JP7066315B2 - バーリング加工装置、バーリング加工方法、金属部品の製造方法、バーリング加工品及び金属部品 - Google Patents

バーリング加工装置、バーリング加工方法、金属部品の製造方法、バーリング加工品及び金属部品 Download PDF

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本発明は、バーリング加工装置、バーリング加工方法、金属部品の製造方法、バーリング加工品及び金属部品に関する。
特許文献1には、金属板の表面又は裏面に塑性変形を与えて圧痕を形成した後、圧痕より広い部分を打抜きポンチにより打抜くことで、打抜き面の疲労強度を向上させる技術について開示されている。
特開2008-137073号公報
下孔が形成された金属板にバーリング加工を施して略円筒状のバーリング加工部を形成する技術が知られている。このバーリング加工では、金属板の下孔の周縁部を押し出して筒状に成形し、バーリング加工部を形成している。バーリング加工部の端部は、押し出しによって拡径された下孔の内周面によって形成されるため、下孔の内周面が粗く加工されている場合、疲労強度低下の原因になりやすい。このため、バーリング加工部を成形した後、バーリング加工部の端部にコイニング加工によって圧縮応力を付与することで、引張残留応力を緩和している。
ところで、コイニング加工の際に、バーリング加工部の端部から付与された圧縮荷重によって生じる圧縮応力が、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に集中(応力集中)することがある。このように曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中した場合、応力集中部にしわや亀裂を生じ、疲労強度低下の原因となることがある。
なお、特許文献1に開示の技術を用いても、コイニング加工の際に、バーリング加工部の曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中するのを抑制することはできない。
以上の事情を鑑み、本発明の主な目的は、コイニング加工の際に、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中することで、内側面にしわや亀裂が生じるのを抑制する技術を提供することにある。
本発明の第1の態様のバーリング加工装置は、ダイ穴の軸を通り前記軸に平行な断面において、ダイ肩に複数の曲率半径を有するダイを備える。
本発明の第2の態様のバーリング加工装置は、第1の態様のバーリング加工装置において、前記断面において、前記ダイ肩の前記ダイ穴に繋がる第1湾曲部の曲率半径は、前記ダイ肩の前記ダイの板押さえ面に繋がる第2湾曲部の曲率半径よりも小さい。
本発明の第3の態様のバーリング加工装置は、第2の態様のバーリング加工装置において、前前記ダイ肩は、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に平面部を有する。
本発明の第4の態様のバーリング加工装置は、第3の態様のバーリング加工装置において、前記平面部は前記板押さえ面に対して15度~75度の範囲内で傾斜している。
本発明の第5の態様のバーリング加工方法は、バーリング加工装置のダイのダイ肩によって、前記ダイのダイ穴と前記ダイ肩の境界から前記ダイの板押さえ面までの前記ダイ穴の軸方向に沿った距離よりも大きな曲率半径で金属板における曲げの内側となる部分の一部を曲げる。
本発明の第6の態様のバーリング加工方法は、第5の態様のバーリング加工方法において、前記バーリング加工装置が請求項1~4のいずれか1項に記載のバーリング加工装置である。
本発明の第7の態様の金属部品の製造方法は、請求項5又は請求項6に記載のバーリング加工方法によって製造されたバーリング加工品の端部を押圧してコイニングする。
本発明の第8の態様のバーリング加工品は、円形の貫通孔を備えた金属板であって、前記金属板の前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側に曲がり、前記貫通孔の軸を通り前記軸に平行な断面において、曲げの内側面に複数の曲率半径を有する形状の曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を有する。
本発明の第9の態様のバーリング加工品は、第8の態様のバーリング加工品において、前記断面において、前記曲げの内側面は、前記立ち上がり部と連続する第1湾曲面と、前記板面と連続し前記第1湾曲面より曲率半径の大きな第2湾曲面を備える。
本発明の第10の態様のバーリング加工品は、第9の態様のバーリング加工品において、前記曲げの内側面は、前記第1湾曲面と前記第2湾曲面との間に平面を有する。
本発明の第11の態様のバーリング加工品は、第10の態様のバーリング加工品において、前記平面は、前記板面に対して15度~75度の範囲内で傾斜している。
本発明の第12の態様の金属部品は、金属板の貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側に曲がり、前記貫通孔の軸を通り前記軸に平行な断面において、曲げの内側面に複数の曲率半径を有し、曲げの内側面から内部に10μm離間した部位が連続する形状の曲部と、前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、を有するバーリング加工部を備える。
本発明は、コイニング加工の際に、コイニング加工の際に、バーリング加工部の根元を構成する曲部の曲げの内側面に局所的に圧縮応力が集中することで、内側面にしわや亀裂が生じるのを抑制する技術を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るバーリング加工装置の要部を示す断面図である。 図2は、図1に示すバーリング加工装置の矢印2で指す部分を拡大した拡大断面図である。 図3は、図1に示すバーリング加工装置に金属板をセットした状態を示す、バーリング加工装置の要部を示す半断面図である。 図4は、図3に示すバーリング加工装置のパンチを用いて金属板にバーリング加工部を形成している状態を示す、バーリング加工装置の要部を示す半断面図である。 図5は、図4に示すバーリング加工装置のパンチをバーリング加工部内側から退避させている状態を示す、バーリング加工装置の要部を示す半断面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るバーリング加工品の断面図である。 図7は、図6に示すバーリング加工品の矢印7で指す部分を拡大した拡大断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る金属部品の製造方法で用いるコイニング加工装置の要部を示す断面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る金属部品の要部の拡大断面図(図7に対応する部位の拡大断面図)である。 図10は、比較例のバーリング加工品の断面図である。
以下、図1~図9を用いて、本発明の実施の形態に係るバーリング加工装置30、バーリング加工方法、金属部品60の製造方法、バーリング加工品10及び金属部品60について説明する。
本実施形態のバーリング加工方法では、バーリング加工装置30を用いて下孔11が形成された金属板12にバーリング加工を施して略円筒状のバーリング加工部14を形成して、バーリング加工品10を製造する。また、本実施形態の金属部品60の製造方法では、バーリング加工品10に形成されたバーリング加工部14の端部(後述する立ち上がり部18の端部18A)に後述するコイニング加工装置50を用いてコイニング加工を施して、金属部品60を製造する。なお、製造される金属部品60としては、例えば、自動車用部品のフロントロアアーム、トレーリングアームなどが挙げられる。
以下、始めに、バーリング加工品10の構成について説明し、そして、バーリング加工品10にコイニング加工を施した後の金属部品60の構成について説明する。次いでバーリング加工に用いるバーリング加工装置30、コイニング加工に用いるコイニング加工装置50について説明する。その後、バーリング加工方法、そして、金属部品60の製造方法について説明する。
なお、図面において同一の部材などには同一の符号を付しており、以下の説明において同一部材について先に説明したものは、適宜説明を省略している。
(バーリング加工品10)
図6及び図7を用いて本実施形態のバーリング加工品10について説明する。なお、図6に示される矢印Aは、金属板12の板厚方向の一方側を示しており、矢印Bは、金属板12の板厚方向の他方側を示している。
図6に示されるように、本実施形態のバーリング加工品10は、下孔11が形成された金属板12(図3参照)にバーリング加工を施して略円筒状のバーリング加工部14を形成したものである。このバーリング加工部14は、金属板12の貫通孔15の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側(図6では上方)に曲がる曲部16と、曲部16に連続し、板面12Aに対して垂直に延びる立ち上がり部18とを含んでいる。
図7に示されるように、曲部16は、貫通孔15の軸ALを通り軸ALに平行な断面(以下、適宜「加工品縦断面」と記載する。)において、曲げの内側面16Aに複数の曲率半径を有する形状とされている。具体的には、内側面16Aには、加工品縦断面で見て、立ち上がり部18と連続する第1湾曲面20が形成されている。また、内側面16Aには、加工品縦断面で見て、板面12Aと連続する第2湾曲面22が形成されている。この第2湾曲面22の曲率半径R2は、第1湾曲面20の曲率半径R1よりも大きい。なお、本実施形態では、一例として、曲率半径R1を1.5mm、曲率半径R2を5.0mmに設定している。
またさらに、内側面16Aには、第1湾曲面20と第2湾曲面22との間に平面(円錐面)24が形成されている。この平面24は、第1湾曲面20と第2湾曲面22にそれぞれ滑らかに(境界が共通接線を有するように)連続している。また、平面24は、板面12Aに対して角度θの範囲内で傾斜している。本実施形態では、角度θを15度~75度の範囲内に設定している。なお、平面24は、加工品縦断面において、直線状に延びているため、曲率半径が無限大である。
図6に示されるように、立ち上がり部18の設計上の内径D1は、一例として76mmに設定されている。なお、図3に示されるように、バーリング加工前の金属板12には、バーリング加工部14を形成するための円形の下孔11が形成されており、下孔11の設計上の内径D2が、一例として52mmに設定されている。
また、金属板12としては、例えば、引張強度が440MPa以上の高強度鋼板を用いることが好ましい。本実施形態では、一例として、引張強度が980MPaで且つ板厚が4.0mmの高強度鋼板を用いている。
なお、本発明において、下孔11とバーリング加工部14の円筒部分の断面は略円形状であるが、これは真円から短軸と長軸の長さの比が1:1.1の楕円までの間の形状を意味する。
(金属部品60)
図9を用いてコイニング加工装置50によってコイニング加工を施されたバーリング加工品10である本実施形態の金属部品60について説明する。なお、図9に示される矢印Aは、金属板12の板厚方向の一方側を示しており、矢印Bは、金属板12の板厚方向の他方側を示している。また、金属部品60は、バーリング加工品10に対して、コイニング加工によりバーリング加工部14の高さが低くなっている点が異なり、他の構成は同じである。
図9に示されるように、曲部16は、内側面16Aから板厚方向に内部へ10μm離間した部位が連続している。言い換えると、内側面16Aを板厚方向に内部へ10μmオフセットした仮想線IL上の部位が連続している。すなわち、内側面16Aから板厚方向に内部へ10μmを超える亀裂が曲部16には形成されていない。
実際は、10μm(0.01mm)は板厚に比べ100倍以上薄い。故に顕微鏡写真では板厚方向がよくわからないことがある。その場合、亀裂の進展方向(亀裂の始点と終点を結ぶ直線方向)を板厚方向とみなす。亀裂の進展方向に亀裂の長さが10μmを超える亀裂であれば、板厚方向に10μmを超える亀裂とみなす。
(バーリング加工装置)
図1~図5を用いて、バーリング加工装置30について説明する。以下の説明では図の上下を装置の上下として説明するが、実際の装置は図の向きから上下反転したり傾いたりしても機能に支障は無い。なお、図1に示される矢印Aは、バーリング加工装置30の装置上側を示しており、矢印Bは、バーリング加工装置30の装置下側を示している。そして、装置上下方向とバーリング加工を施される金属板12の板厚方向とが一致している。
図1に示されるように、バーリング加工装置30は、バーリング加工装置30の装置下側部分を構成するパンチ32及びホルダ34と、バーリング加工装置30の装置上側部分を構成するダイ36と、を含んでいる。このバーリング加工装置30は、パンチ32及びホルダ34と、ダイ36との間に金属板12を配置して、金属板12にバーリング加工を施す装置である。
ホルダ34の上面34Aは、金属板12が設置される設置面とされている。ホルダ34の上面34Aに金属板12が設置されたときには、ホルダ34に対する金属板12の位置が決まるように構成されている。例えば、ホルダ34の上面には位置決め用のピン(図示省略)が設けられ、金属板12には上記ピンが挿入される位置決め用の孔(図示省略)が形成されている。
また、ホルダ34には、パンチ32を収容するためのパンチ収容部34Bが形成されている。このパンチ収容部34Bは、上面34Aにおいて金属板12の下孔11に対応する位置に形成されると共に、装置上側へ開放された凹状に形成さている。また、パンチ収容部34Bは、装置上側から見て円形状に形成されている。
パンチ32は、装置上下方向を軸方向とする略円柱状に形成されている。このパンチ32は、パンチ収容部34B内に収容されている。パンチ32の設計上の外径D3は、バーリング加工品10の立ち上がり部18における内径D1と同じ寸法に設定されている。すなわち、本実施形態では、パンチ32の外径D3が76mmに設定されている。
また、パンチ32の下端部には、パンチ32をホルダ34に対して装置上下方向に相対移動させるための移動装置38が連結されている。この移動装置38は、例えば、油圧式のシリンダなどで構成されている。
本実施形態では、金属板12をホルダ34に設置した状態において、金属板12の下孔11がパンチ32と同軸上に配置されるように設定されている。
ダイ36は、ホルダ34に対して装置上側に配置されて、装置上下方向においてホルダ34と対向して配置されている。このダイ36は、図示しない移動装置に連結されて、当該移動装置によって装置上下方向に移動可能に構成されている。そして、ダイ36が装置下側へ移動することで、金属板12をダイ36及びホルダ34によって装置上下方向に挟持する構成になっている(図2参照)。また、ダイ36の板押さえ面の一例としての下面36Aには、金属板12の下孔11に対応する位置にダイ穴40が形成されている。ダイ穴40は、装置下側から見て円形状に形成されて、上述したパンチ収容部34Bと同軸上に配置されている。このダイ穴40は、バーリング加工の際にパンチ32が挿入されるように構成されている。具体的には、ダイ穴40の設計上の内径D4は、バーリング加工品10の立ち上がり部18の設計上の外径D5(図6参照)と略同じに設定されている。
図2及び図4に示されるように、ダイ36には、下面36Aとダイ穴40との間にダイ肩42が形成されている。ダイ肩42は、ダイ穴40の軸CLを通り軸CLに平行な断面(以下、適宜「ダイ縦断面」と記載する。)において、複数の曲率半径を有している。具体的には、ダイ肩42には、ダイ穴40に繋がる第1湾曲部44と、下面36Aに繋がる第2湾曲部46とがそれぞれ形成されており、ダイ縦断面において、第1湾曲部44の曲率半径R3が第2湾曲部46の曲率半径R4よりも小さい。なお、本実施形態では、一例として、曲率半径R3を1.5mm、曲率半径R4を5.0mmに設定している。
また、本実施形態では、曲率半径R4は、ダイ穴40の穴壁面とダイ肩42の第1湾曲部44との境界から下面36Aまでの軸CLに沿った距離Lよりも大きい値に設定されている。
また、ダイ肩42には、第1湾曲部44と第2湾曲部46との間に平面部(円錐面部)48が形成されている。この平面部48は、第1湾曲部44と第2湾曲部46にそれぞれ滑らかに(境界が共通接線を有するように)連続している。また、平面部48は、下面36Aに対して角度αの範囲内で傾斜している。本実施形態では、角度αを15度~75度の範囲内に設定している。なお、平面部48は、ダイ縦断面において、直線状に延びているため、曲率半径が無限大である。
(コイニング加工装置)
図8を用いて、コイニング加工装置50について説明する。なお、図8に示される矢印Aは、コイニング加工装置50の装置上側を示しており、矢印Bは、コイニング加工装置50の装置下側を示している。そして、装置上下方向とコイニング加工を施されるバーリング加工品10を構成する金属板12の板面における板厚方向とが一致している。
図8に示されるように、コイニング加工装置50は、コイニング加工装置50の装置下側部分を構成する下型52と、コイニング加工装置50の装置上側部分を構成する上型54と、を含んでいる。このコイニング加工装置50は、下型52と上型54との間にバーリング加工品10(バーリング加工部14が形成された金属板12)を配置し、バーリング加工部14の端部18Aを上型54で押圧するコイニング加工を施す装置である。
下型52の上面52Aは、バーリング加工品10が設置される設置面とされている。下型52の上面52Aにバーリング加工品10が設置されたときには、下型52に対するバーリング加工品10の位置が決まるように構成されている。例えば、下型52の上面には位置決め用のピン(図示省略)が設けられ、バーリング加工品10には上記ピンが挿入される位置決め用の孔(図示省略)が形成されている。
上型54は、下型52に対して装置上側に配置されて、装置上下方向において下型52と対向して配置されている。この上型54は、図示しない移動装置に連結されて、当該移動装置によって装置上下方向に移動可能に構成されている。また、上型54の下面54Aには、装置下側から見て立ち上がり部18の端部18Aが挿入可能な円環状の溝部56が形成されている。この溝部56は、下面54Aにおいて、下型52の上面52Aにバーリング加工品10を配置したときにバーリング加工部14の端部18Aに対応する位置に形成されている。コイニング加工時には、上面52Aに配置されたバーリング加工品10に対して上型54が装置上下方向に相対移動することで、上型54の溝部56の底面56Aでバーリング加工部14の端部18Aが押圧される。すなわち、バーリング加工部14の端部18Aから圧縮荷重Fが入力される。この押圧により、バーリング加工部14の端部18Aに圧縮応力が生じるため、端部18Aの引張残留応力が緩和される。なお、図8では、コイニング加工時の上型54を二点鎖線で示している。
(バーリング加工方法)
次に、本実施形態におけるバーリング加工方法について説明する。
図3に示されるように、下孔11が形成された金属板12をパンチ32及びホルダ34上に設置(セット)する。具体的には、金属板12の下孔11がパンチ32と同軸上に配置された状態に、金属板12をホルダ34の上面34A上に設置(セット)する。
次に、ダイ36を装置下側へ移動させて、ダイ36及びホルダ34によって金属板12を挟持する。すなわち、金属板12における下孔11の周縁部以外の部分が、ダイ36及びホルダ34によって挟持される。

そして、図3に示される状態から、パンチ32を移動装置38によってダイ36及びホルダ34に対して相対的に装置上側へ移動させる。このとき、金属板12の下孔11の周縁部は、パンチ32によって装置上側へ押出されながら、下孔11の内周面が徐々に拡がり(拡径し)、筒状に形成されていく(図4参照)。具体的には、パンチ32によって押圧される下孔11の周縁部は、まず、下孔11の内周面から遠い部分がダイ肩42に沿うように曲げられて曲部16を形成し、次に、下孔11の内周面に近い部分がダイ穴40の穴壁面に沿うように立ち上げられて立ち上がり部18を形成する。このとき、曲部16の曲げの内側面16Aには、ダイ肩42の第1湾曲部44、第2湾曲部46、平面部48に対応してそれぞれ第1湾曲面20、第2湾曲面22、平面24が形成される。金属板12に略円筒状のバーリング加工部14が形成された後は、図5に示すように、パンチ32を移動装置38によってダイ36及びホルダ34に対して相対的に装置下側へ移動させる。これにより、略円筒状のバーリング加工部14が形成されたバーリング加工品10が製造される。
(金属部品の製造方法)
次に、本実施形態における金属部品60の製造方法について説明する。ここで説明する金属部品60は、バーリング加工品10のバーリング加工部14にコイニング加工を施したものである。
図8に示されるように、まず、バーリング加工部14が形成されたバーリング加工品10を下型52上に設置(セット)する。具体的には、バーリング加工部14が上型54の溝部56と同軸上に配置された状態に、バーリング加工品10を下型52の上面52A上に設置(セット)する。
次に、上型54を装置下側へ移動させて、バーリング加工部14の端部18Aを上型54の溝部56に挿入し、その状態で、上型54を装置下方に移動させて溝部56の底面で端部18Aを押圧するコイニング加工を施す。このコイニング加工により、バーリング加工品10が金属部品60となる。なお、本実施形態では、コイニング加工によってバーリング加工部14の端部18Aを1mm程度圧縮している。
ここで、バーリング加工部14の端部18Aは、バーリング加工前に金属板12に形成された下孔11の内周面によって構成されることから、下孔11が粗く穴開け加工された場合には、端部18Aの拡径時に残留する引張残留応力が疲労強度低下の原因となる。これに対して、本実施形態では、コイニング加工によってバーリング加工部14の端部18Aに圧縮応力が生じるため、端部18Aの引張残留応力が緩和される。
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について、図10に示される比較例のバーリング加工品と比較して説明する。
図10に示されるように、比較例のバーリング加工品70は、バーリング加工部74の構成が本実施形態のバーリング加工品10のバーリング加工部14と異なる点を除き、その他の構成は同様である。したがって、バーリング加工品70では、本実施形態のバーリング加工品10と同様に構成されている部位については、同一の符号を付して説明する。
図10に示されるように、バーリング加工部74は、本実施形態のバーリング加工部14と同様に、曲部76と立ち上がり部78とを含んでいる。曲部76の曲げの内側面76Aは、貫通孔15の孔壁面から板面12Aまで連続して湾曲している。この内側面76Aは、加工品縦断面において、一定の曲率半径R5で湾曲している。また、曲率半径R5は、2.5mmに設定されている。なお、バーリング加工部74は、本実施形態のバーリング加工部14の距離Lに対応する部分の距離がバーリング加工部14の距離Lと同じ値に設定されている。
上記バーリング加工品70をコイニング加工装置50にセットし、バーリング加工部74の端部74Aを押圧してコイニング加工をする。このとき、バーリング加工部14の根元に位置する曲部16は、上型54から入力される圧縮荷重Fによって外側面76Bが下型52の上面52Aに近づくような変形を生じる。この変形にともない曲部76の内側面76Aは、曲率半径R5が小さくなるように変形する。この変形時には、曲部76の内側面76Aに圧縮応力が局所的に集中する。なお、図7では、局所的な応力集中部を符号Xで示す。ここで、金属板12として、引張強度が440MPa以上(本実施形態では、980MPa)の高強度鋼板(延性が比較的低い鋼板)を用いているため、コイニング加工の際に内側面76Aには、局所的(応力集中部X)に圧縮応力が集中することで、しわや亀裂が生じやすい。このように、内側面76Aに形成されたしわや亀裂は、疲労強度低下の原因になる。
これに対して、本実施形態のバーリング加工品10では、加工品断面において、バーリング加工部14の曲部16の曲げの内側面16Aを複数の曲率半径を有する形状、具体的には、第1湾曲面20、第2湾曲面22、及び平面24を有する形状としている。このため、比較例1のバーリング加工品70のように内側面76Aを一定の曲率半径で形成する構成と比べて、コイニング加工の際に、内側面16Aに作用する圧縮応力を分散させることができる。すなわち、内側面16Aに作用する圧縮応力が局所的に集中するのを抑制することができる。これにより、コイニング加工後に、金属部品60の曲部16の内側面16Aにしわや亀裂が生じるのが抑制される。
また、第1湾曲面20の曲率半径R1よりも第2湾曲面22の曲率半径R2を大きくしていることから、バーリング加工部14の根元に位置し、圧縮応力が集中しやすい第2湾曲面22に局所的に圧縮応力が集中するのを抑制することができる。
さらに、第1湾曲面20と第2湾曲面22との間に曲率半径が無限大である平面24を配置していることから、内側面16Aの中央部に圧縮応力が集中するのを抑制することができる。
またさらに、平面24の角度θを15度~75度の範囲内に設定していることから、例えば、角度θが15度未満または75度を超えるものと比べて、内側面16Aに局所的に圧縮応力が集中する部分(応力集中部X)が生じにくい。
前述の実施形態では、内側面16Aの第1湾曲面20と第2湾曲面22との間に曲率半径が無限大である平面24を配置しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、内側面16Aの第1湾曲面20と第2湾曲面22とを連続させてもよい。また、内側面16Aの第1湾曲面20と第2湾曲面22との間に1又は複数の異なる曲率半径の湾曲面を配置してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 バーリング加工品
11 下孔
12 金属板
12A 板面
15 貫通孔
16 曲部
16A 内側面
18 立ち上がり部
18A 端部
20 第1湾曲面
22 第2湾曲面
24 平面
30 バーリング加工装置
32 パンチ
34 ホルダ
36 ダイ
38 移動装置
40 ダイ穴
42 ダイ肩
44 第1湾曲部
46 第2湾曲部
48 平面部
60 金属部品
AL 軸(貫通孔の軸)
CL 軸(ダイ穴の軸)
R1 曲率半径(第1湾曲面の曲率半径)
R2 曲率半径(第2湾曲面の曲率半径)
R3 曲率半径(第1湾曲部の曲率半径)
R4 曲率半径(第2湾曲部の曲率半径)

Claims (12)

  1. 下孔が形成された平板状の金属板に、端部がコイニング加工されるバーリング加工部を形成するバーリング加工装置であって、
    パンチが出退するダイ穴の軸を通り前記軸に平行な断面において、ダイ肩に複数の曲率半径を有するダイと、
    前記金属板が設置され、前記金属板を前記ダイとで挟持するホルダと、
    を備え、
    前記ダイは、前記ダイ肩よりも前記ダイ穴の径方向で外側に隣接しかつ前記ダイ穴の内周面に垂直となる平面であるダイ平板面を備え、
    前記ホルダは、前記ホルダに円形の開口を形成するように配置され前記パンチを収容するパンチ収容部と、前記開口の径方向で外側に隣接する平面であるホルダ平板面とを備え、
    前記複数の曲率半径の曲率中心のいずれもが前記ダイ肩に対して前記軸の反対側にある、バーリング加工装置。
  2. 前記断面において、前記ダイ肩の前記ダイ穴に繋がる第1湾曲部の曲率半径は、前記ダイ肩の前記ダイ平板面に繋がる第2湾曲部の曲率半径よりも小さい、請求項1に記載のバーリング加工装置。
  3. 前記ダイ肩は、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に平面部を有する、請求項2に記載のバーリング加工装置。
  4. 前記平面部は前記ダイ平板面に対して15度~75度の範囲内で傾斜している、請求項3に記載のバーリング加工装置。
  5. 下孔が形成された平板状の金属板に、端部がコイニング加工されるバーリング加工部を形成するバーリング加工方法であって、
    前記金属板をバーリング加工装置のホルダに設置する工程と、
    前記バーリング加工装置のダイと前記ホルダとで前記金属板を挟持した状態において、前記ダイのダイ穴にパンチを進入させることで、前記ダイの複数の曲率半径を有するダイ肩によって、前記ダイ穴と前記ダイ肩の境界から前記ダイのダイ平板面までの前記ダイ穴の軸方向に沿った距離よりも大きな曲率半径で前記金属板における曲げの内側となる部分の一部を曲げる工程と、を有し、
    前記複数の曲率半径の曲率中心のいずれもが前記ダイ肩に対して前記ダイ穴の軸の反対側にあり、
    前記ダイは、前記ダイ肩よりも前記ダイ穴の径方向で外側に隣接しかつ前記ダイ穴の内周面に垂直となる平面である前記ダイ平板面を備え、
    前記ホルダは、前記ホルダに円形の開口を形成するように配置され前記パンチを収容するパンチ収容部と、前記開口の径方向で外側に隣接する平面であるホルダ平板面とを備えている、バーリング加工方法。
  6. 前記バーリング加工装置が請求項1~4のいずれか1項に記載のバーリング加工装置である、請求項5に記載のバーリング加工方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のバーリング加工方法によって製造されたバーリング加工品の前記端部を押圧してコイニングする金属部品の製造方法。
  8. 円形の貫通孔を備えた平板状の金属板であって、
    前記金属板の前記貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側に曲がり、前記貫通孔の軸を通り前記軸に平行な断面において、曲げの内側面に複数の曲率半径を有する形状の曲部と、
    前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、
    を有し、前記立ち上り部の端部がコイニング加工されるバーリング加工品であって、
    前記複数の曲率半径の曲率中心のいずれもが前記曲部に対して前記軸の反対側にある、バーリング加工品。
  9. 前記断面において、前記曲げの内側面は、前記立ち上がり部と連続する第1湾曲面と、前記板面と連続し前記第1湾曲面より曲率半径の大きな第2湾曲面を備える請求項8に記載のバーリング加工品。
  10. 前記曲げの内側面は、前記第1湾曲面と前記第2湾曲面との間に平面を有する請求項9に記載のバーリング加工品。
  11. 前記平面は、前記板面に対して15度~75度の範囲内で傾斜している、請求項10に記載のバーリング加工品。
  12. 平板状の金属板の貫通孔の周囲の縁に連続して設けられ、板厚方向の一方側に曲がり、前記貫通孔の軸を通り前記軸に平行な断面において、曲げの内側面に複数の曲率半径を有し、曲げの内側面から内部に10μm離間した部位が連続する形状の曲部と、
    前記曲部に連続し、前記金属板の板面に対して垂直に延びる立ち上がり部と、
    を有するバーリング加工部を備え
    前記バーリング加工部における前記立ち上り部の端部がコイニング加工されている、金属部品。
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