JP2010125806A - 記録ドット位置調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立精度に応じた調整を行うだけで高精度の画像を記録することが可能となる記録ドット位置調整方法を提供する。
【解決手段】ノズルヘッド16−1と16−2を貼りあわせた吐出ヘッド16に製造誤差によりノズルヘッド16−2のノズル17の位置がノズルヘッド16−1のノズル間隔の中央から左方にずれ、ノズルヘッド16−1の左方のノズル17との水平方向の距離cと右方のノズル17との水平方向の距離dが等しくないとき、2つのノズルヘッド間のノズル列の間隔eとして、式「θ=tan-1((d−c)/(2×e))」で算出される角度θだけ吐出ヘッド16を微細調整機構を用いて傾けて、傾きはあるがドット位置ムラのない記録ドット列17aを得る。ここで調整を終えても良いが、更にノズル17毎の吐出タイミングを調整すると、傾きのない主走査方向に平行な記録ドット列を形成することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクジェットプリンタの記録ドットの位置調整方法に関し、詳しくは、吐出ヘッドから吐出され、記録媒体上に着弾する記録ドットの位置を調整し、高精度な画像を記録することが可能な記録ドットの位置調整方法に関する。
従来、用紙やフィルム等の記録媒体に画像を記録(印刷)する場合に、記録媒体の送り方向と直交する幅方向に移動しながらインクを吐出して画像を記録する走査型記録ヘッドを搭載した走査型画像記録装置、所謂シリアルプリンタが知られている。
また、記録媒体の幅以上の長さのノズル列(画像記録幅)を有する固定されたラインヘッドを搭載し、ノズル列の前面を搬送されて通過する記録媒体に画像を記録するライン型画像記録装置、所謂ライン型プリンタも知られている。
これらの画像記録装置のうち、ライン型画像記録装置は、記録速度が速く、大量の印刷処理を必要とする市場の要望に応えることができるので主としてオフィス用として使用される。このライン型画像記録装置に搭載されるラインヘッドは、通常、記録媒体の幅方向(画像記録の主走査方向)に複数の吐出ヘッドを配置して、ライン型の記録ヘッドを構成している。
このように複数の吐出ヘッドを用いた場合、色ズレのない高品質な画質を得るためには、個々の吐出ヘッドの角度(ノズル配置面に沿った回転角度)や間隔を調整しなければならない。
例えば、特許文献1では、吐出ヘッドの回転角度が許容限界値内に存在するか判断し、許容限界値内に存在しない場合は加工精度を向上させ、許容限界値内に存在する場合は更に水平方向に追加したノズルを使用するか否かで水平方向の調整をし、更にインクの吐出タイミングを調整することで垂直方向の調整を行っている。
特開2002−178505号公報
しかしながら、上記の特許文献1のような調整方法では、各吐出ヘッドの組みつけによる回転に起因する画質の低下が発生した場合、加工精度の補正を行うため、既に出来上がっている記録ヘッドユニットは廃棄または追加の加工を行う必要があり、コストアップを引き起こす。
また、吐出ヘッドの回転角度は加工精度に依存して調整されないため、回転角度が許容限界値内であっても回転角度に起因する記録ドットのムラが発生し、記録された画像品質の低下を招くことになる。
本発明は、上記の課題を解決するために、組立精度に応じた調整を行うだけで高精度の画像を記録することが可能となる記録ドット位置調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の記録ドット位置調整方法は、平行する複数の
ノズル列を備え、該複数のノズル列をノズル列の長手方向に相互に位置ズレさせてノズルの間隔を補完し、より高い解像度を得るようにした構成の吐出ヘッドを備えたインクジェット式画像記録装置の吐出ヘッドにより記録媒体上に形成される記録ドット位置調整方法において、複数のノズル列を位置ズレさせて配置する製造上又は加工上の誤差により吐出ヘッドにより記録媒体上に形成される記録ドットの位置ムラを、吐出ヘッドをノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消することを特徴とする。
また、第2の発明の記録ドット位置調整方法は、平行する複数のノズル列を備え、該複数のノズル列をノズル列の長手方向に相互に位置ズレさせてノズルの間隔を補完し、より高い解像度を得るようにした構成の吐出ヘッドで且つノズル列の長さ寸法が記録媒体の主走査方向の寸法よりも短い吐出ヘッドを主走査方向に複数個並べて、記録媒体の主走査方向全体に一度の記録動作で記録ドットを形成するように構成したラインヘッドの記録ドット位置調整方法において、複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の吐出ヘッドにより記録媒体上に形成される記録ドットの位置ムラを、各々の吐出ヘッドをノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消し、更に各々の吐出ヘッドによる印字端部で記録ドットの列に段差が生じないように各々の吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整することを特徴とする。
本発明によれば、組立精度により発生する画像のムラを吐出ヘッドをノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消し、更にはインクの吐出タイミングを調整することで色合いのムラ、濃度のムラ、画像の段差をなくし、高精度の画像を記録することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における画像記録装置の構成を模式的に示す図である。尚、この構成において、記録媒体1の搬送方向を副走査方向とし、副走査方向に対して直交する方向を主走査方向とする。
図2は、上記の画像記録装置2の機能ブロック図である。図1及び図2において、画像記録装置2は、少なくとも制御部4と、媒体搬送機構5と、記録部6と、媒体回収部7とを備えている。
制御部4は、特には図示しないが、例えば制御機能及び演算機能を有するMPU(micro processing unit)、制御プログラムを格納するROM(read only memory)、MPUのワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)等からなる処理回路と、画像記録装置2の制御に関する設定値等を記憶しておく不揮発性メモリを備えている。
また、制御部4は、印刷データの処理機能を有する印刷データ処理部8、印刷データ等を記憶する記憶部9を備えている。上記のRAMは、記憶部9の一部としても利用される。また、不揮発性メモリには、精度の高い画像を生成するため、インクの吐出を行うタイミングパラメータ等も記憶される。
この画像記録装置2には、上位装置3がLAN(local area network)等を介して接続されている。上位装置3は例えばパーソナルコンピュータ等であり、画像記録装置2に対して記録処理を実施する指示を送信し、その送信に続いて記録処理する元となる画像や文字等から成る印刷データ(画像データ)を、例えばポストスクリプト(PostScript)等のコンピュータで印刷用の図や文字を表現するための形式のフォーマットで送信する。
画像記録装置2の制御部4は、上位装置3から送られてくる印刷データを受信すると、その印刷データを記憶部9に一時的に記憶する。そして、制御部4は、MPUによって所定の制御プログラムを実行することにより画像記録装置2の各構成部を制御して、記録部6により記録媒体1に対してインクを吐出して記録ドットを定着させ、印刷データの記録を実行する。
記録媒体1は、例えば紙やフィルム等であり、所定サイズのシート状、若しくは連続したロール状である。本実施の形態では、記録媒体1は、所定サイズのシート状に形成されて、媒体搬送機構5の媒体給送部10に収容されている。媒体搬送機構5は、上記の媒体給送部10の他に、媒体支持部11、駆動部12、媒体搬送情報生成部13、レジストローラ対14a、排紙ローラ対14bを備えている。
媒体給送部10には、媒体給送ローラ10aが備えられており、媒体給送部10は、制御部4の指示により、媒体給送ローラ10aを回転させ、最上部の記録媒体1を1枚ずつ取り出して、取り出した記録媒体1をレジストローラ対14aに給送する。
レジストローラ対14aは、媒体給送部10から給送された記録媒体1の搬送姿勢を補正し、記録媒体1を媒体支持部11に給送する。
媒体支持部11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bとに掛け渡された無端ベルト11cからなる記録媒体搬送部と、駆動ローラ11aの軸11dと、この軸11dと駆動部12のモータ軸との間に掛け渡されたベルト11eとからなる動力伝達部と有している。記録媒体1は、無端ベルト11cの上面に吸着されて搬送される。
駆動ローラ11aの回転軸には、例えばロータリエンコーダからなる媒体搬送情報生成部13が取り付けられている。この媒体搬送情報生成部13は、駆動ローラ11aの回転量すなわち記録媒体1の搬送量(移動量)に対応したパルス信号を生成して制御部4に通知する。
制御部4は、媒体搬送情報生成部13から出力されるパルス信号に基づいて駆動部12のモータの回転を制御し、これにより図の時計回り方向に回転駆動される無端ベルト11cの搬送速度と搬送タイミングを制御する。
排紙ローラ対14bは、媒体支持部11から受け渡された画像記録済みの記録媒体1を媒体回収部7へと排出する。
記録部6は、媒体搬送機構5の無端ベルト11cに対向して設けられている。この記録部6は、K(ブラック)、C(シアン)、Y(イエロー)、及びM(マゼンタ)の各色のラインヘッド15K、15C、15Y、及び15Mを配設して成る。
この記録部6は、制御部4から印刷処理を実行する指示を受けると、無端ベルト11c上に載って搬送されてくる記録媒体1に対し、媒体搬送情報生成部13により生成されるパルス信号に同期した所定のタイミングで、印刷データに対応する色のラインヘッド(15K〜15M)からそれぞれインクを吐出して、印刷データに基づく画像や文字等の記録処理を行う。
記録処理の完了した記録媒体1は、排紙ローラ対14bに搬送を引き継がれて媒体回収部7に排出されて、媒体回収部7内に載置・収納される。
尚、このとき制御部4は、不揮発性メモリに保存されたタイミングパラメータを元に、詳しくは後述する調整されたタイミングで印刷処理を実行する指示信号を出力することにより精度の高い画像の形成が可能である。
図3は、上記の記録部6の構成を示す図である。尚、図3は図1の記録部6を下方から見た図である。また、図3に示す矢印aは記録媒体1に対する記録の主走査方向を示し、矢印bは記録媒体1の搬送方向(記録の副走査方向)を示している。
図3に示すように、記録部6は、K(ブラック)、C(シアン)、Y(イエロー)、及びM(マゼンタ)の各色のラインヘッド15K、15C、15Y、及び15Mと、各色のラインヘッド15K〜15Mを保持するヘッドホルダ24を備えている。
ラインヘッド15K〜15Mは、記録媒体1の搬送経路の上流側から下流側へ、つまり副走査方向に15K、15C、15Y、15Mの順にヘッドホルダ24によって保持されている。
ここで、各ラインヘッド15K、15C、15Y、及び15Mについて説明する。なお、本実施の形態では、各ラインヘッド15K、15C、15Y、及び15Mは同様な構成をしているため、ここではラインヘッド15Kを取り上げて説明する。
本実施の形態のラインヘッド15Kは、4個の吐出ヘッド16で構成されている。そして各吐出ヘッド16は、2つのノズルヘッド16−n(n=1、3、5、7)と16−m(m=2、4、6、8)を平行に並べて貼り合わせて構成されている。このノズルヘッド16−nには、主走査方向にほぼ平行に並ぶ複数のノズル17を備えた第1のノズル群(ノズル列)が形成されている。また、ノズルヘッド16−mも同様に主走査方向にほぼ平行に並ぶ複数のノズル17を備えた第2のノズル群(ノズル列)が形成されている。なお、本実施の形態では、2つのノズルヘッド16−n及び16−mは、それぞれ150dpiの解像度である。
そして、ノズルヘッド16−nと16−mは、それぞれの各ノズル17が、相手のノズルヘッドのノズル17が構成するノズル列の各ノズル間隔の主走査方向の中間に位置するように、貼り合わされている。
換言すれば、ノズルヘッド16−nの第1のノズル群における各ノズル間を補完するようにノズルヘッド16−mの第2のノズル群における各ノズルが位置するように貼り合わされている。これにより、各吐出ヘッド16は、300dpiの解像度が得られるように構成されている。
そして、4個の吐出ヘッド16は、主走査方向に隣接する吐出ヘッド16との端部が重なるように千鳥状に配置されている。これにより、4個の吐出ヘッド16による一度の記録動作で、記録媒体1の主走査方向全域にわたって記録処理が行える構成となっている。
他のラインヘッド15C、15Y、及び15Mについても同様であり、それぞれ4個の吐出ヘッド16で構成され、各吐出ヘッド16は2つのノズルヘッド16−n(n=9、11、13、・・・、29、31)と16−m(m=10、12、14、・・・、30、32)を平行に並べて貼り合わせて構成されている。それぞれ、吐出する色が異なるだけで、機能・作用はラインヘッド15Kの場合と同様である。
尚、図3における記録部6の構成では、吐出ヘッド16の構成を2つのノズルヘッド16−nと16−mを平行に並べて貼り合わせた構成としているが、これに限ることなく、図3の下に示す吐出ヘッド16aのように、ノズルヘッドそのものが2列のノズル列を有する構成で、ノズルヘッドが、そのまま吐出ヘッドを構成するようにしてもよい。
また、ノズルヘッドが、そのまま吐出ヘッドを構成する場合、ノズル列は平行な2列と限ることなく、同じく図3の下に示す吐出ヘッド16bのようにノズル列を形成してもよい。
ところで、図3の記録部6の構成における吐出ヘッド16、16a、又は16bを単体で考えたとき、吐出ヘッド16の場合であれば、2つのノズルヘッド16−nと16−mを貼りあわせるときの製造誤差、吐出ヘッド16a又は16bの場合であれば、ノズル17を孔開けするときの加工誤差が生じることは避けられない。
本発明は、製造誤差や加工誤差が大きな製品でも、破棄することなく使用して、見た目の形成画像に位置ズレが目立たないようにする記録ドット位置調整方法を提供するものである。以下、これについて説明する。
図4(a) 〜(e) は、貼りあわせ時の製造誤差でノズル位置にズレを生じている吐出ヘッド16から吐出されたムラのある記録ドットを、ムラ無く主走査方向に正しく平行に並ぶように、記録ドットの位置の調整を行う方法を説明する図である。
図4(a) は、貼りあわせ時の製造誤差でノズル位置にズレを生じている吐出ヘッド16を示している。本来、ノズルヘッド16−1と16−2は、ノズルヘッド16−1の各ノズル17間の中間にノズルヘッド16−2の各ノズルが配置するように貼り合わされている。すなわち、ノズルヘッド16−1と16−2は、150dpiのノズル間隔の半分すなわち300dpi分ずらした状態となるように貼り合わせられる。なお、300dpi分とは、式(1)に示されるように85μmに相当する。
しかしながら、図4(a) に示されるように、ノズルヘッド16−1と16−2には、貼り合わせの製造誤差があるために、ノズルヘッド16−2のノズル17の位置は、ノズルヘッド16−1のノズル間隔の中央から左方にずれて、ノズルヘッド16−1の左方のノズル17との主走査方向の距離cと、右方のノズル17との主走査方向の距離dは等しくならない。
すなわち、図4(a) に示すように、距離cと距離dには、c<dの関係にある。尚、2つのノズルヘッド16−1と16−2におけるノズル列の間隔は、副走査方向に間隔eとなっている。この間隔eには誤差は無いものとする。
上記のc<dの関係は、例えば、貼り合わせの誤差が10μmある場合、距離cが75μmで距離dが95μmのようになる。この状態で印刷を行った場合、図4(b) で示されるようにノズルの間隔が狭い印字と広い印字とが繰り返されて、これが印刷ムラとなって印刷後の記録媒体1上の記録画像に現われる。
なお、図4(b) は、上記貼り合わせ誤差のある吐出ヘッド16でベタ印字の状態でインクを吐出した際の記録ドットの状態を示している。
ここで距離cと距離dの寸法が等しくなるように、つまり距離の誤差を補正するために図4(c) に示すように、吐出ヘッド16をノズル17が形成されたノズル面に沿ってθだけ回転させる又は傾ける(以下「回転」と「傾き」の用語を同義に用いる)。このとき、傾ける角度θは、次式「θ=tan-1((d−c)/(2×e))」で示される。
吐出ヘッド16が上記のように傾けられる補正をされることにより、距離fと距離gが等しくなり、記録媒体1上に形成される画像には、図4(d) に示されるように、記録ドットがムラ無く均一に並んだ状態で形成される。
なお、吐出ヘッド16を傾ける角度θの算出は、所定のテストパターンを印刷し、ノズルヘッド16−1と16−2のそれぞれで印刷された記録ドットの位置により求めることができる。
ところで、吐出ヘッド16が角度θの傾きを持って記録媒体1上に印刷された画像は、図4(d) に示すように、記録ドットが吐出ヘッド16の傾き角度θの分だけ傾斜した画像となる。
しかし、ここで発生する画像の傾斜は、副走査方向に搬送される記録媒体1に対してノズル17からインクを吐出するタイミングを各々のノズル毎に調整することで、図4(e) に示されるように、図4(c) のムラ無く並んだ記録ドットを更に主走査方向に正しく平行に並ぶように補正することができる。
尚、図4(e) に示される補正を行うには、ノズルを駆動する回路構成が複雑になる。この回路構成の複雑化を回避するために、通常では傾き補正用の角度θは小さな値で済むので目視の上ではほぼ主走査方向に平行に見える図4(d) の段階で、調整を終了するようにしてもよい。
また、上記の吐出ヘッド16を傾ける記録ドットのズレの補正は、図3に示したラインヘッド15K〜15Mの他の全ての吐出ヘッド16や、図3の下方に他の例として示した吐出ヘッド16a及び16bについても、全く同様な方法で個々に行うことができる。
図5は、吐出ヘッドの傾き及びインク吐出のタイミングを調整する手順を説明するフローチャートである。
先ず最初に、吐出ヘッド16におけるノズルヘッド16−nと16−mの貼り合わせの誤差がわかるテストパターンが印刷される(ステップS1)。(図4(b) 参照)。
次に、印刷されたテストパターンをスキャナによって読み取る(ステップS2)。この処理では、最も普通に使用されているような通常のスキャナが使用される。
続いて、スキャナによって読み取られたテストパターンからムラをなくすために必要な吐出ヘッドを傾ける角度が算出される(ステップS3)。
この算出で、式「θ=tan-1((d−c)/(2×e))」が使用される。
次に、算出された傾きに応じて各々のヘッドを傾ける(ステップS4)。(図4(c) 参照)。
そして、インクの吐出タイミングを調整するためのテストパターンが印刷される(ステップS5)。(図4(d) 参照)。
続いて、印刷されたテストパターンがスキャナで読み取られる(ステップS6)。
そして、スキャナで読み取られた画像から、各ノズルのインク吐出タイミングのパラメータ(調整量)が算出される。(ステップS7)
この算出された調整量が制御部4の記憶部9に保存される(ステップS8)。
これにより、印刷時には、記憶部9に保存されたタイミング情報が読み出され、各々のノズルからのインク吐出タイミングが調整される。(図4(e) 参照)。
図6(a),(b) は、吐出ヘッド16の傾きを調整する機構を説明する図であり、図6(a) は傾き調整機構を吐出ヘッドと共に示す上面図、図6(b) はその側面図である。
尚、ここでも、図3に示したラインヘッド15Kのノズルヘッド16−1及び16−2からなる吐出ヘッド16を代表的に1個のみ取り上げて説明する。もちろん、ここで説明する傾き調整機構は他の吐出ヘッド16、16a、16bについても同様に取り付けられている。
図6(a),(b) に示すように、吐出ヘッド16はヘッド保持部材18に保持され、ヘッド保持部材18を介してヘッドホルダ24に保持されている。ヘッド保持部材18は、端部に回転軸19が設けられ、回転軸19を中心に水平方向(図6(a) では紙面に沿う方向、図6(b) では紙面奥行き方向)に回転可能な構成となっている。
位置調整用ノブ20には軸周面にオネジが形成されており、そのオネジの部分に、円錐形状を有する位置調整ナット21のメネジが螺合している。位置調整用ノブ20の回転により、位置調整ナット21が移動可能な構成となっている。
この位置調整ナット21は、ヘッド保持部材18に形成された切り込み22の角部分に円錐面を当接させている。また、板ばね23は、ヘッド保持部材18を挟んで位置調整ナット21と対向する位置となるようにヘッドホルダ24に設けられている。この板ばね23は、ヘッド保持部材18に当接してヘッド保持部材18を位置調整ナット21に向けて付勢している。
以上の構成により、位置調整用ノブ20を回転させることによって位置調整ナット21を上又は下に移動させ、回転軸19を支点にしてヘッド保持部材18を水平方向に回転ささせる。
これにより、ヘッド保持部材18に保持されている吐出ヘッド16が、ヘッド保持部材18と共に水平方向に回転可能な構成となっている。
このように第1の実施の形態によれば、吐出ヘッド16の角度及びインクの吐出タイミングを調整することにより、吐出ヘッド16(16a、16b)の製造上の誤差や加工上の誤差に基づく記録媒体1上に形成される記録ドットのムラが解消されると共に主走査方向に傾斜のない高精度の画像を形成することができるようになる。
尚、上記の実施形態では、ラインヘッド15K〜15Mの中の1つの吐出ヘッド16を単体として取り上げて説明したが、単体の吐出ヘッド16をシリアルプリンタの記録ヘッドとした場合でも、上述したように記録ドットのムラの補正をすることができるので、この補正方法をシリアルプリンタに適用すると、記録ヘッドの大きな製作誤差や加工誤差による廃棄率を低減させることができる。
(第2の実施の形態)
図7(a),(b),(c) は、第2の実施の形態としてのラインヘッドの記録ドットのムラを調整する記録ドット位置調整方法を説明する図である。上述した第1の実施の形態では吐出ヘッド16を単体として取り上げて、その記録ドット位置ムラの補正を説明してきたが、この第2の実施の形態ではラインヘッドの記録ドットの補正について説明する。
また、これまでの説明では代表的にブラックの色のラインヘッド15Kの吐出ヘッド16を取り上げてムラの補正を説明してきたが、補正の方法はどの色でも同じであって色によって違いは無いので、以下の説明では、基準色のラインヘッドについて、ラインヘッド15aとして説明する。
先ず、図7(a) は、ラインヘッド15aの4個の吐出ヘッド16の傾きが調整された後の状態を示している。4個の吐出ヘッド16は、記録ドットのムラを無くすように傾きが調整されているため、それぞれが異なる角度を有している。
図7(b) は、4個の吐出ヘッド16でベタ印刷されたテストパターンを示している。各吐出ヘッド16毎に、傾きが調整されているため、各吐出ヘッド16毎の記録ドット列17a〜17dには、傾きながらも直線の列を形成しており、列内の記録ドットに位置ムラは無い。
ただし、各吐出ヘッド16毎に、傾きの方向がまちまちであるため、各吐出ヘッド16による印字端部(記録ドット列17a〜17dの隣接する端部)で、副走査方向にずれた状態となって、記録ドット列に段差17−1、17−2、及び17−3が生じている。
図7(c) は、上記のテストパターンの各段差17−1、17−2、及び17−3の大きさを測定し、その大きさに応じてインク吐出のタイミング調整が行われた後の、ラインヘッド15aにより印刷された記録ドットの並び方を示している。
このインクの吐出タイミングの調整は、各々のノズル毎に行われるのではなく、吐出ヘッド16毎に行われている。すなわち図7(c) に示すように、4個の吐出ヘッド16は、その端部のノズル17によって印刷された部分25−1、25―2、及び25−3において、段差が生じないようにインクの吐出タイミングが調整されている。
これにより、ラインヘッド15aで印刷された4個の吐出ヘッド16による記録ドット列17a〜17dは、主走査方向に切れ目なく引かれたほぼ直線の状態を示すようになる。
同様に基準色以外のラインヘッド15b〜15dの吐出ヘッド16についても、吐出ヘッド16毎に、主走査方向に段差が現われないようにインクの吐出タイミングの調整が行われる。
このように本実施の形態によれば、ラインヘッド15a〜15dにおいて本来大量の補正データが必要とされ、またノズル毎のタイミング調整を行うには記録処理時の吐出タイミングの補正処理が複雑になるものであるが、ノズル毎ではなく、本例のように吐出ヘッド毎の吐出タイミングの補正であると、本来必要とされる大量の補正データも、タイミング補正のための駆動回路の複雑な構成も不要となる。
また、本実施の形態による記録ドットの位置ズレの補正方法は、人の目には認識されにくい微視的な観察視野では僅かな画像の傾斜は存在するが、通常の目視よる巨視的な観察視野では直線に段差があるような目立つ画像の不良がなくなる。したがって、簡易な構成で高精度の画像を形成することができるようになる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、前述した第2の実施の形態のラインヘッドを複数有した場合における記録ドットの補正について説明する。なお、前述した第1及び第2の実施の形態と同様な部分については説明を省略する。
図8(a) 〜(e) は、第3の実施の形態において、複数色のラインヘッド15a〜15dによる記録ドットの重ね印刷によって形成されるカラー画像のムラの調整について説明する図である。
図8(a) は、4色のラインヘッド15a〜15dの全吐出ヘッド16の角度の調整が行
われたのち、4色のラインヘッド15a〜15dの吐出ヘッド16により記録媒体1上に記録されたそれぞれ4個の記録ドット列26、27、28及び29により形成された主走査方向に傾きと段差を持ったライン記録ドット列30〜33を示している。
図8(a) で、例えば記録ドット26は基準色で印刷された記録ドットであり、記録ドット27は基準色以外の、つまり2番色で印刷された記録ドットであり、記録ドット28は基準色以外の3番色で印刷された記録ドットであり、記録ドット29は基準色以外の4番色で印刷された記録ドットである。
図8(a) に示すように、吐出ヘッド16毎の記録ドット列26〜29は、ムラが無くなるように傾きが調整されている。しかし、ライン記録ドット列30〜33は、吐出ヘッド16毎の吐出タイミング調整が行われていないため印刷位置と角度が乱れている。
図8(b) は、吐出ヘッド16毎の吐出タイミング調整が行われた後の、基準色により印刷された記録媒体1上の主走査方向にライン記録ドット列の例を示している。この図8(b) のライン記録ドット列は、図7(c) に示した記録ドット列と同様の手順で形成されたものである。
本例では、使用頻度が最も高く線画としても頻繁に使われる色を基準色とし、この基準色において、4個の吐出ヘッド16は、図8(b) に示すように各吐出ヘッド16の端部のノズル17によって印刷された部分25−1、25−2及び25−3において、段差が生じないようにインクの吐出タイミングが調整されている。
図8(c) は、基準色の吐出タイミング調整に続いて基準色と同様の手順により2番色の吐出タイミング調整が行われた後、基準色及び2番色により記録媒体1上に重ね印刷された場合の2色のライン記録ドット列の例を示している。
重ね印刷部分34において、基準色の記録ドット列26及び2番色の記録ドット列27は、近接した位置に印刷されている。一方、他の重ね印刷部分35においては、基準色の記録ドット列26及び2番色の記録ドット列27は、離れた位置に印刷されており、色合い及び濃度において大きなムラが生じ、印刷の精度が低下している。したがって、2番色に対する吐出タイミング調整を、基準色と同様に行うのは有効な方法ではない。
図8(d) は、基準色の吐出タイミング調整に続いて、2番色の吐出タイミング調整が図8(c) とは異なる方法で行われた後、基準色及び2番色により記録媒体1上に重ね印刷された2色のライン記録ドット列の例を示している。
2番色の各吐出ヘッド16の吐出タイミングは、副走査方向の同一位置にある基準色の各吐出ヘッド16により印刷された記録ドット列と、記録ドット列における主走査方向の中心位置が一致するように調整されている。より具体的には、記録ドット列26の中心と記録ドット列27の中心とが一致するように、2番色の各吐出ヘッド16の吐出タイミングが調整されている。
このように2番色の各吐出ヘッド16の吐出タイミングを調整することにより、いずれの位置においても、2色の記録ドット列が近接した位置に印刷されているようになり、全体としての色合い及び濃度のムラが低減されるようになる。
同様の手順で、他の3番色、4番色についても調整される。
以上のように記録ドット列のドット位置ムラの調整方法を用いることで、最も使用頻度が高く、線画としても頻繁に使用される基準色については、色ムラや濃度ムラがなく、更
には主走査方向に伸びるライン記録ドット列における段差も生じないため、高精度な画像を得ることが可能となる。
また、使用頻度の低い、他の2番色、3番色、4番色においては、主走査方向に伸びるライン記録ドット列には段差が若干は生じるが、自然画のように複数の色を重ね合わせた場合でも、図8(d) に示すように、色合い及び濃度のムラを最小限に抑え、高精度の画像を得ることができる。
図8(e) は、基準色及び2番色それぞれの吐出ヘッド16の角度の調整が行われ、更に基準色及び2番色の吐出ヘッド16の各ノズル17からインクを吐出する吐出タイミングがノズル17毎に調整され、記録媒体1上に基準色と2番色それぞれの色で、主走査方向に重ねて記録された記録ドット列を示している。
各吐出ヘッド16がムラ調整のために傾けられたことにより発生する副走査方向の記録ドットの傾きは、ノズル毎にインクの吐出タイミングが調整されることで、2色ともに、傾きのない真っ直ぐなライン記録ドット列が形成されている。
更に、3番色及び4番色についても、各々の吐出ヘッド16の吐出タイミングが、主走査方向に傾きなく真っ直ぐなライン記録ドット列となるように、ノズル毎に吐出タイミングが調整される。以上の調整方法を用いることで、4色全ての色において、色ムラや濃度ムラがなく、更には主走査方向のライン記録ドット列における段差も生じないため、高精度な画像を得ることが可能となる。
(第4の実施の形態)
続いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、前述した第2の実施の形態のラインヘッドを複数有した場合における記録ドットの補正について説明する。なお、前述した第1及び第2の実施の形態と同様な部分については説明を省略する。
図9(a),(b),(c) は、第4の実施の形態としての複数色のラインヘッドによる記録ドットの重ね印刷によって形成されるカラー画像のムラの調整について説明する図である。
図9(a) は、基準色のラインヘッド15aの各吐出ヘッド16の傾き調整及び吐出タイミング調整が行われた後に、ラインヘッド15aで記録媒体1上に基準色で印刷した主走査方向に伸びるライン記録ドット列の例を示している。
この基準色のライン記録ドット列は、各吐出ヘッド16の傾き調整及び吐出タイミング調整が行われているため、僅かな屈折はあるが、段差のない、ほぼ直線の形状に形成されている。
図9(b) は、2番色、3番色、及び4番色の各吐出ヘッド16の傾きが、副走査方向の同一の位置にある基準色の吐出ヘッド16と同一の傾きとなるように調整されている。ここでは2番色、3番色、及び4番色の各記録ドット列27、28、及び29の列内の記録ドットの位置ムラは無視され、単純に、基準色の記録ドット列26の傾きに、傾き角度が一致するように、2番色〜4番色の各記録ドット列27〜29の傾きが調整されている。
図9(c) は、2番色の各吐出ヘッド16のインクの吐出タイミングが調整されて、主走査方向に伸びるライン記録ドット列には位置ムラは残っているが段差が無い状態で、基準色のライン記録ドット列に重ね印刷された状態を示している。
この場合も、重ね印刷に際しては、2番色の各吐出ヘッド16のインクの吐出タイミングは、副走査方向の同一位置にある基準色の各吐出ヘッド16により印刷された記録ドッ
ト列と、記録ドット列における主走査方向の中心位置が一致するように調整が行われている。
同様の手順にて、3番色及び4番色についても調整される。
以上の調整方法を用いることで、最も使用頻度が高く、線画としても頻繁に使用される基準色については、色ムラや濃度ムラがなく、更にはライン記録ドット列としても段差が生じないため、高精度な画像を得ることができる。また、使用頻度の低い、他の2〜4番色においては、記録ドットの位置ムラの調整が行われていないので単色における色ムラが若干は生じるが、ライン記録ドット列としては段差がなく、自然画のように複数の色を重ね合わせた場合でも色ムラを最小限に抑え、高精度の画像を得ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
第1の実施の形態における画像記録装置の構成を模式的に示す図である。 第1の実施の形態における画像記録装置の機能ブロック図である。 第1の実施の形態における画像記録装置の記録部の構成を示す図である。 (a) 〜(e) は第1の実施の形態の画像記録装置において貼りあわせ時の製造誤差でノズル位置にズレを生じた吐出ヘッドのムラのある記録ドットをムラ無く且つ正しく記録できるようにする記録ドットの位置調整方法を説明する図である。 第1の実施の形態の画像記録装置における吐出ヘッドの傾き及びインク吐出のタイミングを調整する手順を説明するフローチャートである。 (a),(b) は第1の実施の形態の画像記録装置における吐出ヘッドの傾き調整機構を説明する図である。 (a),(b),(c) は第2の実施の形態としてのラインヘッドの記録ドットのムラを調整する記録ドット位置調整方法を説明する図である。 (a) 〜(e) は第3の実施の形態としての複数色のラインヘッドによる記録ドットの重ね印刷によって形成されるカラー画像のムラの調整について説明する図である。 (a),(b),(c) は第4の実施の形態としての複数色のラインヘッドによる記録ドットの重ね印刷によって形成されるカラー画像のムラの調整について説明する図である。
符号の説明
1 記録媒体
2 画像記録装置
3 上位装置
4 制御部
5 媒体搬送機構
6 記録部
7 媒体回収部
8 印刷データ処理部
9 記憶部
10 媒体給送部
10a 媒体給送ローラ
11 媒体支持部
11a 駆動ローラ
11b 従動ローラ
11c 無端ベルト
11d プーリ
11e プーリーベルト
12 駆動部
13 媒体搬送情報生成部
14a レジストローラ対
14b 排紙ローラ対
15K ブラックのラインヘッド
15C シアンのラインヘッド
15Y イエローのラインヘッド
15M マゼンタのラインヘッド
16、16a、16b 吐出ヘッド
16−n(n=1、3、5、・・・、29、31) ノズルヘッド
16−m(m=2、4、6、・・・、30、32) ノズルヘッド
17 インク吐出ノズル(ノズル)
17a〜17d 記録ドット列
18 ヘッド保持部材
19 回転軸
20 位置調整用ノブ
21 位置調整ナット
22 切り込み
23 板ばね
24 ヘッドホルダ
25−1〜25−3 吐出ヘッド端部のノズルによる印刷部分
26 基準色の記録ドット列
27 2番色の記録ドット列
28 3番色の記録ドット列
29 4番色の記録ドット列
30〜33 主走査方向に傾きと段差を持って記録された記録ドット列
34、35 複数色で重ねて印刷された部分

Claims (7)

  1. 平行する複数のノズル列を備え、該複数のノズル列をノズル列の長手方向に相互に位置ズレさせてノズルの間隔を補完し、より高い解像度を得るようにした構成の吐出ヘッドを備えたインクジェット式画像記録装置の前記吐出ヘッドにより記録媒体上に形成される記録ドット位置調整方法において、
    前記複数のノズル列を位置ズレさせて配置する製造上又は加工上の誤差により前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消する、
    ことを特徴とする記録ドット位置調整方法。
  2. 前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させる回転角度は、前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成されるテストパターンにより示される前記記録ドットの位置ムラに基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項1記載の記録ドット位置調整方法。
  3. 前記記録ドットの前記位置ムラの解消のために前記吐出ヘッドを回転させたことにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの列の前記記録媒体上に形成されるべき正常な位置からの位置ズレの角度を、前記ノズル列の各ノズルの吐出タイミングを調整することにより前記記録ドットの列が前記正常な位置に形成されるように補正する、
    ことを特徴とする請求項1記載の記録ドット位置調整方法。
  4. 平行する複数のノズル列を備え、該複数のノズル列をノズル列の長手方向に相互に位置ズレさせてノズルの間隔を補完し、より高い解像度を得るようにした構成の吐出ヘッドで且つ前記ノズル列の長さ寸法が記録媒体の主走査方向の寸法よりも短い吐出ヘッドを前記主走査方向に複数個並べて、前記記録媒体の主走査方向全体に一度の記録動作で記録ドットを形成するように構成したラインヘッドの記録ドット位置調整方法において、
    前記複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、各々の前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消し、
    更に各々の前記吐出ヘッドによる印字端部で前記記録ドットの列に段差が生じないように各々の前記吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整する、
    ことを特徴とする記録ドット位置調整方法。
  5. 複数色の前記ラインヘッドを略平行に配置してライン型のカラーインクジェットヘッドを構成し、
    各ラインヘッドにおいて前記複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、各々の前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消すると共に、各々の吐出ヘッドによる印字端部で記録ドット列に段差が生じないように各々の前記吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整し、
    前記各ラインヘッドの前記記録ドット列の中心位置が相互に重なるように前記各ラインヘッドのインクの吐出タイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項4記載の記録ドット位置調整方法。
  6. 複数色の前記ラインヘッドを略平行に配置してライン型のカラーインクジェットヘッドを構成し、
    基準色のラインヘッドにおいて前記複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、各々の前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消すると共に、各々
    の吐出ヘッドによる印字端部で記録ドット列に段差が生じないように各々の前記吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整し、
    基準色以外の色の各ラインヘッドにおいて前記複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、各々の前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消すると共に、該記録ドットの位置ムラを解消した状態の各吐出ヘッドによる記録ドット列の中心が、前記基準色の前記記録ドット列のいずれかの位置で重なるように各々のラインヘッドのインクの吐出タイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項4記載の記録ドット位置調整方法。
  7. 複数色の前記ラインヘッドを略平行に配置してライン型のカラーインクジェットヘッドを構成し、
    基準色のラインヘッドにおいて、
    前記複数のノズル列の位置ズレの誤差により各々の前記吐出ヘッドにより前記記録媒体上に形成される前記記録ドットの位置ムラを、各々の前記吐出ヘッドを前記ノズル列の配置面に沿って回転させることにより解消し、
    更に、各々の吐出ヘッドによる印字端部で記録ドット列に段差が生じないように各々の前記吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整し、
    基準色以外の色の各ラインヘッドにおいて、
    各吐出ヘッドによる前記記録媒体上に形成される前記記録ドット列の回転角度を、前記基準色ラインヘッドにおいて形成される各吐出ヘッドによる前記記録媒体上に形成される前記記録ドット列の回転角度と同じ回転角度になるように各々の吐出ヘッドの回転角度を調整し、
    各々の吐出ヘッドによる印字端部で記録ドット列に段差が生じないように各々の前記吐出ヘッドによるインクの吐出タイミングを調整し、
    前記各ラインヘッドの前記記録ドット列の中心位置が相互に重なるように前記各ラインヘッドのインクの吐出タイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項4記載の記録ドット位置調整方法。
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