JP2018051252A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この種のデモ演出を行う遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図4、図9、図10、図13、図23を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図9は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図10は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図13は、メイン液晶装置81における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。
図23は、メイン液晶装置81に表示されるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、図柄表示装置と、演出表示装置と、演出図柄制御手段と、デモ動画制御手段と、を備える。
演出表示装置は、動画を表示可能に構成されている。本実施形態における演出表示装置は、メイン液晶装置81である。
なお、図柄表示装置と演出表示装置とは別の表示装置である。具体的には、図柄表示装置は、遊技を制御する基板(メイン制御基板100)によって制御される表示装置であり、演出表示装置は、演出を制御する基板(サブ制御基板200)によって制御される表示装置である。
ここで図柄変動ゲームとは、特別遊技の当選の有無を図柄の表示によって報知する遊技である。本実施形態に即していえば、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に表示される特別図柄によって特別遊技の当選の有無を報知する遊技である。
ここで演出図柄とは、サブ制御基板200(演出図柄制御部211)によって演出表示装置に表示される図柄である。また、ここで「図柄表示装置に図柄変動ゲームに係る図柄が変動している期間」とは、本実施形態に即していえば、変動パターン決定部124によって生成される変動パターンが示す期間(変動時間情報が示す期間)である。
ここで「図柄表示装置に図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部」とは、本実施形態に即していえば、特別図柄に係る図柄変動ゲームが終了してから所定の時間を超えて始動口に遊技球が入球しないことを契機として開始し、開始した後に始動口に遊技球が入球することを契機として終了する期間である。
ここで「演出図柄制御手段による演出図柄の変動と同視しうる」とは、図柄変動ゲームの変動期間に表示される演出図柄の変動に一致すること、又は当該演出図柄の変動と見比べた場合に近似しているものと遊技者が認識できる程度に共通していることをいう。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
先ず、図1から図8を用いて遊技機10の基本構成について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図5は、図4に示す領域Vの拡大図であって、ゲート63と第二領域77とが閉鎖されている状態を示す図である。
図6は、図4に示す領域Vを遊技機の右手前方向から視た図である。
図7は、ゲート63と第二領域77とが開放されている状態を示す図である。
図8は、図7に示す領域を遊技機10の右手前方向から視た図である。
なお、図1から図8に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に発射ハンドル31を備え、発射ハンドル31の操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。なお、発射ハンドル31の操作によって遊技球を遊技領域50aに発射させる構成を発射装置と称する。より詳細には、発射装置は、遊技球を1個ずつ発射可能な装置であり、単位時間あたりに発射することができる遊技球の数が所定の上限数以内に制限されている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
一般的に、遊技機10の遊技者はメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、メイン液晶装置81は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
第1特別図柄表示装置91は8個のLEDから構成され、第2特別図柄表示装置92の左側に位置する。また、第2特別図柄表示装置92は8個のLEDから構成され、第1特別図柄表示装置91の右側に位置する。第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92はLEDの発光パターンにより特別図柄を表示する。
普通図柄表示装置93は、第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92より少ない数(例えば、2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄を表示する。
なお、図2に示すように、図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、及び普通図柄表示装置93の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄及び普通図柄の他にも、保留されている乱数の数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、釘状のものをいう。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL4の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
普通電動役物61は、開放状態にある場合にチューリップのように見えることから一般的に「電動チューリップ」と称され、省略して「電チュー」と称される場合もある。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
第一流路71は、仕切り部材70によって構成される流路の中で最も上側に位置するものである。
第二流路72は、上流側にゲート63が設けられている流路である。ゲート63にはカウントスイッチSW4が付設されており、カウントスイッチSW4が遊技球の入球を検知した場合の少なくとも一部において、普通図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。なお、本実施形態においては、ゲート63への遊技球の入球(カウントスイッチSW4の検知)は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態のゲート63に遊技球が入球しても賞球は零である。
第三流路73は、第一流路71および第二流路72の下流側に位置する遊技球の流路であって、第一流路71を通過した遊技球と第二流路72を通過した遊技球のいずれもが流下する。
第四流路74は、上流側に大入賞口56が設けられている流路である。大入賞口56にはカウントスイッチSW8が付設されており、カウントスイッチSW8の検知を契機として大入賞口56に係る入賞が判定されて、大入賞口56に対応付けられた賞球が付与される。大入賞口55の上方には特別電動役物66が配設されている。特別電動役物66は、大入賞口56に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL2の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
なお、図6に示すように特別電動役物66が閉じていることによって大入賞口56が閉鎖されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の閉鎖状態である。また、図8に示すように特別電動役物66が開いていることによって大入賞口56が開放されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の開放状態である。
特別電動役物66が開放状態である場合には、大入賞口56への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口56に向けて転動するように各障害物が配置されている。
図5は、振分部材75が第二領域77を閉鎖している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第一領域76に振り分けられて入球する。
図7は、振分部材75が第二領域77を開放している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第二領域77に振り分けられて入球する。
振分部材75が第二領域77を閉鎖するか開放するかについては、例えば実行中の大当り遊技の契機となった図柄変動ゲームにおいて停止表示された特別図柄に基づいて決定してもよく、他の方式で決定してもよい。
なお、カウントスイッチSW9の検知を契機として付与される所定の特典は、上記の例に限られず、例えば大当り遊技の付与であってもよい。
次に、遊技機10の制御構成について説明する。
図9は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図10は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図9及び図10で図示される各構成及び各機能は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成及び機能の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図9では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図10及び図12に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
始動口入球時処理部110は、第1始動口57または第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、またはスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、事前判定部112と、を有する。
より具体的には、特図保留制御部111は、第1始動口57に遊技球が入球した時、すなわち第1始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、すなわち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留し、当否判定部121による判定に用いられるまで保留を維持する。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の制御に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の演出画像(以下、保留玉と称す)を、メイン液晶装置81に表示させてもよい。
また、事前判定部112は、事前判定の他に、事前判定の結果に基づく演出に関する処理を実行してもよい。ここで「事前判定の結果に基づく演出」とは、例えば、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉の色彩や形態等を変化させる演出(いわゆる保留変化演出)や、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉が表示されている期間(いわゆる先読みゾーン)にわたって実行される演出等が挙げられる。
なお、「事前判定の結果に基づく演出」は、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有する構成になっていることがあり、当該構成である場合には後述する連続演出に該当する。
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
当否判定部121は、乱数M1と乱数M2とが共に保留されている場合、乱数M2を先に用いて当否判定するように構成されている。より具体的には、当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
このような処理を、以下の説明において優先処理と称する場合がある。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。すなわち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図絵の実行中には原則としてメイン液晶装置81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間内に、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様およびそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間内に、当該図柄変動ゲームに対する演出の実行を収めることができる。
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。すなわち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として、確変制御部143は確変状態を付与してもよい。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55および大入賞口56に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55または大入賞口56に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55または大入賞口56が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55または大入賞口56が開放される。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65または特別電動役物66を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
或いは、特別電役制御部142は、特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW8の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL2を作動させて特別電動役物66を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示をメイン液晶装置81に表示させ、予告演出に係る音声をスピーカ33から出力させ、予告演出に対応する発光パターンによって照明装置35を発光させる。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合の一部において、後述する複数の可動体(複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345、大カプセル可動体410及びレバー可動体510)を動作させる。
なお、演出制御部210による予告演出の実行態様は幾通りも存在し、その一部については後に詳述する。
演出図柄制御部211は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、メイン液晶装置81による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出図柄制御部211は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、メイン液晶装置81における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は連続演出と称される予告演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここでデモ演出とは、遊技機10が待機状態である場合に行われる演出であり、より具体的には、特別図柄に係る図柄変動ゲームが停止しており、且つ最後の特別図柄に係る図柄変動ゲームが停止してから所定の時間を超えて遊技球が始動口に入球していない場合に行われる演出である。
ここでデモ動画とは、デモ演出の実行中に演出表示装置(例えば、メイン液晶装置81)に表示されうる動画である。
また、保留表示制御部213は、特定の保留玉に対して保留変化演出を実行する。ここで保留変化演出とは、予告演出の一種であり、演出表示装置(例えば、メイン液晶装置81)に表示されている保留玉の色彩や形態等を変化させる演出である。本実施形態に即していえば、保留表示制御部213は、事前判定部112による事前判定の対象になった特定の保留玉に対して保留変化演出を実行する。
なお、後述する保留変化動画とは、保留変化演出の実行期間において、メイン液晶装置81に表示される動画をいう。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図11又は図12を用いて説明する。なお、上述した図1から図10に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図12は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図11又は図12に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
また、事前判定部112が事前判定を行わない場合(ステップS110のNO)、ステップS112の処理は行われないままステップS114の処理に移行する。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
演出制御部210による特定の予告演出の実行態様について、図13から図22を用いて説明する。なお、これらの特定の予告演出について、以下の説明において特定演出と称する場合がある。
図13から図20は、メイン液晶装置81における演出図柄の表示態様の一具体例を示す図である。
図21及び図22は、保留変化演出の一具体例を示す図である。
なお、図13から図22においてメイン液晶装置81の左下隅部に表示される一点鎖線で囲われている領域が、上記の保留表示領域82である。本実施形態に係る保留表示領域82は、上限を4個とする保留玉の表示の他に、実行中の図柄変動ゲームに用いられている乱数に対応する演出画像(以下、当該ゲームに係る保留玉と称す)の表示も含まれる。
当該ゲームに係る保留玉(例えば、図13における保留玉82a)は、通常の保留玉(例えば、図13における保留玉82b、82c、82d)と識別可能に表示される。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて複数の演出図柄を一セットとする演出図柄群を変動表示させ、一回の図柄変動ゲームにおいて複数回の変動サイクルにわたって実行される演出である。
ここで変動サイクルとは、擬似連演出において遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間であり、一般的には「擬似n(nには、擬似連演出が開始されてからn番目の変動サイクルであることを示す序数が入る)」とも称される。
変動サイクルの区切りを遊技者に認識させる態様は特に制限されず、例えば、メイン液晶装置81の表示領域の一部に上記のnに相当する数字を表示することによって認識させてもよいし、変動サイクルの区切りが到来したタイミングに合わせて特定の演出を実行することによって認識させてもよい。
上記のように、一回目の変動サイクルにおいてメイン液晶装置81に表示される内容は、通常の演出図柄の変動表示と同様であるため、遊技者は擬似連演出の実行に気付きがたい。
図13に示す演出図柄のスクロールは、上記の(ロ)の一具体例であって、演出図柄の大きさを徐々に拡大させることによって当該演出図柄が奧方から手前に向かって移動しているかのように錯覚させている。なお、図13においてメイン液晶装置81内に示す破線の矢印は、ここで説明した演出図柄のスクロールを表すものである。また、図13に示す演出図柄のスクロール方向は一具体例であって、他のスクロール方向に演出図柄がスクロールしてもよい。
(ロ)の他の具体例としては、一の演出図柄の表示を消失させつつ、その表示位置に他の演出図柄を表示させることによって他の演出図柄が一の演出図柄の奧方から移動したかのように錯覚させること等が挙げられる。
図15に示す演出図柄のスクロールの再開をもって二回目の変動サイクルの開始を遊技者は認識しうる。或いは、この開始時にメイン液晶装置81の右上隅部の表示領域83に「×2」と表示されていることを視認して二回目の変動サイクルの開始を遊技者は認識しうる。
なお、図15において各演出図柄の重複する位置に示された矢印は、各演出図柄のスクロール方向が前向きであることを示すものであって、メイン液晶装置81に表示される演出画像ではない。
ここでリーチ演出とは、最後に仮停止する演出図柄(例えば、本実施形態ではメイン液晶装置81の中央部に仮停止する演出図柄)がスクロールしており、且つ当該演出図柄を除く他の演出図柄が同種の演出図柄で仮停止している状態(例えば、図16に示す状態)で行われる予告演出をいう。なお、当該状態はリーチ状態とも称される。
レバー可動体510は、レバーを模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャを作動させるレバーを模したものである。
大カプセル可動体410及び小カプセル可動体341、342、343、344、345は、球状体であるか又は球状体を模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャのカプセルを模したものである。大カプセル可動体410は、小カプセル可動体341、342、343、344、345より大きくなっている。
なお、小カプセル可動体341、342、343、344、345は、各々が異なる色彩になっており、遊技者は色彩によって互いを識別可能になっている。
すなわち、レバー可動体510が模しているレバーが下方に揺動した後、前面透光部351aの奥に配置されている複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345が攪拌されるかのような演出が行われる。
装飾体346も、小カプセル可動体341、342、343、344、345と同様に、球状体であるか又は球状体を模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャのカプセルを模したものである。
ただし、装飾体346は、小カプセル可動体341、342、343、344、345とは異なり、定位置に配置されていて動かないようになっている。
ここで、大カプセル可動体410は、複数種類の小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれかを模した複数種類の態様に変化しうるようになっていてもよい。
例えば、大カプセル可動体410の発光部材(不図示)が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つと同色に発光することよって、大カプセル可動体410が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つを模した態様に変化する。
すなわち、いずれかの小カプセル可動体341、342、343、344、345が前面透光部351aの奥の領域から下方の領域に移動したかのような演出(ガチャガチャのカプセルを模したものが下方に払い出されたかのような演出)が行われる。
なお、図19において、半球状体411と半球状体412との間の演出図柄に重複する位置に示された矢印は、当該演出図柄が下方に移動しながら表示されることを表すものであって、メイン液晶装置81に表示される演出画像ではない。
上記のような一連の演出の結果として、メイン液晶装置81には同種の演出図柄が一列に並んで確定停止となり、大当り遊技の当選が遊技者に報知される(図20参照)。
このような構成になっているので、メイン液晶装置81における演出図柄の変動と、各可動体の動作とが一体的に視認される特殊なリーチ演出を実現することができる。
上記のように、当該リーチ演出は特殊なものであり、通常のリーチ演出と比べて大当り遊技に当選する期待度が高い構成にすることが好ましい。
当該保留変化演出が実行される場合、図柄変動ゲームの或るタイミングにおいてお助けキャラ84がメイン液晶装置81に表示される(図21参照)。なお、図21においては全ての演出図柄が変動中であるタイミングにお助けキャラ84が表示されている例を挙げているが、お助けキャラ84は一部の演出図柄が仮停止している状態に表示されてもよい。
なお、図21においては、通常の保留玉82cが攻撃されている演出パターンが描かれているが、お助けキャラ84が当該ゲームに係る保留玉82aを攻撃する演出パターンが保留変化演出に係る演出パターンに含まれてもよい。
或いは、図22においては、お助けキャラ84の攻撃が成功して保留玉82cの色彩が変化した演出パターン(成功パターン)が描かれているが、お助けキャラ84の攻撃が失敗して保留玉の色彩が変化しない演出パターン(ガセパターン)が保留変化演出に係る演出パターンに含まれてもよい。
デモ動画制御部212は、少なくとも上述した3種類の特定の予告演出(擬似連演出、リーチ演出、保留変化演出)の実行中にメイン液晶装置81に表示される動画と同視しうる程度に近似したデモ動画を81に表示させることによって、デモ演出を実行可能に構成されている。このデモ演出を実行することによって、デモ動画制御部212はこれらの特定の予告演出をデモ期間中に告知することができる。換言すれば、デモ動画制御部212によってメイン液晶装置81に表示されるデモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、特定演出の実行中に演出図柄制御部211によってメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動と同視しうる程度に共通部分を含んでいる。
このように、本実施形態に係るデモ動画は予め加工された上でROM203に格納されているので、CPU201はそのデモ動画のファイルを読み出して再生するという簡易な処理によって、本発明に係るデモ演出を実行することができる。
図23から図26は、メイン液晶装置81におけるデモ動画の表示態様の一具体例を示す図である。
本実施形態に係るデモ報知表示85は、透過性の表示であり、且つデモ動画における最上層の表示であるため、他の表示に重畳しつつも、他の表示を遊技者に視認させることができる。
なお、本実施形態に係るデモ報知表示85の表示態様は一具体例であって、他の表示態様(例えば、メイン液晶装置81の隅部に表示させる等)が適用された態様によって本発明が実施されてもよい。
なぜならば、デモ演出の実行期間において保留されている乱数の個数は零に限られるにも関わらず、保留されている乱数が一以上存在するかのような表示は、遊技者を無用に混乱させかねないからである。
同様に、図26においても、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、特定演出(保留変化動画)に関する説明表示である注目アイコン88をメイン液晶装置81に表示させている。
ここで「特定演出(保留変化動画)に関する説明」とは、デモ画面に告知されている特定演出の解説や注目点を示すものである。本実施形態に係る注目アイコン88は、アイコンと文字情報との組合せからなる「特定演出に関する説明」であるが、アイコンのみ又は文字情報のみからなる「特定演出に関する説明」としてもよい。
このように「特定演出に関する説明」が表示されることにより、特定演出に対する遊技者の関心をより高めることができる。
強調表示の具体例としては、例えば、演出図柄の変動の一時停止やスロー再生が挙げられる。換言すれば、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を中途で停止させる又は当該演出図柄の変動をスローモーションにすることによって強調表示させてもよい。
他の強調表示の具体例としては、例えば、演出図柄の変動部分をズームアップすることが挙げられる。換言すれば、デモ動画制御部212は、演出図柄の変動を含むデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を拡大表示させることによって強調表示させてもよい。
なぜならば、上記のように、本実施形態に係るデモ画像は、遊技中において実際に行われた各特定演出を遊技機10の正面から撮影し、撮影された動画を加工することによって作成されている。従って、特定演出である上記のリーチ演出の実行中に、メイン液晶装置81の表示領域の前方に移動する大カプセル可動体410やレバー可動体510は、動画としてデモ動画に収まるのである。
このような構成になっているので、大カプセル可動体410やレバー可動体510は原位置に存在させたままで、デモ動画制御部212は、上記のリーチ演出と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させることができる。
なぜならば、特定演出である保留変化演出は、保留表示領域82の近傍領域(保留表示領域82とお助けキャラ84とが表示される付近)が特徴部分である。従って、この特徴部分を拡大して強調した方が、当該保留変化演出の説明に適っており、遊技者の関心を惹きやすいからである。
なお、上記の拡大表示によって、図26におけるお助けキャラ87は、図21におけるお助けキャラ84より大きくなっている。
また、上記の拡大表示によって、図26における保留玉を模した表示86a、86b、86c、86dは、図21における保留玉82a、82b、82c、82dより大きくなっている。更に、保留玉を模した表示86a、86b、86c、86dは、遊技中には保留玉82a、82b、82c、82dが表示される保留表示領域82の枠外にはみ出ている。
上記のようなデモ動画と保留変化動画との表示態様の相違によって、遊技者はデモ演出に係る保留変化演出であるか、実際の遊技中における保留変化演出であるか、を見分けることができる。
例えば、デモ動画制御部212は、保留変化動画と同視しうるデモ動画をメイン液晶装置81に表示させる場合の少なくとも一部において、当該デモ動画を中途で停止させる(一時停止)又は当該デモ動画をスローモーションにすること(スロー再生)によって強調表示させてもよい。
また、特定演出に関する説明及び特徴部分の強調表示等、デモ演出による特定演出の告知自体にも、遊技者の関心を強く惹きつける工夫が施されている。
従って、本実施形態に係る遊技機10は、遊技中に実行可能な特定演出と同視しうる動画をデモ演出の実行期間中にメイン液晶装置81に表示させることができるので、その特定演出に興味を抱いた遊技者が遊技機10を興じるように促す効果が期待できる。
ここまで図1から図26を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、特定演出の実行時に実際に読み出す動画を、デモ演出の実行時にも読み出してメイン液晶装置81に再生し、別の動画も合わせて再生する等の加工を並行することによって上記の実施形態と同様のデモ演出を実現してもよい。
(1)図柄を変動させた後に停止した図柄によって、遊技者に有利な特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置とは別の表示装置であって、動画を表示可能に構成されている演出表示装置と、前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動している期間において、前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる演出図柄制御手段と、前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、前記演出表示装置にデモ動画を表示させるデモ動画制御手段と、を備え、前記デモ動画制御手段が前記演出表示装置に表示させる前記デモ動画の少なくとも一部には、前記演出図柄制御手段による演出図柄の変動と同視しうる演出図柄の変動が含まれる遊技機。
(2)特定条件の成立に応じて、前記図柄変動ゲームの実行中に前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる特定演出を実行する演出制御手段を備え、前記デモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、前記特定演出の実行中に前記演出図柄制御手段によって前記演出表示装置に表示される演出図柄の変動と同視しうる程度に共通部分を含んでおり、前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記特定演出に関する説明を前記演出表示装置に表示させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動が前記デモ動画であることを識別可能に報知させる(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)特定条件の成立に応じて、前記図柄変動ゲームの実行中に前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる特定演出を実行する演出制御手段を備え、前記デモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、前記特定演出の実行中に前記演出図柄制御手段によって前記演出表示装置に表示される演出図柄の変動に比べて強調表示される(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を中途で停止させる又は当該演出図柄の変動をスローモーションにすることによって強調表示させる(4)に記載の遊技機。
(6)前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を拡大表示させることによって強調表示させる(4)または(5)に記載の遊技機。
(7)始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う当否抽選手段と、前記乱数取得手段によって取得され、且つ前記当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する保留記憶手段と、前記保留記憶手段に保留記憶されている乱数が前記当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、前記演出表示装置の表示領域の一部である保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、を備え、前記保留表示領域の表示が、前記保留記憶手段に保留されている乱数の個数が零である場合と、前記デモ動画制御手段が前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合と、で共通している(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 発射ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34、36 左右側枠部
35 照明装置
37 プッシュボタン
38a カーソルボタン
38a、38b、38c、38d カーソルボタン
38e 玉貸ボタン
38f 返却ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55、56 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61(61a、61b) 普通電動役物
63 ゲート
65、66 特別電動役物
67(67a、67b、67c) 普通入賞口
69 アウト口
70 仕切り部材
71 第一流路
72 第二流路
73 第三流路
74 第四流路
75 振分部材
76 第一領域
77 第二領域
81 メイン液晶装置
82 保留表示領域
82a、82b、82c、82d、 保留玉
83 表示領域
84、87 お助けキャラ
85 デモ報知表示
86a、86b、86c、86d 表示
88 注目アイコン
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 事前判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
211 演出図柄制御部
212 デモ動画制御部
213 保留表示制御部
341、342、343、344、345 小カプセル可動体
346 装飾体
351a 前面透光部
410 大カプセル可動体
411、412 半球状体
415、416 半球状画像
510 レバー可動体
515 レバー画像
SOL1、SOL2、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW53、SW7、SW8、SW9 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (7)
- 図柄を変動させた後に停止した図柄によって、遊技者に有利な特別遊技の当選の有無を報知する図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置と、
前記図柄表示装置とは別の表示装置であって、動画を表示可能に構成されている演出表示装置と、
前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動している期間において、前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる演出図柄制御手段と、
前記図柄表示装置に前記図柄変動ゲームに係る図柄が変動していない期間の一部において、前記演出表示装置にデモ動画を表示させるデモ動画制御手段と、
を備え、
前記デモ動画制御手段が前記演出表示装置に表示させる前記デモ動画の少なくとも一部には、前記演出図柄制御手段による演出図柄の変動と同視しうる演出図柄の変動が含まれる遊技機。 - 特定条件の成立に応じて、前記図柄変動ゲームの実行中に前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる特定演出を実行する演出制御手段を備え、
前記デモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、前記特定演出の実行中に前記演出図柄制御手段によって前記演出表示装置に表示される演出図柄の変動と同視しうる程度に共通部分を含んでおり、
前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、前記特定演出に関する説明を前記演出表示装置に表示させる請求項1に記載の遊技機。 - 前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動が前記デモ動画であることを識別可能に報知させる請求項1または2に記載の遊技機。
- 特定条件の成立に応じて、前記図柄変動ゲームの実行中に前記演出表示装置に演出図柄の変動を表示させる特定演出を実行する演出制御手段を備え、
前記デモ動画の少なくとも一部に含まれる演出図柄の変動は、前記特定演出の実行中に前記演出図柄制御手段によって前記演出表示装置に表示される演出図柄の変動に比べて強調表示される請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を中途で停止させる又は当該演出図柄の変動をスローモーションにすることによって強調表示させる請求項4に記載の遊技機。
- 前記デモ動画制御手段は、演出図柄の変動を含む前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合の少なくとも一部において、当該演出図柄の変動を拡大表示させることによって強調表示させる請求項4または5に記載の遊技機。
- 始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、遊技者に有利な特別遊技の当否抽選を行う当否抽選手段と、
前記乱数取得手段によって取得され、且つ前記当否抽選手段に未だ用いられていない乱数を保留する保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に保留記憶されている乱数が前記当否抽選に当選する期待度を示唆する保留表示を、前記演出表示装置の表示領域の一部である保留表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
を備え、
前記保留表示領域の表示が、前記保留記憶手段に保留されている乱数の個数が零である場合と、前記デモ動画制御手段が前記デモ動画を前記演出表示装置に表示させる場合と、で共通している請求項1から6のいずれか一項に記載の遊技機。
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JP2016194680A JP6534373B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 遊技機 |
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