JP2018053762A - 送風機および空気調和機の室外機 - Google Patents

送風機および空気調和機の室外機 Download PDF

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優 塩谷
Masaru Shiotani
優 塩谷
智貴 森川
Tomoki Morikawa
智貴 森川
酒井 浩一
Koichi Sakai
浩一 酒井
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Abstract

【課題】送風機や空気調和機の室外機などに用いられる、平面部を含む仕切り板の曲折部付近において、剥離した気流により、周囲の流れが阻害されることを抑制する。【解決手段】室外機1内部の送風機室15と機械室16とを分ける仕切り板13の第2隔壁13bに突起17を設ける。第2隔壁13bに沿って流れる風が突起17から流れに逆らう方向の力を受けるので、第2隔壁13bに沿う方向の速度成分が減少し、第1曲折線13dに達した際にも流れが剥離しにくくなる。これにより、第2隔壁13bに沿って流れる風の剥離による周囲の風の流れへの干渉が抑制されるので、圧力損失の増加や風量の低下を防止することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、風路を他の空間と仕切るための仕切り板を備えた送風機や空気調和機の室外機に関するものである。
近年、電力消費によるエネルギー資源の枯渇対策やCO2排出量増加の防止のため、様々な電気機器の省エネルギー化が要求されており、送風機などの風路の損失を抑制するための技術も積極的に開発が進められている。特許文献1では、空気調和機の室外機において機械室と送風機室とを分離する仕切り板の形状が、風路の損失を低減するための技術として開示されている。図10は特許文献1に記載されている空気調和機の室外機の平面視における断面図である。空気調和機の室外機100は、外郭パネル101、ベルマウス101a、側面パネル102、仕切り板103、室外熱交換器104、ファン105、モーター106を備えている。仕切り板103は、第1面103a、第2面103b、第3面103cで構成されるとともに、第1面103aと第2面103bとの間に第1曲折線103d、第2面103bと第3面103cとの間に第2曲折線103eを有している。そして、第1面103a、第2面103b、第3面103cと、外郭パネル101の前面パネルとのなす角をそれぞれθ1、θ2、θ3とすると、θ1<θ2<θ3となるよう構成されている。仕切り板103は、対向する室外熱交換器104と外郭パネル101の間に連続するように接続されており、仕切り板から見て側面パネル102側に形成された機械室100bと、仕切り板103から見てファン105側に形成された送風機室100a側に室外機100の内部を仕切っている。モーター106により駆動されたファン105によって気流が発生し、気流は室外熱交換器104を通過して送風機室100aを通り、ベルマウス101aに流入する。特許文献1によれば、角θ1、θ2、θ3をθ1<θ2<θ3の関係にすることによって、室外熱交換器104を通過した気流をベルマウス101aに滑らかに案内することができる。
特開2015−127624号公報
しかしながら、特許文献1で開示された室外機100では、第1面103aに沿って流れてきた気流が、第1曲折線103dにおいて剥離し、主流に対して直角方向の方向成分を持つため、側方から主流を縮流させ、ファン105によって発生される風の流れを阻害してしまうことがある。図11は特許文献1に開示されている室外機100の内部の気流の状態を模式的に示した図である。矢印Pは第1面103aに沿って流れる気流の流線を示している。第1面103aに沿って流れる気流は、その速度や第1曲折線103d部の形状によって第1曲折線103d付近で剥離し、第2面103bに沿わず、矢印Pが示すように、ファン105によって発生される風の主流に近づく方向にせり出して流れることがある。ファン105によって発生される風は室外熱交換器104を通過後、ファン105に向かって流れ、仕切り板103から剥離しなければ周囲の気流に強く干渉することなく流れる(破線矢印Q)が、第1曲折線103d付近で気流が剥離し矢印Pが示すような流れになると、剥離した気流によって周囲の気流が主流に近づく方向に押され、実質的な流路断面積を狭められてしまう。よって、流路における圧力損失が増加し、ファン105の駆動動力が増加して、モーター106の入力電力が増加することで、省エネ性の低下を招くとともに、室外熱交換器104を通過する風量を減少させ、室外熱交換器104の性
能を悪化させていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、平面部を含む仕切り板の曲折部付近において剥離した気流により、周囲の流れが阻害されることを抑制することを目的とする。
すなわち、本発明に係る送風機の仕切り板は、風が流れる風路の中に配置され、風路の風の主流方向に対し側面方向に配置された平面部を有する第1隔壁と、第1隔壁と連続的に結合し風の上流側へ風の主流方向から離れる方向に延びる平面部を有する第2隔壁と、を有する仕切り板であって、第2隔壁には、第1隔壁の平面部と第2隔壁の平面部との交線と略平行に略直線状に形成された風路側に突出する突起が備えられている。
上記本発明の送風機によれば、仕切り板の第2隔壁に沿って流れてきた気流が、第2隔壁と第1隔壁との結合部に達する前に第2隔壁に設けられた突起を乗り越えて流れることになるので、第2隔壁に沿う方向の気流の速度成分が低下し、第2隔壁と第1隔壁との結合部で気流が剥離しにくくなる。さらに、突起を乗り越え突起に沿って流れる気流の方向と風の主流方向とが成す角は、第2隔壁と風の主流方向とが成す角度よりも小さくなり、気流の方向が風の主流方向に近づくことになるので、周囲の流れを阻害することを防ぐことができる。
実施の形態1にかかる室外機の正面図 実施の形態1にかかる室外機を正面からみた概略透視図 実施の形態1にかかる室外機を上側からみた概略透視図 図2の仕切り板周辺の拡大図 実施の形態1の仕切り板周辺の気流の状態を表す図 図3の矢印B方向から見た仕切り板の側面視概形図 実施の形態2にかかる室外機を正面からみた概略透視図 実施の形態2にかかる室外機を上側からみた概略透視図 図8の矢印E方向から見た仕切り板の側面視概形図 先行文献における室外機の上側から見た概略透視図 先行文献における室外機内部の気流の状態を表す図
以下、本発明に係る送風機について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1にかかる室外機の正面図、図2は実施の形態1にかかる室外機を正面から見た概略透視図、図3は実施の形態1にかかる室外機を上側からみた概略透視図である。室外機1は、エアコンなどの冷凍サイクルに使用されるもので、上面には天板2、前面には前板3、右側面には右側板4、左側面には左側板5、下面には底板6が配置され、筐体が構成されている。
前板3と左側板5の一部はくり抜かれ風路を形成しており、空気が通り抜けられるようになっている。
底板6の上には室外機1の上側から見てL字型に形成された熱交換器7が、室外機1の左側面の一部と背面の一部を覆うように配置されている。熱交換器7は例えば薄い金属の
板を成形して作られた複数のフィンと、冷媒などの流体が流れる複数の配管とで構成された熱交換器で、室外機1の背面および左側面から室外機1の内部に向かう風が通り抜けられるような形状となっている。
底板6の上にはさらに、モーター8が取り付けられたモーター台9が配置されている。モーター8の回転軸8aは室外機1の背面側から前面側に向かう方向に配置されており、回転軸8aにはファン10が取り付けられている。ファン10は室外機1の正面側から見て右回り(図2の矢印Aの方向)に回るようにモーター8によって駆動され、それによって発生する風は前板3に設けられたオリフィス3aを通って室外機1の前面の方向へと抜けるように構成されている。
前板3にはオリフィス3aを覆うようにグリル11が配置されている。グリル11は風の通り抜けを許容しつつ人の手や指がファン10に触れることを防止するため、桟11aで構成されるとともに複数の隙間11bで構成されている。
底板6にはさらに、圧縮機12と仕切り板13が搭載されている。圧縮機12、熱交換器7、図示しない膨張弁、図示しない室内熱交換器は、記述した順番に図示しない配管によって接続され、冷凍サイクルを構成している。仕切り板13はファン10と圧縮機12の間に配置され、熱交換器7の圧縮機12に近い側の端部7aと連続的に接続されるとともに前板3に接するように配置されており、ファン10の配置される送風機室15と、圧縮機12の配置される機械室16とに室外機1の内部を仕切っている。
ファン10、モーター8、前板3(オリフィス3a)、グリル11、仕切り板13、天板2、底板6によって送風機部18が構成されている。また、仕切り板13の上部と天板2の間には電源盤14が送風機室15と機械室16をまたぐように配置されている。
室外機1の動作について説明する。室外機1は暖房運転を開始すると圧縮機12を駆動し、圧縮機12、室内熱交換器、膨張弁、熱交換器7および配管から構成される冷凍サイクルの内部に封入された冷媒を圧縮し、室内熱交換器に向かって配管を経由して冷媒を送り出す。室内熱交換器で熱を放出した後、冷媒は配管を通り膨張弁で減圧され、さらに配管を通って熱交換器7へと流入する。熱交換器7では、フィンおよび配管の外壁で形成される隙間をモーター8で駆動されるファン10によって発生した風が通過しており、冷媒は熱交換器7を構成する配管内を流れる間に、配管やフィンを経由してファン10によって発生した風と熱交換する。その後冷媒は熱交換器7から流出し、配管を通って圧縮機12へと流入した後再び圧縮される。この動作を繰り返すことにより、室外機1は室外の大気から冷凍サイクルに熱を吸収し、室内へと放出することができる。つまり、室外の熱を室内に移動させることができるので、効率よく暖房を行うことができる。なお、圧縮機12から送り出される冷媒を室内熱交換器ではなく熱交換器7に流入させるよう冷凍サイクルの冷媒の循環方向を逆向きにすることで、室内の熱を室外に移動させる冷房運転を行うことができる。
一方、室外機1は、圧縮機12を駆動すると同時にモーター8を駆動し、ファン10を回転駆動させる。ファン10は主に、周囲の空気を室外機1の背面側から前面側へと向かう方向に押し出す。ファン10から押し出された空気は、オリフィス3aに囲まれた空間を通り、さらに前板3に取り付けられたグリル11の隙間11bを通って室外機1の外部へと流出する。ファン10によって空気が押し出されると、ファン10の周囲の圧力が低下するため、圧力差によってさらにその外側(オリフィス3aよりも室外機1の背面側)に存在する空気がファン10に向かって流れ込む。ファン10が連続的に空気を押し出し続けることで、その周囲に生じた負圧部分に空気が流れ込み続け、風が発生する。このように、ファン10に流れ込む風は、ファン10の回転によって発生する空気の負圧部分に
よって発生する。ファン10に流れ込む風は、室外機1の外部空間から熱交換器7の配管やフィンの間を通過してくるため、熱交換器7の配管内を流れる冷媒と大気との熱交換が促進される。よって、ファン10は熱交換器7における熱交換量を増加させることで冷凍サイクルの性能を向上させる役割を果たしている。
なお、モーター8はファン10を回転させるために電力を消費する。この消費電力量は、ファン10を駆動するための動力が増加するに従って増大する。
ファン10を駆動するための動力は、ファン10に流れ込む空気の流入経路における空気の流れやすさに影響を受けるため、空気が流れやすくなるよう流入経路の断面積を拡大することなどにより、モーター8の消費電力量を低減することができる。モーター8の消費電力量を低減することで、室外機1を含む冷凍サイクルの性能を向上させることができる。
仕切り板13の形状について説明する。図4は図2における仕切り板13とその周辺を拡大した図である。ファン10によって発生する風の主流方向は室外機1の背面側から前板3側に向かう方向(モーター8の回転軸8aに平行な方向)であり、仕切り板13は、その風の主流方向に対し側面方向に配置されファン10の側面に位置する第1隔壁13aと、第1隔壁13aと連続的に結合し、風の上流側へ第1隔壁13aよりも風の主流方向から離れる方向に延びる平面部を有する第2隔壁13bと、第2隔壁13bと連続的に結合し、第2隔壁13bよりも風の主流方向から離れる方向に風の上流側へと延びるとともに、熱交換器7の端部7aと接合する第3隔壁13cと、を有している。第1隔壁13aと第2隔壁13bの結合部である第1曲折線13d、および第2隔壁13bと第3隔壁13cの結合部である第2曲折線13eは、天板2および底板6と略垂直となる略直線形状となっている。仕切り板13は、第1隔壁13a、第2隔壁13b、第3隔壁13cにより、ファン10によって発生する風の流れる空間、すなわち送風機室15に向かって凸形状の壁面を形作っている。第2隔壁13b上には、突起17が設けられている。突起17は第1曲折線13dと略平行な方向に延びる長細い形状をしており、第1曲折線13dに垂直な面で切断した断面の形状は、送風機室15に向かって凸の円弧形状を成している。
仕切り板13の効果について説明する。図5は仕切り板13の周辺の風の流れの様子を示した図である。矢印Rは熱交換器7の端部7a近傍から流れ込む風の流線を示している。ファン10によって発生する風は、前述のように室外機1の外部空間から熱交換器7を通過して室外機1の送風機室15に流入し、ファン10に流れ込む。熱交換器7の端部7aに近い場所を通る風はファン10との最短経路の間に仕切り板13が存在しているため、ファン10に流れ込むまでの間に仕切り板13に沿って流れる経路を経由する。具体的には、端部7aに沿うようにして熱交換器7を通り抜け送風機室15に流入した後、第3隔壁13cに沿ってファン10の方向へと向きを変え、第2曲折線13eを越えて第2隔壁13bに沿って流れていく。第2隔壁13bには突起17が設けられているため、第2隔壁13bに沿って流れる風の少なくとも一部は突起17を乗り越えるようにして流れる。このとき、風は突起17から流れに逆らう方向の力を受けるので、第2隔壁13bに沿う方向の速度成分が減少する。その後、風は第1曲折線13dに達するが、第2隔壁13bに沿う方向の速度成分が減少しているので、第1曲折線13dに達した際にも流れが剥離しにくくなるとともに、もし剥離したとしても周囲の風に作用する力は小さくなる。よって、第2隔壁13bに沿って流れる風が剥離することによって周囲の風が流れを阻害され、流路断面積が小さくなって圧力損失が増加することや風量が低下することを抑制することができる。
また、突起17は第2隔壁13bから送風機室15に向かって凸の形状となっているため、風が突起17に沿うように流れ、第2隔壁13b上に再び到達する際には、その方向
が第2隔壁13bに沿う方向(第2隔壁13bに平行な方向)よりも第2隔壁13bに垂直な方向に近づいている。よって、突起17が第1曲折線13dに近い位置に配置されている場合には、突起17と同様に送風機室15に向かって凸形状となっている仕切り板13の第1曲折線13dを回り込んで第1隔壁13aの方向に近づくような流れを誘発することができ、ファン10に向かう周囲の風の流れを阻害する作用をより小さくすることができる。このような効果を得るためには、突起17と第2隔壁13bとの下流側の接続位置と第1曲折線13dとの距離が0〜30mm程度であることが望ましい。
図2に示すように、仕切り板13の下側には底板6が配置され、上側には天板2および電源盤14が配置され、仕切り板13の上下を閉塞するとともに送風機室15を形成している。仕切り板13の第2隔壁13bに設けられた突起17により、第2隔壁13bに沿う方向の風の速度成分が減少すると圧力が上昇し、仕切り板13の上下方向に向かう速度成分が増加する可能性があるが、前述のように仕切り板13および送風機室15の上下が閉塞されていると風が上下方向に流れていくことが防止できる。よって第2隔壁13bに沿って流れ突起17に達した風が仕切り板13の上下方向に流れることなく突起17を乗り越えて流れるので、無駄な風の流れが発生することなく、突起17によって送風機室15を流れる風の流れが阻害されるのを防止する効果をよりよく発揮することができる。
また、突起17は、回転軸8aに取り付けられたファン10を回転させ、気流発生手段として駆動することによって風を発生させる送風機部18の一部となっている。送風機室15内の風の流れが阻害されるのを防止する突起17の効果によって、圧力損失の増加や風量の低下が抑制されるので、所定の風量を得るために必要なファン10の駆動動力を低減することができ、送風機部18の性能を向上させることができる。
さらに、送風機部18は冷凍サイクルの室外機1に備えられている。突起17の効果により圧力損失が低減され、送風機部18の性能が向上すると、ファン10を駆動するモーター8の消費電力を低減させることができ、室外機1の消費電力を低減することができる。加えて、突起17は送風機室15内の風の流れが阻害されるのを防止することで風量低下を抑制する効果を持つため、熱交換器7での冷媒と空気の熱交換に必要な風量の確保を容易にし、室外機1の能力を向上させることができる。よって突起17に起因する室外機1の消費電力の低減と能力の向上により、室外機1を含む冷凍サイクルの性能を向上させることができるので、突起17の効果をよりよく享受することができる。
図4に示す破線Cは、ファン10の回転する領域と第1曲折線13dとが最も近接する点を通り、第1曲折線13dと垂直に交わる直線を示している。そして、突起17はその破線Cと第1曲折線13dを含む平面よりも送風機室15側に少なくとも一部が突出するよう構成されている。このような構成にすると、突起17の先端付近の空気とファン10の回転領域の間に遮るものがなくなるので、ファン10の回転により発生する圧力勾配が大きくなる。よって突起17の先端付近の空気に対し、ファン10へと直線的に流れるよう作用する力が働くため、ファン10に直接向かう流れを誘起させることができる。すなわち、仕切り板13によってファン10へ向かう流れを妨げられることがなく、より損失の小さい風の流れを実現することができる。
図4に示すように、突起17の断面形状は円弧状の形状を成している。風が突起17を乗り越える際、風は第2隔壁13bに垂直で第2隔壁13bから離れる方向の速度成分を持つが、突起17に沿って第2隔壁13bから離れるにつれてその速度成分が0となり、その後反対に第2隔壁13bに垂直で第2隔壁13bに向かう速度成分を持って第2隔壁13bに近づくように流れる。このとき、突起17が円弧状の形状であることにより、風が突起17を乗り越える際に滑らかに流れの方向を変え、第2隔壁13bに垂直な方向の速度成分をスムーズに変化させることができるため、渦が発生するなどの余分な損失を増
加させることがなく、効率的に風を流すことができる。
また、突起17の断面形状の円弧の半径は10mm以上であることが望ましい。円弧の半径が小さすぎると円弧の曲率が大きくなり、突起17に沿う風の流れの方向が急激に変化するようになるため突起17に沿って流れることができずに剥離してしまい、第2隔壁13bに垂直な方向の速度成分が大きくならず、突起17による効果が目減りしてしまう。突起17の断面形状の円弧が半径5mm程度で風が剥離することが確認されており、従って半径は10mm以上であることが望ましい。
なお、突起17の断面形状は必ずしも円弧形状である必要はない。直線で構成され、角を持つような形状や、円弧と直線を組み合わせた形状、楕円弧形状など、送風機室15に凸の形状であれば任意の形状とすることができる。
図6は図3における矢印Bの方向から見た仕切り板13の側面視図である。突起17は第1曲折線13dと略平行に、仕切り板13の上端近くから高さ方向に半分より少し下までの範囲に形成されている。図2に示すように、ファン10は正面から見て右回り(矢印A)の方向に回転するため、仕切り板13の上側半分に対してファン10の翼は常に近づくように動作し、反対に下側半分に対しては常に離れるように動作する。よって突起17の効果により、少なくとも仕切り板13の上半分の範囲では、第2隔壁13bに沿う方向の風の速度成分が減少し、第1曲折線13dで風が剥離することが防止されるので、第2隔壁13bに沿って流れてきた風が仕切り板13に近づくように動作するファン10の翼に干渉することを防ぎ、ファン10の損失の増大を防止できる。
ファン10の翼が仕切り板13から離れるように動作する下半分の範囲でも第2隔壁13bに沿う方向の風の剥離は発生しないことが望ましいが、風の剥離が発生したとしても風の方向とファン10の翼が向かう方向が同様の方向であるので、翼と風の衝突の影響は小さい。よって図2における矢印Aの方向に回転するファン10に対しては仕切り板13の下側半分の範囲に突起17を形成しなくてもよく、突起17の長さを短くすることができるので、突起17を板金の絞り成型で作成する際には板金が破れる可能性が高くなるのを防止し、樹脂等で作成する際には材料を削減して低コスト化を実現することができる。
なお、室外機1はモーター8によってファン10を駆動し、風を発生させる構造であるが、例えばモーター8およびファン10を備えていなくても、たとえば熱交換器7の外周側の圧力がオリフィス3a側の圧力よりも相対的に高く、熱交換器7側からオリフィス3aに向かって風が発生するような構成である場合には、突起17の効果を享受することができる。すなわち、仕切り板13に沿って流れる風が第1曲折線13dで剥離して周囲の流れを阻害することを突起17によって防止することができ、圧力損失の増加や風量の低下を抑制することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2にかかる室外機を正面から見た概略透視図、図8は本発明の実施の形態2にかかる室外機を上側から見た概略透視図である。本実施の形態において、実施の形態1と共通する部分は説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
室外機51は実施の形態1の室外機1と異なり、正面から見て左回り(矢印Dの方向)に回転するファン52を備えている。仕切り板53には突起54が形成されており、その断面形状は送風機室15側に凸となる形状を成している。
図9は図8の矢印Eの方向から仕切り板53を見た側面視概形図である。仕切り板53は、実施の形態1と同様、第1隔壁13a、第2隔壁13b、第3隔壁13c、第1曲折線13d、第2曲折線13eを有している。
突起54は第2隔壁13b上に第1曲折線13dと平行な方向の長い直線状に形成されているが、実施の形態1の突起17とは異なり、仕切り板53の下端付近から中央よりもやや上側までの範囲に形成されている。
ファン52は正面から見て左回りであり、仕切り板53はファン52の右側にあるので、回転するファン52の翼は常に仕切り板53の下側に近づくように動作し、上側から離れるように動作する。よって仕切り板53に沿ってファン52に向かって流れてきた風が仕切り板53の第1曲折線13dから剥離すると、翼が仕切り板53に近づく下側で翼と風の干渉が強くなり、大きな損失が発生する。突起54は仕切り板53の下側の範囲に形成されているので、仕切り板53の下側で特に風の剥離が防止され、翼と風の干渉が防止されることで損失の増大を防ぐことができる。
なお、仕切り板53の上端付近から下端付近にわたって突起54を形成すれば、ファン52の回転方向に関係なく突起54の効果を得ることができるし、突起54が長手方向に連続的に均一に形成されている必要はなく、途中で途切れていたり、断面形状が変化したりしていても突起54の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる送風機および空気調和機の室外機は、風路において壁面に沿って流れてきた風が壁の角部で剥離し、周囲の風の流れを阻害して圧力損失や風量低下が発生するのを抑制することが可能となるので、換気設備に使用される送風機や、ヒートポンプを利用した給湯機の室外機等の用途にも適用できる。
1、51 室外機
2 天板
3 前板
3a オリフィス
4 右側板
5 左側板
6 底板
7 熱交換器
7a 端部
8 モーター
8a 回転軸
9 モーター台
10、52 ファン
11 グリル
11a 桟
11b 隙間
12 圧縮機
13、53 仕切り板
13a 第1隔壁
13b 第2隔壁
13c 第3隔壁
13d 第1曲折線
13e 第2曲折線
14 電源盤
15 送風機室
16 機械室
17、54 突起
18 送風機部

Claims (7)

  1. 風が流れる風路と、前記風路の中に配置され、前記風路の風の主流方向に対し側面方向に配置された平面部を有する第1隔壁と、前記第1隔壁と連続的に結合し風の上流側へ風の主流方向から離れる方向に延びる平面部を有する第2隔壁と、を有する仕切り板を備え、前記第2隔壁には、前記第1隔壁の平面部と前記第2隔壁の平面部との交線と略平行に略直線状に形成された風路側に突出する突起が備えられている送風機。
  2. 前記仕切り板の上側および下側のいずれかもしくは両方を閉塞するための閉塞部材が備えられている、請求項1に記載の送風機。
  3. 前記風路を流れる風を発生させるための気流発生手段を備えた請求項1または2に記載の送風機。
  4. 前記気流発生手段は複数の翼とそれらが接続されたハブを有するファンであり、前記ファンの回転する領域のうち前記第1隔壁と前記第2隔壁の結合部に最も近接する点から前記第1隔壁の平面部と前記第2隔壁の平面部との交線に降ろした垂線と、前記交線と、を含む平面に対し、前記突起は前記風路を流れる風の主流に近づく方向に突出している、請求項3に記載の送風機。
  5. 前記突起を前記交線と垂直な平面で切断した断面形状は略円弧形状を有している、請求項1から4のいずれかに記載の送風機。
  6. 前記突起の略円弧形状の円弧半径は10mm以上である、請求項5に記載の送風機。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の送風機を備えた、空気調和機の室外機。
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