JP2018051255A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】デモ演出の演出効果を高めた遊技機を提供する。【解決手段】保留記憶されている乱数が当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、演出表示装置に表示させる保留表示制御部213と、図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、メイン液晶装置81にデモ動画を表示させるデモ動画制御部212と、を備え、保留表示制御部213は、表示させている保留表示の少なくとも一部について、当該保留表示の表示期間中に当該保留表示の表示態様を変化させる保留変化動画をメイン液晶装置81に表示させ、デモ動画制御部212によってメイン液晶装置81に表示されるデモ動画の少なくとも一部が、保留変化動画と同視しうる。【選択図】図10

Description

本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機に代表される遊技機は、遊技が行われていない期間の一部において、その遊技機の紹介等を行う演出を行うことによって遊技者の関心を惹くものが一般的であり、当該演出はデモ演出とも称される。
この種のデモ演出を行う遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には計時機能を有する遊技機が記載されており、当該遊技機は所定の開始時間の到来を契機として、特別なデモ演出を行う旨が記載されている。
特開2016−10698号公報
特許文献1に記載されているデモ演出にも一定の演出効果が認められるものの、実際に遊技中に行われる演出の内容を遊技者に告知するという観点から未だ改善の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、デモ演出の演出効果を高めた遊技機を提供するものである。
本発明によれば、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う当否抽選手段と、前記乱数取得手段によって取得され、且つ前記当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する保留記憶手段と、図柄を変動させた後に停止した図柄によって、前記特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置とは別の表示装置であって、動画を表示可能に構成されている演出表示装置と、前記保留記憶手段に保留記憶されている乱数が前記当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、前記演出表示装置に表示させる保留表示制御手段と、前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、前記演出表示装置にデモ動画を表示させるデモ動画制御手段と、を備え、前記保留表示制御手段は、表示させている前記保留表示の少なくとも一部について、当該保留表示の表示期間中に当該保留表示の表示態様を変化させる保留変化動画を前記演出表示装置に表示させ、前記デモ動画制御手段によって前記演出表示装置に表示される前記デモ動画の少なくとも一部が、前記保留変化動画と同視しうる遊技機が提供される。
本発明によれば、デモ演出の演出効果を高めた遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。 図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。 遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図4に示す領域Vの拡大図であって、ゲートと第二領域とが閉鎖されている状態を示す図である。 図4に示す領域Vを遊技機の右手前方向から視た図である。 ゲートと第二領域とが開放されている状態を示す図である。 図7に示す領域を遊技機の右手前方向から視た図である。 遊技機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。 始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。 図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。 保留変化演出の一具体例を示す図である。 保留変化演出の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。 メイン液晶装置におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
<遊技機10の概要について>
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図4、図9、図10、図21、図26を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図9は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図10は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図21は、保留変化演出の一具体例を示す図である。
図26は、メイン液晶装置81に表示されるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、乱数取得手段と、当否抽選手段と、保留記憶手段と、図柄表示装置と、演出表示装置と、保留表示制御手段と、デモ動画制御手段と、を備える。
乱数取得手段は、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する。保留記憶手段は、乱数取得手段によって取得され、且つ当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する。本実施形態における乱数取得手段と保留記憶手段は、特図保留制御部111によって実現される。
当否抽選手段は、乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う。本実施形態における当否抽選手段は、当否判定部121によって実現される。
ここで特別遊技とは、遊技者にとって有利な遊技状態であり、本実施形態に即していえば特別電動役物が複数回のラウンドにおいて開放される遊技状態(大当り遊技)である。なお、特別遊技には、特別電動役物が単一回のラウンドのみ開放される遊技状態(小当り遊技)を含めてもよい。
図柄表示装置は、図柄を変動させた後に停止した図柄によって、遊技者に有利な特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する。本実施形態における図柄表示装置は、第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92である。
演出表示装置は、動画を表示可能に構成されている。本実施形態における演出表示装置は、メイン液晶装置81である。
なお、図柄表示装置と演出表示装置とは別の表示装置である。具体的には、図柄表示装置は、遊技を制御する基板(メイン制御基板100)によって制御される表示装置であり、演出表示装置は、演出を制御する基板(サブ制御基板200)によって制御される表示装置である。
ここで図柄変動ゲームとは、特別遊技の当選の有無を図柄の表示によって報知する遊技である。本実施形態に即していえば、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に表示される特別図柄によって特別遊技の当選の有無を報知する遊技である。
保留表示制御手段は、保留記憶手段に保留記憶されている乱数が当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、演出表示装置に表示させる。本実施形態における保留表示制御手段は、保留表示制御部213によって実現される。
ここで保留表示とは、サブ制御基板200(演出図柄制御部211)によって演出表示装置に表示される画像であって、保留されている乱数の個数に等しい数だけ演出表示装置の一部領域に表示される。なお、上記の保留表示と、後述する保留玉とは、本実施形態においては同義である。
デモ動画制御手段は、図柄表示装置に図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、演出表示装置にデモ動画を表示させる。本実施形態におけるデモ動画制御手段は、デモ動画制御部212によって実現される。
ここで「図柄表示装置に図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部」とは、本実施形態に即していえば、特別図柄に係る図柄変動ゲームが終了してから所定の時間を超えて始動口に遊技球が入球しないことを契機として開始し、開始した後に始動口に遊技球が入球することを契機として終了する期間である。
保留表示制御手段は、表示させている保留表示の少なくとも一部について、当該保留表示の表示期間中に当該保留表示の表示態様を変化させる保留変化動画を演出表示装置に表示させる。ここで、本実施形態に係る遊技機10は、デモ動画制御手段によって演出表示装置に表示されるデモ動画の少なくとも一部が、保留変化動画と同視しうることを特徴とする。
ここで「保留変化動画と同視しうる」とは、保留変化動画に一致すること、又は保留変化動画と見比べた場合に近似しているものと遊技者が認識できる程度に共通していることをいう。
上記の特徴により、実際の遊技中に行われる保留表示の変化態様を遊技者に告知することができるので、本実施形態に係る遊技機10はデモ演出の演出効果を高めることができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
<遊技機10の基本構成について>
先ず、図1から図8を用いて遊技機10の基本構成について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図5は、図4に示す領域Vの拡大図であって、ゲート63と第二領域77とが閉鎖されている状態を示す図である。
図6は、図4に示す領域Vを遊技機の右手前方向から視た図である。
図7は、ゲート63と第二領域77とが開放されている状態を示す図である。
図8は、図7に示す領域を遊技機10の右手前方向から視た図である。
なお、図1から図8に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に発射ハンドル31を備え、発射ハンドル31の操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。なお、発射ハンドル31の操作によって遊技球を遊技領域50aに発射させる構成を発射装置と称する。より詳細には、発射装置は、遊技球を1個ずつ発射可能な装置であり、単位時間あたりに発射することができる遊技球の数が所定の上限数以内に制限されている。
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができるプッシュボタン37の他、それぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38a、38b、38c、38d、玉貸操作を受け付ける玉貸ボタン38e、及び、プリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン38fなどが含まれる。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構39が設けられている。この球抜き機構39を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34、36は光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力又は点灯若しくは消灯することができる。
メイン液晶装置81は、遊技盤50の略中央に配設されている。メイン液晶装置81は、演出図柄の変動を含む各種の演出を表示することができる。ここで演出図柄とは、遊技機10における遊技の興趣をより高めるために、メイン液晶装置81に表示される図柄であり、具体的には数字や絵柄又はそれらの組み合わせから構成されている。
一般的に、遊技機10の遊技者はメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、メイン液晶装置81は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
メイン液晶装置81は、その表示領域の略中央に演出図柄が表示され、さらに当該演出図柄の左側及び右側にもそれぞれ演出図柄が表示される。すなわち、メイン液晶装置81には、演出図柄が複数の列をなしており、これらの演出図柄がスクロールすることにより、演出図柄がメイン液晶装置81の表示領域に変動表示される。
メイン液晶装置81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下LEDと称す)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されている。図柄表示装置90はメイン液晶装置81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域はメイン液晶装置81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、及び普通図柄表示装置93を含んでいる。
第1特別図柄表示装置91は8個のLEDから構成され、第2特別図柄表示装置92の左側に位置する。また、第2特別図柄表示装置92は8個のLEDから構成され、第1特別図柄表示装置91の右側に位置する。第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92はLEDの発光パターンにより特別図柄を表示する。
普通図柄表示装置93は、第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92より少ない数(例えば、2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄を表示する。
なお、図2に示すように、図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、及び普通図柄表示装置93の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄及び普通図柄の他にも、保留されている乱数の数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
ここで特別図柄とは、特別電動役物(例えば、特別電動役物65や特別電動役物66)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
ここで普通図柄とは、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
以下の説明において、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92を変動表示させた後に特別図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、発射装置により打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。また、遊技領域50aの左側及び上側には、発射ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央から視て内レール53より外側に位置している。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、釘状のものをいう。
遊技機10は発射ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
遊技領域50aには、各種の入賞口が配設され、各入賞口には入球した遊技球を検知する各種スイッチが付設されている。図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、普通入賞口67(67a、67b、67c)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
第1始動口57と第2始動口59とは、遊技領域50aの中央下部に配置される。第1始動口57と第2始動口59は近接して配置されており、第1始動口57は第2始動口59の上方に位置する。
第1始動口57にはカウントスイッチSW1が付設されている。カウントスイッチSW1の検知に応じて第1始動口57に係る入賞が判定されて、第1始動口57に対応付けられた賞球が付与される。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59にはカウントスイッチSW2が付設されており、カウントスイッチSW2の検知を契機として第2始動口59に係る入賞が判定されて、第2始動口59に対応付けられた賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59には左右を囲うように普通電動役物61が配設されている。より詳細には、第2始動口59の左側には普通電動役物61aが配設されており、第2始動口59の右側には普通電動役物61bが配設されており、普通電動役物61aと普通電動役物61bとによって普通電動役物61が構成されている。
普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL4の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
普通電動役物61は、開放状態にある場合にチューリップのように見えることから一般的に「電動チューリップ」と称され、省略して「電チュー」と称される場合もある。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55にはカウントスイッチSW7が付設されており、カウントスイッチSW7の検知を契機として大入賞口55に係る入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた賞球が付与される。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
特別電動役物65は、特別図柄に係る図柄変動ゲームで当選して行われる大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への遊技球の入球が許容される。なお、本実施形態における特別電動役物65は、第1始動口57への入球及び第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技においても開放状態になりうるように構成されている。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
普通入賞口67(67a、67b、67c)は、遊技領域50aの左下部に配置されている。普通入賞口67aには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW51が付設されており、カウントスイッチSW51の検知を契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。普通入賞口67bには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW52が付設されており、カウントスイッチSW52の検知を契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。普通入賞口67cには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW53が付設されており、カウントスイッチSW53の検知を契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
遊技領域50aの一部である領域Vには、遊技球の流路を複数に区分する仕切り部材70が配置されている。仕切り部材70は、第一流路71、第二流路72、第三流路73および第四流路74を構成する。
第一流路71は、仕切り部材70によって構成される流路の中で最も上側に位置するものである。
第二流路72は、上流側にゲート63が設けられている流路である。ゲート63にはカウントスイッチSW4が付設されており、カウントスイッチSW4が遊技球の入球を検知した場合の少なくとも一部において、普通図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。なお、本実施形態においては、ゲート63への遊技球の入球(カウントスイッチSW4の検知)は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態のゲート63に遊技球が入球しても賞球は零である。
第三流路73は、第一流路71および第二流路72の下流側に位置する遊技球の流路であって、第一流路71を通過した遊技球と第二流路72を通過した遊技球のいずれもが流下する。
第四流路74は、上流側に大入賞口56が設けられている流路である。大入賞口56にはカウントスイッチSW8が付設されており、カウントスイッチSW8の検知を契機として大入賞口56に係る入賞が判定されて、大入賞口56に対応付けられた賞球が付与される。大入賞口55の上方には特別電動役物66が配設されている。特別電動役物66は、大入賞口56に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL2の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
なお、図6に示すように特別電動役物66が閉じていることによって大入賞口56が閉鎖されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の閉鎖状態である。また、図8に示すように特別電動役物66が開いていることによって大入賞口56が開放されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の開放状態である。
特別電動役物66は、特別図柄に係る図柄変動ゲームで当選して行われる大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口56への遊技球の入球が許容される。なお、本実施形態における特別電動役物66は、第1始動口57への入球及び第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技においても開放状態になりうるように構成されている。
特別電動役物66が開放状態である場合には、大入賞口56への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口56に向けて転動するように各障害物が配置されている。
第四流路74の下流側には振分部材75と第一領域76と第二領域77とが設けられており、第四流路74に流下した遊技球は振分部材75によって振り分けられて第一領域76または第二領域77のいずれか一方に入球する。
図5は、振分部材75が第二領域77を閉鎖している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第一領域76に振り分けられて入球する。
図7は、振分部材75が第二領域77を開放している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第二領域77に振り分けられて入球する。
振分部材75が第二領域77を閉鎖するか開放するかについては、例えば実行中の大当り遊技の契機となった図柄変動ゲームにおいて停止表示された特別図柄に基づいて決定してもよく、他の方式で決定してもよい。
第二領域77にはカウントスイッチSW9が付設されており、カウントスイッチSW9の検知を契機として所定の特典が付与される。カウントスイッチSW9の検知を契機として付与される所定の特典は、本実施形態においては後述する確変状態の付与である。
なお、カウントスイッチSW9の検知を契機として付与される所定の特典は、上記の例に限られず、例えば大当り遊技の付与であってもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述した各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
<遊技機10の制御構成について>
次に、遊技機10の制御構成について説明する。
図9は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図10は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図9及び図10で図示される各構成及び各機能は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成及び機能の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
遊技機10は、メイン制御基板100、サブ制御基板200などの制御基板を自機の内部に備えており、図10に図示している機能を含む種々の機能を各基板と当該各基板に電気的に接続されている部品とによって実現している。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図9では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図10及び図12に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
メイン制御基板100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について、サブ制御基板200にコマンドを伝送する。メイン制御基板100は、遊技の結果に影響を及ぼす又は及ぼす虞がある機能を実現する基板であり、サブ制御基板200は、メイン制御基板100から送られるコマンドに従って、各種制御を行う基板である。
図10には、メイン制御基板100で実現される主要な機能構成として、始動口入球時処理部110、特図遊技制御部120、普図遊技制御部130、遊技状態制御部140、情報伝送部190が例示されている。また、同図には、サブ制御基板200で実現される主要な機能構成として、演出制御部210が例示されている。
始動口入球時処理部110は、第1始動口57または第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、情報伝送部190を介してメイン制御基板100で実現される各種機能構成にて生成された制御情報(コマンド)を受け、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を、メイン液晶装置81に表示させる。例えば、演出制御部210(演出図柄制御部211)は、図柄変動ゲームの実行中に演出図柄をメイン液晶装置81に変動表示又は停止表示させる。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、またはスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
<始動口の入球時処理について>
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、事前判定部112と、を有する。
特図保留制御部111(乱数取得手段)は、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する。また、特図保留制御部111(保留記憶手段)は、特図保留制御部111によって取得され、且つ後述する当否判定部121に未だ用いられていない乱数を保留する。
より具体的には、特図保留制御部111は、第1始動口57に遊技球が入球した時、すなわち第1始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、すなわち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留し、当否判定部121による判定に用いられるまで保留を維持する。
特図保留制御部111は、保留されている乱数の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150を制御してもよいし、メイン液晶装置81に表示させるように情報伝送部190を介して演出制御部210にコマンドを出してもよい。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の制御に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の演出画像(以下、保留玉と称す)を、メイン液晶装置81に表示させてもよい。
事前判定部112は、特図保留制御部111が乱数M1または乱数M2を保留させた場合の少なくとも一部において、保留させた乱数M1または乱数M2が当否判定部121によって当選と判定されるか否かを、当否判定部121による判定の事前に判定する事前判定を実行する。
また、事前判定部112は、事前判定の他に、事前判定の結果に基づく演出に関する処理を実行してもよい。ここで「事前判定の結果に基づく演出」とは、例えば、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉の色彩や形態等を変化させる演出(いわゆる保留変化演出)や、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉が表示されている期間(いわゆる先読みゾーン)にわたって実行される演出等が挙げられる。
なお、「事前判定の結果に基づく演出」は、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有する構成になっていることがあり、当該構成である場合には後述する連続演出に該当する。
<特別図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
当否判定部121(当否抽選手段)は、特図保留制御部111によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う。
当否判定部121は、乱数M1と乱数M2とが共に保留されている場合、乱数M2を先に用いて当否判定するように構成されている。より具体的には、当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
このような処理を、以下の説明において優先処理と称する場合がある。
特図選択部122は、当否判定部121による当否判定の結果に基づいて特別図柄を選択する。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。すなわち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M1が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151によって第1特別図柄表示装置91に表示される。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
リーチ抽選部123は、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定結果を示す特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に、リーチ演出をするか否かを乱数抽選で選択する。ここでリーチ演出とは、メイン液晶装置81における演出図柄の変動表示において、最後に仮停止する列を除く複数の列に演出図柄が仮停止しており、仮停止している各々の演出図柄が同種である場合に行われる演出をいう。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図絵の実行中には原則としてメイン液晶装置81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124は、特別図柄に係る図柄変動ゲームにおいて変動表示を開始してから停止表示を行うまでの時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間内に、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様およびそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間内に、当該図柄変動ゲームに対する演出の実行を収めることができる。
なお、リーチ演出を実行する場合は、リーチ演出が非実行である場合に比べて長い時間を要するので、変動パターン決定部124は、リーチ抽選部123によってリーチ演出の実行が選択された場合には、リーチ演出の非実行が選択された場合に比べて、長い時間を示す変動パターン(変動時間情報)を決定する確率が高くなるように構成されている。
<普通図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普図保留制御部131は、ゲート63に遊技球が入球した時に、保留されている乱数M3の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M3を取得して保留させる。
普図抽選部132は、普通図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出し、読み出された乱数M3を用いて普通電動役物61を開放状態に遷移させるか否かの抽選を行う。なお、普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、後述する変短状態であるときは通常遊技状態であるときより高くなっている。
普図抽選部132による抽選結果は、後述する普通図柄表示制御部153に伝送される。普通図柄表示装置93に対応している二つのLEDは一方が当選、他方が落選に対応しており、普通図柄表示制御部153は伝送された抽選結果に応じていずれかのLEDを発光させる。
普通電役制御部133は、普図抽選部132による抽選に当選したとき、ソレノイドコイルSOL4を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。ここで所定の開放条件には、普図抽選部132による一回の当選に応じて普通電動役物61が開放される時間(以下、開放時間と称する)や開放される回数(以下、開放回数と称する)等が含まれる。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。すなわち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
<遊技状態制御について>
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで大当り遊技とは、特別電動役物65または特別電動役物66を連続して作動させることができる特別の遊技状態をいう。ここで「特別電動役物を連続して作動」とは、後述のラウンド遊技の回数(ラウンド回数)が複数回であることをいう。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
確変制御部143は、第二領域77に遊技球が入球した場合、すなわちカウントスイッチSW9の検知を契機として確変状態を付与する。より具体的には、第二領域77は特別電動役物66が開放されている場合に遊技球が流下しうる第四流路74に設けられており、特別電動役物66が開放される大当り遊技中に第二領域77に遊技球が入球した場合、確変制御部143は当該大当り遊技の終了後に確変状態を付与する。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として、確変制御部143は確変状態を付与してもよい。
確変制御部143は、確変状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、または所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、確変状態を解除する。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
変短制御部144は、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合のすべてを契機として、変短状態を付与する。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
変短制御部144は、変短状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、または所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、変短状態を解除する。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
大当り制御部141は、当否判定部121によって当選が判定された場合に、大当り遊技を実行する。本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55および大入賞口56に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55または大入賞口56に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55または大入賞口56が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55または大入賞口56が開放される。
大当り制御部141は、上記のラウンド回数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を含む制御情報を特別電役制御部142に伝送する。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65または特別電動役物66を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
或いは、特別電役制御部142は、特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW8の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL2を作動させて特別電動役物66を閉鎖させる。
大当り制御部141は、ラウンド遊技中に係る演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
<各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について>
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示装置90に表示させる。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する。ここで予告演出とは、その実行時より後の遊技展開を示唆する演出であり、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出である。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示をメイン液晶装置81に表示させ、予告演出に係る音声をスピーカ33から出力させ、予告演出に対応する発光パターンによって照明装置35を発光させる。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合の一部において、後述する複数の可動体(複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345、大カプセル可動体410及びレバー可動体510)を動作させる。
なお、演出制御部210による予告演出の実行態様は幾通りも存在し、その一部については後に詳述する。
演出図柄制御部211は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かをメイン液晶装置81に報知させる。
演出図柄制御部211は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、メイン液晶装置81による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出図柄制御部211は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、メイン液晶装置81における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は連続演出と称される予告演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
デモ動画制御部212は、デモ演出を実行し、デモ演出の実行中の少なくとも一部においてメイン液晶装置81にデモ動画を表示させる。
ここでデモ演出とは、遊技機10が待機状態である場合に行われる演出であり、より具体的には、特別図柄に係る図柄変動ゲームが停止しており、且つ最後の特別図柄に係る図柄変動ゲームが停止してから所定の時間を超えて遊技球が始動口に入球していない場合に行われる演出である。
ここでデモ動画とは、デモ演出の実行中に演出表示装置(例えば、メイン液晶装置81)に表示されうる動画である。
保留表示制御部213(保留表示制御手段)は、特図保留制御部111に保留記憶されている乱数が当否抽選に当選する期待度を示唆する保留玉(保留表示)を、メイン液晶装置81の表示領域の一部である保留表示領域82に表示させる。
また、保留表示制御部213は、特定の保留玉に対して保留変化演出を実行する。ここで保留変化演出とは、予告演出の一種であり、演出表示装置(例えば、メイン液晶装置81)に表示されている保留玉の色彩や形態等を変化させる演出である。本実施形態に即していえば、保留表示制御部213は、事前判定部112による事前判定の対象になった特定の保留玉に対して保留変化演出を実行する。
なお、上記の保留変化動画とは、保留変化演出の実行期間において、メイン液晶装置81に表示される動画をいう。
<各種処理の処理手順について>
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図11又は図12を用いて説明する。なお、上述した図1から図10に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図11は、始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図11又は図12に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
まず、始動口入球時処理について説明する。ここで「始動口入球時処理」とは、第1始動口57又は第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ特図保留制御部111による保留数が上限に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部111による保留数が加算される(ステップS106)。また、特図保留制御部111によって乱数M1又は乱数M2が取得されて、専用の記憶領域に保留記憶される(ステップS108)。
事前判定部112が事前判定を行う場合(ステップS110のYES)、事前判定部112は、ステップS108において保留記憶された乱数M1または乱数M2が当否判定部121によって当選と判定されるか否かを判定する(ステップS112)。
また、事前判定部112が事前判定を行わない場合(ステップS110のNO)、ステップS112の処理は行われないままステップS114の処理に移行する。
ステップS102からステップS112までの一連の処理結果を制御情報として含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200へ出力されて(ステップS114)、その始動口入球時処理は終了となる。
続いて、図柄変動開始処理の処理手順について説明する。ここで「図柄変動開始処理」とは、特別図柄に係る図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留されている乱数M1又は乱数M2を読み出す(ステップS204)。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ステップS204で乱数が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS206)。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
そして、特図保留制御部111は、そのとき保留されている乱数M1又は乱数M2の数を特定する(ステップS208)。これにより、本処理手順で実行される図柄変動ゲームで読み出された乱数を除いた残りの乱数の数が保留数として特定される。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
ステップS202からステップS210までの一連の処理結果を制御情報として含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200に対して出力されて(ステップS212)、その図柄変動開始処理は終了となる。当該コマンドには、図柄変動ゲームの実行の有無や遊技状態などをサブ制御基板200で判断可能とするための各種情報、例えば、変動パターンを示す情報、保留数、確変状態の有無、変短状態の有無などが含まれる。
<演出制御部210による特定の予告演出の実行態様について>
演出制御部210による特定の予告演出の実行態様について、図13から図22を用いて説明する。なお、これらの特定の予告演出について、以下の説明において特定演出と称する場合がある。
図13から図20は、メイン液晶装置81における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。
図21及び図22は、保留変化演出の一具体例を示す図である。
なお、図13から図22においてメイン液晶装置81の左下隅部に表示される一点鎖線で囲われている領域が、上記の保留表示領域82である。本実施形態に係る保留表示領域82は、上限を4個とする保留玉の表示の他に、実行中の図柄変動ゲームに用いられている乱数に対応する演出画像(以下、当該ゲームに係る保留玉と称す)の表示も含まれる。
当該ゲームに係る保留玉(例えば、図13における保留玉82a)は、通常の保留玉(例えば、図13における保留玉82b、82c、82d)と識別可能に表示される。
図13から図15は、特定演出である擬似連演出の一具体例を示している。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて複数の演出図柄を一セットとする演出図柄群を変動表示させ、一回の図柄変動ゲームにおいて複数回の変動サイクルにわたって実行される演出である。
ここで変動サイクルとは、擬似連演出において遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間であり、一般的には「擬似n(nには、擬似連演出が開始されてからn番目の変動サイクルであることを示す序数が入る)」とも称される。
変動サイクルの区切りを遊技者に認識させる態様は特に制限されず、例えば、メイン液晶装置81の表示領域の一部に上記のnに相当する数字を表示することによって認識させてもよいし、変動サイクルの区切りが到来したタイミングに合わせて特定の演出を実行することによって認識させてもよい。
まず、擬似連演出が行われる図柄変動ゲームにおいて一回目の変動サイクルは、当該擬似連演出が行われない通常の演出図柄の変動表示と共通の態様でスクロールし(図13参照)、左上部→右下部→中央部の順番に仮停止する(図14参照)。
上記のように、一回目の変動サイクルにおいてメイン液晶装置81に表示される内容は、通常の演出図柄の変動表示と同様であるため、遊技者は擬似連演出の実行に気付きがたい。
ここでスクロールとは、(イ)演出図柄がメイン液晶装置81の表示領域を実際に移動すること、(ロ)演出図柄の表示を経時的に変化させることによって生じる視覚効果によって当該演出図柄が移動しているように錯覚させること、又は(イ)と(ロ)の組合せをいう。また、ここでスクロール方向とは、演出図柄がスクロールする向きである。
図13に示す演出図柄のスクロールは、上記の(ロ)の一具体例であって、演出図柄の大きさを徐々に拡大させることによって当該演出図柄が奧方から手前に向かって移動しているかのように錯覚させている。なお、図13においてメイン液晶装置81内に示す破線の矢印は、ここで説明した演出図柄のスクロールを表すものである。また、図13に示す演出図柄のスクロール方向は一具体例であって、他のスクロール方向に演出図柄がスクロールしてもよい。
(ロ)の他の具体例としては、一の演出図柄の表示を消失させつつ、その表示位置に他の演出図柄を表示させることによって他の演出図柄が一の演出図柄の奧方から移動したかのように錯覚させること等が挙げられる。
ここで仮停止とは、暫定的に停止している旨を示す表示態様であり同一の図柄変動ゲーム内において再変動しうる状態を意味している。なお、本実施形態における仮停止態様は、演出図柄について、スクロール方向への進行が停止しており、且つスクロール方向とは異なる方向への揺動や演出図柄の表示変化(例えば、演出図柄に描かれている動物が動く等)が許容されている表示態様である。
図14のように一旦仮停止した演出図柄の背景がそれぞれ光る共に、これらの演出図柄が再び前向きへのスクロールを開始する(図15参照)。
図15に示す演出図柄のスクロールの再開をもって二回目の変動サイクルの開始を遊技者は認識しうる。或いは、この開始時にメイン液晶装置81の右上隅部の表示領域83に「×2」と表示されていることを視認して二回目の変動サイクルの開始を遊技者は認識しうる。
なお、図15において各演出図柄の重複する位置に示された矢印は、各演出図柄のスクロール方向が前向きであることを示すものであって、メイン液晶装置81に表示される演出画像ではない。
上記のように、演出図柄の仮停止とスクロールの再開を繰り返すことによって、上記の擬似連演出は変動サイクルの回数を増やしていく。また、変動サイクルの回数が増加するほど、同擬似連演出が実行されている図柄変動ゲームの結果として、大当り遊技に当選する期待度が増加する。
図16から図20は、特定演出であるリーチ演出の一具体例を示している。
ここでリーチ演出とは、最後に仮停止する演出図柄(例えば、本実施形態ではメイン液晶装置81の中央部に仮停止する演出図柄)がスクロールしており、且つ当該演出図柄を除く他の演出図柄が同種の演出図柄で仮停止している状態(例えば、図16に示す状態)で行われる予告演出をいう。なお、当該状態はリーチ状態とも称される。
上記のリーチ演出は、複数の可動体(複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345、大カプセル可動体410及びレバー可動体510)が連動して行われる。
レバー可動体510は、レバーを模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャを作動させるレバーを模したものである。
大カプセル可動体410及び小カプセル可動体341、342、343、344、345は、球状体であるか又は球状体を模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャのカプセルを模したものである。大カプセル可動体410は、小カプセル可動体341、342、343、344、345より大きくなっている。
なお、小カプセル可動体341、342、343、344、345は、各々が異なる色彩になっており、遊技者は色彩によって互いを識別可能になっている。
まず、メイン液晶装置81には、通常の演出図柄の変動表示、即ち図13に示す表示態様によって演出図柄のスクロールが表示される。そして、左上部→右下部の順番に仮停止してリーチ状態になることを契機として(図16参照)、特定演出であるリーチ演出が開始される。
当該リーチ演出が開始されると、まず、レバー可動体510が、図16に示す原位置から、図17に示すように下降する。そして、このレバー可動体510の下降に連動して、小カプセル可動体341、342、343、344、345がそれぞれ動作する。
すなわち、レバー可動体510が模しているレバーが下方に揺動した後、前面透光部351aの奥に配置されている複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345が攪拌されるかのような演出が行われる。
なお、前面透光部351aの背面側には、小カプセル可動体341、342、343、344、345の他に、装飾体346が配設されており、遊技機10の前面側から前面透光部351aを介して装飾体346を視認可能となっている。
装飾体346も、小カプセル可動体341、342、343、344、345と同様に、球状体であるか又は球状体を模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャのカプセルを模したものである。
ただし、装飾体346は、小カプセル可動体341、342、343、344、345とは異なり、定位置に配置されていて動かないようになっている。
更に、図18に示すように、大カプセル可動体410が下降する。
ここで、大カプセル可動体410は、複数種類の小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれかを模した複数種類の態様に変化しうるようになっていてもよい。
例えば、大カプセル可動体410の発光部材(不図示)が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つと同色に発光することよって、大カプセル可動体410が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つを模した態様に変化する。
すなわち、いずれかの小カプセル可動体341、342、343、344、345が前面透光部351aの奥の領域から下方の領域に移動したかのような演出(ガチャガチャのカプセルを模したものが下方に払い出されたかのような演出)が行われる。
更に、図19に示すように、大カプセル可動体410の一対の半球状体411、412が分離する。すなわち、払い出されたガチャガチャのカプセルが割れるかのような演出が行われる。このとき、メイン液晶装置81には、ガチャガチャのカプセルの中から演出図柄が外に出たかのように表示される。当該演出図柄は、例えば、半球状体411と半球状体412との間の位置に表示される。
なお、図19において、半球状体411と半球状体412との間の演出図柄に重複する位置に示された矢印は、当該演出図柄が下方に移動しながら表示されることを表すものであって、メイン液晶装置81に表示される演出画像ではない。
大カプセル可動体410は、その後のいずれかのタイミングで、半球状体411、412が閉じるとともに、原位置に復帰する。また、レバー可動体510も、その後のいずれかのタイミングで、原位置に復帰する。
上記のような一連の演出の結果として、メイン液晶装置81には同種の演出図柄が一列に並んで確定停止となり、大当り遊技の当選が遊技者に報知される(図20参照)。
図17から図19に示すように、各可動体(大カプセル可動体410及びレバー可動体510)は、特定演出である当該リーチ演出の実行中にメイン液晶装置81の表示領域の少なくとも一部に重畳する位置まで動作するように構成されている。
このような構成になっているので、メイン液晶装置81における演出図柄の変動と、各可動体の動作とが一体的に視認される特殊なリーチ演出を実現することができる。
上記のように、当該リーチ演出は特殊なものであり、通常のリーチ演出と比べて大当り遊技に当選する期待度が高い構成にすることが好ましい。
なお、上記の擬似連演出及びリーチ演出は、図柄変動ゲームの実行中にメイン液晶装置81に演出図柄の変動を表示させる特定演出と換言できる。演出制御部210(演出制御手段)が、これらの特定演出を実行するための条件(特定条件)の内容は特に制限されず、適宜設定可能である。
図21及び図22は、特定演出である保留変化演出の一具体例を示している。
当該保留変化演出が実行される場合、図柄変動ゲームの或るタイミングにおいてお助けキャラ84がメイン液晶装置81に表示される(図21参照)。なお、図21においては全ての演出図柄が変動中であるタイミングにお助けキャラ84が表示されている例を挙げているが、お助けキャラ84は一部の演出図柄が仮停止している状態に表示されてもよい。
お助けキャラ84が、保留表示領域82に表示されている一部の保留玉(例えば、保留玉82c)を攻撃する演出を行い(図21参照)、その攻撃の結果として当該保留玉の色彩が変化する(図22参照)。
なお、図21においては、通常の保留玉82cが攻撃されている演出パターンが描かれているが、お助けキャラ84が当該ゲームに係る保留玉82aを攻撃する演出パターンが保留変化演出に係る演出パターンに含まれてもよい。
或いは、図22においては、お助けキャラ84の攻撃が成功して保留玉82cの色彩が変化した演出パターン(成功パターン)が描かれているが、お助けキャラ84の攻撃が失敗して保留玉の色彩が変化しない演出パターン(ガセパターン)が保留変化演出に係る演出パターンに含まれてもよい。
上記のような保留変化演出によって色彩が変化した保留玉が用いられる図柄変動ゲーム(図22の表示態様に則していえば、当該ゲームより2回後の図柄変動ゲーム)は、通常の図柄変動ゲームに比べて大当り遊技に当選する期待度が高い構成にすることが好ましい。
<特定の予告演出を告知するデモ演出について>
デモ動画制御部212は、少なくとも上述した3種類の特定の予告演出(擬似連演出、リーチ演出、保留変化演出)の実行中にメイン液晶装置81に表示される動画と同視しうる程度に近似したデモ動画を81に表示させることによって、デモ演出を実行可能に構成されている。このデモ演出を実行することによって、デモ動画制御部212はこれらの特定の予告演出をデモ期間中に告知することができる。換言すれば、デモ動画制御部212によってメイン液晶装置81に表示されるデモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、特定演出の実行中に演出図柄制御部211によってメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動と同視しうる程度に共通部分を含んでいる。
より詳細には、遊技中(図柄変動ゲームの実行期間)において実際に行われた各特定演出を遊技機10の正面から撮影し、撮影された動画を加工することによって作成されたデモ動画をROM203に予め格納しておき、CPU201(デモ動画制御部212)は、デモ演出の実行期間の少なくとも一部において、ROM203に格納されているデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる。
このように、本実施形態に係るデモ動画は予め加工された上でROM203に格納されているので、CPU201はそのデモ動画のファイルを読み出して再生するという簡易な処理によって、本発明に係るデモ演出を実行することができる。
当然ながら、本実施形態に係るデモ動画は、撮影処理と加工処理とが施されているので、各特定演出が実際に実行された場合にメイン液晶装置81に表示される表示態様と一部相違しうる。この相違点について、図23から図26及びこれらの図面の比較対象となる既述の図面(図13、図15,図19、図21)を用いて、以下説明する。
図23から図26は、メイン液晶装置81におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。
まず、上記に挙げた各図面に共通する相違点として、デモ演出の実行期間におけるメイン液晶装置81は、その中央に「DEMO PLAY」という表示(以下、デモ報知表示85と称する)が表示されている点が挙げられる。換言すれば、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動がデモ動画であることを識別可能に報知させる。或いは、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、デモ動画が保留変化動画とは異なる動画であることを報知させる。
本実施形態に係るデモ報知表示85は、透過性の表示であり、且つデモ動画における最上層の表示であるため、他の表示に重畳しつつも、他の表示を遊技者に視認させることができる。
なお、本実施形態に係るデモ報知表示85の表示態様は一具体例であって、他の表示態様(例えば、メイン液晶装置81の隅部に表示させる等)が適用された態様によって本発明が実施されてもよい。
また、図23から図25に共通する相違点として、保留表示領域82には、当該ゲームに係る保留玉82aのみが表示されており、他の保留玉が表示されていない点が挙げられる。換言すれば、保留表示領域82の表示が、特図保留制御部111によって保留されている乱数の個数が零である場合と、デモ動画制御部212がデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合と、で共通している。
なぜならば、デモ演出の実行期間において保留されている乱数の個数は零に限られるにも関わらず、保留されている乱数が一以上存在するかのような表示は、遊技者を無用に混乱させかねないからである。
また、図24及び図25に共通する相違点として、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、特定演出に関する説明表示である注目アイコン88をメイン液晶装置81に表示させている点が挙げられる。
同様に、図26においても、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、特定演出(保留変化動画)に関する説明表示である注目アイコン88をメイン液晶装置81に表示させている。
ここで「特定演出(保留変化動画)に関する説明」とは、デモ画面に告知されている特定演出の解説や注目点を示すものである。本実施形態に係る注目アイコン88は、アイコンと文字情報との組合せからなる「特定演出に関する説明」であるが、アイコンのみ又は文字情報のみからなる「特定演出に関する説明」としてもよい。
このように「特定演出に関する説明」が表示されることにより、特定演出に対する遊技者の関心をより高めることができる。
なお、「特定演出に関する説明」のみならず、デモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動自体についても、特定演出の実行中に演出図柄制御部211によってメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動に比べて強調表示されることが好ましい。
強調表示の具体例としては、例えば、演出図柄の変動の一時停止やスロー再生が挙げられる。換言すれば、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を中途で停止させる又は当該演出図柄の変動をスローモーションにすることによって強調表示させてもよい。
他の強調表示の具体例としては、例えば、演出図柄の変動部分をズームアップすることが挙げられる。換言すれば、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を拡大表示させることによって強調表示させてもよい。
また、図25に関していえば、大カプセル可動体410(半球状体411、412)及びレバー可動体510が動作しておらず、各々がメイン液晶装置81の表示領域の前方に存在しない点において、図19に示す状態から相違している。また、大カプセル可動体410及びレバー可動体510が動作する代わりに、各々を模した画像である半球状画像415、416及びレバー画像515がメイン液晶装置81に表示されている点において、図19に示す状態から相違している。換言すれば、デモ動画制御部212によってメイン液晶装置81に表示される特定のデモ動画には、特定演出の実行中における可動体の動作を示す動画が含まれている。
なぜならば、上記のように、本実施形態に係るデモ画像は、遊技中において実際に行われた各特定演出を遊技機10の正面から撮影し、撮影された動画を加工することによって作成されている。従って、特定演出である上記のリーチ演出の実行中に、メイン液晶装置81の表示領域の前方に移動する大カプセル可動体410やレバー可動体510は、動画としてデモ動画に収まるのである。
このような構成になっているので、大カプセル可動体410やレバー可動体510は原位置に存在させたままで、デモ動画制御部212は、上記のリーチ演出と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させることができる。
また、図26に関していえば、演出図柄の変動がメイン液晶装置81に表示されていない点において、図21に示す状態から相違している。また、保留変化演出が行われる表示領域が拡大している点において、図21に示す状態から相違している。換言すれば、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を拡大表示させることによって強調表示させる。
なぜならば、特定演出である保留変化演出は、保留表示領域82の近傍領域(保留表示領域82とお助けキャラ84とが表示される付近)が特徴部分である。従って、この特徴部分を拡大して強調した方が、当該保留変化演出の説明に適っており、遊技者の関心を惹きやすいからである。
なお、上記の拡大表示によって、図26におけるお助けキャラ87は、図21におけるお助けキャラ84より大きくなっている。
また、上記の拡大表示によって、図26における保留玉を模した表示86a、86b、86c、86dは、図21における保留玉82a、82b、82c、82dより大きくなっている。更に、保留玉を模した表示86a、86b、86c、86dは、遊技中には保留玉82a、82b、82c、82dが表示される保留表示領域82の枠外にはみ出ている。
上記のようなデモ動画と保留変化動画との表示態様の相違によって、遊技者はデモ演出に係る保留変化演出であるか、実際の遊技中における保留変化演出であるか、を見分けることができる。
なお、図26に示すメイン液晶装置81の表示は、保留変化動画と同視しうるデモ動画を、当該保留変化動画に比べて強調表示するための一具体例であり、本発明の実施はこれに限られない。
例えば、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を中途で停止させる(一時停止)又は当該デモ動画をスローモーションにすること(スロー再生)によって強調表示させてもよい。
上記のように、実際に遊技中に実行される特定演出と、デモ演出における特定演出の告知とでは、メイン液晶装置81における表示態様が異なるので、特定演出とデモ演出とを混同しがたい。即ち、遊技中の演出である特定演出に係る動画がデモ演出中に再生表示されたとしても、遊技者はデモ演出の実行中であることを十分に理解することができる。
また、特定演出に関する説明及び特徴部分の強調表示等、デモ演出による特定演出の告知自体にも、遊技者の関心を強く惹きつける工夫が施されている。
従って、本実施形態に係る遊技機10は、遊技中に実行可能な特定演出と同視しうる動画をデモ演出の実行期間中にメイン液晶装置81に表示させることができるので、その特定演出に興味を抱いた遊技者が遊技機10を興じるように促す効果が期待できる。
<本発明の変形例について>
ここまで図1から図26を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上記の実施形態では、特定演出の実行中にメイン液晶装置81に表示される内容と、デモ動画の表示に係る内容と、が相違する態様を説明したが、本発明の実施はこれに限られない。即ち、特定演出の実行中にメイン液晶装置81に表示される内容と、デモ動画の表示に係る内容とが、完全一致してもよい。
上記の実施形態に係るデモ演出は、予め加工された撮影動画であるデモ動画を読み出してメイン液晶装置81に再生することによって実現する態様を説明したが、本発明の実施はこれに限られない。
例えば、特定演出の実行時に実際に読み出す動画を、デモ演出の実行時にも読み出してメイン液晶装置81に再生し、別の動画も合わせて再生する等の加工を並行することによって上記の実施形態と同様のデモ演出を実現してもよい。
上記の実施形態において、図23から図25には、保留表示領域82に当該ゲームに係る保留玉82aを表示させる態様を図示したが、当該ゲームに係る保留玉82aさえも保留表示領域82に表示させない(保留表示領域82が非表示である)態様によって、デモ演出が実行されてもよい。
上記の実施形態において、特定演出である保留変化演出に係るデモ動画の表示(図26参照)については、演出図柄の変動が含まれないものとして説明したが、同表示に演出図柄の変動を含めてもよい。
上記の実施形態の説明においては各図に図示する構成を前提として説明したが、本発明の各構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよい。従って、本発明の遊技機の各構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記の実施形態の説明において複数のフローチャートを用いた。これらのフローチャートは、順番に記載された複数のステップを含むものであるが、その記載の順番は複数のステップを実行する順番やタイミングを、図示した一つの態様に限定するものではない。このため、本発明を実施するときには、その複数のステップの順番は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数のステップの実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う当否抽選手段と、前記乱数取得手段によって取得され、且つ前記当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する保留記憶手段と、図柄を変動させた後に停止した図柄によって、前記特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置とは別の表示装置であって、動画を表示可能に構成されている演出表示装置と、前記保留記憶手段に保留記憶されている乱数が前記当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、前記演出表示装置に表示させる保留表示制御手段と、前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、前記演出表示装置にデモ動画を表示させるデモ動画制御手段と、を備え、前記保留表示制御手段は、表示させている前記保留表示の少なくとも一部について、当該保留表示の表示期間中に当該保留表示の表示態様を変化させる保留変化動画を前記演出表示装置に表示させ、前記デモ動画制御手段によって前記演出表示装置に表示される前記デモ動画の少なくとも一部が、前記保留変化動画と同視しうる遊技機。
(2)前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記保留変化動画に関する説明を前記演出表示装置に表示させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記デモ動画が前記保留変化動画とは異なる動画であることを報知させる(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画は、当該保留変化動画に比べて強調表示される(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を中途で停止させる又は当該デモ動画をスローモーションにすることによって強調表示させる(4)に記載の遊技機。
(6)前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を拡大表示させることによって強調表示させる(4)または(5)に記載の遊技機。
10 遊技機
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 発射ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34、36 左右側枠部
35 照明装置
37 プッシュボタン
38a カーソルボタン
38a、38b、38c、38d カーソルボタン
38e 玉貸ボタン
38f 返却ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55、56 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61(61a、61b) 普通電動役物
63 ゲート
65、66 特別電動役物
67(67a、67b、67c) 普通入賞口
69 アウト口
70 仕切り部材
71 第一流路
72 第二流路
73 第三流路
74 第四流路
75 振分部材
76 第一領域
77 第二領域
81 メイン液晶装置
82 保留表示領域
82a、82b、82c、82d 保留玉
83 表示領域
84、87 お助けキャラ
85 デモ報知表示
86a、86b、86c、86d 表示
88 注目アイコン
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 事前判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
211 演出図柄制御部
212 デモ動画制御部
213 保留表示制御部
341、342、343、344、345 小カプセル可動体
346 装飾体
351a 前面透光部
410 大カプセル可動体
411、412 半球状体
415、416 半球状画像
510 レバー可動体
515 レバー画像
SOL1、SOL2、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW53、SW7、SW8、SW9 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (6)

  1. 始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う当否抽選手段と、
    前記乱数取得手段によって取得され、且つ前記当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する保留記憶手段と、
    図柄を変動させた後に停止した図柄によって、前記特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置とは別の表示装置であって、動画を表示可能に構成されている演出表示装置と、
    前記保留記憶手段に保留記憶されている乱数が前記当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、前記演出表示装置に表示させる保留表示制御手段と、
    前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、前記演出表示装置にデモ動画を表示させるデモ動画制御手段と、
    を備え、
    前記保留表示制御手段は、表示させている前記保留表示の少なくとも一部について、当該保留表示の表示期間中に当該保留表示の表示態様を変化させる保留変化動画を前記演出表示装置に表示させ、
    前記デモ動画制御手段によって前記演出表示装置に表示される前記デモ動画の少なくとも一部が、前記保留変化動画と同視しうる遊技機。
  2. 前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記保留変化動画に関する説明を前記演出表示装置に表示させる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記デモ動画が前記保留変化動画とは異なる動画であることを報知させる請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画は、当該保留変化動画に比べて強調表示される請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を中途で停止させる又は当該デモ動画をスローモーションにすることによって強調表示させる請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記デモ動画制御手段は、前記保留変化動画と同視しうる前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を拡大表示させることによって強調表示させる請求項4または5に記載の遊技機。
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