JP2018051815A - インクジェット装置および染色システム - Google Patents

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Abstract

【課題】端部が所定の重複範囲で被印刷面の幅方向に重なり合うように、複数のノズル群が配置される場合に、重複範囲における被印刷面の幅方向のノズル群間の位置ずれ量を検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システムを提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド11〜14には、端部が互いに重なるように、複数のヘッドモジュール(第1のノズル群、第2のノズル群)が配置されている。制御部300は、紙を搬送させた状態で、第1のノズル群の重複範囲に含まれる第1のノズルと、第2のノズル群の重複範囲に含まれる第2のノズルとからそれぞれ吐出されたインクの被印刷面の幅方向の位置を、スキャナ15による検出結果に基づいて取得する。制御部300は、取得した幅方向の各位置に基づいて、第1のノズル群と第2のノズル群の幅方向における位置ずれ量を検出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、被印刷面にインクを吐出して被印刷面に印写を行うインクジェット装置およびそれを用いた染色システムに関する。
現在、紙面にインクを吐出して印字や描画を行うインクジェット装置が普及している。また、布等の他の被印刷面に描画を行う大型のインクジェット装置も開発されている。この種のインクジェット装置では、複数のヘッドユニットを搭載することにより、広い面積に高解像度で印写が行われる。
以下の特許文献1には、1つの大ヘッドに複数の小ヘッドを搭載する構成が記載されている。ここでは、各小ヘッドに形成された吐出部の配置範囲の一部分が隣接する小ヘッド間で互いに重複するように、複数の小ヘッドが大ヘッドに配置される。そして、各小ヘッドによって形成される個々の記録パターンのうち隣接する記録パターンのつなぎ目部分の位置ズレが最小となるように、吐出部の使用範囲と吐出タイミングが小ヘッド毎に設定される。
特開2009−51066号公報
上記特許文献1の構成では、2つの小ヘッドにおけるノズル群の端部が互いに重なり合うように、2つの小ヘッドが配置される。この場合、端部が重なり合う重複範囲において、2つのノズル群が互いに位置ずれを起こしていると、重複範囲における各ノズル群により印写された印写ドットに位置ずれが生じる。これにより、重複範囲における印写画像にボケやにじみ等の違和感が生じ得る。この問題は、重複範囲における各ノズル群の位置ずれ量を検出することにより抑制可能である。しかしながら、上記特許文献1には、ノズル群間の位置ずれ量を検出する手法については、開示されていない。
かかる課題に鑑み、本発明は、端部が所定の重複範囲で被印刷面の幅方向に重なり合うように、複数のノズル群が配置される場合に、重複範囲における被印刷面の幅方向のノズル群間の位置ずれ量を検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ノズルから被印刷面にインクを吐出して印写を行うインクジェット装置に関する。本態様に係るインクジェット装置は、前記ノズルが前記被印刷面の幅方向に並ぶように配置された第1のノズル群と、端部が所定の重複範囲で前記第1のノズル群の端部と前記幅方向に重なり合うように、前記第1のノズル群に対して前記被印刷面の移動方向にずらされて配置された第2のノズル群と、前記移動方向に前記被印刷面を移動させる搬送部と、前記移動方向に移動する前記被印刷面から印写ドットを読み取るスキャナと、制御部と、を備える。前記制御部は、第1のノズル群の前記重複範囲に含まれる第1のノズルと、第2のノズル群の前記重複範囲に含まれる第2のノズルとからそれぞれ吐出されたインクの前記幅方向の位置を、前記スキャナによる検出結果に基づいて取得し、取得した前記幅方向の各位置に基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群の前記幅方向における位置ずれ量を検出する。
第1の態様に係るインクジェット装置によれば、重複範囲に含まれる、第1のノズル群中の第1のノズルと第2のノズル群中の第2のノズルとからそれぞれ吐出されたインクの印写ドットの位置に基づいて、第1のノズル群と第2のノズル群の幅方向における位置が検出される。これにより、重複範囲における第1のノズル群と第2のノズル群の被印刷面の幅方向における位置ずれ量を検出することができる。
なお、上記において「被印刷面を移動させる」とは、被印刷面をノズル列に対し相対的に移動させることを意味するものであり、被印刷面を移送する形態の他、ノズル列を移動させる形態も含むものである。
本発明の第2の態様は、染色システムに関する。本態様に係る染色システムは、第1の態様に係るインクジェット装置と、片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、前記インクジェット装置により染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える。
本態様に係る染色システムによれば、第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明に係るインクジェット装置および染色システムによれば、端部が所定の重複範囲で被印刷面の幅方向に重なり合うように、複数のノズル群が配置される場合に、重複範囲における被印刷面の幅方向のノズル群間の位置ずれ量を検出することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施の形態に係る染色システムの外観構成を模式的に示す平面図、図1(b)は、実施の形態に係る染色システムの外観構成を模式的に示す側面図である。 図2は、実施の形態に係るインクジェット装置の構成を模式的に示す斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係るヘッドブロックの構成を模式的に示す斜視図である。図3(b)は、実施の形態に係るヘッド部の下面の構成を模式的に示す平面図である。図3(c)は、実施の形態に係るヘッドブロックをZ軸負方向に見た場合のヘッドモジュールの配置構成を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態に係る、ヘッドモジュール内の各ヘッド部のノズルの配置を下段に模式的に示し、当該ヘッドモジュールで実現される印写の解像度を上段に模式的に示した図である。 図5は、実施の形態に係る各インクジェットヘッドにおけるヘッドブロックおよびヘッドモジュールの配置を示す図である。 図6は、実施の形態に係るインクジェット装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態に係るヘッドモジュール間のノズル群の端部の重なりを模式的に示す図である。 図8(a)〜(d)は、実施の形態に係る2つのヘッドモジュール間の印写ドットの位置ずれ量と、印写パターンの調整方法を模式的に示す図である。 図9(a)〜(d)は、印写ドットの位置ずれ量を検出する検出方法を模式的に示す図である。 図10(a)〜(e)は、実施の形態に係る印写ドットの位置ずれを検出するためのノズル位置の設定方法を模式的に示す図である。 図11(a)は、実施の形態に係る印写ドットの位置ずれ量を検出する際に行われるインクの吐出制御を示すフローチャートである。図11(b)は、実施の形態に係る位置ずれ量の検出に用いるノズルの設定および位置ずれ量の検出処理を示すフローチャートである。 図12(a)は、実施の形態に係るヘッドモジュール間の位置ずれ量およびインクジェットヘッド間の位置ずれ量の検出処理を示すフローチャートである。図12(b)は、実施の形態に係る印写パターンの補正量の算出に用いる算出テーブルの構成を示す図である。 図13は、実施の形態に係るインクジェットヘッド間の位置ずれ量の検出方法を説明するための図である。
本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。便宜上、各図には互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。XY平面は水平面に平行であり、Z軸方向は鉛直方向に平行である。X軸正方向が布地の搬送方向であり、Y軸方向は布地(被印刷面)の幅方向である。
図1(a)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す平面図、図1(b)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す側面図である。
染色システム1は、インクジェット装置2と、布供給部30と、乾燥部40とを備えている。インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15と、搬送部20とを備えている。
第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、布地50の搬送方向(X軸正方向)に所定の間隔で配置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、互いに異なる色のインクを、布地50に向けて吐出する。たとえば、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを吐出する。
スキャナ15は、第4のインクジェットヘッド14から所定の間隔をおいて、第4のインクジェットヘッド14の下流側(X軸正側)に配置されている。スキャナ15は、光で布地50を幅方向(Y軸方向)にスキャンして、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14により布地50の上面に印刷された画像を読み取る光学式のスキャナである。スキャナ15は、単一のユニットで構成されてもよく、布地50の幅方向(Y軸方向)に並ぶ複数の走査ユニットを組み合わせて構成されてもよい。
搬送部20は、搬送ベルト21と、ローラ22、23とを備えている。布地50は搬送ベルト21の上面に貼り付いた状態で、搬送ベルト21によってX軸正方向に送られる。搬送部20の構成については、追って、図2を参照して説明する。
布供給部30は、支軸31aを備える設置ユニット31と、フレームに支持されたローラ32〜34とを備えている。一方向に巻き取られた布地50が、回転可能に設置ユニット31の支軸31aにセットされる。設置ユニット31にセットされた布地50の端部が引き出されて、ローラ32、33の上面に掛けられる。布地50の端部がローラ34の下面に掛けられて、搬送ベルト21へと導かれる。布地50の端部は、搬送ベルト21の上面に貼り付けられる。搬送ベルト21の移動に伴い、設置ユニット31から布地50が引き出されて、布地50がX軸正方向に移動する。
乾燥部40は、乾燥機41と、ローラ42、43とを備える。乾燥機41は、ローラ42を介して導入された布地50のインクを乾燥させる。ローラ42は、搬送ベルト21の上面から布地50を剥離させて乾燥機41へと導入させるためのものである。ローラ43は、乾燥機41から搬出された布地50を後方へと案内するためのものである。
図2は、インクジェット装置2の構成を模式的に示す斜視図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14、スキャナ15、搬送ベルト21およびローラ22、23の他に、支柱61、62と、支持部63〜67と、を備える。インクジェット装置2は、布地50にインクを吐出して布地50を染色する。なお、図2では、便宜上、支持部66と第4のインクジェットヘッド14の外形が破線で示されており、第4のインクジェットヘッド14の内部が透視され、第4のインクジェットヘッド14の内部のヘッドブロック100が図示されている。
支柱61、62は、X軸方向に延びた枠部材であり、Y軸方向に互いに離れている。支柱61と支柱62の間には、X軸負側の位置にローラ22が設けられ、X軸正側の位置にローラ23が設けられている。ローラ22、23は、それぞれ、Y軸方向に延びた支軸22a、23aを備えている。支軸22a、23aは、回転可能となるよう支柱61、62に支持されている。また、支軸22a、23aは、図示しないモータによりY軸正方向に見て反時計回りに回転される。
搬送ベルト21は、Y軸方向に所定の幅を有し、ローラ22、23に掛け渡されている。搬送ベルト21の表面には、布地50が滑らないように、粘着剤樹脂が塗布されている。粘着剤は、粘着性が無くなると、メンテナンスにて、剥離され塗り直される。支軸22a、23aがモータにより回転されると、ローラ22、23が回転し、搬送ベルト21に設置された布地50がX軸正方向に搬送される。
支持部63〜67は、Y軸方向に延びた枠部材であり、支柱61と支柱62に掛け渡されている。第1のインクジェットヘッド11は、支持部63に設置されており、第2のインクジェットヘッド12は、支持部64に設置されており、第3のインクジェットヘッド13は、支持部65に設置されており、第4のインクジェットヘッド14は、支持部66に設置されている。また、スキャナ15が、支持部67に設置されている。
第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15は、搬送ベルト21によって搬送される布地50に対して対向するように設置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、6つのヘッドブロック100を備える。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14の内部の構成は、互いに同じである。
図3(a)は、ヘッドブロック100の構成を模式的に示す斜視図である。
図3(a)に示すように、ヘッドブロック100は、フレーム101と、6つのヘッドモジュール110と、を備える。ヘッドモジュール110は、フレーム101に形成された矩形の凹部(図示せず)に嵌まるようにフレーム101に設置されている。フレーム101の凹部には、ヘッドブロック100からZ軸正方向にインクを吐出可能とするための開口が形成されている。ヘッドモジュール110は、X軸方向に並んだ4つのヘッドユニット111からなる。
図3(b)は、ヘッドユニット111の下面の構成を模式的に示す平面図である。
図3(b)に示すように、ヘッドユニット111の下面には、インクを吐出するための多数のノズル111aがY軸方向に並ぶように配置されている。ヘッドユニット111の下面には、ノズル111aの列(ノズル列)が4つ配置されている。各ノズル列には、多数のノズル111aが一定間隔で設けられている。各ノズル列のノズル111aの位置は、Y軸方向に互いにずれている。
すなわち、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Lbのノズル111aはY軸正方向に1/2ピッチずれている。また、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Lcのノズル111aはY軸正方向に1/4ピッチずれており、ノズル列Laのノズル111aに対して、ノズル列Ldのノズル111aはY軸正方向に3/4ピッチずれている。後述するインク供給部400(図6参照)から供給されたインクは、ノズル111aから下方向(Z軸正方向)に吐出され、搬送ベルト21上の布地50に印写される。
なお、各ノズル111aの奥方(Z軸負側)には、インクを貯留する圧力室と圧力室内の圧力を変化させる圧力駆動部(圧電体素子)が配置されている。また、ノズル列Lbとノズル列Lcの間の領域の奥方には、インクの流路が配置されている。
図3(c)は、ヘッドブロック100をZ軸負方向から見た場合のヘッドモジュール110の配置構成を模式的に示す図である。
図3(c)に示すように、6つのヘッドモジュール110は、X軸正側のヘッドモジュール110のY軸方向の端部が、X軸負側のヘッドモジュール110のY軸方向の端部と、範囲W1において重なるように配置されている。後述のように、X軸正側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸方向の端部と、X軸負側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸方向の端部とが、所定の重複範囲W2(図7参照)において重なっている。
本実施の形態において、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110の組のうち、一方のヘッドモジュール110に含まれるノズル111aの群が、特許請求の範囲に記載の「第1のノズル群」に相当し、他方のヘッドモジュール110に含まれるノズル111aの群が、特許請求の範囲に記載の「第2のノズル群」に相当する。
図4は、ヘッドモジュール110内に設置された4つのヘッドユニット111のノズルの配置と、当該ヘッドモジュール110で実現される印写ドット200の解像度を模式的に示す図である。
図4に示すように、4つのヘッドユニット111は、ノズル111aの位置が互いにY軸方向にシフトするように配置されている。すなわち、最上段のヘッドユニット111におけるノズル列Laのノズル111aとノズル列Lcのノズル111aとの間のY軸方向のピッチの間に、残り3つのヘッドユニット111のノズル列Laのノズル111aがY軸方向に等間隔で配置されるように、4つのヘッドユニット111が配置されている。
なお、ヘッドモジュール110を構成する4つのヘッドユニット111は、Z軸正側からカメラでノズル111aを撮影することにより、ノズル111aが図4のように配置されるように位置調整されて、ヘッドブロック100のフレーム101に設置される。
このように、1つのヘッドモジュール110に4つのヘッドユニット111を配置することで、各ヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの吐出タイミングを制御することにより、図4の最上段に示すように、インクの印写ドット200をY軸方向に高解像度で並べることができる。
このように配置されたヘッドモジュール110を、図3(a)、(c)に示すように配置してヘッドブロック100が形成され、さらに、このヘッドブロック100が図2および図5に示すように配置される。これにより、各ヘッドユニット111のノズル列La〜Ldの吐出タイミングを制御することによって、図4の最上段に示した印写ドット200群を、さらにY軸方向に延ばすことができる。
図5において、第1〜第4のインクジェットヘッド11〜14にそれぞれ配置された6つのヘッドブロック100は、印写ドット200が図4の最上段と同様のピッチで連続するように、X軸正側のヘッドブロック100のY軸方向の端部と、X軸負側のヘッドブロック100のY軸方向の端部とが重なるように配置されている。
本実施形態では、たとえば、図4の最上段に示した印写ドット200のピッチが、17.6μmとなるよう、ノズル列La〜Ldにおけるノズル111aのピッチが設定される。これにより、1440dpiの解像度の印写ドット200が得られる。
なお、各インクジェットヘッドにおいて、X軸正側のヘッドブロック100中の最もY軸正側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸正側の端部と、X軸負側のヘッドブロック100中の最もY軸負側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸負側の端部も、図7の場合と同様、所定の重複範囲W2において重なっている。
図2に戻り、インクジェット装置2によって布地50を染色する場合、図1(a)、(b)を参照して説明したようにして、布地50が搬送ベルト21上に設置され、ローラ22、23が回転される。これにより搬送ベルト21上の布地50が、各インクジェットヘッドの吐出領域を通過するようにX軸正方向に搬送される。このとき、布地50に対して、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14のノズル111aから、適宜、各色のインクが吐出される。
図6は、インクジェット装置2の構成を示すブロック図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15と、搬送部20の他、制御部300と、インク供給部400と、インタフェース500と、印刷データ生成部600と、を備える。
搬送部20は、ローラ22、23と、ローラ22、23を回転させるためのモータと、搬送ベルト21の他に、モータの軸に直結され、その回転を検出するためのエンコーダ201を含んでいる。ローラ22には、図示しないギヤ列である減速機を介してモータが接続されている。エンコーダ201は、モータが一定角度回転するごとにパルスを1つ出力する。たとえば、エンコーダ201は、モータ1回転当たり1048576個のパルスを出力する。ここで、総減速比を29/720、駆動ロール径φを350mm、ベルト厚みtを2.3mmとすると、搬送距離の検出分解能は、(29/720)×354.6mm×π/1048676=0.0428μm/パルスと非常に細かいものとなる。実際に搬送距離を検出する場合には、分周回路を用いて、0.5μm/パルス程度に設定する。
エンコーダ201からの出力は、布地50を一定速度で搬送するための制御に用いられる。また、エンコーダ201からの出力は、後述のように、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュールのノズル群間のY軸方向の位置ずれ量を検出する際に、印写ドット200がスキャナ15の検出範囲に到達したことを検出するための搬送距離として用いられる。
制御部300は、信号処理回路とメモリとを備え、メモリに保持されたプログラムに従って、インクジェット装置2の各部を制御する。制御部300は、印刷データ生成部600から入力された印刷データに基づいて、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14と、インク供給部400と、搬送部20と、を制御し、元画像に基づく画像を布地50に印写する。また、制御部300は、ノズル列La〜LdのY軸方向の位置ずれ量を検出する処理を実行する。この検出処理は、ユーザの指示のもと、布地50に対する印写動作の開始前に行われる。
インク供給部400は、4つのインクジェットヘッドにそれぞれ対応する色のインクを供給するための構成を備える。インタフェース500は、布地50に印写すべき元画像データの入力を受け付け、入力された元画像データを印刷データ生成部600に出力する。印刷データ生成部600は、インタフェース500から入力された元画像データから、シアン、マゼンタ、イエローの布地50上の分布およびインク量を示す印刷データを生成して、制御部300に出力する。
本実施の形態において、スキャナ15として、たとえば、解像度が360dpi程度の低解像度のスキャナが用いられる。スキャナ15の解像度はこれに限られるものではなく、解像度が600dpi程度のスキャナが用いられてもよい。
図7は、ヘッドモジュール110間のノズル群の端部の重なりを模式的に示す図である。
図7に示すように、X軸正側のヘッドモジュール110に配置された各ヘッドユニット111のノズル列La〜LdのY軸方向の端部と、X軸負側のヘッドモジュール110に配置された各ヘッドユニット111のノズル列La〜LdのY軸方向の端部とが、所定の重複範囲W2において重なっている。これにより、隣り合うヘッドモジュール110の境界において、印写ドット200が不連続になることが抑制される。制御部300は、隣り合うヘッドモジュール110の境界において、印写ドット200が違和感なく連続するように、重複範囲W2に含まれるノズル111aにおけるインクの吐出制御を行う。
同様に、ヘッドブロック100間においても、重複範囲W2において、ノズル列La〜Ldが重なっている。すなわち、図5に示す1つのインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14)において、X軸正側の各ヘッドブロック100中の最もY軸正側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸正側の端部と、X軸負側の各ヘッドブロック100中の最もY軸負側のヘッドモジュール110に配置されたノズル列La〜LdのY軸負側の端部とが、図7の場合と同様、重複範囲W2において重なっている。これにより、隣り合うヘッドブロック100の境界において、印写ドット200が不連続になることが抑制される。
このように、1つのインクジェットヘッドには、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110が、何れも、重複範囲W2においてノズル群が重なるように、合計36個のヘッドモジュール110が配置されている。
なお、1つのインクジェットヘッドに含まれる全てのノズル111a、すなわち、計36個のヘッドモジュール110(つまり、合計144個のヘッドユニット111)によって配置される全てのノズル111aには、Y軸負側から順番にノズル番号が付されている。図4の例では、最もX軸正側のヘッドユニット111のノズル列Laの最もY軸負側のノズル111aのノズル番号が最も小さく、X軸正側から3番目のヘッドユニット111のノズル列Laの最もY軸負側のノズル111aのノズル番号が次に小さい。そして、X軸正側から2番目のヘッドユニット111のノズル列Laの最もY軸負側のノズル111aのノズル番号が3番目に小さく、X軸正側から4番目のヘッドユニット111のノズル列Laの最もY軸負側のノズル111aのノズル番号が最も大きい。こうして、1つのインクジェットヘッドに含まれる全てのノズル111aに対して、Y軸負側から順番にノズル番号が付される。
図7の下段には、ノズル番号の増加状況が示されている。図7の上段には、図5の第4のインクジェットヘッド14のX軸正側かつY軸負側の隅に配置された3つのヘッドモジュール110が示されている。図7の下段に示すように、第4のインクジェットヘッド14に含まれたノズル111aには、X軸正側かつY軸負側の隅に配置されたヘッドユニット111のノズル列Laの最もY軸負側のノズル111aにノズル番号1が付される。このノズル111aに対してY軸正側にノズル111aが現れるごとにノズル番号が1ずつ増加する。こうして、1つのインクジェットヘッド中の全てのノズル111aにノズル番号が付与される。
なお、重複範囲W2においては、X軸方向に隣り合うヘッドモジュール110の互いに対応するノズル111aに同じノズル番号が付与される。すなわち、上記のように、X軸正側のヘッドモジュール110で印写される印写ドット200(図4の最上段参照)と、X軸負側のヘッドモジュール110で印写される印写ドット200は、これら2つのヘッドモジュール110に対する吐出タイミングを制御することにより、Y軸方向に1列に並ぶ。このとき、これら2つのヘッドモジュール110にY軸方向の位置ずれがない場合、X軸正側のヘッドモジュール110の重複範囲W2で印写される印写ドット200とX軸負側のヘッドモジュール110の重複範囲W2で印写される印写ドット200は、1対1に互いに重なり合う。このように、X軸方向に隣り合うヘッドモジュール110中の、互いに重なり合う印写ドットを印写するノズル111aには、同じノズル番号が付与される。
換言すると、重複範囲W2において、X軸方向に隣り合うヘッドモジュール110のうち、一方のヘッドモジュール110に配置されたノズル列中の1つのノズル111aと、他方のヘッドモジュール110に配置されたノズル列中の1つのノズル111aとが、X軸に平行な1つの直線上に位置付けられている。これら2つのノズル111aには、同一のノズル番号が付されている。
しかしながら、製造誤差等の要因により、重複範囲W2において同じノズル番号が付されたX軸正側のヘッドモジュール110のノズル111aとX軸負側のヘッドモジュール110のノズル111aとの間に、Y軸方向(布地50の幅方向)の位置ずれが起こり得る。この場合、重複範囲W2のノズル111aから吐出されたインクの印写ドットにY軸方向の位置ずれが生じるため、重複範囲W2における印写画像にボケやにじみ等の違和感が生じ得る。
そこで、本実施の形態では、それぞれの重複範囲W2において、同じノズル番号が付されたX軸正側のヘッドモジュール110のノズル111aとX軸負側のヘッドモジュール110のノズル111aとの間に、Y軸方向(布地50の幅方向)の位置ずれがどの程度生じているかが検出され、検出結果に基づいて、印写ドットの位置ずれを解消するように、各ヘッドモジュール110に対する印写パターンが調整される。
図8(a)〜(d)は、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110間の印写ドットの位置ずれ量と、印写パターンの調整方法を模式的に示す図である。
図8(a)〜(d)では、上側の印写ドットが印写ドット200aとして示され、下側の印写ドットが印写ドット200bとして示されている。たとえば、印写ドット200aは、図7の左上のヘッドモジュール110により印写される印写ドットであり、印写ドット200bは、図7の下側のヘッドモジュール110により印写される印写ドットである。なお、実際の印写動作時では、各ヘッドモジュール110に対するタイミング制御により、Y軸方向に直線状に並ぶように印写ドット200a、200bが位置付けられるが、ここでは、便宜上、印写ドット200a、200bが、X軸方向に離間した状態で示されている。
図8(a)〜(d)では、重複範囲W2に含まれる印写ドット200a、200bが実線で示され、このうち、参照対象とされる印写ドット200a、200bにハッチンが付されている。上下に並ぶハッチング付きの印写ドット200a、200bは、各ヘッドモジュール110において、互いに同じノズル番号が付されたノズル111aから吐出されたインクの印写ドットである。
図8(a)には、2つのヘッドモジュール110のノズル111a間にY軸方向の位置ずれが生じていない場合の印写ドット200a、200bの状態が示されている。
図8(b)には、2つのヘッドモジュール110のノズル111a間にY軸方向の位置ずれが生じている場合の印写ドット200a、200bの状態が示されている。この場合、位置ずれ量ΔDは、印写ドット200bのピッチの半分よりも小さい。他方、印写パターンのY軸方向の位置調整は、印写ドット200bの1ピッチが最小単位となる。このため、図8(b)のように、位置ずれ量ΔDが印写ドット200bのピッチの半分に満たない場合に、印写ドット200bの1ピッチ分だけ、印写パターンをY軸負方向にシフトさせると、印写ドット200bによる印写パターンと印写ドット200bによる印写パターンとの間のずれが、より一層大きくなる。よって、図8(b)のように、位置ずれ量ΔDが印写ドット200bのピッチの半分に満たない場合には、印写パターンの調整を行わない。
なお、印写パターンとは、印写データに基づき2つのヘッドモジュール110によって印写される印写ドット200のパターンのことである。
図8(c)には、2つのヘッドモジュール110のノズル111a間にY軸方向の位置ずれが生じている場合の印写ドット200a、200bの状態が示されている。この場合、位置ずれ量ΔDは、印写ドット200bのピッチの半分よりも大きい。このような場合は、印写ドット200bの1ピッチ分だけ、印写パターンをY軸負方向にシフトさせることにより、重複範囲W2において、印写ドット200bによる印写パターンと印写ドット200bによる印写パターンとの間のずれが抑制され得る。よって、この場合は、図8(d)に示すように、印写ドット200bによる印写パターンをY軸負方向に1ピッチだけ移動させる調整を行う。これにより、重複範囲W2において、印写画像のボケやにじみ等の違和感が生じることを抑制できる。
このように、本実施の形態では、2つのヘッドモジュール110のノズル111a間にY軸方向の位置ずれが生じている場合に、その位置ずれ量が印写ドットのピッチの半分を超える場合にのみ、印写パターンの調整を行う。印写パターンの調整は、図6の制御部300が、調整対象のヘッドモジュール110に適用する印写データを補正することにより行う。
図9(a)〜(d)は、印写ドット200の位置ずれ量を検出する検出方法を模式的に示す図である。
印写ドット200の位置ずれ量の検出工程は、布地50に対する印写動作の開始に先立って行われる。検出工程で検出された位置ずれ量に基づいて、ヘッドモジュール110に対する印写パターンの調整が行われる。なお、検出工程は、布地50ではなく、紙を用いて行われる。検出工程では、紙が搬送ベルト21に設置される。
位置ずれ量の検出において、制御部300は、搬送部20により紙を搬送させながら、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110において、重複範囲W2に含まれるノズル111aから連続的に複数回、インクを吐出させて、紙に印写ドット200を印写させる。そして、制御部300は、印写されたそれぞれの印写ドット200をスキャナ15で読み取って、紙の幅方向(Y軸方向)における各印写ドット200の位置を取得する。
図9(a)は、一方のヘッドモジュール110のノズル番号Nkのノズル111aによる印写ドット200がスキャナ15の走査範囲151に到達した状況を示している。便宜上、図9(a)には、スキャナ15の走査範囲151が重ねて示され、さらに、走査範囲151中に、印写ドット200の位置ずれ検出に用いる2つの画素位置P1、P2が模式的に示されている。
図9(a)では、印写ドット200が隣り合う2つの画素位置P1、P2の境界C0の中央に位置付けられている。このため、画素位置P1、P2においてスキャナ15により取得された濃度は、図9(a)の右側のグラフに示すように、互いに同レベルとなる。この場合、制御部300は、一方のヘッドモジュール110におけるノズル番号Nkのノズル111aの位置ずれ量を0として取得する。
図9(b)は、他方のヘッドモジュール110のノズル番号Nkのノズル111aによる印写ドット200がスキャナ15の走査範囲151に到達した状況を示している。この場合、印写ドット200は、境界C0に対してY軸正方向にシフトしている。このため、画素位置P1、P2においてスキャナ15により取得された濃度は、図9(b)の右側のグラフに示すように、画素位置P2の濃度が画素位置P1の濃度よりも高くなる。画素位置P2の濃度と画素位置P1の濃度のバランスは、境界C0に対する印写ドット200のシフト方向とシフト量に応じたものとなる。
この場合、制御部300は、境界C0に対する印写ドット200のシフト方向がY軸正方向である場合に位置ずれ量の符号を+に設定する。また、制御部300は、印写ドット200のピッチの半分に相当する位置ずれ量の値が0.5となるように、画素位置P1、P2の各濃度の比率計算によって、位置ずれ量の値を求める。図9(b)の場合、制御部300は、たとえば、他方のヘッドモジュール110におけるノズル番号Nkのノズル111aの位置ずれ量を+0.2として取得する。
ここで、図9(c)、(d)に示すように、他方のヘッドモジュール110のノズル番号Nkのノズル111aによる印写ドット200が、境界C0に対してさらに大きくY軸正方向にシフトしている場合、画素位置P1、P2においてスキャナ15により取得された濃度は、図9(c)、(d)の右側のグラフに示すように、より一層アンバランスとなる。図9(c)、(d)の場合、制御部300は、たとえば、他方のヘッドモジュール110におけるノズル番号Nkのノズル111aの位置ずれ量を、それぞれ、+0.4、+0.6として取得する。
図9(b)〜(c)の場合、制御部300は、一方のヘッドモジュール110について取得した位置ずれ量と他方のヘッドモジュール110について取得した位置ずれ量との間の差分を、これら2つのヘッドモジュール110間の位置ずれ量ΔDとして取得する。たとえば、他方のヘッドモジュール110による印写ドット200が図9(b)の状態にある場合、位置ずれ量ΔDは+0.2である。また、他方のヘッドモジュール110による印写ドット200が図9(c)、(d)の状態にある場合、位置ずれ量ΔDは、それぞれ、+0.4、+0.6である。
ところで、図9(a)〜(d)では、何れの場合も印写ドット200が画素位置P1、P2の境界C0に掛かっているが、ヘッドモジュール110の設置状態によっては、必ずしも、所定のノズル番号のノズル111aによる印写ドット200が、予め設定した画素位置P1、P2の境界C0に掛かるとは限らない。
このため、本実施の形態では、ヘッドモジュール110の重複範囲W2に含まれるノズル111aのうち、画素位置P1、P2の境界C0付近に対応する所定範囲のノズル番号の複数のノズル111aから、順次インクを吐出させて、紙に印写ドット200を印写させる。そして、こうして印写された印写ドット200のうち、中心が境界C0に最も接近するように境界C0に掛かる印写ドット200に対応するノズル番号のノズル111aを、位置ずれ量ΔDを求めるためのノズル111aに設定する。そして、このように設定したノズル111aについて、境界C0に対する位置ずれ量を上記と同様の処理により求め、求めた位置ずれ量からヘッドモジュール110間の位置ずれ量ΔDを検出する。
図10(a)〜(e)は、印写ドット200の位置ずれを検出するためのノズル位置の設定方法を模式的に示す図である。
制御部300は、ヘッドモジュール110の重複範囲W2に含まれるノズル番号N1〜N5のノズル111aから順次インクを吐出させて、紙に印写ドット200を印写させる。図10(a)〜(e)の例では、ノズル番号N3のノズル111aにより印写された印写ドット200が境界C0に最も整合し、画素位置P1、P2から取得した濃度(検出信号)が最もバランスする。この場合、制御部300は、位置ずれ量ΔDの検出に用いるノズル111aをノズル番号N3のノズル111aに設定する。また、制御部300は、ノズル番号N3のノズル111aによる印写ドット200の境界C0に対する位置ずれ量を取得する。図10(c)の例では、画素位置P1、P2から取得した濃度(検出信号)が均等であるため、位置ずれ量は0である。
さらに、制御部300は、当該ヘッドモジュール110に対してX軸方向に隣り合う他方のヘッドモジュール110についても同様の処理を行って、位置ずれ量ΔDの検出に用いるノズル111aを設定し、このノズル111aのノズル番号と境界C0に対する位置ずれ量を取得する。
そして、制御部300は、一方のヘッドモジュール110について取得したノズル番号および位置ずれ量と、他方のヘッドモジュール110について取得したノズル番号および位置ずれ量との間の差分を、これら2つのヘッドモジュール110間の位置ずれ量として取得する。たとえば、一方のヘッドモジュール110について取得したノズル番号および位置ずれ量が、それぞれ、3588番および+0.4であり、他方のヘッドモジュール110について取得したノズル番号および位置ずれ量が、それぞれ、3589番および−0.2である場合、位置ずれ量ΔDは、(3589−0.2)−(3588+0.4)=+0.4と取得される。
なお、図10(a)〜(e)では、説明を簡易にするため、ノズル番号N1〜N5の5つのノズル111aからインクを吐出する例を示したが、実際は、ノズル番号の範囲がさらに広げられる。
図11(a)は、印写ドット200の位置ずれ量を検出する際に行われるインクの吐出制御を示すフローチャートである。図11(b)は、位置ずれ量の検出に用いるノズルの設定および位置ずれ量の検出処理を示すフローチャートである。
図11(a)を参照して、制御部300は、搬送部20を駆動して、紙を一定速度で搬送させる(S11)。次に、制御部300は、変数nにn0を設定し(S12)、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110のうち、一方のヘッドモジュール110の重複範囲W2に含まれるノズル番号nのノズル111aから所定回数インクを吐出させる(S13)。そして、制御部300は、変数nに1を加算し(S14)、変数nが上限値nsに到達したか否かを判定する(S15)。変数nが上限値nsに到達していない場合(S15:NO)、制御部300は、処理をS13に戻して、ノズル番号nのノズル111aから所定回数インクを吐出させる。制御部300は、変数nが上限値nsに到達するまで(S15:YES)、ノズル番号を1ずつずらしながら、紙に印写ドット200を印写させる。
なお、ステップS12における変数nの初期値n0とステップS15における変数nの上限値nsは、図10(a)〜(e)に示す画素位置P1、P2の境界C0付近に対応するノズル番号の範囲の下限と上限に対応する。
こうして、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110のうち、一方のヘッドモジュール110に対する吐出処理が終了すると、制御部300は、他方のヘッドモジュール110に対して図11(a)の処理を実行する。これにより、他方のヘッドモジュール110による印写ドット200の印写が行われる。
図11(b)を参照して、次に、制御部300は、エンコーダ201からの出力パルスをカウントして、一方のヘッドモジュール110におけるノズル番号n0のノズル111aにより印写された印写ドット200が、スキャナ15の走査範囲151に到達したか否かを判定する(S21)。ステップS21の判定がYESの場合、制御部300は、スキャナ15からの出力に基づいて、画素位置P1、P2の両方において濃度が検出されたか否かを判定する(S22)。
両方の濃度が検出された場合(S22:YES)、制御部300は、図9(a)〜(d)を参照して説明したように、これら濃度のバランスから、境界C0に対する印写ドット200の位置ずれ量を算出する(S23)。少なくとも何れか一方の濃度が検出されなかった場合(S22:YES)、制御部300は、ステップS23の処理をスキップする。
次に、制御部300は、一方のヘッドモジュール110におけるノズル番号n0〜nsの全てのノズル111aによる印写ドット200に対する位置ずれ量の算出が終了したか否かを判定する(S24)。ステップS24の判定がNOの場合、制御部300は、処理をステップS21に戻して、次のノズル番号のノズル111aによる印写ドット200の到来を待つ。こうして、制御部300は、一方のヘッドモジュール110におけるノズル番号n0〜nsの全てのノズル111aによる印写ドット200について、位置ずれ量を取得する。
全ての印写ドット200に対する位置ずれ量の取得処理が終了すると(S24:YES)、取得した位置ずれ量が最小であった印写ドット200を印写したノズル111aのノズル番号Ntを特定し、特定したノズル番号Ntと最小位置ずれ量Dtとを取得する(S25)。
こうして、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110のうち、一方のヘッドモジュール110に対する処理が終了すると、制御部300は、他方のヘッドモジュール110に対して、図11(b)の処理を実行する。これにより、他方のヘッドモジュール110について、位置ずれ量が最小であった印写ドット200を印写したノズル111aのノズル番号Ntが特定され、さらに、特定されたノズル番号Ntと最小位置ずれ量Dtが取得される。
本実施の形態において、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110の組のうち、一方のヘッドモジュール110について特定したノズル番号Ntのノズル111aが、請求項3に記載の「第1のノズル」に相当し、他方のヘッドモジュール110について特定したノズル番号Ntのノズル111aが、請求項3に記載の「第2のノズル」に相当する。
なお、図11(a)、(b)の処理は、1つのインクジェットヘッドに含まれた、X軸方向に隣り合う全ての組のヘッドモジュール110に対して行われる。各組の処理に用いる画素位置P1、P2と変数nの初期値n0および上限値nsは、各組の重複範囲W2の位置に応じて、互いに異なる画素位置と初期値および上限値に設定される。こうして、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14において、それぞれ、図11(a)、(b)の処理が行われて、各組のヘッドモジュール110に対し、ノズル番号Ntと最小位置ずれ量Dtが取得される。
図12(a)は、各組のヘッドモジュール110間の位置ずれ量およびインクジェットヘッド間の位置ずれ量の検出処理を示すフローチャートである。
まず、制御部300は、1つのインクジェットヘッド(第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14)に含まれたX軸方向に隣り合うヘッドモジュール110の組ごとに、Y軸方向の位置ずれ量ΔD1を取得する(S31)。ここで、組ごとのY軸方向の位置ずれ量ΔD1は、X軸正側のヘッドモジュール110について取得したノズル番号Ntおよび最小位置ずれ量DtをそれぞれNt1、Dt1とし、X軸負側のヘッドモジュール110について取得したノズル番号Ntおよび最小位置ずれ量DtをNt2、Dt2とすると、次式の演算により求められる。
ΔD1=(Nt2+Dt2)−(Nt1+Dt1)
次に、制御部300は、各組のヘッドモジュール110間の位置ずれ量ΔD1に基づいて、各ヘッドモジュール110に対する印写パターンの補正量Ds1を取得する(S32)。
たとえば、1つのインクジェットヘッドに含まれる36個のヘッドモジュール110のうち(図13参照)、Y軸負側からk番目にあるヘッドモジュール110をヘッドモジュールkとする。この場合、位置ずれ量ΔD1と補正量Ds1の関係は、たとえば、図12(b)の算出テーブルのようになる。この例では、ヘッドモジュール1、2間の位置ずれ量ΔD1は+2.2であり、ヘッドモジュール2、3間の位置ずれ量ΔD1は−0.4である。
補正量Ds1は、ヘッドモジュール1を基準としたときの、ヘッドモジュールkにおける印写パターンの補正量を示している。便宜上、図12(b)には、補正量Ds1を求めるための中間的な算出値Ms1が示されている。各行の算出値Ms1は、1つ上の行の補正量Ds1から当該行の位置ずれ量ΔD1を減算して求められる。各行の補正量Ds1は、その行の算出値Ms1の小数点第1位を四捨五入することにより求められる。
図12(b)の例では、ヘッドモジュール2がヘッドモジュール1に対してY軸正方向に2.2ピッチだけずれている。ここで、1ピッチは、図4の最上段に示す印写ドット200間の間隔である。この場合、ヘッドモジュール2の行の1つ上の行には補正量Ds1がないため、ヘッドモジュール2の算出値Ms1は、−2.2となる。上記のように印写パターンの補正の最小単位は1ピッチであるため、ヘッドモジュール2の補正量Ds1は、算出値Ms1の小数点第1位を四捨五入して、−2となる。図8(a)〜(d)を参照して説明したとおり、位置ずれ量ΔD1が0.5に満たない場合は、印写パターンをシフトさせないため、算出値Ms1の小数点第1位は四捨五入される。こうして、ヘッドモジュール2の補正量Ds1は、Y軸負方向に2ピッチだけ印写パターンをシフトさせる補正量となる。
次に、図12(b)の例では、ヘッドモジュール3がヘッドモジュール2に対してY軸負方向に0.4ピッチだけずれている。ここで、1つ前のヘッドモジュール2の印写パターンは、Y軸負方向に−2ピッチだけシフトさせる補正量(Ds1=−2)となっている。したがって、補正後のヘッドモジュール2の印写パターンに対するヘッドモジュール3の印写パターンの位置ずれ量は、ヘッドモジュール3の算出値Ms1である−1.6となる。よって、ヘッドモジュール3に対する印写パターンの補正量Ds1は、Ms1の値である−1.6の小数点第1位を四捨五入した−2となる。 以下、同様にして、ヘッドモジュール4〜36に対する印写パターンの補正量Ds1が算出される。
制御部300は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14に対して、図12(a)のステップS31、32の処理を実行し、インクジェットヘッドごとに、図12(b)の算出テーブルを取得する。
次に、制御部300は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14のうち、たとえば、第4のインクジェットヘッド14と、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13との間のY軸方向における位置ずれ量ΔD2を算出する(S33)。
図13に示すように、図11(a)、(b)の処理により、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14において、それぞれ、左上隅のヘッドモジュール110の重複範囲W2に対して、ノズル番号Ntと最小位置ずれ量Dtが取得されている。
ここで、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14の左上隅のヘッドモジュール110に対して取得されたノズル番号Ntと最小位置ずれ量Dtを、それぞれ、(N11、D11)、(N12、D12)、(N13、D13)、(N14、D14)とすると、第4のインクジェットヘッド14に対する第1のインクジェットヘッド11の位置ずれ量ΔD2は、ΔD2=(N11+D11)−(N14+D14)により求められる。同様に、第4のインクジェットヘッド14に対する第2のインクジェットヘッド12の位置ずれ量ΔD2は、ΔD2=(N12+D12)−(N14+D14)により求められ、第4のインクジェットヘッド14に対する第3のインクジェットヘッド13の位置ずれ量ΔD2は、ΔD2=(N13+D13)−(N14+D14)により求められる。
制御部300は、こうして取得したインクジェットヘッド間の位置ずれ量ΔD2に基づいて、位置ずれ量ΔD2を打ち消すように、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13について求めた各ヘッドモジュールの補正量Ds1を修正する(S34)。たとえば、第4のインクジェットヘッド14に対する第1のインクジェットヘッド11の位置ずれ量ΔD2が+0.6ピッチである場合、制御部300は、第1のインクジェットヘッド11の各ヘッドモジュール110について取得した算出テーブル上の補正量Ds1に−0.6を加算し、加算後の各補正量Ds1の小数点第1位を四捨五入して、修正後の各補正量Ds1を取得する。
制御部300は、こうして取得した補正量Ds1を、実際の印写動作時における第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14にそれぞれ含まれるヘッドモジュール110の印写パターンの補正量に設定する(S35)。これにより、制御部300は、印写動作時前における各ヘッドモジュール110のY軸方向の位置ずれ検出処理を終了する。
<実施形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
なお、以下に示す効果において、第1のノズル群とは、X軸方向に隣り合うヘッドモジュール110の組の内、一方のヘッドモジュール110に配置されたノズル群を意味し、第2のノズル群とは、この組の他方のヘッドモジュール110に配置されたノズル群を意味する。
本実施の形態に係るインクジェット装置2によれば、重複範囲W2に含まれる、第1のノズル群中の第1のノズル111aと第2のノズル群中の第2のノズル111aとからそれぞれ吐出されたインクの印写ドット200の位置に基づいて、第1のノズル群と第2のノズル群の幅方向(Y軸方向)における位置(ノズル番号Nt、位置ずれ量Dt)が検出される。これにより、重複範囲W2における第1のノズル群と第2のノズル群の被印刷面の幅方向における位置ずれ量ΔD1を検出することができる。
また、本実施の形態に係るインクジェット装置2によれば、スキャナ15の隣り合う2つの画素位置P1、P2における濃度(検出信号)のバランスに基づいて、第1のノズル群中の第1のノズル111aから吐出されたインクの幅方向(Y軸方向)の位置(Nt、Dt)と、第2のノズル群中の第2のノズル111aから吐出されたインクの幅方向(Y軸方向)の位置(Nt、Dt)とが取得される。これにより、各画素位置P1、P2における濃度(検出信号)に基づいて、第1のノズル111aと第2のノズル111aの位置を円滑に取得することができる。
本実施の形態に係るインクジェット装置2によれば、第1のノズル群の重複範囲W2に含まれる複数のノズル111aからインクを吐出させ、これらインクの印写ドット200のうちスキャナ15の隣り合う2つの画素位置P1、P2における濃度(検出信号)のバランスが最も均衡する印写ドット200に対応するノズル111aが、第1のノズルに設定される。また、第2のノズル群の重複範囲W2に含まれる複数のノズル111aからインクを吐出させ、これらインクの印写ドット200のうちスキャナ15の隣り合う2つの画素位置P1、P2における濃度(検出信号)のバランスが最も均衡する印写ドット200に対応するノズル111aが、第2のノズルに設定される。これにより、図10(a)〜(e)に示すように、解像度が低いスキャナ15を用いた場合にも、第1のノズル群と第2のノズル群との間の位置ずれ量の検出に用いる第1のノズル111aと第2のノズル111aの幅方向(Y軸方向)における位置(Nt、Dt)を正確に取得することができる。よって、第1のノズル群と第2のノズル群との間の位置ずれ量を高精度に検出することができる。
また、本実施の形態に係るインクジェット装置2によれば、図13を参照して説明したとおり、異なるインクジェットヘッドにそれぞれ配置されたノズル群(ヘッドモジュール110)間の幅方向における位置ずれ量により、インクジェットヘッド間の位置ずれ量がさらに検出される。これにより、インクジェットヘッド間における印写ドットの位置ずれを抑制でき、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14を用いて印写された全体の印写画像の画質を高めることができる。
また、本実施の形態に係るインクジェット装置2によれば、図12(a)のステップS31、S33で取得された位置ずれ量(ΔD1、ΔD2)に基づいて、ステップS31、S34において、第1のノズル群と第2のノズル群による印写ドット200の位置ずれを抑制するための補正量(Ds1)が取得され、この補正量(Ds1)に基づいて、ステップS35により、第1のノズル群と第2のノズル群に対する印写パターンが調整される。これにより、重複範囲W2における第1のノズル群と第2のノズル群による印写ドット200の位置ずれを抑制でき、重複範囲W2における印写画像のボケやにじみを抑制できる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何らの制限を受けるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、ヘッドモジュール110に含まれたノズル111aの群が、第1のノズル群または第2のノズル群とされたが、他の単位のノズル111aの群が、第1のノズル群または第2のノズル群に設定されてもよい。また、ヘッドモジュール110を構成するヘッドユニット111の数は、4つに限られるものではなく、他の個数であってもよい。さらに、ヘッドブロック100を構成するヘッドモジュール110の数は6つに限られるものではなく、他の個数であってもよい。1つのインクジェットヘッドに含まれるヘッドブロック100の数やヘッドモジュール110の総数も、上記実施の形態に限定されるものではなく、他の個数であってもよい。
なお、上記実施の形態には、布地50に画像を印刷する染色システム1を示したが、本発明は、染色システムに限らず、紙等の他の印刷面に画像を印刷する他の種類のインクジェット装置にも広く適用可能である。この場合、紙等の印刷面は、必ずしも、移送されなくてもよい。たとえば、紙等の印刷面は移送されずに、インクジェットヘッドの方が移動して、印刷面がインクジェットヘッドに対し相対的に移動する構成であってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 染色システム
2 … インクジェット装置
11 … 第1のインクジェットヘッド
12 … 第2のインクジェットヘッド
13 … 第3のインクジェットヘッド
14 … 第4のインクジェットヘッド
15 … スキャナ
20 … 搬送部
200 … 制御部
201 … エンコーダ
110 … ヘッドモジュール
111 … ヘッドユニット
111a … ノズル

Claims (7)

  1. ノズルから被印刷面にインクを吐出して印写を行うインクジェット装置であって、
    前記ノズルが前記被印刷面の幅方向に並ぶように配置された第1のノズル群と、
    端部が所定の重複範囲で前記第1のノズル群の端部と前記幅方向に重なり合うように、前記第1のノズル群に対して前記被印刷面の移動方向にずらされて配置された第2のノズル群と、
    前記移動方向に前記被印刷面を移動させる搬送部と、
    前記移動方向に移動する前記被印刷面から印写ドットを読み取るスキャナと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1のノズル群の前記重複範囲に含まれる第1のノズルと、第2のノズル群の前記重複範囲に含まれる第2のノズルとからそれぞれ吐出されたインクの前記幅方向の位置を、前記スキャナによる検出結果に基づいて取得し、
    取得した前記幅方向の各位置に基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群の前記幅方向における位置ずれ量を検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット装置において、
    前記制御部は、前記スキャナの隣り合う2つの画素位置における検出信号のバランスに基づいて、前記第1のノズルから吐出されたインクの前記幅方向の位置と、前記第2のノズルから吐出されたインクの前記幅方向の位置とを取得する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  3. 請求項2に記載のインクジェット装置において、
    前記制御部は、
    前記第1のノズル群の前記重複範囲に含まれる複数のノズルからインクを吐出させ、これらインクの印写ドットのうち前記スキャナの隣り合う2つの画素位置における検出信号のバランスが最も均衡する印写ドットに対応するノズルを、前記第1のノズルに設定し、
    前記第2のノズル群の前記重複範囲に含まれる複数のノズルからインクを吐出させ、これらインクの印写ドットのうち前記スキャナの隣り合う前記2つの画素位置における検出信号のバランスが最も均衡する印写ドットに対応するノズルを、前記第2のノズルに設定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    複数のヘッドユニットが設置された第1のヘッドモジュールと、複数のヘッドユニットが設置された第2のヘッドモジュールに、それぞれ、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群が配置され、
    前記制御部は、前記第1のノズルと前記第2のノズルの前記幅方向における位置ずれ量により、前記第1のヘッドモジュールと前記第2ヘッドモジュールの位置ずれ量の検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを備え、
    前記制御部は、異なるインクジェットヘッドにそれぞれ配置された前記ノズル群間の前記幅方向における位置ずれ量により、前記インクジェットヘッド間の位置ずれ量をさらに検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    前記制御部は、前記位置ずれ量に基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群による印写ドットの位置ずれを解消するように、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群に対する印写パターンを調整する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載のインクジェット装置と、
    片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、
    前記インクジェット装置により染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える、染色システム。
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