JP2018053385A - 合成繊維および繊維構造体およびフィルター用フェルトおよびバグフィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】繊維生産性および濾布生産性を落とすことなく、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を可能とする、星形n角形の耐熱性合成繊維を提供する。【解決手段】繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点P1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとしたとき、0.55≦X=A/R≦1.50、0.50≦Y=C/B≦1.50を満足し、かつ、融点または分解点が280℃以上の樹脂からなる合成繊維である。【選択図】図1
Description
繊維生産性および濾布生産性を落とすことなく、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を可能とする、星形n角形の合成繊維に関するものである。
熱に弱いという汎用のプラスチックの性質を改善した、耐熱性の高いプラスチックの一群は、エンジニアリングプラスチックと呼ばれ、世の中の様々な場面に用いられている。例えば、射出成型や押出成型を中心として各種の電気・電子部品、機械部品、自動車部品、フィルム、および繊維などへの使用例が挙げられる。
繊維については、繊維状の特徴を活かした産業用フィルターや耐熱性の衣服などに好適に用いられており、例えば産業用フィルターでは、工場プラントや発電所、焼却所などでの排気ガスを捕捉する集塵フィルターへ適用されている。
環境規制は厳しくなる時流にあり、より高いダスト捕集性能が要望されている。
更に、フェルトが目詰まりのない状態を長期間保持し続けるという、濾布性能の長寿命化についても、常に望まれている。濾布の目詰まりを抑制し濾布性能の長寿命化を図るためには、付着したダストを効率的に濾布から離脱させることが有効である。例えば、バグフィルターにおいて濾布が目詰まりすると、焼却設備からの廃ガスの排気が出来なくなるので、焼却設備を停止させて、濾布を交換しなければならない。すなわち、濾布が目詰まりする前にダストを効率的に払い落とせば、濾布の長寿命化を図ることができ、焼却設備の長期連続運転が可能となる。
バグフィルターにおいて、濾布に付着したダストを効率的に離脱させる方法として、パルスジェット方式が採用されることが多い(特許文献1および2参照)。パルスジェット方式とは、濾布の表面に付着したダストが蓄積しないうちに、濾布に高速の気流を定期的に吹きつけて濾布を振動させ、濾布の表面に付着したダストを払い落とす方式である。
ダスト捕集性を高める方法として、単繊維繊度が0.3〜1.5d(1.7dtex)のPPS繊維を、エアー流入側の繊維ウェブに配置し、単繊維繊度が1.8d(2.0dtex)を越える繊維で裏面側が構成されている濾布が提案されている(特許文献3参照。)この提案では確かに、ダストの捕集性およびダスト剥離性は良化傾向にあり、圧力損失も少なくなる傾向にある。
また別に、少なくとも2層の繊維ウェブを含み、エアー流入側の繊維ウェブが繊維径15μm以下(単繊維繊度が2.2dtex以下)のPPS繊維を、50質量%以上含む濾布が提案されている(特許文献4参照)。この提案では、15μm以下の繊維重量を規制することによって、ダストの剥離性能、ダストの捕集効率および濾布の目詰まりによる圧力損失について、一定の効果を得ることが出来ている。
また、異形断面化することで繊維表面積を増加させ、ダスト捕集性能を向上させたPTFE繊維が提案されている(特許文献5参照)。更に、扁平断面のポリフェニレンサルファイド短繊維を含む濾布については、(特許文献6参照)長期安定して排ガス中のダストを効率よく濾過を行うことが出来、且つ従来のフェルトに比べ強力低下を抑えることが出来る高効率集塵バグフィルターを提供しており、扁平度および異形度が記載されている。
しかしながら、特許文献1および2に記載の方法では、濾布内部のダストは徐々に剥離しにくくなってしまう。圧力損失上昇の期間が短くなってしまい、パルス印加頻度が増加し、濾布の機械強度が低下する原因となってしまうという課題があった。すなわち、パルスジェット方式において、ダスト剥離性能および圧力損失の抑制が重要な課題となるのである。
特許文献3および4に記載の方法では、ダスト捕集性が十分でなく、より高い捕集効率を実現するためには、流入面側単繊維繊度をより細くする必要があるが、それでは工業生産の観点から限界があった。
上記対応として、特許文献5では様々な形状の異形断面繊維が提案されているが、単に異形断面を採用するだけではダスト捕集性およびダスト剥離性が十分とは言えなかった。また、特許文献6では、扁平多葉断面の扁平度および凹凸の異形度を規定することでダスト捕集性およびダスト剥離性の向上を試みたものであるが、年々強化される傾向にある環境規制に対して、ダスト捕集性能やダスト剥離性能が十分とは言えなかった。
本発明の課題は、繊維生産性および濾布生産性を落とすことなく、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を可能とする合成繊維を提供することにある。
ダスト捕集性能およびダスト剥離性能を向上させ、圧力損失減少を可能とするには、繊維の全方向に突起形状を付与し、繊維間に均一で微細な空隙を生じさせることが重要であることを見いだした。すなわち、本発明は以下の通りである。
1.単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形であり、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点のうち、P2P4間の凹頂点をP3、反対側の凹頂点をP1としたときP1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとし、X=A/R、Y=C/Bを求めたとき、単繊維の断面内のそれぞれの凸頂点が下記式(1)および下記式(2)を満足し、かつ、融点または分解点が280℃以上の樹脂からなる合成繊維。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
2.前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとし、Z=D/Rを求めたとき、下記式(3)を満足する、前記の合成繊維。
Z≦0.10・・・(3)
3.各単繊維の断面中、不作為に抽出した一つの突起において求めたA/R,C/Bの平均値をそれぞれX‘,Y‘とした時、下記式(4)および下記式(5)を満足する、前記の合成繊維。
0.55≦X‘≦1.50・・・(4)
0.50≦Y‘≦1.50・・・(5)
4.前記X‘,Y‘の変動係数CV%が10.0%以下である、前記の合成繊維。
5.各単繊維の断面中、不作為に抽出した単繊維において求めたD/Rの平均値をZ‘とした時、下記式(6)を満足する、前記の合成繊維。
Z‘≦0.10・・・(6)
6.前記Z‘の変動係数CV%が10.0%以下である、前記の合成繊維。
7.融点または分解点が280℃以上の樹脂がポリアリーレンスルフィドである、前記の合成繊維。
8.繊維長が20〜100mmである、前記の合成繊維。
9.単繊維繊度が1.0〜6.0dtexであることを特徴とする、前記の合成繊維。
10.前記の合成繊維を10質量%以上含む繊維構造体。
11.前記の繊維構造体で構成される層を少なくとも1層以上含むフィルター用フェルト。
12.前記のフィルター用フェルトが袋状に縫製されてなるバグフィルター。
1.単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形であり、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点のうち、P2P4間の凹頂点をP3、反対側の凹頂点をP1としたときP1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとし、X=A/R、Y=C/Bを求めたとき、単繊維の断面内のそれぞれの凸頂点が下記式(1)および下記式(2)を満足し、かつ、融点または分解点が280℃以上の樹脂からなる合成繊維。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
2.前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとし、Z=D/Rを求めたとき、下記式(3)を満足する、前記の合成繊維。
Z≦0.10・・・(3)
3.各単繊維の断面中、不作為に抽出した一つの突起において求めたA/R,C/Bの平均値をそれぞれX‘,Y‘とした時、下記式(4)および下記式(5)を満足する、前記の合成繊維。
0.55≦X‘≦1.50・・・(4)
0.50≦Y‘≦1.50・・・(5)
4.前記X‘,Y‘の変動係数CV%が10.0%以下である、前記の合成繊維。
5.各単繊維の断面中、不作為に抽出した単繊維において求めたD/Rの平均値をZ‘とした時、下記式(6)を満足する、前記の合成繊維。
Z‘≦0.10・・・(6)
6.前記Z‘の変動係数CV%が10.0%以下である、前記の合成繊維。
7.融点または分解点が280℃以上の樹脂がポリアリーレンスルフィドである、前記の合成繊維。
8.繊維長が20〜100mmである、前記の合成繊維。
9.単繊維繊度が1.0〜6.0dtexであることを特徴とする、前記の合成繊維。
10.前記の合成繊維を10質量%以上含む繊維構造体。
11.前記の繊維構造体で構成される層を少なくとも1層以上含むフィルター用フェルト。
12.前記のフィルター用フェルトが袋状に縫製されてなるバグフィルター。
本発明によれば、繊維生産性および濾布生産性を落とすことなく、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を可能とする耐熱性合成繊維を提供される。
以下に、本発明について、望ましい実施の形態とともに詳細に説明する。
本発明は、前述の課題、すなわち繊維生産性および濾布生産性を落とすことなく、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を可能とする合成繊維について鋭意検討し、単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形であり、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点のうち、P2P4間にある凹頂点P3と、もう一方の凹頂点P1とを結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとし、X=A/R、Y=C/Bを求めたとき、単繊維の断面内のそれぞれの凸頂点が下記式(1)および下記式(2)を満足し、かつ、融点または分解点が280℃以上の樹脂からなる合成繊維によって、かかる課題を一挙に解決できることを究明したものである。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
本発明で用いられる樹脂は、繊維化の可能な樹脂であって、融点または分解点が280℃以上であれば特に制限はない。この時、樹脂が明確な融点を示す場合には融点、明確な融点を示さない場合には分解点で判断する。融点または分解点が280℃以上であれば、耐熱性に優れた繊維を得ることができる。その例として具体的にはポリアリーレンスルフィド、アラミド、ポリイミド、フッ素樹脂などが挙げられる。この中でも、耐薬品性の観点からポリアリーレンスルフィド、フッ素樹脂が好ましく用いられ、比較的安価であることや溶融成型加工のしやすさから、特にポリアリーレンスルフィドが好ましく用いられる。
本発明で用いられるポリアリーレンスルフィド繊維としては、例えば、その構成単位の70%以上がポリアリーレンスルフィド構造単位からなる繊維が挙げられ、ポリアリーレンスルフィド構造単位とは、芳香族環と硫黄原子とが結合した構造を繰り返し単位とする構造単位のことである。芳香族環の構造によりポリマーを選択することが可能だが、入手の容易性、曳糸性の観点から、次式(I)に示す、ベンゼンのパラ位に結合したポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂を用いることが好ましい。
また、PPS樹脂中には、メタ−フェニレンスルフィド単位、フェニレンエーテル単位、フェニレンスルホン単位、フェニレンケトン単位、ビフェニレンケトン単位等を共重合していても良い。
本発明においてポリアリーレンスルフィド樹脂を用いる場合、重量平均分子量が30000〜90000であることが好ましい。重量平均分子量が30000未満のポリアリーレンスルフィド樹脂を用いて溶融紡糸を行った場合、紡糸張力が低く紡糸時に糸切れが多発することがあり、また、重量平均分子量が90000を超えるポリアリーレンスルフィド樹脂を用いると、溶融時の粘度が高すぎて紡糸設備を特殊な高耐圧仕様にしなければならず、設備費用が高額になって不利である。より好ましい重量平均分子量は、40000〜70000である。
本発明においてPPS樹脂を用いる場合、PPS樹脂の市販品としては、東レ(株)製“トレリナ”(登録商標)や、(株)クレハ製“フォートロン”(登録商標)などが挙げられる。
フッ素樹脂としては、主鎖または側鎖にフッ素原子を1個以上含む単量体単位で構成されたものであればよい。その中でも、フッ素原子数の多い単量体単位で構成されたものが好ましい。
上記フッ素原糸を1個以上含む単量体単位は、重合体の繰り返し構造単位の70%以上含むことが好ましく、90%以上を含むことがより好ましい。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体(FEP)、4フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−4フッ化エチレン共重合体(ETFE)が好ましく挙げられる。
図1および図2に、本発明で用いられる星形合成繊維の単繊維断面形状の一例を示す。
図1は、星形5角形断面の一例を示す断面概念図であり、図2は、星形6角形断面の一例を示す断面概念図である。
ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少を実現するには単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面形状において、全方向に突起形状を付与し、繊維間に均一で微細な空隙を生じさせることが望ましい。
すなわち、単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形であり、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点のうち、凹頂点P2と、P4間にある凹頂点P3および反対側にある凹頂点P1とを結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとし、X=A/R、Y=C/Bを求めたとき、単繊維の断面内のそれぞれの凸頂点が下記式(1)および下記式(2)を満足する。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
ここで、X=A/R,Y=C/Bは、以下のようにして測定する。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2)
ここで、X=A/R,Y=C/Bは、以下のようにして測定する。
すなわち、対象となる上記単繊維をエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、この横断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、撮影する。該画像から、上記R,A,B,Cの長さを小数点2桁目まで、n本全ての突起について測定し、それぞれが上記式(1)および(2)を満たせば良い。
突起形状を全方向に付与することで、繊維のどの方向から来たダストでも均一に効率良く捕集できるため、捕集性能が向上する。また、突起形状を全方向に付与することで、繊維同士が密着することを防ぎ、繊維間に均一で微細な空隙を生じさせることができるので、ダスト剥離性が向上するとともに、圧力損失減少にも繋がるのである。
本発明は、その横断面形状において、nが5〜9の星形n角形であり、好ましくはnが5〜7であり、より好ましくはnが6〜7である。nをこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。nが4以下であると、突起数が少ないため、ダスト捕集性能が劣る。nが10以上であると、突起間の空隙が小さくなりすぎてしまい、ダスト剥離性能が劣り、圧力損失も上昇する。
本発明は、単繊維の繊維軸に対する垂直方向の断面において、前記したX=A/Rが0.55〜1.50であり、好ましくは0.80〜1.10である。Xは、円1の中心から見た、隣接する突起の開き角度を示す指標であり、この値が大きいと突起間が開いており、この値が小さいと突起間が狭いことを意味する。Xをこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。Xが0.55より小さいと、突起間が狭すぎるため、ダスト剥離性能が劣る。Xが1.50より大きいと突起間が開きすぎているため、ダスト捕集性能が劣る。
本発明は、単繊維の繊維軸に対する垂直方向の断面において、前記したY=C/Bが0.50〜1.50であり、好ましくは、0.80〜1.10であり、さらに好ましくは0.90〜1.00である。Yは突起の長さを示す指標であり、この値が小さいと突起が短く、この値が大きいと突起が長いことを示す。Yをこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。Yが0.50より小さいと、突起としての効果を十分に得られないため、ダスト捕集性能が劣る。Yが1.50より大きいと、繊維間の空隙が大きくなりすぎてしまい、ダスト捕集性能が劣る。
また、本発明の合成繊維は、前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとし、Z=D/Rを求めたとき、下記式(3)を満足することが好ましい。
Z≦0.10・・・(3)
ここで、Z=D/Rは以下のようにして測定する。
Z≦0.10・・・(3)
ここで、Z=D/Rは以下のようにして測定する。
すなわち、前述したX,Yの測定と同様の方法で合成繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から仮想円1の中心O1および仮想円2の中心O2を求め、線分O1O2の長さ(D)を小数点2桁目まで測定する。Z=D/Rが上記式(3)を満たすことが好ましい。
Zは、突起の長さの偏りの度合いを示す指標であり、この値が小さいと突起の長さの偏りが小さく、この値が大きいと突起の長さに偏りがあることを示す。Zをこの範囲とすることで、繊維間の空隙を均等で微細にすることができ、ダスト捕集性能をより高めることが可能となる。上記Zのより好ましい範囲はZ≦0.08であり、さらに好ましい範囲はZ≦0.06である。Zの好ましい下限は特に制限されないが、本発明において達し得る下限は0.03程度である。
また、本発明の合成繊維は、各単繊維の断面中、不作為に抽出した一つの突起において求めたA/R,C/Bの平均値をそれぞれX‘,Y‘とした時、下記式(4)および下記式(5)を満足することが好ましい。
0.55≦X‘≦1.50・・・(4)
0.50≦Y‘≦1.50・・・(5)
ここで、X‘=A/R,Y‘=C/Bは、以下のようにして測定する。
0.55≦X‘≦1.50・・・(4)
0.50≦Y‘≦1.50・・・(5)
ここで、X‘=A/R,Y‘=C/Bは、以下のようにして測定する。
すなわち、対象となる上記繊維群をエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、この横断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で40本以上の繊維が観察できる倍率として撮影する。該画像から、同一画像内で不作為に抽出した一つの突起においてR,A,B,Cの長さを小数点2桁目まで測定し、A/R,C/Bを求める。該操作を40回繰り返し行ったときのA/R,C/Bの平均値がX‘,Y‘であり、それぞれ、上記式(4)および(5)を満たすことが好ましい。
本発明の合成繊維は、繊維軸に対する垂直方向の断面において、前記したX‘が0.55〜1.50であることが好ましく、0.80〜1.10であることがより好ましい。X‘は、仮想円1の中心から見た、隣接する突起の開き角度を示す指標であり、この値が大きいと突起間が開いたものが多く存在し、この値が小さいと突起間が狭いものが多く存在することを意味する。X‘をこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。
本発明の合成繊維は、繊維軸に対する垂直方向の断面において、前記したY‘が0.50〜1.50であることが好ましく、0.80〜1.10であることがより好ましい。さらに好ましくは0.90〜1.00である。Y‘は突起の長さを示す指標であり、この値が小さいと突起が短いものが多く存在し、この値が大きいと突起が長いものが多く存在することを示す。Y‘をこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。
また、本発明の合成繊維の前記X‘,Y‘の変動係数CV%は10.0%以下であることが好ましく、8.0%以下であることがより好ましい。好ましい下限は特に制限されないが、本発明において達し得る下限は3.0%程度である。
前記変動係数CV%は以下の方法で算出する。
まず、前記X‘,Y‘を求める際の40個のR/A,C/Bについて標準偏差を算出する。そして、標準偏差に対する平均値の比の百分率(変動係数CV%=100×標準偏差/平均値)にて、変動係数CV%を算出する。
まず、前記X‘,Y‘を求める際の40個のR/A,C/Bについて標準偏差を算出する。そして、標準偏差に対する平均値の比の百分率(変動係数CV%=100×標準偏差/平均値)にて、変動係数CV%を算出する。
X‘,Y‘の変動係数CV%を小さく抑えることで、繊維間の空隙を均一とすることができ、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能が向上する。X‘,Y‘の変動係数CV%をこの範囲とすることで、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能の向上、圧力損失の減少が可能となる。
また、本発明の合成繊維は、各単繊維の断面中、不作為に抽出した単繊維において求めたD/Rの平均値をZ‘とした時、下記式(6)を満足することが好ましい。
Z‘≦0.10・・・(6)
Z‘≦0.10・・・(6)
上記Z‘のより好ましい範囲はZ≦0.08であり、さらに好ましい範囲はZ‘≦0.06である。Zの好ましい下限は特に制限されないが、本発明において達し得る下限は0.03程度である。
ここで、Z‘=D/Rは以下のようにして測定する。
ここで、Z‘=D/Rは以下のようにして測定する。
すなわち、前述したX‘,Y‘の測定と同様の方法で合成繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から不作為に抽出した単繊維の仮想円1の中心O1および円2の中心O2を求め、線分O1O2の長さ(D)を小数点2桁目まで測定し、D/Rを求める。該操作を40回繰り返し行ったときのD/Rの平均値がZ‘であり、上記式(6)を満たすことが好ましい。
Z‘は、突起の長さの偏りの度合いを示す指標であり、この値が小さいと突起の長さの偏りが小さいものが多く存在し、この値が大きいと突起の長さに偏りがあるものが多く存在することを示す。Z‘をこの範囲とすることで、繊維間の空隙を均等で微細にすることができ、ダスト捕集性能をより高めることが可能となる。
また、本発明の合成繊維の前記Z‘の変動係数CV%は10.0%以下であることが好ましく、8.0%以下であることがより好ましい。好ましい下限は特に制限されないが、本発明において達し得る下限は3.0%程度である。
前記変動係数CV%は以下の方法で算出する。
まず、前記Z‘を求める際の40個のD/Rについて標準偏差を算出する。そして、標準偏差に対する平均値の比の百分率(変動係数CV%=100×標準偏差/平均値)にて、変動係数CV%を算出する。
Z‘の変動係数CV%を小さく抑えることで、繊維間の空隙を均一とすることができ、ダスト捕集性能およびダスト剥離性能が向上する。Z‘の変動係数CV%をこの範囲とすることで、繊維間の空隙を均等で微細にすることができ、ダスト捕集性能をより高めることが可能となる。
本発明で用いられる合成繊維の繊維長は20〜100mmであることが好ましく、40〜80mmであることがより好ましい。繊維長をこの範囲とすることで、後工程でのフェルト加工性を良好にすることができる。
本発明で用いられる合成繊維の単繊維繊度は1.0〜6.0dtexであることが好ましく、より好ましくは1.5〜4.0dtexであり、さらに好ましくは2.0〜3.5dtexである。単繊維繊度を1.0dtex以上とすることで紡糸操業性およびフェルト加工性を良好にすることができ、また、単繊維繊度を6.0dtex以下とすることでダスト捕集性能を向上させることができる。
本発明の合成繊維の伸度は50.0%未満であることが好ましく、40.0%以下がより好ましい。伸度が低いほど、分子鎖が繊維軸方向に高配向化していることを示しており、後述する強度物性を高める上で好ましい。伸度の下限は、良好な取り扱い性および工程通過性を確保するため、5.0%以上が好ましい。
本発明の合成繊維の強度は1.0cN/dtex以上であることが好ましく、2.0cN/dtex以上がより好ましい。強度が高いほど使用時の外力による糸切れが起こりにくく、例えば高張力下における使用が可能となり好適である。強度の上限は特に制限されないが、本発明において達し得る上限は20.0cN/dtex程度である。
上記本発明の合成繊維は、それを含む繊維構造体とすることができる。かかる繊維構造体は、本発明の合成繊維を繊維構造体に対して10質量%以上含んで成ることが好ましく、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは40質量%以上含んで成る。本発明の合成繊維を10質量%以上含むことにより、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少の効果を得ることができる。
上記繊維構造体には、本発明の合成繊維を用いて成る綿状物、さらに他繊維と混合した綿状物、紡績糸、不織布、織物や編物などの布帛が挙げられるが、不織布が好適に選択され、特にウェブ状の乾式不織布が好適に選択される。
上記本発明の繊維構造体は、それを含むフィルター用フェルトとすることができる。かかるフィルター用フェルトは、本発明の繊維構造体で構成される層を少なくとも1層以上含むことが好ましい。本発明の繊維構造体を1層以上含むことにより、ダスト捕集性能向上、ダスト剥離性能向上、圧力損失減少の効果を得ることができる。本発明の繊維構造体の形態に特に制限はなく、綿状の物、不織布、織物、編物などが挙げられるが、不織布が好適に選択され、特にウェブ状の乾式不織布が好適に選択される。本発明の繊維構造体で構成される層以外の層としては、形態に特に制限はなく、綿状の物、不織布、織物、編物などが挙げられる。本発明の繊維構造体で構成される層以外の層に用いられる素材については、耐熱性、耐薬品性を有していることが好ましいため、ポリアリーレンスルフィド、フッ素化樹脂およびフッ素化樹脂共重合体などが好ましく用いられ、特にポリアリーレンスルフィドが好ましく用いられる。
本発明のフィルター用フェルトの構成について、特に制限はないが、好ましい一例を分解断面図にて図3に示す。図3は、本発明の合成繊維を含む不織布を用いたフィルター材(濾布)の分解断面図である。図3において、エアー流入面の濾過層を形成する繊維ウェブ1とは、例えば表面濾過用フィルター材において、ダストが含まれたエアーが最初にフィルター材と接触する面のことを示す。すなわち、ダストをフィルター材表面で捕集しダスト層を形成させる面のことを示す。本発明の繊維構造体はこの繊維ウェブ31に用いられ、本発明の合成繊維を10質量%以上含んで成る。また反対側の面は、エアー排出面の非濾過層を形成する繊維ウェブ33で形成されており、ダストが除去されたエアーが排出される面のことを示す。また、繊維ウェブ31と繊維ウェブ33の間に、織物(骨材)32をはさみ、ニードルパンチ工程でフェルトにする。このように作製されたフェルトにより、寸法安定性、引っ張り強力および耐摩耗性等の機械的強度に優れ、かつダスト捕集性、ダスト剥離性に優れ、圧力損失の低減されたフィルター用フェルトを得ることが可能となる。
本発明のフィルター用フェルトは、袋状に縫製し、耐熱性の要求されるゴミ焼却炉や石炭ボイラー、もしくは金属溶鉱炉などの排ガスを集塵するバグフィルターとして好適に使用される。この縫製に使用される縫糸としては、耐熱性、耐薬品性を有する素材で構成された糸を使用することが好ましいため、ポリアリーレンスルフィド、フッ素化樹脂およびフッ素化樹脂共重合体が好ましく用いられ、特にポリアリーレンスルフィドが好ましく用いられる。
次に、本発明の合成繊維を製造する方法について説明する。前記した樹脂を用い、溶融紡糸法により得ることができる。前記した樹脂の粉末またはペレットを溶融し、その溶融した樹脂を紡糸口金から紡出する。溶融紡糸機としては、一般的にはプレッシャー・メルター型紡糸機か、1軸または2軸のエクストルーダー型紡糸機を用いる。溶融ポリマーは、次いで口金から吐出され、冷却風の吹きつけにより冷却固化される。冷却固化された後の繊維は、収束剤として油剤を適量付与された後、所定の引取装置で引き取られる。引取速度は通常400〜3000m/分の範囲である。この時口金の孔形状は得たい断面に相当する形状のものを用いる必要がある。
なお、本発明の合成繊維を得る際に、紡糸温度が特に重要である。すなわち、樹脂溶融箇所からパックハウジング上部までの部分は通常選択される紡糸温度で良いが、パックハウジング下部および口金部分の温度のみ、パックハウジング上部温度と比較し、好ましくは7〜13℃、より好ましくは9〜11℃下げることが肝要なのである。このように紡出時の固化挙動を制御することで、異形の断面形状を高度に制御することが可能となる。
また、本発明の合成繊維を得る際に、冷却条件も重要である。冷却風の風速は、35〜70m/分が好ましく、45〜55m/分がより好ましい。また、冷却風の温度は室温またはそれ以下の温度が好ましい。このように紡出時の個化挙動を制御することで、異形の断面形状を高度に制御することが可能となる。
引き取られた繊維は、通常は、次いで延伸工程に供される。延伸工程では、好ましくは、加熱浴中や熱板上や熱ローラー上を走行することにより、延伸温度80〜170℃程度で、延伸倍率1〜5倍にて延伸される。また、延伸は1段延伸であっても2段延伸であっても良い。
また、未延伸糸を延伸する工程は、紡糸に続けて延伸を行う連続工程でも良いし、所定速度で引き取られた未延伸糸を一旦缶内に収納し、又は巻き取った後に、延伸工程に供する不連続工程でも良い。得られる合成繊維製品は、マルチフィラメントでも、モノフィラメントでも、また、短繊維のいずれでもよいが、なかでも本発明法は短繊維に特に好適である。
短繊維を製造する場合は、未延伸糸を延伸した後に、必要に応じて、スタッフィングボックス型クリンパーにて捲縮を付与し、所定の温度にて弛緩熱処理を施し、次いで、油剤を付与した後、所定の長さに繊維を切断して、短繊維とする方法を採用すれば良い。この方法において、弛緩熱処理の代わりに定長熱処理を行っても良い。
次に、本発明の繊維構造体を製造する方法について説明する。
本発明の繊維構造体は、混合綿、不織布、織物や編物などの布帛などが挙げられるが、不織布が好適に選択され、特に乾式不織布が好適に選択される。不織布を作成する方法として、本発明の合成繊維の短繊維をカードマシンに通して不織布とする方法を好適に用いることができる。ここで、本発明の繊維構造体は、本発明の合成繊維を10質量%以上含んでいれば良く、カード通過前に他繊維と混綿させることができる。
次に、本発明のフィルター用フェルトを製造する方法について説明する。
本発明のフィルター用フェルトは、エアー流入面の濾過層を形成する繊維ウェブ31、織物(骨材)、エアー排出面の非濾過層を形成する繊維ウェブ33の3層構造から成る。まずウェブ31を前記の方法で作製し、織物(骨材)と積層した後、ウェブ33を作製し、前記ウェブ31と織物(骨材)を積層したものに更に積層した後、これらを絡合して一体化する方法を好適に用いることができる。また、ウェブを絡合して一体化する方法としては、ニードルパンチやウォータージェットパンチが好ましい。
本発明の合成繊維は、ウェブ31に用いられる。補強布および第2ウェブ層のウェブに使用される素材は、耐熱性、耐薬品性を有していることが好ましいため、ポリアリーレンスルフィド、フッ素化樹脂およびフッ素化樹脂共重合体が好ましく用いられ、特にポリアリーレンスルフィドが好ましく用いられる。
次に、本発明のバグフィルターを製造する方法について説明する。
本発明のフィルター用フェルトを袋状に縫製し、バグフィルターとすることができる。この縫製に使用される縫糸としては、耐熱性、耐薬品性を有する素材で構成された糸を使用することが好ましいため、ポリアリーレンスルフィド、フッ素化樹脂およびフッ素化樹脂共重合体などが好ましく用いられ、特にポリアリーレンスルフィドが好ましく用いられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<紡糸操業性>
紡糸開始後、0〜36時間における1錘当たりの糸切れ回数をカウントした。1錘当たりの糸切れ回数が3回未満の場合を◎、3回以上6回未満の場合○、6回以上9回未満の場合を△、9回以上の場合を×とした。
紡糸開始後、0〜36時間における1錘当たりの糸切れ回数をカウントした。1錘当たりの糸切れ回数が3回未満の場合を◎、3回以上6回未満の場合○、6回以上9回未満の場合を△、9回以上の場合を×とした。
<カード通過性>
フェルト作成時のカードドッファーからの風綿発生状況および、ウエッブのす抜け状態を目視で確認した。風綿発生量、およびウエッブのす抜け状態がなく非常に良好な場合を◎、相対的に少ない場合を○、多い場合を×、中間として△とした。
フェルト作成時のカードドッファーからの風綿発生状況および、ウエッブのす抜け状態を目視で確認した。風綿発生量、およびウエッブのす抜け状態がなく非常に良好な場合を◎、相対的に少ない場合を○、多い場合を×、中間として△とした。
<出口ダスト濃度(mg/m3)、循環時間(s)>
VDI−3926 Part Iに規定される装置を用い、JIS Z 8909−1に規定される測定条件に従って集じん性能試験を行った。
代表的な数値は、以下の通りである。
ダスト:JIS Z 8901に規定される試験用粉体第10種
入口ダスト濃度:5g/m3
ろ過速度:2m/min
パルス用圧縮エアータンク圧力:500kPa
払い落とし圧力損失:1000Pa
パルス噴射時間:50ms
VDI−3926 Part Iに規定される装置を用い、JIS Z 8909−1に規定される測定条件に従って集じん性能試験を行った。
代表的な数値は、以下の通りである。
ダスト:JIS Z 8901に規定される試験用粉体第10種
入口ダスト濃度:5g/m3
ろ過速度:2m/min
パルス用圧縮エアータンク圧力:500kPa
払い落とし圧力損失:1000Pa
パルス噴射時間:50ms
JIS Z 8901−1の7.2eに規定される「エージング・安定化処理をしたろ布の集じん性能測定」に従ってエージング・安定化処理されたろ過布に、払い落としを30回行った期間中の通気量とフィルター通過ダスト量から、出口ダスト濃度を算出した。
また、前記払い落とし30回の期間中のパルス照射時間の積算時間により、循環時間を求めた。
<X,Y>
単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面において、星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点P1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとする。X=A/R、Y=C/Bは、以下のようにして測定した。
単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面において、星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点P1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとする。X=A/R、Y=C/Bは、以下のようにして測定した。
すなわち、対象となる上記単繊維をエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、この横断面を走査型電子顕微鏡(日立製S−4800)で観察し、撮影した。該画像から、上記R,A,B,Cの長さを小数点2桁目まで、n本全ての突起について測定し、それぞれのX=A/R,Y=C/Bを求めた。
星形以外の異形断面についても、同様の方法で測定し、値を求めた。
<Z>
単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面において、前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとする。Z=D/Rは、以下のようにして測定した。
単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面において、前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとする。Z=D/Rは、以下のようにして測定した。
すなわち、前述したX,Yの測定と同様の方法で合成繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から仮想円1の中心O1および円2の中心O2を求め、線分O1O2の長さ(D)を小数点2桁目まで測定し、Z=D/Rを求めた。
星形以外の異形断面についても、同様の方法で測定し、値を求めた。
<X‘,Y‘>
対象となる上記繊維群をエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、この横断面を走査型電子顕微鏡(日立製S−4800)で40本以上の繊維が観察できる倍率として撮影した。該画像から、同一画像内で不作為に抽出した一つの突起においてR,A,B,Cの長さを小数点2桁目まで測定し、A/R,C/Bを求めた。40本の繊維について該操作を40回繰り返し行ったときのA/R,C/Bの平均値をX‘,Y‘とした。
対象となる上記繊維群をエポキシ樹脂などの包埋剤にて包埋し、この横断面を走査型電子顕微鏡(日立製S−4800)で40本以上の繊維が観察できる倍率として撮影した。該画像から、同一画像内で不作為に抽出した一つの突起においてR,A,B,Cの長さを小数点2桁目まで測定し、A/R,C/Bを求めた。40本の繊維について該操作を40回繰り返し行ったときのA/R,C/Bの平均値をX‘,Y‘とした。
星形以外の異形断面についても、同様の方法で測定し、値を求めた。
<Z‘>
前述したX‘,Y‘の測定と同様の方法で合成繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から不作為に抽出した単繊維の仮想円1の中心O1および仮想円2の中心O2を求め、線分O1O2の長さ(D)を小数点2桁目まで測定し、D/Rを求める。40本の繊維について該操作を40回繰り返し行ったときのD/Rの平均値をZ‘とした。
前述したX‘,Y‘の測定と同様の方法で合成繊維の断面を2次元的に撮影し、その画像から不作為に抽出した単繊維の仮想円1の中心O1および仮想円2の中心O2を求め、線分O1O2の長さ(D)を小数点2桁目まで測定し、D/Rを求める。40本の繊維について該操作を40回繰り返し行ったときのD/Rの平均値をZ‘とした。
星形以外の異形断面についても、同様の方法で測定し、値を求めた。
<変動係数CV%>
前記X‘,Y‘,Z‘を求める際の40のR/A,C/B,D/Rについて標準偏差を算出した。そして、標準偏差に対する平均値の比の百分率(変動係数CV%=100×標準偏差/平均値)にて、変動係数CV%を算出した。
前記X‘,Y‘,Z‘を求める際の40のR/A,C/B,D/Rについて標準偏差を算出した。そして、標準偏差に対する平均値の比の百分率(変動係数CV%=100×標準偏差/平均値)にて、変動係数CV%を算出した。
<繊度>
繊度はJIS L1015(2010年)に準じて測定した。
繊度はJIS L1015(2010年)に準じて測定した。
<融点、分解点>
パーキンエルマー製示差走査熱量計(DSC)DSC7型を用いて、窒素下、昇温および降温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定を行った。30℃から融解まで昇温後、3分間保持し、試料の熱履歴を取り除いた後、再び30℃まで降温した。2回目の昇温過程中に観測された吸熱ピークのピーク温度を融点(℃)とした。なお、測定は1試料につき3回行い、その平均値を融点とした。
パーキンエルマー製示差走査熱量計(DSC)DSC7型を用いて、窒素下、昇温および降温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定を行った。30℃から融解まで昇温後、3分間保持し、試料の熱履歴を取り除いた後、再び30℃まで降温した。2回目の昇温過程中に観測された吸熱ピークのピーク温度を融点(℃)とした。なお、測定は1試料につき3回行い、その平均値を融点とした。
また、試料が明確な融点を示さない場合には、セイコーインスツルメント製熱重量示差熱分析装置(TG−DTA)6200型を用いて分解温度を測定した。空気雰囲気下において、試料を30℃から昇温速度10℃/分で昇温後、試料の重量が10%減少した温度を分解温度(℃)とした。なお、測定は1試料につき3回行い、その平均値を分解温度とした。
<メルトフローレート値>
JIS K7210(1999年)に準じて、温度315.5℃、荷重5000gの条
件でメルトフローレート値を測定した。
JIS K7210(1999年)に準じて、温度315.5℃、荷重5000gの条
件でメルトフローレート値を測定した。
[実施例1]
まず、星形断面繊維を次に記す方法で作製した。融点280℃以上の樹脂として東レ(株)製PPSペレットE2280(メルトフローレート値:165g/10min)を、160℃の温度で5時間真空乾燥を行った後、プレッシャー・メルター型溶融紡糸機に供給して、単孔吐出量0.55g/分で溶融紡糸し、収束剤として通常のPPS用紡糸油剤を付与し、引取速度900m/分で引き取り、PPS未延伸糸を得た。この時、口金の孔形状は星形5角形のものを用いた。また、スピンブロックおよびパクハウジング上部は320℃、パックハウジング下部の温を度310℃として、溶融紡出温度を制御した。また、冷却チムニー温度は25℃、風速は55m/分で冷却した。得られた未延伸糸を95℃の温水中で延伸倍率を3.4倍として延伸を行い、定長熱処理を行った後、スタッフィング型クリンパーで捲縮を付与し、乾燥を行い、油剤を付与後、51mm長にカットし、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
まず、星形断面繊維を次に記す方法で作製した。融点280℃以上の樹脂として東レ(株)製PPSペレットE2280(メルトフローレート値:165g/10min)を、160℃の温度で5時間真空乾燥を行った後、プレッシャー・メルター型溶融紡糸機に供給して、単孔吐出量0.55g/分で溶融紡糸し、収束剤として通常のPPS用紡糸油剤を付与し、引取速度900m/分で引き取り、PPS未延伸糸を得た。この時、口金の孔形状は星形5角形のものを用いた。また、スピンブロックおよびパクハウジング上部は320℃、パックハウジング下部の温を度310℃として、溶融紡出温度を制御した。また、冷却チムニー温度は25℃、風速は55m/分で冷却した。得られた未延伸糸を95℃の温水中で延伸倍率を3.4倍として延伸を行い、定長熱処理を行った後、スタッフィング型クリンパーで捲縮を付与し、乾燥を行い、油剤を付与後、51mm長にカットし、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、単繊維繊度3.0dtex、カット長76mmのPPS短繊維(東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S101−3.0T76mm)を用い、単糸番手20s、合糸本数2本の紡績糸(総繊度600dtex)を得た。この紡績糸を用いて平織り組織の織物を製織し、経糸密度26本/2.54cm、緯糸密度18本/2.54cmのPPS紡績糸からなる平織物を得た。この平織物を骨材として、その片面に、混繊によって質量比50:50で得られた、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)と、丸断面PPS短繊維(繊度2.2dtex、カット長51mm、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)を、オープナーとカーディング処理した後、刺針密度50本/cm2で仮ニードルパンチして得られた繊維ウェブを、194g/m2の目付で積層した。この繊維ウェブが、エアー流入面の濾過層を形成する。織物のもう一方の面に、東レ(株)製“トルコン”S371−2.2T51mm100%を、オープナーとカーディング処理した後、刺針密度50本/cm2で、仮ニードルパンチして得られた繊維ウェブを、220g/m2の目付で積層した。この繊維ウェブが、エアー排出面の非濾過層を形成する。さらに、ニードルパンチ加工により織物(骨材)と上述の繊維ウェブとを交絡させ、目付が544g/m2で、総刺針密度が300本/cm2のフィルターを得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。ダスト捕集性能の指標となる出口ダスト濃度は、0.09mg/m3と良好であり、ダスト捕集性の向上を確認した。また、循環時間については、パルス印加時のダスト剥離性が良いほど、また、圧力が上昇しにくいほど、時間が長い傾向にあり、フィルター寿命の指標ともなる。実施例1での循環時間は9500sと良好であり、ダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。
[実施例2]
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形6角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形6角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。
[実施例3]
星形断面繊維を作製する際に、単孔吐出量を0.70g/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度3.0dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、単孔吐出量を0.70g/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度3.0dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度3.0dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。
[実施例4]
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形8角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形8角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形8角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形8角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形8角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。
[実施例5]
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を50m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を50m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、Z‘の変動係数CV%が大きかったため、実施例1〜4対比、若干出口ダスト濃度が劣っている。
[実施例6]
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を45m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を45m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、Z‘の平均値および変動係数CV%が大きかったため、実施例1〜5対比、若干出口ダスト濃度が劣っている。
[実施例7]
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を40m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を40m/minとした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘、Y‘の変動係数CV%、Z‘の平均値および変動係数CV%が大きかったため、実施例1〜6対比、若干出口ダスト濃度および循環時間が劣っている。
[実施例8]
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を40m/minとした以外は実施例1と同様の方法で、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、チムニー風速を40m/minとした以外は実施例1と同様の方法で、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形5角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘の平均値、変動係数CV%、Y‘の変動係数CV%、Z‘の平均値、および変動係数CV%が大きかったため、実施例1〜7対比、若干出口ダスト濃度が劣っている。
[実施例9]
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度307℃とした以外は実施例6と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度307℃とした以外は実施例6と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘の変動係数CV%、Y‘の平均値、変動係数CV%、Z‘の平均値、および変動係数が大きかったため、実施例1〜7対比、若干出口ダスト濃度が劣っている。
[実施例10]
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度313℃とした以外は実施例7と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度313℃とした以外は実施例7と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘の変動係数CV%、Y‘の変動係数CV%、Z‘の平均値、および変動係数が大きく、Y‘の平均値が小さかったため、実施例1〜7対比、若干出口ダスト濃度が劣っている。
[実施例11]
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形9角形のものを用いたこと以外は実施例7と同様の方法で、星形9角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形9角形のものを用いたこと以外は実施例7と同様の方法で、星形9角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形9角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘、Y‘の変動係数CV%、Z‘の平均値および変動係数が大きく、X‘の平均値が小さかったため、実施例1〜7対比、若干出口ダスト濃度および循環時間が劣っている。
[実施例12]
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度313℃とした以外は実施例8と同様の方法で、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、パックハウジング下部の温を度313℃とした以外は実施例8と同様の方法で、星形5角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形5角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表1に示す。紡糸操業性やカード通過性は良好であった。出口ダスト濃度、循環時間についても良好な値であり、ダスト捕集性とダスト剥離性の向上、および圧力損失減少の傾向を確認した。ただし、X‘の平均値、変動係数CV%、Y‘の変動係数CV%、Zの値、Z‘の平均値、および変動係数が大きかったため、実施例1〜11対比、若干出口ダスト濃度および循環時間が劣っている。
[比較例1]
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形4角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形4角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形4角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形4角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形4角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。n=4と小さく、Xの値が大きい繊維を用いた場合、出口ダスト濃度の値が大きく、ダスト捕集性が不十分であった。
[比較例2]
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形10角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形10角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、口金孔形状を星形10角形のものを用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、星形10角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形10角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。n=10と大きく、Xの値が小さい繊維では、紡糸操業性が悪かった。また、出口ダスト濃度の値が大きく、循環時間は短い結果となり、ダスト捕集性および剥離性が不十分であり、圧力損失も上昇しやすいものであった。
[比較例3]
星形断面繊維を作製する際に、スピンブロック、パクハウジング上部および下部の温度を322℃、チムニー風速を30m/分とした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
星形断面繊維を作製する際に、スピンブロック、パクハウジング上部および下部の温度を322℃、チムニー風速を30m/分とした以外は実施例2と同様の方法で、星形6角形断面PPS短繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記星形6角形断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。Yの値およびY‘の平均値が小さく、Y‘の変動係数CV%が大きい繊維を用いた場合、紡糸操業性が悪かった。また、出口ダスト濃度の値が大きく、ダスト捕集性も不十分であった。
[比較例4]
異形断面繊維を作製する際に、口金孔が扁平8葉形状のものを用いた以外は比較例3と同様の方法で扁平8葉断面繊維(繊度2.2dtex)を得た。
異形断面繊維を作製する際に、口金孔が扁平8葉形状のものを用いた以外は比較例3と同様の方法で扁平8葉断面繊維(繊度2.2dtex)を得た。
次に、エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、前記扁平8葉断面繊維(繊度2.2dtex)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。X、Yの値が小さく、X‘、Y‘の変動係数CV%、Z、Z‘の平均値が大きい繊維では、紡糸操業性が悪かった。また、循環時間も短く、ダスト剥離性についても不十分であり、圧力損失も上昇しやすいものであった。
[比較例5]
エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)のPPS短繊維を100質量%用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。2.2dtexの丸断面繊維のみを用いた場合では、出口ダスト濃度の値が大きく、ダスト捕集性が不十分であった。
エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)のPPS短繊維を100質量%用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。2.2dtexの丸断面繊維のみを用いた場合では、出口ダスト濃度の値が大きく、ダスト捕集性が不十分であった。
[比較例6]
エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、丸断面繊維(繊度1.0dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S301−1.0T51mm)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。繊度1.0dtexの繊維を用いた場合、紡糸操業性およびカード通過性が悪かった。
エアー流入面側のウェブを構成する繊維として、混繊によって質量比50:50で得られた、丸断面繊維(繊度2.2dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S371−2.2T51mm)と、丸断面繊維(繊度1.0dtex、東レ(株)製“トルコン”(登録商標)S301−1.0T51mm)のPPS短繊維を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でフィルター材を得た。生産性および得られたフィルター材の性能を、表2に示す。繊度1.0dtexの繊維を用いた場合、紡糸操業性およびカード通過性が悪かった。
1:仮想円
2:仮想円
R:半径
P1:凹頂点
P2:凸頂点
P3:凹頂点
P4:凸頂点
A:線分P2P4の長さ
B:線分P1P3の長さ
C:凸頂点P2と線分P1P3との距離
D:線分O1O2の長さ
O1:仮想円1の中心
O2:仮想円2の中心
31:繊維ウェブ
32:織物(骨材)
33:繊維ウェブ
2:仮想円
R:半径
P1:凹頂点
P2:凸頂点
P3:凹頂点
P4:凸頂点
A:線分P2P4の長さ
B:線分P1P3の長さ
C:凸頂点P2と線分P1P3との距離
D:線分O1O2の長さ
O1:仮想円1の中心
O2:仮想円2の中心
31:繊維ウェブ
32:織物(骨材)
33:繊維ウェブ
Claims (12)
- 単繊維の繊維軸に対し垂直方向の断面が星形n角形であり、nは5〜9であり、該星形n角形の周囲に仮想円1を想定したとき、星形n角形の外側に向かって凸となる突起の各凸頂点から仮想円1の円周までの距離の絶対値の和が最小となる仮想円1の半径をR、ある突起の凸頂点P2とP2に隣接する突起の凸頂点P4とを結ぶ線分P2P4の長さをA、凸頂点P2の両隣に位置する凹頂点のうち、P2P4間の凹頂点をP3、反対側の凹頂点をP1としたときP1及びP3を結ぶ線分P1P3の長さをB、凸頂点P2と線分P1P3との距離をCとし、X=A/R、Y=C/Bを求めたとき、単繊維の断面内のそれぞれの凸頂点が下記式(1)および下記式(2)を満足し、かつ、融点または分解点が280℃以上の樹脂からなる合成繊維。
0.55≦X≦1.50・・・(1)
0.50≦Y≦1.50・・・(2) - 前記仮想円1の中心をO1、星形n角形の各凹頂点から仮想円1の円周までの距離の和が最小となる仮想円2の中心をO2、線分O1O2の長さをDとし、Z=D/Rを求めたとき、下記式(3)を満足する、請求項1に記載の合成繊維。
Z≦0.10・・・(3) - 各単繊維の断面中、不作為に抽出した一つの突起において求めたA/R,C/Bの平均値をそれぞれX‘,Y‘とした時、下記式(4)および下記式(5)を満足する、請求項1または2に記載の合成繊維。
0.55≦X‘≦1.50・・・(4)
0.50≦Y‘≦1.50・・・(5) - 前記X‘,Y‘の変動係数CV%が10.0%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の合成繊維。
- 各単繊維の断面中、不作為に抽出した単繊維において求めたD/Rの平均値をZ‘とした時、下記式(6)を満足する、請求項1〜4のいずれかに記載の合成繊維。
Z‘≦0.10・・・(6) - 前記Z‘の変動係数CV%が10.0%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の合成繊維。
- 融点または分解点が280℃以上の樹脂がポリアリーレンスルフィドである請求項1〜6のいずれかに記載の合成繊維。
- 繊維長が20〜100mmである請求項1〜7のいずれかに記載の合成繊維。
- 単繊維繊度が1.0〜6.0dtexであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の合成繊維。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の合成繊維を10質量%以上含む繊維構造体。
- 請求項10に記載の繊維構造体で構成される層を少なくとも1層以上含むフィルター用フェルト。
- 請求項11に記載のフィルター用フェルトが袋状に縫製されてなるバグフィルター。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016189900A JP2018053385A (ja) | 2016-09-28 | 2016-09-28 | 合成繊維および繊維構造体およびフィルター用フェルトおよびバグフィルター |
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JP2016189900A Pending JP2018053385A (ja) | 2016-09-28 | 2016-09-28 | 合成繊維および繊維構造体およびフィルター用フェルトおよびバグフィルター |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108686837A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-10-23 | 广东本立环保技术有限公司 | 等离子电场发生器 |
KR20210005525A (ko) * | 2019-07-02 | 2021-01-14 | 칼 프로이덴베르크 카게 | 불규칙한 형상의 폴리머 섬유 |
-
2016
- 2016-09-28 JP JP2016189900A patent/JP2018053385A/ja active Pending
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CN112251826A (zh) * | 2019-07-02 | 2021-01-22 | 科德宝两合公司 | 不规则形状的聚合物纤维 |
JP2021008700A (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-28 | カール・フロイデンベルク・カー・ゲー | 不規則な形状のポリマー繊維 |
KR102424327B1 (ko) | 2019-07-02 | 2022-07-22 | 칼 프로이덴베르크 카게 | 불규칙한 형상의 폴리머 섬유 |
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