JP2018052574A - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】リサイクル性を向上できる紙容器及びその解体方法を提供する。【解決手段】複数の周面板11〜14と周面板11に接着される糊代片15とを有した筒状の胴部10と、周面板11〜14の上方に連設される複数の天井周面板31〜34と天井周面板31に接着される糊代片35とを有して胴部10の天面を塞ぐ傾斜屋根部30と、胴部10の底面を塞ぐ底面部20と、糊代片35を周方向に折り返して天井周面板31に接着される折返し部35aと、折返し部35aに接着される天井周面板31の上端部に折返し部35aに面して設けられた切り欠きから成る剥離開始部31eと、胴部10の底部に配してバリア層72bよりも外面側に略水平方向に延びた環状の切断線51と、糊代片15に重なる周面板11の端縁であって切断部51の延長上若しくは切断部51よりも下方に配される第1ノッチ51aと、を備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、液体の内容物を収納するゲーベルトップ型の紙容器に関する。
酒類、飲料類等の包装に使用される従来のゲーベルトップ型の紙容器は特許文献1に開示されている。この紙容器は紙基材層の外面に外面接着層を積層し、内面にバリア層及び内面接着層を順に積層したブランク板を折曲して形成される。バリア層は内容物の酸化劣化や味覚低下を防止する。
また、紙容器は筒状の胴部の上下面をそれぞれ傾斜屋根部及び底面部により塞がれる。傾斜屋根部には注出口を形成する樹脂成形品の注出部材が取り付けられる。
胴部はブランク板を環状に折曲して一端の糊代を他端に接着して形成される。胴部の底部及び上端部にはバリア層よりも外面側に略水平方向に延びた環状の切断部が設けられる。また、糊代近傍には略垂直方向に延びる切断部が設けられる。各切断部はブランク板の外面側から紙基材層を切り込む深さに形成される。胴部の底部には一対の切断部が隣接して設けられ、帯状分離帯が形成される。
上記構成の紙容器において、内容物が全て注出された後に使用者が帯状分離帯の一端を摘持して切断部に沿う方向に力を加えると、帯状分離帯の紙基材層がバリア層から剥離する。次に、帯状分離帯の上端の切断部に手指を掛けて上方に力を加えると、略垂直な切断部及び上端部の切断部に沿って胴部の紙基材層がバリア層から剥離される。これにより、紙基材層とバリア層とを分離して、紙基材層をリサイクルすることができる。傾斜屋根部を含む紙容器の上部及び底面部を含む紙容器の底部は廃棄される。
特許第5622109号公報(第4頁、第5頁、第10頁、第11頁、第1図、第4図)
しかしながら、上記従来の紙容器によると、紙容器の上部及び底部が廃棄されるため、リサイクルできる紙の量が少なくなる。このため、紙容器のリサイクル性が悪くなる問題があった。
本発明は、リサイクル性を向上できる紙容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、外面側から順に、熱可塑性を有する外面接着層、紙製の紙基材層、ガスバリア性を有するバリア層を一面に配したバリア基材層、熱可塑性を有する内面接着層を積層し、前記紙基材層と前記バリア層との間に両者を剥離可能にする剥離層を配したブランク板から構成されたゲーベルトップ型の紙容器において、周方向に連設される複数の周面板と一の前記周面板に接着される第1糊代片とを有した断面矩形の筒状の胴部と、前記周面板の上方に連設される複数の天井周面板と一の前記天井周面板に接着される第2糊代片とを有して前記胴部の天面を塞ぐ傾斜屋根部と、前記胴部の底面を塞ぐ底面部と、前記第2糊代片を周方向に折り返して前記天井周面板に接着される折返し部と、前記折返し部に接着される前記天井周面板の上端部に前記折返し部に面して設けられた切り欠きから成る剥離開始部と、前記胴部の底部に配して前記バリア層よりも外面側に略水平方向に延びた環状の切断部と、前記第1糊代片に重なる前記周面板の端縁であって前記切断部の延長上若しくは前記切断部よりも下方に配される第1ノッチと、を備えることを特徴としている。
この構成によると、紙容器の解体時に傾斜屋根部が開かれる。次に、第2糊代片に接着される天井周面板は剥離開始部を起点に引き剥がされ、内面接着層及びバリア層が折返し部に固着された状態で紙基材層とバリア層とが剥離層により剥離する。これにより、剥離開始部から天井周面板の端縁に沿って下方に剥離を進めると、剥離は第1糊代片に接着される周面板の端縁に沿って連続して進み、第1ノッチに到達する。そして、第1ノッチを起点にして胴部の周方向に剥離方向を変えると、紙基材層が切断されながら剥離が周方向に進む。この時、第1ノッチを起点にして周方向に進む紙基材層の切断が切断部に合流する。その後、切断部に沿って紙基材層が切断されながら剥離が周方向に進む。これにより、各天井周面板及び各周面板は切断部で周方向に紙基材層を切断しながら紙基材層とバリア層とが順に剥離される。従って、紙容器の上端と切断部との間の紙基材層がバリア層から剥離される。
また本発明は上記構成の紙容器において、前記切断部が前記紙基材層の内面側に形成されているハーフカットにより構成されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の紙容器において、前記第2糊代片に隣接する前記天井側面板の上端に前記第2糊代片に近接して配される第2ノッチが設けられることを特徴としている。
また本発明は上記構成の紙容器において、前記第2糊代片と前記第2糊代片に隣接する前記天井側面板との境界の上端に配される第2ノッチが設けられることを特徴としている。
また本発明は上記構成の紙容器において、複数の前記天井周面板は、前記第2糊代片と隣接する前記天井前面板と、前記第2糊代片が接着される前記天井背面板と、前記天井前面板及び前記天井背面板とを連結する左右一対の天井側面板とから構成され、前記天井前面板及び前記天井背面板は前記天井側面板よりも上方に突出する一対の突出部を有し、前記天井前面板から突出する前記突出部の両側端には水平方向に延びる切込みから成る開封開始部が形成されていることを特徴としている。
本発明によると、ゲーベルトップ型の紙容器の紙基材層とバリア層とを容易に分離することができる。従って、リサイクルできる紙の量を多くすることができ、紙容器のリサイクル性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の紙容器を正面側から見た斜視図 本発明の第1実施形態の紙容器を背面側から見た斜視図 本発明の第1実施形態の紙容器の上端部の側面断面図 本発明の第1実施形態の紙容器の上端部の上面断面図 本発明の第1実施形態の紙容器のブランク板を示す展開図 本発明の第1実施形態の紙容器のブランク板の層構成を示す断面図 本発明の第1実施形態の紙容器の上端部の糊代片部分の上面断面図 本発明の第1実施形態の紙容器の熱接着部剥離工程後の状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の紙容器のバリア層剥離工程後の状態を示す平面図 本発明の第2実施形態の紙容器のブランク板を示す展開図 本発明の第3実施形態の紙容器のブランク板を示す展開図 本発明の第4実施形態の紙容器のブランク板を示す展開図 本発明の第5実施形態の紙容器のブランク板の層構成を示す断面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は第1実施形態の紙容器の正面側から見た斜視図及び背面側から見た斜視図である。紙容器1はゲーベルトップ型に構成され、酒類(日本酒、ワイン、焼酎等)、飲料類(コーヒー、乳飲料、ジュース、お茶等)、調味料(ドレッシング等)または衛生用品(シャンプー、リンス等)等の液状の内容物が充填される。
紙容器1は本体部2と注出部材3とを備えている。本体部2は紙基材層62(図6参照)を有するブランク板100(図5参照)を箱形状に折曲して形成される。注出部材3は樹脂成形品から成り、内容物の注出口を形成してキャップ3aにより開閉される。
本体部2は筒状の胴部10の底面が底面部20により塞がれ、胴部10の天面が傾斜屋根部30により塞がれる。胴部10は対向する前面板13と背面板11の両側端を左右一対の側面板12、14により連結した水平断面矩形に形成される。背面板11、側面板12、前面板13及び側面板14は水平方向に順に連設され、胴部10の周面を形成する周面板を構成する。
傾斜屋根部30は傾斜して対向する天井前面板33と天井背面板31の両側端を左右一対の天井側面板32、34により連結して形成される。天井前面板33は前面板13の上方に連設され、後方に傾斜する。天井背面板31は背面板11の上方に連設され、前方に傾斜する。天井側面板32及び天井側面板34はそれぞれ側面板12及び側面板14の上方に連設され、内側に向かって傾斜して天井前面板33と天井背面板31との間に配される。天井背面板31、天井側面板32、天井前面板33及び天井側面板34は水平方向に順に連設され、傾斜屋根部30の周面を形成する天井周面板を構成する。
図3、図4は傾斜屋根部30の上端部の側面断面図及び上面断面図を示している。尚、図3は天井側面板32上を通る断面を示している。天井側面板32及び天井側面板34の上端部は谷折りにより二つ折りされ、傾斜した天井前面板33の上端部と天井背面板31の上端部との間に配される。
二つ折りした天井側面板32の上端部は後述する外面接着層61(図6参照)により熱接着され、熱接着部36が形成される。二つ折りした天井側面板34の上端部は外面接着層61(図6参照)により熱接着され、熱接着部37が形成される。
天井前面板33及び天井背面板31は天井側面板32、34よりも上方に突出した突出部33b、31bを有する。突出部33b、31bは後述するそれぞれの内面の内面接着層74(図6参照)により熱接着され、熱接着部38が形成される。
天井側面板32及び天井前面板33の上端部はそれぞれの内面の内面接着層74(図6参照)により熱接着され、熱接着部39が形成される。天井側面板34及び天井前面板33の上端部はそれぞれの内面の内面接着層74により熱接着され、熱接着部40が形成される。
天井側面板32及び天井背面板31の上端部はそれぞれの内面の内面接着層74(図6参照)により熱接着され、熱接着部41が形成される。天井側面板34及び天井背面板31の上端部はそれぞれの内面の内面接着層74(図6参照)により熱接着され、熱接着部42が形成される。
図5は紙容器1のブランク板100の展開図を示している。紙容器1の本体部2を展開したブランク板100は所定位置に折り線90が設けられ、矩形の背面板11、側面板12、前面板13、側面板14、糊代片(第1糊代片)15が一方向に順に連設される。
背面板11の上端には天井背面板31が連設され、下端には底面板21が連設される。側面板12の上端には天井側面板32が連設され、下端には底面板22が連設される。前面板13の上端には天井前面板33が連設され、下端には底面板23が連設される。側面板14の上端には天井側面板34が連設され、下端には底面板24が連設される。糊代片15の上端には糊代片(第2糊代片)35が連設され、下端には糊代片25が連設される。天井前面板33には注出部材3(図1参照)を取り付ける挿通孔33aが設けられる。
糊代片15、25、35には後述するスカイブヘミング加工により折り返される折返し部15a、25a、35aが設けられる。また、天井背面板31の上端部には切り欠きから成る剥離開始部31eが形成される。剥離開始部31eは天井背面板31の側縁に到達するように矩形状に形成される。剥離開始部31eを扇状や三角形状等の他の形状に形成してもよい。
剥離開始部31eの下端は、天井背面板31に形成される熱接着部41、42の下端の折り線90よりも上方に配される。これにより、内容物の漏れを防止することができる。剥離開始部31eの下端と熱接着部41、42の下端の折り線90との距離Gを10mm以上に形成するとより望ましい。この時、剥離開始部31eの下端を天井背面板31の上端から6mm以内に形成すると、紙容器1の美観の低下を抑制できる。
天井側面板32、34の上端面32d、34dは両側端から中央に向かって傾斜し、中央部を最上点とした凸面に形成される。天井前面板33及び天井背面板31の上端部の突出部33b、31bは天井側面板32、34の上端面32d、34dの最上点よりも上方に突出する。
詳細を後述するように、天井側面板32及び天井側面板34の上端部は二つ折りして外面が熱接着される。この時、天井側面板32及び天井側面板34の上端部の一部の領域(図中、ハッチングで示す)に剥離剤69が塗布される。
また、胴部10の背面板11、側面板12、前面板13及び側面板14の底部には水平方向に延びる環状の切断線(切断部)51が設けられる。
切断線51と胴部10の下端の折り線90との距離H1は35mm以下に形成される。これにより、後述するように切断線51上で剥離してリサイクルされる紙の量を多くすることができる。尚、距離H1を25mm以上に形成するとより、紙容器1の強度の低下を抑制することができる。
また、背面板11の一端には切断線51の延長上若しくは切断線51よりも下方にノッチ(第1ノッチ)51aが設けられている。ノッチ51aはIノッチ、Vノッチ又はUノッチから成る。切断線51とノッチ51aとの距離W1は0mm〜5mmに形成することが好ましい。これにより、後述するようにノッチ51aを起点として周方向に紙基材層62を切断した際に容易に切断線51に合流させることができる。
ブランク板100は折り線90で折曲して糊代片15、糊代片25及び糊代片35で熱接着することにより、筒状に形成される。即ち、一端の側面板14に連設される糊代片15が他端の背面板11に熱接着されることによって、周方向に閉じた状態の筒状の胴部10が形成される。一端の底面板24に連設される糊代片25が他端の底面板21に熱接着されることによって、底面部20が下端を開放して周方向に閉じた状態に形成される。一端の天井側面板34に連設される糊代片35が他端の天井背面板31に熱接着されることによって、傾斜屋根部30が上端を開放して周方向に閉じた状態に形成される。
底面部20は各底面板21〜24を折り線90で折り畳み、熱接着により胴部10の底面を塞いだ状態で固着される。
傾斜屋根部30の天井前面板33には挿通孔33aに挿入された注出部材3が挿通孔33aの周囲に熱接着される。そして、天井前面板33、天井背面板31、天井側面板32及び天井側面板34を折り線90で折曲し、熱接着によって前述の熱接着部36〜42が形成される。これにより、傾斜屋根部30は胴部10の天面を塞いだ状態で固着される。
図6はブランク板100の層構成を示す断面図である。ブランク板100は外装部60と、外装部60の内面側に外装部60から剥離可能に配された内装部70とを有する。
外装部60は外面側から順に外面接着層61、紙基材層62、層間接着層63、樹脂インキ64が配される。外面接着層61と紙基材層62との間及び紙基材層62と層間接着層63との間にはイミン系、ウレタン系またはアクリル系のアンカーコート剤65が形成される。
紙基材層62は例えば坪量が382g/m2の板紙により形成される。外面接着層61は熱可塑性を有し、例えば厚みが25μmの低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂により形成される。外面接着層61によってブランク板100の外面を熱接着する熱接着層が構成される。外面接着層61の外面はコロナ処理され、グラビア印刷またはオフセット印刷により所定位置に印刷層68が形成される。層間接着層63は熱可塑性を有し、例えば厚みが20μmのエチレン・メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)樹脂により形成される。層間接着層63により紙基材層62上に後述する剥離層79が接着される。
内装部70は外面側から順に樹脂インキ71、中間層72、層間接着層73、内面接着層74が配される。中間層72と層間接着層73との間にはイミン系のアンカーコート剤75が印刷により形成される。
外装部60の樹脂インキ64と内装部70の樹脂インキ71とは互いに剥離可能な剥離層79を構成する。剥離層79は中間層72上に樹脂インキ71、樹脂インキ64の順に印刷して形成される。樹脂インキ71は例えばシェラックにより形成され、樹脂インキ64は例えばエチレン‐酢酸ビニル共重合体樹脂により形成される。樹脂インキ71と樹脂インキ64との接着強度はブランク板100の他の層間の接着強度より小さくなっている。これにより、ブランク板100は樹脂インキ71と樹脂インキ64とが容易に剥離する。従って、剥離層79によって紙基材層62を含む外装部60とバリア層72bを含む内装部70との間が剥離可能に形成される。
本実施形態において、剥離層79(樹脂インキ64/樹脂インキ71間)の剥離強度は0.05N/15mm幅以上〜1N/15mm幅未満になっている。尚、剥離強度の測定は、15mm幅のブランク板100の一端から剥離面に平行な方向に引き剥がす方法によって行い、引張速度は300mm/分である。
尚、剥離層79を水溶性樹脂やエマルジョン等により形成し、紙基材層62と層間接着層63との間に配してもよい。この剥離層79は、アクリル酸−アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキル−メタクリル酸アルキル−スチレン共重合体、のいずれかを溶解させたアクリル系の水溶性樹脂やエマルジョン等により形成することができる。
中間層72はバリア基材層72aの一面にバリア層72bを配して形成され、バリア層72bが外面側に配される。バリア基材層72aは例えば厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにより形成される。バリア層72bは金属蒸着膜(例えばアルミニウム蒸着膜等)または無機酸化物蒸着膜(例えば、シリカ蒸着膜、アルミナ蒸着膜等)により形成される。これにより、バリア層72bはガスバリア性を有し、酸素や水蒸気等の紙容器1内への透過を防止することができる。尚、バリア層72bとしてアルミニウム箔等の金属箔を用いてもよい。また、バリア層72bをバリア基材層72aの内面側に配置してもよい。
層間接着層73は熱可塑性を有し、例えば厚みが20μmの低密度ポリエチレン樹脂により形成される。層間接着層73により中間層72と内面接着層74とが接着される。内面接着層74は熱可塑性を有し、例えばメタロセン触媒を用いて重合した厚みが40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムにより形成される。内面接着層74によってブランク板100の内面を熱接着する熱接着層が構成される。尚、ドライラミネート法等に使用される樹脂系(例えばウレタン、アクリル等)の2液硬化型の接着剤を用いて層間接着層73を形成してもよい。
ブランク板100を折曲して紙容器1を形成する際に、対向する内面接着層74同士、対向する外面接着層61同士、対向する内面接着層74と外面接着層61がそれぞれ熱接着される。
尚、アンカーコート剤65、75を省いてもよいが、アンカーコート剤65、75を設けることにより各層間の密着性を向上させることができる。
また、切断線51はバリア層72bよりも外面側に設けられ、紙基材層62の内面上から切り込まれたハーフカットにより形成される。これにより、切断線51は深さ方向の一端が紙基材層62の内面上であり、他端が紙基材層62の層内になっている。
以下に紙容器1の形成方法を説明する。まず、ロール状に巻き取られた紙基材層62を引出し、紙基材層62の両面にアンカーコート剤65が印刷される。次に、グラビア版を用いて中間層72のバリア層72b上に樹脂インキ71、64の順に印刷が行われ、剥離層79が形成される。これにより、剥離層79が積層された中間層72が形成される。
次に、EC(Extrusion Coating)法により紙基材層62の外面に外面接着層61が積層される。次に、外面接着層61を積層した紙基材層62と、中間層72に積層された剥離層79とがEC法によって層間接着層63を介して貼り合わせられる。
次に、中間層72の内面にアンカーコート剤75が印刷され、EC法により中間層72と内面接着層74とが層間接着層73を介して貼り合わせられる。次に、外面接着層61の外面にコロナ処理が施され、グラビア印刷またはオフセット印刷によって商品名等の図柄や切断線51(図5参照)を描く印刷層68が形成される。これにより、ブランク板100を構成する積層体が形成される。
次に、打抜き加工によってブランク板100が打ち抜かれる。この時、挿通孔33aが形成されるとともに、押罫による折り線90が形成される。次に、ブランク板100の糊代片15、25、35のスカイブヘミング加工が施される。
次に、ブランク板100が背面板11、底面板21及び天井背面板31の内面と糊代片15、25、35の内面とをフレームシールして上下面を開いた筒状体に形成される。上下面が開いた筒状体はカートン組立装置等を搭載した充填密封装置に設置される。充填密封装置により底面板21〜24を折り畳んで底面部20が形成され、胴部10の下面が塞がれる。次に、注出部材3が挿通孔33aに挿通されてブランク板100の内面に熱接着により固着される。次に、上面から胴部10内に内容物が充填される。
次に、傾斜屋根部30の天井側面板32及び天井側面板34がそれぞれ側面板12及び側面板14に対して折曲され、上端部を二つ折りされる。天井側面板32及び天井側面板34の上端部の外面接着層61上には所定領域に剥離剤69が塗布される。対向する天井側面板32及び天井側面板34の外面接着層61同士を一部に剥離剤69を挟んで熱接着し、熱接着部36、37が形成される。剥離剤69はシリコーン樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、硝化綿等から選択される一または複数の樹脂から成り、外面接着層61の熱接着の接着強度を低下させる。
この時、天井側面板32及び天井側面板34の上端部と、天井前面板33の上端部とが対向する内面接着層74同士を熱接着され、熱接着部39、40が形成される。同様に、天井側面板32及び天井側面板34の上端部と、天井背面板31の上端部とが対向する内面接着層74同士を熱接着され、熱接着部41、42が形成される。天井側面板34の一端と糊代片35とは対向する内面接着層74同士を熱接着される。また、突出部33bと突出部31bとが対向する内面接着層74同士を熱接着され、熱接着部38が形成される。これにより、傾斜屋根部30が形成され、胴部10の天面が塞がれて図1に示す紙容器1が得られる。
この時、各熱接着層間の接着強度は外装部60と内装部70との接着強度(即ち、樹脂インキ71と樹脂インキ64との接着強度)よりも高く形成される。
図7は傾斜屋根部30の上端部の上面断面図であり、糊代片35部分を示している。糊代片35はスカイブヘミング加工されているため、折返し部35aが天井背面板31の突出部31bに熱接着される。この時、天井背面板31に設けた剥離開始部31eは折返し部35aに対向し、剥離開始部31eを介して折返し部35aが露出する。
また、剥離開始部31eの水平方向の内端は折返し部35a上に配される。同図に示すように、折返し部35aよりも外側はブランク板100(図5参照)が3層になり、折返し部35a上ではブランク板100が4層になる。熱接着部38を形成するフレームシール時に側端部の3層部分は厚みが小さいため圧力を十分に加えることが困難となる。このため、剥離開始部31eが設けられていない場合は、突出部31bの側端部と糊代片35との接着強度が弱く、両者の界面で剥離しやすくなる。
一方、折返し部35a上の4層部分は厚みが大きいためフレームシール時に圧力が十分に加えることができ、突出部31bと折返し部35aとの間で強い接着強度が得られる。このため、折返し部35aよりも外側の突出部31bの側端部を剥離開始部31eにより除去し、剥離開始部31eの水平方向の内端が折返し部35a上に設けられる。これにより、剥離開始部31eよりも内側で突出部31bの内装部70(図6参照)と折返し部35aとを強固に接着することができる。従って、突出部31bの内装部70と外装部60(図6参照)とを安定して剥離することができる。
この時、剥離開始部31eの水平方向の内端と、折返し部35aの水平方向の内端との距離Dを0.5mm以上に形成すると、突出部31bと折返し部35aとを確実に接着することができる。距離Dを2mm〜8mmに形成するとより望ましい。
紙容器1は内容物を全て注出された後に解体される。紙容器1の解体作業は熱接着部剥離工程、バリア層剥離工程の順に行われる。
熱接着部剥離工程(第1剥離工程)では図1の矢印A1に示すように、天井側面板34の上方に挿入した手指によって天井前面板33と天井背面板31とを離れる方向に力を加える。これにより、天井前面板33と天井背面板31との熱接着部38(図3参照)の左半分が引き剥がされ、天井側面板34の熱接着部37(図4参照)が引き剥がされる。
同様に、図2の矢印A2に示すように、天井側面板32の上方に挿入した手指によって天井前面板33と天井背面板31とを離れる方向に力を加える。これにより、天井前面板33と天井背面板31との熱接着部38(図3参照)の残りの右半分が引き剥がされ、天井側面板32の熱接着部36(図4参照)が引き剥がされる。図8は熱接着部剥離工程後の紙容器1の上部の斜視図を示しており、熱接着部剥離工程により傾斜屋根部30の上端がX字状になる。
この時、熱接着部36及び熱接着部37内の所定領域には剥離剤69が配されるため、熱接着部36及び熱接着部37を容易に引き剥がすことができる。また、天井前面板33及び天井背面板31の一方の外装部60と内装部70とが剥離層79で剥離し、熱接着部38を容易に引き剥がすことができる。
次に、バリア層剥離工程では剥離開始部31eから露出した糊代片35の折返し部35aを摘持し、天井背面板31の突出部31bから引き離す。この時、折返し部35aの内面接着層74と天井背面板31の内面接着層74とは強固に接着されている。このため、天井背面板31の内装部70が折返し部35aに固着された状態で、天井背面板31の上端部の外装部60と内装部70とが剥離層79により剥離する。
剥離開始部31eを起点にして天井背面板31の端縁に沿って外装部60を下方に引っ張って剥離すると、剥離は背面板11の端縁に沿って連続して進み、切断線51の下方に設けられたノッチ51aに到達する。
そして、ノッチ51aを起点にして剥離方向を周方向に変えると、背面板11の外装部60が切断されながら周方向に剥離される。この時、外装部60は上方に引っ張られるため、外装部60の切断方向が上方に逸れて切断線51に合流する。その後、天井背面板31及び背面板11の外装部60が切断線51に沿って内装部70から剥離される。
尚、使用者はノッチ51aで紙基材層62を含む外装部60を容易に摘持することができるため、ノッチ51aから紙基材層62を含む外装部60のバリア層72bを含む内装部70からの剥離を容易に開始することもできる。
天井側面板32及び側面板12、天井前面板33及び前面板13、天井側面板34及び側面板14の外装部60は切断線51で周方向に外装部60を切断しながら内装部70から剥離される。これにより、紙容器1の上端と切断線51との間の外装部60が内装部70から剥離される。
また、切断線51が紙基材層62を内面側から切り込むハーフカットにより形成される。このため、外面側に引っ張られる外装部60の剥離時の紙基材層62内での層間剥離を防止することができる。従って、切断線51よりも上方に紙基材層62が残存することを防止できる。
そして、糊代片35と天井側面板34との境界に配される折り線90まで剥離が進んだ後、折り線90に沿って天井側面板34及び側面板14の外装部60を下方に切断しながら内装部70から剥離する。
この時、糊代片35と天井側面板34との境界及び糊代片15と側面板14との境界に配される折り線90に沿って外装部60を切断することにより、リサイクルされる紙の量を多くすることができる。
これにより、図9に示すように、傾斜屋根部30及び胴部10の外装部60が切り離されて剥離する。尚、注出部材3は内面接着層74に固着されるため、外装部60から除去される。
従って、紙容器1が解体され、傾斜屋根部30及び胴部10に設けられた紙基材層62を含む外装部60がリサイクルされる。また、傾斜屋根部30の内装部70、胴部10の内装部70及び底面部20が廃棄される。
本実施形態によると、糊代片35(第2糊代片)の折返し部35aに面した剥離開始部31eを天井背面板31(天井周面板)に設けたので、剥離開始部31eから天井背面板31の紙基材層62を含む外装部60とバリア層72bを含む内装部70との間を容易に剥離できる。また、胴部10の底部に環状の切断線51(切断部)を設けたので、天井背面板31から剥離された紙基材層62を周方向に容易に剥離することができる。従って、リサイクルできる紙の量を多くすることができ、紙容器1のリサイクル性を向上させることができる。
また、糊代片15(第1糊代片)に重なる背面板11(周面板)の端縁であって切断線51よりも下方に配されるノッチ51a(第1ノッチ)を設けたので、切断線51を超えて下方に剥離された外装部60がノッチ51aを起点にして周方向に剥離される。これにより、上方に引っ張られる外装部60を切断線51に合流させて切断線51に沿って確実に剥離することができる。
また、切断線51(切断部)が紙基材層62の内面側に形成されているハーフカットにより構成されるため、切断線51に沿って外面側に引っ張られる外装部60の剥離時の紙基材層62内での層間剥離を防止することができる。このため、切断線51よりも上方の紙基材層62の残存を防止でき、リサイクルできる紙の量をより多くすることができる。
本実施形態において、剥離開始部31eが天井背面板31の側端面上に到達する切り欠きにより形成しているが、折返し部35aに面したIノッチ、Vノッチ等の切り込みまたは切り欠きにより形成してもよい。この時、バリア剥離工程において、剥離開始部31eよりも外側(天井側面板34側)を折返し部35aとともに摘持し、天井背面板31の剥離開始部31eよりも内側から引き離す。これにより、天井背面板31の紙基材層62が破断し、剥離開始部31eよりも内側の内装部70が折返し部35aに接着された状態で外装部60が剥離される。そして、剥離した内装部70と外装部60との間に手指を挿入して引き離すことにより、外装部60を剥離することができる。
<第2実施形態>
図10は第2実施形態の紙容器1のブランク板100の展開図を示している。本実施形態は第1実施形態に対し、天井側面板34の上端面34dには糊代片35に近接してノッチ(第2ノッチ)53aが設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
ノッチ53aはIノッチ、Vノッチ又はUノッチから成る。尚、ノッチ53aとこれに隣接する折り線90との距離W2は0mm〜25mmに形成される。距離W2が25mmよりも大きいとリサイクルされる紙基材層62が少なくなる。また、距離W2を0mmにして、糊代片35と天井側面板34との境界に配される折り線90の上端にノッチ53aを配することにより、リサイクルされる紙の量を多くすることができる。
バリア層剥離工程において、外装部60を切断線51で切断しながら内装部70から剥離し、天井側面板34の剥離がノッチ53aまで進んだ後に、ノッチ53aを起点にして天井側面板34及び側面板14の外装部60を下方に切断しながら外装部60を内装部70から剥離する。この時、糊代片35と天井側面板34との境界及び糊代片15と側面板14との境界に配される折り線90に沿って外装部60を切断することにより、リサイクルされる紙の量を多くすることができる。
本実施形態によると、糊代片35(第2糊代片)に隣接する天井側面板34の上端に第2糊代片35に近接して配されるノッチ53a(第2ノッチ)が設けられ、ノッチ53aを起点にして天井側面板34から剥離された紙基材層62を下方に容易に切断しながら剥離することができる。
また、ノッチ53aを糊代片35(第2糊代片)と糊代片35に隣接する天井側面板34との境界の上端(距離W2が0mm)に配すことにより、リサイクルされる紙の量を多くすることができる。
<第3実施形態>
図11は第3実施形態の紙容器1のブランク板100の展開図を示している。本実施形態は第2実施形態に対し、天井前面板33に開封開始部33cが設けられる。その他の部分は第2実施形態と同様である。
開封開始部33cは天井前面板33の突出部33bの両側端に設けられる。開封開始部33cは水平方向にブランク板100を切断した切り込み(Iノッチ)により形成される。ブランク板100をV字状に切断した切り欠き(Vノッチ)により開封開始部33cを形成してもよい。
開封開始部33cは天井側面板32、34の上端面32d、34dと、突出部33bとの交点Pから上方に3mm以内の範囲に一または複数形成される。開封開始部33cを交点P上に設けるとより望ましい。また、開封開始部33cの水平方向の長さは5mm以下に形成される。これにより、紙容器1の美観低下を防止することができる。
上記構成の紙容器1を解体する熱接着部剥離工程において、熱接着部38の側端部は天井側面板32、34と開封開始部33cとの間隔が小さいため下方から開封開始部33cまで容易に引き剥がすことができる。そして、開封開始部33cから突出部33bの内面接着層74及びバリア基材層72aが切り裂かれながら、突出部31bと突出部33bとが離れる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、突出部33bの両側端部にブランク板100の切り込みまたは切り欠きから成る開封開始部33cを設けたので、熱溶着部剥離工程で熱接着部38を容易に引き剥がすことができる。
また、開封開始部33cを交点Pから上方に3mmの範囲に設けたので、下方から開封開始部33cまでを容易に引き剥がすことができる。また、開封開始部33cの水平方向の長さを5mm以下にしたので、紙容器1の美観の低下を防止することができる。
尚、開封開始部33cはブランク板100を切断した切り込み(Iノッチ)または切り欠き(Vノッチ)によって容易に形成することができる。この時、開封開始部33cは少なくとも内面接着層74及びバリア基材層72aを貫通していればよい。これにより、内装部70を切り裂いて紙基材層62が積層方向に分離することで、熱接着部38を容易に引き剥がすことができる。
尚、開封開始部33cと同様に天井背面板31の突出部31bの両側端に水平方向にブランク板100を切断して切り込み(Iノッチ)から成る開封開始部を設けてもよい。これにより、熱溶着部剥離工程で熱接着部38をより容易に引き剥がすことができる。
また、開封開始部33cを省いて突出部31bのみに開封開始部を設けてもよい。また、突出部31bの一側端の開封開始部を省き、突出部33bの他側端の開封開始部33cを省いてもよい。即ち、開封開始部は一対の突出部31b及び突出部33bの一方または両方の一側端に設けられ、突出部31b及び突出部33bの一方または両方の他側端に設けられていればよい。
<第4実施形態>
図12は第4実施形態の紙容器1のブランク板100の展開図を示している。本実施形態は第1実施形態に対し、剥離剤69が天井側面板32、34の上部において両側部及び中央部の複数領域(図中、ハッチングで示す)に塗布されている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
剥離剤69が天井側面板32、34の上部において両側部に塗布されることにより、図1の矢印A1及び図2の矢印A2に示すように、天井側面板32、34の上方に挿入した手指によって天井前面板33と天井背面板31とを離れる方向に力を加える際に、熱接着部36、37をより容易に引き剥がすことができる。
また、天井側面板32、34の中央部に塗布される剥離剤69は天井側面板32、34の上端から所定距離離れて塗布されている。これにより、二つ折りされる天井側面板32及び天井側面板34の上端部の接着強度を上げることができる。
<第5実施形態>
図13は第5実施形態の紙容器1のブランク板100の層構成を示す断面図である。本実施形態は第1実施形態に対し、切断線51はバリア層72bよりも外面側に設けられ、ブランク板100の外面上から切り込まれたハーフカットにより形成されている。その他の部分は第1実施形態と同様である。なお、ミシン目状のハーフカットにより切断線51を形成してもよい。
本発明によると、液体の内容物を収納するゲーベルトップ型の紙容器に利用することができる。
1 紙容器
2 本体部
3 注出部材
10 胴部
11 背面板
12、14 側面板
13 前面板
15、25、35 糊代片
15a、25a、35a 折返し部
20 底面部
21〜24 底面板
30 傾斜屋根部
31 天井背面板
31b、33b 突出部
31c、33c 開封開始部
31d、33d 非接着部
31e 剥離開始部
32、34 天井側面板
32d、34d 上端面
33 天井前面板
33a 挿通孔
36、37 熱接着部
38 熱接着部
39、40 熱接着部
41、42 熱接着部
51 切断線
51a ノッチ(第1ノッチ)
53a ノッチ(第2ノッチ)
60 外装部
61 外面接着層
62 紙基材層
63 層間接着層
64 樹脂インキ
65 アンカーコート剤
68 印刷層
69 剥離剤
70 内装部
79 剥離層
71 樹脂インキ
72 中間層
72a バリア基材層
72b バリア層
73 層間接着層
74 内面接着層
75 アンカーコート剤
90 折り線
100 ブランク板

Claims (5)

  1. 外面側から順に、熱可塑性を有する外面接着層、紙製の紙基材層、ガスバリア性を有するバリア層を一面に配したバリア基材層、熱可塑性を有する内面接着層を積層し、前記紙基材層と前記バリア層との間に両者を剥離可能にする剥離層を配したブランク板から構成されたゲーベルトップ型の紙容器において、
    周方向に連設される複数の周面板と一の前記周面板に接着される第1糊代片とを有した断面矩形の筒状の胴部と、
    前記周面板の上方に連設される複数の天井周面板と一の前記天井周面板に接着される第2糊代片とを有して前記胴部の天面を塞ぐ傾斜屋根部と、
    前記胴部の底面を塞ぐ底面部と、
    前記第2糊代片を周方向に折り返して前記天井周面板に接着される折返し部と、
    前記折返し部に接着される前記天井周面板の上端部に前記折返し部に面して設けられた切り欠きから成る剥離開始部と、
    前記胴部の底部に配して前記バリア層よりも外面側に略水平方向に延びた環状の切断部と、
    前記第1糊代片に重なる前記周面板の端縁であって前記切断部の延長上若しくは前記切断部よりも下方に配される第1ノッチと、を備えることを特徴とする紙容器。
  2. 前記切断部が前記紙基材層の内面側に形成されているハーフカットにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 前記第2糊代片に隣接する前記天井側面板の上端に前記第2糊代片に近接して配される第2ノッチが設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙容器。
  4. 前記第2糊代片と前記第2糊代片に隣接する前記天井側面板との境界の上端に配される第2ノッチが設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙容器。
  5. 複数の前記天井周面板は、前記第2糊代片と隣接する前記天井前面板と、前記第2糊代片が接着される前記天井背面板と、前記天井前面板及び前記天井背面板とを連結する左右一対の天井側面板とから構成され、
    前記天井前面板及び前記天井背面板は前記天井側面板よりも上方に突出する一対の突出部を有し、前記天井前面板から突出する前記突出部の両側端には水平方向に延びる切込みから成る開封開始部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の紙容器。
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