ねじが弛む可能性があった。
本発明の一態様によると、蝶ねじを用いた弛み止め構造は、貫通孔が形成された枠体と、保持面と雄ねじ部とを有し、前記雄ねじ部が前記枠体の前記貫通孔に対向して配置された保持部材と、前記枠体の前記貫通孔を挿通された前記保持部材の雄ねじ部に螺合され、前記枠体を前記保持部材の前記保持面に押し付けた状態で保持する蝶ねじとを備えた蝶ねじを用いた弛み止め構造において、前記枠体は、可撓性薄板により形成され、前記蝶ねじが締め付けられた状態で弾性変形される変形部と、前記蝶ねじに対し前記変形部の復元力が作用する復元力作用部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、蝶ねじの弛みを抑制することができる。
本発明の冷却装置の第1の実施形態示す外観斜視図である。 図1に図示された冷却装置の拡大斜視図である。 図2の領域IIIの拡大図である。 図2に図示された冷却装置の正面図である。 図2に図示された蝶ねじを用いた弛み止め構造の全体を示す斜視図である。 図2に図示された冷却装置のエアコン用コンデンサを開いた状態を示す外観斜視図である。 図2に図示されたコンデンサ用ブラケットとヒンジ部材の取付構造を示す正面図である。 図7の左側面図である。 (A)は、コンデンサ用ブラケットを蝶ねじで保持する前の状態を示す側面図であり、(B)は、コンデンサ用ブラケットを蝶ねじで保持した状態を示す側面図である。 本発明の蝶ねじを用いた弛み止め構造の第2の実施形態を示す側面図である。 図1に図示される冷却装置が搭載されるホイールローダの一例を示す外観斜視図。
−第1の実施形態−
以下、図1〜図9を参照して、本発明の蝶ねじを用いた弛み止め構造の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の冷却装置の一実施の形態を示す外観斜視図である。
冷却装置100は、油圧ショベル、ホイールローダ10(図11参照)等の建設機械に搭載される。
なお、以下の説明において、前後方向、上下方向および左右方向は、図示の通りとする。
冷却装置100の冷却装置フレーム1には、ファンシュラウド2、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13、トランスミッションオイルクーラ14およびエアコン用コンデンサ15が取付けられている。冷却装置フレーム1は、不図示の建設機械のシャーシに取付けられる。冷却装置フレーム1の後面側には、通風部16を有するリヤグリル17が、開閉可能に取付けられている。
ラジエータ11は、不図示のエンジンの冷却水を冷却する。オイルクーラ12は作動油を冷却する。インタークーラ13はエンジンの過給器で加圧された空気を冷却する。トランスミッションオイルクーラ14は、不図示のトランスミッションのオイルを冷却する。エアコン用コンデンサ15は運転室10a(図11参照)に設置された空調用エアコンから吐出された冷媒を冷却する。
ファンシュラウド2には、冷却ファンユニットが取付けられており、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13、トランスミッションオイルクーラ14には、冷却ファンユニットの冷却ファンから冷却風が送風される。冷却ファンを逆回転して、逆方向から冷却装置100に冷却風を送風することもある。
図2は、図1に図示された冷却装置の拡大斜視図であり、図3は、図2の領域IIIの拡大図であり、図4は、図2に図示された冷却装置の正面図である。図5は、図2に図示された蝶ねじを用いた弛み止め構造の全体を示す斜視図であり、図6は、図2に図示された冷却装置のエアコン用コンデンサを開いた状態を示す外観斜視図である。
冷却装置フレーム1の後面側には、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13を露出する開口部1aが設けられている。
エアコン用コンデンサ15は、コンデンサ用ブラケット21に取付けられている。コンデンサ用ブラケット21は、冷却装置フレーム1の開口部1aの周側縁から内方に突出した突出部1bに取付けられている。エアコン用コンデンサ15が取付けられたコンデンサ用ブラケット21は、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13の後方に配置されている。このため、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13の一部の領域は、エアコン用コンデンサ15が取付けられたコンデンサ用ブラケット21に対する冷却風の下流(図1における前方)側で、エアコン用コンデンサ15またはコンデンサ用ブラケット21に重なる位置に配置されている。
コンデンサ用ブラケット21と冷却装置フレーム1とはヒンジ部材3により連結され、コンデンサ用ブラケット21は、ヒンジ部材3により冷却装置フレーム1に対して回動可能に設けられている。つまり、コンデンサ用ブラケット21は、図2に図示されるように、冷却装置フレーム1とほぼ平行な閉じた位置と、図6に図示されるように、冷却装置フレーム1に対して所定の角度、傾斜する状態の開いた位置との間で開閉する。
コンデンサ用ブラケット21は、左右両側に配置された蝶ねじ5により、図2に示す閉じた位置に保持される。
コンデンサ用ブラケット21の左側部にはリキッドタンク18が取付けられている。リキッドタンク18は、コンデンサ用ブラケット21に固定された取付板41に取付けられ、エアコン用コンデンサ15に対する冷却風の上流(図1における後方側)に配置されている。リキッドタンク18は、エアコン用コンデンサ15からの冷媒を気液分離する。
図7は、図2に図示されたコンデンサ用ブラケットとヒンジ部材の取付構造を示す正面図であり、図8は、図7の左側面図である。
コンデンサ用ブラケット21は、金属薄板により形成され、可撓性を有している。コンデンサ用ブラケット21は、一側片21a、該一側片21aに対向する他側片21b、一側片21aと他側片21bを連結する一対の連結片21c、21dを有する枠状の部材である。
図8に図示されるように、冷却装置フレーム1における、コンデンサ用ブラケット21の一対の連結片21c、21dにおけるラジエータ11に対面する側の反対側(前面側)には、保持部材31が取付けられている。保持部材31は、円筒状の脚部32と、脚部32の先端に形成された雄ねじ部33とを有する。脚部32のラジエータ11に対面する側(後面側)の端面は、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cまたは連結片21dを保持する保持面32a(図9(A)参照)となっている。保持部材31は、ヒンジ部材3と反対側の、エアコン用コンデンサ15から外れた端部に配置されている。
コンデンサ用ブラケット21の連結片21cとエアコン用コンデンサ15との間、およびコンデンサ用ブラケット21の連結片21dとエアコン用コンデンサ15との間には、それぞれ、弾性部材34が2つ介装されている。弾性部材34は、ゴムまたはエラストマにより形成されている。弾性部材34は、内部に中空軸(図示せず)を有する円筒状部材であり、該中空軸を、連結片21cまたは連結片21dの貫通孔を貫通するボルト42が挿通されている。各弾性部材34は、ボルト42の先端にナット43を螺合して、エアコン用コンデンサ15とコンデンサ用ブラケット21との間に取付けられる。
以下に、蝶ねじ5を用いたコンデンサ用ブラケット21の保持構造について説明するが、この構造は、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c側と連結片21d側とで同一である。このため、代表してコンデンサ用ブラケット21の連結片21c側について説明する。
図9(A)は、コンデンサ用ブラケットを蝶ねじで保持する前の状態を示す側面図であり、図9(B)は、コンデンサ用ブラケットを蝶ねじで保持した状態を示す側面図である。なお、図9(A)、(B)では、エアコン用コンデンサ15および弾性部材34は、図示が省略されている。
図9(A)に図示されるように、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cには、ヒンジ部材3の反対側の端部側に、保持部材31の反対側に向けて曲げられ、漸次、車体後方側に傾斜する傾斜部21eが形成されている。コンデンサ用ブラケット21の傾斜部21eは、保持部材31の保持面32aの周辺領域に対向する位置に配置される。保持部材31の保持面32aの高さは、コンデンサ用ブラケット21の傾斜部21eを除く連結片21cの領域の延長線とほぼ同一の高さに設定されている。
保持部材31の雄ねじ部33にコンデンサ用ブラケット21の連結片21cの傾斜部21eに設けられた貫通孔が挿通される。図9(A)に図示されるように、蝶ねじ5で締め付ける前は、コンデンサ用ブラケット21の傾斜部21eは、保持部材31の保持面32aに対して角度θ、傾斜している。
蝶ねじ5を保持部材31の雄ねじ部33に螺合して、蝶ねじ5を、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cの傾斜部21eを保持部材31の保持面32aに押し付けるように締め付ける。蝶ねじ5によりコンデンサ用ブラケット21の傾斜部21eを保持部材31の保持面32aに押し付けることにより、図9(B)に図示されるように、コンデンサ用ブラケット21の傾斜部21e以外の領域、換言すれば、コンデンサ用ブラケット21のヒンジ部材3と傾斜部21eとの間の領域が上方に向かって突状になるように湾曲する。
傾斜部21eの傾斜角θは、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cが塑性変形しないよう、弾性変形の領域内に収まるように設定される。
弾性変形の復元力の大きさは、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cの厚さや幅(左右方向の長さ)により調整することができる。
この状態では、蝶ねじ5には、コンデンサ用ブラケット21の傾斜部21eに作用する復元力が作用している。このため、コンデンサ用ブラケット21に振動が生じても、蝶ねじ5の弛みを抑制することができる。
従って、蝶ねじ5とコンデンサ用ブラケット21との間にスプリングワッシャ等を介在する必要が無く、蝶ねじ5により、直接、コンデンサ用ブラケット21を締め付ける構造を採用することができる。蝶ねじ5とコンデンサ用ブラケット21との間にスプリングワッシャ等を介在すると、蝶ねじ5を外してコンデンサ用ブラケット21を開放する作業の際、スプリングワッシャ等を紛失する可能性があり、作業が停滞する虞があるが、このような事態を確実に回避することができる。
図8に図示されるように、エアコン用コンデンサ15とコンデンサ用ブラケット21との間には、2つの弾性部材34が介装されている。コンデンサ用ブラケット21が湾曲すると、各弾性部材34は、コンデンサ用ブラケット21の連結片21cの押圧力により圧縮される。このため、エアコン用コンデンサ15は、各弾性部材34に支持されてコンデンサ用ブラケット21に取付けられた状態を維持する。蝶ねじ5が取り外され、図9に図示されるように、エアコン用コンデンサ15の連結片21cが平坦状になった状態では、弾性部材34は復元するので、エアコン用コンデンサ15は、各弾性部材34に支持されてコンデンサ用ブラケット21に取付けられた状態を維持する。
エアコン用コンデンサ15が取付けられたコンデンサ用ブラケット21を開くには、蝶ねじ5を取り外し、ヒンジ部材3の回転軸を中心にコンデンサ用ブラケット21を回動すればよい。図6に図示されるように、エアコン用コンデンサ15が取付けられたコンデンサ用ブラケット21が開いた状態になると、コンデンサ用ブラケット21の下方で、コンデンサ用ブラケット21に重なって配置されていたラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13それぞれの一部が露出する。このような状態にして、ラジエータ11、オイルクーラ12、インタークーラ13それぞれの全体を清掃する。
上記一実施の形態によれば、下記の作用効果を奏する。
(1)蝶ねじを用いた弛み止め構造は、コンデンサ用ブラケット21に設けられた貫通孔に挿通された雄ねじ部33に蝶ねじ5を螺合し、蝶ねじ5により、直接、コンデンサ用ブラケット21を保持部材31の保持面32aに押し付け、コンデンサ用ブラケット21を弾性変形させ、蝶ねじ5にコンデンサ用ブラケット21の復元力が作用した状態でコンデンサ用ブラケット21が保持される構造である。蝶ねじ5に、コンデンサ用ブラケット21の復元力が作用しているので、コンデンサ用ブラケット21に振動等が生じても、蝶ねじ5の弛み止めを図ることができる。
なお、蝶ねじ5を用いているので、工具等を必要とするボルトを用いる方法に比して、コンデンサ用ブラケット21の開閉作業を簡便に行うことができる。また、蝶ねじ5とコンデンサ用ブラケット21との間にスプリングワッシャ等を用いることなく、蝶ねじ5により、直接、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dを締め付ける構造である。このため、コンデンサ用ブラケット21の開閉作業において、スプリングワッシャ等を紛失する虞が全く無く、作業が停滞するような事態を回避することができる。
(2)コンデンサ用ブラケット21は、一側片21aと、一側片21aに対向する他側片21bと、一側片21aと他側片21bとを連結する一対の連結片21c、21dとを有し、連結片21c、21dの端部に、先端側に向かって保持部材31の保持面32aから離間する方向に傾斜する傾斜部21eが設けられ、蝶ねじ5により傾斜部21eが保持部材31の保持面32aに押し付けられ、連結片21c、21dの傾斜部21eを除く領域が、保持部材31の反対側に突状となるように湾曲されている構造を有する。この構造では、連結片21c、21dの傾斜部21eを除く湾曲する領域の長手方向の長さを大きく、傾斜部21eの長手方向の長さを小さくすることができる。連結片21c、21dの傾斜部21eを除く湾曲する領域の長手方向の長さを大きくすることにより、蝶ねじ5による締め付け力を小さくすることができる。また、連結片21c、21dの傾斜部21eの長手方向の長さを小さくすることにより、蝶ねじ5に作用する連結片21c、21dの復元力を大きくすることができる。これにより、作業が容易で、かつ、弛み止めの抑制効果が大きい、蝶ねじを用いた弛み止め構造を得ることができる。
(3)コンデンサ用ブラケット21とエアコン用コンデンサ15との間に、弾性部材34が介装されている構造を有する。このため、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dが湾曲した場合でも、弾性部材34が変形し、コンデンサ用ブラケット21を確実に支持することができる。
−第2の実施形態−
図10は、本発明の蝶ねじを用いた弛み止め構造の第2の実施形態を示す側面図である。図10においても、コンデンサ用ブラケットおよび弾性部材は、図示を省略されている。
第2の実施形態では、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dには、傾斜部21eは設けられていない。コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dは直線状に延在され、保持部材31の保持面32aとコンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dとの間には、隙間cが設けられている。また、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dのヒンジ部材3側の端部には、支持部材22が設けられている。
支持部材22における車体前後方向の長さと比較して、保持部材31における車体前後方向の寸法は隙間c分の所定寸法分だけ短く設定されている。
図10の状態で、蝶ねじ5を保持部材31の雄ねじ部33に螺合して、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dの端部を保持部材31の保持面32aに押し付けていくと、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dは、支持部材22を支点として上方に向けて突状になるように湾曲する。このため、コンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dの端部が保持部材31の保持面32aに押し付けられた状態では、蝶ねじ5にコンデンサ用ブラケット21の連結片21c、21dの復元力が作用している。これにより、第1の実施形態と同様、コンデンサ用ブラケット21に振動等が生じても、蝶ねじ5の弛みを抑制することができる。
第2の実施形態において、支持部材22を無くすこともできる。
図11は、図1に図示される冷却装置が搭載されるホイールローダの一例を示す外観斜視図。
冷却装置100は、ホイールローダ10の後部側に、リヤグリル17を開閉可能に搭載される。冷却装置100は、図1〜図10に図示される前後方向、上下方向および左右方向が、図11に図示される方向に一致するようにホイールローダ10に取付けられる。
なお、上記各実施形態では、コンデンサ用ブラケット21を、左右両側において蝶ねじ5を用いて保持する構造として例示した。しかし、コンデンサ用ブラケット21を、コンデンサ用ブラケット21の左右の一方の側部のみに蝶ねじ5を設けて保持するようにしてもよい。また、コンデンサ用ブラケット21を保持する蝶ねじ5の位置は、ヒンジ部材3の反対側の他側片21bの左右方向の中央部としてもよい。
上記各実施形態におけるコンデンサ用ブラケット21は、金属薄片により形成された部材に限られるものではない。樹脂あるいは金属と樹脂とが一体成型された部材等、可撓性を有する部材であればよい。
上記実施形態にて例示した冷却装置100は、油圧ショベル以外に、ホイールローダ、クレーン等の他の建設機械に適用することができる。
また、上記実施形態に示した蝶ねじを用いた弛み止め構造は、エアコン用コンデンサ15が取付けられたコンデンサ用ブラケット21の開閉構造以外の、例えば、熱交換器回りを点検する点検窓のカバーの開閉構造等に適用することもできる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 冷却装置フレーム(フレーム)
3 ヒンジ部材
5 蝶ねじ
10 ホイールローダ
11 ラジエータ(冷却器)
12 オイルクーラ(冷却器)
13 インタークーラ(冷却器)
15 エアコン用コンデンサ
21 コンデンサ用ブラケット(枠体)
21a 一側片
21b 他側片
21c、21d 連結片(変形部)
21e 傾斜部(復元力作用部)
31 保持部材
32a 保持面
33 雄ねじ部
34 弾性部材
100 冷却装置

Claims (5)

  1. 貫通孔が形成された枠体と、保持面と雄ねじ部とを有し、前記雄ねじ部が前記枠体の前記貫通孔に対向して配置された保持部材と、前記枠体の前記貫通孔を挿通された前記保持部材の雄ねじ部に螺合され、前記枠体を前記保持部材の前記保持面に押し付けた状態で保持する蝶ねじとを備えた蝶ねじを用いた弛み止め構造において、
    前記枠体は、可撓性薄板により形成され、前記蝶ねじが締め付けられた状態で弾性変形される変形部と、前記蝶ねじに対し前記変形部の復元力が作用する復元力作用部とを備えたことを特徴とする蝶ねじを用いた弛み止め構造。
  2. 請求項1に記載の蝶ねじを用いた弛み止め構造において、
    前記枠体は、一側片と、前記一側片に対向する他側片と、前記一側片と前記他側片とを連結する一対の連結片とを有し、
    前記一対の連結片の少なくとも一方の前記連結片の前記他側片側の端部には、先端側に向かって前記保持部材の前記保持面から離間する方向に傾斜する傾斜部が設けられ、前記蝶ねじにより前記傾斜部が前記保持部材の保持面に押し付けられ、かつ、前記連結片の前記傾斜部を除く領域が、前記保持部材の反対側に突状となるように湾曲されていることを特徴とする蝶ねじを用いた弛み止め構造。
  3. 請求項1に記載の蝶ねじを用いた弛み止め構造において、
    さらに、前記枠体に保持されたエアコン用コンデンサを備えることを特徴とする蝶ねじを用いた弛み止め構造。
  4. 請求項3に記載の蝶ねじを用いた弛み止め構造において、
    前記枠体を支持するフレームと、
    前記フレームに対して前記枠体を回動可能に支持するヒンジ部材と、
    前記フレームに取付けられ、少なくとも一部の領域が前記エアコン用コンデンサに重なって配置された冷却器とを、さらに、備えることを特徴とする蝶ねじを用いた弛み止め構造。
  5. 請求項3に記載の蝶ねじを用いた弛み止め構造において、
    前記枠体と前記エアコン用コンデンサとの間に、弾性部材が介装されていることを特徴とする蝶ねじを用いた弛み止め構造。

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