JP5584539B2 - 作業機械の作業範囲制御装置 - Google Patents
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Description
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
例えば、上部旋回体の姿勢が前向き姿勢のときには、横向き姿勢のときよりも遠くまでフロント装置が届くように制御する。
(3)該フロント装置が、先端側に連結されるアーム及び基端側に連結されるブームを有し、該角度検出手段が、該アーム及び該ブームのそれぞれの基端部の節点角度を検出する。さらに、該作業機械の搭乗者によってオン/オフの二位置に操作される垂直移動スイッチを備える。加えて、該垂直移動スイッチがオンに操作された状態でのアーム操作時に、該アームの基端部の節点角度及び該ブームの基端部の節点角度に基づき、該ブームを該アームと同時に作動させて該アームの先端を垂直方向に移動させる軌跡制御手段を備える。
(5)該制御手段が、該旋回姿勢が該側方姿勢である場合に、該フロント装置の基端部仰角の最小値を第一所定値以上に制限するとともに、該旋回姿勢が該前方姿勢である場合に、該最小値を該第一所定値よりも小さい第二所定値以上に制限する。
また、フロント装置の節点角度に基づいてフロントの先端部の位置を演算することで、機体安定度を向上させることができる。さらに、作業範囲を拡大するための条件が、近接スイッチでの近接状態の検知と前方作業スイッチのオン操作とのアンド条件となっているため、センサ,スイッチの故障や断線に際して側方作業範囲を選択させることができ、安定性を向上させることができる。
[1.機体構成]
第一実施形態として開示する作業範囲制御装置は、図1に示す油圧ショベル30(作業機械)に適用される。この油圧ショベル30は、クローラ式の走行装置を装備した下部走行体1と、下部走行体1に搭載された上部旋回体2とを備える。上部旋回体2は、旋回装置を介して下部走行体1の上に旋回自在に設けられる。旋回装置の駆動源は油圧式の旋回モータ25である。
上部旋回体2の車両前方側には、車両前方へ延出するロング解体仕様のフロント装置29が設けられ、その左側方に操作者が搭乗するキャブが設けられる。
なお、これらのプレート10a,10b及び近接スイッチ11L,11Rの固定位置は適宜変更可能である。例えば、これらを旋回ベアリングの内側に設けてもよいし、あるいはプレート10a,10bを上部旋回体2側に固定するとともに近接スイッチ11L,11Rを下部走行体1側に固定してもよい。
[2−1.メイン回路]
図4に、油圧ショベル30の油圧回路を示す。この油圧回路には、油圧アクチュエータ(各種油圧駆動装置)に供給される作動油が流通するメイン回路C1と、複数のパイロット回路とが設けられる。
メイン回路C1には、エンジンによって駆動される油圧ポンプ41が設けられる。ここでは、メイン回路C1上の油圧アクチュエータとして、前述のブームシリンダ3a,ジブシリンダ4a,アームシリンダ5a及び旋回モータ25が表示されており、その他の油圧アクチュエータを省略している。
旋回パイロット回路C2には、旋回操作レバー21の下端部に固定された旋回リモコン弁21L,21Rが設けられる。旋回リモコン弁21L,21Rはそれぞれ、旋回操作レバー21に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成する制御弁である。これらの旋回リモコン弁21L,21Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。なお、一方の旋回リモコン弁21Lは上部旋回体2の左回転方向(反時計回り)への旋回操作に係るパイロット圧を生成し、他方の旋回リモコン弁21Rは右回転方向(時計回り)への旋回操作に係るパイロット圧を生成する。
ブームパイロット回路C3には、ブーム操作レバー42の下端部に固定されたブームリモコン弁42L,42Rが設けられる。
ブームリモコン弁42L,42Rはそれぞれ、ブーム操作レバー42に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成する制御弁である。これらのブームリモコン弁42L,42Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。なお、一方のブームリモコン弁42Lはブーム上げ操作に係るパイロット圧を生成し、他方のブームリモコン弁42Rはブーム下げ操作に係るパイロット圧を生成する。これらのブームリモコン弁42L,42Rのうち、ブーム操作レバー42の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。
ジブパイロット回路C4には、ジブ操作レバー43の下端部に固定されたジブリモコン弁43L,43Rが設けられる。
ジブリモコン弁43L,43Rはそれぞれ、ジブ操作レバー43に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成する制御弁である。これらのジブリモコン弁43L,43Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。これらのジブリモコン弁43L,43Rのうち、ジブ操作レバー43の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。なお、一方のジブリモコン弁43Lはジブ上げ操作に係るパイロット圧を生成し、他方のジブリモコン弁43Rはジブ下げ操作に係るパイロット圧を生成する。
アームパイロット回路C5の回路構成は、ジブパイロット回路C4と同様である。アームパイロット回路C5には、アーム操作レバー44の下端部に固定されたアームリモコン弁44L,44Rが設けられる。
アームリモコン弁44L,44Rはそれぞれ、アーム操作レバー44に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成する制御弁である。これらのアームリモコン弁44L,44Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。これらのアームリモコン弁44L,44Rのうち、アーム操作レバー44の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。なお、一方のアームリモコン弁44Lはアームイン操作に係るパイロット圧を生成し、他方のアームリモコン弁44Rはアームアウト操作に係るパイロット圧を生成する。
図5に示すコントローラ18(制御手段)は、周知のマイクロプロセッサやCPU,ROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供された電子制御装置である。コントローラ18の入力側には、ブーム角センサ7,ジブ角センサ8,アーム角センサ9,一対の近接スイッチ11L,11R及び前方作業スイッチ12が接続される。コントローラ18は、これらから伝達される情報に基づき、フロント装置29の動作を制御する。
旋回角度判定部34は、一対の近接スイッチ11L,11R及び前方作業スイッチ12で検出された情報に基づき、フロント装置29の作業域及び作業状態を判定するものであり、オア演算器34a及びアンド演算器34bを備える。
アンド演算器34bは、オア演算器34aから出力された信号と前方作業スイッチ12から伝達される信号との論理積を出力するものである。ここでは、前方作業スイッチ12がオンに操作され、かつ、フロント装置29が前方作業域に位置するときにのみオン信号が出力される。
つまり、前方作業スイッチ12がオンに操作され、かつ、フロント装置29が前方作業域に位置するときにのみ、前方作業域の作業半径R1が作業範囲制限判定部37に伝達される。また、前方作業スイッチ12がオフに操作され、あるいは、フロント装置29が側方作業域に位置するときには、側方作業域の作業半径R2が作業範囲制限判定部37に伝達される。
図7のリレー回路C6は、旋回制限電磁弁23L,23Rを制御するための電気回路である。図7中に示す記号+Bは直流の電源ラインを示し、記号GNDはグラウンドラインを示す。このリレー回路C6は、第一回路C6A,第二回路C6B及び第三回路C6Cの三つの回路に大別される。
この第二回路C6Bでは、第一リレーコイル38の非励磁時に他方の接点38b側がオンになり、旋回制限電磁弁23Rが通電される。また、第一リレーコイル38の励磁時には、近接スイッチ11Rがオンである(プレート10a,10bを検知している)場合にのみ旋回制限電磁弁23Rが通電される。
この第三回路C6Cでは、第二リレーコイル39の非励磁時に他方の接点39bがオンになり、旋回制限電磁弁23Lが通電される。また、第二リレーコイル39の励磁時には、近接スイッチ11Lがオンである(プレート10a,10bを検知している)場合にのみ旋回制限電磁弁23Lが通電される。
[5−1.フロント操作・前方作業スイッチがオフの場合]
前方作業スイッチ12がオフに操作された状態では、近接スイッチ11L,11Rの検知状態に関わらず、図5中のコントローラ18のアンド演算器34bからオフ信号が出力される。そのため、データ切換器36では側方作業範囲データ記憶部32に記憶された作業範囲の情報が選択される。これにより、作業範囲制限判定部37には側方作業域の作業半径R2が伝達される。また、コントローラ10の位置演算部31では、ブーム角α,ジブ角β及びアーム角γに基づき、アーム5の先端位置である軸心cの座標(XC,YC)が演算され、作業範囲制限判定部37に入力される。
また、モニタコンソール13にはフロント装置29の先端が予め設定された作業範囲を超えた旨が表示され、スピーカ14から警告音が出力される。これにより、軸心cのx座標XCを作業半径R2未満にするためのブーム上げ操作が促される。
前方作業スイッチ12がオフ操作されている場合、図7に示すリレー回路C6では、第一リレーコイル38及び第二リレーコイル39が非励磁の状態となる。これにより、第二回路C6Bの一方の接点38aがオフになり、他方の接点38bがオンになる。同様に、第三回路C6Cにおいても一方の接点39aがオフになり、他方の接点39bがオンになる。これにより、近接スイッチ11L,11Rの検知状態に関わらず(旋回角に関わらず)旋回制限電磁弁23L,23Rが通電され、スプール位置がb位置に切り換えられる。
したがって、旋回リモコン弁21L,21Rと旋回制御弁22との間のパイロット通路が連通し、旋回操作レバー21による左右旋回操作が許容された通常の操作状態となる。
油圧ショベル30のフロント装置29が前方作業域に位置している状態で前方作業スイッチ12がオンに操作されると、一対の近接スイッチ11L,11Rの少なくとも何れか一方がプレート10a,10bを検知し、図5中のコントローラ18のオア演算器34aからオン信号が出力される。このとき、前方作業スイッチ12がオンであるから、アンド演算器34bからもオン信号が出力され、データ切換器36では前方作業範囲データ記憶部33に記憶された作業範囲の情報が選択される。これにより、作業範囲制限判定部37には前方作業域の作業半径R1が伝達される。また、コントローラ10の位置演算部31では、ブーム角α,ジブ角β及びアーム角γに基づき、アーム5の先端位置である軸心cの座標(XC,YC)が演算され、作業範囲制限判定部37に入力される。
また、モニタコンソール13にはフロント装置29の先端が予め設定された作業範囲を超えた旨が表示され、スピーカ14から警告音が出力される。これにより、軸心cのx座標XCを作業半径R1未満にするためのブーム上げ操作が促される。
図7に示すリレー回路C6では、前方作業スイッチ12がオン操作されると第一リレーコイル38及び第二リレーコイル39が励磁される。これにより、第二回路C6Bの一方の接点38aがオンになり、他方の接点38bがオフになる。また、第三回路C6Cにおいても一方の接点39aがオンになり、他方の接点39bがオフになる。
なお、例えば左旋回方向への操作によりフロント装置29が側方作業域に入ろうとした場合も同様であり、上部旋回体2の左旋回が停止し、これ以上の旋回が禁止されるとともに、右旋回操作が許容される。
このように、開示の作業機械の作業範囲制御装置によれば、前方作業域及び側方作業域のそれぞれに対して異なる作業域が設定され、特に機体安定性の面で有利な前方作業域での作業範囲が大幅に拡大される。つまり、旋回姿勢が前方姿勢である場合には、フロント装置29の作業範囲を側方姿勢のときよりも遠方まで拡大することができ、安定性を確保しつつ作業性を向上させることができる。また、上部旋回体2の旋回姿勢が側方姿勢である場合には、フロント装置29の作業範囲を狭めて安定性を向上させることができる。
さらに、開示の作業範囲制御装置では、作業範囲を拡大するための条件が、近接スイッチ11L,11Rでの近接状態の検知と前方作業スイッチ12のオン操作とのアンド条件となっている。したがって、万が一何れかのセンサ又はスイッチが故障した場合や断線が生じたような場合には、必ず側方作業範囲が選択されることになる。
また、開示の作業範囲制御装置では、一対の近接スイッチ11L,11Rを用いて旋回位置を検出しているため、例えば従来の油圧ショベルに搭載されているスイベルジョイントに改造を加えることなく適用することができるというメリットもある。
[1.機体構成]
第二実施形態として開示する作業範囲制御装置は、第一実施形態の作業範囲制御装置にフロント装置29の自動姿勢制御を付加したものであり、図1に示す油圧ショベル30に適用される。前述の要素に対応するものについては同一の符号を用いて説明を省略する。油圧ショベル30のキャブ内には、フロント装置29の自動姿勢制御のオン/オフを切り換えるための自動制御スイッチ50(垂直移動スイッチ)が設けられる。自動姿勢制御は、少なくとも自動制御スイッチ50がオン操作されている場合に実施される。
図10に、油圧ショベル30の油圧回路を示す。この油圧回路は、第一実施形態の油圧回路と比較して、ブームパイロット回路C3,ジブパイロット回路C4及びアームパイロット回路C5の具体的な構造が相違する。ブームパイロット回路C3,ジブパイロット回路C4及びアームパイロット回路C5は、リモコン弁で生成されたパイロット圧を遮断する機能を持つ。また特に、ブームパイロット回路C3及びジブパイロット回路C4は、レバー操作による手動のパイロット圧供給と、レバー操作によらない自動のパイロット圧供給とを切り換える機能を持つ。
ブームパイロット回路C3には、ブーム操作レバー42に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成するブームリモコン弁42L,42Rが設けられる。これらのブームリモコン弁42L,42Rのうち、ブーム操作レバー42の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。なお、一方のブームリモコン弁42Lはブーム上げ操作に係るパイロット圧を生成し、他方のブームリモコン弁42Rはブーム下げ操作に係るパイロット圧を生成する。
ジブパイロット回路C4の回路構成は、ブームパイロット回路C3と同様である。ジブパイロット回路C4には、ジブ操作レバー43に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成するジブリモコン弁43L,43Rが設けられる。これらのジブリモコン弁43L,43Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。これらのジブリモコン弁43L,43Rのうち、ジブ操作レバー43の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。なお、一方のジブリモコン弁43Lはジブ上げ操作に係るパイロット圧を生成し、他方のジブリモコン弁43Rはジブ下げ操作に係るパイロット圧を生成する。
アームパイロット回路C5には、アーム操作レバー44に入力される操作量及び操作方向に応じた大きさのパイロット圧を生成するアームリモコン弁44L,44Rが設けられる。これらのアームリモコン弁44L,44Rには、パイロットポンプ20及び作動油タンク24が接続される。これらのアームリモコン弁44L,44Rのうち、アーム操作レバー44の傾動方向に対応する一方がその傾動角度に応じて開放され、開度に応じたパイロット圧を発生させる。なお、一方のアームリモコン弁44Lはアームイン操作に係るパイロット圧を生成し、他方のアームリモコン弁44Rはアームアウト操作に係るパイロット圧を生成する。
[3−1.概要]
図11に示すように、コントローラ18の入力側には第一実施形態の場合と同様にブーム角センサ7,ジブ角センサ8,アーム角センサ9,一対の近接スイッチ11L,11R,前方作業スイッチ12が接続される。さらに、第二実施形態のコントローラ18には、自動制御スイッチ50,ブームリモコン圧センサ54及びジブリモコン圧センサ58が接続される。コントローラ18は、これらから伝達される情報に基づき、フロント装置29の動作を制御する。ブームリモコン圧,ジブリモコン圧はそれぞれ、操作者によるブーム3,ジブ4の操作の有無を把握するために用いられる。
なおここでは、第一実施形態のブーム制限電磁弁15の代わりにブーム電磁比例減圧弁52L,52Rを制御することでブーム3の移動を防止している。同様に、ジブ制限電磁弁16L,16Rの代わりにジブ電磁比例減圧弁56L,56Rを制御し、アーム制限電磁弁17L,17Rの代わりにアーム電磁比例減圧弁59L,59Rを制御する。
コントローラ18には自動制御部45(軌跡制御手段)が設けられる。自動制御部45は、ジブ自動制御部46とブーム自動制御部47を有する。自動制御部45は、自動姿勢制御の開始条件(例えば、アーム5の先端が作業範囲を超えようとしていること)を判定し、ジブ電磁切換弁55L,55R及びブーム電磁切換弁51L,51Rを制御する。また、自動制御部45は、ブーム電磁比例減圧弁52L,52R,ジブ電磁比例減圧弁56L,56Rを制御して、自動姿勢制御を実施する。
ブーム自動制御部47は、ジブ自動制御部46で演算された目標ジブ角βdmがジブ4の可動角範囲内に入らない場合に、ブーム3を駆動する。つまり、ジブシリンダ4aの伸縮長さが最小値又は最大値に達した場合(最小まで縮んだ場合又は最大まで伸びた場合)にブーム3が駆動される。
ジブ自動制御部46の制御ブロック図を図12に例示する。ジブ自動制御部46には、目標ジブ角演算器60,アーム角速度演算器62,目標ジブ角速度演算器63,目標ジブシリンダ速度演算器64及びジブ角速度演算器66が設けられる。また、ジブ自動制御部46には、制御演算器61,67,フィードフォワードゲイン設定器65,減算器68a,68b,加算器68c及びバルブ信号変換器69a,69bが設けられる。
制御演算器61では、減算器68aで求められた差に基づくPI制御演算を実施し、ジブ4の角度βを目標ジブ角βdmにするための位置フィードバック制御信号を算出する。ここで算出された位置フィードバック制御信号は、加算器68cに伝達される。
減算器68bは、目標ジブ角速度演算器63で演算された目標ジブ角速度βdm′から実際のジブ角速度β′を減算して差を求め、制御演算器67に伝達する。
制御演算器67は、減算器68bで求められた差に基づくPI制御演算を実施し、ジブ4の角速度β′を目標ジブ角速度βdm′にするための角速度フィードバック制御信号を算出する。ここで算出された角速度フィードバック制御信号は、加算器68cに伝達される。
フィードフォワードゲイン設定器65は、入力された目標ジブシリンダ速度Vcy2に基づき、ジブシリンダ4aに流入する作動油流量を考慮して速度フィードフォワード制御信号を算出する。ここで算出された速度フィードフォワード制御信号は、加算器68cに伝達される。
ブーム自動制御部47の制御ブロック図を図13に例示する。ブーム自動制御部47には、ジブ自動制御部46と同様の構成を備えられ、目標ブーム角演算器70,アーム角速度演算器72,目標ブーム角速度演算器73,目標ブームシリンダ速度演算器74及びブーム角速度演算器76が設けられる。また、ブーム自動制御部47には、制御演算器71,77,フィードフォワードゲイン設定器75,減算器78a,78b,加算器78c及びバルブ信号変換器79a,79bが設けられる。
制御演算器71では、減算器78aで求められた差に基づくPI制御演算を実施し、ブーム3の角度αを目標ブーム角αdmにするための位置フィードバック制御信号を算出する。ここで算出された位置フィードバック制御信号は、加算器78cに伝達される。
減算器78bは、目標ブーム角速度演算器73で演算された目標ブーム角速度αdm′から実際のブーム角速度α′を減算して差を求め、制御演算器77に伝達する。
コントローラ18で実施される自動姿勢制御のフローチャートを図18に例示する。このフローは、コントローラ18への通電時に繰り返し実施されるものである。
ステップA10では、フロント装置29を構成する各部材の寸法等の情報がフロント部材データ記憶部35から読み出され、自動制御部45に伝達される。
これにより、たとえ自動制御スイッチ50がオン操作されている状態であっても、フロント装置20が作業域内に位置している間は自由に移動させることが可能となる。一方、フロント装置29の先端部が作業域を超えようとしている(あるいは超えた)場合には、制御がステップA70に進む。
開示の作業機械の作業範囲制御装置によれば、アーム5の操作によりフロント装置29の先端が警告域に入ろうとすると、操作者がジブ4を操作しなくても自動的にジブ4が傾動し、アーム5の先端である軸心cのx座標XCがその作業域での作業半径を超えないように制御される。また、目標ジブ角βdmが可動角範囲内に入らない場合には、操作者がブーム3を操作しなくても自動的にブーム3が傾動し、軸心cのx座標XCがその作業域での作業半径を超えないように制御される。したがって、フロント装置29の先端が作業範囲の外方へ移動しないようにその先端の軌跡を鉛直方向に制御することができ、作業の安定性をより高めることができる。
第二実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。上述の第二実施形態では、第一実施形態の作業範囲制御装置にフロント装置29の自動姿勢制御を付加したものを例示したが、基本構成は第一実施形態のものに限られない。少なくとも、先端側に連結されるアーム及び基端側に連結されるブームを有するフロント装置が軸支された上部旋回体を具備する作業機械であれば、この作業範囲制御装置を適用することが可能である。
上記の第二実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
先端側に連結されるアーム及び基端側に連結されるブームを有するフロント装置が軸支された上部旋回体を具備する作業機械の作業範囲制御装置であって、
該アームの基端部の節点角度をアーム角として検出するアーム角度検出手段と、
該ブームの基端部の節点角度をブーム角として検出するブーム角度検出手段と、
該アーム角の変動によって生じる該アームの水平方向の移動距離と同一距離かつ反対方向の水平移動を該ブームに生じさせる該目標ブーム角を演算する演算手段と、
該アームの移動時に、該ブーム角が該目標ブーム角となるように該ブームを連動させる連動手段と
を備えたことを特徴とする、作業機械の作業範囲制御装置。
従来、機体の転倒を防止することを目的として、フロント装置の姿勢を制御する技術が知られている。例えば、ブーム,ジブ,アーム及び破砕機の四部位からなるロング解体仕様のフロント装置を備えた解体作業機の場合には、フロント作業機の先端部に位置する破砕機が予め設定された作業範囲を超えないように各部位の関節の角度に制限を与え、各部位を駆動するための油圧シリンダの動作を自動的に停止させるものがある。一方、作業効率を改善するためのフロント装置の姿勢制御は実施されていない。
そこで、アームの作動時にアーム角の変動によってアームの先端に生じる水平方向の移動距離を演算する。また、この移動距離と同一距離で反対方向の水平移動をブームの先端に生じさせる目標ブーム角を演算する。つまり、アームの作動時に、少なくともアームの先端に水平方向の移動が生じないように、ブームを駆動する。このような制御により、アームの先端を鉛直上下方向に移動させることが可能となり、操作性を向上させることができる。
該フロント装置の作業範囲を記憶する記憶手段をさらに備え、
該連動手段は、該フロント装置が該作業範囲を超えようとしたときに該ブームを連動させる
ことを特徴とする、付記1記載の作業機械の作業範囲制御装置。
フロント装置の先端を作業範囲の境界付近で移動させる必要がある場合には、境界を越えないようにフロント装置の先端位置を制御することが可能となり、作業性を向上させつつ安定性を向上させることができる。
該制御手段が、該目標ブーム角に基づき、該ブームを駆動するブームシリンダの伸縮速度の目標値を演算する目標ブームシリンダ速度演算手段を有する
ことを特徴とする、付記1又は2記載の作業機械の作業範囲制御装置。
ブーム角の目標値だけでなくブーム速度の目標値を演算し、さらにブームシリンダの伸縮速度の目標値を演算することで、極めて正確にアーム先端を鉛直に駆動することが可能となり、正確な軌跡制御が可能となる。
[1.機体構成]
前述の要素に対応するものについては同一の符号を用いて説明する。第三実施形態として開示する作業範囲制御装置は、第一実施形態の作業範囲制御装置とはブーム3の動作を制限するための手法が相違し、図1に示す油圧ショベル30におけるブーム角センサ7の代わりに、図20(a),(b)に示すブーム角αを検出するための装置を備える。
図22に、油圧ショベル30の油圧回路を示す。この油圧回路には、油圧アクチュエータ(各種油圧駆動装置)に供給される作動油が流通するメイン回路C1と、複数のパイロット回路とが設けられる。メイン回路C1は第一実施形態のものと同様である。なお、第一実施形態では、ブームパイロット回路C3のブーム制限電磁弁15がコントローラ18によって制御されるものを例示したが、第三実施形態ではブーム制限電磁弁15が後述するリレー回路C7によって制御される。
図23に示すように、リレー回路C7は、第一回路C7A,第二回路C7B,第三回路C7C及び第四回路C7Dの四つの回路に大別される。なお、図23中に示す記号+Bは直流の電源ラインを示し、記号GNDはグラウンドラインを示す。
接点88aは、第五リレーコイル88の励磁時にオンになる接点であり、第五リレーコイル88の通電状態を自己保持する機能を持つ。これにより、フロント装置29が前方作業域に位置するときに前方作業スイッチ12がオン操作されると第五リレーコイル88が励磁されるとともに、その後は前方作業スイッチ12がオフ操作されない限り第五リレーコイル88が励磁され続ける。
接点88cは第五リレーコイル88の励磁時にオンとなる接点であり、逆に接点88dは第五リレーコイル88の励磁時にオフとなる接点である。また、接点86aは第三リレーコイル86の励磁時にオフになる接点であり、接点87aは第四リレーコイル87の励磁時にオフになる接点である。
[4−1.旋回操作・前方作業スイッチがオフの場合]
前方作業スイッチ12がオフ操作されている状態では、リレー回路C7内の第二回路C7Bが通電されない。第五リレーコイル88は非励磁の状態となり、第三回路C7Cの接点88bがオフとなる。これにより、近接スイッチ11L,11Rでの検知状態に関わらず旋回制限電磁弁23L,23Rが非通電となり、スプール位置がa位置となる。したがって、旋回リモコン弁21L,21Rと旋回制御弁22との間のパイロット通路が連通し、旋回操作レバー21による左右旋回操作が許容された通常の操作状態となる。
リレー回路C7内の第四回路C7Dでは、接点88cがオフになるとともに接点88dがオンになる。ブザー90及びブーム制限電磁弁15が通電されるのは、接点87aが閉じる第四リレーコイル87の非励磁時、すなわち、ブーム側方スイッチ81bが第二プレート部82bの存在を検知していないときに限られる。
油圧ショベル30のフロント装置29が前方作業域に位置している状態では、リレー回路C7内の第一回路C7Aで第一リレーコイル84及び第二リレーコイル85がともに励磁される。フロント装置29が前方作業域に位置している状態で前方作業スイッチ12がオンに操作されると、第二回路C7Bの第五リレーコイル88が励磁されて接点88aが閉じ(オンになり)、励磁状態が自己保持される。また、第三回路C7Cの接点88bがオンになる。
なお、例えば左旋回方向への操作によりフロント装置29が側方作業域に入ろうとした場合も同様であり、上部旋回体2の左旋回が停止し、これ以上の旋回が禁止されるとともに、右旋回操作が許容される。
リレー回路C7内の第四回路C7Dでは、接点88cがオンになるとともに、接点88dがオフとなる。ブザー90及びブーム制限電磁弁15が通電されるのは、接点86aが閉じる第三リレーコイル86の非励磁時、すなわち、ブーム側方スイッチ81aが第一プレート部82aの存在を検知していないときに限られる。
つまり、ブーム角αが(α0−α1)以上であるときにはブザー90及びブーム制限電磁弁15に通電されず、ブーム制限電磁弁15のスプール位置がa位置となる。したがって、ブームリモコン弁42Rとブーム制御弁26との間のパイロット通路が連通し、ブーム操作レバー42によるブーム3の操作が許容された通常の操作状態となる。
このように、開示の作業機械の作業範囲制御装置によれば、前方作業域及び側方作業域のそれぞれに対して異なる最小ブーム角が設定され、特に機体安定性の面で有利な前方作業域での作業範囲が大幅に拡大される。つまり、旋回姿勢が前方姿勢である場合には、側方姿勢のときよりもブーム3の傾斜を大きく(最小ブーム角を小さく)することができ、安定性を確保しつつ容易に作業範囲を定めることができ、作業性を向上させることができる。また、上部旋回体2の旋回姿勢が側方姿勢である場合には、ブーム3の傾斜を小さく(最小ブーム角を大きく)することができ、安定性を向上させることができる。
第三実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。上述の第三実施形態では、第一実施形態の作業範囲制御装置におけるブーム3の動作を制限するための手法を変更したものを例示したが、基本構成は第一実施形態のものに限られない。少なくとも、先端側に連結されるアーム及び基端側に連結されるブームを有するフロント装置が軸支された上部旋回体を具備する作業機械であれば、この作業範囲制御装置を適用することが可能である。
このような構成により、機体安定性を確保しつつ作業範囲をさらに拡大することができ、作業性を向上させることができる。
上記の第三実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
フロント装置が軸支された上部旋回体を旋回可能に支持する下部走行体を具備する作業機械の作業範囲制御装置であって、
該フロント装置の基端部仰角を検出する仰角検出手段と、
該フロント装置の基端部仰角が減少する方向への操作を制限する制御手段と
を備えたことを特徴とする、作業機械の作業範囲制御装置。
フロント装置の姿勢は、フロント装置を構成する各部位の寸法及び角度に応じて変化する。例えば、ブーム,ジブ,アーム及び破砕機の四部位からなるロング解体仕様のフロント装置を備えた解体作業機の場合には、各部位の関節の角度を検出する複数の角度センサを設けることで、フロント装置の正確な姿勢を演算することが可能である。しかしながら、角度センサの検出信号に基づく演算を実施するには電子制御装置が必要となり、システムが高価になる。
該下部走行体に対する該上部旋回体の旋回姿勢を検出する旋回姿勢検出手段を備え、
該制御手段が、該旋回姿勢が該下部走行体の側方を向いた側方姿勢である場合に、該フロント装置の基端部仰角の最小値を第一所定値以上に制限するとともに、該旋回姿勢が該下部走行体の前方又は後方を向いた前方姿勢である場合に、該最小値を該第一所定値よりも小さい第二所定値以上に制限する
ことを特徴とする、付記1記載の作業機械の作業範囲制御装置。
旋回姿勢に応じて基端部仰角の最小値を制限することで、安定性を確保しつつ作業性を向上させることができる。例えば、上部旋回体の旋回姿勢が側方姿勢である場合には、フロント装置の作業範囲を狭めて安定性を向上させることができる。一方、旋回姿勢が前方姿勢である場合には、フロント装置の作業範囲を側方姿勢のときよりも遠方まで拡大することができる。
該仰角検出手段が、該フロント装置の基端部及び該上部旋回体の何れか一方に固定されたプレートと、該フロント装置の基端部及び該上部旋回体の何れか他方に固定され、該プレートの近接状態を検出するブーム近接スイッチとを有し、
該制御手段が、該ブーム近接スイッチで検出された該近接状態に基づき該基端部仰角を制御する
ことを特徴とする、付記1又は2記載の作業機械の作業範囲制御装置。
簡素な構成で、コストを高騰させることなく確実に基端部仰角を把握することができる。
該制御手段が、該フロント装置のパイロット操作回路上に介装された切換弁と、該ブーム近接スイッチで検出された該近接状態に基づき該切換弁のスプール位置を切り換えるリレー回路とを有する
ことを特徴とする、付記3記載の作業機械の作業範囲制御装置。
リレー回路を用いた切換弁の制御により、構成の簡素化がより容易となる。また、従来のシステムへの適用が容易であるとともに、従来のシステムと比較してコストを低減させることができる。
2 上部旋回体
3 ブーム
3a ブームシリンダ
4 ジブ
4a ジブシリンダ
5 アーム
5a アームシリンダ
6 破砕機
6a バケットシリンダ
7 ブーム角センサ(角度検出手段)
8 ジブ角センサ(角度検出手段)
9 アーム角センサ(角度検出手段)
10a,10b プレート(板部材)
11L,11R 近接スイッチ(旋回姿勢検出手段)
12 前方作業スイッチ
13 モニタコンソール
14 スピーカ
15 ブーム制限電磁弁
16L,16R ジブ制限電磁弁
17L,17R アーム制限電磁弁
18 コントローラ(制御手段)
21 旋回操作レバー
21L,21R 旋回リモコン弁
22 旋回制御弁
23L,23R 旋回制限電磁弁
29 フロント装置
30 油圧ショベル
31 位置演算部(位置演算手段)
32 側方作業範囲データ記憶部(第一記憶手段)
33 前方作業範囲データ記憶部(第二記憶手段)
34 旋回角度判定部
35 フロント部材データ記憶部
37 作業範囲制限判定部
42 ブーム操作レバー
42L,42R ブームリモコン弁
43 ジブ操作レバー
43L,43R ジブリモコン弁
44 アーム操作レバー
44L,44R アームリモコン弁
45 自動制御部(軌跡制御手段)
46 ジブ自動制御部
47 ブーム自動制御部
50 自動制御スイッチ(垂直移動スイッチ)
51L,51R ブーム電磁切換弁
52L,52R ブーム電磁比例減圧弁
53 シャトル弁
54 ブームリモコン圧センサ
55L,55R ジブ電磁切換弁
56L,56R ジブ電磁比例減圧弁
57 シャトル弁
58 ジブリモコン圧センサ
59L,59R アーム電磁比例減圧弁
60 目標ジブ角演算器
61 制御演算器
62 アーム角速度演算器
63 目標ジブ角速度演算器(目標ブーム角速度演算手段)
64 目標ジブシリンダ速度演算器(目標ブームシリンダ速度演算手段)
65 フィードフォワードゲイン設定器
66 ジブ角速度演算器
67 制御演算器
69a,69b バルブ信号変換器
70 目標ブーム角演算器
71 制御演算器
72 アーム角速度演算器
73 目標ブーム角速度演算器(目標ブーム角速度演算手段)
74 目標ブームシリンダ速度演算器(目標ブームシリンダ速度演算手段)
75 フィードフォワードゲイン設定器
76 ブーム角速度演算器
77 制御演算器
79a,79b バルブ信号変換器
81a,81b ブーム近接スイッチ
81c 取り付けブラケット
82 ブームプレート(基端プレート)
82a 第一プレート部
82b 第二プレート部
83 スイングフレーム
90 ブザー
C1 メイン回路
C2 旋回パイロット回路
C3 ブームパイロット回路
C4 ジブパイロット回路
C5 アームパイロット回路
C6 リレー回路
C7 リレー回路
Claims (6)
- フロント装置が軸支された上部旋回体を旋回可能に支持する下部走行体を具備する作業機械の作業範囲制御装置であって、
該下部走行体に対する該上部旋回体の旋回姿勢を検出する旋回姿勢検出手段と、
該フロント装置の作業範囲としての側方作業範囲を記憶する第一記憶手段と、
該フロント装置の作業範囲として、該作業機械の機体中心から外端までの水平距離が該側方作業範囲よりも大きく設定された前方作業範囲を記憶する第二記憶手段と、
該旋回姿勢が該下部走行体の側方を向いた側方姿勢である場合に、該フロント装置の作業範囲を該側方作業範囲の内側に制限するとともに、該旋回姿勢が該下部走行体の前方又は後方を向いた前方姿勢である場合に、該フロント装置の作業範囲を該前方作業範囲の内側まで拡大する制御手段と、
該フロント装置の節点角度を検出する角度検出手段と、
該角度検出手段で検出された該節点角度に基づき、該フロントの先端部の位置を演算する位置演算手段と、
該下部走行体及び該上部旋回体の何れか一方に設けられた板部材と、
該下部走行体及び該上部旋回体の何れか他方に該板部材と対向して設けられ、該板部材の近接状態を検出する近接スイッチと、
該作業機械の搭乗者によってオン/オフの二位置に操作される前方作業スイッチと、を備え、
該制御手段が、
該旋回姿勢が該側方姿勢である場合に、該位置演算手段で演算された該位置が該側方作業範囲の外端を超える該フロント装置の操作を禁止し、
該旋回姿勢が該前方姿勢である場合に、該位置演算手段で演算された該位置が該前方作業範囲の外端を超えないまでの該フロント装置の操作を許容するとともに、
該近接スイッチで該近接状態が検出されかつ該前方作業スイッチがオン操作されている場合に、該位置演算手段で演算された該位置が該前方作業範囲の外端を超えないまでの該フロント装置の操作を許容し、
該近接スイッチで該近接状態が検出されかつ該前方作業スイッチがオフ操作されている場合に、該旋回姿勢が該側方姿勢である場合と同一の制御を実施する
ことを特徴とする、作業機械の作業範囲制御装置。 - 該制御手段が、該旋回姿勢が該前方姿勢である場合に、該旋回姿勢が該前方姿勢以外の姿勢になることを禁止する
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の作業範囲制御装置。 - 該フロント装置が、先端側に連結されるアーム及び基端側に連結されるブームを有し、
該角度検出手段が、該アーム及び該ブームのそれぞれの基端部の節点角度を検出するとともに、
該作業機械の搭乗者によってオン/オフの二位置に操作される垂直移動スイッチと、
該垂直移動スイッチがオンに操作された状態でのアーム操作時に、該アームの基端部の節点角度及び該ブームの基端部の節点角度に基づき、該ブームを該アームと同時に作動させて該アームの先端を垂直方向に移動させる軌跡制御手段とを備えた
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の作業機械の作業範囲制御装置。 - 該軌跡制御手段が、
該ブームの角速度の目標値を演算する目標ブーム角速度演算手段と、
該角速度の目標値に基づき、該ブームを駆動するブームシリンダの伸縮速度の目標値を演算する目標ブームシリンダ速度演算手段と、を有する
ことを特徴とする、請求項3記載の作業機械の作業範囲制御装置。 - 該制御手段が、
該旋回姿勢が該側方姿勢である場合に、該フロント装置の基端部仰角の最小値を第一所定値以上に制限するとともに、該旋回姿勢が該前方姿勢である場合に、該最小値を該第一所定値よりも小さい第二所定値以上に制限する
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の作業機械の作業範囲制御装置。 - 該フロント装置の基端部及び該上部旋回体の何れか一方に固定された基端プレートと、
該フロント装置の基端部及び該上部旋回体の何れか他方に固定され、該基端プレートの近接状態を検出するブーム近接スイッチとを備え、
該制御手段が、該ブーム近接スイッチで検出された該近接状態に基づき、該フロント装置の仰角を制御する
ことを特徴とする、請求項5記載の作業機械の作業範囲制御装置。
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