JP2002089516A - 建設機械の安全装置 - Google Patents

建設機械の安全装置

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JP2002089516A
JP2002089516A JP2000282204A JP2000282204A JP2002089516A JP 2002089516 A JP2002089516 A JP 2002089516A JP 2000282204 A JP2000282204 A JP 2000282204A JP 2000282204 A JP2000282204 A JP 2000282204A JP 2002089516 A JP2002089516 A JP 2002089516A
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pilot
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JP2000282204A
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Toru Kobayashi
透 小林
Yoichi Komori
陽一 古渡
Keiichiro Nakamura
恵一郎 中村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ類に異常が生じても、少なくとも作業
機を駆動させることができる建設機械の安全装置の提
供。 【解決手段】 制御装置13が、ブーム用油圧シリンダ
9を伸長方向へ駆動させるためのパイロット圧P、およ
び、ブーム6の回動角θを入力し、ブーム6が上げ方向
に操作され、かつ、油圧シリンダ9の上げ方向ストロー
クエンド近傍に達したと判断したときに、電磁比例弁2
1に対しパイロット二次圧をさらに絞る駆動信号を出力
するとともに、角度センサ12からの角度信号θが異常
と判断した場合には、電磁比例弁21に対し油圧シリン
ダ9が動作可能なパイロット圧を保持し得る駆動信号I
を出力することによって、角度センサ12に異常が生じ
てもブーム6を動作させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に設けられる安全装置に係り、特にブーム等の
作業機を駆動する油圧シリンダがストロークエンド近傍
となったときに衝撃あるいは振動を抑制する建設機械の
安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設機械のうち特に油圧ショベル
は、道路の補修、家屋の解体等比較的大きな都市におい
ても使用されることが多くなっている。このような都市
における作業では、車の通行量が多く、完全に車両の通
行を遮断することは、特に経済上の理由から困難な状況
となっている。このような状況において、例えば特開平
5−125744号公報に開示されるように、油圧ショ
ベルの旋回体の後端を極力短くし、すなわち旋回半径を
小さくし、旋回しても周囲の物と衝突することのない機
械が提案されている。このような後方小旋回型の油圧シ
ョベルでは、例えば道路の片側だけを通行止めとし、残
りの車線については車両の運行を許容することができ
る。
【0003】しかし、特に旋回体を小型化した油圧ショ
ベルでは、掘削等のために設けられているブーム,アー
ム,バケット等から形成される作業機と、この作業機が
取付けられる旋回体とのバランスを取ることが難しくな
っている。すなわち、後端半径を短くした分、旋回体の
後方に設けられるカウンタウェイトの重量を重くする必
要があるが、特にブームを最大に上げた状態では、重心
位置が従来ある機械よりも後方の位置となる。この結
果、ブームを比較的速い速度で上げ方向に操作しストロ
ークエンドに到達させた場合、その衝撃によって車体全
体に衝撃および振動が発生し、操作性が著しく阻害され
ることになる。
【0004】このような油圧シリンダのストロークエン
ドにおける問題点を解決するための従来技術として、例
えば特開平5−196004号に開示された技術があ
る。この従来技術では、作業機シリンダのストローク位
置および移動方向を検出し、ストロークエンド方向に近
づく方向に動作していると判断した場合、ストロークエ
ンドまでの偏差に応じて、作業機シリンダの速度を制御
するようになっている。すなわち、予めストロークエン
ドまでの距離に応じたゲインを設定し、シリンダの移動
方向がストロークエンドに近づく方向であって、かつ、
ストロークエンドまでの距離が所定の距離よりも近い場
合、シリンダ操作用のレバー信号に上述したゲインを乗
算し、その速度を低下させるようになっている。
【0005】したがって、この従来技術によればストロ
ークエンドにおける車体の揺れを小さくすることがで
き、また、ストロークエンドから離れる方向へ操作した
場合には通常の操作を連続して行なうことができ、良好
な操作性および作業量を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建設機械と
して例えば油圧ショベルでは、ブーム,アーム,バケッ
ト等からなる作業機により土砂等を掘削する作業が行わ
れ、作業機に土砂等がぶつかり作業機に設けたセンサ類
の配線が切断されることが考えられる。また、雨や温度
変化等による結露により、センサ類が劣化することもあ
る。
【0007】上記従来技術においてこのようなセンサ類
の断線や劣化が生じた場合、ストロークエンド近傍とな
っても作業機シリンダの動作速度を遅くすることができ
なかったり、その図2に示すようにストロークエンドに
おけるゲインを0に設定されている場合には、劣化の状
況によっては作業機シリンダを動かすことができなくな
る。特に、後者の場合には作業機を動作させることがで
きず、作業機を安全な姿勢に戻すことができなくなる可
能性もある。
【0008】このように上記従来技術では、センサ類の
劣化に対する配慮がなされておらず、操作性および作業
性、安全性の面で問題が残されている。
【0009】本発明は、上記した従来技術による問題点
に鑑みてなされたもので、その目的は、センサ類に異常
が生じても、少なくとも作業機を作動させることができ
る建設機械の安全装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、油圧シリンダにより動作するブームを含
む複数の可動部材からなる作業機と、主油圧ポンプと、
この主油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される圧
油の流れを制御する複数のパイロット操作式方向制御弁
と、パイロット油圧ポンプと、このパイロット油圧ポン
プから供給されたパイロット一次圧を減圧し、前記複数
のパイロット操作式方向制御弁を駆動するパイロット二
次圧を生成する複数の操作手段とを有する建設機械に設
けられ、前記複数の操作手段のうちブーム駆動用の操作
手段によって生成されるパイロット二次圧をさらに減圧
する減圧手段と、前記ブームを駆動する油圧シリンダの
伸縮量および伸縮方向を検出する伸縮量検出手段および
伸縮方向検出手段と、これら伸縮量検出手段および伸縮
方向検出手段からの信号を入力し、これらの信号に基づ
き前記減圧手段への駆動信号を演算し、出力する制御装
置とを備えた建設機械の安全装置において、前記制御装
置が、前記伸縮量検出手段から入力した信号が正常か否
かを判別し、異常と判断した場合、前記減圧手段に対し
前記ブーム用油圧シリンダが動作可能なパイロット圧を
保持し得る駆動信号を出力する異常処理部を備えたこと
を特徴とする。
【0011】本発明による建設機械の安全装置は上記の
ように構成されており、制御装置では伸縮量検出手段か
らの伸縮量信号が入力されると、この伸縮量信号が正常
か否かを判別する。そして、異常と判断した場合には、
異常処理部により、ブーム駆動用の操作手段によって生
成されたパイロット二次圧を、ブーム用油圧シリンダが
動作できる程度のパイロット圧となるように減圧手段に
対し駆動信号を出力する。
【0012】したがって、伸縮量検出手段が劣化し、こ
の伸縮量検出手段からの信号が正常ではなくなったとし
ても、少なくともブーム駆動用の油圧シリンダを動かす
ことができる。これにより、必要最小限の操作性と作業
性、および、安全性を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の安
全装置の実施の形態を図に基づき説明する。本実施の形
態は、建設機械として油圧ショベルを対象に適用したも
のであり、図1〜図4は第1の実施の形態の説明図で、
図1は本実施の形態における要部回路図、図2は制御装
置のブロック図、図3はブーム回動角と減圧手段への駆
動信号との関係を示す図、図4はブーム回動角と角度セ
ンサの出力との関係を示す図である。
【0014】図1に示すように、本実施の形態における
油圧ショベル1は、不図示の走行モータによって走行可
能な走行体4と、運転室3を有し不図示の旋回モータに
よって旋回可能な旋回体2と、油圧シリンダ9,10,
11によりそれぞれ回動するブーム6、アーム7、バケ
ット8からなる作業機5とを備えている。なお、ブーム
6は、旋回体2にピン接続され、旋回体2に対し回動可
能に設けられている。また、本実施の形態における油圧
ショベル1は、旋回体2の旋回中心と後端側の最遠点と
を結ぶ直線が走行体4の車幅に対しおおよそ1/2以下
となるように形成されている。
【0015】また、上述した走行モータ、旋回モータ、
油圧シリンダ9,10,11は、それぞれ主油圧ポンプ
23から供給される圧油によって駆動する。図1には、
ブーム用油圧シリンダ9を駆動するための回路のみを示
す。この油圧回路は、主油圧ポンプ23から吐出された
圧油の流れを制御しブーム用油圧シリンダ9へ圧油を供
給するパイロット操作式の方向制御弁22と、この方向
制御弁22を操作するための操作手段としての操作装置
20とを備えている。操作装置20は、操作レバー19
と、この操作レバー19の操作量に応じてパイロット油
圧ポンプ15から吐出されたパイロット一次圧を減圧す
る減圧弁17,18とからなる。減圧弁18から供給さ
れるパイロット二次圧は、ブーム用油圧シリンダ9を伸
長方向に、すなわちブーム6上げ方向への指令圧とな
り、減圧弁17からのパイロット二次圧は、油圧シリン
ダ9を縮小方向に、すなわちブーム6下げ方向への指令
圧となる。減圧弁18と方向制御弁22のパイロット油
室22dとを連絡する管路には、減圧弁18からのパイ
ロット二次圧をさらに減圧するための減圧手段としての
電磁比例弁21が設けられている。なお、16は作動油
の貯油タンクである。
【0016】また、ブーム6と旋回体2との連結部近傍
には、ブーム6の回動角θを検出する油圧シリンダ9の
伸縮量検出手段としての角度センサ12が設けられると
ともに、減圧弁18からのパイロット二次圧Pを検出す
る伸縮方向検出手段としての圧力センサ14が設けられ
ている。そして、角度センサ12からの角度信号θおよ
び圧力センサ14からの圧力信号Pは、制御装置13に
入力され、制御装置13では所定の演算処理が実行され
て電磁比例弁21に駆動信号Iが出力される。
【0017】制御装置13は、図2に示すように角度セ
ンサ12からの角度信号θに基づき角度センサ12の異
常の有無を判定する故障判定部13aと、角度信号θに
基づき油圧シリンダ9の伸縮量を算出するストローク判
別部13bと、圧力センサ14からの圧力信号Pに基づ
き油圧シリンダ9の伸縮方向を判別する移動方向判別部
13cと、ストローク判別部13bによる演算結果およ
び移動方向判別部13cによる判別結果に基づき電磁比
例弁21への駆動信号を設定する駆動信号設定部13d
と、故障判定部13aによって角度センサ12が異常と
判定されたときに異常処理を行なう異常処理部13f
と、駆動信号設定部13dおよび異常処理部13fから
の信号に基づく駆動信号Iを電磁比例弁21に出力する
出力部13eとを備えている。
【0018】以上のように構成された本発明による第1
の実施の形態では、作業者が操作レバー19を操作する
と、その操作方向に応じて減圧弁17または減圧弁18
のいずれかによりパイロット一次圧が減圧され方向制御
弁22にパイロット圧が供給され、方向制御弁22の弁
位置が切換わる。例えば、減圧弁17が操作された場
合、その操作量に応じたパイロット二次圧が方向制御弁
22のパイロット油室22cに供給され、パイロット二
次圧に応じた22a側の弁位置に切換わる。そして、主
油圧ポンプ23から吐出された圧油がその弁位置に応じ
て絞られ、ブーム用油圧シリンダ9のロッド側Aに供給
されるとともに、ヘッド側Bからの戻り油が方向制御弁
22を介しタンク16へ戻される。これにより、操作レ
バー19の操作量に応じた速度でブーム6が図示下方へ
回動する。操作レバー19が逆方向、すなわち減圧弁1
8を操作した場合には、方向制御弁22のパイロット油
室22d側にパイロット圧が供給され、その弁位置が2
2b側に切換わり、ブーム6は図示上方に回動する。
【0019】一方、制御装置13では、角度センサ12
からの角度信号θが故障判定部13aに入力され、角度
センサ12の異常の有無を判定する。図4に示すように
ブーム6の回動角範囲θmin〜θmaxの領域では、
角度センサ12からの電気信号はVmin〜Vmaxと
なるように設定されており、故障判定部12aでは入力
した角度信号θがこの電気信号Vmin〜Vmaxの範
囲内にあるかどうかで故障の有無を判別する。
【0020】この結果、角度センサ12が正常と判断さ
れた場合には、ストローク判別部13bにより角度信号
θに基づき、ブーム用油圧シリンダ9の伸縮量が求めら
れる。この場合、角度θと油圧シリンダ9の伸縮量とは
一般に知られる幾何学的な関係があり、この関係から算
出される。さらに、圧力センサ14からの圧力信号Pが
移動方向判別部13cによって読込まれ、油圧シリンダ
9の伸縮方向が求められる。すなわち、圧力信号Pが所
定圧以上であれば、減圧弁18が操作されたものと判断
し油圧シリンダ9が伸長方向に操作されたと判断する。
逆に、圧力信号Pが所定値以下の場合には、少なくとも
伸長方向には操作されていないものと判断する。駆動信
号設定部13dでは、移動方向判別部13cによって油
圧シリンダ9が伸長方向に操作されたと判別した場合、
図3に示す角度信号θと電磁比例弁21への駆動信号I
との関係から駆動信号Iを求め、出力部13eに結果を
送る。すなわち、油圧シリンダ9が、伸長方向に操作さ
れその伸長量がストロークエンドに近づいた場合(図3
においてθ0以上θmax以下)には、電磁比例弁21
に対し、パイロット二次圧を減圧し、ブーム6の回動速
度を低下させるように駆動信号Iを選定する。なお、ス
トロークエンドから所定量以上離れている場合には、電
磁比例弁21が全開となるように駆動信号Iminを選
定する。
【0021】また、故障判定部13aにより、角度セン
サ12が異常であると判定した場合、すなわち角度セン
サ12からの電気信号Vが所定の範囲外の場合には、本
実施の形態では異常処理部13fにより、図3に示す電
磁比例弁21への駆動信号Imaxを選定し、出力部1
3fに送る。すなわち、電磁比例弁21に対し減圧弁1
8からのパイロット二次圧を油圧シリンダ9が駆動可能
な最小限度のパイロット圧に近い値まで絞るように駆動
信号Iを選定する。このため、方向制御弁22の弁位置
は22b側にわずかに切換わるが、少なくともブーム用
油圧シリンダ9を動作させるだけの圧油は確保され、ブ
ーム6を駆動することができる。
【0022】したがって、この第1の実施の形態によれ
ば、ブーム6の回動角を検出する角度センサ12に異常
が生じても、少なくともブーム6を駆動するだけの圧油
をブーム用油圧シリンダ9に供給することができ、作業
機を安全な姿勢に戻すことができ、さらに、修復作業以
前に最低限の作業を続行することができる。また、少な
くもブーム6上げ方向ストロークエンド近傍にある場
合、どのような状況でもブーム6の動作速度を速めるこ
とがなく、より安全性を確保することができる。
【0023】次に、図5〜図7を用い本発明による第2
の実施の形態について説明する。図5はこの第2の実施
の形態における要部回路図、図6は操作指令信号Lと電
磁比例減圧弁32,33への駆動信号I1,2との関係
を示す図、図7はブーム回動角θと駆動信号I1,2へ
乗算するゲインkとの関係を示す図である。
【0024】図5に示すように、この第2の実施の形態
では、操作装置として操作レバーの操作量に応じた電気
的な操作指令信号Lを出力する電気レバー30を用いる
とともに、パイロット油圧ポンプ15から吐出されるパ
イロット一次圧を減圧する減圧弁として電磁比例減圧弁
32,33を用いている。また、制御装置31は、電気
レバー30からの操作指令信号Lおよびブーム用角度セ
ンサからの角度信号θに基づき、電磁比例減圧弁32,
33への駆動信号I1,2を演算出力する。なお、主油
圧ポンプおよび方向制御弁から形成される主油圧回路に
関しては、前述した第1の実施の形態と同様でありその
説明は省略する。
【0025】このように構成した第2の実施の形態で
は、制御装置31は、電気レバー30からの操作指令信
号Lと角度信号θとに基づき、図7に示すゲインkを求
め、操作指令信号Lに対応する駆動信号I1,2にゲイ
ンkを乗算し、その結果を電磁比例減圧弁32,33へ
駆動信号として出力するようになっている。すなわち、
制御装置31は操作指令信号Lを入力すると、図6に示
す関係から操作指令信号Lに相当する駆動信号I1,2
を求める。一方、角度信号θを入力し、図7に示す関係
から角度θに相当するゲインkを求める。そして、操作
指令信号Lがブーム用油圧シリンダ9を伸長させる方向
への信号であった場合、駆動信号I2にゲインkを乗算
し、その結果を電磁比例減圧弁33に出力する。この場
合、角度センサ12からの角度信号θから算出された油
圧シリンダ9の伸縮量がブーム6上げ方向ストロークエ
ンド近傍(θ0以上θmax以下)のとき、図7に示す
ようにその角度θに応じてkmin〜1の間の値を選択
し、駆動信号I1,2に乗算するため、ブーム回動角が
θ0以下の場合よりも小さい駆動信号として電磁比例減
圧弁33に供給される。これにより、ブーム6上げ方向
ストロークエンド近傍では、油圧シリンダ9の動作速度
が遅くなる。
【0026】また、角度信号θが所定の範囲から外れて
おり、角度センサ12が異常であると判断した場合に
は、図7に示す最低ゲインkminが選択される。これ
により、電磁比例減圧弁33への駆動信号は、ブーム用
油圧シリンダ9を駆動可能な最小限度のパイロット圧に
近い値となる。
【0027】したがって、この第2の実施の形態によっ
ても、前述した第1の実施の形態と同様に、ブーム6の
回動角を検出する角度センサ12に異常が生じても、少
なくともブーム6を駆動するだけの圧油をブーム用油圧
シリンダ9に供給することができ、作業機を安全な姿勢
に戻すことができ、さらに、修復作業以前に最低限の作
業を続行することができる。また、少なくもブーム6上
げ方向ストロークエンド近傍にあってブーム6の動作速
度を速めることがなく、より安全性を確保することがで
きる。
【0028】なお、上述した第1および第2の実施の形
態では、ブーム6上げ方向のストロークエンドについて
のみ動作速度を遅くするように構成したが、下げ方向ス
トロークエンドに対しても動作速度を遅くするようにし
ても良い。
【0029】また、油圧シリンダ9の伸縮方向を検出す
るために、第1の実施の形態では減圧弁18からのパイ
ロット二次圧を、第2の実施の形態では電気レバー30
からの指令信号を用いたが、角度信号θの変化を求め、
伸縮方向を検出するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブーム用油圧シリンダの伸縮量を検出する伸縮量検出手
段に異常が生じても、少なくともブームを駆動するだけ
の圧油をブーム用油圧シリンダに供給することができ、
作業機を安全な姿勢に戻すことができ、さらに、修復作
業以前に最低限の作業を続行することができる。また、
ブーム用油圧シリンダがストロークエンド近傍にあると
き、少なくともブームの動作速度を速めることがなく、
より安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態の要部回路図で
ある。
【図2】第1の実施の形態における制御装置のブロック
図である。
【図3】第1の実施の形態における角度信号と駆動信号
との関係を示す図である。
【図4】本発明によるブーム回動角と角度センサからの
出力信号との関係を示す図である。
【図5】本発明による第2の実施の形態の要部回路図で
ある。
【図6】第2の実施の形態における電気レバーからの出
力信号と、駆動信号との関係を示す図である。
【図7】第2の実施の形態におけるブーム回動角とゲイ
ンとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(建設機械) 2 旋回体 4 走行体 5 作業機 6 ブーム 7 アーム(作業部材) 8 バケット(作業部材) 9 ブーム用油圧シリンダ 12 角度センサ(伸縮量検出手段) 13、31 制御装置 14 圧力センサ(伸縮方向検出手段) 15 パイロット油圧ポンプ 17 減圧弁(操作手段) 18 減圧弁(操作手段) 19 操作レバー 20 操作装置(操作手段) 21 電磁比例弁(減圧手段) 22 方向制御弁(パイロット操作式方向制御弁) 23 主油圧ポンプ 30 電気レバー(操作手段) 32 電磁比例減圧弁(操作手段) 33 電磁比例減圧弁(操作手段,減圧手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 恵一郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AC06 BA07 BB02 DA03 DA04 DB02 DB04 2D015 GA02 GB04 3H082 AA03 BB14 BB17 CC02 DA08 DA19 DA22 DA46 EE02 3H089 AA34 AA67 BB06 BB15 BB16 BB28 CC01 DA02 DA03 DA06 DB63 EE22 EE34 EE35 EE36 FF03 FF09 FF12 FF13 GG02 JJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダにより動作するブームを含
    む複数の可動部材からなる作業機と、 主油圧ポンプと、 この主油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される圧
    油の流れを制御する複数のパイロット操作式方向制御弁
    と、 パイロット油圧ポンプと、 このパイロット油圧ポンプから供給されるパイロット一
    次圧を減圧し、前記複数のパイロット操作式方向制御弁
    を駆動するパイロット二次圧を生成する複数の操作手段
    とを有する建設機械に設けられ、 前記複数の操作手段のうちブーム駆動用の操作手段によ
    って生成されるパイロット二次圧をさらに減圧する減圧
    手段と、 前記ブームを駆動する油圧シリンダの伸縮量および伸縮
    方向を検出する伸縮量検出手段および伸縮方向検出手段
    と、 これら伸縮量検出手段および伸縮方向検出手段からの信
    号を入力し、これらの信号に基づき前記減圧手段への駆
    動信号を演算し、出力する制御装置とを備えた建設機械
    の安全装置において、 前記制御装置が、前記伸縮量検出手段から入力した信号
    が正常か否かを判別し、異常と判断した場合、前記減圧
    手段に対し前記ブーム用油圧シリンダが動作可能なパイ
    ロット圧を保持し得る駆動信号を出力する異常処理部を
    備えたことを特徴とする建設機械の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記異常処理部は、前記伸縮量検出手段
    からの信号が予め定められた範囲から逸脱した信号であ
    るときに異常と判断することを特徴とする請求項1に記
    載の建設機械の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記減圧手段は、前記ブームを駆動する
    ための操作手段とパイロット式方向制御弁とを連絡する
    パイロット管路上に設けた電磁比例弁であることを特徴
    とする請求項1に記載の建設機械の安全装置。
  4. 【請求項4】 前記伸縮方向検出手段が、前記ブームを
    駆動するための操作手段によって生成されたパイロット
    二次圧を検出する圧力センサからなることを特徴とする
    請求項3に記載の建設機械の安全装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮量検出手段が、前記ブームの回
    動角度を検出する角度センサからなることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の建設機械の安全装置。
  6. 【請求項6】 前記建設機械は、走行体と、この走行体
    に対し旋回可能に設けられ、前記作業機を回動可能に保
    持する旋回体とをさらに有し、この旋回体の旋回中心と
    後端側の最遠点とを結ぶ直線が前記走行体の車幅に対し
    おおよそ1/2以下となるように形成されることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の建設機械の安全
    装置。
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