JP2018051608A - コイニング加工方法、バーリング加工品のコイニング装置及び金属部品 - Google Patents

コイニング加工方法、バーリング加工品のコイニング装置及び金属部品 Download PDF

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伊藤 泰弘
Yasuhiro Ito
泰弘 伊藤
亮 米林
Toru Yonebayashi
亮 米林
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Abstract

【課題】コイニング加工の際に、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中することで、内側面にしわや亀裂が生じるのを抑制する技術を提供する。
【解決手段】コイニング加工方法は、貫通孔を備えた金属板であって、前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がる曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を備えるバーリング加工品を加工する方法であり、平面と傾斜面を備えるバックアップ金型の前記傾斜面で、前記曲部の曲げの外側面を支持して配置する第1工程と、前記バーリング加工品の立ち上がり部の端部を、前記バックアップ金型に対向して配置されたコイニング金型を用いて前記バックアップ金型に向かって押圧する第2工程と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、コイニング加工方法、バーリング加工品のコイニング装置及び金属部品に関する。
特許文献1には、金属板の表面又は裏面に塑性変形を与えて圧痕を形成した後、圧痕より広い部分を打抜きポンチにより打抜くことで、打抜き面の疲労強度を向上させる技術について開示されている。
特開2008−137073号公報
下孔が形成された金属板にバーリング加工を施して略円筒状のバーリング加工部を形成する技術が知られている。このバーリング加工では、金属板の下孔の周縁部を押し出して筒状に成形し、バーリング加工部を形成している。バーリング加工部の端部は、押し出しによって拡径された下孔の内周面によって形成されるため、下孔の内周面が粗く加工されている場合、疲労強度低下の原因になりやすい。このため、バーリング加工部を成形した後、バーリング加工部の端部にコイニング加工によって圧縮応力を付与することで、引張残留応力を緩和している。
ところで、コイニング加工の際に、バーリング加工部の端部から入力された圧縮荷重によって生じる圧縮応力が、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に集中(応力集中)することがある。このように曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中した場合、応力集中部にしわや亀裂を生じ、疲労強度低下の原因となることがある。
なお、特許文献1に開示の技術を用いても、コイニング加工の際に、バーリング加工部の曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中するのを抑制することはできない。
以上の事情を鑑み、本発明の主な目的は、コイニング加工の際に、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中することで、内側面にしわや亀裂が生じるのを抑制する技術を提供することにある。
本発明の第1の態様のコイニング加工方法は、貫通孔を備えた金属板であって、前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がる曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を備えるバーリング加工品を、平面と傾斜面を備えるバックアップ金型の前記傾斜面で、前記曲部の曲げの外側面を支持して配置する第1工程と、前記バーリング加工品の立ち上がり部の端部を、前記バックアップ金型に対向して配置されたコイニング金型で、前記バックアップ金型に向かって押圧する第2工程と、を備える。
本発明の第2の態様のコイニング加工方法は、第1の態様のコイニング加工方法において、前記コイニング金型は環状の溝部を備え、前記第2工程において、前記立ち上がり部の端部は、前記溝部の底に当接される。
本発明の第3の態様のコイニング加工方法は、第1の態様又は第2の態様のバーリング加工装置において、前記傾斜面は、前記外側面と線接触又は面接触する。
本発明の第4の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、平面と、前記平面に対して凸形状かつ前記平面との境界が円形の傾斜面とを備えるバックアップ金型と、前記バックアップ金型の前記平面に対向して配置されるコイニング金型と、を備える。
本発明の第5の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第4の態様のコイニング装置において、前記傾斜面は、前記平面に対して15度〜75度の範囲内で傾斜する部分を有する。
本発明の第6の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第4の態様又は第5の態様のコイニング装置において、前記傾斜面は、前記平面との境界側よりも頂側で前記平面に対する傾斜角度が大きい。
本発明の第7の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第6の態様のコイニング装置において、前記傾斜面は、前記境界から離れるにしたがい前記傾斜角度が大きくなる部分を有する。
本発明の第8の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第4の態様のコイニング装置において、前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられている。
本発明の第9の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第8の態様のコイニング装置において、前記平面と前記傾斜面との境界を通る前記平面の垂線が前記溝部の底を通る。
本発明の第10の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第5の態様又は第5の態様を引用する第6の態様のコイニング装置において、前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられ、前記溝部の幅方向中央を通り前記平面の垂線に対して平行な直線が前記傾斜する部分を通る。
本発明の第11の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第7の態様のコイニング装置において、前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられ、前記溝部の幅方向中央を通り前記平面の垂線に対して平行な直線が前記大きくなる部分を通る。
本発明の第12の態様のバーリング加工品のコイニング装置は、第8の態様〜第11の態様のいずれか一態様のコイニング装置において、前記溝部の底は平らである。
本発明の第13の態様の金属部品は、円形の貫通孔を備えた金属板であって、前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がり、曲げの外側面に平面部を備える曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を備える。
本発明の第14の態様の金属部品は、円形の貫通孔を備えた金属板であって、前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がり、曲げの内側面から内部に10μm離間した部位が連続する形状の曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を備える。
本発明は、コイニング加工の際に、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中することで、内側面にしわや亀裂が生じるのを抑制する技術を提供することができる。
図1(A)は、第1実施形態に係るコイニング装置の要部を示す断面図である。(B)は、図1(A)で示す断面の拡大斜視図である。 図2は、図1に示すコイニング装置の要部を示す半断面図である。 図3は、図1に示すコイニング装置でコイニング加工されるバーリング加工品の断面図である。 図4は、図1に示すコイニング装置でバーリング加工品をコイニング加工している状態を示す、コイニング装置の要部を示す半断面図である。 図5(A)は、コイニング加工が施されたバーリング加工品である金属部品の断面図である。図5(B)は、図5(A)の矢印5Bで指す部分の拡大図である。 図6は、第2実施形態のコイニング装置の要部を示す半断面図である。 図7は、第3実施形態のコイニング装置の要部を示す半断面図である。 図8は、比較例のコイニング装置の半断面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態に係るコイニング加工方法、バーリング加工品10のコイニング装置30及び金属部品20について説明する。
図4に示されるように、本実施形態のコイニング加工方法は、後述するバーリング加工品10に形成された略円筒状のバーリング加工部14の端部(後述する立ち上がり部18の端部18A)にコイニング装置30を用いてコイニング加工を施す方法である。コイニング加工が施されることでバーリング加工品10は、金属部品20(図5参照)となる。バーリング加工品10をコイニング加工して製造される金属部品20としては、例えば、自動車用部品のフロントロアアーム、トレーリングアームなどが挙げられる。
以下、始めに、コイニング加工前のバーリング加工品10の構成について説明し、次いでバーリング加工品10にコイニング加工を施した後の金属部品20の構成について説明する。その後、コイニング加工に用いるコイニング装置30及びコイニング方法について説明する。
なお、図面において同一の部材などには同一の符号を付しており、以下の説明において同一部材について先に説明したものは、適宜説明を省略している。
(バーリング加工品10)
図3を用いて本実施形態のコイニング装置30によってコイニング加工を施されるバーリング加工品10について説明する。なお、図3に示される矢印Aは、金属板12の板厚方向の一方側を示しており、矢印Bは、金属板12の板厚方向の他方側を示している。
図3に示されるように、本実施形態のバーリング加工品10は、下孔が形成された金属板12にバーリング加工を施して略円筒状のバーリング加工部14を形成した部品である。このバーリング加工部14は、金属板12の貫通孔15の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側(図3では上方)に曲がる曲部16と、曲部16に連続し、板面12Aに対して垂直に延びる立ち上がり部18とを含んでいる。
曲部16は、貫通孔15の軸ALを通り軸ALに平行な断面において、曲げの内側面16A及び曲げの外側面16Bがそれぞれ一定の曲率半径R1、R2で湾曲している。本実施形態では、内側面16Aの曲率半径R1が、一例として2.5mmに設定されている。
立ち上がり部18は、円筒状とされている。本実施形態では、立ち上がり部18の設計上の内径D1が、一例として76mmに設定されている。
金属板12としては、例えば、引張強度が440MPa以上の高強度鋼板を用いることが好ましい。本実施形態では、一例として、引張強度が980MPaで且つ板厚Tが4.0mmの高強度鋼板を用いている。
なお、本発明において、バーリング加工部14の円筒部分の断面は略円形状であるが、これは真円から短軸と長軸の長さの比が1:1.1の楕円までの間の形状を意味する。
(金属部品20)
図5(A)及び図5(B)を用いてコイニング装置30によってコイニング加工を施されたバーリング加工品10である本実施形態の金属部品20について説明する。なお、図5(A)及び図5(B)に示される矢印Aは、金属板12の板厚方向の一方側を示しており、矢印Bは、金属板12の板厚方向の他方側を示している。また、金属部品20は、バーリング加工品10に対して、コイニング加工によりバーリング加工部14の高さが低くなっている点と、後述するバックアップ金型32の傾斜面40(円錐面)に押し付けられることで外側面16Bに平面部24(円錐面)が形成されている点で異なり、他の構成は同じである。したがって、以下では、平面部24について説明する。
図5(B)に示されるように、金属部品20の曲部22の曲げの外側面22Bには、平面部24が形成されており、平面部24の両側が一定径で曲がる曲面部26とされている。言い換えると、外側面22Bは、包絡線の一部が凹んだ形状であり、この凹んだ部分が平面部24である。この平面部24は、板面12Aに対して傾斜角度αで傾斜している。本実施形態では、傾斜角度αが15度〜75度の範囲内に設定されている。なお、図5(B)における符号22Aは、曲部22の曲げの内側面を示している。
図5(B)に示されるように、曲部16は、内側面16Aから板厚方向に内部へ10μm離間した部位が連続している。言い換えると、内側面16Aを板厚方向に内部へ10μmオフセットした仮想線IL上の部位が連続している。すなわち、内側面16Aから板厚方向に内部へ10μmを超える亀裂が曲部16には形成されていない。
実際は、10μm(0.01mm)は板厚に比べ100倍以上薄い。故に顕微鏡写真では板厚方向がよくわからないことがある。その場合、亀裂の進展方向(亀裂の始点と終点を結ぶ直線方向)を板厚方向とみなす。亀裂の進展方向に亀裂の長さが10μmを超える亀裂であれば、板厚方向に10μmを超える亀裂とみなす。
(コイニング装置30)
図1、図2及び図4を用いて、コイニング装置30について説明する。なお、図1〜図4に示される矢印Aは、コイニング装置30の装置上側を示しており、矢印Bは、コイニング装置30の装置下側を示している。そして、装置上下方向とコイニング加工を施されるバーリング加工品10を構成する金属板12板面における板厚方向とが一致している。
図1(A)及び図1(B)に示されるように、コイニング装置30は、コイニング装置30の装置下側部分を構成するバックアップ金型32と、コイニング装置30の装置上側部分を構成するコイニング金型34と、を備えている。このコイニング装置30は、バックアップ金型32とコイニング金型34との間にバーリング加工品10が配置された状態で、バーリング加工部14の端部18Aをコイニング金型34で押圧するコイニング加工を施す装置である。
バックアップ金型32は、バーリング加工品10が設置される設置面としての平面36を上部に備えている。コイニング加工の際には、平面36にバーリング加工品10を構成する金属板12の板面12Aが設置される。
また、バックアップ金型32は、平面36に対して装置上方へ突出する円錐台形状の突部38を備えている。この突部38の側面は、平面36に対して凸形状で且つ傾斜する傾斜面40(円錐面)とされており、平面36との境界Yが円形とされている。
図2に示されるように、傾斜面40は、平面36に対して傾斜角度θで傾斜する傾斜する部分(以下、適宜「傾斜部40A」と記載する。)を有している。なお、本実施形態では、傾斜面40全体が平面36に対して傾斜角度θで傾斜している、すなわち、傾斜面40全体が傾斜部40Aとされている。また、傾斜角度θは、15度〜75度の範囲内で設定されている。なお、本実施形態の傾斜面40は、一定の傾斜角度で傾斜している。
図4に示されるように、バックアップ金型32の平面36にバーリング加工品10が設置された状態では、曲部16の外側面16Bが傾斜面40によって支持される。
コイニング金型34は、バックアップ金型32に対して装置上側に配置されて、装置上下方向においてバックアップ金型32の平面36と対向して配置されている。このコイニング金型34は、移動装置44(図1(A)参照)に連結されて、当該移動装置によって装置上下方向に移動可能に構成されている。移動装置44は、例えば、油圧式のシリンダなどで構成されている。
コイニング金型34のバックアップ金型32に対向する側には円環状の溝部42が設けられている。具体的には、コイニング金型34の下面34Aには、装置下側から見て円環状の溝部42が形成されている。この溝部42は、バーリング加工品10の立ち上がり部18の端部18Aが挿入可能とされている。具体的には、溝部42の溝幅が、立ち上がり部18の端部18Aにおける厚みよりも大きくされている。また、溝部42は、下面34Aにおいて、バックアップ金型32の平面36にバーリング加工品10を配置したときにバーリング加工部14の端部18Aに対応する位置に形成されている。
図2に示されるように、溝部42の底42Aは、平らに形成されている。なお、ここでいう「平ら」とは、円環状とされた溝部42の底42Aが周方向に平坦な状態(起伏がない状態)を意味している。すなわち、溝部42の底42Aが下面34Aに対して傾斜していても周方向に平坦な状態であれば「平ら」に含まれる。
なお、本実施形態のコイニング装置30では、図4に示されるように、平面36に配置されたバーリング加工品10に対してコイニング金型34が装置上下方向に相対移動することで、コイニング金型34の溝部42の底42Aでバーリング加工部14の端部18Aが押圧される。すなわち、バーリング加工部14の端部18Aから圧縮荷重Fが入力される。この押圧により、バーリング加工部14の端部18Aに圧縮応力が生じるため、端部18Aの引張残留応力が緩和される。なお、図4では、コイニング加工時のコイニング金型34を二点鎖線で示している。
図1(B)に示されるように、本実施形態では、突部38と溝部42が同軸(図1(A)では、溝部42の軸を符号CLで示す。)とされており、境界Yの設計上の径D2よりも溝部42の設計上の内径D3が小さく、径D2よりも溝部42の設計上の外径D4が大きい(図1(B)参照)。このため、図2に示されるように、平面36と傾斜面40との境界Yを通る平面36に垂直な垂線PLは、コイニング金型34の溝部42の底42Aを貫通している。さらに、本実施形態では、溝部42の幅方向中央を通り垂線PLに対して平行な直線SLが傾斜部40A(本実施形態では傾斜面40)を貫通している。すなわち、本実施形態の傾斜面40は、バックアップ金型32において、垂線PLが溝部42の底42Aを通る(貫通する)と共に直線SLが傾斜部40Aを貫通する位置に設けられている。なお、ここでいう「幅方向中央」とは、溝部42の開口部における溝幅方向の中央を意味している。また、内径D3は、溝部42の開口部における径方向内側の端部で計測したものであり、外径D4は、溝部42の開口部における径方向外側の端部で計測したものである。
(コイニング加工方法)
次に、本実施形態におけるバーリング加工品10のコイニング加工方法について説明する。
<第1工程>
図4に示されるように、まず、バーリング加工部14が形成されたバーリング加工品10をバックアップ金型32上に設置(セット)する。具体的には、バーリング加工部14の根元側がバックアップ金型32の突部38に嵌った状態となるように、バーリング加工品10をバックアップ金型32の平面36上に設置(セット)する。ここで、バーリング加工部14の根元側が突部38に嵌った状態では、曲部16の外側面16Bが傾斜面40と当接(円状に線接触)し、傾斜面40によって支持される。
<第2工程>
次に、コイニング金型34を装置下側へ移動させて、バーリング加工部14の端部18Aをコイニング金型34の溝部42に挿入し、その状態で、コイニング金型34を装置下方に移動させて溝部42の底42Aで端部18Aをバックアップ金型32に向けて押圧するコイニング加工を施す。このコイニング加工により、バーリング加工品10が金属部品20となる。なお、本実施形態では、コイニング加工によってバーリング加工部14の端部18Aを1mm程度圧縮している。
ここで、バーリング加工部14の端部18Aは、バーリング加工前に金属板12に形成された下孔の内周面によって構成されることから、下孔が粗く穴開け加工された場合には、端部18Aの拡径時に残留する引張残留応力が疲労強度低下の原因となる。これに対して、本実施形態では、コイニング加工によってバーリング加工部14の端部18Aに圧縮応力が生じるため、端部18Aの引張残留応力が緩和される。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について、図8に示される比較例のコイニング装置70及びコイニング加工と比較して説明する。
図8に示されるように、比較例のコイニング装置70は、バックアップ金型72の構成を除いてその他の構成はコイニング装置30と同様である。したがって、コイニング装置70では、本実施形態のコイニング装置30と同様に構成されている部位については、同一の符号を付して説明する。
図8に示されるように、バックアップ金型72は、バーリング加工品10を設置するための設置面としての平面74を上部に備えている。一方で、バックアップ金型72は、バックアップ金型32の傾斜面40に対応する構成を備えていない。
ここで、バーリング加工品10をコイニング装置70にセットし、コイニング金型34でバーリング加工部14の端部18Aを押圧するコイニング加工をする。このとき、バーリング加工部14の根元に位置する曲部16は、コイニング金型34から入力される圧縮荷重Fによって外側面16Bが平面74に近づくような変形を生じる。この変形にともない曲部16の内側面16Aは、曲率半径R1が小さくなるように変形する。この変形時には、曲部16の内側面16Aに圧縮応力が局所的に集中する。なお、図8では、局所的な応力集中部を符号Xで示す。ここで、金属板12として、引張強度が440MPa以上(本実施形態では、980MPa)の高強度鋼板(延性が比較的低い鋼板)を用いているため、コイニング加工の際に内側面16Aに局所的(応力集中部X)に圧縮応力が集中することで、しわや亀裂が生じやすい。このように、内側面16Aに形成されたしわや亀裂は、疲労強度低下の原因になる。
これに対して、本実施形態のコイニング装置30では、バーリング加工品10の曲部16の外側面16Bをバックアップ金型32の傾斜面40で支持する。このため、コイニング金型34から入力される圧縮荷重Fによって外側面16Bが平面36に近づくように変形するのが抑制される。これにより、曲部16の内側面16Aの曲率半径R1が小さくなるように変形するのが抑制される。その結果、コイニング加工の際に、曲部16の内側面16Aに圧縮応力が局所的に集中するのが抑制される。
したがって、本実施形態のコイニング装置30では、比較例1のコイニング装置70のように傾斜面40を備えない装置と比べて、コイニング加工後に、金属部品20の曲部16の内側面16Aにしわや亀裂が生じるのが抑制される。
また、コイニング加工の際には、バーリング加工品10の曲部16の外側面16Bがバックアップ金型32の傾斜面40によって支持される。ここで、コイニング金型34から入力される圧縮荷重Fによって、一定径で湾曲していた外側面16Bが傾斜面40に当接する部分において、傾斜面40に沿った形状に変形する。すなわち、外側面16Bの上記当接する部分が圧縮変形する。この変形した部分が金属部品20の平面部24となる(図5(B)参照)。
また、傾斜面40の傾斜角度θを15度〜75度の範囲内に設定していることから、例えば、傾斜角度θが15度未満または75度を超えるものと比べて、傾斜面40で外側面16Bの曲げの中央部を支持しやすい。
なお、傾斜角度θが0度以上15度未満の範囲内では、傾斜面40が外側面16Bの曲げの中央部(外側面16Bの曲げの頂部)を支持できない。また、傾斜角度θが75度を超えて90度以下の範囲内では、傾斜面40が平面34に対してほぼ垂直な壁となるため、外側面16Bの曲げの中央部(外側面16Bの曲げの頂部)を支持できない。そのため、傾斜面40の傾斜角度θを15度〜75度の範囲内に設定することが好ましい。
(第2実施形態)
以下、図6を用いて第2実施形態のコイニング装置50及びコイニング加工方法について説明する。なお、第2実施形態では、コイニング装置50を用いてバーリング加工品10にコイニング加工を施す。以下、第2実施形態のコイニング装置50について説明し、次いで、第2実施形態のコイニング加工方法について説明する。
(コイニング装置50)
図6に示されるように、コイニング装置50では、バックアップ金型52の傾斜面58の構成を除いて第1実施形態のコイニング装置30と同様に構成されている。なお、以下の説明では、コイニング装置50において、コイニング装置30と同様に構成されている部分については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
バックアップ金型52は、バーリング加工品10が設置される平面54に対して装置上方へ突出する突部56を備えている。この突部56の側面は、平面54に対して凸形状で且つ多段階に傾斜する傾斜面40(円錐面)とされており、平面54との境界Yが円形とされている。
傾斜面58は、平面54に対して傾斜角度θで傾斜する部分(以下、適宜「傾斜部58A」と記載する。)を有している。この傾斜部58Aは、傾斜面58の傾斜方向の中間部に形成されている。具体的には、傾斜面58は、傾斜部58Aと、傾斜部58Aと平面54をつなぐ緩傾斜部58Bと、傾斜部58Aと突部56の平坦な頂面56Aをつなぐ急傾斜部58Cとを含んでいる。なお、傾斜部58Aの傾斜角度θは、緩傾斜部58Bの平面54に対する傾斜角度よりも大きく、急傾斜部58Cの平面54に対する傾斜角度よりも小さく設定されている。すなわち、傾斜面58は、平面54との境界Y側よりも頂側(頂面56A側)で平面54に対する傾斜角度が大きい。
バックアップ金型52の平面54にバーリング加工品10が設置されるときには、曲部16の外側面16Bが傾斜面58によって支持される。具体的には、傾斜部58Aが外側面16Bの中間部を支持し、緩傾斜部58Bが外側面16Bの板面12A側を支持し、急傾斜部58Cが外側面16Bの立ち上がり部18側を支持する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、突部56と溝部42が同軸とされている。また、傾斜部58Aと緩傾斜部58Bとの境界Z1の設計上の径D5よりも溝部42の設計上の外径D4が大きく、傾斜部58Aと急傾斜部58Cとの境界Z2の設計上の径D6よりも溝部42の設計上の内径D3が小さい。
このため、図6に示されるように、溝部42の幅方向中央を通り垂線PLに対して平行な直線SLが傾斜部58Aを貫通している。すなわち、本実施形態の傾斜部58Aは、バックアップ金型52において、直線SLが貫通する位置に設けられている。
次に、第2実施形態のコイニング加工方法について説明する。第2の実施の形態のコイニング加工方法は、第1実施形態と同様に、第1工程と、第2工程と、を有している。
<第1工程>
まず、バーリング加工部14が形成されたバーリング加工品10をバックアップ金型52上に設置(セット)する。具体的には、バーリング加工部14の根元側がバックアップ金型52の突部56に嵌った状態となるように、バーリング加工品10をバックアップ金型52の平面54上に設置(セット)する。ここで、バーリング加工部14の根元側が突部56に嵌った状態では、曲部16の外側面16Bが傾斜面58を構成する傾斜部58A、緩傾斜部58B及び急傾斜部58Cとそれぞれ当接(円状に線接触)し、傾斜部58A、緩傾斜部58B及び急傾斜部58Cによって支持される。
<第2工程>
次に、コイニング金型34を装置下側へ移動させて、バーリング加工部14の端部18Aをコイニング金型34の溝部42に挿入し、その状態で、コイニング金型34を装置下方に移動させて溝部42の底42Aで端部18Aをバックアップ金型52に向けて押圧するコイニング加工を施す。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
コイニング装置50では、バックアップ金型52の傾斜面58が、傾斜角度θで傾斜しかつバーリング加工品10の曲部16の外側面16Bを支持する傾斜部58Aを備えていることから、第1実施形態のコイニング装置30と同様の作用及び効果を得ることができる。
さらにコイニング装置50では、傾斜面58を傾斜部58A、緩傾斜部58B及び急傾斜部58Cで構成し、これら傾斜部58A、緩傾斜部58B及び急傾斜部58Cによって外側面16Bが支持される。このように、コイニング装置50では、傾斜面58を多段階に傾斜させて曲部16の外側面16Bを複数個所で支持するため、外側面16Bの変形及びこの変形にともなう内側面16Aの変形がさらに抑制される。結果、コイニング加工の際に、曲部16の内側面16Aに圧縮応力が局所的に集中するのがさらに抑制される。
また、第2実施形態のコイニング加工の際には、バーリング加工品10の曲部16の外側面16Bがバックアップ金型32の傾斜面58によって支持されるため、コイニング加工によって製造される金属部品には、曲部の外側面に複数の平面部(円錐面)が形成される。
第2実施形態では、傾斜面58を3つの傾斜部で構成しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、傾斜面58を2つの傾斜部で構成してもよいし、傾斜面58を4つ以上の傾斜部で構成してもよい。
(第3実施形態)
以下、図7を用いて第3実施形態のコイニング装置60及びコイニング加工方法について説明する。なお、第3実施形態では、コイニング装置60を用いてバーリング加工品10にコイニング加工を施す。以下、第3実施形態のコイニング装置60について説明し、次いで、第3実施形態のコイニング加工方法について説明する。
(コイニング装置60)
図7に示されるように、コイニング装置60では、バックアップ金型62の傾斜面68の構成を除いて第1実施形態のコイニング装置30と同様に構成されている。なお、以下の説明では、コイニング装置60において、コイニング装置30と同様に構成されている部分については、同一の符号を付し、その説明を省略している。
バックアップ金型62は、バーリング加工品10が設置される平面64に対して装置上方へ突出する突部66を備えている。この突部66の側面は、平面64に対して凸形状で且つ断面視で円弧状に湾曲する傾斜面68とされており、平面64との境界Yが円形とされている。
傾斜面68は、境界Yから離れるにしたがい平面64との間の傾斜角度θが大になる部分である湾曲部68Aを有している。なお、本実施形態では、傾斜面68全体が境界Yから離れるにしたがい平面64との間の傾斜角度θが大になっている、すなわち、傾斜面68全体が湾曲部68Aとされている。なお、湾曲部68Aの設計上の曲率半径R3は、バーリング加工品10の曲部16の外側面16Bの設計上の曲率半径R2と同じ曲率半径に設定されている。
また、傾斜面68は、平面64に対して傾斜角度θが15度〜75度の範囲で傾斜する部分(以下、適宜「傾斜部68B」と記載する。)を有している。この傾斜部68Bは、傾斜面68の傾斜方向の中間部、言い換えると、湾曲部68Aの湾曲方向の中間部に形成されている。なお、本実施形態では、傾斜部68Bの平面64側の端における接線が平面64に対して15度で傾斜し、傾斜部68Bの頂面66A側の端における接線が平面64に対して75度で傾斜している。また、本実施形態では、傾斜面68において、傾斜部68Bの平面64側の端(境界)を符号Z1、傾斜部68Bの突部66の頂面66A側の端(境界)を符号Z2で示している。
バックアップ金型62の平面64にバーリング加工品10が設置されるときには、曲部16の外側面16Bが傾斜面68によって支持される。具体的には、湾曲部68Aが外側面16Bと面接触(円状に面接触)して外側面16Bを支持する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、突部66と溝部42が同軸とされている。また、境界Z1の設計上の径D5よりも溝部42の設計上の外径D4が大きく、境界Z2の設計上の径D6よりも溝部42の設計上の内径D3が小さい。
このため、図7に示されるように、溝部42の幅方向中央を通り垂線PLに対して平行な直線SLが傾斜部68Bを貫通している。すなわち、本実施形態の傾斜部68Bは、バックアップ金型62において、直線SLが貫通する位置に設けられている。
次に、第3実施形態のコイニング加工方法について説明する。第3実施形態のコイニング加工方法は、第1実施形態と同様に、第1工程と、第2工程と、を有している。
<第1工程>
まず、バーリング加工部14が形成されたバーリング加工品10をバックアップ金型62上に設置(セット)する。具体的には、バーリング加工部14の根元側がバックアップ金型62の突部66に嵌った状態となるように、バーリング加工品10をバックアップ金型62の平面64上に設置(セット)する。ここで、バーリング加工部14の根元側が突部66に嵌った状態では、曲部16の外側面16Bが傾斜面68を構成する湾曲部68Aに面接触し、湾曲部68Aによって支持される。
<第2工程>傾斜角度
次に、コイニング金型34を装置下側へ移動させて、バーリング加工部14の端部18Aをコイニング金型34の溝部42に挿入し、その状態で、コイニング金型34を装置下方に移動させて溝部42の底42Aで端部18Aをバックアップ金型52に向けて押圧するコイニング加工を施す。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
コイニング装置60では、バックアップ金型62の傾斜面68が、傾斜角度θで傾斜しかつバーリング加工品10の曲部16の外側面16Bを支持する傾斜部68Bを備えていることから、第1実施形態のコイニング装置30と同様の作用及び効果を得ることができる。
さらにコイニング装置60では、湾曲部68Aの曲率半径R3を外側面16Bの曲率半径R2と同じ、すなわち、湾曲部68Aを外側面16Bに面接触させる構成としている。このため、コイニング加工の際に、外側面16Bが傾斜面68全体で支持される。よって、コイニング装置60では、傾斜面68全体が外側面16Bに面接触して、広い範囲で外側面16Bを支持することから、外側面16Bの変形及びこの変形にともなう内側面16Aの変形が効果的に抑制される。結果、コイニング加工の際に、曲部16の内側面16Aに圧縮応力が局所的に集中するのが効果的に抑制される。
なお、第3実施形態のコイニング加工の際には、バーリング加工品10の曲部16の外側面16Bがバックアップ金型62の傾斜面68で支持されるため、コイニング加工によって製造される金属部品の曲部の形状は、バーリング加工品10の曲部と同じ形状が維持される。
前述の第1実施形態のコイニング装置30では、バックアップ金型32に突部38を設ける構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、バックアップ金型32に対して突部38を着脱自在な別部材とする構成としてもよい。なお、バックアップ金型に対して突部を着脱自在な別部材とする構成については、第2実施形態のコイニング装置50及び第3実施形態のコイニング装置60に適用してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 バーリング加工品
12 金属板
12A 板面
14 バーリング加工部
16 曲部
16A 内側面
16B 外側面
18 立ち上がり部
18A 端部
20 金属部品
22 曲部
22A 内側面
22B 外側面
24 平面部
26 曲面部
30 コイニング装置
32 バックアップ金型
34 コイニング金型
36 平面
40 傾斜面
40A 傾斜部(傾斜する部分)
42 溝部
42A 底
50 コイニング装置
52 バックアップ金型
54 平面
58 傾斜面
58A 傾斜部(傾斜する部分)
60 コイニング装置
62 バックアップ金型
64 平面
68 傾斜面
68A 湾曲部(大きくなる部分)
68B 傾斜部(傾斜する部分)
70 コイニング装置
72 バックアップ金型
74 平面
θ 傾斜角度
PL 垂線
SL 直線

Claims (14)

  1. 貫通孔を備えた金属板であって、前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がる曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を備えるバーリング加工品を、平面と傾斜面を備えるバックアップ金型の前記傾斜面で、前記曲部の曲げの外側面を支持して配置する第1工程と、
    前記バーリング加工品の立ち上がり部の端部を、前記バックアップ金型に対向して配置されたコイニング金型で、前記バックアップ金型に向かって押圧する第2工程と、
    を備えるコイニング加工方法。
  2. 前記コイニング金型は環状の溝部を備え、
    前記第2工程において、前記立ち上がり部の端部は、前記溝部の底に当接される請求項1に記載のコイニング加工方法。
  3. 前記傾斜面は、前記外側面と線接触又は面接触する請求項1又は請求項2に記載のコイニング加工方法。
  4. 平面と、前記平面に対して凸形状かつ前記平面との境界が円形である傾斜面とを備えるバックアップ金型と、
    前記バックアップ金型の前記平面に対向して配置されるコイニング金型と、
    を備えるバーリング加工品のコイニング装置。
  5. 前記傾斜面は、前記平面に対して15度〜75度の範囲内で傾斜する部分を有する請求項4に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  6. 前記傾斜面は、前記平面との境界側よりも頂側で前記平面に対する傾斜角度が大きい請求項4又は請求項5に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  7. 前記傾斜面は、前記境界から離れるにしたがい前記傾斜角度が大きくなる部分を有する請求項6に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  8. 前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられている請求項4に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  9. 前記平面と前記傾斜面との境界を通る前記平面の垂線が前記溝部の底を通る請求項8に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  10. 前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられ、
    前記溝部の幅方向中央を通り前記平面の垂線に対して平行な直線が前記傾斜する部分を通る請求項5又は請求項5を引用する請求項6に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  11. 前記コイニング金型の前記バックアップ金型に対向する側には円環状の溝部が設けられ、
    前記溝部の幅方向中央を通り前記平面の垂線に対して平行な直線が前記大きくなる部分を通る請求項7に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  12. 前記溝部の底は平らである請求項8〜11のいずれか1項に記載のバーリング加工品のコイニング装置。
  13. 円形の貫通孔を備えた金属板であって、
    前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がり、曲げの外側面に平面部を備える曲部と、
    前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、
    を備えた金属部品。
  14. 円形の貫通孔を備えた金属板であって、
    前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、前記金属板の板厚方向の一方側に曲がり、曲げの内側面から内部に10μm離間した部位が連続する形状の曲部と、
    前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、
    を備えた金属部品。
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