JP3918965B2 - 複合不織布 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複合不織布、特に電池セパレータおよび気液フィルター用途に特に好適な複合不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より伸度の低い有機繊維よりなる不織布は、工程で不織布が切断されると言う問題が多く発生しやすく、製品歩留まりが良くないという問題があった。しかしながら、こうした低伸度の有機繊維であってもポリマー素材の持つ特性などから特別な機能が期待できる場合は、不織布としての使用が検討されてきた。例えば、一般に繊維伸度を高くすることが困難なポリスチレン繊維を含む不織布は、スルフォン化が容易で親水性を付与しやすいため種々の方法で不織布化して電池セパレータに用いられてきた。これは、セパレータにおける親水性は電池の高寿命化や高速充電性などを確保する上で非常に重要な要素であるからである。また、ポリスチレンよりなり親水性が高くかつ化学的に安定なよりなる不織布は液体フィルターとして使用した際にも、濾材から濾液への溶出物が少ないことや圧力損失が小さくできる等の利点より様々な検討が加えられてきた。さらに、ポリスチレンは比抵抗が大きいためエレクトレット荷電繊維としての適用可能性が検討されてきた。
メルトブロー法により混繊する方法は特開昭60−99057号公報に、2種類の熱可塑性樹脂を並列型に複合してメルトブロー法で紡糸する極細繊維不織布の製造方法が開示されている。また特開昭7−82649号公報には10℃以上の融点差がある高融点成分と低融点成分からなる極細混合繊維製品および製造法法が開示されている。これらの混繊型の不織布は繊維相互の接着強度が低く、カレンダー加工などの後加工により融着処理して不織布の寸法安定性を改善しているがその効果が十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ポリスチレンなどからなる低伸度の繊維を含む不織布はその強伸度特性が劣るため、製造工程、加工工程などの通過時に不織布が破断するという問題が生じやすかった。例えば、電池セパレータに用いる場合には製造工程での通過性の観点から最低5kg/5cm以上の高強度が要求されポリスチレン独自での使用が難しかった。不織布の強伸度特性を改善するために種々の繊維を混綿することが検討されてきたが、低伸度繊維の存在は不織布の欠陥になるため該繊維が切断されてしまい、不織布の強伸度特性の改善は非常に困難であった。また、フィルターとして用いた際にフィルターへの加工工程あるいは使用途中で繊維が切断され、加工性に問題があったり、切断された繊維が外部に流出するという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ね、電池セパレータ,エアーフィルター,液体フィルター,断熱材,衣料用不織布,医療用不織布などに好適な工程通過性の良い強伸度特性に優れた複合不織布を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明において請求項1記載の発明は、平均繊維径が0.5μm〜20μmで伸度が30%以下の有機繊維と、前記有機繊維より繊維径が細く伸度が40〜200%のポリオレフィン繊維が混合されてなる目付が15〜100g/m2 の不織布であって、前記不織布の少なくとも一方向の破断伸度が5〜200%で且つ引張強力が1.5〜30kg/5cm巾であることを特徴とする複合不織布である。
【0006】
また、請求項2の発明は、有機繊維のMFRが20〜1000g/10分のポリスチレン繊維であり、且つ前記MFRがポリオレフィン繊維のMFRに比べ小さいことを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0007】
そして、請求項3の発明は、有機繊維の伸度がポリオレフィン繊維に比べ20%以上低く、且つポリオレフィン繊維の繊維径が有機繊維の繊維径の75%以下であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0008】
請求項4の発明は、ポリオレフィンよりなる繊維のMFRが2〜500g/10分であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0009】
請求項5の発明は、有機繊維及び/又はポリオレフィン繊維がメルトブロー法により製造されてなる平均繊維径が0.5μm〜10μmの繊維であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0010】
請求項6の発明は、有機繊維がスルフォン化処理されたポリスチレン繊維であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0011】
さらに、請求項7の発明は、不織布の一方向の繊維配列頻度が当該方向の直行方向の繊維配列頻度に比べ25〜150%高いことを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0012】
また、請求項8の発明は、不織布に伸度が2〜10%の超高分子量ポリエチレン繊維が他の有機繊維及びポリオレフィン繊維の重量合計に対して5〜100%含有してなることを特徴とする請求項1記載の複合不織布である。
【0013】
そして、請求項9の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の複合不織布を用いてなることを特徴とする液体フィルターである。
【0014】
請求項10の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の複合不織布を用いてなる、20g/cm2 荷重での不織布厚みが70〜150μmであることを特徴とする電池セパレータである。
【0015】
請求項11の発明は、複合不織布がエレクトレット処理されてなることを特徴とする請求項1〜5,7及び8のいずれかに記載の複合不織布である。
【0016】
以下に本発明を詳細に説明する。本発明の複合不織布において、第1成分として用いられる低伸度の有機繊維(伸度30%以下、好ましくは5〜30%)は、天然繊維,合成繊維のいずれでも良い。該有機繊維は、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの種々のポリマーが適用可能である。繊維化する手段も溶融紡糸や乾式紡糸、湿式紡糸などいずれの方法を用いても問題がないが、溶剤などの使用がなく環境に優しい地球環境問題を考慮すると溶融紡糸が好ましいと考えられる。溶融紡糸においては海島型や分割型の複合紡糸を行って直接的に伸度の異なる繊維をつくり、後に繊維を分割処理などをしても良い。無機繊維については一般に繊維の伸度が低く脆性破断しやすいため複合不織布の製造過程で繊維の破壊が起こりやすく、複合する相手であるオレフィン繊維が本発明の要件を満たしていても、十分に本発明の目的とする効果が確認できなかった。本発明における低伸度の有機繊維の一例としては、ポリスチレン繊維が挙げられる。ポリスチレンはポリマーの結晶性の問題で得られる繊維は伸度が低くなりやすいという欠点を有するが、融点が高いことや化学修飾がしやすい、あるいはエレクトレット荷電性が良いなどの好適な特性が多い。特にシンジオタクティックポリスチレンは、耐熱性,耐薬品性に優れるため機能性材料として好適である。
【0017】
伸度が30%以下の有機繊維と混合されるポリオレフィン繊維は伸度が40〜200%あることが肝要である。ポリオレフィン繊維は、複合不織布中では伸度の低い繊維とのバインダーとして働くため、伸度が40%未満であると複合化後の不織布の破断伸度を工程通過上望ましい10%以上にすることが困難な場合が多くなる。すなわち、本発明の複合不織布は、カレンダー加工などの熱融着手段により繊維間の接着を強化して、不織布の強度をより高くなるように改善することも好ましいが、強度の改善とともに不織布の伸度が低下するため、工程通過性を考えると強伸度のバランスをうまく取ることが必要となる。しかるに、ポリオレフィン繊維の伸度が低いとカレンダーできる条件巾が極めて狭くなってしまい目的の強伸度バランスが取れなかったり、あるいは可能であっても条件の設定域が極めて狭くなり調整が難しくなった。一方、該オレフィン繊維の伸度が200%より大きいと、不織布の強力保持に対するオレフィン繊維の寄与が小さくなるためか不織布の強伸度特性を改善することが困難となった。ポリオレフィン繊維の混合成分率は、30%以上90%以下であれば好ましく、特に好ましくは50%以上70%以下である。30%未満であるとバインダーとしての補強効果が小さくなる。
【0018】
複合化された不織布の総目付は15〜100g/m2 の間にあることが重要である。目付が15g/m2 未満であると複合化した効果が認められなかったからである。これは、オレフィン繊維を均一に分散させることが難しくなり遍在化しているためと推定される。逆に100g/m2 を越えると複合化により改善する必要がなかったからである。電池レパレータとして用いる際には40〜80g/m2 が、液体フィルター用途では、30〜100g/m2 、エアーフィルターでは20〜70g/m2 であることが特に好ましかった。
【0019】
また、該複合不織布の破断伸度が5〜200%であることも重要である。破断伸度が5%未満であるとシートの切断破壊を避けるための不織布製造工程中のテンションコントロールが非常に困難になる。一方、200%を越えると不織布のテンションをかけたときのシートの巾入り(巾方向の収縮)が大きくなりすぎるなどの問題が発生して好ましくない。好ましくは10〜50%である。
【0020】
さらに、複合不織布の引張強力は1.5〜30kg/5cm巾であることが重要である。1.5kg/5cm巾未満であると工程での不織布切断が生じやすくなる。特に電池セパレータ用途では、狭い幅のテープ上で用いられることから5kg/5cm巾以上であることが好ましく、より好ましくは7kg/5cm巾である。強度が30kg/5cm巾を越えることは実用上問題がないが、ジオテキスタイルなどの特殊な用途を除いて本発明の複合不織布を使用する必要性がないと考えられる。本発明の不織布は、カレンダー加工などの熱融着手段により繊維間の接着を強化して、不織布の強度をより高くなるように改善することも好ましい。
【0021】
フィルターや電池セパレータ用途などでは、低伸度の有機繊維がMFRが2〜500g/10分、更には 100〜350g/10 分のポリスチレンよりなる繊維であることが特に望ましい。このMFR域は、ポリスチレンを溶融紡糸により繊維化するうえで不安定現象が発生しない範囲である。また、ポリオレフィンよりなる繊維のMFRがポリスチレンなどの有機繊維のMFRより大きく、かつ20〜1000g/10分、更には 150〜600g/10 分であることが望ましい。ポリオレフィンのMFRを大きくすることにより、バインダーとして機能する該繊維が加熱接着処理時に流動性が高くなり、隣接する繊維との接着面積を増やせる効果が得られる。また、メルトブロー法により繊維化する際には、繊維をより細くしやすいという効果がある。以下に、複合不織布中でのポリオレフィン繊維の役割を説明する。伸度が相対的に高いポリオレフィン繊維は、低伸度の繊維に絡まり合って、繊維間の接着を高めるとともに、自己が変形することで低伸度の繊維の変形を小さくする働きをする。そのため、伸度の高いポリオレフィン繊維の繊維径が、伸度の低い繊維の繊維径の75%より細いことが好ましい。これは、接着性がよく伸度が高いオレフィン繊維が低伸度の有機繊維に巻き付くために、繊維長が相対的にトータルで長く、しかも繊維の曲げ抵抗がより小さくなることが必要であるためと推定される。本発明の効果は混綿されたカード不織布、水流交絡不織布、メルトブロー不織布など繊維交絡の大きい不織布において顕著であった。
【0022】
複合不織布を構成する繊維の少なくとも一成分がメルトブロー法により製造された平均繊維径が0.5μm〜10μmの間にある繊維であること事が特に好ましい。その理由として、フィルター用途に用いられる不織布を構成する繊維の繊維径が細いと濾過性能を上げられるため、10μm以下の繊維径にすることはこの用途に非常に好適である。また、電池セパレータにおいても、薄い厚みで、保液性やカバー性を上げるためには繊維の極細化が必要である。一般に極細繊維よりなる不織布は強度が小さいため、本発明による不織布強伸度改善効果は大きくなる。しかるに平均繊維径が0.5μmより細いと強度の改善の効果が小さく好ましくない。
【0023】
有機繊維がポリスチレンである場合は、該繊維がスルフォン化処理されていることが望ましい形態の一つである。。スルフォン化の方法としては、濃硫酸につける方法が一般的である。スルフォン化により親水性が得られ、電池セパレータや液体フィルターとしての性能改善が期待できる。
【0024】
本発明の複合不織布の強度をより改善する方法として、該不織布の一方向の繊維配列頻度が該方向の直行方向の繊維配列頻度より25〜150%高い事が望ましい。繊維配列量が多いとその方向の強伸度特性が向上することが2成分以上からなる複合不織布でも起こることが判明した。繊維配列を変える方法としては、パラレルカード機を用いたり、不織布をシート化する際に、風などの力を利用して繊維を捕集面に対して非鉛直方向から落下させるなどの手段が考えられる。一般的には不織布のマシン方向に繊維が配列していることが工程通過性がよいと考えられるが、適用される用途により繊維配列方法は調節しうるものと推定される。より強度が高いことが望まれる方向への繊維配列は、その直行方向に比べて25%以上高いことが望ましい。それより小さいと不織布の特性は等方的であり、低伸度の繊維が欠陥となって不織布は強伸度特性に劣るものとなる。一方、該配列が150%を越えると該方向にテンションが掛かった時にそれと直行方向のシートの巾縮みが大きくなったり、全体的なシートの均質性が損なわれたりして好ましくなかった。
【0025】
さらに本発明の複合不織布の強伸度特性を改善する手段として、伸度が2〜10%の超高分子量ポリエチレン繊維が第3の成分として他の複合不織布の全質量に対して5〜100%含まれていることが好ましい。ポリエチレンは安定である化学構造から繊維化、後加工工程での劣化が少なく耐候性もよいので各種安定剤を添加する必要が少ないため液体フィルターや電池セパレータ用途に非常に有望な素材である。しかしながら、極細の超高分子量ポリエチレン繊維を得ることは容易ではないので薄型化が要求される電池セパレータおよびフィルター性能を上げる極細化が要求されるフィルタ−用途に100%使用することは必ずしも適していない。超高分子量のポリエチレンはその優れた機械的特性や化学的な安定性と不織布の薄目付化や極細化による不織布強度の低下を補うために適宜添加することが好ましい。該繊維の添加量が5%未満であると強度特性の改善の効果が大きくない。一方、150%を越えると本来の機能性繊維の量が少なく所望の特性を出すことができない上に、伸度が小さくなり好ましくない。超高分子量ポリエチレン繊維の混合方法としては、メルトブロー法による紡糸の際には、コフォームとよばれる吹き込み法が好ましい。その他の不織布製造法を適用した場合は、カード処理や抄紙加工前に原料を混綿しておくなどの手段をこうじることができる。ポリエチレン繊維の形態としては、不織布の製造法が湿式法の場合には3〜20mmの短繊維であることが好ましく、乾式法の場合には25〜80mmの短繊維が好ましい。また、これらの短繊維に倦縮をつけることも不織布伸度を改善する上で好ましい。
【0026】
該複合不織布は液体フィルターとして用いると不織布がスルフォン化処理された際の親水性の観点から好ましい。繊維が親水化されていると濾過時の通液抵抗が小さくなり好ましい。また、本発明により得られた複合不織布は、その優れた強伸度特性のため濾過中に圧力が高くなっても変形や破損の問題が起こる可能性が少ない。
【0027】
また、該複合不織布をスルフォン化した際に最も好ましい用途のひとつは電池セパレータである。特に、ニッケル金属水素電池ではセパレータの親水性が自己放電率に深く関係すると言われており、極細繊維特性や親水性および強伸度特性、等に優れた本発明の不織布が好ましい。複合不織布の形態ととしは、繊維径の小さいメルトブローン不織布を用いることは保液性や不織布の均一性の観点から特に好ましい。セパレータの強力が大きい必要性から、不織布はカレンダー処理して繊維間接着が強化される事が多い。従って、カレンダー処理により不織布の厚みは薄くなるが、これは電池小型化の要請で不織布厚みを薄くする要求があることからも好ましい方向にある。従って、電池セパレー用の不織布の厚みは、20g/cm2 荷重で70〜150μmの間にあることが望ましい。
【0028】
該複合不織布をエレクトレット荷電処理することが好ましい。エレクトレット処理条件については特に限定されないが、室温から100℃くらいまでの温度で、直流高電圧3〜50kV、電流量は不織布1m巾あたりで0.5〜8.0mAで5〜100秒前後荷電処理することが好ましい。複合不織布の伸度の低い有機繊維の原料がポリスチレンである場合には該ポリマーの高い融点およびガラス転移温度のため、高温でもエレクトレット電荷の減衰が少なく、フィルターの性能の経時変化が少なく好ましい。従来よりエレクトレット不織布として使われるポリプロピレンは融点、ガラス転移温度が低いために、60℃以上の温度に長時間さらされると早く捕集効率は元の値の80%程度まで低下しはじめ、80℃になると65%程度に、100℃では35%近くまで低下するという問題があった。しかるに、ポリスチレンでは、100℃程度まではほとんど性能低下が認められなかった。
【0029】
本発明の複合不織布を50℃から170℃の間の温度で熱処理して嵩高化することも好ましい。伸度の異なる繊維は一般的に熱収縮率が異なるため、熱処理を行うことで嵩高の不織布を得ることが可能であることが多い。嵩高の不織布は低圧力損失を要求されるエアーフィルターや断熱材、衣料用不織布として特に好適である。メルトブロー法により複合不織布を作成すると、牽引高温空気流の持ち込む熱で捕集体上である程度熱処理されて嵩高になり、室温をコントロールすることや牽引流体の温度を高温にすることにより捕集体上の不織布の温度を50〜170℃の間にすることも好ましい。また、繊維径の小さいメルトブロー法や分割繊維を水流交絡法により得られる不織布の嵩高化は難しく、充填率は0.2〜0.3程度になることが多いが、本発明の方法では充填率が0.05〜0.1の不織布を容易に作成することが可能である。
【0030】
【実施例】
以下に本発明の実施例を用いて具体的に説明する。なお実施例中に示した物性は以下の方法で測定した。
【0031】
イ.平均繊維径(μm)
繊維の走査型顕微鏡写真を倍率1000倍で写し、その写真より任意に抽出した1000本の繊維側面の巾を測定し、算術平均により決定した。異なる繊維の見分け方は染色性に差がある細には染色後に調べたり、融点差がある場合にはホットステージなどで不織布を加熱して繊維の溶融状態を見ることでも確認は可能である。
【0032】
ロ.目付(g/m2 )および厚み(μm)
一定面積でシートを5枚切り出し、精密天秤で秤量する。測定値を算術平均して、それを1m2 あたりに換算して目付とした。また、各シートの中央部で20g/cm2 荷重下での厚みを測定し算術平均を不織布の厚みとした。
【0033】
ハ.繊維強伸度
不織布から繊維を延伸しないように注意して取り出し、台紙に切り張りして引張試験機にセットし、試長10mm、引張速度5mm/分で測定し、破断する最大応力とその時の伸度を求めた。
【0034】
ニ.不織布強伸度
不織布を5m巾20cm長の矩形に切り出し引張試験機にセットし、試長10cm、引張速度20cm/分で測定し、破断する最大応力とその時の伸度を求めた。
【0035】
ホ.繊維配列分布
コードトラッキングと呼ばれる方法により繊維配列を評価した。具体的には、不織布の走査型電子顕微鏡写真をとり画像処理により1画素への細線化を行った後、シーズとよばれるランダムな点を指定し、その点近傍の細線の配列方向をコンピュータ処理により測定した。原理や測定法の詳細は文献 Textile Research Journal,66,(12)745-753(1996)等に記載されている。なお、画像解析プログラムは東洋紡績株式会社より1998年より発売予定である。代表方向の繊維配列角のプラスマイナス15度の方向の頻度を代表方向の繊維配列頻度とした。実施例では、マシン方向(M方向)とそれに直行する方向であるクロス方向(C方向)の頻度の比を使って配列状態を記述した。
【0036】
ヘ.エアーフィルター性能(捕集効率,圧力損失)
直径φ75mmの円形にサンプルを切り出し、線速10cm/秒で空気を送り、0.3μm〜0.5μmの空気塵の粒子濃度(個/cc)をパーティクルカウンターで測定し、以下の式により捕集効率(%)を計算した。
捕集効率=100−(出口粒子濃度/入口粒子濃度)×100
また、圧力損失(mmAq)をマノメータで測定した。
【0037】
ト.電荷保持性(%)
荷電不織布をオーブンで20〜100℃までの間の温度で均一加熱し、24時間加熱後の捕集効率と加熱前の捕集効率の比を百分率表示した。
【0038】
チ.液体フィルター捕集効率
直径φ47mmの円形にサンプルを切り出し、JIS11種標準粒子5gを20リットルの純粋液をつくり、線速5cm/分で濾過液を送り、濾過試験を行い、入口および出口での濁度(NTU)を濁度計で測定し、以下の式により捕集効率(%)を計算した。なお、濁度は粒子質量濃度と比例関係にあることを予備テストで確認した。
捕集効率=100−(出口粒子濁度/入口粒子濁度)×100
【0039】
リ.ニッケル水素電池放電容量保持サイクル
2500mAhのニッケル金属水素電池を作成し、0.2Cにて充放電を繰り返し、2回の予備放電を終えた後の初期の放電容量を100%として、放電容量維持率を測定して90%を下回ったときの充放電サイクル数を放電容量保持サイクルとした。充放電量保持サイクルが1000回を下回ると問題となる。
【0040】
リ.MRF
【0041】
実施例1〜4
MFR200〜500g/10分のポリプロピレンとMFR160g/10分および300g/10分のシンジオタクテックポリスチレンを、隣接するオリフィスから交互に295℃の温度で単孔吐出量0.25〜0.75g/minの範囲で変更して押し出し、0.8kg/cm2 で300℃の空気流で牽引細化させ、ポリプロピレンの平均繊維径が2〜5μm、ポリスチレンの平均繊維径が平均繊維径が5〜6μmであり、目付が50g/m2 前後のメルトブロー不織布を得た。得られた不織布の特性を表1に示した。ポリプロピレン繊維の繊維径が太いほど不織布強度が高いと予測していたのに関わらず、ポリプロピレン繊維の繊維径がポリスチレン繊維の繊維径とくらべてより細いほど不織布強度が向上する傾向が認められた。また、マシン方向(M方向)に繊維がより配列されるように不織布をつくると、該方向の不織布強度が大幅に改善された。
【0042】
比較例1
MFR160g/10分のシンジオテクテックポリスチレンを、295℃の温度で単孔吐出量0.5g/minの範囲で変更して押し出し、0.8kg/cm2で300℃の空気流で牽引細化させ、平均繊維径が平均繊維径が6μmの50g/m2 のメルトブロー不織布を得た。得られた不織布の特性を表1に示した。実施例1〜4に比べて大幅に強度が低く問題であった。また、シートが毛羽立ち易いためハンドリングが良くないという問題もあった。カレンダー処理を実施しても不織布の強度はあまり改善されず電池セパレータなどへの適用は不可能であった。
【0043】
比較例2
MFR130g/10分のPPとMFR160g/10分のシンジオテクテックポリスチレンを、隣接するオリフィスから交互に295℃の温度で各ポリマーの単孔吐出量がそれぞれ、0.5g/minおよび0.4g/minで押し出し、0.8kg/cm2 で300℃の空気流で牽引細化させ、ポリプロピレンの平均繊維径が6μm、ポリスチレンの平均繊維径が6μmの50g/m2 のメルトブロー不織布を得た。得られた不織布の特性を表1に示した。強度は比較例1と比べて改善されたものの依然として工程通過性に問題あるレベルであった。
【0044】
実施例5
実施例1で得られた不織布を、直流電圧15kV、電流2mAで30秒間エレクトレット処理を行った。得られた不織布のエアーフィルター性能を表2に示した。100℃まで加熱しても濾過性能は変わらず、優れた耐熱性を示した。
【0045】
比較例3
平均繊維径6μm、目付50g/m2 のポリプロピレン100%のメルトブローン不織布を実施例5と同じ条件でエレクトレット処理した。得られた不織布のエアーフィルター性能および電荷保持性を表2に示した。60℃ですでに電荷保持性が低下して、耐熱性に問題があることが分かった。
【0046】
実施例6
実施例1で得られた不織布を98%濃硫酸にてスルホン化処理を実施して電池性能を評価した。充放電量保持サイクル数は1237回で、長期サイクル数まで良好な放電容量を維持した。市販のスルホン化処理ポリプロピレンを使用した電池の1098回に比べても優位であった。
【0047】
実施例7,8
実施例1と同じ条件で紡糸した際に、38mm長の短繊維超高分子量ポリエチレン(東洋紡績株式会社製ダイニーマ繊維)を他の素材の重量合計の67%分ないし11%分の吹き込みを行った。吹き込み方法は、予めカード開繊された短繊維不織布を反毛機に送り込み、繊維をほぐした後、少量の2次エアー流によりメルトブロー牽引ガス中に送り込むことで、後はエアー流の混合の過程で短繊維を不織布中に均一分散させた。得られた不織布特性を表1に示した。短繊維超高分子量ポリエチレンの混合により不織布の強度が大幅に改善された。混合量が高い方が強力はより改善された。
【0048】
比較例4
比較例2と同じ条件で紡糸した際に、38mm長、伸度3%の短繊維超高分子量ポリエチレン(東洋紡績株式会社製ダイニーマ繊維)を実施例7と同じ方法により、他の素材の重量合計の4%分吹き込みを行った。得られた不織布特性を表1に示した。短繊維超高分子量ポリエチレンの混合により不織布の強度を行っても強度の向上は認められなかった。
【0049】
比較例5
実施例1と紡糸条件等を一部変更して複合不織布を得た。ポリプロピレン繊維の伸度が近いため、得られた複合不織布の伸度がかなり低く、工程通過性に問題があると考えられる(表1)。
【0050】
【表1】
Figure 0003918965
【0051】
実施例9
実施例1で得られた不織布を80℃のオーブン中で5分間熱処理を実施した。得られた不織布の特性を表2に示した。通常のメルトブローン不織布の繊維充填率0.2〜0.3と比べて、充填率が0.08と極めて小さい嵩高で粒子保持量が大きく、かつ通気抵抗が低くビル空調用のフィルターに好適な特性が確認できた(表2)。
【0052】
【表2】
Figure 0003918965
【0053】
実施例10
実施例1で得られた不織布を80℃98%濃硫酸中でスルフォン化処理を実施した。得られた不織布の液体フィルター特性を表3に示した。加工前に比べて捕集精度が変わらないにも関わらず、大幅に圧力損失が低下しており液体フィルターとして好適であることが確認された(表3)。
【0054】
【表3】
Figure 0003918965
【0055】
【発明の効果】
本発明によると、電池セパレータ、エアーフィルター、液体フィルター、断熱材、衣料用不織布、医療用不織布などに好適な工程通過性の良い強伸度特性に優れた複合不織布を提供することを可能とした。

Claims (11)

  1. 平均繊維径が0.5μm〜20μmで伸度が30%以下の有機繊維と、前記有機繊維より繊維径が細く伸度が40〜200%のポリオレフィン繊維が混合されてなる目付が15〜100g/m2 の不織布であって、前記不織布の少なくとも一方向の破断伸度が5〜200%で且つ引張強度が1.5〜30kg/5cm巾であることを特徴とする複合不織布。
  2. 有機繊維のMFRが2〜500g/10分のポリスチレン繊維であり、且つ前記MFRがポリオレフィン繊維のMFRに比べ小さいことを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  3. 有機繊維の伸度がポリオレフィン繊維の伸度に比べ20%以上低く、且つポリオレフィン繊維の繊維径が有機繊維の繊維径の75%以下であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  4. ポリオレフィン繊維のMFRが20〜1000g/10分であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  5. 有機繊維及び/又はポリオレフィン繊維がメルトブロー法により製造されてなる平均繊維径が0.5μm〜10μmの繊維であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  6. 有機繊維がスルフォン化処理されたポリスチレン繊維であることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  7. 不織布の一方向の繊維配列頻度が当該方向の直行方向の繊維配列頻度に比べ25〜150%高いことを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  8. 不織布に伸度が2〜10%の超高分子量ポリエチレン繊維が他の有機繊維及びポリオレフィン繊維の重量合計に対して5〜100%含有してなることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の複合不織布を用いてなることを特徴とする液体フィルター。
  10. 請求項1から8のいずれかに記載の複合不織布を用いてなる、20g/cm2 荷重での不織布厚みが70〜150μmであることを特徴とする電池セパレータ。
  11. 複合不織布がエレクトレット処理されてなることを特徴とする請求項1〜5,7及び8のいずれかに記載の複合不織布。
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