JP2004143983A - ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 - Google Patents
ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004143983A JP2004143983A JP2002308211A JP2002308211A JP2004143983A JP 2004143983 A JP2004143983 A JP 2004143983A JP 2002308211 A JP2002308211 A JP 2002308211A JP 2002308211 A JP2002308211 A JP 2002308211A JP 2004143983 A JP2004143983 A JP 2004143983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- fixing
- fan cover
- cover
- finger guard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【課題】ファンの簡易な取付けとファン駆動による騒音の低減と使用者等が指等を誤って挿入することを防止したファンカバーと、本カバーを有する機器の提供を目的とする。
【解決手段】ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104がファンカバー保持位置決め穴107を通過し、更にファンのボルト止め用孔110をも通過し、且つ、貫通嵌合ファン固定フック部104がファンの外壁111の裏側に嵌合することにより、ファンカバー101と機器のファン取付け部106とファン109の位置決めと保持を1回の動作で行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104がファンカバー保持位置決め穴107を通過し、更にファンのボルト止め用孔110をも通過し、且つ、貫通嵌合ファン固定フック部104がファンの外壁111の裏側に嵌合することにより、ファンカバー101と機器のファン取付け部106とファン109の位置決めと保持を1回の動作で行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器内部の冷却を目的とした処理装置に係り、ファンの取付け方式と指等の誤挿入防止部品等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファンは主にコンピューターなどの内部冷却等において多く使用されているが、昨今の家庭用機器の高処理能力化に伴い、コンピューター等と同様に内部冷却の必要性が高まってきている。しかしながら家庭用機器においては、コンピューター等と異なり、一般にはファン寿命より機器寿命の方が長く、また騒音に対する使用者の感度も高いため、ファンの取付け・取外しの作業性だけでなく静粛性といった事柄にも充分な配慮が必要となってきている。
【0003】
従来のファン取付け方式としてはファンをボルトとナットで取付ける、または板金部品にタップ加工した部材と機器のファン取付け部の間にファンを挟持してボルトで締め付けを行なっていた。例えば、ファンの取付け作業性改善の手段として、従来では機器のファン取付け部の一部を内側に折り曲げ、その折り曲げ部分にファンを保持するボルトの受けとなるタップ加工を施し、ファンの外側には蜘蛛の巣状のフィンガーガードをボルトで共締めするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、ファンによる風切音発生を抑制するための手段として、半球状に形成したフィンガーガードを機器のファン取付け部にファンと共締するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−205450号公報(〔0010〕段、図1)
【特許文献2】
特開2000−340974号公報(〔0019〕〜〔0022〕段、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、フィンガーガードおよびファンの取付にはボルトによる共締めが必要であり、またフィンガーガードの位置決めのためには手を添える必要があるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、使用者が指等を誤挿入することを防止し、騒音値の低減化および作業者による位置決めやボルト等の別部品を必要としない取付け作業性の良いファンカバー、当該ファンカバーの固定方式および当該ファンカバー固定方式を用いた機器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のファンカバーは、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガードと、前記フィンガーガードに接合し前記フィンガーガードによるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口と前記フィンガーガードとの間に空間を設けるためのフレーム部と、前記フレーム部に接合しファン本体に設けられたボルト止め用孔に貫通して嵌合することによりファンの位置決めを行ないファンを固定する貫通嵌合ファン固定フック部を備えた構成としている。
【0009】
この構成によって、ファンの回転フィンに対し指等の誤挿入を防止し、また風切音の発生を低減するとともに、ファン並びにフィンガーガードの取付けにボルト等を必要としない組立作業性の良い機器を提供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のファンカバー、ファンカバー固定方式および機器の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図である。ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104がファンカバー保持位置決め穴107を貫通し、更にファンのボルト止め用孔110も貫通し、貫通嵌合ファン固定フック部104がファンの外壁111の裏側に嵌合することにより、ファンカバー101と機器のファン取付け部106とファン109の位置決めと保持を同時に行なっている。この貫通嵌合ファン固定フック部104は先端がフック形状である。機器のファン取付け部106に設けられた機器の風穴108はファン109によって起こされる空気の流れを阻害しない充分な大きさを設定する。また、ファンカバーの風穴105も人の指等が誤挿入されない程度に出来るだけ大きくとる。フィンガーガード102は風の流れ方向に対してはある程度厚みをもたせ必要な強度を確保すると共に、流れに対抗する面は人の指等が挿入できない程度に間隔をあけて桟の幅も風の流れの妨げを減らすよう考慮した幅に設定する。ファンカバー101のフレーム部103はファン109とフィンガーガード102の間に必要な空間を確保できる幅を持たせる。詳細な寸法設定については、ファン109の寸法、風量によって各々異なるため、実際に騒音値を測定して決定する事が望ましい。
【0012】
以上のように、本発明の実施の形態1におけるファンカバー101は、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガード102と、フィンガーガード102に接合しフィンガーガード102によるファン109の風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口とフィンガーガード102との間に空間を設けるためのフレーム部103と、フレーム部103に接合しファン109に設けられたボルト止め用孔110に貫通して嵌合することによりファンの位置決めを行ないファンを固定する貫通嵌合ファン固定フック部104とを備えていることにより、ファンカバー101とファン109との固定が容易である。
【0013】
また、フレーム部103は、風穴105を設けていることにより、空気の流れを阻害しない。
【0014】
また、ファンカバー固定方式として、機器のファン取付け部106をファン109とファンカバー101の間に挟持し、ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104をファン取付け部106に設けたファンカバー保持位置決め穴107、ファンのボルト止め用孔110の順に1回の動作で挿入し固定することができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0015】
また、図示していないが、ファンカバーには、貫通嵌合ファン固定フック部だけではなく、機器のファン取付け部との間の固定のためにフックまたはフック受けを更に設ける。この場合、ファンカバー固定方式として、機器のファン取付け部とファン109の間にファンカバーを介する。これにより、ファンカバーの貫通嵌合ファン固定フック部をファン109のボルト止め用孔110に挿入し固定する動作と、機器のファン取付け部のフックまたはフック受けとファンカバーのフック受けまたはフックとを固定する動作とを別個の動作で行うことができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0016】
また、上述のファンカバー固定方式により上述のファンカバーを固定した機器の製造も工程を少なくできるため経済的である。
【0017】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図である。ファンカバー201の外壁嵌合ファン固定フック部204がファン209の外壁211を引っ掛け、ファンカバー201に形成されているファンのガタツキ押えバネ215によりファンカバー201とファン209との間のガタを防止し、ファン保持位置決めボス212にてファン209を位置決めしてファン209を保持する。この外壁嵌合ファン固定フック部204は先端がフック形状である。そしてファンカバー201はファンカバー位置決めボス216と機器のファン取付け部206のファンカバー保持位置決め穴207にてガイドされ、ファンカバー201に形成されている機器保持フック213と機器のファン取付け部206のファンカバーとの嵌合フック受け214が嵌合することで機器のファン取付け部206に固定される。この例ではファンカバー201と機器のファン取付け部206との位置決めにファンカバー位置決めボス216を用いたが、機器のファン取付け部206に折り曲げガイドリブを設けてファンカバー201のフレーム部203と位置決めを行なっても同様の効果が得られる。また、ファンカバー201とファン209との間にファンの弾性部であるガタツキ押えバネ215を設けた例であるが、寸法精度が高い場合や、ファン209のモーター駆動音が機器のファン取付け部206に基準を超えるような大きな影響を与えない場合などは無くても支障ない。なお、ファンカバー201と機器のファン取付け部206との間に同様の弾性部であるガタツキ押えバネを設けても良く、その場合は更なるモーター駆動音の伝達抑制と、機器のファン取付け部206の寸法精度に対する許容範囲が広がることになる。
【0018】
以上のように、本発明の実施の形態2におけるファンカバー201は、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガード202と、フィンガーガード202に接合しフィンガーガード202によるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口とフィンガーガード202との間に空間を設けるためのフレーム部203と、フレーム部203に接合しファンのケースの外壁211を挟持することによりファン209を固定する外壁嵌合ファン固定フック部204とを備えていることにより、ファンカバー201とファン209との固定が容易である。
【0019】
また、ファンカバー201は、ファン209の位置決めを行うために、フレーム部203に接合しファンのボルト固定用孔210に嵌合する突起部であるファン保持位置決めボス212を更に備えている。
【0020】
また、ファンカバー201は、ファンのガタツキを抑制するためにファンとの接触面に弾性部であるガタツキ押えバネを更に備えている。これにより、モーター駆動音の伝達抑制と、機器のファン取付け部206の寸法精度に対する許容範囲が広がることになる。
【0021】
弾性部は、また弾性変形可能なように切り込みを設けた突起形状で構成することができる。これにより弾性部の材質の選択範囲を広げることができる。
【0022】
また、フレーム部203は、風穴を設けていることにより、空気の流れを阻害しない。
【0023】
また、図示していないが、機器のファン取付け部をファン209とファンカバーの間に挟持し、ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部をファン取付け部に設けた穴に挿入し、ファンの外壁を挟持する順に1回の動作で固定することができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0024】
また、ファンカバー209には、外壁嵌合ファン固定フック部204だけではなく、機器のファン取付け部206との間の固定のためにフックまたはフック受けを更に設ける。例えば機器保持フック213である。この場合、ファンカバー固定方式として機器のファン取付け部206とファン209の間にファンカバー201を介し、ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部204がファンの外壁211を挟持し固定する動作と、ファン取付け部206とファンカバー209とを固定する動作とを別個の動作で行うことができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0025】
また、上述のファンカバー固定方式により上述のファンカバーを固定した機器の製造も工程を少なくできるため経済的である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明は、使用者等が誤って指等を挿入することを防止し、且つファン騒音を低減させることが可能なファンカバーおよびファンの簡易な取付けと、この装置を有する機器を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図
【符号の説明】
101 ファンカバー
102 フィンガーガード
103 フレーム部
104 貫通嵌合ファン固定フック部
105 ファンカバーの風穴
106 機器のファン取付け部
107 ファンカバー保持位置決め穴
108 機器の風穴
109 ファン
110 ファンのボルト止め用孔
111 ファンの外壁
201 ファンカバー
202 フィンガーガード
203 フレーム部
204 外壁嵌合ファン固定フック部
205 ファンカバーの風穴
206 機器のファン取付け部
207 ファンカバー保持位置決め穴
208 機器の風穴
209 ファン
210 ファンのボルト止め用孔
211 ファンの外壁
212 ファン保持位置決めボス
213 機器保持フック
214 ファンカバーとの嵌合フック受け
215 ファンガタツキ押えバネ
216 ファンカバー位置決めボス
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器内部の冷却を目的とした処理装置に係り、ファンの取付け方式と指等の誤挿入防止部品等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファンは主にコンピューターなどの内部冷却等において多く使用されているが、昨今の家庭用機器の高処理能力化に伴い、コンピューター等と同様に内部冷却の必要性が高まってきている。しかしながら家庭用機器においては、コンピューター等と異なり、一般にはファン寿命より機器寿命の方が長く、また騒音に対する使用者の感度も高いため、ファンの取付け・取外しの作業性だけでなく静粛性といった事柄にも充分な配慮が必要となってきている。
【0003】
従来のファン取付け方式としてはファンをボルトとナットで取付ける、または板金部品にタップ加工した部材と機器のファン取付け部の間にファンを挟持してボルトで締め付けを行なっていた。例えば、ファンの取付け作業性改善の手段として、従来では機器のファン取付け部の一部を内側に折り曲げ、その折り曲げ部分にファンを保持するボルトの受けとなるタップ加工を施し、ファンの外側には蜘蛛の巣状のフィンガーガードをボルトで共締めするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、ファンによる風切音発生を抑制するための手段として、半球状に形成したフィンガーガードを機器のファン取付け部にファンと共締するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−205450号公報(〔0010〕段、図1)
【特許文献2】
特開2000−340974号公報(〔0019〕〜〔0022〕段、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、フィンガーガードおよびファンの取付にはボルトによる共締めが必要であり、またフィンガーガードの位置決めのためには手を添える必要があるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、使用者が指等を誤挿入することを防止し、騒音値の低減化および作業者による位置決めやボルト等の別部品を必要としない取付け作業性の良いファンカバー、当該ファンカバーの固定方式および当該ファンカバー固定方式を用いた機器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のファンカバーは、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガードと、前記フィンガーガードに接合し前記フィンガーガードによるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口と前記フィンガーガードとの間に空間を設けるためのフレーム部と、前記フレーム部に接合しファン本体に設けられたボルト止め用孔に貫通して嵌合することによりファンの位置決めを行ないファンを固定する貫通嵌合ファン固定フック部を備えた構成としている。
【0009】
この構成によって、ファンの回転フィンに対し指等の誤挿入を防止し、また風切音の発生を低減するとともに、ファン並びにフィンガーガードの取付けにボルト等を必要としない組立作業性の良い機器を提供することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のファンカバー、ファンカバー固定方式および機器の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図である。ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104がファンカバー保持位置決め穴107を貫通し、更にファンのボルト止め用孔110も貫通し、貫通嵌合ファン固定フック部104がファンの外壁111の裏側に嵌合することにより、ファンカバー101と機器のファン取付け部106とファン109の位置決めと保持を同時に行なっている。この貫通嵌合ファン固定フック部104は先端がフック形状である。機器のファン取付け部106に設けられた機器の風穴108はファン109によって起こされる空気の流れを阻害しない充分な大きさを設定する。また、ファンカバーの風穴105も人の指等が誤挿入されない程度に出来るだけ大きくとる。フィンガーガード102は風の流れ方向に対してはある程度厚みをもたせ必要な強度を確保すると共に、流れに対抗する面は人の指等が挿入できない程度に間隔をあけて桟の幅も風の流れの妨げを減らすよう考慮した幅に設定する。ファンカバー101のフレーム部103はファン109とフィンガーガード102の間に必要な空間を確保できる幅を持たせる。詳細な寸法設定については、ファン109の寸法、風量によって各々異なるため、実際に騒音値を測定して決定する事が望ましい。
【0012】
以上のように、本発明の実施の形態1におけるファンカバー101は、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガード102と、フィンガーガード102に接合しフィンガーガード102によるファン109の風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口とフィンガーガード102との間に空間を設けるためのフレーム部103と、フレーム部103に接合しファン109に設けられたボルト止め用孔110に貫通して嵌合することによりファンの位置決めを行ないファンを固定する貫通嵌合ファン固定フック部104とを備えていることにより、ファンカバー101とファン109との固定が容易である。
【0013】
また、フレーム部103は、風穴105を設けていることにより、空気の流れを阻害しない。
【0014】
また、ファンカバー固定方式として、機器のファン取付け部106をファン109とファンカバー101の間に挟持し、ファンカバー101の貫通嵌合ファン固定フック部104をファン取付け部106に設けたファンカバー保持位置決め穴107、ファンのボルト止め用孔110の順に1回の動作で挿入し固定することができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0015】
また、図示していないが、ファンカバーには、貫通嵌合ファン固定フック部だけではなく、機器のファン取付け部との間の固定のためにフックまたはフック受けを更に設ける。この場合、ファンカバー固定方式として、機器のファン取付け部とファン109の間にファンカバーを介する。これにより、ファンカバーの貫通嵌合ファン固定フック部をファン109のボルト止め用孔110に挿入し固定する動作と、機器のファン取付け部のフックまたはフック受けとファンカバーのフック受けまたはフックとを固定する動作とを別個の動作で行うことができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0016】
また、上述のファンカバー固定方式により上述のファンカバーを固定した機器の製造も工程を少なくできるため経済的である。
【0017】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図である。ファンカバー201の外壁嵌合ファン固定フック部204がファン209の外壁211を引っ掛け、ファンカバー201に形成されているファンのガタツキ押えバネ215によりファンカバー201とファン209との間のガタを防止し、ファン保持位置決めボス212にてファン209を位置決めしてファン209を保持する。この外壁嵌合ファン固定フック部204は先端がフック形状である。そしてファンカバー201はファンカバー位置決めボス216と機器のファン取付け部206のファンカバー保持位置決め穴207にてガイドされ、ファンカバー201に形成されている機器保持フック213と機器のファン取付け部206のファンカバーとの嵌合フック受け214が嵌合することで機器のファン取付け部206に固定される。この例ではファンカバー201と機器のファン取付け部206との位置決めにファンカバー位置決めボス216を用いたが、機器のファン取付け部206に折り曲げガイドリブを設けてファンカバー201のフレーム部203と位置決めを行なっても同様の効果が得られる。また、ファンカバー201とファン209との間にファンの弾性部であるガタツキ押えバネ215を設けた例であるが、寸法精度が高い場合や、ファン209のモーター駆動音が機器のファン取付け部206に基準を超えるような大きな影響を与えない場合などは無くても支障ない。なお、ファンカバー201と機器のファン取付け部206との間に同様の弾性部であるガタツキ押えバネを設けても良く、その場合は更なるモーター駆動音の伝達抑制と、機器のファン取付け部206の寸法精度に対する許容範囲が広がることになる。
【0018】
以上のように、本発明の実施の形態2におけるファンカバー201は、ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガード202と、フィンガーガード202に接合しフィンガーガード202によるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口とフィンガーガード202との間に空間を設けるためのフレーム部203と、フレーム部203に接合しファンのケースの外壁211を挟持することによりファン209を固定する外壁嵌合ファン固定フック部204とを備えていることにより、ファンカバー201とファン209との固定が容易である。
【0019】
また、ファンカバー201は、ファン209の位置決めを行うために、フレーム部203に接合しファンのボルト固定用孔210に嵌合する突起部であるファン保持位置決めボス212を更に備えている。
【0020】
また、ファンカバー201は、ファンのガタツキを抑制するためにファンとの接触面に弾性部であるガタツキ押えバネを更に備えている。これにより、モーター駆動音の伝達抑制と、機器のファン取付け部206の寸法精度に対する許容範囲が広がることになる。
【0021】
弾性部は、また弾性変形可能なように切り込みを設けた突起形状で構成することができる。これにより弾性部の材質の選択範囲を広げることができる。
【0022】
また、フレーム部203は、風穴を設けていることにより、空気の流れを阻害しない。
【0023】
また、図示していないが、機器のファン取付け部をファン209とファンカバーの間に挟持し、ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部をファン取付け部に設けた穴に挿入し、ファンの外壁を挟持する順に1回の動作で固定することができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0024】
また、ファンカバー209には、外壁嵌合ファン固定フック部204だけではなく、機器のファン取付け部206との間の固定のためにフックまたはフック受けを更に設ける。例えば機器保持フック213である。この場合、ファンカバー固定方式として機器のファン取付け部206とファン209の間にファンカバー201を介し、ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部204がファンの外壁211を挟持し固定する動作と、ファン取付け部206とファンカバー209とを固定する動作とを別個の動作で行うことができる。これにより工程を少なくできるため経済的である。
【0025】
また、上述のファンカバー固定方式により上述のファンカバーを固定した機器の製造も工程を少なくできるため経済的である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明は、使用者等が誤って指等を挿入することを防止し、且つファン騒音を低減させることが可能なファンカバーおよびファンの簡易な取付けと、この装置を有する機器を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2におけるファンカバーおよびファンカバー固定方式を示す斜視図
【符号の説明】
101 ファンカバー
102 フィンガーガード
103 フレーム部
104 貫通嵌合ファン固定フック部
105 ファンカバーの風穴
106 機器のファン取付け部
107 ファンカバー保持位置決め穴
108 機器の風穴
109 ファン
110 ファンのボルト止め用孔
111 ファンの外壁
201 ファンカバー
202 フィンガーガード
203 フレーム部
204 外壁嵌合ファン固定フック部
205 ファンカバーの風穴
206 機器のファン取付け部
207 ファンカバー保持位置決め穴
208 機器の風穴
209 ファン
210 ファンのボルト止め用孔
211 ファンの外壁
212 ファン保持位置決めボス
213 機器保持フック
214 ファンカバーとの嵌合フック受け
215 ファンガタツキ押えバネ
216 ファンカバー位置決めボス
Claims (12)
- ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガードと、前記フィンガーガードに接合し前記フィンガーガードによるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口と前記フィンガーガードとの間に空間を設けるためのフレーム部と、前記フレーム部に接合しファン本体に設けられたボルト止め用孔に貫通して嵌合することによりファンの位置決めを行ないファンを固定する貫通嵌合ファン固定フック部とを備えたファンカバー。
- ファンのフィンに指等が侵入することを防止するためのフィンガーガードと、前記フィンガーガードに接合し前記フィンガーガードによるファンの風切音増大を回避するためにファンの風吹出し口と前記フィンガーガードとの間に空間を設けるためのフレーム部と、前記フレーム部に接合しファンのケースの外壁を挟持することによりファンを固定する外壁嵌合ファン固定フック部とを備えたファンカバー。
- ファンの位置決めを行うために、フレーム部に接合しファンのボルト固定用孔に嵌合する突起部を更に備えた請求項2記載のファンカバー。
- ファンのガタツキを抑制するためにファンとの接触面に弾性部を更に備えた請求項2記載のファンカバー。
- 弾性部は、弾性変形可能なように切り込みを設けた突起形状であることを特徴とした請求項4記載のファンカバー。
- フレーム部は、風穴を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のファンカバー。
- 機器のファン取付け部をファンと請求項1記載のファンカバーの間に挟持し、前記ファンカバーの貫通嵌合ファン固定フック部を前記ファン取付け部に設けた穴、前記ファンのボルト止め用孔の順に1回の動作で挿入し固定することを特徴としたファンカバー固定方式。
- 機器のファン取付け部をファンと請求項2記載のファンカバーの間に挟持し、前記ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部を前記ファン取付け部に設けた穴に挿入し、前記ファンの外壁を挟持する順に1回の動作で固定することを特徴としたファンカバー固定方式。
- 機器のファン取付け部とファンの間に請求項1記載のファンカバーを介し、前記ファンカバーの貫通嵌合ファン固定フック部を前記ファンのボルト止め用孔に挿入し固定する動作と、前記ファン取付け部と前記ファンカバーとを固定する動作とを別個の動作で行うことを特徴としたファンカバー固定方式。
- 機器のファン取付け部とファンの間に請求項2記載のファンカバーを介し、前記ファンカバーの外壁嵌合ファン固定フック部を前記ファンの外壁を挟持し固定する動作と、前記ファン取付け部と前記ファンカバーとを固定する動作とを別個の動作で行うことを特徴としたファンカバー固定方式。
- 請求項9記載のファンカバー固定方式により請求項1記載のファンカバーを固定した機器。
- 請求項10記載のファンカバー固定方式により請求項2記載のファンカバーを固定した機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002308211A JP2004143983A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002308211A JP2004143983A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004143983A true JP2004143983A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32454411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002308211A Withdrawn JP2004143983A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004143983A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008077434A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Sony Computer Entertainment Inc | 情報処理装置 |
JP2009281178A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | 空冷器 |
WO2015106603A1 (zh) * | 2014-01-20 | 2015-07-23 | 广东松下环境系统有限公司 | 换气扇 |
CN108110724A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-06-01 | 温州新马亚电器有限公司 | 一种有利于空气交换的电缆分支箱 |
CN109992058A (zh) * | 2017-12-29 | 2019-07-09 | 鸿富锦精密电子(天津)有限公司 | 风扇安装架及采用该风扇安装架的风扇模组 |
CN110848156A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-02-28 | 徐州如轩电气配件有限公司 | 一种干变风机及其快速装配方法 |
CN111622992A (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-04 | 施耐德电气It公司 | 风扇罩 |
JP2021114961A (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-10 | 株式会社アクアデザインアマノ | 水槽用ファン装置 |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308211A patent/JP2004143983A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008077434A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Sony Computer Entertainment Inc | 情報処理装置 |
JP4699967B2 (ja) * | 2006-09-21 | 2011-06-15 | 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント | 情報処理装置 |
JP2009281178A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | 空冷器 |
WO2015106603A1 (zh) * | 2014-01-20 | 2015-07-23 | 广东松下环境系统有限公司 | 换气扇 |
CN108110724A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-06-01 | 温州新马亚电器有限公司 | 一种有利于空气交换的电缆分支箱 |
CN109992058A (zh) * | 2017-12-29 | 2019-07-09 | 鸿富锦精密电子(天津)有限公司 | 风扇安装架及采用该风扇安装架的风扇模组 |
CN109992058B (zh) * | 2017-12-29 | 2023-04-21 | 富联精密电子(天津)有限公司 | 风扇安装架及采用该风扇安装架的风扇模组 |
CN111622992A (zh) * | 2019-02-28 | 2020-09-04 | 施耐德电气It公司 | 风扇罩 |
CN110848156A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-02-28 | 徐州如轩电气配件有限公司 | 一种干变风机及其快速装配方法 |
JP2021114961A (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-10 | 株式会社アクアデザインアマノ | 水槽用ファン装置 |
JP7327804B2 (ja) | 2020-01-28 | 2023-08-16 | 株式会社アクアデザインアマノ | 水槽用ファン装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7661923B2 (en) | Casing, equipment unit and fan units provided with the casing, and electronic equipment provided with the fan units | |
JP4124623B2 (ja) | ダクトファンユニット | |
JP2004143983A (ja) | ファンカバー、ファンカバー固定方式および機器 | |
JP4508144B2 (ja) | 排熱装置 | |
JP6252012B2 (ja) | 車両用アウトサイドミラー装置 | |
US8596971B2 (en) | Fan module | |
JP2023098311A (ja) | 物体検知装置の車体への取付構造 | |
JPH1169702A (ja) | ファンモータの支持装置 | |
JP6192422B2 (ja) | 車載電子機器 | |
TW201228543A (en) | Mounting apparatus for fan | |
JP2005036762A (ja) | ポンプの取付部材および取付構造 | |
EP2423513A1 (en) | Fan module | |
JPH0834230A (ja) | 車載空気清浄器のブロアモータ固定装置 | |
JP3063316B2 (ja) | 空気調和機の室外ユニット | |
CN107852838B (zh) | 风扇单元安装结构以及电子设备 | |
JP2003212054A (ja) | 車両用スピーカの取付構造 | |
JP2004011776A (ja) | ネジ緩み止め手段、およびそれを用いた水位検知器並びに排水ポンプ | |
CN214852392U (zh) | 用于散热轴流风扇的安装紧固件 | |
CN210258244U (zh) | 部件固定结构以及车载设备 | |
JP2007253775A (ja) | 車両のバンパグリル構造 | |
JP3718618B2 (ja) | 回転角度検出装置のカップリング | |
JP2004070029A (ja) | 光学フィルタ取付構造 | |
JP3089577U (ja) | プリンタの駆動力伝達部構造 | |
JP2023131294A (ja) | 取付金具、空冷ファンユニット、無線装置及び空冷ファンの取り付け方法 | |
JP4450318B2 (ja) | ファン固定具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050912 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20051013 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070730 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |