JP2018053675A - 超小旋回型油圧ショベル - Google Patents

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【課題】オフセットフロントが運転室における上面の上方の減速領域に停止しているときに、オフセットフロントを充分に操作できる超小旋回型油圧ショベルを提供する。【解決手段】超小旋回型油圧ショベルは、オフセットフロントの超小旋回姿勢時に旋回体及びオフセットフロントを含む旋回体上の全ての構成部材が走行体の車幅内で旋回可能で、オフセットフロントがキャブと干渉することを防止する干渉防止装置を備えている。干渉防止装置は、オフセットフロントが減速領域内にあるかを判別する減速領域判別部30d、オフセットフロントの重心位置が基端部よりも車体後方に位置するかを判別する重心位置判別部30e、オフセットフロントの下げ操作が行われたかを判別する下げ操作判別部30f、及びブームシリンダ4aが作動したかを判別する作動判別部30gを含む制御装置30を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、干渉防止装置を備えた超小旋回型油圧ショベルに関する。
従来技術の超小旋回型油圧ショベルは、特許文献1に開示されている。この超小旋回型油圧ショベルは、走行体と、走行体上に旋回可能に配置された旋回体と、旋回体上の左前方側に配置された運転室とを備えている。また、旋回体上における運転室の右側位置には、オフセットフロントを構成する第1ブームの基端部が上下方向の回動が可能なように取り付けられている。超小旋回型油圧ショベルは、旋回体及び旋回体上のオフセットフロントを含めた全構成部材が最小旋回姿勢で旋回したときに、走行体を構成する左右の履帯幅内からはみ出さないように旋回体の外周縁が円形もしくは円形に近い形状に構成されている。
また、超小旋回型油圧ショベルは、このオフセットフロントの動作時に、オフセットフロントの構成部材の一つであるバケットが運転室の前面側、右側面側及び上面側に干渉することを防止する干渉防止装置を備えている。
超小旋回型油圧ショベルは、市街地の狭い道路、住宅地、歩道上で掘削、整地などの作業を行うときに、最小旋回姿勢で旋回体が旋回しても、周囲の建物や垣根などとの接触及び歩道範囲からのはみ出しを防止できる構成である。また、干渉防止装置は、運転室の前面の前方側、右側面の側方側及び上面(天井)の上方側に予め減速領域とそれより運転室に近い位置に進入禁止領域を設定しており、オフセットフロントのバケットが減速領域に入り込んだ場合、例えば第1ブームの上げ操作時もしくは第1ブームの下げ操作時に、油圧ポンプから方向切換弁を介して第1ブームを駆動するブームシリンダへ供給される流量を少なく制限して第1ブームを含むオフセットフロントを減速制御する制御装置を備えている。
特開平7−109750号公報
前述した従来技術の超小旋回型油圧ショベルは、オフセットフロントのバケットが最小旋回姿勢で運転室における上面の上方側の減速領域に停止している場合、オフセットフロントの重心位置は第1ブームの基端部の取り付け位置より後方でかつ旋回体の回転中心より後方の位置にある。この状態からオフセットフロントのバケットを運転室の前方に押し出すためにブーム下げ操作を行うと、干渉防止装置の減速制御によってブームを駆動するブームシリンダへの供給流量が制限されているので、ブームシリンダを作動させる駆動力が小さく抑えられ、オフセットフロントの重量に抗してブームシリンダを作動させることができる充分な駆動力とならず、ブーム下げ操作を操作量に沿った形で実施することができない。これにより、作業性が低下してしまう。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、オフセットフロントが運転室における上面の上方に設定された減速領域に位置しているときに、操作量に応じてオフセットフロントを充分に操作できる干渉防止装置を備えた超小旋回型油圧ショベルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る超小旋回型油圧ショベルは、走行体と、走行体上に旋回可能に配置された旋回体と、旋回体上の左前方側に配置された運転室と、旋回体上における前記運転室の右側位置に上下方向に回動可能なように取り付けられたオフセットフロントと、前記オフセットフロントが運転室周囲のうちで少なくとも前記運転室の前面側及び上面側と干渉することを防止する干渉防止装置とを備えており、前記旋回体及び前記オフセットフロントは、前記オフセットフロントを最小旋回姿勢にすることにより前記走行体の車幅内で旋回可能であり、前記干渉防止装置は、前記運転室の少なくとも前面の前方側及び上面の上方側に予め減速領域とそれより運転室側に近い位置に進入禁止領域を設定しており、前記オフセットフロントが減速領域に入り込んだ場合、前記オフセットフロントの上げ操作時もしくは下げ操作時に、前記オフセットフロントを減速制御させるように構成している超小旋回型油圧ショベルにおいて、前記オフセットフロントが減速領域内にあるかを判別する減速領域判別部と、前記オフセットフロントの重心位置が旋回体上の基端部よりも車体後方に位置するかを判別する重心位置判別部と、前記オフセットフロントの下げ操作が行われたかを判別する下げ操作判別部と、前記オフセットフロントが作動したかを判別する作動判別部とを含む制御装置を備えており、前記制御装置は、第1に前記減速領域判別部で前記オフセットフロントが減速領域内にあると、第2に前記重心位置判別部で前記オフセットフロントの重心位置が基端部よりも車体後方に位置すると、第3に前記下げ操作判別部で前記オフセットフロントの下げ操作が行われたと、第4に前記作動判別部で前記オフセットフロントが作動していないと、それぞれで判別されたときに、前記オフセットフロントが停止している状態から停止が解除されるまでの間、前記干渉防止装置による前記オフセットフロントの下げ操作時の減速制御を通常速度制御に切り換えることを特徴としている。
本発明に係る干渉防止装置を備えた超小旋回型油圧ショベルは、オフセットフロントが運転室における上面の上方に設定された減速領域に位置しているときに、操作量に応じてオフセットフロントを充分に操作できる。
本発明に係る超小旋回型油圧ショベルの一実施形態を構成するキャブタイプのミニショベルを示す側面図である。 図1の要部平面図である。 本実施形態に備えられた油圧駆動装置を示す電気・油圧回路図である。 本実施形態に備えられた制御装置の要部構成を示すブロック図である。 制御装置の減速領域・進入禁止領域記憶部の記憶内容を示す図である。 本実施形態に備えられた制御装置における処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る超小旋回型油圧ショベルの実施の形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態の構成]
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る超小旋回型油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に旋回可能に配置された旋回体2と、旋回体2上の左前方側に配置された運転室、すなわちキャブ8とを備えている。また、旋回体2上におけるキャブ8の右側位置には、オフセットフロント3を構成する第1ブーム4の基端部40が上下方向の回動可能なように取り付けられている。超小旋回型油圧ショベルは、旋回体2及び旋回体2上のオフセットフロント3を含めた全構成部材が最小旋回姿勢で旋回した際に、走行体1を構成する左右の履帯幅内から、すなわち走行体1の車幅内からはみ出さないように旋回体2の外周縁が円形もしくは円形に近い形状に構成されている。
キャブ8内には、運転席9a及び運転席9aの周囲に配置されて走行体1、旋回体2、及びオフセットフロント3を選択的に操作する操作装置9bが配置されている。本実施形態に係る超小旋回型油圧ショベルは、外殻形状を小型にするために旋回体2上の機器配置に制約を受けており、運転席9aの下方にエンジンが収容されたエンジン室が配置されている。
オフセットフロント3は、キャブ8の右側面位置の旋回体2部分に基端部40が取り付けられて上下方向の回動が可能な第1ブーム4と、この第1ブーム4の先端に左右方向の揺動が可能に取り付けられた第2ブーム5と、この第2ブーム5の先端に上下方向の回動が可能に取り付けられたアーム6と、このアーム6の先端に上下方向の回動が可能に取り付けられたバケット7とを備えている。
また、オフセットフロント3は、第1ブーム4を駆動するブームシリンダ4aと、第2ブーム5を揺動させるオフセットシリンダ5aと、アーム6を駆動するアームシリンダ6aと、バケット7を駆動するバケットシリンダ7aとを備えている。
なお、図1および図2では図示省略したが、第1ブーム4と旋回体2との接続部10、第1ブーム4と第2ブーム5との接続部11、第2ブーム5とアーム6との接続部12、及びアーム6とバケット7との接続部13のそれぞれには、互いの相対角度を検出する角度計が設けられている。
また、本実施形態は、オフセットフロント3の動作時に、オフセットフロント3の構成部材の1つであるバケット7がキャブ8の前面8aの前方側、右側面の側方側及び上面8b(天井)の上方側に干渉することを防止する干渉防止装置を備えている。この干渉防止装置は、オフセットフロント3がキャブ8の前面8aの前方側、右側面の側方側及び上面8bの上方側に対応させて予め図5に示す減速領域43を設定している。また、減速領域43と、キャブ8の前面8a、右側面及び上面8bとの間に、オフセットフロント3のバケット7のキャブ8方向への進入を禁止する進入禁止領域42を予め設定している。
また、本実施形態は、図3に示す油圧駆動装置を備えている。油圧アクチュエータとして、前述した第1ブーム4を駆動するブームシリンダ4a、第2ブーム5を揺動させるオフセットシリンダ5a、アーム6を駆動するアームシリンダ6a、及びバケット7を駆動するバケットシリンダ7aの他に、旋回体2を旋回させる旋回モータ14、走行体1の右側履帯を駆動する右走行モータ15、及び走行体1の左側履帯を駆動する左走行モータ16を備えている。
また、前述した各油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプ22、及び油圧ポンプ22の吐出圧を規定するメインリリーフ弁22aと、パイロットポンプ23、及びパイロットポンプ23の吐出圧を規定するパイロットリリーフ弁23aとを備えている。
また、油圧ポンプ22からブームシリンダ4aに供給される圧油の流れを制御する第1ブーム用方向制御弁20と、パイロットポンプ23に接続可能であって、第1ブーム用方向制御弁20を切り換えるパイロット操作圧を生成するブーム用操作装置21とを備えている。ブーム用操作装置21は、前述した図1に示した操作装置9bに含まれている。
ブーム用操作装置21と、第1ブーム用方向制御弁20の一方の制御部とを連絡するパイロット管路には、ブーム上げ減圧弁26aを設けてあり、ブーム用操作装置21と、第1ブーム用方向制御弁20の他方の制御部とを連絡するパイロット管路には、ブーム下げ減圧弁26bを設けてある。
また、図3に示す油圧駆動装置は、ブーム上げ減圧弁26a、ブーム下げ減圧弁26b等を制御する制御装置30と、この制御装置30から出力された信号に応じて、パイロットポンプ23と、ブーム用操作装置21を含む操作装置9bとの間を断接可能な油圧ロック弁24とを備えている。
図4に示すように、制御装置30は、オフセットフロント3の姿勢及び重心位置41を演算する座標演算部30aと、減速領域43及び進入禁止領域42を記憶する減速領域・進入禁止領域記憶部30bと、オフセットフロント3が最小旋回姿勢となる状態であるオフセットフロント3の図1に示す重心位置が、第1ブーム4の基端部40よりも車体後方となる特定領域44を記憶する特定領域記憶部30cとを含んでいる。図5に示すように、減速領域43中に破線で示した特定領域44が予め設定されている。
また、制御装置30は、オフセットフロント3が減速領域43内にあるかを判別する減速領域判別部30dと、オフセットフロント3の重心位置41が第1ブーム4の基端部40よりも車体後方に位置するかを判別する重心位置判別部30eと、オフセットフロント3の下げ操作が行われたかを判別する下げ操作判別部30fと、第1ブーム4を駆動するブームシリンダ4aが作動したかを判別する作動判別部30gとを含んでいる。
この制御装置30は、第1に減速領域判別部30dでオフセットフロント3が減速領域内にあると、第2に重心位置判別部30eでオフセットフロント3の重心位置41が第1ブーム4の基端部40よりも車体後方に位置すると、第3に下げ操作判別部30fでオフセットフロント3の下げ操作が行われたと、第4に作動判別部30gでブームシリンダ4aが作動していないと、それぞれで判別されたとき、オフセットフロント3が停止している状態から停止が解除されるまでの間、干渉防止装置によるオフセットフロント3の下げ操作時の減速制御を通常速度制御に切り換える。
また、本実施形態は、図1および図2に示した接続部10,11,12,13に設けられた複数の角度計を総括して角度計33として示してあり、この角度計33から出力される信号が制御装置30の座標演算部30aに入力される。また、本実施形態は、図3に示すように、ブーム下げ減圧弁26bに並設され、第1ブーム4の下げ操作時のパイロット操作圧を検出して制御装置30に出力する圧力計25を備えている。
オフセットフロント3がキャブ8に干渉することを防止する干渉防止装置は、図4に示した角度計33と、座標演算部30a及び減速領域・進入禁止領域記憶部30bを備えた制御装置30と、図3に示したブーム上げ減圧弁26a及びブーム下げ減圧弁26bなどを構成要素として含んでいる。
次に、本実施形態で実施される各制御について説明する。
[本実施形態による通常制御]
ブーム用操作装置21を含む操作装置9bを操作して掘削作業などを行うに際し、オフセットフロント3のバケット7が干渉防止装置の減速領域43及び進入禁止領域42に入っていない通常操作時にあっては、制御装置30から出力された信号により油圧ロック弁24は、パイロットポンプ23と、操作装置9bとの間を連通させる図3の左位置に切り換えられる。したがって、操作装置9bの操作に応じて走行体1、旋回体2、及びオフセットフロント3が選択的に駆動可能となる。
このとき図3に示すブーム上げ減圧弁26a及びブーム下げ減圧弁26bは作動せず これらの開口量は最大に保たれる。したがって、ブーム用操作装置21を例えばフル操作して第1ブーム用方向制御弁20を切り換えた際には、ブーム上げ減圧弁26aもしくはブーム下げ減圧弁26bを介して供給された大きなパイロット操作圧によって、第1ブーム用方向制御弁20は大きな切り換え量で切り換えられる。ブームシリンダ4a以外のアクチュエータにあっても同様であり、これらのアクチュエータを速い作動速度で作動させることができる。例えばオフセットフロント3を駆動して掘削作業などを行う場合には、オフセットフロント3の作業能率を高める速い駆動速度で駆動することができる。
なお、本実施形態は、前述したように旋回体2及び旋回体2上のオフセットフロント3を含めた全構成部材が図1に示した最小旋回姿勢で旋回した際に、走行体1を構成する左右の履帯幅内からはみ出さないように旋回体2の外周縁が円形もしくは円形に近い形状に形成されていることから、市街地の狭い道路、住宅地、歩道上で掘削、整地などの作業を行うときに、最小旋回姿勢で旋回体2が旋回しても周囲の建物や垣根などとの接触、及び歩道範囲からのはみ出しを防ぐことができる。
[干渉防止装置による減速制御]
オフセットフロント3の操作時に、図4に示した角度計33から出力された角度信号に基づいて座標演算部30aで演算されたオフセットフロント3の姿勢から、オフセットフロント3のバケット7がキャブ8の前面8aの前方側、右側面の側方側及び上面8bの上方側に予め設定された減速領域43内にあると制御装置30で判別されたとき、制御装置30からブーム上げ減圧弁26a及びブーム下げ減圧弁26bに制御信号が出力され、ブーム上げ減圧弁26a及びブーム下げ減圧弁26bのそれぞれの開口量が前述した通常制御のときに比べて小さく抑えられる。
これに伴い、第1ブーム用方向制御弁20の制御部に供給されるパイロット操作圧は小さく抑えられ、第1ブーム用方向制御弁20の切り換え量が通常制御時よりも抑えられる。したがって、ブームシリンダ4aへの供給流量が制限され、ブームシリンダ26の作動速度が通常制御時に比べて遅くなり、第1ブーム4の上げ操作時及び下げ操作時の駆動速度、すなわちオフセットフロント3の駆動速度が通常制御時よりも遅くなる減速制御が実施される。
なお、座標演算部30aで演算されたオフセットフロント3の姿勢と、減速領域・進入禁止領域記憶部30bに記憶された進入禁止領域42とに基づいて、オフセットフロント3が進入禁止領域42に入ったと判別されたときには、制御装置30から図3に示した油圧ロック弁24に信号が出力され、油圧ロック弁24がパイロットポンプ23と、ブーム用操作装置21を含む操作装置9bとの間を遮断する同図3の右位置に切り換えられる。これにより走行体1、旋回体2、及びオフセットフロント3は強制的に停止状態となる。また、このとき操作装置9bを操作しても、走行体1、旋回体2、及びオフセットフロント3が駆動されることはない。このように油圧ロック弁24によってパイロットポンプ23と、ブーム用操作装置21を含む操作装置9bとの間が遮断されたときには、制御装置30から出力された信号により図1に示す警報装置31から注意喚起する警報音が発せられる。
[本実施形態で実施される特有な制御]
次に、本実施形態の制御装置30で実施される特有な制御を図6のフローチャートに基づいて説明する。
今、オフセットフロント3は図1に示すように最小旋回姿勢となっており、オフセットフロント3のバケット7はキャブ8の上面8bの上方に位置して減速領域43内にあり、この状態からブーム用操作装置21が操作されて第1ブーム4の下げ操作、すなわちバケット7を前方に押し出すオフセットフロント3の下げ操作が実施されようとしているものとする。このような状況の中で、以下の処理が行われる。
[ステップS1] 角度計33から出力された角度信号に基づいて座標演算部30aで演算されたオフセットフロント3の姿勢と、減速領域・進入禁止領域記憶部30bに記憶された減速領域43とに基づいて、減速領域判別部30dは、オフセットフロント3が減速領域43内にあるかを判別する。オフセットフロント3が減速領域43内にあると判別されたときには、ステップS2に進む。オフセットフロント3が減速領域43内にないと判別されたときにはスタートに戻る。今は、オフセットフロント3のバケット7が減速領域43内にあるのでステップS2に進む。
[ステップS2] 座標演算部30aで演算されたオフセットフロント3の重心位置41と、特定領域記憶部30cに記憶された特定領域44とに基づいて、重心位置判別部30eはオフセットフロント3の重心位置41が第1ブーム4の基端部40よりも車体後方に位置するかを判別する。オフセットフロント3の重心位置41が基端部40よりも車体後方に位置すると判別されたときにはステップS3に進む。オフセットフロント3の重心位置41が基端部40よりも車体後方に位置していないと判別されたときはスタートに戻る。今は、オフセットフロント3が最小旋回姿勢でその重心位置41が基端部40よりも車体後方に位置していると重心位置判別部30eで判別され、ステップS3に進む。
[ステップS3] 圧力計25から出力された信号に基づいて、下げ操作判別部30fは、オフセットフロント3の下げ操作が行われたか否か判別する。オフセットフロント3の下げ操作が行われたと判別されたときはステップS4に進む。オフセットフロント3の下げ操作が行われていないと判別されたときはスタートに戻る。今は、ブーム用操作装置21が下げ操作され、図3に示す第1ブーム用方向制御弁20の図示右側の制御部にパイロット操作圧が供給されて、その操作圧が圧力計25で検出されたので、下げ操作判別部30fで、下げ操作が行われたと判別されてステップS4に進む。
[ステップS4] 角度計33に含まれる接続部10に設けられた角度計から出力された角度信号に基づいて、作動判別部30gは、ブームシリンダ4aが作動したかを判別する。ブームシリンダ4aが作動していないと判別されたときはステップS5に進む。ブームシリンダ4aが作動していないと判別されたときはスタートに戻る。今は、オフセットフロント3のバケット7が減速領域43内にあって、干渉防止装置による減速制御が実施されている。このような状態ではブームシリンダ4aに供給される流量に制限を受けてブームシリンダ4aの駆動力がオフセットフロント3の重力よりも小さくなる。したがってブーム用操作装置21を操作したにもかかわらずブームシリンダ4aが作動していないと作動判別部30gで判別されてステップS5に進む。
[ステップS5] 制御装置30からブーム下げ減圧弁26bに干渉防止装置によるオフセットフロント3の下げ操作時の減速制御を停止させて減速制御が実施される前の通常速度制御に切り換える信号が出力される。これによりブーム下げ減圧弁26bの開口量が減速制御でオフセットフロント3が駆動されていたときの開口量に比べて大きくなり、第1ブーム用方向制御弁20は、ブーム下げ減圧弁26bを介して供給される大きなパイロット操作圧によって同図3の右位置に大きな切り換え量で切り換えられる。
これに伴って、油圧ポンプ22から第1ブーム用方向制御弁20を介してブームシリンダ4aにオフセットフロント3の重量に抗して作動する駆動力が供給され、ブームシリンダ4aが作動してオフセットフロント3の下げ操作が開始される。
オフセットフロント3の下げ操作が開始されたことが座標演算部30aで演算されたオフセットフロント3の姿勢によって検出されたとき、制御装置30は通常速度制御から再び干渉防止装置によるオフセットフロント3の下げ操作時の減速制御を再開させるために、ブーム下げ減圧弁26bにオフセットフロント3を減速させる信号を出力する。これによりブーム下げ減圧弁26bの開口量は減速領域43にオフセットフロント3のバケット7が入ったときの開口量である小さな開口量に再び制限され、オフセットフロント3は減速制御によって通常の駆動速度よりも遅い駆動速度で下げ操作を行う。
このように構成した本実施形態によれば、オフセットフロント3がキャブ8における上面8bの上方に設定された減速領域43に停止しているときに、ブーム用操作装置21の操作量に応じてオフセットフロント3を充分に操作でき、作業性の低下を抑えることができる。
なお、前述した実施形態は、旋回体2上に運転室としてキャブ8を備えているが、運転室としてキャノピを備えた超小旋回型油圧ショベルにも本発明は適用することができる。
1 走行体
2 旋回体
3 オフセットフロント
4 第1ブーム
4a ブームシリンダ
5 第2ブーム
5a オフセットシリンダ
6 アーム
7 バケット
8 キャブ
8a 前面
8b 上面 9a 運転席
9b 操作装置
9c 前面側
9d 上面側
10 接続部
11 接続部
12 接続部
13 接続部
20 第1ブーム用方向制御弁
21 ブーム用操作装置
22 油圧ポンプ
23 パイロットポンプ
25 圧力計
26a ブーム上げ減圧弁
26b ブーム下げ減圧弁
30 制御装置
30a 座標演算部
30b 減速領域・進入禁止領域記憶部
30c 特定領域記憶部
30d 減速領域判別部
30e 重心位置判別部
30f ブーム下げ操作判別部
30g ブームシリンダ作動判別部
33 角度計
40 基端部
41 重心位置
42 進入禁止領域
43 減速領域
44 特定領域

Claims (3)

  1. 走行体と、走行体上に旋回可能に配置された旋回体と、旋回体上の左前方側に配置された運転室と、旋回体上における前記運転室の右側位置に上下方向に回動可能なように取り付けられたオフセットフロントと、前記オフセットフロントが運転室周囲のうちで少なくとも前記運転室の前面側及び上面側と干渉することを防止する干渉防止装置とを備えており、
    前記旋回体及び前記オフセットフロントは、前記オフセットフロントを最小旋回姿勢にすることにより前記走行体の車幅内で旋回可能であり、
    前記干渉防止装置は、前記運転室の少なくとも前面の前方側及び上面の上方側に予め減速領域とそれより運転室側に近い位置に進入禁止領域を設定しており、前記オフセットフロントが減速領域に入り込んだ場合、前記オフセットフロントの上げ操作時もしくは下げ操作時に、前記オフセットフロントを減速制御させるように構成している超小旋回型油圧ショベルにおいて、
    前記オフセットフロントが減速領域内にあるかを判別する減速領域判別部と、前記オフセットフロントの重心位置が旋回体上の基端部よりも車体後方に位置するかを判別する重心位置判別部と、前記オフセットフロントの下げ操作が行われたかを判別する下げ操作判別部と、前記オフセットフロントが作動したかを判別する作動判別部とを含む制御装置を備えており、
    前記制御装置は、第1に前記減速領域判別部で前記オフセットフロントが減速領域内にあると、第2に前記重心位置判別部で前記オフセットフロントの重心位置が基端部よりも車体後方に位置すると、第3に前記下げ操作判別部で前記オフセットフロントの下げ操作が行われたと、第4に前記作動判別部で前記オフセットフロントが作動していないと、それぞれで判別されたときに、前記オフセットフロントが停止している状態から停止が解除されるまでの間、前記干渉防止装置による前記オフセットフロントの下げ操作時の減速制御を通常速度制御に切り換えることを特徴とする超小旋回型油圧ショベル。
  2. 請求項1に記載の超小旋回型油圧ショベルにおいて、
    前記制御装置は、
    前記オフセットフロントの姿勢及び重心位置を演算する座標演算部と、
    減速領域、及び進入禁止領域を記憶する減速領域・進入禁止領域記憶部と、
    前記オフセットフロントの重心位置が、前記基端部よりも車体後方となる特定領域を記憶する特定領域記憶部とを含み、
    前記減速領域判別部は、前記座標演算部で演算された前記オフセットフロントの姿勢と、前記減速領域・進入禁止領域記憶部で記憶された減速領域とに基づいて、前記オフセットフロントが減速領域内にあるかを判別し、
    前記重心位置判別部は、前記座標演算部で演算された前記オフセットフロントの重心位置と、前記特定領域記憶部で記憶された特定領域とに基づいて、前記オフセットフロントの重心位置が前記基端部よりも車体後方に位置するかを判別することを特徴とする超小旋回型油圧ショベル。
  3. 請求項2に記載の超小旋回型油圧ショベルにおいて、
    前記オフセットフロントの姿勢を検出し角度信号を前記制御装置に出力する角度計と、前記オフセットフロントの下げ操作時のパイロット操作圧を検出し前記制御装置に出力する圧力計とを備えており、
    前記制御装置の前記座標演算部は、前記角度計から出力された角度信号に基づいて前記オフセットフロントの姿勢及び重心位置を演算し、
    前記制御装置の前記下げ操作判別部は、前記圧力計から出力された検出信号に基づいて前記オフセットフロントの下げ操作が行なわれたかを判別することを特徴とする超小旋回型油圧ショベル。
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